2006/12/30

■「ハヤテのごとく!」TVアニメ化決定

みんな知ってるけど知らないフリをしている「ハヤテ」のアニメ化決定情報ですが、1/10発売の「週刊少年サンデー」6号で正式発表の模様です。詳報が楽しみ。

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2006/12/28

■コミックマーケット71 椎名高志作品関連サークル情報

金曜日(12/29)
日曜日(12/31)
  • 東ケ32b ストレートノーチェイサー (絶チル 紫穂受け中心、不二子×紫穂[男性向け])
  • 東テ32b ぷちびぃず (絶チル チルドレン中心[男性向け])
  • 東ニ04b TETRODOTOXIN (絶チル [男性向け])
  • 東ニ12b みそのデンパ塔 (絶チル 葵[男性向け])
  • 東ニ19a ホテルすし詰め  (絶チル [男性向け])
  • 東ニ24a 天界 (絶チル [男性向け])
  • 東ヌ10b ぶっかまん (絶チル [男性向け])
  • 東ヌ11a 麻生心霊研究所 (絶チル [男性向け])
  • 東ヌ11b ふにふにはんど (絶チル 葵[男性向け])
  • 東フ53a 水琴窟 (GS美神本あり)
  • 東ホ36b MADE IN 巴里  (絶チル 皆本×薫の小説)

※サークルスペースへのリンクは、TINAMIコミケマップを利用しています

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■ご多忙報告

 こんにちは!
 好きな「結界師」のキャラは、六本木樹里亜です!(挨拶)

 というかお久しぶりです。ここ二週間程は色々と忙しく、更新が滞っております。
 今週末には復活したいと思ってはいますので、もうしばらくお待ち下さい。

 では皆さま、よいお年を!(伏線)

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2006/12/19

■絶対可憐チルドレン7巻

絶対可憐チルドレン 7 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 7 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2006-12-16)
 
発送可能時間:在庫あり。

 お久しぶりです!(生存報告)
 作者も認める恥ずかしい表紙が目印の、「絶対可憐チルドレン」の7巻を購入することができました。以下短観。

 この巻は、葵メインのエピソード(葵まつり編)と紫穂メインのエピソード(タッチ・ミー・イフ・ユー・キャン編)がメインとなっています。
 葵の方は、その空間認識能力の応用力の高さをストーリーの中で提示しつつも、基本的には「葵かわいいよ葵」とブツブツ呟きながらニヤニヤ楽しんで下さい系のエピソードになっていますが、紫穂の方は(椎名先生の「紫穂はあらゆる武器や機械を操作できるのです」という言葉が示しているような)彼女の能力の応用範囲の広さと強力さ、そしてそんな能力を子どもの頃から持っているが故の苦悩が改めて提示されたという意味において、色々と考えさせられるというか、より妄想をかき立てられる作りになっているように思いました。
 巻が進む毎に、紫穂は能力も人格もどんどん趣が増して行きますね。将来が楽しみな子です。

 ですので、オマケマンガにおける紫穂の悪趣味っぷりは、むしろ萌え対象です。
 生命を食べるという行為の本質を、紫穂は知っているのです。

 あと、末摘さんはこのマンガに出てくる人物にしては極めてマトモな感性の持ち主なので、「絶チル」のキャラと結婚したい! とか言ってる病んだファンの皆さんは、みんな末摘さんと結婚するが良いと思いました。

2006/12/10

■今はかわいいタケシ君も、将来はパパみたいな顔になっちゃうのか…(サンデー07年1号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 「だって、エスパーになっても親がこれじゃ
 と、話がタケシ君の父親に及んだところでタケシ君の超能力が発動したということは、タケシ君は父親に対して何らかの反感を持っているということを意味しているのではないか? と思いました。父があんな本まで出しちゃうレベルのゴリゴリのアンチエスパー派だと、息子の彼も色々苦労してそうな感じ。エスパーレベルが陽性の女の子と仲良くなろうとして親に叱られたりとかありそう(妄想)。
 社会で圧倒的な力を持っているノーマルと、若いけど将来力を持つのが確実なエスパーという、このマンガにおける社会の軋轢をモデル化したような家庭が舞台なので、さすがに次回は父と子が対立する展開になりそうな気がします。チルドレンを含めてケンカになりそうなところで皆本が出てきて事態を収拾しようとする、みたいな展開になるのでしょうか?

 以下はツッコミどころ。

  • きれーでかわいいおねーさんが3人も来たという段階で、とりあえず細かいことは忘れて喜べよ!?
    とか言いながら、薫がタケシ君におっぱいを押しつけているように見えます。おっぱいないけど。
  • せや、考えたらあかん!
    とか言いながら、葵がタケシ君の右手を自分のおっぱいに押しつけているように見えます。おっぱいないけど。
    全国の葵のお父さん! あなたの娘さんは、「女」を武器にするやり方を身に付けてしまいました! オトナの階段登ったよ!
  • サイコメトリーがいいわよね? 私が教えてあげる!
    紫穂の笑顔がたいへんに怖いコマですが、タケシ君は赤面しつつも「…なんであんたたちに?」と疑うだけの理性は保っていた模様。大物の予感がします。
  • いきなりテレポートで上空に飛び出すタケシ君。普通なら、来週は墜落して死にます
    確かにこれでは近くに超能力者がいてあげないとダメだと思いました。
  • そして、チルドレンの監視の名目で、皆本と賢木が二人でいちゃいちゃしている(語弊)のが気になります。
    完成原稿速報でも、二回続けて皆本と賢木のコンビの絵が掲載されていますし、この二人のカップリングが今回の裏テーマ?

2006/12/09

■002,028,106(サンデー07年1号感想)

結界師

 人気投票のキャラクターの選び方が、異様に細かすぎてビビりました。比較的どうでもいい妖怪が沢山登場しているのはともかくとして、三能先生に取り憑いている三匹の蛇(ロクサーヌ・シモーヌ・ジョセフィーヌ)をそれぞれ分割して独立したキャラクターとして扱っているのは、さすがにやりすぎなのではないかと思います。
 投票できるキャラクターの枠は三人だけなので、この三匹で投票枠を埋めてウケを取れ! と読者を誘っているのか。それとも、この企画の担当編集者は、誌面に隙間があると落ち着かないのでどうしても枠を埋めなければ気が済まないという、強迫観念の持ち主だったのか。今後の展開が気になります(展開?)。

 ストーリーの方は、良守が烏森の地のことを感情を持った一つの人格のように扱っているところが面白いです。
 このマンガの真のヒロインは、時音ではなく烏森なのかも知れないと思いました。

ダレン・シャン

 ちょっと前までは実の妹にハァハァしていた初心なダレンに、いきなりかわいいガールフレンドが! 「女の子ってなんてやっかいなんだろう」だなんて、何か一端の彼女持ち男子みたいな生意気なこと言ってますよ彼! バンパイアになれば女子からもモテるということなのか!

 それはともかく、今回出てきたデビーは何かいいですね。素直に「可愛い」と思える子です。ごく自然にダレンを振り回す明るい性格や、「女の子はね、自分から男の子を誘うようなことはしないの!」という台詞に象徴されるこの年頃特有のちょっとおませな行動なんかが、たいへんに魅力的です。闇の世界に生きることを覚悟したダレンとは対極的な世界にいる、明るくてかわいくて元気なキャラクターですね。
 ここんところ、なんか性格がどっかしらひねくれた少女キャラが出てくるマンガ(絶チルとか)ばっかり読んでる気がするので、デビーのような普通に可愛いキャラが出てくると安心します。

うえきの法則+

 みんな大好き「うえきの法則」の福地先生が、久しぶりに帰って来たよ! つうことで、サンデー07年1号最大の目玉は文句なしでこのマンガ。「うえき+」のこれまでのあらすじは先週号で説明したから、もはやこれ以上の解説は不要! と言わんばかりに、いきなり崖っぷちのシーンから連載を再開する思い切りの良さは流石です。
 しかし今思えば、次回の展開がもの凄く気になる重要なシーンで連載が途切れていたんですねコレ。この止まりっぷりは、もはや専門用語で言うところのレイニー止め級と言っても過言ではありません(比較するな)。

 で、個人的に連載休止前の「うえき+」で最も気になっていたのは、ソラが常に食べてるハンバーガーの欠け方がコマによって一様ではないところ(マンガ内の時間経過とハンバーガーの減り方に一貫性がないため、まるでソラがコマ毎に新しいハンバーガーを食べているように見える)であり、それ故に「やっぱり福地先生は調子悪いのかな?」と思っていたりしたのですが、今回の「うえき+」ではその辺どうかと申せば、やっぱりまだちょっと大きさや形に小さな矛盾が見受けられる箇所がありました。
 福地先生の早期の復調に期待します(←嫌な読者)。

ハヤテのごとく!

 ナギがハヤテのベッドでシーツや枕の臭いを嗅ぐという行動に出なかったところに、畑先生のナギに対する愛情の深さを感じました。
 あと、毎週バックステージを更新し続ける畑先生は、私もおかしい凄すぎると思います。

犬夜叉

 新たなる仙人系じじいキャラ・薬老毒仙が登場。更に今回は、サブレギュラーじじいキャラであるところの刀々斎や冥加じいちゃんまで登場するという、じじいわんさかコメディーとでも言うべき心ときめくストーリーが繰り広げられました。高橋留美子先生のマンガに出てくるじじいキャラが大好きな私はもう大喜びです。じじい萌え。
 次回作はじじいが主人公のマンガを描いてくれないものでしょうか。

あいこら

 「思いっきり遠回しに、告白してんのとかわらなくね?
 遠回しでなくても告白していると思います。

 そんなアレで、今回は弓雁に恋する川谷君がハチベエを恋のライバルとして認めるまでの話だったのですが、ちょっと読み方を変えると「川谷君がハチベエを意識するようになっちゃった」系の話と解釈することが可能です(可能にするな)。
 あと、今回もまたヒドイ目にあった弓雁ちゃんでしたけど、「ヒドイ目に遭うと魅力がアップする」という彼女の傾向がどんどん加速しているように思えてなりません。

最強! 都立あおい坂高校野球部

 「あいつと夏の最後までいきたい!

 右京と野球を続けたいというみんなの気持ちが一つとなり、実力以上の力を発揮する。いま、右京はあお高野球部みんなのアイドルとなったのです。
 このマンガのヒロインは右京で決定。

武心

 城内の掃除を担当していると思しき、黒髪のメイドさんが気になります。一見すると、自分の持ち場の掃除のことしか気にしていない堅物以外の何者でもない彼女ですが、相手が流星であろうが暗殺者であろうが自分のペースに持ち込んでしまうしたたかさは、彼女がただ者でない伏線であるような気がしてなりません。何より、彼女は普通のメイドにしては眼光が鋭すぎます。
 国王が暗殺者から常に狙われるような王宮でメイドをしているからには、やはり彼女もまた武の心を持つ強者なのかも知れません。実は彼女は王家に仕えるメイドの間で密かに伝承されているローゼンバッハ流メイド活殺拳の使い手だったとか、そういう展開を超希望。万乗先生ならやってくれるはず!

シランくん

 しりあがり寿先生デザインのコナン君のバッタモノが出てくるっていうから、てっきり「名探偵コナン」を激しくグダグダにした、「真実は一つとは限らない!」とかそういうノリのブラックユーモア溢れるコーナーになるかと思っていたのですが、実際読んでみたらなんか割と普通の子供向けの反体制系時事講座っぽいです。「夕刊ゲンダイ」の1面の記事をマイルドにしたみたいな感じ。そんなこっちゃ、この分野のパイオニアたる久米田先生の「さよなら絶望先生」には勝てませんよ!
 まあでも、「国債は買うと国が利息が付けてお金を返してくれる、国民にとっても魅力のある投資の対象なんだ! 国債の金融商品としてのメリットを、株や定期預金と比較してみよう!」とかやり始めると全然違う企画になるので、少年誌としてはこの程度でちょうど良いのかも知れません。

2006/12/06

■会長はメイド様1巻

 久しぶりにサンデー以外のマンガの感想ー!
 マンガ好きな人なら既にご存じの「会長はメイド様!」を、ようやく読むことができました。以下短観。

 読んでちょっと驚いたのが、冒頭にメイド喫茶に関する説明的なシーンやカットが全く入っていないところ。主人公がメイド喫茶でアルバイトをしていることが読者に提示される最初のシーンが、(お約束的な「おかえりなさいませご主人さま~」的なシーンではなく)主人公がメイドの格好で「こんなバイトやめときゃよかった」とやさぐれた台詞を言いながら巨大なゴミを出しているところであるのが、何か凄いなと思いました。何というかこう、エルフやドワーフとは何かという説明が全くないまま、これらの亜人種がいきなり出てくるファンタジー小説を読んだ時みたいな感じ。そうか、お嬢さんはドワーフを知ってる人なんだね。みたいな(なにそれ)。
 現代日本において、既にメイド喫茶はコスチュームを出すだけで「あー」という感じで読者がその全てを納得できる程までに一般的な存在になっているんだなあ、と改めて思った次第です。

 もっともこのカットは、主人公の性格、彼女の「メイド喫茶」なる存在に対するスタンスの表明、そしてこのシーンの直後にライバルの男子にバレるというバツの悪さをひっくるめて全てが必要不可欠なものであり、ある意味このマンガの有り様を象徴していると思われます。
 普通のマンガであれば「おかえりなさいませご主人さま~」を持ってくる状況であえてこんな演出を持ってくるところに、作者のセンスを感じました。

 そんなアレで「主人公のカタブツ生徒会長が、みんなに内緒でメイド喫茶でバイトしている」という設定そのものは奇抜なんですけど、基本的なストーリーは「弱みを知られたライバルの美男子に反発しつつも、次第に彼のことが気になって(以下略)!」的な、少女マンガとしては極めてスタンダードな構成になっており、安心して読むことができる作品だと思います。
 何より、常に毅然として凛とした意志の強さを持つけど決して我が強いだけの少女でもない、主人公の美咲がとても魅力的。男子に生まれたからには、こんな生徒会長に一度でいいから隷属したい! と思わせるに十分です。

 気が強い女子が大活躍する系のマンガが大好きな(かつ、この手の少女マンガに抵抗がない)人にはお勧め。

会長はメイド様! (1) (花とゆめCOMICS (2986)) 会長はメイド様! (1) (花とゆめCOMICS (2986))
藤原 ヒロ
白泉社 / ¥ 410 (2006-09-05)
 
発送可能時間:在庫あり。

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2006/12/03

■掲載位置が気になる季節になりましたね(サンデー52号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 これまでサンデーの巻末特別枠を占めていた「聖結晶アルバトロス」の終了により、新たな席替え闘争が勃発。今週のサンデーを読む限りにおいては、巻末席を争う資格を持っているのは「武心」・「絶チル」・「ブリアク」の三本であると推測されます。連載の入れ替え時期も近いですし、サンデー掲載位置マニアとしてはここしばらくの掲載位置の変動に注目して行きたい所存です。
 っていうか、ちょっと油断していた隙に、「絶チル」の掲載位置がまた下がって来ているのが気掛かりです。少年サンデーが狙う低年齢路線から遠く離れた場所にいるマンガは辛いですな! みんなアンケート出そう!(年齢を偽証して)

 政治的にはそんなアレな状況に置かれている「絶対可憐チルドレン」ですが、今回から始まった新エピソードはストーリーとしては重要で面白そうなんだけど、話としては極めて地味な展開になりそうな予感。まかり間違ってもパンチラが連発する系のエピソードにはなりそうにありません(期待するな)。
 今回提示されたこのエピソードの問題点は二つ。新キャラクターとして登場した河村タケシ君は、潜在的に強い超能力を持っており、かつ彼の親は反エスパー組織「普通の人々」の支援者であること。そしてもう一つは、皆本と薫の関係が上手くいっていないことです。

 「普通の人々」は、その構成員の大半が「我々はフツーだ!」と主張しつつフツーではない(と彼らが思っている)人を迫害することを目的にしている、色々な意味でおかしい人達で占められている愉快な団体なのはご存じの通りですが、そういった非寛容な思想を持った人の身内の中から「普通」ではない人が出てきた場合、彼らがその身内に対してどんな行動を起こすのか? というのを想像すると、そりゃもう心底恐ろしくなります。今回のエピソードが内包している問題は、実は極めて深刻なものだと思います。
 そして、そういう現実を目の当たりにしたチルドレン(特に、同じエスパーが困っているところを見ると放っておけない性格である薫)が、彼らやタケシ君に対してどんな行動を起こすのか。その辺が今回のエピソードの肝になりそう。

 あともう一つの問題であるところの皆本と薫の関係ですが、こっちはまあ男女の関係なんだから色々紆余曲折もあるよね! という感じで、微笑ましく見守っていきたいところ。この二人が二十歳と十歳のカップルであるというところはともかく。
 薫の皆本に対する期待が過大であったところと、皆本がその過大な期待に応えようとして挫折したところがこの二人のわだかまりとなっているように思えるので、あまり相手に過度な幻想を抱かず、現状のその人をそのまま素直に受け入れればいいんじゃね? とか思いました。なにこの恋愛マンガ的な感想。

 以下は留意したところ。

  • 今回出てきたESP検査や「カタツムリがカミソリの刃の上を…」について、ここの感想掲示板で元ネタが提示されています。提供ありがとうございます>鼎さん。
    ブレードランナー」も「地獄の黙示録」も観たはずなのに、思い出せませんでした。
  • ちさとちゃんは、特務エスパー姿だといわゆる「デコっ娘」っぽくなりますね。萌え(反射的に)。
    うっかり高レベルのテレパスになってしまうと、あっちこっちから人の念波を勝手に受信してしまう「エスパー魔美」状態になってしまう恐れがあると思うので、ちょっと彼女には荷が重いかも知れません。
  • 皆本から自然に恋の相談を受ける立場になってしまう紫穂。ここでもまた将来地球を支配する女帝の才覚の鱗片が(略)。
  • 小学校三年生の男子にとっては、四年生の女子三人組にいきなり囲まれるのは恐怖以外の何者でもないと思いました。そっちの方でもがんばれタケシ君。

2006/12/02

■少年サンデーの目指す低年齢路線を改めて検証します(サンデー52号感想)

ワイルドライフ

クラスの話題を独占するのは、我らがサンデーだッ!!」(表紙より)

 少年サンデーは、まだ低年齢路線を目指すことを諦めていなかった!

金色のガッシュ!

 ついに対ゼオン編完結。実力的には拮抗していると思われる両者でしたが、多くの仲間達に支えられて王家の証である「バオウ」の力を制御することに成功し、かつ自分の本の主であるデュフォーの凍てついた心をも溶かしたガッシュの力をゼオンが認め、自らガッシュに膝を屈するという形になりました。
 そんな感動的なエピソードの今回でしたけど、個人的にはガッシュ父と母にあまりに物理的な体格差があったため、「この二人はいったいどうやって繁殖してゼオンとガッシュを作ったのだろうか?」ということがどうしても気になってしまい、最後まで物語に集中することができませんでした。
 低年齢路線…(己の手を見つめながら)

ハヤテのごとく!

 今週のタイガ坊ちゃんの可愛らしさは異常。そのうち女装するようになると思います彼。
 少年マンガとオタク向けマンガの橋渡し的な存在意義を持つ「ハヤテのごとく」としては、現代オタク業界には「こんな可愛い子が女の子のはずがない」という思想がトレンドとして存在することを、よい子のみんなにも教えてあげる必要がありますからね!

 ストーリーの方は相変わらず畑先生独特のセンスが炸裂しており、桂先生というこの漫画最強のダメ人間が主人公であったにも関わらず、姉思いのヒナギクさんのおかげでたいへんにハートフルなシナリオに仕上がっていると思いました。

結界師

 「結界師」今週最高の萌えポイントは?

  1. 操ちゃんの泣き顔
  2. お姫さま抱っこされる箱田
  3. 暗闇で目が光る奥久尼

 自分は3.です。

メルオメガ

 常に眉をひそめて陰気な表情をしているゲルダのことが、最近気になって仕方ありません。
 一見すると気弱そうに見える彼女ですが、以前「お前のことが好きだ」とか言い出したパートナーのモラスクを「何言ってるの」とあっけなく見捨てる冷酷さを持ち合わせているところが侮れません。ツンレデとか素直クールとか、そういうステレオタイプな性格設定を超越した何かを感じさせるキャラだと思います。また、地味ながらも絶対領域を装備しているところも油断できません。
 Wikipediaの記載を読むと、ゲルダと主人公のカイは、共に「雪の女王」から名前を持ってきたキャラクターみたいですね。ということは、今後彼女はカイと何か関係を持つ最重要キャラに成長する可能性は十分あり得ると思われます。今後はその辺に期待しながら読んでいきたい所存です。

 あと全然関係ないですが、「雪の女王」というとNHKアニメ版第19話『マッチ売りの少女』における大谷育江ヴォイスのマッチ売りの少女のいたいけさ加減と報われなさ加減が最高に泣かすので、よい子のみんなはクリスマスになったら『マッチ売りの少女』の録画を見て、この世にはどうにも救いようがない辛い悲劇も存在することを知り、人の善意の限界と無力さにうち拉がれてわんわん泣くが良いと思いました。
 キッズアニメの話とかしてちょっと低年齢路線に迎合してみたがどうか。

史上最強の弟子ケンイチ

 車椅子拳法!

 これはキた! 久々にキタよ! これは凄い!
 なんというかこう、正しい少年マンガを読んだって気がしてたいへんに清々しい気持ちになれました。

RANGEMAN

 レッド大塚の恋に対する一途なバカさこそが、この世界を救う原動力となるのだ! というこの作品における最大のテーマを高らかに謳い上げた、感動のエピソードだと思いました。いやマジで。
 ある意味、これも極めて正しい少年マンガの姿なのではないのでしょうか。

あいこら

 そんな感じで少年サンデーの目指す低年齢路線の鱗片が伺えた今週のサンデーだったのですが、その路線に似つかわしくないマンガが二つありました。そのうちの一つが「あいこら」です。
 今回は川谷君が妄想する「ハチベエに襲われる弓雁ちゃん」のシーンが二回出てきますが、この二回とも大変にいやらしいので困ります。というか使えます。特に二枚目がヤバいです。この絵の弓雁ちゃんの表情のエロさは、もうただ事じゃないですよ! 弓雁ちゃんは不幸な目に遭えば遭う程どんどん美しくなる、困ったタイプの美少女キャラだったのか! これはヤバい! ちょっとトイレ行って来る!(サンデーを持ちながら)

焼きたて! ジャぱん

 そしてもう一つは「焼きたて! ジャぱん」に出てきた褐色美少女ミーシャ。ベッドの中でパンツ1枚の姿で潜んで夜這いをかまそうとしていたという、直球極まりない展開でした。彼女がパンツを履いてたのは、少年サンデーの少年誌としての最後の理性の表れ以外の何者でもありませんが、しかしパンツ履いているにも関わらずこんなにエロいというのは何事か! 何事なのか! ちょっとトイレ行って来る!(またか)

 橋口先生は元々スレンダー美少女の描写には定評があったのですが、久しぶりにその実力を発揮できる展開が出てきたなあと思いました。
 ストーリー本体の方は、もはや突っ込む行為自体が無粋なので突っ込みません。

2006/11/25

■明君の報われなさっぷりは萌え要素(サンデー51号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 「光速エスパー」の「エスパー」は主人公の少年が超能力を持っているからエスパーなのではなく、エスパー星からやって来た宇宙人によってもたらされたオーバーテクノロジーで作られた強化服を着ているから「エスパー」なのです。
 ここの感想掲示板でも話題が上がっていますけど、40過ぎのオッサンであるところの椎名先生ですら幼稚園前にTVで見たおぼろげな記憶しか持っていないような「光速エスパー」や「宇宙少年ソラン」に対して、的確なツッコミを入れられる読者が存在するところが凄いよなあと思いました。
 まあ、週刊少年サンデーの実態はオッサンが読む少年マンガ雑誌なので、当然といえば当然なのかも知れませんが(きめつけ)。

 その辺はともかく、長かった「逃亡者」エピソードもついに今回で完結。
 今回の話は、兵部と不二子(=パンドラとバベル)の立ち位置を改めて確認する回だったという印象です。モモンガを巡る今回の一件に象徴されるエスパーとノーマルの間の現在の対立構造と、伊号の未来予知に基づく将来への対応における双方の相違点を、兵部と不二子の台詞の形で簡潔にまとめています。
 あと、この中で不二子が「何十年同じ議論をさせる気!?」とか言ってますけど、この二人の議論に結論が出ないのは、双方共に頭のレベルが子供のままなので、口論しているうちにガキのケンカみたいな罵り合いになって収拾が付かなくなってしまうからなのではないか、と思いました。そういう意味では、ホントお似合いですよねこの二人。ハハハ(爽やかに)。

 また、今回のトピックスとしては、パンドラの幹部にして兵部のチャット友達(まちがい)のメンバーがついに顔出ししたことが上げられます。髪を伸ばす変な能力で不二子を拘束した髭ロンゲ男、椎名マンガには割と珍しい茶髪の美青年(マッスルを吊り上げてるところを見ると能力はサイコキノっぽい)、そして「最適な乳の大きさはこれだ!」と言わんばかりの小さめサイズのおっぱいを誇示しつつテレポートで去ったサングラス女と、パンドラのCMにも出てきた見目麗しい系のキャラがようやく登場して来た感じです。同じくあのCMに出てきた、ツインテールのロリっ娘の登場が待たれるところです(関係ない)。
 どれもそれなりの能力者っぽい彼らですが、「君らだって拾ったときには小さかったぜ?」という兵部の台詞からすると、彼の頭の中ではまだみんな子供のままの印象っぽいですね。パンドラは兵部の為の永遠の子供の国なのかも知れません。

 以下はメモするべき留意点。

  • ついにマッスル大鎌の必殺技「ビッグマグナム」が披露。確かにこれならモモンガを捕獲できますな(当たれば)。
    でも一撃必殺を期すなら、この技は相手を捕まえて密着し、至近距離から撃たないとダメなのではないかと思います。いつか皆本にマグナムをぶっかけられるといいね!(ぶっかける言うな)
  • じゃーね、タレ乳のオバサン♥
    最近の不二子ちゃんは明らかに垂れすぎなので、いくら皆本がおいしいからって言えども、少しは吸い取るのを自重した方が良いです。もっと言ってやって下さいお姉さん。
  • 最後のシーンで、紫穂が皆本の手を握った後に「薫ちゃんはわかってるから」となぐさめるシーンが良かったです。サイコメトラー能力を持つ紫穂と、紫穂を信頼している皆本の間だからこそ成立する励まし方だと思いました。ちょっと感動。
    このシーンの紫穂の姿からも、将来地球を支配する「禁断の女帝」の人心を掌握する才能の鱗片が伺えますね(だいなし)。

■流星ママみたいな女性と結婚したいサンデー51号感想

ダレン・シャン

 「ダレンに会えて良かった」というサムの最期の言葉を聞きながらダレンが血を啜って泣き叫ぶシーンが印象的でした。しかもその時のダレンの眼が完全に吸血鬼のソレになっているところが、このシーンの持つ凄みが強調されていて更に良いです。このシーンを絵にできただけでも、「ダレン」を漫画化した甲斐があったのではないのでしょうか。
 「ダレン・シャン」の原作者のダレン・シャンさん(ややこしい)は日本のマンガとかが大好きな人というか、要するにオタクな人だと聞いたことがあるんですけど、きっとこのシーンを読んだらオタクっぽく大満足して頂けるんじゃないかと思いました。オタク冥利に尽きるとは、まさにこのことですよ! 良かったですねダレンさん!(エラそう)

GOLDEN AGE

 自身のパートナーの条件として「獣のような激しさ」と「自分のプレーを読み取る繊細な心」を持ち合わせている人を上げた唯君ですが、これは即ち近江君のことを指していることは明白。「GOLDEN AGE」という作品は唯君が近江君を自分好みのパートナーに育成(唯君が求めているのは「獣」なので、むしろ調教)していく様を描いていく大河サッカードラマであることが、改めて提示されたエピソードだったと言えるのではないのでしょうか。
 にしても、近江君の「ここであきらめたらオレのプライドが許さねえ!」は面白すぎます。こんなカッコイイ台詞をこんなマヌケなシチュエーションで平気で使える彼のキャラクターの天然っぷりは素晴らしいです。調教しがいがありますね。

結界師

 ストーリー的には、あの強大な黒兜をも簡単に壊してしまえる程に強力な上、良守に黒兜を倒す力を与えようとするなどといった「意志」らしきものをも持ち合わせている烏森の力の不気味さの一端が提示されたという意味において有意義な回でしたが、肝心の時音側のエピソードは「時音にビビった箱使い弟が勝手に撤退、時音があっけなく脱出して終わり」というヨンボリしたもので終わってしまいました。ここんとこ地味な時音さんが久しぶりに大暴れする展開を期待していた向き(オレとか)にとっては、何だか大変残念な結果に。
 良守が(連載初期のように)しきりに時音の身体を心配していたのは、現在連載初期のエピソードを放映中のアニメ版に対するフォローなのでしょうか。ここだけ時音がヒロインっぽかったです。良かったですね時音さん(良いように聞こえない)。

 なお、箱使い弟が潜んでいた部屋はかつてあの兄弟が生活していた部屋のようなのですが、座布団は二つあるけど布団や枕が一つしかないのが、ちょっと気になります。あの兄弟は同じ布団と枕で一緒に寝ていたのでしょうか。であれば、弟が兄を失って怒るのも仕方ないと思います。広がる妄想。

助けて! フラワーマン

 「北斗の拳」の掟に従って本来なら不細工なザコキャラでなければならない不良のモヒカンが美形って、こりゃまた一体どういうことですか!
 世紀末救世主伝説を超えて生き残ったモヒカンキャラのニューウェーブを見た!

あいこら

 友達相手に「あいつのことなんか別に好きじゃない」と虚勢を張ってドツボに嵌るというストーリーは、少年マンガの世界では基本的には男性キャラがやることだと思うんですけど、あえて性別を逆転させることでツンデレ桜子がそのツンっぷり故にハチベエを窮地に追い込んでしまうことになるエピソードに仕立てたのが面白かったです。こういう話も作れるマンガなんだなと感心。
 確かに単純なハチベエなら、いくらヒドいことされても簡単に回復できますからね! 使いやすいキャラだなあハチベエ!(ひどい)

 後はラストシーンの弓雁ちゃんですが、これはヤバいです。弓雁のあの目は、間違いなく人を殺す覚悟を持った者の目です。井上和郎先生のマンガでこんな瞳を持ったキャラが出てきたのは、「美鳥の日々」のサンディの夜這いシーン以来なのではないのでしょうか。
 井上先生は普段は変態マンガを描いているにも関わらず、時折キャラにこういう目をさせることがあるので侮れません。

焼きたて! ジャぱん

 今週の話を描き始めた時、もしかしたら橋口先生はまだ黒マントの中身を何も考えていないのでは? と思いました(感想)。

ブリザードアクセル

 吹雪と六花のラブラブエピソードもついに終結。ここまでゲロ甘なラブロマンスをサンデーで読める機会はもうそうそうないのではないかという気もしますし、何より結果はともかく決勝戦までやって欲しかったと思うとこの展開はちょっと残念ですが、これ以上やるとフィギィアスケートマンガとしての限界を更に突き抜けてしまいかねないことを考えると、この辺がちょうど良い潮時だったのかもしれません。

聖結晶アルバトロス

 サンデーの巻末間際、いわゆる名誉席の常連だったみんな大好き「聖結晶アルバトロス」も、ついにここで最終回。紛う事なき立派な打ち切り最終回でした。ここまで堂々と「俺達の戦いは始まったばかりだ!」的な話をされると、むしろ清々しさが漂って来ます。言うなればアルバトロス大往生。

 思い出してみれば、読み切り版(アルバトロスが宝石泥棒だった奴)は正直なところ「いくら何でもこれはヤバい!」と思わざるを得ない内容だったり、連載版の初期は中身よりもアルバトロスの裸マントが話題になったりと、色々と前途多難を予想させるマンガだったにも関わらず、連載が進むに連れてどんどん「正統派ファンタジー格闘マンガ」のスタイルを確立、作者が経験を積んで成長して行くのが読んでいても実感できる作品だったと思います。
 もし、まだサンデー超増刊が月刊誌として健在だったら、おそらくそちらに移行しても連載を継続させる価値はあるマンガだと思うのですが、歴史に「もし」は許されない以上、ここでの連載終了もやむなしでしょう。

 何にしろ、若木先生おつかれさまでした。次回作を期待します。

参考

 →HoneyDipped

 Webサンデーで触れていた、若木民喜先生のブログ。
 今頃はきっと、何だかんだ言いながらもDOAX2をやり込んでいるに違いありません。

2006/11/22

■サンデー50号絶チル感想(今日は51号の発売日です版)

絶対可憐チルドレン

 時間がないので留意点のメモのみで。

  • 今回は最初から最後まで兵部にヤられた回。兵部が全てを丸く治めてしまった。あと、前回自ら深刻側に振ったノリを反対側に揺り戻してバランスを取ることにも成功。こういう事を難なくやってしまう兵部のキャラクターの完成度は素晴らしい。
    エピソードのテーマが深刻なものだったのですっかり失念していたんだけど、このマンガはあくまで椎名高志のマンガであることを思い出させる回だったと思う。
  • 兵部がモモンガを諫めてみんなホッとしているところで、「そういうわけにはいかない!」と銃を向けた皆本。あのシーンでは、おそらく皆本以外の全員が「皆本空気嫁」と思ったに違いない。
    あれは結局、エスパー同士の問題に対しては自分の力が全く及ばないことを思い知った皆本の頑なな意志が取らせた行動だったので、実に彼らしくはあるんだけど、やっぱり堅いなあ皆本。そこがいいんだけどネ!(マッスルっぽい口調で)
  • なぜ撃てない!?」の理由に皆本が気付くことができれば、兵部を攻略する糸口になるんだけどなと思った。
  • 今回の薫は本気でカワイイです。兵部の前ではどんどん乙女っぽくなってく薫。
    それに比べると皆本は、やっぱりまだ薫にとっては父というか兄というか、「保護者」の立場からあまり変わってないのかも。
  • マッスルが皆本に迫ったシーンで、本気で嫌がってる葵は萌え対象。
    紫穂も嫌がってはいるんだけど、彼女は多分「兵部×皆本」の組み合わせだったら、むしろ赤面しながらも見守るタイプだと思う(きめつけ)。
  • 不二子ちゃんの胸がどんどん大きくなっているように見えるのは気のせいですか?

2006/11/21

■サンデー50号感想(遅れました版)

結界師

 黒兜を操作して街を破壊できるゲームがあったら買います(感想)。

ダレン・シャン

 あまりに今の展開が少年マンガとして緊迫極まっているので、ついに原作(小説版2巻)を本屋で立ち読みしてしまいました。
 そしたら、なんかホントにそのまんまだったよ! RVの腕ちょんぱも、今回のサム残酷ショーも、本当にマンガと一緒だったよ! すげえ! 「ダレン・シャン」すげえ!
 「マンガが面白くて原作読んだらオレの負け」ルールに従い、私は今週ダレン・シャンに全面敗北を喫してしまいました。「ダレン・シャン」原作小説版は、小学館から絶賛発売中! 汚くて臭くて不気味なモノが大好きなよい子のみんなは、「ダレン」をモリモリ読んで闇の世界を垣間見て震えるが良いと思うよ!(←巧妙なアフィリエイト)

 血を飲むことを拒否していたヴァンパイアが血を飲むエピソードの重要さ加減については、伝説のTVアニメ版「ヘルシング」におけるセラスのアレで重々承知している世代の私としては、次回のダレンの行動がマンガ版ではどのように描写されるのか注目して行きたい所存です。

焼きたて!ジャぱん

 時折「今の『ジャぱん』のどこが面白いのか判らない」という感想を見かけますが、そういった方には「考えるな、感じるんだ」という截拳道(ジークンドー)の心意気でこのマンガに臨んでみることをオススメします。
 今の「ジャぱん」は様々な奇跡的な経緯をたどってこのような結末を迎えることになった、存在自体が奇跡的なマンガなのです。「奇跡」とは通常なら決して起こりえない常識の埒外から生じるものである以上、理論的に「ジャぱん」とは何かを追求しようとしても無意味なのです。ただ感じて悟りを得ることこそが、「ジャぱん」の面白さを知ることに繋がるのです。一介の料理マンガとして終わることなく、悟りの境地を切り開いて伝説を造り上げた「ジャぱん」に栄光あれ! なのです。

 通常のロジックであればこのマンガも幕引きが近いはずなのですが、「ジャぱん」には通常のロジックが通用しないから恐ろしいですね。

武心

 流星パパがいきなりイングラム王女の盾となって死亡。
 今回のパパの死に様に関しては、いくらボディーガードの仕事は身体を張って主人を守ることであるとは言うものの、よりによって首で標を受けることはないんじゃない? 素直に腕を伸ばした方が良かったのでは? と、サンデーを読んだ人全てが突っ込んだに違いありませんが、この辺は「Zガンダム」でフォウがカミーユを庇うためにあえて頭部で攻撃を受けて死んでしまったのと同様の「如何にキャラを印象的に散らせるか」という演出の話なので、ここは素直に「パパかっこいいなあ」と感心するのが良き万乗ファンとしての勤めなのではないかと思われます。
 首に刺さった相手の飛び道具を引っこ抜いて投げ返すパパさいこう! 息子に対して「別れには笑顔が相応しい」と言い張って無理矢理笑わせるパパさいこう! 散り際の微笑みが見事なパパさいこう!

 徐々に「武心」も、存在自体が奇跡であるレベルのマンガに近付いてきました。良いことです

ハルノクニ

 思想や信教の自由や多様性が保証されていることこそが、その社会が本当に成熟しているかどうかを推し量ることができる重要な証となる――と私は思うのですが、「世界に冠たるべき美しい我が国に相応しくない奴はぬっ殺す!」と叫ぶ榊首相と、「豊かでなくても平和な生活を満ち足りて過ごせる国になろう!」と叫ぶハルにゃんが同列に存在することができる今の日本って、別にそんな悪い国じゃないじゃん? みんなそんなにカリカリしなくても良いじゃん? 「ハヤテのごとく」第36話のサブタイトル・『現在が大事だ!! 現在を守ろう!! 「世界を革命しない力」!』を我が国の国是としても別に構わないじゃん? とか思いました。
 作品の趣旨に反した、たいへんに後ろ向きの感想で申し訳ない。

 何はともあれ、現代社会の意識を背景とした社会派作品を週間少年マンガ誌に掲載し、無事に連載を完結させたことは素晴らしいと思います。
 おつかれさまでした。

2006/11/14

■要約:それにしても兵部はエロいなあ(サンデー49号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 モモンガに撃たれる哀れな自分の姿を皆本に見せつけ、「どうだい?」と自己憐憫に浸りながら微笑む兵部。
 やっぱりこのマンガのベストカップルは兵部×皆本で決まりだよな! というのが今回の感想です(真顔で)。

 その辺はともかく、今回のキーワードは「大丈夫、もうなんの心配もいらない」という兵部の台詞でしょう。この言葉は、以前薫が皆本に対して言って欲しかったにも関わらず皆本が結局口にすることができなかった言葉なのですけど、兵部がこの言葉を薫に対して口にしたことで、自分は薫(=虐げられているエスパー達)の願いを叶えられる存在であることを改めてアピールしたことになります。葵や紫穂に対してかけた「僕は女王を悲しませたりしない。あいつとは違う」という言葉にも、そういった意味が込められていると思われます。
 また、モモンガを自分と重ね合わせて過去を語り始めたところもポイント。信じていた人々や国家に裏切られてそれら全てを憎むようになった彼の憎悪は、あまりにも深いです。いずれ薫が皆本に撃たれる未来が待っていることを知っている今の彼は、本気で薫を救うために行動しているに違いありません。

 そして、そんな兵部と相対することになった皆本。彼が本当にエスパーとノーマルの間の対立を止めさせたいのであれば、皆本はお互いの持つ憎悪を乗り越えて兵部と和解をする必要があると、私は考えています。言うなれば、兵部は皆本にとっての最終攻略目標キャラです。藤崎詩織みたいなものです。
 ですが、その兵部はモモンガに自分を撃たせる姿を皆本に見せつけることでエスパー達が持つノーマルへの憎悪の深さを示し、「そんなことは不可能だ」と皆本に訴えかけている始末。ツンデレで言うところの、ツン状態が極まった状態。それが現在の皆本に対する兵部のステータスなのです。
 兵部は皆本が最終的に攻略しないといけないキャラであるにも関わらずあまりにツンが過ぎている上に、更に皆本自身も兵部に対してツン状態なので、全く手が付けられない状態。今の皆本の状況は、だいたいそんな感じなのではないのでしょうか。

 皆本は果たしてこの手詰まり状態から抜け出し、兵部を攻略するきっかけを作ることができるのか。皆本の持つビッグマグナム(暗喩)は、誰のハートに向かって火を吹くのか! 明日のサンデーが楽しみですネ!(無理矢理煽ってみた)

 ただ、薫の「(桃太郎に)何かしてやりたかったんだ」という気持ちと、兵部やマッスルといった「パンドラ」の構成員が持つ気持ちとでは、明らかに何かが食い違っているんですよね。その辺がいずれはポイントになるのかも知れません。

 以下、個人的な留意点。

  • マッスルの能力である「硬質化」した肉体を白黒の誌面でどんな形で表現するのか、結構悩んだのではないかと想像。
  • 小学生時代のマッスルが石を投げられているコマは、異質な存在として迫害されるマイノリティである彼に同情していいのか、「それ超能力と関係なくね?」と突っ込んでいいのか、判断が付かずに本気で悩みました。登場するマンガが「絶チル」ではなく「あいこら」だったら、彼も「渋沢のフェチ友達の一人」程度のキャラクターとして普通に幸せになれたと思うのですが(マジメな顔で)。
    とりあえず、あの格好とランドセルの組み合わせは萌え対象です。さすが「教育的指導!!」で変態を描き続けただけのことはあるなあと思った。
  • 薫や葵の能力は、体を動かなくすると発動を抑制できるという新設定が登場。この世界のエスパーは能力発動時のポーズが重要。
  • そして兵部が紫穂を「女帝」呼ばわりした件については突っ込み入れないといけないと思うので入れますが、なんか「女帝」という響きにはもの凄い説得力があります。薫はエスパー達のリーダーとしての「女王」の称号が、葵はエスパー達の信仰の対象(=萌え対象)としての「女神」の称号がそれぞれよく似合っていますが、紫穂はそれよりも更にスゴイ「女帝」ですよ。女帝。
     つまり紫穂は、いずれ世界を征服して女帝として君臨するんですよ。「教育的指導!!」に出てきた、『26年後に世界を征服する女』一条理絵の再来ですよ。そのうちキャプションに、「三宮紫穂。将来世界を征服する女」とか書かれるようになるに違いありません。

2006/11/12

■愛をわしづかめ! サンデー49号感想

ダレン・シャン

 我が国が誇るホンモノの環境戦士・ムツゴロウさんこと畑正憲氏は、かつてライオンに指を噛み千切られても全く動ずることなかったばかりか、「こんなかわいいライオンにだったら、指だけでなく体全部を食われたっていい」とまで語ったと伝えられていますが、環境戦士RVには到底そのような真似はできなかった模様。自分が助けようとした動物に両腕を噛み千切られたくらいで発狂してしまうなんて、RVはムツゴロウさんと比較すると所詮は動物愛護の精神においても小物に過ぎなかったということなのでしょう。
 「動物の解放」という題目を実現するのが如何に困難なことであるかを、RVは身を以て知ってしまう結果になってしまいました。さようならRV。そして教訓をありがとう(ひどい)。

 そんなRVの余計なおせっかいで、余計に事態は悪化。サムを巡るウルフマンとダレンの戦いはもはや避けられなくなって来ましたが、明らかにダレンは劣勢です。以前クレスプリーが言っていた「ヴァンパイアが血を飲んだ人間は、ヴァンパイアの中で永遠に生き続ける」という言葉が、ますます重みを持って来る展開に。さようならサム! そしてありがとう!(きめつけ)

結界師

 アニメ版では「あたしがヒロインよ! ヒロインなのヨ!」みたいな感じで良守(および視聴者)相手にブリブリ言わせている時音さんですけど、マンガ版の方ではすっかり不憫な立場に立たされてます。今週なんか、閉じこめられた壁とにらめっこしただけで出番が終わりという有様ですよ。良守が大怪物相手に大立ち回りを見せ、烏森の力を得て更にパワーアップを果たそうとするなどますます主人公らしい活躍をしたのとは、あまりにも対照的です。
 この調子だと、人気の面でも時音のパワーアップ版とも言える刃鳥さんに奪われかねません。というか刃鳥さんって、普段は裏会実働部隊サブリーダーとしてツンツンした態度を取っているけど、正守と二人っきりの時はデレデレしたい! とか思ってる系のツンデレキャラに、鍛えればなれそうな気がしませんか皆さん。時音あやうし。超あやうし。がんばれ正ヒロイン。

ハヤテのごとく

 ハヤテの感想を書いてあるサイトを読むと、最近とみにおっぱいが目立つようになった上に料理上手というスキルまで披露した咲夜に関する話題は多いのですが、ネコミミでハヤテを籠絡しようとしたマリアさんに関する話題はあまり(というかほとんど)みかけないような気がします。
 「ハヤテ」界におけるもっとも報われない女性キャラって、やっぱりマリアさんなのではないのでしょうか。でも、今回の「おひまをいただくニャン!」なんて、世のOLが退職する時に上司に言って欲しい台詞ナンバーワンクラスの破壊力ですよ! がんばれマリアさん!

 そして、やっぱりマリアさんは、メカハヤテと結婚した方が良いと思います。

あいこら

 ハチベエがフェチを捨てられないのは最初から判っていたことなので、今回のストーリーは冒頭から結論に至るまで全てが予定調和的な展開であった、と言えばそれまでのエピソードだったのですが、とにかくハチベエをフェチの側に戻そうとする連中のやることなすことがあまりに面白過ぎるので、それだけで十分楽しめました。

 特にヤバいのが、科学部の辰巳与一郎。彼の科学技術力の高さは、あの伝説の3Dメガネの回で彼が弓雁ちゃんのおっぱいを見たいがためだけに「服が透けて見えるメガネ」を開発してしまったところからも伺い知ることができますが、そんな彼が技術力の全てを結集して作ったのが、よりによって「ミラクルバスト付きエプロン月野弓雁モデル」であるというバカっぷり。つけて良しもんで良しはさんで良しですよ。はさむって。はさむってアンタ。「愛はここだ! 愛をわしづかめ!」 わしづかめってアンタ。
 そんな一連の気が狂った(良い意味で)騒動の果てに出てきたのが、フェチ界の相田みつをこと油坂先輩が放った名言「フェチは別腹」。恋愛だけが正しい愛の形だと信じ込んでいるこの世界に、フェチという概念を使って変革を起こそうと戦っている油阪先輩(=井上先生)だからこそ出てきた名台詞です。フェチ戦士油坂おそるべしであります。彼なら、例えフェチに両腕を食いちぎられても一向に動じないに違いないね!

 そんなアレな話だったので、「いきなり恋愛マンガに走るだなんて、井上和郎先生はどうかしてしまったのではないか」という懸念は、今回のエピソードで払拭されたのではないのでしょうか。ラブとフェチを融合させるために戦う井上先生の今後の活躍に期待します。

お坊サンバ

 数珠に念力を注入することでパワーが発動するって、それアンタ「GS美神極楽大作戦!!」の横島君の文珠!(ファンサイト要素)

 個人的には結構このノリは好きなので、読む分には問題ないです。サンデー本誌に出てきたこともあり、飯島浩介氏のマンガ特有のアクの強さもいくらか軽減されているみたいですしね(これでも)。
 このマンガにおける最大の問題は、これが「クロスゲーム」の代わりに連載されているということだと思います。

RANGEMAN

 今現実社会の日本において足りないもののは、エロ妄想で頭の中が一杯なドジっ娘の存在である! と、返す返すも思ってしまいました。

2006/11/05

■「遂に本性をあらわにした」のはモモンガではなく明の懐の広さだと思います(サンデー48号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 童顔巨乳!(挨拶)

 扉の成長バージョンの薫の顔が「凛々しい」から「カワイイ」にシフトしていてビックリです。絵柄の変化はこんなところにも及んでいた! なんか薫の未来が、ただの巨乳から童顔巨乳に変わりつつありますよ!
 椎名先生って、首輪+鎖のシチュエーションが結構好きですよね?(何が言いたい)

 で、皆本がエスパー殺しの銃を桃太郎に向かって本当に撃てるのか否か? が焦点になるかと個人的に思っていた今回の「絶チル」ですが、葵と紫穂が機転を利かせたことで皆本の代わりに薫が桃太郎と対峙する展開に。
 葵と紫穂は、このまま皆本に任せていても最悪の方向に話が進むだけだと判断した様ですが、結果的にはそれが正しかったみたいです。「一般人の安全だって守らなきゃ」とか言ってる今の皆本なら、おそらくそれを精神的な後ろ盾にして桃太郎を撃ってしまっていた(→そして薫と破局に)可能性が高そう。
 任務に対して頑なな態度を取る今の皆本のままでは、まだ未来は「薫に対して銃を向ける」ところから変わっていないのではないか? と思いました。皆本には、もちっとエスパーを「信頼」することが必要なようです。

 一方の薫の方ですが、桃太郎の誘導弾をガードせずに食らうところが相変わらず男らしいというか、「ケンカすればダチ」理論で立ち向かうのが恰好良いなあと思いました。
 また、桃太郎と出会った時のナウシカ的行動をリフレインしている展開になっているところも興味深いです。この行動は、あの時はあんなに痛がっていた彼女も、桃太郎の境遇と自分を重ね合わせて見ている今では、その痛みを耐えて自分が全てを受け止める覚悟ができているという表れですね。やっぱり薫は、戦えば戦う程「女王」としての素質を開花させて行くみたい。

 そして、そんな薫の前に「桃太郎の怒りを受け止める必要などない」と語るマッスルが登場。桃太郎を(ノーマルに対する)武器としてしか見ようとしない彼の考えは、桃太郎をエスパーに対する武器として作ったノーマルと変わらない以上、薫の反発は必至でしょう。なんか兵部も割り込んでくるみたいですし、次回の展開が楽しみになってきました。

 以下、その他留意するべき点。

  • 公務員としての任務に頑なな皆本に対して、「俺のケガ、なかったことにすれば、何とかなりませんか」と身を挺して懐柔案を提示する明に萌え。皆本の身体を庇っただけでなく、今回の事件における皆本の責任まで「かばう」コマンドで庇おうとしてますよ彼。好感度! 好感度!(うるさいよ)
  • また、明は「薫を信じる」方に賭けているのも印象的でした。明は、特務エスパーの指揮官としての才能は皆本以上のものを持っているのかも。でも彼は永遠に初音の面倒を見る立場なんだろうなあ。
  • おはようからお休みまで、兵部少佐と共に生きることを希望ッ!
    この変態、いきなり凄いことを言い切りやがったー!
  • マッスルの能力はとりあえず肉体強化系であることは判りましたが、まだ自慢のビッグマグナムは披露してないみたい。早く出せ! 皆本のマグと勝負だ!(見たいのか)
  • マッスルの存在は、深刻になりがちな今回のエピソードの緊張感を緩和する目的があるのではないかと思いますが、個人的には兵部が出てきたことで、更に緊張感が和らぎました。兵部が出てくると、なんか物語の雰囲気がギャグマンガチックになりますからね。やっぱり兵部はいいキャラです(←褒めてるように読めません)。

■「アルバトロス」のユウキ母の可愛さはもはや異常の域(サンデー48号感想)

ダレン・シャン

 町内の図書館の書籍検索システムで「ダレン・シャン」全12巻のあらすじを読み、そのスケールの壮大さっぷりに驚愕している私ですがこんにちは。
 どのくらい壮大なスケールなのかと言えば、もしサンデー連載版「ダレン・シャン」が今のエピソードで終了してしまったとしたら、「俺達の戦いは始まったばかりだ!」という言葉を最期に10週で連載が打ち切られた週刊少年ジャンプのマンガの新人作家が脳内に抱いていた壮大な構想に匹敵するくらいの壮大さですよ(判りません)。
 というか、今やってるエピソードって、原作で言えばまだ2巻目みたいです。先が長い。

 「ダレン・シャン」が斯様に壮大な作品である以上、今回あっけなくダレンに撃退された環境戦士RVなどは、所詮は小物に過ぎないということだったみたいです。「人間がウルフマンのエサなら、人間が殺されても仕方がない!」とか言っておきながら、いざ自分が人間以上の存在であるダレンに殺されそうになると「寄るな化け物!」と言い出す偽善者っぷり。まさに小物。動物のためなら死ねるんじゃなかったのか!(RVは言ってません)
 それに比べると、サムは大物というか、自分のわがままが簡単に通ると思い込んでいる子供は無知であるが故に強いんだなあ、と思ってしまいます。ちょっと前まではダレンも同じことやってたかと思うと尚更です。

 あと、「人間なんかに僕たちの気持ちがわかるもんか!」っていうダレンの台詞は、今週の「絶対可憐チルドレン」における薫の「皆本はノーマルだからそんなことが言えるんだ!」にも通じている部分があると感じました。人とは異なる才能を持ってしまった超人が必ず抱える苦悩を、シチュエーションは異なりますがどちらも描いているように思えます。
 超人モノなら必ず直面するこの問題をどうやって乗り越えるのかに注目。でも、なんか「ダレン」の方は悲劇しか待っていない気がしますが。

結界師

 「まだいけます。今、背負ってるものの大きさ刻みつけましたから
 時音が囚われていると知った時は焦って拙攻に走ってしまっていた正守が、学校の外に広がる街を見て急に落ち着きを取り戻すシーンが印象的でした。オレが主人公だ! みたいな気概を感じます。さすがアニメになった作品の主人公はやる気が違う!
 オレが羽鳥さんなら、今頃は良守に惚れてるね! っていうか、例え奥久尼でも惚れる!(言い過ぎ)

ハヤテのごとく

 「GS美神極楽大作戦!!」でマリアが美神の下で働くことになり、マリアのあまりの有能さに嫉妬した横島が「機械がオラ達から仕事を奪うー!」とラッダイト運動的な泣き言を言い出すエピソードを思い出しました(ファンサイト要素)。

 「ハヤテ」のマリアさんは、このメカハヤテと結婚したらどうかと思った。

GOLDEN AGE

 「今回は白河の『魔法』はたしかになかったはず…こいつ…ただの策士ではないのか…
  計り知れない…!

 何を考えているのか判らない時の唯は、何も考えていない事の方が多いのではないか? と思いました。というか、この子は絶対深いことは何も考えてないね!(決めつけ)
 周囲が勝手に「何だか判らないけどとにかく凄そうだ!」と思うことそのものが、唯君のマジックなのかも知れません。

あいこら

 ラーブ! アーンド! コラージュ!(タイトル再確認)

 「フェチ修行のため連載をお休みします」という前代未聞の理由で連載を休んだ井上先生が、休載開けで始めた新展開がハチベエと桜子のラブラブ展開だったということで、読者の間で多少の動揺が広がっているように思えます。「もうすぐこのマンガは終わるのではないか?」という悲観的な意見も、ちらほら見受けられます。

 確かに、普通のラブコメマンガであれば「主人公がメインヒロインに告白して相思相愛に!」という展開はそのままラストになだれ込むのが常道なのですが、しかしこれは普通のラブコメマンガではなく、異常なフェチマンガであるところの「あいこら」なのです。しかも作者は、変態漫画家の第一人者の井上和郎先生。井上先生のマンガがこのまま素直かつ常道な路線でラブコメ一直線となるかと申さば、これは否! 断じて否! と申し上げるしかないのであります。むしろ、今回の展開で桜子が完全無欠なツンデレキャラと化したことで、更にフェチ的な要素に拍車がかかる可能性もあります。
 また、例え桜子がハチベエと相思相愛関係であろうとも、ハチベエを巡るパーツ女子達の戦いは終わった訳でも何でもなく、逆に「しかし! これは敗北を意味するのか?! 否! これは始まりなのだ!」という展開になるのは間違いありません。更に、桜子には過去に恋愛関係で友人とトラブルになっていじめられたというトラウマを抱えているので、それを乗り越えなければならないという障害もあります。それより何より、あのハチベエにマトモな恋愛ができるのかという大問題が(略)。

 前作「美鳥の日々」においても、セイジと(右手状態の)美鳥が相思相愛状態になってから「本当にこのままの関係で良いの?」と二人に問いかけるエピソードを通して二人が普通の男女の関係を築く決心をするまでを描いたりするなど、井上先生はそういう系統のストーリーを作る能力にも長けていることも忘れてはなりません。井上先生はただの変態漫画家ではなく、愛を描ける変態漫画家なのです。フェチとラブを等しく描ける天才的な変態漫画家・井上先生が描く今後の展開に期待したいですね!

 とか書いていきなり連載が終わったらやだなあ(だいなし)。

目次の質問
  • モリタイシ先生の答「言いにくいレベルの二次元のキャラなので言えません
  • 畑健二郎先生の答「ゴザ16世皇帝陛下

 二次元への愛における器の大きさで、畑先生の勝ち。

2006/10/28

■ビッグマグナムでどうやってモモンガを捕獲するつもりなのか聞きたいサンデー47号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サンデー47号絶チル感想です。

 今回は、この「逃亡者」というエピソードの終着点が、「超能力で人間に危害を加える可能性がある」という理屈で桃太郎を排除しようとする皆本を薫はどう思うのか、またその皆本も「エスパー殺し」の為の銃を本当に桃太郎に向けて本当に撃つことができるのか、という点にあるのを明確にするための、繋ぎにあたる話だったかなという印象です。次回は更にその辺に踏み込んだ話になりそう。
 薫達にとって、「危険なエスパーである」ことを理由に皆本が桃太郎に銃を向ける姿を見ることは、同様の理由で同じエスパーである自分たちにも銃が向けられる可能性があることを知ってしまうことになります。皆本が「この先は君たちには見せたくないんだ」と言っているのは、そういう未来が来ることを予知で知らされているからというのもあるのではないかと思いました。
 でも、完成原稿に提示されてる次回の絵を見る限り、結局薫もそういう現実に気付いてしまうのではないかという気がしますが。

 以下、その他留意するべき点。

  • 例の薫が着替えを見られてイヤーンなシーンですが、そのシーンにおける葵の視線の先が(間の悪いところに闖入しちゃった皆本ではなく)薫のおっぱいの方に向けられているのが気になります。しかもちょっと頬染めてるし。薫の肉体が気になって仕方がない葵。萌え
  • 一方の紫穂は、「あんた自分から見せたりするじゃない!?」とか言いながらも、薫の女としての精神的な成長を見透かしている様子。紫穂は(頭が)年増だなあ。
  • マンションからサイキックで吹き飛ばされても、後のページでは無傷で復帰する皆本と明。ここだけギャグマンガだ。
  • 明が皆本に「かばう」コマンドを! 好感度が!(まちがい)
  • 10/30補足:明が真っ先にリタイアしたのは、彼は小動物を操る能力を持っていて桃太郎を簡単に制圧できちゃうので、そういうストーリー展開になる可能性を潰す必要があったからだということに、後になって気付きました。フラグ立てたかったから、という理由だけじゃなかったんだ!(だけ?)
  • 確かに、今回は絵柄に対してそれほど「変わった」という印象は持ちませんでした。
    あと、パンツの露出もそれほど気になりませんでした。この程度なら全然オッケーですよ先生!
  • この私のビッグマグナムでェェェー!!
     皆本は、ビッグマグナム(暗喩)においても、マッスル大鎌如きに遅れを取るとは思えません。
     っていうか、皆本は熱線銃がなくたって素でエスパーを色気で殺しますからね! 皆本のマグを見たらぶったまげること間違いなし! マッスルも刮目して見よ!(脱ぐの?)
  • 10/30補足:あと、桃太郎の誘導弾の弾道を見て、個人的に「ダライアス外伝」のネオンライトイリュージョンやグレートシングが発射する誘導レーザー弾を思い出しました(古い)。「ギリギリまで引きつけてかわす」葵の台詞が、ゲームにおける誘導弾の回避テクニックと一緒なのが熱いです。どうでもいいですね

■「結界師」アニメ第3話録画失敗記念・サンデー47号感想

結界師

 「結界師」で検索してこのサイトにたどり着いた皆さん、こんにちは!
 結界師で好きなノーマルカップリングは、正守×夜未です!(唐突)

 今回のマンガの方は、「黒兜に食べられる→再生→黒兜に食べられる」を何度も繰り返す、髪の妖怪の体当たり演技に心を打たれました。
 あと、黒兜そのものも妖怪としてカッコイイです。でっかい怪獣が建物の中から登場して破壊しながら大暴れするシチュエーションが大好きなんですよ私。やっぱ妖怪モノは、妖怪が格好良くないとね!

 しかし今週のサンデーは、応募者全員サービスの良守フィギィアのアレっぷりに全てを持って行かれた感があるので、本編が霞んでしまったのが残念です。耐えろ良守。

ダレン・シャン

 クレスプリーのダメ親父っぷりがどんどん愛らしくなってきました。友達からの無理なお願いをどうしようかという子供っぽい理由で悩んでるダレンよりも、そんな子供とどうやって関係を築いていいのか判らなくて悩むクレスプリーに感情移入してしまうなんて、身も心もすっかりオヤジだなあハハハ(笑えない)。
 そして環境戦士RVがヤバいです。彼からはホンモノの香りがしますよ! 「サイガアンテロープのためなら死ねる!」とか日常的に言ってそうでヤバいです! 動物たちを救うためなら人類をも絶滅させる勢いで戦うに違いない環境戦士の襲撃に対し、フリークス達が如何に立ち向かうか楽しみですネ!(だんだん方向性を間違えてきた)

助けて! フラワーマン

 リーゼント+グラサンという前時代的なヤンキーファッションの主人公が花屋をやってるギャップが作品世界の根幹を成しているこのマンガですが、個人的にはむしろ花屋のお姉さんの方が明らかに花屋でないような気がしてなりません。
 というか、何故彼女は、花屋に似つかわしくないあんな派手な恰好をしているのでしょうか。きっとここにも主人公と同様、何かもの凄い秘密があるに違いない! と思っているのですがどうか。思い込みすぎ?(そんな気がする)

MAJOR

 「『MAJOR』とは、吾郎が単身アメリカに乗り込んで見事父の敵を討つまでの過程を描いた、大河野球ドラマである!」と信じていた私の認識が、ついに粉々に砕け散ってしまいました。美しい物語に対して素直に感動できない自分がここにいます。べ、別にギブスンに対する桃子さんの態度に感動したって訳じゃないんだからね!

ハヤテのごとく!

 ボク達は、そんな若作りなマリアさんが大好きです。

あいこら

 今週のサンデーの感想を書いてるサイトを覗くと、ことごとく「こんなラブにひなってるマンガなんか『あいこら』じゃねえ! ラブはいらねえ! フェチを見せろ!」みたいな反応になってるのが面白かったです。ホント、みんなフェチが好きなのな!
 あと今回は、盃二が悩めるハチベエに対するアドバイスする友達役という、まるで常識人みたいなポジションに立っていたのも面白かったです。このマンガに出てくる男性キャラは、基本的に変態ばっかりだからなあ。

GOLDEN AGE

 蓮葉と浦田の間にフラグが!

 っていうか、もうこのマンガ、少年同士がフラグを立て合うマンガにしか読めません!
 たすけて!

ハルノクニ

 死ね! 死ね! 死ね死ね死ね死ね死んじまえ! 日本人は邪魔っけだ! 黄色い日本ぶっつぶせ! という、「死ね死ね団のテーマ」並に日本人を殺していきたい意気に溢れた榊総理の演説が素晴らしかったです。
 ここまで国民を弾圧する思想を持った指導者がサンデーに出てきたのは、「神聖モテモテ王国」のファーザー以来なのではないかと思います。自分がモテる為に他の男を皆殺しにするのも、自分が理想とする美しい国作りに邪魔な人間を皆殺しにするのも、客観的に見ればやってることにあんまり大差はないですよねー。

 頬を紅潮させた麗秘書官は萌え対象だと思いました(感想)。

武心

 「新章ロイヤルガード編」ってアンタそれ「一番湯のカナタ」!(ファンサイト要素)

 イングラム王女が出た時、かつて「ダンドー」を読んでいた人はまかり間違いなく「ラミアたんキター!(AA略)」と叫び声を上げたに違いないです。やっと「武心」にも、レザースーツでスライディングをかましてくれそうなキャラが! そうでなければ万乗先生のマンガじゃないよね!

2006/10/26

■朧さんの存在意義について考える(サンデー46号絶チル感想)

 椎名先生は「ナウシカは肌色のタイツを履いてるよ派」であることが判明!(挨拶)
 今更ですが、先週のサンデー46号の感想です。

 今回は、頭が大きくなって等身は下がったけどおっぱいの大きさはデフォルメされなかった朧さんが私服で登場。マメに掃除してる皆本を嫁に欲しがるような言動をする辺り(←深読み)は思わずグッと来る訳ですが、しかしそんな彼女からは、連載開始時における「年齢不詳」「片眼を前髪で隠し、何か秘密がありそうと思わせる演出」がなされていた当時の姿からは随分遠いキャラになってしまった感があるのもまた事実です。

 コミックス1巻の段階では「普通の人々」と通じているようなところを臭わせる描写もあったりしてミステリアスな雰囲気を漂わせていた彼女でしたが、連載内におけるバベルの『敵』が「普通の人々」から「パンドラ」にシフトすることで序盤の彼女の行動がストーリー的にあまり意味を持たなくなったり、不二子管理官の登場で「皆本よりも年齢や階級が上のムチムチボディな女性」という立場を奪われてしまったりと、徐々にキャラクターとしての立ち位置がおぼろ気になって来てしまっているのは間違いないと思われます。朧だけに(余計)。
 すっかり薫のセクハラ対象キャラとなっちゃった今回のエピソードの彼女を見ていると、何というかこう、朧さんって「一番湯のカナタ」におけるユウリみたいなキャラになりつつあるんじゃないか、という気がしてなりません。

 せめて『皆本が朧に憧れている』という没バージョンの設定が残っていたら、まだ「ハヤテのごとく!」におけるマリアさんみたいなポジションになれたのかも知れませんが、それはもはや存在し得ない選択肢です。とりあえず、マセた子供やおかしな上司に悩まされながらも、皆本にアドバイスをすることができる大人の女性の立場を獲得できるようにがんばって下さい。秘書萌え属性を持つやっかいな読者にとって、朧さんは「ハルノクニ」の麗第一秘書官と並ぶ萌えキャラですからね!

 あとちょっと気になったのですが、朧に触れられた桃太郎が過去の実験動物時代の虐待を思い出してしまったのは、朧がノーマルな人物だからなのか、それとも触れたのが朧だからなのか、どっちなのでしょうか。

その他留意するべき点:

  • 予知シーンにおける10年後の皆本が全く老けておらず、30歳に見えない件について。
    皆本は永遠の美青年だなあ
  • 紫穂が食後に食器を片づけている描写が出てくるが、彼女は皆本が食事作っている時も同じように片づけの手伝いをしているとは到底思えない。食べ残しが全くないところも、ジャンクフード大好きな偏食児童である紫穂としてはありえない。朧の前では「いい子」になる紫穂。萌え
  • 完成原稿速報において、このエピソードの先行きが重くなることを示唆。あまりに悲惨な内容のため妹にダメ出しされたという、あの「ポケットナイト」の没エピソードみたいな話をやらかすつもりなのか
  • ちくわー

2006/10/25

■スーパーヒロインコラボポスターないしょ話

 一昨日、小学館から自宅に「スーパーヒロインコラボポスター」が届きました。

 小学館の懸賞に当たったのは、去年コミックスを購入した時にネットから応募したアンケートで図書カードが当たった時以来ですよ。椎名高志先生の作品のグッズが当たったということを含め、たいへんに嬉しく思います。

 しかしポスターが届いたのと同じ日、絶チルの同人誌を作っている友人から、このコラボポスターに関するこんな話を教えてもらいました:

 『以前、ネットで「応募券を1枚しか貼らなかったのにポスターに当選した」という話を見たので、試しに自分も応募券を1枚だけ貼ったハガキを、締め切りを過ぎてから出してみた。
 そしたら、今日ポスターが届いていた』

 「厳選なる抽選の結果、この懸賞に御当選されました」じゃなかったんか少年サンデー!
 っていうか、実は応募総数が少なくて当選確率がかなり高かったりとか、そういうことはなかったんか少年サンデー!

 ポスターありがとうございました少年サンデー(フォロー)。


2006/10/20

■PANDRAはやはり変態の巣窟なのかも知れないと思ったサンデー45号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 先週マンガ系サイト繋がりの方々と飲んだ時に自分が口走ったらしい言葉:
 「『絶チル』を読む時は、もっとパンチラに敏感にならないとイカンですよ!

 先週号の感想です。

 まず突っ込まなければいけないのは掲載位置について。
 サンデー45号では、これがジャンプだったら降格間際だよね! みたいな位置(「ネコなび」を除くと後ろから3番目)に掲載されていました。更にこの号では、「絶チル」の前に掲載されていた「武心」「レンジマン」の各作品が、まるでこのまま連載が終わってしまうのではないかと思わんばかりの急展開をしていた上、「絶チル」までもがなんかこのマンガの核心的なシーンであるところの「皆本が薫を撃つバッドエンド」に触れる内容だったため、「もしかしたらこのマンガまでもうすぐ終わってしまうのでは?」という不安に駆られることに。

 絶チルのコミックスに特典が付くようになったり、作者が「掲載位置が低すぎる」と苦言を呈した途端に掲載位置が上昇したりと、ここのところ「絶チルは人気マンガ」みたいな錯覚を覚えることが続いていたために忘れていた、「『絶対可憐チルドレン』は少年マンガとしては異端な、いつ切られてもおかしくないタイプの作品である」という危機感を、おかげさまで久しぶりに思い出させて頂きました。
 思えば「MISTERジパング」の時代から椎名高志先生のマンガはサンデーの後ろの方に掲載されているのが当たり前だった訳であり、我々としてもゆめゆめ侮ることなく、常に危機感を持って「絶チル」を読まなければならないと思った次第です。

 椎名高志ファンサイトC-WWWへようこそ(基本)。

 あとは読者の間でも色々と物議を醸していた絵柄のカワイイ方向への変化でしたが、「魔法少女チルドレン」でついに絶頂に達してしまった感があります。一言で言えばやりすぎ。悪い夢のようです。特に葵の眼鏡の形がヤバいと思います。眼鏡の形が変わるとここまでキャラが変わってしまうのかと痛烈に実感。丸眼鏡だけは! 葵に丸眼鏡だけはご勘弁を!(トラウマ?)
 とりあえず先生の方から絵柄シフトに対する終息宣言は出たので、今後は絵柄も少しは落ち着くのはないのでしょうか。

 その他留意するべき点:

  • 兵部エロス。彼は常に裸で寝てるのか。
  • 不二子にキスされてる皆本の「むっ…やっ…!!」がエロス。セクハラし甲斐がある奴だと思った。
  • 初音がすっかりかわいい(頭が)キャラに。初登場時のクールビューティーっぷりは幻になってしまった模様。バベルに入って生活が楽になり、常に明に面倒見てもらえる立場になったので、脳が緩んでより動物的になったと解釈。平和なのは良いことです。
  • とっとこ桃太郎がネズミの死体だと思っていた時の紫穂の態度と、モモンガだと判った時の紫穂の態度が全然違うところに萌えた。この二面性こそが彼女の本質です。皆本への想いっぷりといい、紫穂は観察すれはするほど面白いキャラだ。
  • 前回の苦戦の原因となった「皆本はエスパーに武器を使わない」がちゃんと今回の話に繋がっているところは感心。ちゃんと大局的にストーリーを考えながら話を作っているんだなと思いました。

2006/10/19

■生存報告+今週のハヤテ

 こんにちは!
 好きな「ネギま」のカップリングは相坂×朝倉です!(挨拶)

 というかお久しぶりです。
 最近は公私ともに色々と忙しく、また週末も出かけることが多くなって来ている関係で、今後はこれまでのような形でのサンデー感想を書くのが極めて難しい状況です。
 ですので、とりあえずしばらくの間は、短い形の感想を不定期でちまちまアップするスタイルでやってみようかと思います。

ハヤテのごとく!

 いつもサンデーは駅の売店で買って電車の中で読んでいるのですが、昨日駅のホームで電車を待っている間にさっき買ったばかりのサンデーを読もうと思っていたところ、自分の前に並んでいた人もサンデーを開いていたことに気付きました。
 当然のことながら開いていたページが目に入ったんですけど、何故かそこにはファーザーの姿が。よりによってそこは「ハヤテのごとく」の最終ページだったのです。サンデー46号最大のサプライズが、読む前からいきなり台無しに! ひどい! マリアさんひどい!(責任転嫁)

 モテモテ王国と言えば、ナギが一方的にあらすじをしゃべりまくるシーンも「神聖モテモテ王国」リスペクトネタですね。遙か以前に終わったマンガであるにも関わらず今も十分ネタとしてのインパクトを失わない、「モテモテ王国」の偉大さ加減がよく判ります。
 なので、小学館は「モテモテ王国」のコミックス未収禄話と、増刊時代の読み切りマンガ(「極道さんといっしょ!」等)を一つにまとめた単行本を、可及的速やかに出版するべきです。小学館は「モテモテ王国」を出版するために存在している出版社であることを忘れるな!

 あと、ハヤテの描いた「花の魔法少女ブリトニー」は、今週から始まった花屋が舞台の短期連載マンガに対して間接的にケンカ売ってるなあと思いました。「花屋が舞台のマンガを今作るなら、基本はコレだ! コレを超えるマンガを作ってみろ!」みたいな勢いで。
 ハヤテ(=畑先生)は「ある程度上手な絵で、そつのない話ならそこそこ入賞する」と申しておりますが、そんなマンガを作るのが如何に難しいことなのかは、サンデー超増刊を読めばよく判って頂けると思います。つまりこれは、畑先生から新人作家に対する、ひねくれた形での叱咤激励なのです。さすが、漫画賞の受賞経歴がまったくないにも関わらずスターダムにのし上がった畑先生はやることが違う!

 連載100話到達おめでとうございます(フォロー)。

2006/10/18

■告知:ザ・グレート・展開予想ショー正式移転のお知らせ

 以前ここでお伝えした、椎名高志作品二次創作投稿新サイト「ザ・グレート展開予想ショーPlus」ですが、この度前「展開予想ショー」管理者の斑駒さんより「グレ展」の管理を正式に引き継いだ、との連絡がありました。

 今後は、「ザ・グレート展開予想ショーPlus」が正式な「グレ展」の後継サイトということになります。
 ご愛顧の程をよろしくお願いします。

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■[絶対可憐チルドレン]絶チル備忘録

「サスケ部屋」のサスケさんが制作した、「絶対可憐チルドレン」の各種情報を記録するためのWiki。今後の発展に期待します。
これで、私が「絶チル元ネタWiki」を自前で立ち上げる必要性がなくなりましたね(笑)

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2006/10/09

■学校の先生の仕事は生徒にトラウマを与えることだと思います椎名先生(サンデー44号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

・機動戦士ゆんゆん

 今回はなんかガンダムネタが多かった感じ。「やらせはせん」とか「あれは憎しみの光」とか。電磁波義兄弟のデザインの元ネタはギレンとドズルだったのね。
 あとは、毒電波攻撃の効果音に「ゆんゆん」を使っていたのが印象的でした。電波系を表現するスラングとしてはすっかり定番の言葉になっているゆんゆん」ですが、メジャーな週刊少年マンガ誌でこれを大胆に使った例は珍しいのではないかと思います。

・皆本はお姫さま

 そして、そんなゆんゆん攻撃を食らってぐったりとし、薫に守られるように抱き抱えられた皆本は、まるでお姫さまのようでした。

 皆本さんったら、紫穂みたいな護身用の拳銃すら(兵部に対して以外は)あまり使わないためか、今回のようにエスパー相手に接近戦を挑まれると、割とあっけなく敵の手に落ちてしまうんですよね。更には戦闘力が皆無であるにも関わらず、持ち前の正義感から積極的にエスパーに対して逮捕を挑んだりするなどのやんちゃな行動に出がちなので、結果的に薫が皆本のお守りをしないといけないことになってしまうんですよ。従って、皆本がどんどん薫から護られるお姫さまのポジションにシフトしてしまう結果に。

 彼のキャラクターとしての立ち位置は、「聖結晶アルバトロス」における、連載序盤のまだ世間知らずなお姫さまだった頃のアルバトロスに案外近いのかも知れません。皆本のヒロインとしての格は上昇する一方です。そりゃもう、皆本の絵柄もどんどんカワイイ方向にシフトするのは仕方がないことですよね。

リスペクト騒音おばさん

 凶悪版葵が言ってた「ほーらひっこせー!!」って、あの騒音おばさんリスペクトネタなのでしょうか。今はカワイイ葵も、成長したらあんな感じの関西のうるさいおばちゃんになってしまうという暗示なのか。恐ろしいですね
 あと紫穂の相手に水かける奴も、何かソレ系のネタがあったような気がします。紫穂相手に民事トラブルは起こしたくないです。彼女がエスパーかどうかという問題以前に、裁判で勝てる気がしません。

・担当編集者変更

 現担当は週刊ポスト出身のイケメンです。

椎名百貨店 完成原稿速報060922より

 ということは、ちょっと前までペロ先生の担当だった國友さんが新しい担当編集者ということになりますね。
 結局、ペロ先生にはフラれちゃったんですか?(まちがい)

■落ち着きがない子は漫画家に適していることが判明したサンデー44号感想

史上最強の弟子ケンイチ

 アニメ版第一話を観ましたが、ケンイチの卑屈な行動が声優の関智一氏のスネ夫ヴォイスとピッタリとマッチし、彼の情けなさを一層引き立てることに成功していますね。今のマンガの方だと「ボクを信じて!」とか格好いいこと言ってる彼ですが、本来の彼はこういうキャラだったんだよなあと再認識した所存です。
 そして美羽の必殺技はホントに人が殺せそうというか、途中の首を捻りながら膝蹴りを入れたところで普通の人なら余裕で死ねると思われるので、よい子は真似してお友達に光鵬翼を試したりしないでネ!(できません)

結界師

 『よくも兄者を…地獄見せてやる

 一度倒した敵役の俳優を使い回し、「お前この前死んだはずだ!」と突っ込まれると「俺はその弟だ!」と言い返す伝説の『Gメン75』香港編メソッドを、まさか「結界師」で読めるとは思いませんでした。
 でも、彼の後先考えてない怒りっぷりを見る限り、なんか兄と同じ轍を踏んで再び自爆しそうな勢いですけどね。兄ふんじゃった!(上手いこと言った気分)

ハヤテのごとく

 好感度が上昇した結果、ヒナギクのハヤテに対する呼び方が「綾崎君」から「ハヤテ君」に変化。呼び名が名字から名前に変わるだなんて、何だかときメモみたいですね。Only Love!(アニメ版)

 その辺はともかく、今回のヒナギク編はキレイにまとまっていて良かったと思います。ヒナギクがハヤテの事を好きだと自覚して認めることが、彼女自身を過去の束縛から解き放って自身の成長を促すことに繋がっていたという、二人の関係を単なる恋愛感情に留まらないよりメタ的な意味を持たせた構成はお見事。
 ハヤテの「今も…怖いですか?」という問いかけに対する、ヒナギクの「怖いわ。でも…悪くない気分よ」という回答は、今のヒナギクに対するハヤテへの感情を表すと同時に、ハヤテに対する意識を自覚できるようになった自分自身に対する感想も込められていたのではないのでしょうか。

 こんな深い脚本を作れるようになっただなんて、畑先生はすごいなあと思いました(褒めてます)。

 『他にもヒナギクの待つ時計塔に遅れてきたせいで、ヒナギクと戦うことになったハヤテが、その最中、実は女装の呪いが解けていなくて、再び女装姿となりヒナギクとの戦うことを渋々承諾。』

今週のマンガ家BACKSTAGEの畑先生のコメントより引用

 しかし、このシーンだけは何としても読みたかったです。
 畑先生は今回描けなかったこのシーンを同人誌にして出すべき。

ダレン・シャン

 ほのぼの展開が続いて読者をほんわかさせたところで物語を急展開させ、読者をどん底に突き落とす。ドラマチックなストーリー構成手法における基本中の基本ですが、だからこそ効果的でもあります。今回登場したデズモンド・タイニーはこの物語におけるかなり重要な人物らしく、いよいよダレンの物語も本編に差し掛かってきたのかなという感じ。
 なんか、原作読んでた方がこのマンガもより面白く読めるんじゃないかという気になって来たよ! 小学館の狙いにハマりつつあるよオレ! ヤバい!(ヤバいのか)

あおい坂

 本当に監督抜きで勝っちゃったよ!
 鈴ねえ監督の采配よりも、ドリル教頭の涙の方が強い! という結論に! いいのかそれで!
 それで、いいのだ!

 少年マンガ的には心底正しい展開なので、この調子で決勝戦まで突っ走って下さい。

GOLDEN AGE

 ナリアちゃんとモヒカンの間にフラグが!
 蓮葉と橋本君の間にフラグが!
 浦田と近江の間にフラグが!

ネコなび

 水曜日の段階ではただ旗が立ってただけのペロ先生のサイトでしたが、その後は毎日姫ちゃんの写真を掲載したり、Webコミックの連載を始めるなど、日々順調にコンテンツが増えてるみたいで何よりです。

 個人的に評価したいのは日記ページがちゃんと「1日=1つのURL」となっていることで、これは即ち個々のページが「パーマリンク」(一意のURLが一意のコンテンツと結びついていることが保証されているリンクのこと。「固定リンク」とも言います)を持っていることを意味しています。こうすることで、ペロ先生の日記の個々のページに対するリンクを容易に張ることができるようになります。つまりはパーマリンクがあることで「みんな、10/4の姫ちゃんの写真は見た? マンガとソックリなんでビックリしちゃいましたよ! カワイイですね! テヘ!」みたいなエントリを書くことが簡単にできるようになる訳で、我々読者にとってよりペロ先生のサイトを話題にしやすくなるというメリットが生まれるのです。
 この「パーマリンク」は、所謂「Web2.0」時代における重要な概念の一つと言われています。

 サンデー公式サイトのマンガ家BACKSTAGEは優れたコンテンツなのですが、この「パーマリンク」という概念が存在していないため、URLと内容が一致しなくなるというデメリットがあります。具体的には、BACKSTAGEの最新記事は常にURLが一定であり、そのURLが指す内容は1週間単位で変わってしまうため、今週BACKSTAGEにリンクを張ってその内容に言及するエントリを書いても、来週になったらその言及がリンク先と一致しなくなってしまうのです。
 更に極端な例を挙げれば、「ネギま」の赤松健先生の日記は、個々の日付に対して直接リンクを張ることが不可能な作りになっています。このようなスタイルの日記ページは昔はよく見られましたけど、個々のエントリに「パーマリンク」が存在するのが普通なブログが主流となった今では時代にそぐわなくなりつつある、と申し上げざるを得ません。

 はからずも日記に「パーマリンク」を導入したペロ先生のサイトは、それだけ我々ブロガーにとってフレンドリーであると申せましょう。ペロ先生は判っていらっしゃる! 赤松健先生よりもススんでますよ! Web2.0っスよ先生!
 でもまあ、無料で使えるブログサービスやブログツールを利用すれば、パーマリンク付きの写真日記サイトなんて簡単に作れるんですけどね!(ドクロ)

あいこら

 虚栄心とプライドにまみれていた高貴な身分の女王様が真実の愛に目覚める、という感動的なエピソードのはずなのですが、普通の感動エピソードには絶対ならないところが、フェチを前面に掲げる「あいこら」のシステム的に優れた点だと思います。

 「次号、作者フェチ修行のため休載致します
 こんな理由で休んだ漫画家は、歴史上には存在しないと思われます。画期的だ!

■[椎名高志]「大江戸ロケット」のキャラデザに椎名高志先生が参加

2007年春放映予定のTVアニメ「大江戸ロケット」のキャラクターデザインに、椎名高志先生が参加している模様。
以前完成原稿速報で述べていた、『某アニメ作品のゲストキャラをちょこっとデザインさせてもらえることになった』というのは、コレのことみたいですね

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2006/10/04

■[杉本ペロ]ペロ先生ホームページ完成おめでとうございます(棒読み)

サンデー44号に掲載されていた、「ネコなび」の杉本ペロ先生のホームページ。

FTPクライアントの使い方が判らなくて悩んでいたペロ先生には、今頃はネット界隈から「Webのことが何も判らないんだったら、どうして藤木俊先生や鈴木央先生のように、無料のブログサービスを使わないの? そっちの方が遙かに簡単よ? ホームページビルダー買わなくてもホームページ作れるよ? FTPを使わなくても画像をアップロードできるよ?」と突っ込みが入って猛烈にDISられてるに違いないと思いました。

あと、せめて独自ドメインくらいは作った方がいいと思う。

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2006/10/03

■[訃報][コミックマーケット]米沢嘉博氏逝去

『コミックマーケット準備会代表・有限会社コミケット取締役社長 米澤嘉博 儀 肺癌のため10月1日午前4時40分 逝去いたしました(享年53) 』

「コミックマーケット」という場所をここまで築き上げて下さったことに、心から感謝致します。
おつかれさまでした。

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2006/10/01

■椎名先生、お目々とお身体をお大事に(´・ω・`)(サンデー42/43号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 前回の感想も含め、思いついたことを羅列しました。

・絵柄

 前回から明らかに絵柄を変えてきましたね。特に子供キャラに顕著。お目々が格段に可愛くなり、そのせいか顔がより丸く大きくなったようなイメージを受ける(相対的に体つきはよりスレンダーになった)ところが判りやすい変化点でしょうか。大人キャラはそれほど変わってませんが、例外的に皆本はやたらカワイクなってます。
 ただカワイクなったとは言え、いわゆる「萌え」系の絵柄とはちょっと系統が違うのは明らか。むしろ古典的な少女マンガのソレに近い印象を受けました。もっと女の子にも読んで頂きたい! みたいな意志が込められているのではないか、と妄想しています。

・紫穂ちゃんムチの味

 43号にちょっとだけ出て来た、エレキ照(兄)が回想する大人版の紫穂は凛々しくて大変にカッコイイんですけど、逆にマグ熱人(弟)が改変した紫穂の極悪バージョンは大変に悪そうです(頭が)。「超能力味わってみるかオラー」ってアンタ、鞭で物理的に叩くのはどう考えても超能力じゃないです。弟のこのセンスは、ちょっと侮れないモノがあるなと思いました。
 あとは、極悪バージョンになってまでもパンチラをさせられている葵が可哀想。いつもよりも胸のサイズが小さくなってる大人版の葵はもっと可哀想。照兄貴は容赦がないですね。せめてそこくらいは改変してやって下さい。

・皆本は兵部の手を握らなければならない

 42号では、膝を抱えて兵部のことを考えている薫と、それを察して「あいつを信じるな!」と怒鳴る皆本のシーンが印象に残りました。

 兵部が狙っているのはエスパーとノーマルの間の不信感の増大であることは間違いないのですが、兵部にとって最も重要なノーマルは皆本であることも、また間違いありません。皆本はこのマンガの中では、エスパーを受け入れるノーマルの代表みたいな立場にいるからです。
 ただそれ故に、薫が兵部のことを気に掛けていることを理由に皆本が兵部を敵視していることは、今後チルドレンが皆本に対して不信を抱くきっかけになる可能性があるように思えます。

 現段階では薫にとって皆本は一番大好きな男性なんですけど、その「大好き」の成分は、どっちかというと家族に対するソレが多分に含まれているように思えます。前に不二子が彼女たちに対して「皆本にとってチルドレンは妹のような存在である」とか言ってたことがありましたが、逆にチルドレン達もまた皆本をまだ兄のように思っているのところが多いのではないのでしょうか。
 しかし、薫の兵部に対する想いはそれとは明らかに異なってます。いわゆる「恋」って奴です。42号で兵部を想っている薫の表情は、他のコマとは雰囲気が違いますし。そして、それを皆本は何となく判っているからこそ、彼は兵部に警戒感を抱いている訳です。「いずれチルドレンは兵部に獲られてしまう運命にある」と彼が知っているので尚更でしょう。
 皆本の兵部に対する思いの中には、嫉妬という成分が多分に含まれているのは間違いないと思われます。

 しかし、もし本当に皆本がエスパーとノーマルの間の架け橋となれる人物であるのであれば、皆本は恋敵である兵部でさえも受け入れなければならないのではないか? と私は思っています。兵部が恋のライバルであることと、兵部がノーマルにとっての敵となろうとしていることがごっちゃになっているから話がややこしくなるのであって、もし「エスパーとノーマルは共存できる」と皆本が主張するのであれば、皆本はいずれ自分が兵部とも共存できることを決意しなくてはならない時が来るのではないのでしょうか。薫の恋のライバルであることは別問題として。
 皆本が兵部と和解して、二人が握手をすることができるような世界。現段階におけるこのマンガの最終的な理想の終着点はその辺になるんじゃないかなあ、と思いました。

・安奈みら

 42号にちょっとだけ名前が出てきた「安奈みら」ですが、彼女は元々は「GS美神極楽大作戦!!」の登場人物です。
 コミックス28巻(ワイド版ではおそらく15巻)の「紙の砦!!」編に登場した少女小説系のティーンエイジ向けミステリー作家で、「絶チル」内の水曜サスペンス劇場化されていた「華の女子校ミステリーシリーズ」は、「GS美神」当時から彼女の代表作でした(美神の時は「花の女子校」)。
 どんな人かと言うと、大体こんな人です:


「GS美神極楽大作戦!!」コミックス28巻 P.167より。安奈先生は左のコマ

 ちょっとおかしいですね。さすが椎名キャラ。
 「紙の砦!!」が描かれたのは「マリみて」登場以前の1997年だったこともあって少年誌ではまだこういうネタは希少でしたけど、現代における少年サンデーの男性読者は女性キャラが二人並んで出てきただけで二人の間の関係性を自動的に妄想してしまう訓練がなされた人が8割くらいを占めているのは確実なので、結構いい線イケるのではないのでしょうか。どんな線だ。

■告知:ザ・グレート・展開予想ショーのリンク先を変更しました

 以前、斑駒さんに管理を引き継いで頂いた椎名高志作品二次創作投稿ページこと「ザ・グレート・展開予想ショー」ですが、現在斑駒さんが長い間ネットにアクセスできない状態となっているため、それへの対応として「展開予想」の運営スタッフの皆さんが新しい「展開予想ショー」のサイトを立ち上げました。その名も「ザ・グレート・展開予想ショーPlus」と言います。

 このため、このサイトのトップページの「展開予想ショー」のリンクも、「Plus」の方に変更致しました。
 今後、二次創作の投稿などについては、新しい「Plus」の方にお願いします。

※私(深沢)自身は、新サイトの構築には直接携わっていません。
 このサイトに関する質問などは、「Plus」を管理しているGTY有志の方にお願いします。

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■合い言葉はBee。そういう時代を俺達は生きた。サンデー43号感想

ハヤテのごとく

 DVD収録時には時系列順の方が良いと思います(挨拶)。

 今回のエピソードの物語としてのポイントは、伊澄が「生徒会長さんは(武器を持つことによる感情の高ぶりも)完璧にコントロールできてたので大丈夫でしょう」とか言ってるその裏で、ヒナギクが感情を昂ぶらせてあられもない事を次々とハヤテに対してやらかしてしまっているところにあると思うのですが、まあとにかく今回はヒナギクさんの大活躍のおかげで最初から最後まで面白かったですね。合い言葉はBeeとか(そこかよ)。

結界師

 利発な操ちゃんが大活躍。サンデーにおける絶対可憐チルドレンの座を奪いかねない勢いで猛烈にカワイイですよこの子。さすがアニメになるマンガは勢いが違いますね! こんなエピソードを読まされちゃったら、いったいこれからどうしたら!(おちつけ)
 そして、そんな彼女に対して大人げなさを遺憾なく発揮している箱男も熱いです。っていうか、「箱男」と書くとなんか江戸川乱歩の猟奇小説の登場人物みたいだ。猟奇男対ゴスロリ少女。

 触手に襲われて「にゃー」とか言ってる閃ちゃんは萌え対象です。

クロスゲーム

 ここのところの展開は、登場人物達の心理を淡々と表現するあだち充作品の魅力が遺憾なく発揮されていると思います。
 何というかこう、勝負は戦う前から既に決している! みたいな雰囲気が熱いです。

ダレン・シャン

 『俺の蛇のハラと同じ味さ! なめてみろよ!

 蛇少年エブラがいきなりダレンにエロいアプローチを!
 舌をペロペロ出してダレンを挑発! エブラ君ってば、なんて積極的なんだ!(こういう読み取り方は自分でもどうかと思った)

ハルノクニ

 この世界のあまねく兵器が全部ネコ型だったら、きっと世界はもっと平和になれるのになあと思いました。

焼きたて! ジャぱん

 最大最後最強の敵との最終決戦を前に、続々と仲間達が主人公の元に集結! という少年漫画的には最高に熱い展開なはずなのですが、誌面から仄かに感じられるこの微妙な頭のおかしさは、一体どこからやって来るのでしょうか。

 「ジャぱん」連載開始最初の構造段階では、霧崎氏と東の決着方法は間違いなくこんな形ではなかったはずであり、今回の話を読んでいるとつくづく「ジャぱん」というマンガが如何に数奇な運命を辿ってしまった作品であったのかを、改めて思い知らされた気がします。即ち、現在の主観漫画誌の中で、最も連載マンガの深淵に近い位置にある作品。それが「ジャぱん」と言えましょう。
 「ジャぱん」を読む者は、その過程で自らがヒューパンと化さぬよう心せよ。おまえが長く「ジャぱん」を覗くならば、「ジャぱん」もまた等しくおまえを見返すのだ。――と、ニーチェも「善悪の彼岸」の中で言ってました(言ってません)。

聖結晶アルバトロス

 アイビスが死ぬ間際にユウキのことを!
 そんなに彼のことを愛していたのか!(まちがい)

2006/09/27

■サンデー42号感想

 お久しぶりです。忙しいです(近況)。
 先週号の簡単な感想を書きました。

犬夜叉

 他人の不幸をサイコメトリーして楽しむ趣味を持つ変態エスパーが敵だった! という話だったんですね(まちがい)。

史上最大の弟子ケンイチ

 アニメ版の声優がおかしなことになってますよ! なにこの豪華キャスト!
 ハーミットなんか「GS美神」の横島君じゃないですか!(そういう比喩はどうか)

メルオメガ

 ドロシー再登場よりも、主人公の幼なじみ女子のハイキックの美しさに萌えました。

ダレン・シャン

 生きるためにはいい歳して半ズボンのおっさんの血をも啜らなければならない、吸血鬼稼業の大変さを思い知りました。
 あと、クレスプリーがどんどんダレンに扶養してもらってるダメオヤジみたいになって行くのは萌え対象だと思います。親父萌え要素までもを仕込んでいたとは、さすがワールドワイドな児童小説は違う。

ハヤテのごとく

 「なんでハヤテを女装させたままヒナギクと対決させなかったんだー!」という女装ファンの魂の叫びが聞こえて来るような展開でした(幻聴)。
 というか、結局女装ってメインストーリーには絡まない、単なる読者サービスだったん?

ゴールデンエイジ

 『勝手にそんな事したら、あの性格悪い白河がオレをホケツにすんべ?
 すっかり唯君に心を支配されてる近江君が愛おしいです。

あおい坂高校野球部

 ラスト3ページは歴史に残る展開だと思います。

絶対可憐チルドレン

 カラーページに登場した格好良いパンドラの面々と、最後に登場した電磁波義兄弟の変態っぷりとのギャップが熱いです。兵部はテレビ映えする仲間だけを出演させたに違いありません。
 とりあえず、黒髪ツインテール少女の登場を希望。私の予想では、この娘は腹黒キャラだと思います。紫穂と一緒に葵を弄んで欲しいです。

 「もしかして何か…」というちさとの独白は、今後の展開への伏線になるのでしょうか。変態兄弟は「チルドレンの正体をバラす」とか言ってるしなあ(感想)。

ブリザードアクセル

 この回の小雪ちゃんのエロさ加減は尋常ではありません。ちょっと前まではにぎやかし担当のロリキャラだったはずの彼女に、一体何が!
 恋は女を変えるってホントだったのね!

武心

 ついに万乗パンツの封印が解かれた!

2006/09/18

■10歳の賢木ってちょっと髪型がカナタに似てませんか(サンデー41号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 序盤で薫が寝ていたベッドなのですが、クルーザーに置かれているベッドにしては広すぎるというか、むしろラブホテルとかそういう施設に行かないとなかなかお目にかかれないと思われるタイプのベッドのように見えてしまうのが、ちょっと気になります。
 賢木の個人所有ならともかく、これってバベル印のクルーザーですよね? コミックス6巻で「キスは大人になってから」とか言ってるバベル所有ですよね? 何でこんなエロいのん? 大人が使う分にはいいのん?

 そんな感想(何)。
 あと細かいところでは、日焼け痕を皆本に見せびらかしてる薫を、スケベ眼鏡オヤジ的な表情で見つめる葵がツボでした。葵もそんなお色気が気になる年頃なのか、それとも薫のだから気になるのか。個人的には、この調子で葵×薫を妄想する路線も少しは盛り込んで下さるとありがたいです(ダメ)。

 話としては、大人げない賢木と子供っぽくない紫穂がサイコメトリーを通してケンカしつつも、お互いの弱みを少しづつさらけ出して相互理解をすることができた(ように見える)というエピソードでした。紫穂が「透視まないようにしていることもたくさんあるの」と言ってるところが、紫穂が既に無邪気な子供ではないことを改めて示していて印象深かったです。
 彼女は以前「皆本のことを全力で透視したい」とか言っていましたが、これは皆本に対しては遠慮や抑制なしで素直に子供として振る舞うことができることの裏返しな表現なのかも知れないな、と思います。

 あと、個人的に前回読んだ時に期待していた賢木と皆本の過去話ですが、結局そういうのはほとんど出て来なかったですね。でも、「俺が今10歳だったら、『チルドレン』のメンツになって皆本に面倒をかけてやったものを」という賢木の問題発言は期待以上に面白かったというか、如何に賢木が皆本のことを大好きなのかってことがよく判ったので、個人的にはもうそれで十分グッと来てしまいましたよ。
 今回のエピソードの結論としては、紫穂も賢木もみんな皆本のことを愛しているということで一つ。

 あと、賢木のその発言を受けた皆本が惚けた表情をしてましたが、あれは多分女の子になった10歳の賢木の姿を妄想してニヤニヤしていたに違いないと思いました。確かに変態だ(決めつけ)。

■この世には二種類の人間がいる。石原さとみの袋とじグラビアを開封する人と、しない人だ。(サンデー41号感想)

結界師

 『この謎全て、私が解いてみせましょう
 真実は常に一つ!(キャッチフレーズ)
 奥久尼の法衣の中に入っているのは、サンデーで活躍中の少年名探偵のなれの果てみたいなクリーチャーなのではないかと思いました。身長もちょうどいいですしね(ですしね?)。

 そして、その箱の中に取り込まれた操ちゃんが早くも再登場してくるとは意外でした。しかも緊縛された状態で。
 この衝撃的な再登場シーン、そしてその状態から縄に仮初めの命を与えて難なく危機を脱出してしまう彼女の利発さが描写されたことで、一気にそういうのが大好きなマンガファンの間で彼女の人気が上昇したに違いありません。ホントみんなそういうの好きな! と決めつけて次。

ハヤテのごとく!

 絶対領域を装備した男の子が主人公のマンガを読めるのは「ハヤテのごとく」だけ!(挨拶)

 畑先生も主人公を女装させるのが好きな作家さんだと思うのですが、その割には井上和郎先生や哲弘先生みたいな「変態漫画家」呼ばわりはされてませんよね。これはおそらく、誌面から「女装キャラ描いてるけど、でもやっぱりちょっと恥ずかしいの!(*ノノ) 」っていう感じの恥じらいオーラが滲み出てきているからではないかと私は思うのですが、その辺どうでしょうか。
 逆に言えば、井上先生や哲弘先生の作品からは、その辺の恥じらいを突き抜けた勢いのようなものを感じます。畑先生の作品は、そういう突き抜け感がないところが、逆に独特のほのぼのした魅力を醸し出しているのかも知れませんね。

 あと今回は、ヒナギクの歌をバックにハヤテが走るというアニメみたいな演出がなされていましたが、こういう形の演出はマンガで初めて読んだ気がします。というか、こんな演出を実際に実行に移せるのは、間違いなく畑先生だけだと思います。こういうところにも、畑先生の人柄というか趣味が反映されていますね。
 きっと「ハヤテ」のファンの人達は、みんなそんな畑先生の人柄に萌え萌えになっているからファンになったんじゃないかと思います。

妖逆門

 読者サービスの入浴シーンで真っ先に裸の姿が描かれてこそヒロインの証であると言えますが、そうするとこのマンガのヒロインはこの文月詩織だということになりますが、それでいいのでしょうか。カレーに漢方薬を入れることで自分の知性をアピールするタイプの、クールビューティーな女性がヒロイン。新機軸です。いや別に個人的にはそれでも一向に構いませんが。
 あと、眼鏡を外した顔をあえて描かないところを見ると、作者の田村先生も眼鏡っ娘の素顔の価値を理解している様ですね。安心しました。

GOLDEN AGE

 モヒカンスタイルは雑魚の証であるだけでなく、うっかり道を走ると不信人物だと警察に思われて逮捕されてしまうご時世なのに、あえてモヒカンな髪型を貫く宮内君は、今時珍しいロックな心を持った少年だなあと思いました。
 そんな彼をあえてセンターフォワードとして起用する唯君も、勿論ロックです。これはきっと、自ら弱小チームだと思いこんでいるかもめ中サッカー部に渇を入れるため、唯君はあえてロックのスピリッツをチームに持ち込もうとしているのです。「自分が好きなモノへの情熱を無くしたら、何も先に進まねーぞ! それが嫌ならやろうぜ! オレらのロックをよ!」(今週の「あいこら」のスタローン前田の台詞)なのです! それこそがロック! モヒカンとロックの魂がサッカーに融合した瞬間です!

あいこら

 そんな感じでロック魂に溢れている「あいこら」なのですが、今回は『セックス・ドラッグ・ロックンロール』なロックの原初的なスピリッツを現代少年マンガの世界で表現するとこうなる! みたいな、心底無茶苦茶なエピソードだったと思いました。
 歯でギターを弾いたり自らギターを破壊したりするパフォーマンスを披露する部分なんかは、もうロックの極み。一見するとただ暴れているだけの彼らですが、真のロックヴォーカリストである筋居スウが彼らの中に「熱さ」を見つけ出してバンドに戻ることを決意したところを見る限り、ああいう破壊的な熱狂こそがロック的には正しい熱さなのです。ハゲのおっさんが髪の毛を掻きむしるのも、ヌンチャクで自傷するのも、犬がボーカルなのも、みんな破壊的であるという意味において共通しており、即ちそれこそがロック。ロックは衝動だ! おさえきれぬ激情だ! 言葉を超えた魂の叫びだ! なのです。
 多分。

地底少年チャッピー

 前回に全く予告なしでいきなり最終回ってアンタ!
 そんなところでロックなことをしなくても!

今週の質問:

 『運動会で一番好きだった種目は何ですか?

 運動会が好きな人間は、基本的に漫画家になってはいけないと思われます。
 従って、満田先生の回答が一番漫画家として正しい回答です。子供の頃に運動会で校庭の隅で膝を抱えて震えていても、大人になったら日本を代表するスポーツマンガを描ける漫画家になれるのが、マンガという表現媒体の素晴らしいところなのではないのかな、と思いました。いやマジで。

■絶対可憐チルドレン6巻

 スーパーヒロインコラボポスターの応募は今日で締め切りですよ!(挨拶)

 自分は昨日出しました。ギリギリ過ぎ。
 そんなアレで「絶対可憐チルドレン」の6巻を買いました。今回は池袋のとらのあなで購入できる機会があったので、一緒に購入特典の没設定資料ペーパーも入手。コミックス5巻のおまけに掲載されていた、皆本高校生バージョンの時期の設定資料みたいですね。大人になって眼鏡を外した葵の姿が新鮮。
 また、チルドレン三人組が「バビル二世」の三つの僕(しもべ)からイメージされたものであるのは割と有名ですが、このペーパーによれば「ロプロス=薫」「ポセイドン=葵」「ロデム=紫穂」になってます。やっぱ紫穂はロデムなのか。猫っぽく四つんばいになってる紫穂の姿は萌え対象(本編では絶対こんな恰好をしないという意味で)なので、もし機会があったらみんな猫紫穂を見て萌えるがいいと思いました。

 この巻に掲載されているエピソードは、薫が『女王』(というか姉御)の素質の鱗片を見せた「パンドラの使者」後半2話、プリティー兵部のおちゃめな大活躍が拝める「荒野のエスパー」、不二子ちゃん初登場の「浅し夢見し」、そして「いつか王子さまが」の前半2話。
 この巻最大のトピックは、間違いなく不二子ちゃんこと蕾見不二子管理官の登場で決定です。兵部と同期の旧日本軍所属のエスパーだったとか、バベルにおける影の最大権力者であるとかいう設定面でも興味深いキャラクターなのですけど、何より(例え理由がどんなに合理的であろうとも)やることなすこと全てエロい方向に直結している、というバカバカしさが最高に面白いです。

 あと、このマンガにイマイチ欠けていた巨乳要素を持ち込んだ点も大きいと思われます。うきうきしながらエロ要素を振りまいて大暴れしている彼女の姿を見ていると、「やっぱり椎名先生は何だかんだ言いながらも巨乳キャラを描きたくて仕方がなかったんだね! こんな楽しそうだもんね!(作者が) しょうがないよね!」って優しい気分になって来ます。
 6巻のおまけマンガも、彼女のおかげでエロくて面白いモノになってますしねー。不二子ちゃんはいいキャラだなあ。

 そして、西エイジアの薫のそっくりさんの姉と、コレミツ10歳は、正直やりすぎだと思いました。特にコレミツ。いったいどんな人生を辿れば、こんな美少年が包帯フェチの大男になってしまうのか。彼の姿は、エスパーの運命の過酷さを暗に表しているのかも知れませんね。ウソだけど。

絶対可憐チルドレン 6 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 6 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2006-09-15)
 
発送可能時間:在庫あり。

2006/09/13

■[絶対可憐チルドレン]「絶チル」6巻購入特典情報

9/15に発売される「絶チル」6巻の特典情報。
「とらのあな」では、連載前の設定プロットを含んだ特製ペーパー集を配布とのこと。
「マグマニ」は特製プロマイドを配布。
「ブロッコリー」は『メッセージシート』をプレゼントとのこと。「とら」と同様のペーパー?

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2006/09/10

■勿論、船酔いした薫は萌え対象です(サンデー40号絶チル感想)

 iTune Music Store で 「BETWEEN THE DEVIL AND THE DEEP BLUE SEA」を検索して試聴した人ー?(挨拶)

 紫穂の達観した落ち着きぶりと、それに対する賢木の大人げなさの対比が笑いどころになってる今回のエピソードですが、色々な意味で「普通の人々」である俗物の権化みたいな医学部の教授が出てきたことで、今回のエピソードのテーマ的なものが見えてきた感じがします。
 紫穂の場合、まだ子供だった頃に皆本に出会えたことで随分精神的に救われてきているところがあるのですが、賢木の場合は皆本のような人物と出会えるどころか、逆にエスパーを雲霞の如く嫌う人々の中で生活しなければならなかった――という過去を持つことが、今週の話の中で垣間見ることができました。故に、いずれ紫穂も自分と同じような経験をする時が来るという現実に対する覚悟を持たなければならないことを、賢木は彼女に伝えようとしているように思えます。大人げない遊びを通じて。

 皆本(のような人間)に出会えなかったエスパーの典型例として澪という荒んだキャラが以前登場しましたけど、賢木も皆本に出会う前は結構荒んでいたのではないか? と思われます。今回は賢木の過去を描くこともテーマの一つみたいなので、もしかしたら次回その姿が拝めるかも。
 また、今回出てきた、自分との握手を拒まない皆本に初めて出会った紫穂の姿は、まるで彼に一目惚れしちゃったかのようにやたら可愛く描かれていましたが、もしかしたら皆本と初めて出会った頃の賢木も、紫穂と同じように彼に一目惚れを(略)。次回は京都から帰ってきた皆本も登場するみたいなので、その辺の賢木と皆本の過去話もちょっと期待していきたい。「カップリングが大好きな女子に生まれてくれば良かった!」とこの私に言わせるような、猛烈な過去話が出てきちゃったらどうしよう! みたいな!(←どうしようもない)

 あと今回は、その初めて皆本に出会った頃の紫穂の髪型が、旧バージョンというか短期連載版の頃のものになっているところに芸の細かさを感じました。薫のバカっぷりもラブ。

■お前みたいな奴がいるから戦争がなくならないんだサンデー40号感想

金色のガッシュ

 今週の話を読んでみた感想なのですが、結局は父と子のディコミュニケーションが全ての原因だと思われるので、ゼオンは「父の愛をガッシュに取られた」と思いこんで世界を巻き込んだケンカをガッシュとする以前に、まずはカウンセラーを雇い、父親やガッシュを交えた形で一度この辺についてキチンと話し合った方が良いのではないかと思いました。家督(魔界の王の座)や遺産(バオウ)の相続の問題もあるので、合わせて弁護士も呼んでおいた方が良いかも知れません。

 あとは、ゼオンが放った「ジガディラス・ウル・ザケルガ」の化身が「ジガアアア」ってちゃんと叫んでいたシーンで和みました。ジガアアア。

ダレン・シャン

小学館のダレン・シャンのサイト
主人公ダレン少年が1巻のラストでは死んでしまう!?」より引用:

 「なぜそんなことになるのかって? それこそ読者の皆さんに問いたいことなんです。
  あなたは友情のために、自分のことをどこまで犠牲にできるか? 死さえも恐れないかと…。
  1巻のクライマックスは、ダレン少年と、バンパイアのクレプスリーが取引したことが何か! が重要なのです。」

 主人公のダレンは友情のために自分の人間としての命を犠牲にする選択を下しましたが、その結果として彼は文字通り「全て」を捨てることに。彼が選択の結果捨てたものの重さを描くことで、人生における「選択」という行為が如何に重いものであるのかを描いていた回でした。
 「ダレン・シャン」が、人生における選択と決断の重要性をここまでキッチリ描いている物語だったとは意外。さすがは世界各国で読まれている児童文学というだけのことはあるなあと感心させられました。

 人生とは選択と決断の繰り返し。そして人生とは後悔の繰り返しでもあります。命を賭けて守った友人から恨まれてしまうだなんて、何て皮肉なことなのでしょう。ダレン君が無類のクモマニアだったばかりにこんなことになるなんて、人の運命って判らないものですよねー(何か違う解釈)。

GOLDEN AGE

 「未来は自分で切り開いていくんだ!」とか上手いこと言いながら、近江君を自分のいいように動かしていく唯君が心底恐ろしいエピソードでした。すっかり近江君は唯君の虜だなあ。身も心も。

あいこら

 今少年漫画界では、週刊少年チャンピオン連載の『椿ナイトクラブ』の作者の哲弘氏が、現在井上和郎先生が保持している「変態漫画家」の称号を継ぐ男として注目を集めていますが、しかしそうやすやすと変態漫画家の名を譲る訳にはいかない! オレは変態漫画家としての懐の広さが違うのだ! みたいな勢いで、今回は13ある井上先生の変態技の一つである変態デスメタルネタで攻めてきました。デストローイ! デストローイ!
 「ノーパンしゃぶしゃぶ団地妻」や「エロい顔した女教師さち子32歳」のどの辺がロックなのかは、真のロックたるものを知らない我々読者にとってはもはや理解できない領域に達しているのですが、とにかく「DMC」のおかげで漫画界におけるパンクシーンが熱くなってる今だからこそできる旬なネタをやってしまおう! という気概だけは感じられます。次回もきっと、変態漫画家のタイトルホルダーとしての実力を見せつけてくれるに違いありません。

 しかしホントみんな女装美少年好きですよねー(椿ナイトクラブの感想を読みながら)

RANGEMAN

 「全てが勘違いな訳じゃない!」と自分のときめきを正当化して、見事立ち直ることに成功した錬児君。一般的には奥田君が先週言ったことの方が理にかなっているのですが、でもそういうことを抜きにして自分の気持ちに素直になって超ときめいちゃう自分自身を認めてあげたい! 若いんだし! みたいな話でした。
 特にラストシーンは格好良かったですよね。全裸以外のシーンで素顔の錬児君が格好良くなるのは、これが初めてなのではないかと思います。

 しかし彼が守ったのは、本当に地球だったのか。なんか彼は違うモノを守らされているだけなのではないか? という気もします。今回のエピソードでテーマ的な部分はかなり明確になったと思うので、今後の更なるストーリーの盛り上がりに期待したいところ。

ハルノクニ

 同時多発テロは、実は国家が仕組んだ陰謀だった! という衝撃的なストーリー展開が開始された今週の「ハルノクニ」。
 現実社会でも、この時期になると「911テロは全て米国政府が仕組んだ陰謀だった」と主張する911陰謀説なんて話が出て来るものですが、今回のエピソードはそれをも連想させる狙いがあったのかも知れません。

 今の時期にあえてこのエピソードを掲載するように最初からタイミングを謀っていたのであれば大したものだと思いますけど、でも「連載をそろそろ終わらせたいので、この辺で一つまとめの方に!」みたいな話が裏で出てきた結果だったりしたら(以下略)。連載を間に合わせるのが先決である週刊少年誌で陰謀を仕組むのは難しそう。
 これで「『ハルノクニ』には国家が仕組んだ陰謀を伝えるメッセージが含まれている!」とか、「国家への反逆を題材にした『ハルノクニ』の存在そのものが、陰謀とは所詮はマンガの中だけの出来事であると子供達に思いこませる、小学館と政府の陰謀なのだ!」とかいう話が出てきたら、陰謀説としては完璧なのですが!(顰蹙)

武心

 先週で柔道を超えた戦いを行ったかと思ったら、なんかいきなり主人公とライバルの真剣勝負の一騎打ちな展開に! こんなぶっ飛んだ展開になってしまうとは、さすがに予想すらできませんでした! 
 まさか「連載をそろそろ終わらせたいので、この辺で一つまとめの方に!」みたいな話が裏でうわなにをするqあwせdrftgyふじこlp;@:

2006/09/09

■[小畑健][椎名高志]完成原稿速報060826

例の小畑健先生十徳ナイフ所持で逮捕の件を受け、椎名高志先生が漫画家と職質の関係を語るの巻。
『本当にもう、先生は全く悪くないし、ものすごく運が悪かっただけでお気の毒だとは思いますが・・・あの状況でモヒカンじゃあなあ。いや、面識は全くないんだけど、ラジオでそんな話をしてたから。
ってか、ホントなの、それ?』

「痛いニュース(ノ∀`)」に掲載されていた写真では、坊主頭+ヒゲという面構えでした。
やはり容姿が全てなのか…(´д`;)

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2006/09/07

■[漫画][パンツ]パンツ ナツ100

「マンガがあればいーのだ。」さんによる、パンツ限定版ナツ100。納得のラインナップ。おつかれさまです(色々な意味で)。

「絶チル」では大人葵のパンチラをピックアップして頂き、ファンとして心から感謝致します。あのパンチラは葵のキャラクターの方向性を決定付けた、運命のパンチラなんですよ!(←うるさいよ)

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2006/09/05

■無線コントローラーならサイコメトリーされなくない?(サンデー39号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 今更ですが感想です。暇がない!(挨拶)

 今回のお話ですが、「紫穂、貴様このゲーム、読みこんでいるなッ!」がJOJOパロになってることが、ネットのあちこちで話題になっていましたね。
 現代少年漫画界においてJOJOパロと言えば勿論「太臓もて王サーガ」の大亜門先生に他ならない訳なのですが、椎名高志先生は大亜門先生のマンガのスタイルに対して大きなお友達的な観点からの近親感を持っているような気がするので、これはきっと椎名先生から大亜門先生に向けての遠回しなメッセージというかラブコールではないかと妄想しました。どうでしょう(妄想です)。

 あと個人的には、薫と紫穂が遊んでいるゲーム機がX-BOX360コントローラっぽいものであることの方にグッと来ました。こんなシーンで、あえてハードゲーマー御用達ハードであるところのX-BOX360をモデルにしたマシンを出してくるセンスは侮れません。X-BOX360欲しい!
 あと「このゲーム、読みこんでいるなッ!」ってことは、紫穂はゲームのプログラムを直接読んでそこからスタートダッシュの隠しコマンドを見つけたということなのでしょうか。サイコメトリーでマシン語を理解する10歳。すごいなあ。ゲーム会社はみんな紫穂をデバッガーとして雇うべき。

 それで今回の話の主眼は、おそらく紫穂の「年の割には色々と達観している彼女だけど、薫や皆本のことになると子供っぽい隙ができるのがカワイイ」というところを愛でる(そして賢木の大人げなさも一緒に愛でる)ところにあると思われますが、個人的には更に

 「皆本のやつ、よくこんなの可愛がれるな
 「皆本さん、なんでこんなひととつきあってんのかしら

 という台詞から垣間見られる、紫穂と賢木の溢れんばかりの皆本大好きっぷりが面白かったです。紫穂も賢木もあくまで皆本が判断の基準になっているところなんかが特に。結局この二人は、相手の心理を読み放題なサイコメトラーとも分け隔て無く付き合うことができる皆本のことが、どこまでも大好きなんですよねー(乙女チックな瞳をしながら)。

 あと今回は、(紫穂の腹黒さと対比させる意図もあったと思いますが)薫がやたらと愚直なまでに素直でカワイイ子として描写されていたのも印象的でした。彼女の場合は「心を読まれたらムカつく」とハッキリと公言し、その上でサイコメトラーと仲良く遊べるタイプであり、やっぱり今の紫穂には必要不可欠な存在であることが、簡潔に表現されていたと思います。
 今回の結論としては、腹黒く歪んだ紫穂みたいな子も魅力的だけど、やっぱ薫くらいバカな子もいいですよね! ということで(←いいのか)。

2006/09/03

■ヒナギクとハヤテはホントに可哀想だなあ(サンデー39号感想)

MARΩ

 「メルは滅びぬ! 何度でも蘇るさ! メルの力こそ人類の夢だからだ!」みたいな勢いで、みんな大好き「MAR」が新たなる作家・星野倖一郎先生の手によって早くも復活を遂げました。「メル」のアニメやゲームがなおもリリースされ続けている今、その要となるコミックの存在は必要不可欠なのでしょう。がんばれ週刊少年サンデー(何)。
 前作の作者の安西先生は原案という形で名前が残ってはいますが、基本的には世界設定を引き継いだ全く新しいマンガになる、という解釈で良いのでしょうか。星野先生の今後の活躍に期待します。

ダレン・シャン

 人ならぬ力を得てしまった主人公が、妹の無防備な姿に対して破壊的な衝動を抱いてしまうことで、自分が既に「人間」ではなくなっていることを自覚させられる今回のエピソードは、かつて連載されていた「クロザクロ」を思い出させます。
 つまり、兄が思わず妹にハァハァしてしまうのも洋の東西を問わないと言うことなのでしょう。空前の妹萌えブームは既に国境を越えていた!

結界師

 個人的に「悪のゴン太くん」と呼んでいる扇一郎が再び登場。私が彼をゴン太くん呼ばわりする理由は、あの法衣の中には絶対にゴン太くんみたいなクリーチャーが入っているはずだ、という個人的な憶測によるものです。どうでもいいですね
 そして更に今回は、「奥久尼」という名の裏会幹部が登場しました。彼女もまた裏会幹部に相応しいクリーチャーっぽい雰囲気が法衣の中から漂っており、ゴン太くんに負けない不気味さを醸し出しています。婆さん系キャラということで、「結界師」界最強キャラである時子さんとの対決もして欲しいところ。

 あと今回は、「新作のチョコケーキ持ってきたぞ!」「あたしチーズケーキのがいいー」という、良守と時音の妙にダラけた会話がオモロかったです。知らない間に随分仲良くなってるなあこの二人。

最強! あおい坂高校野球部

 『勝って。おねがい。

 少年マンガの世界には「勝ち気な女の子は泣くと可愛い」という絶対的な法則が存在していますが、ついにここでドリル教頭がその大技を繰り出しました! ツンデレ少女の愛の告白にも匹敵するその衝撃に、あおい坂ナインがいきなり奮起! これは熱い! 超燃える展開ですよ!
 「でも、もしこれであおい坂が逆転で勝っちゃったりしたら、結局このチームの監督は誰でもいいってことになりませんか? 鈴ねえの立場がなくね?」と突っ込みたくなる人もいるかも知れませんが、しかし今週の展開は少年マンガ的には極めて正しい展開なので、これでいいんですよ! 少年マンガの中ではこれこそが正しいんですよ! そういう冷静なツッコミをしたければ「おお振り」読めって話ですよ!
 次。(←何)

犬夜叉

 生き返ったりんを見つめる殺生丸様の、悟りきった表情が印象的でした。生命を扱う大切さと共に、りんに対する特別な感情も芽生えたに違いありません。しかも母親公認の間柄ですよ。良かったですね。
 そして、犬夜叉界における連れて歩き回りたいキャラクターランキング第一位である琥珀が、自ら殺生丸様に付いていくことを決意してしまいました。これで殺生丸様さまは、連れて歩き回りたいキャラクターランキング第一位の琥珀と第二位のりん、そして第三位の邪見を連れて歩くというグランドスラムを達成したということに。生命を扱う大切さに目覚めた殺生丸さまは懐の広さが違う!

 その一方で、本来であれば奈落を倒せる唯一の存在である琥珀を連れて歩かなければならない犬夜叉かごめチームは、なんか一見して変態っぽい妖怪が支配している村で足止め食ってますよ。すっかり殺生丸さまにメロメロになっちゃった琥珀を、犬夜叉かごめチームは取り戻すことができるのか。今後は、そういう視点でこのマンガを読もうと思います。

ハルノクニ

 今までコウに痛くすることでその愛を伝えてきたキリコさんが、コウから痛くされることで更なる愛に目覚めてしまった! という回だと解釈しましたがどうか。
 やっぱり性格が歪んでる女性キャラっていいですよねー(←同意して下さい)

焼きたて!ジャぱん

 もはや通常のマンガの評価基準では全く推し量ることができない世界に突入している「ジャぱん」ですが、いよいよパン対人類の最終戦争が開始される勢いに。この、明らかに出たとこ勝負で後先を全く考えていないに違いないストーリーは、80年代のジャンプ黄金期のソレに匹敵するのではないかと思われます。
 こういうマンガを読んでいると、つくづく週刊連載マンガの今後の展開を予想する行為そのものが如何に空しいモノであるかを実感させられます。先を全く読めないダイナミズムこそが週刊連載マンガの真の姿なのだ! 全ては予測不可能であり、即ち色即是空! 空即是色! 受想行識! であるということを、「ジャぱん」は我々に伝えているのではないかと思いました。
 頑張れ橋口先生(フォロー)。

ブリザードアクセル

 サンデー最強のラブラブカップル・吹雪と六花の手にかかれば、「カルメン」ですら途端にエロ小説に!(まちがい)

2006/09/02

■真・葵祭り(サンデー超増刊2006年秋号感想)

 お久しぶりです。今更ですがサンデー超増刊2006年秋号の感想とかを。
 というか、具体的には「葵DESTRUCTION!3」の感想です。

葵DESTRUCTION!3

 今やすっかり変態漫画家の名を欲しいままにしている我らが井上和郎先生の、出世作にして代表作の第三弾。

 初代「葵DESTRUCTION!」は、「38歳のオヤジがショタっ子」という異常な設定が当時のサンデー読者の悩に破壊的なダメージを与えて大評判となったものだが、ショタキャラが己の武器であることに気付いた井上先生はその後、女装が似合う美少年な「美鳥の日々」の真行寺耕太、ちんこを含めて完全無欠のショタっ子「春らんまん!」(ヤングアニマルあいらんど掲載)の桜木春、容姿はともかく尻だけは超美少女クラスである「あいこら」の菊乃盃二と、読者の悩をことごとく破壊しにかかる兵器級のキャラクターを次々に投入。今ではすっかり伝統芸の域に達した感がある。
 「葵3」は、そんな井上先生の伝統芸を再認識するマンガであったと思う。葵パパの安定した可愛らしさは相変わらずだが、今回は更に豊島さんという「葵」ファンの期待を裏切らない正体を持つ新キャラを登場させ、その異常な世界に更なる安定感をもたらせることに成功している。今後も末永く読み続けていきたいマンガだと思った。

 あとは、「葵1」の頃は葵のショタな魅力の否定に躍起になっていた感がある葵の息子の哲夫が、徐々に「自分は葵パパにメロメロである」ことに自覚的になって来ているように読めるのも面白いところ。「葵2」の次回予告に出て来ていた禁断の親子愛を超増刊で読める日は来るのか!(来ない方がよいと思います)

その他

 他のマンガの中では、超増刊読者にはお馴染みのクリスタルな洋介先生の「照れ屋ナックル」が群を抜いて面白い。ヒロインがツンデレ的な行動を徹底的に行うことでギャグを成立させているセンスも良いし、そんなツンデレヒロインのわがままを受け入れる懐の広さを持った主人公のメガネ君との関係も、読んでいて気持ちが良い。あと、何よりヒロインがカワイイ。こんなおかしなキャラをカワイク描ける洋介先生侮り難し!(褒めてます)

 あとは、少女マンガチックな繊細な絵柄なのにも関わらずストーリーがやたらと破天荒な「飛べ!! ハミングバード」(為永ゆう先生)が印象的でした。これも、何だかんだでヒロインのわがままに付き合ってる主人公役の少年との関係性がいい感じ。自分はそういう関係に弱いのか。

2006/08/26

■グリシャム大佐が葵の弟に何のアニメの話をしたのか気になります(サンデー38号絶チル感想)

 「クライドを破る一発逆転の秘策とは――!?

 『葵はすごく強い』が秘策だったというオチが! っていうかそれ秘策じゃないような気がします!
 前回の予想ではケンのクレヤボヤンスを何らかの形で使ってくるのではないかと思っていたのですが、それは何故かというと「ここでケンが役に立たないとケンが京都に来た意味がないから」だったのです。しかし、今回の話でどうやら「ケンは役立たず」ということ自体が彼の存在の最大の価値であることが明確になった以上、この予想が外れてしまったのは納得。メアリーにすらバカ呼ばわりされ、コスプレとかツンデレとかそういう日本のダメ文化が大好きになっちゃったケンは、自分の頭の中では一躍萌え対象の仲間入りです。
 結局ケンが実質的に役に立った時って、葵を怒らせた時に皆本を諭したシーンだけなような気が。そう考えると、やはりケン×皆本もアリなのか(何の話だ)。

 それと同時に、テレポーターである葵には「空間を把握する感覚が極めて優れている」ということが提示されました。絶チル世界に置けるテレポーターがすごいことはコミックス3巻のおまけマンガでも少し触れられていましたけど、今回のエピソードはそれを明確にする目的もあったのではないかと思います。
 前回、皆本が葵に「君なら大丈夫」って言ったのは決して励ましだけではなく、葵の潜在能力を既に把握していたということになるのでしょう。皆本はチルドレンのことなら何でも知ってるんだなあ。こういう描写がないと、皆本は単に子供に頭が上がらないヘタレになっちゃうので致し方ないところでしょうか(仕方ないの?)。

 あとは、昔の薫が舌足らずな言葉で葵の父に怒鳴り込むシーンが良かったです。いやその、小さい頃の薫や紫穂のロリさ加減がどういういう話ではなく、今回見せた葵の強さの源はやっぱり仲間達の存在があるからだ、という表現をこういう形で入れてくれたのが良かったなと思います。
 にしても、小さくて気弱だった頃の葵はホントにカワイイですよね(ダメ)。

■今週のテーマはHENTAIです(サンデー38号感想)

クロスゲーム

 『二ノ宮亜美…いやいや月島青葉、飛びます――!!

 「あだちマンガのヒロインキャラはみんな同じ顔」という、マンガ業界における暗黙の了解を前提にした名コピーだと思いました。サンデー編集部がついにあだち充最大のタブーに触れやがった!
 でも、それを更に逆手にとって青葉に「おーこわ」とか言わせて飛び込ませず、貴重な1ページをメタなギャグに費やしたあだち充先生は、サンデー編集部の上を行ったと思います。更に、「ラフ」における比較的どうでもいいキャラをあえて登場させるという大技まで披露。あだち充先生はやはり器が違います。できておる喃。

ダレン・シャン

 『何かを得るためにはなにかを捨てねばならん。学校とやらで習わんかったかな?
 今の日本の子供は等価交換の原則をアニメで学ぶんですよ。クレプスリーさん。

 蜘蛛フェチが昂じて思わず蜘蛛を盗み出してしまう主人公といい、よりによってバンパイアから「この悪魔め!」と罵倒される主人公の友達といい、日本の少年マンガではまず出て来ないプロットが新鮮で面白いです。絵的にも極めて物語の雰囲気にマッチしてますし、これは結構人気出るんじゃないんでしょうか。原作の小説が売れるかどうかはともかく。
 最後に主人公のダレンが友を救うためにバンパイアになることを決意するシーンが今回最大の見所だと思われますが、個人的には「クモが如何に凄い生き物なのか」を友人達に頼まれもしないのに延々と語るところにグッと来ました。オタクの語りたがる癖ってのは洋の東西を問わないんですね。

兄ふんじゃった!

 『13歳でも結婚できるように法律変えてきたぞ
 エロゲー業界が諸手を挙げて歓迎しそうな法律だなあと思いました(まちがい)。

犬夜叉

 『りんの命と引きかえに得るものなど――何もない!
 ついに殺生丸さまが幼女の魅力を自覚した!(まちがい)
 しかも今は戦国時代だから、「兄ふん」みたいに法律を変えなくても13歳以下の少女と(前提がまちがっているので略)。

 その辺はともかくとして、これでもしりんが黄泉から蘇ることができたら、殺生丸さまのりんに対するツンデレっぷりが加速するのは間違いありません。殺生丸さまファンの立場として、りんの無事を祈りたい所存です。

結界師

 HENTAIは世界の共通語!(挨拶)

 しかし今回の「結界師」最大の見所は、サンディーの『あの人、HENTAIデス!!』よりも、烏天狗の紫堂が言った『人間はやはり見た目なんですよ』という直球台詞で決まりでしょう。実際ソレは本当のことなので、どうしようもありません。
 大天狗様は妖怪の類なので山籠もりすれば若返って見てくれが改善されるからともかくとして、斯様な力を持たない我々人間は、いったいどうすればいいんだ! と突っ込みたくなるのは山々なのですが、でもそれは妖怪退治マンガである「結界師」が答える範疇の質問ではありません。我々各々が考えるべき命題と心得るべきです。モテへの道は遠い。

 田辺先生の描くカラスは生意気そうでたいへんにカワイイので、アニメになったらバンダイはぬいぐるみを作ってクレーンゲームの景品にするべきだと思いました。

RANGEMAN

 また女の子にフられ、運命の出会いを待望する錬児の前に突然現れたのは、レンジブルーこと奥田拓郎であった! という展開だった今週の「RANGEMAN」。
 「もし自分が腐女子だったら!」と久しぶりに悔やみたくなるエピソードでした(ダメ感想)。

 その辺はともかく、次回以降のエピソードは錬児にとって「恋」に対する認識を変えるきっかけになるかもしれない、という意味において重要な話になりそうです。

ハヤテのごとく

 今回からはいよいよヒナギクメインのヒナ祭り開始! と思っていたら、何か実際に始まったのはハヤテ女装祭りだったという驚愕の展開に突入。今頃はみんなハヤテのメイド姿に萌え狂っているんでしょうか。

 正直な話、畑先生は漫画家としての実力はまだ未知数なところが多いと個人的に思っているのですが、でも時々「畑先生ってもの凄い天才なのではないか」と感じることがあります。今回の話はまさにソレです。こんなプロットは天才でなければ到底思いつきませんし、思いついたとしても実行には移さないと思います。普通の人にはできないようなことを軽々とやってのける! そこに痺れる憧れる! ってのが天才というものなのです。
 ただ、これがハヤテの身体まで女になっていたら天才を超えてHENTAIになっていたと思うので、そういう意味ではちょっと残念ですね。畑先生ご謹製のHENTAIマンガも読んでみたいものです(ダメ感想)。

ハルノクニ

 『! あらあらふるえちゃって、カワイ♥
 HENTAIだー!(大歓喜)

2006/08/25

■[comic]マンガナツ100 結果発表

結果的に数多くのマンガ系サイトを巻き込んだ壮大な企画となった「ナツ100」の集計結果が公表。
集計おつかれさまでした。

次回の「漫画10」には参加したいです(笑)。

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2006/08/22

■葵祭り終了前夜祭(サンデー36/37号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 今回のライバルであるクライドですが、テレポーテーションとサイコキネシスという二大超能力を持ち合わせていながら、その自分の才能をくだらないことにしか使わない男であることが判明。「人類の英知はくだらないことに費やしてこそ最高の輝きを放つ」というのが持論の私としては、まさに彼は天才の鑑であると評さざるを得ません。

 ただし、葵の視界を奪ったことは戦術としては極めて正しいのは認めますが、でも眼鏡っ娘の葵から眼鏡を外してしまったら葵の魅力が台無しになってしまうことにまで考えが至らなかったことは、彼の芸術家としての才能に大きな欠陥があることを証明してしまいました。眼鏡っ娘が眼鏡を取る時は、眼鏡という仮面を捨てて己をさらけ出す覚悟を決めた時でなければいけないのに! 芸術家を自称しているくせに眼鏡の何たるかさえ知らないだなんて、君は芸術というものが判っていない!
 どうせ粘液を葵の顔に発射するなら、せめてもっとエロっぽくして欲しかったよ!(最悪の感想)

 最後の金箔寺(仮名)での葵とクライドの対決シーンは、葵が何らかの手段でケンの視覚イメージを取得しているのは間違いないと思うのですが、その手段が判りません。一番てっとり早そうなのが「ケンの視覚イメージを葵の脳内にテレポートする」なのですが、ここまで来るとさすがにソレってアリなのか? という世界に突入してしまいそうな気がします。
 まあ、でも前に澪が「素粒子レベルでテレポートして分身を実現する」なんてネタを前にやっているので、「テレポート」という能力の解釈はもはや何でもアリなレベルでまで拡大可能になっていると考えてもいいのかも。どんな理屈を用意しているのか期待したいところです。

 そして、完成原稿速報で紹介されていたコマにグッと来ました。
 葵がいないのをいいことに、何か紫穂と薫がイチャイチャしてますよ!(語弊)

■「虫除けうちわ」をコミケに持ち込んだ人?(サンデー36・37号感想)

ダレン・シャン

 「サーカス団」という単語を聞くと、つい筋肉少女帯を連想してしまうお年頃の私です。サンフランシスコ!(挨拶)

 小学館ファンタジー文庫化連動企画として連載が始まったと思しき「ダレン・シャン」。私は原作の方は未読ですが、実際に読んだ人に聞いてみたところ「ハリーポッターよりか面白いんじゃね?」と仰っていた方もいたので、結構期待できそうではあります。
 とりあえず、主人公が無類のクモマニアであったり、いきなりフリークスが集うサーカス団が出てくる辺り、普通の児童小説とはやや異なるセンスに支配されている感が漂っており、これらのファンタジーとは趣向が異なる物語っぽいことは把握できました。子供はみんな反社会的かつ汚くて臭いものが大好きですからね(決めつけ)。
 そんな原作の魅力をコミックという媒体でこれからどのように表現してくれるのか、素直に期待したいところ。このオレに原作を買わせることができたら小学館の勝ちだ!

金色のガッシュ

 『「バオウ」の力以外は全く落ちこぼれのお前が、この魔界の王を決める戦いに参加していることだ!!

 魔界の王決定戦って、「町内会主催のこどもソフトボール大会に町内の子供が参加しなければならない」のと同じレベルの理屈で魔界の子供はみんな強制参加させられていると思っていたのですが、ガッシュに関してはなんかちょっと事情が違うみたいですね。
 どうやら、下手なのに町内会長の息子だから変にチームで優遇されて他の子供から反感を買っちゃった、のと同じレベルの理屈でガッシュはゼオンに憎まれていたみたいです。きっとその子も、本当はソフトボールなんてやりたくなかったのになあ。大人の政治的な事情に巻き込まれちゃったみたいで大変だなあガッシュ。

結界師

 「大根を持ったサンディーさんはエロい同盟」を結成して同盟バナーを作りたくなる衝動に耐える二週間でした(ウソ)。

 サンディーさん単体でも大根単体でもそれほどエロくはないというのに、この二つが組み合わせると途端に神々しいオーラが! きっと、スレンダーな女子に大根を持たせることにより、新たな何かが芽生えているんですよ! きっとこれからは、エロい画像とか二次創作小説とかを検索したい時の検索ワードとして、「女性キャラの名前+大根」を指定するのが流行るに違いありません!
 こんなに大根がよく似合う女性を見つけてくる大天狗様はすごい! っていうか、大根を外人女子に持たせた田辺先生はすごい!

史上最強の弟子ケンイチ

 ブルマ相撲願望の持ち主にして全てのデブの守護者であるところのトール様が出てくると、俄然面白くなります。
 この世にあまねく全てのデブ専に希望を持たせるために戦えトール様。

名探偵コナン

 佐藤刑事くらいの歳の女性が左手の薬指の指輪の意味を知らないどころか、それが萌え要素になってしまう日本の警察は、どこまでも平和だと思いました。

犬夜叉

 『連れて来るべきではなかった…

 桔梗亡き今、この作品における個人的な最大にして最後かつ最強の関心事は殺生丸さまの連れ歩きっぷりの鑑賞にあるのですが、いよいよそちらの方も佳境に差し掛かってまいりました。何故殺生丸さまは、りんをあそこまでして連れ歩くようになったのか? 彼は一体りんを連れ歩きながら何を考えているのか? その真相に迫るエピソードになりそうです。
 まあ、りんは「けなげ・はかなげ・いたいけ」の三大要素を持ち合わせた薄幸の美少女であり、殺生丸さまが萌え萌えになって連れ歩きたくなるのも致し方ないとは思います。幼女を連れ歩きたくなるのに理由はいらない!(問題発言)

 あと、そんな殺生丸さまに自発的に付いて歩いている琥珀は、真性の連れ歩き回れの才能を持っている子だなと思いました。
 琥珀対殺生丸さまの連れ歩き対決もついに佳境に! 今、連れ歩きシーンが熱い!

ゴールデンエイジ

 トラの近江に対するツンデレ発言が目を引く今回の「ゴールデンエイジ」ですが、個人的にはむしろ「ボクは何だかその気になっちゃいそうですよ!」とかヤバい発言している子のオロオロした表情がカワイイなと思いました。かもめ中サッカー部はいろいろな意味で逸材揃いですね。モヒカンもいるし。

ハヤテのごとく

 自分の恋心をどこにぶつけていいのか判らずに動揺するかわいいヒナギクさんを観察する回でした。
 これだけでも十分アレだってのに、畑先生は「ひな祭り」と称して次回から更にヒナギクをいじりたおす所存らしいです。明日の今頃はみんな萌え狂ってるんじゃなかろうかと心配です。

2006/08/20

■マンガ系サイト管理人飲み会に行ってきました

 今更になってしまう話ですが(いきなり)。

 コミケには結局1日目しか行けなかったのですけど、「ヤマカム」の山田さんのお誘いで、コミケ最終日の夜に行われた(「ナツ100」で話題の)「酔拳の王だんげの方」のだんげろうずさん主催のマンガ系サイトの飲み会に参加させて頂きました。
 フラン☆skinさんとこの8/14の日記にもあるように、だんげさんや山田さんの他にも、ゴルゴさんやフランさんDAIさん芝田さんチベットさんgeekさんといった、凄いというか何というかこう、興奮のあまり思わず「ここにいるメンバーが結託すれば、日本を裏から支配できますよ!」とか無根拠な言葉を叫ばずにはいられなかったくらい豪華なメンバーが集まった、なんか凄い飲み会でした。何よこれ!

 当日は、山田さんやフランさん達からチヤホヤされてモテモテ状態だったので大変に楽しかったです(ダメ感想)。でも「昔から更新日記読んでました」って言われると、長いことサイトやっててホントに良かったとしみじみ思います。
 あと、芝田さんが(Studio Voice最新刊の座談会のように)現代エロマンガの面白さについて蕩々と語っていたのが印象深かったです。あの落ち着き具合は大人として見習っていきたい。

 そんな感じで、当日は皆さん色々とありがとうございました。

Posted at 08:33 in 更新情報 | WriteBacks (2) |

■夏休みの友

 飲み会の当日、山田さんから「こわしや我聞」の藤木先生が作った同人誌「夏休みの友」を頂きました。ありがとうございます!>山田さん

 それでこの本の中身ですが、要するに我聞のメンバーがそろいも揃って「絶チル」4巻のおまけコミックみたいな騒動をする話です。つまり温泉ネタ。
 ご本人が「サービス精神10割増し」と仰っているように、陽菜さんや果歩や桃子のありがたい裸がたくさん拝める、ファンとしてはとても嬉しい内容になっているのが特徴です。特に、桃子の裸のエロさはただ事ではありません。
 でも裸のコマ数からすると、一番脱いでるのは我聞ではないかという気がしますが。我聞のポロリがないのがちょっと残念(残念?)。

 何にしろ、藤木先生が楽しんで作ったことが誌面からもよく判る、作者の愛情溢れるとても楽しい本だと思いました。
 勿論、この調子でサンデーでの早期の新連載も超期待したいところ。こういうマンガは、やっぱり本誌で堂々とやって頂きたいです! 藤木キャラのポロリが読めるのはサンデーだけ! みたいな感じで一つ!

 ※「とらのあな」で販売しているそうですが、まだ入手できるのかな?

Posted at 08:32 in マンガ::いろいろ | WriteBacks (3) |

2006/08/11

■コミケ1日目行ってきましたメモ

 いきなりですが、今日コミケ行ってきました。
 以下雑感メモ。

  • 今回は時間とお金の制約で、巡回するサークルは絶チルのみに対象を絞る作戦。企業ブースも、小学館で絶チルテレカを買うのみに止める。
  • 11:30前に到着。入場は規制もなくすんなり。1日目ということでそんなに混んでない印象。
  • 絶チル系は、絶チル本と共に他ジャンルの本も一緒においてあるサークルがいくつか。他ジャンルからの新規参入が始まっている模様。興味深い。
  • その一方で、ずっと椎名高志作品系で活動している「天使のしっぽ」さんの皆本受け本がたいそうエロかったり、「風色通り」さんの絶チルギャグ本が手堅く面白かったりと、やっぱりこのサークルの方々は凄いなと思いました。
    さすがは「一番湯のカナタ」の同人誌を作ってコミケで売った実績がある世界でただ二つのサークルです(さすが?)。これからも頑張って下さい。
  • 絶チル本を出していた壁サークル(塩こんぶプロジェクトさん)は、行ったときには既に完売。残念。
  • テレカ目当てに企業ブースへ移動したら、急に人口密度が急増。ここだけ雰囲気が三日目の男性向けに。臭いも
  • サンデーGX(=小学館)ブースの最大の売りはアニメの第二期が始まる「ブラックラグーン」なのだが、それと同じくらい「ハヤテのごとく」がプッシュされていてビビる。
    売っていた「ハヤテ」グッズは、テレカ二枚組セットとTシャツ。特にTシャツはそのまま池袋のチーマーが着ていてもおかしくないくらいKOOLなデザインのブツ(誇張)であり、小学館の「ハヤテ」に対する妙なやる気というか色気が感じられる。これは即ち、これからはハヤテで行くよ! という小学館の意思表示なのか。
  • 13時に撤収。2時間弱しかいなかったのに、あまりに熱くて汗びっしょりになりました。
  • なお、2日目と3日目は行けそうにありません。残念ー
Posted at 20:37 in 更新情報 | WriteBacks (1) |

2006/08/05

■京都弁とツンデレ台詞の親和性の高さは異常(サンデー35号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 『オー! ジャパニーズ「ツンデレ」!!

 ノット秋葉系SFコメディーを自称していた「絶チル」のキャッチフレーズは「このマンガにツンデレはいません」じゃなかったのか! なかったのか! と一瞬絶望したくなりましたが、しかしツンデレの正確な定義は「普段はツンツンとした態度を取るが、一定の条件下では態度が急変してデレデレといちゃつく」状態を指すとなっている以上、普段から皆本にデレデレしている葵が今回ちょっとツンツンしたからと言っても、狭義的な意味でツンデレには該当しないと考えられます。従って、今の葵はまだツンデレ少女ではないと思います。
 とはいえ、わざわざ「ツンッ」という効果音を発生させつつ、京都弁で「カンちがいせんとってや!」と言って強がっている葵は大変に可愛らしくて萌え萌えであることは間違いなく、先週の「椅子に乗って背伸びしながら皆本のネクタイを締めてる葵」と並べて額に入れて飾っておきたいくらいです。小学館は夏コミの企業ブースで売るべき。

 どっちかと言うと、「女の子ってのはどうしてこう…」とぶつぶつ言いながらも赤面しながら葵にメールする皆本の方が、より狭義の意味でのツンデレに近いのではないか? と思うのですがどうだろう。
 まあ、皆本は葵に対してはツンツンしてるんじゃなくて、葵を特別に意識してないだけっぽいんですけどね。隙あらばセクハラして来る薫と比べると葵は「良くできた子」なので、そういう意味で皆本は葵に対して安心しきっているのかも知れません。男女の間特有の緊張感を醸し出せ葵! ツンデレ化はそれからだ!

 あと今回は、ケンのクレヤボヤンス能力がこのマンガの中で初めて有効に使われた気がします。
 ケンって、日本を勘違いしているボケ外国人としてじゃなく、エスパーとしても普通に役に立つんだと思った(ひどい)。

■「あいこら」で盃二の履いてるパンツの描き方の執拗さに井上先生の本気を見たサンデー35号感想

金色のガッシュ

 清麿があまりに面白すぎるのに恐れを成したゼオンが千手張り手を繰り出した! 格好いいけど、そこで張り手する意味がないぜゼオン! 大丈夫かゼオン! という回でした。そういう意味でゼオン劣勢。

 そしてナオミちゃん母がいい女過ぎて震えた。絶対名前はナオコですよね彼女。
 ナオミちゃんもいずれはお母さん似の美人に成長するのでしょうか。将来が楽しみです。

結界師

 「烏天狗」と「世継ぎ」というキーワード、および『女性には頼みづらい状況』という台詞から「うる星やつら」のクラマ姫を連想し、今回はさぞやエロい展開になるんだろうなと期待させた挙げ句に、オチとして大男を出してガッカリさせる。今の週刊少年サンデーはロートルにとって厳しい雑誌になりつつあることを、改めて実感させられました。
 後は、モテようとする繁守に嫉妬してツンツンしてる時子さんが熱いです。時子の繁守に対するツンっぷりには年季が入ってますから、これがデレに転じたらさぞや凄いことになるに違いありません。ツンデレ化! 時子さんまでツンデレ化! 今サンデーには、ツンデレの風が吹いている!

ハヤテのごとく

 俗に「漫画家は自分の頭脳を超える『天才キャラクター』を自分で作ることはできない」と言われており、それ故に「天才キャラ」の頭の良さをどのように表現するかは漫画家の腕の見せ所でもあるのですが、今回の「ハヤテ」ではそれを読み書きできる言語の数で表現する手法で解決しようとしていますね。外国語学習にコンプレックスを抱える人が多い日本らしい表現だなと思いました(社会派)。
 あと飛び級。飛び級に関しては畑先生が今週のWebサンデーで渾身の解説をしており、飛び級を巡る人間関係には色々とこだわりがあるようです。この辺の設定が今後に活かされることはあるのでしょうか。

 それはともかく、もはや畑先生はハヤテとマリアのフラグを立てようとしているに違いないと思った。

武心

 簡単に倒されて「一コマで終わりかよ!」と怒鳴られてしょげている十紋次君の姿は、なんか太っていた頃の椎名先生の自画像にソックリですね!(そんなツッコミか)
 今後は十紋次君のことを、心の中で勝手に椎名高志と呼ぶことにして行きたい。

クロスゲーム

 性格の悪いメガネの監督の策略! そして兄弟ネタ!
 今自分はあだち充先生のマンガを読んでいることを、改めて実感させられます。

読み切り:スペース用心棒でござ候。

 「サンデーR」人気トップというだけあって、絵柄の面でも内容の面でも安心して読める完成度の高いマンガだったと思います。最後に出てきた敵巨大戦艦の表現の仕方(=夜空を覆い尽くす程の巨大さを、コマを真っ黒に塗ることで表現)は、個人的には凄いなあと感心させられました。色々な意味で。勿論褒めてますよ?

 マンガとしての完成度では今回の「スペース用心棒」が一番かなと思いますが、個人的には最初に登場した「究極論ヒロイン」にも捨てがたい魅力を感じます。次に誌面に再登場するのは誰か!(煽り)

2006/07/31

■葵の作ったぶぶ漬け食べたい!(絶チル34号感想)

葵祭り

 葵祭り!(挨拶)
 ついに葵が祭られる対象にまで出世を果たしました。短期連載版「絶チル」(=コミックス1巻)の頃はキャラがまだイマイチ立っておらず、当時ここのチャットで葵をもっと目立たせる方法について議論してしまう程に地味な存在だった葵が、今では三人娘の中では一番の人気キャラにまで成長してしまいましたよ。
 「金にがめつい」ではなく「優等生」の方向に葵のキャラクター性を向けたことが、彼女に人気が出た勝因なのではないかなと思います。

 また、将来は貧乳になると運命づけられてしまったのも、そういうのが大好きな人(おそらくサンデー男性読者の8割に相当)にとってはグッと来るポイントなのではないかと思いました。今回出てきた葵のお母さんも、そういう意味で人気出そう。

葵の弟

 葵が5歳だった時の姿から、『病弱』という設定を抱えて生まれて来た彼女の弟はさざや薄幸オーラをまとったもの凄い美少年なんだろうなあと勝手に妄想していたんですけど、実際出てきてみたらただの生意気でシスコンなガキでした。椎名デザインの美少年…(遠い目)

 その弟と一緒になって皆本に嫉妬してる父親も面白いキャラで、ドタバタホームコメディ描かせたら椎名先生は相変わらず上手いと感じました。個人的には、弟がお菓子を取ろうと手を伸ばしているところが割とツボ。「子供」を描くためのコツが判ってるなあという感じ(エラそう)。

ケン

 「日本を誤解しているアメリカ人」というステレオタイプなキャラを演じるには恰好の存在ですね。まさに、京都が舞台である今回のエピソードに出るべきして出たキャラです。というか、彼がいたからこそ今回のエピソードが作られたはずです。実は「葵祭り」エピソードの真の主役は彼なのではないか、と勝手に思ってます。

 そして今回の彼の敵はボニー&クライド。何故ここでボニー&クライドなのかは不明ですが、それ以上にこのルックスで自分たちをボニーとクライドだと言い張るセンスが凄いと思います。むしろ「普通の人々」が仕立てたインチキエスパーみたい。
 ケン&メアリーといいこいつらといい、オリジナルとはまるでかけ離れてますな。このマンガに出てくる外国人エスパーは、今後もこういう方向性でやって行くのでしょうか。超期待

2006/07/30

■ついに「見上げてごらん」が巻末席に!(サンデー34号感想)

金色のガッシュ

 ザケルを連発でロデュウに撃ち込む時の清麿のポーズが最高過ぎます。
 もはやここまでやられてしまうと、理屈で現在のこの作品を語ることに意味はありません。ただ我々は、雷句先生の凶暴なまでの情熱を、キレた清麿の姿を通して感じ取るのみであります。本気の雷句先生は、一体どこまで突き抜けるつもりなのか。

ハヤテのごとく

 「私は虫が苦手なの!」と公言してはばからない女子は現実の世の中にも沢山存在していますが、でも実際に虫に遭遇した際に今週のマリアさんみたいに思わず手近にいる男子に抱きついてしまうような女子は、この世に存在しているとは思えません。マリアさんみたいな女性は、やはり二次元の世界にしか存在していないのです。近くの男子に「殺せ! 殺せ!」と昆虫の殺戮を命じる女子なら、この現実にも沢山いるんですけどね!
 二次元…(遠い目)

 にしても、最近の「ハヤテ」はフラグ立て(専門用語)が凄い勢いで進行しているという印象です。もしこの作品が「ハヤテ」でなくて「ときメモ」だったら、クリスマスイブどころか春休み前には爆弾処理に奔走されるプレイングを強いられること間違いないと思いました(例えが古すぎます)。

妖逆門

 「私は涙島リオ、11歳。カニ座のAB型だよ。よろしくね、ヘヘヘ♥
 「絶チル」のチルドレン達よりも年上とはとても思えない、この媚びたロリっぽさ。間違いなくこの子は猫被ってますね。間違いなく腹黒キャラのはずです。さぞや陰険な攻撃で、ロンドンをピンチに陥れてくれるに違いありません。超期待。

 ただこのマンガ、個々のキャラは魅力的なのですが、それが上手くマンガのストーリーの中に活かされていないというか、キャラを登場させた後のフォローがあまりないので、キャラが使い捨てられているような印象を受けてしまいます。この子も使い捨てられなければいいんですけどね(ドクロ)。

RANGEMAN

 第一話の時は、まるで無限に広がる大宇宙規模のスケールでお送りするヒーローものになるみたいなアオリが付いていた「RANGEMAN」ですが、なんか実際にはもの凄い狭いスケールでお送りすることになりそうな展開に。
 アイドルの抱えるストレスがモンスターを呼び出すということは、即ち少女の自意識が世界そのものと等価値であるということであり、つまりこれってセカイ系な話? みたいな?(セカイ系の使い方がまだよく判ってません)

犬夜叉

 「冥道に踏み込むつもりか? それも人間を救うために…
 「犬を斬りに行くだけだ

 この台詞からも判るように殺生丸様は立派なツンデレですが、そんなツンデレな息子を生きるか死ぬかの瀬戸際に追いつめることで愛情表現をする母君も、負けず劣らずツンデレだなあと思いました。

聖結晶アルバトロス

 「ま、まあ… ならんで歩くくらいならいいぞ…

 今週の「アルバトロス」の最後のページに書かれていたアオリは『旅の仲間が、また一人…!!』なのですが、正確には『ツンデレキャラが、まだ一人…!!』ですよね。ですよね。

読み切り:てっぺん!!

 「何故、わざわざ卓球でこんなことやってるの?」という読者の当然の疑問に一切答えることを放棄したまま最後まで勢いだけで押し切り、更に「続きを読みたければアンケートに○付けて投函してね!」と言わんばかりのオチまで付けてしまうマンガをサンデーで読めるだなんて、ちょっとビックリしました。その気概は買いたいと思います。
 個人的には、ファラオのコスプレしたエジプトの闇卓球士の存在が気になります。よくこんなキャラ思いつくなあ。

2006/07/25

■一周年おめでとうございます(サンデー33号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 今週もちょっとまとめている時間がないので箇条書き気味に。

・一周年

 おめでとうございます!

 連載が始まった頃は、作者自ら「俺が打ち切られたら、誰かがあとをついでくれ。光は絆だ。」とか弱気な発言をしており、まるでウルトラマンネクサスの放映末期並に悲壮感溢れる雰囲気を醸し出していたこのマンガでしたが、今では第二カラーページで連載一周年を掲載誌から祝ってもらえるくらいの人気作に成長することができました。
 ただ、あくまで「第二」というところが、このマンガがまだ微妙な位置にいることを暗示している気がしてならないのですが。

 ちなみに今週の第一カラーページは、「あお高」の鈴ねえが盲腸で倒れて寝込んでいるシーンでした。盲腸でハァハァ言ってるオトナの女性に負けるチルドレン達。やっぱり微妙です。「我々が本気になったらこんなもんじゃないヨ!?」って局長の台詞は、この微妙な扱いに対する椎名氏の決意表明に違いありません。二年目の目標は脱・微妙ということで一つ! がんばれ先生! 突き抜けろ先生!

 でも、この微妙な立ち位置加減が、我々のようなファンとしてはたまらないのです!(ダメ)

・末摘さん

 前回に引き続き、いい動きをしていた末摘さん。今回の「葵の姿で泣かせて籠絡作戦」は不二子ちゃんとグルだったのは確かで、結果的にバレて皆本に蹴られてましたけど、でも「管理官よりいい人だし」とか「今日は管理官がどうしてもって」とかいう台詞からは責任を不二子に押しつけて自分だけは悪く思われないようにしたいというセコさが感じられてグッと来ました。セコいんだけど根がドジっ娘なので憎めません。

 また、このマンガに出てくるエスパー女子は、チルドレン達から不二子ちゃんに至るまで基本的におっかない人ばっかりなのですが、末摘は逆にドジ故に読者に対して親しみを感じさせるタイプであり、そういう意味でも貴重な存在と言えます。イメージ的には「美神」の小鳩に近いかも。やっぱり、みんなも末摘さんと結婚するがいいと思うよ。

・葵かわいいよ葵

 「こんな色気のない貧乳メガネが好みかあっ!? 皆本はんの変態ッ!!
 今回、みんなの話題を独占したのが大人バージョンの葵。ネットで感想を読む限りにおいても、末摘が化けた三人の中でダントツの人気を獲得した模様です。
 貧乳+メガネに白衣をコーディネートすることで「地味なイメージ」を「清楚なイメージ」にプラス転換するとは、末摘さんもなかなかやりますね。根はドジっ娘でも、肝心なところをちゃんとわきまえて皆本を本気で籠絡しにかかっているところは、さすが大人の女性です。本来なら葵はこの攻め方を見習うべき。

 でも葵はちっちゃいから、まだまだそういう男の勘所って奴が判らないんだよね! カワイイなあ!

・皆本の裸体おそるべし皆本の裸体

 そして、最期に出てきた皆本の水着姿のセクシーっぷりは、男の目から見ても異常。もはやただ事で済むレベルではありません。何このほどよく付いた美しい筋肉。チルドレンの可憐な水着姿も霞むこの魅惑のボディはどうよ! どう考えても、転職前の仕事が白衣の研究職だったとは思えない身体ですよ!
 まさか、登場しているマンガがマンガな以上いつ脱がされるのか判ったものじゃないから、逆にいつ脱がされてもいいようにさりげなく鍛えていたとでもいうのか! 伊達に特務機関に所属している訳じゃないということか! この特務の青二才めが!(時間がないのでまとまらないままおわり)

2006/07/23

■男に甲斐性を求める時代はバブルと共に去ったとハヤテに教えてやりたいサンデー33号感想

金色のガッシュ

 ガッシュが新技の連発で圧倒的勝利! という、本来ならば爽快感溢れるエピソードのはずなのですが、でも『あなた、「ヤンコヤンコ」以外、喋れたの!!?』『だって…恥ずかしかったんだもん…』で全てが台無しに。
 こんな状況下でも、対戦相手の魔物をフォローすることを決して忘れない雷句先生の優しさに感動しました。

結界師

 つまり今回の話は、ちょっと受けっぽい性格の男の子キャラが、言葉責めが得意なキャラに対して「俺が主だ! 跪け!」って強気な態度で攻めに転じた! って攻守逆転的シチュエーションに萌えろという話だったと解釈して良いのですか先生。
 そして、時音さんの出番がないことが、徐々にネタで済むレベルではなくなって来た気がします。なんか最近の彼女は、圧倒的にやってることが報われている気がしません。まさか、サンデーにおける報われない女性キャラランキングに時音姉さんがランクインする日が来ようとは。がんばれ時音さん。

ゴールデンエイジ

 「いいじゃねーか白河! 売られたケンカは買わなきゃ男じゃねえ!
 近江君がすっかり唯君の女房気取りですよ! 恋する心は偉大だ!

 あと、今回おミソ扱いされた浦田君の実力が如何なるものかを見てみたいです。考えてみたら、彼ってこのマンガ始まって以来活躍の場を与えられていない気がするので。

あお高

 「責任教師は普通の服でいいのに、師匠のユニホーム着やがって。ふざけんな!

 現代高校野球マンガのデファクトスタンダードの座を「おおきく振りかぶって」が占めてからというもの、マンガの世界には『女性監督は巨乳でなければならない』という不文律が存在しているのです。貧乳の教頭先生は野球に疎いばっかりに、それを破ってしまったのです! 伸之助が怒るのも致し方ありませんね!(まちがい)
 教頭先生はさすがに今回は監督としてはお荷物扱いでしょうが、実は怒ると頭のドリルを回転させることができるという必殺技を持っているので、その人間力は決して侮ることはできないと思われます。かんばれ教頭。

 あと、「今回の試合を監督抜きで勝ってしまったら、ますます鈴ねえの監督としての存在価値がなくなるんじゃね?」みたいな意見もネットで見られますが、彼女は監督としては「おお振り」の百枝監督みたいに綿密な作戦を立てて戦うタイプではなく、戦術がどうとかいう以上にその存在自体が選手達の力になるという、言わば長嶋監督みたいなカリスマタイプなのです。つまり、彼女が「ただそこにいてくれればいい!」というか、ぶっちゃけ「ここに居なくたって、遠くから見守っていてくれれば!」みたいな存在である以上、結果的にそんなに影響はないのではないか? という気がします。監督と言うよりは、むしろ信仰の対象。即ち萌え対象
 今回のエピソードを通じて、「あお高」とは鈴ねえ萌えマンガであることが証明されるのではないか。私はそう思います。

あいこら

 こんなに無駄に乳首権を使うマンガは滅多にないと思いました(感想か?)。

武心

 真弓たんが指導を取られる度にセクシーショットを披露! これぞまさに神展開!
 万乗先生はついに、マンガの神を誌面に降ろしましたよ! 我々は今、神が降臨した瞬間に立ち会った!

2006/07/19

■戦う愛のサイエンスレジェンド(別名:絶対可憐チルドレン)サンデー32号感想

絶対可憐チルドレン

 残念ながらまとめている時間がないので、箇条書きにします。

・扉

 『出ましたっ!! 絶対可憐なチルドレン!!
 期待通りPPGZをネタにしてくれて、ちょっと嬉しくなりました。担当編集者氏もちゃんと見ているんでしょうか。どのキャラがお気に入りですか? やっぱりバブルスですか?(馴れ馴れしい)
 あと、紫穂に胸の谷間のようなものが出来始めているのに気付いた人は目ざといですね(他人事のように)。オトナの階段登りたい競争は紫穂が一歩リード。

・末摘さん

 皆本から取り調べを受けてるコマの末摘が、やたらと可愛く感じました。ミソッカス→おキヌちゃんと続く、椎名高志マンガ正統派ドジっ娘ラインの後継者ですね彼女。不二子からいじめられる姿がよく似合ってます。
 案外、皆本は彼女のようなタイプとくっついた方が、結婚生活自体は上手く行きそうな気がします。彼女も何だかんだでちゃんと皆本がグッと来てしまう弱点を掴んだみたいですし、結構いいコンビになれるかも知れません。みんなも末摘さんを嫁にするがいいと思うよ。

・不二子の狙い

 「今のあの子達のことばかり考えないで、常にそれ(成長後の姿)を意識する…これはその修行です!
 つまり、幼女を幼女のまま愛するのではなく、将来成長した姿を心の中で愛でながら今の幼女を愛せよと申しているのですね。まさに光源氏的な戦略。方法論だけは正統派っぽいです。
 でも結局、今回の不二子ちゃんは「なんて恐ろしい子」って言いたかっただけちゃうんかと。月影先生プレイ。

・朧おそるべし朧

 寿司を握る特務機関のトップも凄いのですが、その寿司を普通に食べてる秘書の朧さんも、違う意味で凄いと思いました。彼女は一体何者!
 しかし、欄外のキャラ紹介から朧がさりげなく外されていることに、彼女は気付いているのでしょうか。今回のこの行動により、担当編集者氏はこのマンガで最も謎めいた存在である朧を敵に回してしまった可能性があります。逃げて! 担当さん早く逃げて!

2006/07/18

■「アルバトロス」に清き読者アンケートの一票を!(サンデー32号感想)

ハヤテのごとく

 冬物語!(挨拶)
 畑先生や我々の世代ならともかく、今の「ハヤテ」の主力読者の世代に『原秀則先生のまんがみたいなラブコメ臭』と言って通じるのか? と思いましたが、そういや原先生は最近『電車男』のコミカライズをしたんでしたっけ。じゃあ大丈夫だ(大丈夫?)。

 あと畑先生は、西沢さんを主人公にして、ヒナギクさんと愉快な仲間達(女子限定)と西沢さんが最初から最後までイチャイチャしあうマンガを、サンデー超増刊かあるいはちゃおで別途連載するべきだと思いました。つうか西沢×ヒナギク本読みたい! 超読みたい! コミケ行けば見つかるのかな!(うるさいよ)

金色のガッシュ

 前回の清麿魔神モードに対しては、各所から「それはもしかしてギャグで(ry」とツッコミが入っていましたが、私が思うにこれはギャグではなく本気です。今の雷句先生は、本気で魔神モードの清麿を描いているに違いありません。
 今現在繰り広げられている清麿によるゼオン相手の大立ち回りは、雷句先生が腕を折ってまでも描き続けようとしたファウード編のクライマックスなのであり、従って全てがシリアスなのです。クライマックスなので、ギャグが入る余地などもはやどこにもありません。ないに決まってます。骨折という作家にとっては瀕死の状態から復活した雷句先生にとって、今の清麿は己の分身と言って良い程に感情移入できるキャラなのです。なので、先生は本気なのです。
 雷句先生が本気になったら、ギャグぎりぎりの表現の域ですら果敢に挑んで使いこなす! 並の漫画家ができないことを平然とやってのけるッ! そこにしびれるあこ(ry

 それより気になったのが、今週もまた「腕を組みながら仁王立ちする清麿」を出したところ。その前のコマの清麿の動きからすると、ここで仁王立ちするのはちょっと不自然かなと感じます。
 しかし、「日本を…世界を守る。必ずだ」と唸りながらこのポーズをしたということは、この仁王立ちは清麿の強い意志を表す覚悟完了の代名詞であると理解するべきなのでしょう。まずは仁王立ちにてつかまつる! 清麿はそういう男だ! 清麿戦闘準備完了!(ちょっと覚悟のススメがまじった)

史上最強の弟子ケンイチ

 宇喜田がモテてる! どうなってんの! これじゃ宇喜田君は確実に死んじゃいますよ! 何故って、そりゃモテてるから! 彼のような脇役キャラにとって、モテる即ち死!
 人に死亡フラグが立つ瞬間をはじめて見てしまった!(「ハチクロ」映画版のキャッチコピーっぽく)

ゴールデンエイジ

 ついに、意地っ張りの近江君が唯君と一緒にサッカーすることを決意。唯君に対して「しょうがねえ! サッカーやってやろうじゃないか!」と言った時の近江君は、まるでツンデレキャラが恋心を告白するシーンのようでした。ついに近江君が唯君の手に落ちた!
 しかし、ツンデレキャラの神髄は、「本当は恋する人にデレデレなのに、周囲にはツンツンした態度をとり続けるんだけど、でも周囲や読者にはデレデレなのがバレバレ」というシチュエーションを演出することにこそあるのです。ゴールデンエイジという作品が近江君の唯君に対するツンデレっぷりを鑑賞する作品であるというのが明白である以上、近江君がサンデーを代表するツンデレキャラとなれるのかどうか、これからの寒川先生の手腕に期待したいところです。

犬夜叉

 ついに桔梗が今回で退場。一度死してもなお蘇り、自分と犬夜叉の仲を引き裂いた奈落に復讐するための鬼と化したり、情念たっぷりに犬夜叉に迫りつつ「今の女」であるかごめにプレッシャーをかけたりと大活躍した彼女でしたが、最期だけは四魂の玉の守護者の役割から解かれて「ただの女」に戻り、犬夜叉に抱かれながら黄泉へと帰りました。美しい最期だと思います。
 なお、当サイトのサンデー感想において、桔梗を「琥珀にメロメロになって彼を連れ回すのが趣味の、美少年が大好きな年上のお姉さん」キャラ扱いしていたことを、ここに謹んでお詫び申し上げます。でないと呪われそうで怖いので。

RANGEMAN

 妄想用少女まみたん!

 頭の中に妄想でできた女の子を住まわせる行為は全世界の男子共通の行動なのですが、それをここまでストレートな形でネタとして出してきたこのマンガの姿勢に感動しました。妄想用少女ということは、錬児君は普段からまみたんに対してあんなことやそんなことをしているに違いないのです! というか、そんなことばっかりやってるから現実の女子のスペックを妄想用少女と同レベルのパーフェクト超人なレベルにまで過大評価してしまい、ますます女子に対して疎遠になってしまうんですよ! 非モテ男子の典型パターンがここに!
 このマンガは本気だ! 本気で非モテ男子が何故モテないのか、その全ての原因を描こうとしているに違いない! モリタイシ先生のこの作品に賭ける意気込み、しかと受け取らせて頂きました!(妄想用少女で)

 あと勤務手当の『日当10万円』ですが、「国家の危機を救うヒーローに支払う給料としては、年俸3650万は安すぎる」との意見が一般的なようです。オレがまみたんだったら、錬児君に「あなたは騙されているのよ!」と助言してやれるのに!(ダメ)

あいこら

 カラーページの桜子の身体は健康的なお色気っぷりが良いなあと思いました(内容は?)。

妖逆門

 「GOLDEN AGE」に引き続き、「妖逆門」にまでモヒカンが! しかもやっぱりちゃんと雑魚っぽい!
 「モヒカン=雑魚」という認識を21世紀の子供達に伝えるのも、また少年誌における大切な使命なのですね!(うそです)

 あとこの前初めて「妖逆門」のアニメを見ましたが、処構わずいきなりギターを弾き始めるロンドンは、やっぱりどう考えてもおかしいと思いました。いわゆる「オレの歌を聴けーっ!」系のキャラの魅力を21世紀の子供達に伝えるのも、またキッズアニメにおける大切な使命なのですね!(うそです)

読み切り・究極論ヒロイン

 「引きこもり男子が何故かアルティメットガールに変身して怪獣と戦う」という荒唐無稽かつオタクな設定が目を引くこのマンガですが、引きこもりの荒廃した心境を「怪獣」という名の理不尽な暴力による世界の破滅とリンクさせ、自分の力で世界を再生することだってできるという前向きなテーマを設定に織り込んだ作者のセンスの良さには、素直に感心させられました。読み切り作品として、とてもよくできていると思います。
 あと、巨大美少女の下半身が、白タイツなのかそれとも履いてないのかを思わず妄想してしまうデザインになっているのは、作者が狙った上での効果なのでしょうか?(まちがい)

2006/07/15

■椎名高志阪大卒説の謎に迫る!(迫るだけ)

京都には学生時代、三年半ほど住んでました。ワタシの母校は京都市立芸術大学というところで、桂川を越えた京都の郊外、沓掛(くつかけ)というとこにあります。

椎名百貨店 完成原稿速報060714より

 今週の原稿速報で、椎名先生が自らの出身大学について書かれていました。
 知っている方は知っていると思うのですが、椎名高志先生の学歴については

  • 大阪大学説(法学部?)
  • 京都市立芸術大学説(美術学部)

 の二つが昔からネット上に存在しており、ここの掲示板でもどちらが正しいのかが話題になったことがありましたが、ご本人が公表したことでようやくこの議論(というか憶測)も収束に向かうことでしょう。


Wikipediaでも、時期によって異なる説が掲載されている

 私としては、どちらが正しいのかというよりも、むしろ「大阪大学卒業説」がどこから出てきたものなのか? ということの方に興味がありました。せっかくなので、ちょっとこれについてネットで検索をかけて調べてみました。

大阪大学説

 Googleで検索できた一番古い情報は、2ちゃんねるの阪大スレに出てきたこの発言でした。
 タイムスタンプは2000年7月。

http://saki.2ch.net/kouri/kako/964/964708163.html
82 名前: 飯  投稿日: 2000/07/28(金) 03:14
    阪大出の有名人ですか…。じゃ、一人挙げておきましょう。
    椎名高志

 次に古いのが、少女漫画板「少女漫画家の出身校」スレのこの発言。

http://salad.2ch.net/gcomic/kako/977/977348021.html
170 名前: 花と名無しさん  投稿日: 2000/12/24(日) 15:05
    男性漫画家だと
    椎名高志 大阪大学
    井上雄彦 熊本大
    富樫義博 山形大

 学歴ネタ板の「復活 有名人学歴」スレにも、このような書き込みが行われています。

http://natto.2ch.net/joke/kako/991/991893647.html
18 名前: エリート街道さん  投稿日: 2001/06/08(金) 01:17
    椎名高志=阪大

 そして2002年12月に、漫画家の出身大学情報をまとめた書き込みが、漫画サロン板の「漫画家の学歴」スレに掲載されます。
 この書き込みはテンプレ化し、2ちゃんねるの他の板や、2ちゃんねる外の掲示板などで有名人の「学歴」が話題になる度にコピペされることで広まりました。椎名高志=阪大卒説を世に広めたのはこの書き込みなのではないか? と推測しています。

http://www.dexiosu.net/~koogel/html/koogekako_logs/2ch/csaloon/1039608304.html
 NO:142 NAME:マロン名無しさん MAIL:sage DATE:02/12/24 14:29 ID:???
    (中略)
    阪大:椎名高志,陽気碑
    (中略)
    京都市立芸大:米村孝一郎,やまむらはじめ,山田章博,米田仁士,佐々木マキ
    (以下略)

 Wikipediaの大阪大学の項目にも、「著名な出身者」として椎名高志氏の名前が挙がっていた時期があったようです(が、現在は存在していません)。

 そして「法学部卒業説」の方ですが、これについてはほとんど情報が見つかりませんでした。Googleで検索できる範囲では、2005年10月に「法学部卒」をネタにしていた日記がはてなダイアリーに存在していたのが一番古いものの様です。割と新しい学説? はてなキーワードの「椎名高志」の項目に「法学部卒」とあったからでしょうか?
 こうなると、はてなキーワードの椎名高志の項目に「法学部卒」と書かれた時期や理由が気になります。はてな市民の方調べて下さい(他力本願)。


はてなキーワードに掲載された阪大法学部卒説。現在は修正されています

京都市立芸術大学説

 椎名高志氏が京都市立芸術大学卒であるとする情報で一番古いものは、2ちゃんねる漫画板の「≪≪≪高学歴な漫画家≫≫≫」というスレのこの発言の様です。

http://salad.2ch.net/comic/kako/984/984137409.html
233 名前: 名無しんぼ@お腹いっぱい  投稿日: 2001/03/20(火) 14:59
    大阪芸大。庵野秀明 士郎正宗 園田健一 島本和彦
    京都市立芸大。九月姫 椎名高志
    東デ。萩原一至
    以上卒業者。

 また、同時期に、2ちゃんねる美術・デザイン学校板の「美大の漫研のLVが高いって本当?」というスレでも、以下の発言が見つかりました。

http://school5.2ch.net/test/read.cgi/design/984409440/
61 :名無しさん@お腹いっぱい。 : 2001/03/21(水) 09:57 ID:Q1Ohz9qg
    米村孝一郎 やまむらはじめは
    金沢美術工芸大だよ~ん。
    堤抄子 椎名高志 板橋しゅうほう
    九月姫 出光秀匡 あだちたかし
    以上を京都市立芸大に追加。

 その後、2002年10月に、「美術系マンガスレ」というところで美大出身の漫画家一覧の書き込みがあったそうですが、これについては現在検索することができませんでした。
 この説があまり広まらなかったのは、「阪大説」で紹介したテンプレにこの情報が反映されなかったためではないかと思われます。このテンプレに対しては

http://love3.2ch.net/test/read.cgi/ms/1078392157/102n-113
113 :可愛い奥様:04/03/12 12:35 ID:BW0PjJIU
    >>102
    椎名高志は京都市立芸大だぞ。
    私が1回生の時4回生にいた。

 なんてツッコミもあったりしたのですが、一度この手のコピペで広まってしまった情報を後から修正するのって難しいんですよね。

 で、結局何故椎名先生の「阪大法学部卒業」説がこんなに広まったのかについては、そんな学歴を持っていてもおかしくないくらいに椎名氏の知識の広さが読者から高く評価されているためである、ということなのでしょう。
 なお私の場合は、「芸大美術学部→漫画家」というルートに比べると「阪大法学部→漫画家」というルートは一般的な漫画家のキャリアとしては面白すぎるので、おそらく芸大の方なんだろうな、と思っていました。すみません(おわり)。

2006/07/08

■サンデー31号絶チル(幼女愛好推奨マンガ)感想

絶対可憐チルドレン

 『人の命がかかった任務で!!
  君たちのことを心配する僕の気持ちを、君らはおもしろ半分に試したんだぞ!!

 この台詞の後ろに「あたしの気も知らないで! 何よ! あんたなんか大嫌い!」と続いても、全く違和感がありません。
 皆本の心はどこまでも乙女です。

 別に不二子ちゃんが無理して洗脳しなくても、皆本がチルドレンにすっかりメロメロになっているのは間違いないところ。ただ、皆本はコミックス3巻での「でも、ゆっくりでいいんだ! 僕はちゃんと待っててやるから…」や、コミックス4巻の「現実の世界でも僕は君が大人になるまでそばにいる」といった言動からも判るように、皆本は彼女たちが大人になるまではその成長を見守るスタンスを取っています。つまり、皆本は別に彼女たちが幼女だから好きなんじゃなくて、彼女たちが彼女たちだから好きだというスタンスですね。
 ロリコン呼ばわりされるとムキになって否定するのは、大人になるまでは見守る立場を貫徹するという、彼の意志の強さの表れでもあると思います。

 で、不二子ちゃんのスタンスは、彼女たちは幼女でも彼女たちなんだから、別に大人になるまで待たなくたって、幼女とデキちゃってもいいじゃん! というもの。そう考えると、なんか凄い正論なのではないかと思えて来ました。まあ、『未来を変える』という観点からすると、強引さ加減においては兵部の言っていた「その銃で今すぐあの子達を殺せばいい」と同レベルなんですけど。
 ただ皆本も、ここで不二子の理屈に屈してしまったら、自ら「変態」よばわりしている兵部と同じ立場になってしまうので、ここは必死で抵抗するはず。不二子ちゃんの正論が勝つか! 皆本の理性が勝つか!(煽り)

 今回登場した末摘花枝一曹ですが、彼女の名前の由来は源氏物語の中で最も不器量なキャラクターとして有名な「末摘花」から持ってきているにも関わらず、このマンガの中では何か童顔巨乳キャラとして出てくるところが熱いです。
 ただ彼女は催眠能力持ちっぽいので、童顔巨乳の中から女華姫みたいなのが出てきたよ! みたいな展開になる可能性もあるので油断できません。何か凄いオチが待っていてもおかしくないと思った。

2006/07/07

■「ケンイチ」アニメ化おめでとう記念・サンデー31号感想

金色のガッシュ

 私がこれまでの人生の中で最も恰好良いと思っているキャラクターの再登場シーンは、「ロード・オブ・ザ・リング」第二部の終盤においてガンダルフが白馬に乗って朝日をバックを現れるところなのですが、今回の「ガッシュ」における清麿の再登場シーンはそれに匹敵する格好良さだと思いました。

 足の裏の皮が剥がれるくらいの勢いでゼオンの部屋までダッシュして来たにも関わらず、部屋に入る時には腕を組んで仁王立ちしながら颯爽と登場する清麿からは、早くも王者の風格のようなものが漂っています。私なんか、サンデーを読みながら「できておる。できておる喃」と思わずつぶやいてしまった程です。
 そして更に、ゼオンを前にして文字通りの「鬼」と化した清麿の迫力といったらもう、明らかにやりすぎの領域に突入しています。鬼というより、むしろ魔神と称した方が相応しい迫力です。雷句先生の過剰なまでの意気込みを感じます。

 死線をさ迷って曖昧な状態であった清麿は、今まさに魔神に変化を遂げた! 魔神の脳裏に浮かぶは、鮮明なる勝利の幻! 正気にては大業ならず! 魔界の王はシグルイなり! 「金色のガッシュ」戦慄の次号、刮目して待て!(なんか途中からシグルイが混ざった)

ハヤテのごとく

 92ページ2コマ目におけるマリアさんの動揺の原因は、「恋人が欲しいというより恋がしたい」の部分でしょうか、それとも「年寄りのあせり」の方でしょうか。私は後半の方だと思います。何故なら、その方がマリアさん実年齢偽証疑惑が盛り上がって面白いからです(ヒドい)。

 ヘビーギャルゲーマーを「2次元ジゴロ」呼ばわりする行為を、今後小学館は積極的に流行させるべきだと思った。

結界師

 『邪煉は、人の心を食らう!

 こういう相手の場合、熱血少年の良守よりは、「あそこじゃ一番優しくないのよ」と自称するクールビューティーな時音の方が適していますし、何より最近時音さんは出番が少ないのでちょうど良いフォローになるのではないか? と思うのですが、でもここ最近の『結界師』は良守の成長に主眼を絞って来ているので、まずは良守が真正面からぶつかる展開になりそう。
 時音さんは、今回もまた「幼なじみの男の子をじっと見守るお姉さん」役に徹することが要求されるのでしょうか。耐えろ正ヒロイン。

RANGEMAN

 最後のページで特殊な体位をしたまま錬児君が気絶しているコマを見て、やはりこのマンガは主人公の錬児君の全裸姿こそが最大の魅力であると確信しました。トキメキッシュ!(少年の全裸に)

犬夜叉

 奈落の力の前に倒れた桔梗の最期の願いとは、かごめに『これまで自分が連れ歩いていた琥珀を連れて歩いて欲しい』と頼むことであった! という、連れ歩きファンにとって思いも寄らない方向に物語が進み始めた今回の「犬夜叉」。
 琥珀と相対したことでその動向が注目されていた連れ歩き道のベテラン・殺生丸さまですら琥珀をリリースしてしまった今、琥珀を連れ回すことができるのはもはやかごめの他にはありえない状況になって来ました。

 言われてみれば、かごめは犬夜叉を連れ回しこなしていることからも判るように、連れ回しの素質を十分に持ち合わせているように思えます。琥珀を連れ回して彼を汚されないようにすることが奈落に対抗する唯一の手段となってしまった今、かごめは桔梗から受け継がれた琥珀という名の光の絆を守る責務を全うすることができるのか。
 そして桔梗がそうであったように、かごめもまた琥珀が放つけなげ・はかなげ・いたいけオーラにヤられてメロメロの萌え萌えになってしまうのか? 連れ歩きファンとしては、ますますこれからの展開に目が離せなくなって来ました(なんだこの文章)。

MAR

 ヤマカムさんも触れていましたが、39号から続編が始まると予告が打たれているにも関わらず、目次のコメントでは「応援してくれた方、ありがとうございました。さようなら。」と今生の別れを述べているのが、大変に気になります。大丈夫ですか安西先生。いやもうマジで心配です。

あいこら

 渋沢君が目隠しプレイ好きなのは何となく理解できるのですが、でも女の子の鼻をフックで引っかけないと燃えないタイプだったとは知りませんでした。この若さにしてここまでマニアックだと、大人になった時に困る気がします。彼の将来が心配です(まちがい)。
 あと新キャラの梅香ちゃんは、ちっちゃくておでこが広くてとってもカワイイ上、その渋沢と互角に漫才をやりあえるだけのボケの素質を持っているのが凄いです。かなりの高スペックが期待できるキャラですよ彼女。天は彼女に二物を与えた! 二物とは勿論、「カワイイ容姿」と「変態への耐性」のことだ!(まちがい)

武心

 まゆたんの太股の締め付けに思わず昇天!(要約)

 真弓を媒体に、本気で万乗先生は神をマンガの中に降ろそうとしているに違いないと確信致しました。マンガの神はパンツではなく、貧乳女子の胸に捲いたサラシにこそ宿る、という強い信念を感じます! 突き抜けろ万乗先生!(突き抜けるの?)

※絶チルの感想は、後日時間ができたら書きます

2006/07/04

■何かのタイミングで感想を書きたい書籍メモ

 椎名先生のサイトの今週の更新が遅れているのは、「出ましたっ! パワパフガールズZ」第一話を観た時のショックが原因というデマを提唱!(挨拶)

 というかおひさしぶりです。
 最近はサンデーの感想しか書いてませんが、一応それ以外のコミックとかも読んでます。
 以下、いつか感想書きたい作品の自分用メモ。忘れないように。

  • テレパシー少女蘭(1)(2)
  • サナギさん(2)
  • 魔法先生ネギま!(14)
  • 青い花(1)
  • BLACK LAGOON(5)
  • よつばと!(5)
  • シグルイ(6)
  • ヨコハマ買い出し紀行(14)
  • エマ(7)
  • 宙のまにまに(1)
  • マリア様がみてる・くもりガラスの向こう側
  • マリア様がみてる・仮面のアクトレス
  • ユリイカ2006年1月号
  • メカビ Vol.01

 マリみて新刊「仮面のアクトレス」は現在読んでる最中です。
 とりあえず、『志摩子さんと久しぶりに二人でイチャイチャしながら』まで読んだ。

Posted at 22:28 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2006/07/01

■「GS美神」アニメ再放送おめでとう記念(サンデー30号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 『あと数年もすれば気づくかもしれないわ。この子たちもステキな女の子なんだってことを。
  でも――それじゃ遅いと思わない?

 皆本の年齢を考えると中学生が相手でも十分に早い上にヤバい気がするのですが、なんか不二子ちゃんはどうしても「今」のチルドレンと皆本をくっつけたがっている様子。「今必要なのは、運命を変える程の強い愛の力」という彼女の理屈は一見すると説得力があり、かつ大変に美しいものなのですが、これは言い方を変えれば、一般的には非常識とされる形の愛を成就させて運命を書き換えてしまうという強引なやり方とも言えます。

 この人の場合、何かこう運命がどうとかいう訳だけじゃなく、単に二十歳の男子と十歳の女子というインモラル気味な年の差カップルを見るのが趣味だから、という要素も多分に含まれているのではないか? という気もします。
 判りやすく表現すれば、「カードキャプターさくら」の寺田先生と利佳ちゃんの関係に萌えてしまう、やっかいなタイプですね。趣味が合いそうです

 ただまあ、コミックス1巻で出てきた未来の薫は、皆本に銃で撃たれるという極限状態にならなければ彼への愛を告白することができなかった程にツンデレをこじらせており、そんな彼女の精神状態が彼女をエスパー対ノーマルの最終戦争に参加させる一因になったのは間違いないところ。もし不二子がこのことを知っていたとすれば、この問題は早めに解決しておいた方が良いと彼女が判断したのも納得できます。
 エスパーとノーマルの間で最終戦争が始まる前に、皆本とチルドレン達を「好きだ!」「好きよ!」な関係に持って行くことができれば皆本とチルドレンが相対することもなくなる訳ですし、そして何よりもインモラル気味な年の差カップルを成立させれば不二子ちゃんの趣味も満たされると。ああ、なんかちょっと合理的な説明っぽい!(ぽくない)

 あと今回は、あらぬ妄想が止まらないチルドレン達に突っ込んだり、その妄想通りの行動をして来た谷崎主任をパンチ一発で撃退したりするナオミちゃんが可愛かったです。
 なので、そろそろ彼女のキャラクター紹介欄のイラストと文章を何とかしてやって下さい。

■結界師アニメ化おめでとう記念・サンデー30号感想

ゴールデンエイジ

 モヒカン君が、モヒカンキャラの伝統を現代に伝える見事な雑魚っぷりを発揮していたので満足です。

RANGEMAN

 元ネタはレンズマンではなくてデンジマンの方!
 確かに、こういう設定だと錬児君のようなキャラでなければ主役は務まりませんね。一度変身するとときめきパワーが無くなってしまって記憶を失う、というのは上手い設定だなあと思いました。

 あと、前回まであれだけ散々キモく描かれていた主人公の錬児君ですが、全裸になった時だけはやたらと格好良くなっていたのが気掛かりです。何て美しい裸体なんだ! 脱げばモテると思いますよ錬児君!(そういうマンガじゃないです)

ハヤテのごとく

 『んあっ!! バッバカ!! そ!! そんなに強くしたら…!!

 ナギに恥ずかしい台詞を言わせることだけに特化したエピソードを作るようになるとは、畑先生も漫画家として随分成長したものだなあと思いました。
 ただ、こんなエピソードを作ったご本人はまるで乙女のように恥ずかしがっており、まだこういうことをするのに随分と照れが残っているように見受けられますが、でもその感情も今だけですよ。これから何回もこんなことを続けるうちに、やがてその痛みも快感に変わり、いずれは自ら進んでそんな恥ずかしいマンガを描くようになれると思います。乙女はいつまでも無垢ではいられないです。
 夢見る乙女のように頑張れ畑先生。

ハルノクニ

 「ハルノクニ」における私の最大の注目点はコーさんの活躍っぷりにあるのですが、ついにコーさんに尋常ならざる格闘術を教えた人物が次回のライバルとなる模様。しかもそれがコーさんの初恋の人ともなれば、盛り上がらざるを得ないと言うもの。
 一途で純情なコーさんは、果たして初恋の相手・キリコに対して叱るべき因果を極められるのか! コーさんが鍛えたハルの鉄山靠がキリコに炸裂する時は来るのか! コーさんが活躍してくれればボクはそれでいいです!(読者としてはダメ)

武心

 『まさに神展開…

 柔道着がはだけて真弓のサラシを捲いた身体がチラリと見えたのを「神展開」と称したメガネ君が印象的だった今週の「武心」。
 だがしかし、本当の神展開はこれからだ! と言わんばかりに、真弓を寝技に持ち込む万乗先生は流石です。勝ち気な女の子が寝技で締め上げられて泣かされそうに! 万乗先生は神を下ろそうとしていらっしゃるに違いない!

2006/06/26

■「出てます」特務機関はいい人ばかりだなあ(サンデー29号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 「ザ・ワイルド・キャット・アンド・ザ・チルドレン出動ーっ!!
 局長とチルドレン達の緊張感あるやり取りをたった1コマで台無しにする、谷崎主任のこの威力(というか脱力)。侮りがたいです。さすが椎名高志のマンガのキャラだ。

 前回の「絶チル」を読んだ時に予想した今週の展開は:

  • ザ・チルドレンの担当を外された皆本は、谷崎と入れ替わりでナオミの担当に→
  • 皆本とナオミという一見マトモそうなコンビは、最初のうちは上手く機能していたのだが、やがてナオミが再びスランプに→
  • スランプの原因は、皆本がコンビの相手だと谷崎のように蹴飛ばせない為、ストレスが溜まっていたためと判明→
  • 谷崎のアレっぷりにうんざりしていたナオミも、自分にはああいう指揮官が必要なのだと納得→
  • ナオミと谷崎は元のコンビに戻ってめでたしめでたし→
  • 残された皆本の運命は?(以下次号)

 だったんですけど、全然違いました。谷崎主任がチルドレンとナオミを一緒に指揮する展開は想定外でした。嬉しそうだなあこのオッサン。
 先週ここにこの予想を書く暇がなくて良かったです。

 あと、今回の実質的な主役であるところの不二子ちゃんこと蕾見ですが、キャラクターの立ち位置が何となく「GS美神」のアシュタロス編における美神美智恵に近いのかなと思うようになりました。主人公(今回の場合は皆本)を厳しく鍛えて成長させようとする役割であると共に、登場キャラの誰もが彼女に頭が上がらない(おそらく兵部も)という最強ポジションであるところも似ているのかなと。
 性格は全然違うようにも見えますが、「GS美神'78」の頃の美智恵をダメなまま成長させると、案外あんな感じになるのかも? と勝手に想像しています。

 「待って下さい! 僕はあいつらの――
 「命令一つで個人的なつながりまで…切られてたまるか!

 そして、今回のエピソードにおける最大の個人的ヒットは、皆本のこの台詞でした。「僕はあいつらの」一体何だと言いたかったのでしょうか。保護者? それとも、もっと別の存在? ちっこいのは別にいいけど? みたいな感じ?

 そんな感じで、皆本が如何にチルドレン達にデレデレのメロメロになっているかを端的に表現している台詞だよなあと思いました。蕾見が言うには今の彼には「運命を変える力がない」とのことですが、この溺愛っぷりを克服しないといけないという事なのでしょうか。
 でも、幼女にメロメロになっていない皆本なんて皆本じゃないですし。どうなるんでしょうかこれから。

2006/06/25

■「重大ニュース」「特大スクープ」と書いて「アニメ化」と読みます(サンデー29号感想)

金色のガッシュ

 かつてモモン最強説を唱えた私の溜飲が、もうガッツンガッツンと下がりまくるエピソードでした。
 空間と時間を支配できる能力を持つモモンが術を正しく使うことさえできれば、もはや彼に敵など存在しないも同然なのです。それに、一度敵に掴まったら最期(非力なので)っていうギリギリ感も熱い! 今、モモンが熱い!

 なので、「いきなり饒舌になったモモンには拭いがたい違和感が!」とか、そういう無粋なことは言いっこなしの方向で!(言ってます)

RANGEMAN

 サンデーの感想を書いてるブログを読んでいると、何というかこう「このマンガの本当の展開が始まるのが先か! それとも、冴えない主人公の痛々しい姿を延々と見せられ続けることに読者が根を上げるのが先か!」みたいな雰囲気になって来ているみたいですよこのマンガ!
 おそらく急展開を見せるであろう次回のセンターカラーで、どれくらい読者アンケートを集められるのかが勝負ですよ! サンデー読者のリテラシーを試されるマンガ! それが「RANGEMAN」! 待て次号!

クロスゲーム

 「クロスゲーム」第二部とは即ち、ツン要素高比率型ツンデレ少女であるところの青葉が徐々に光にデレデレしていく過程を描くものであると定義できますが、この二人の関係の変化をもの凄く地味な形で堅実に積み上げて来ているなあ、という感想です。

 普段はその積み上がり方があまりにゆっくりなためになかなか気付けないのですが、今回みたいなエピソードがあると、青葉の光に対するツンデレ比率が最初に比べて変化して来ているのが(地味な形で)実感できます。
 「クロスゲーム」とはそういう堅実な進展をじっくり読み込んで行くタイプのマンガなので、このサイトのように「ネタにしやすい話があった時だけネタにして喜ぶ」ネタ優先型の感想サイトでは取り上げにくいんですよ。すみません(←誰に謝っているの?)。

ハヤテのごとく

 まったくハヤテ君にしろワタル君にしろ、このマンガに出てくる少年キャラは年上の女性キャラからモテてモテてモテやがりますね! 特にワタル君なんか、メイドとシスターという、清楚かつ神聖なイメージが定着している二大職業な年上女性からモテやがっているのがスゴイ! こんなにモテる上に年上女性に自分からチューしちゃう度胸まで持ち合わせている美少年が、読者の8割が非モテ層である週刊少年サンデーなんて雑誌に存在していていいのか! いいと思っているのか! この神聖モテモテ野郎! 何て羨ましい!(罵倒?)

 あと、畑先生は一度登場させたキャラクターを見捨てることなく何度も登場機会を与えることでも徐々に有名になりつつありますが、まさかパイロット版「ハヤテ」に登場したときメモファンド誘拐犯コンビを出して来るとは思いませんでした。畑先生のキャラクターに対する愛情は菩薩の如きであります。サイン会お疲れさまでした

最強! 都立あおい坂高校野球部

 「ぶつける価値なんてないけどね

 黒右京さまー!(目がハート)
 「絶チル」の紫穂も、成長するとこんな子に育つんでしょうか。
 右京や紫穂の人気の高さを考えると、腹黒キャラがサンデーを闊歩する日は近いと思いました。

あいこら

 先週のサンデーは旅行中に飛行機の中で読んだのですが、「あいこら」を読んでる最中は飛行機が揺れて仕方ありませんでした。天が怒っておられる!(「あいこら」のフェチっぷりに) パンストフェチはそれだけ罪深いということなのか! と納得してしまいましたよ。

 そんな罪深いマンガを先週描いたばかりなのに、今週の「あいこら」と来たらアンタまるでマトモなラブコメマンガみたいじゃないですか。自分の気持ちに素直になれなくて悩む桜子の姿がカワイイです。弓雁の月野ブロックやあやめのベリーダンスも普通にギャグの範疇に収まってますし。なんですかこの落差。
 井上先生の中には、フェチ担当の井上F(フェチ)和郎と、ラブコメ担当の井上和郎A(愛が止まらない!)が存在していて、交互に「あいこら」を描いているとでも言うのでしょうか。おそるべし井上和郎。

結界師

 「結界師」がアニメ化! マジっスか!
 また、次号付録の「結界師銀はがし」ですが、誰のどんなところに貼り付けられた銀を剥がすことになるのか、大変に気になります。

2006/06/24

■6月24日は椎名高志先生の誕生日です

 おはようございます。ワタシはまもなく41歳になります。バカボンのパパと同い年です。

完成原稿速報060623より

 今日6/24は、椎名高志先生の誕生日です。お誕生日おめでとうございます!
 この機会に、みんなもお祝いと励ましのメッセージを送ってみるのもいいんじゃないかナ!(まるでファンサイトみたいな煽り)

 また、6/24はアニメ版「GS美神」の横島君の誕生日ということでファンの間では地味に有名ですけど、Wikipediaで調べたらハヤテのごとく!」の登場人物である東宮康太郎(剣道部員)の誕生日でもあるそうです。すごいなあ(細かくキャラの誕生日を設定する畑先生が)。

Posted at 00:46 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2006/06/21

■「絶対可憐チルドレン」コミックス5巻

質問:

 「こんな話を知っているかね?
 グリシャム大佐が話したのは、どんな話ですか?

  1. 「さようなら、ドラえもん」
  2. マリア様がみてる「レイニーブルー」
  3. 月姫

 コミックス5巻を買いました。近所のヨーカドーの中に入っている小さな本屋で(購入特典:レシート)。
 でも、その小さな本屋でも、ちゃんと「絶チル」は新装版「美神」と一緒に並んで平積みで売ってました。オレの気持ち判ってる! さすがはオレの近所の本屋だ!

 そして話題のコミックス5巻のおまけ(絶チル没バージョン)ですが、個人的に気になったは最後のページに描かれているツインテール少女ではなく、その下に書かれた「そのあともイロイロあったけどな」という小さな一文、およびその後ろに付けられた怒りの漫符でした。特に漫符。
 このたった一つの符合の中に込められた椎名先生の感情を妄想するだけで、私なんかもう本気で泣けて来ます。

 いやもう、超増刊に読み切り版「絶チル」が載ってから正式連載版に至るまでの間に、ホントにイロイロあったんでしょうね。サンデー本誌で「十五郎」や「旋風の橘」や「東遊記」が猛威を振るっていた頃、椎名先生はおまけネームに出てきたような設定をこねくり回しながら、編集部と壮絶な打ち合わせバトルとかをしていたに違いないのです。
 没ネームの「皆本元エスパー設定」は、「いやでも主人公が女の子三人組ってのは少年誌的にはヤバいッスよ先生!」とか言われたけど、でも幼女三人組をどうしても描きたい! という葛藤から出てきた、折半的なものだったのかも知れません。というか、少なくとも私はそのように妄想しています。

もともと「チルドレン」には週刊少年誌作品としてはいくつか文法違反があり、そこんところでこの数ヶ月すったもんだしてたんですが、結局その問題はほとんど改善されてないままなんですね。

完成原稿速報040726より

 でも結局、おまけにも書かれているように、少年誌的な正しさよりも幼女三人組を優先し、「どうしてもコレが描きたいんだ! オレにはもうコレしかねえ!」と覚悟を決めて突破を図って編集部と衝突、そのバトルの果てが現在の「絶チル」に繋がっているという。5巻のおまけネームは、上の引用の「すったもんだ」の一環だったんだろうなあ、と思われます。

 今回のおまけに掲載された没ネームは、「絶対可憐チルドレン」という作品が椎名高志という作家の怒りと覚悟でできていることを、久しぶりに思い出させてくれました。

 にしても、最後のページに描かれているツインテール少女は、「アタシもう子供じゃないのよ! 抱いて皆本主任!」とか日常的に言ってそうな小悪魔キャラっぽいですよね。萌えます(結局)。

絶対可憐チルドレン 5 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 5 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2006-06-16)
 
発送可能時間:在庫あり。

2006/06/14

■もうすぐ発売+個人的なお知らせ

絶対可憐チルドレン 5 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 5 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2006-06-16)
 
発送可能時間:在庫あり。

GS美神極楽大作戦!! 1 新装版 (少年サンデーコミックスワイド版) GS美神極楽大作戦!! 1 新装版 (少年サンデーコミックスワイド版)
椎名 高志
小学館 / ¥ 710 (2006-06-16)
 
発送可能時間:在庫あり。

GS美神極楽大作戦!! 2 新装版 (少年サンデーコミックスワイド版) GS美神極楽大作戦!! 2 新装版 (少年サンデーコミックスワイド版)
椎名 高志
小学館 / ¥ 710 (2006-06-16)
 
発送可能時間:在庫あり。

 6/16に、「絶対可憐チルドレン」の5巻と、新装版「GS美神極楽大作戦!!」の1・2巻が発売になります。

 「美神」はこの前ワイド版が出終わったばかりだと思っていたら、今度は新装版ですよ。最初にコミックスが出てから、もう14年くらい経ってますよ。すごいなあ。
 この調子なら、キャラクタービジネスの究極と言われるパチンコ化も夢じゃないと思いました。いやマジで。

 あと個人的なお知らせですが、今日からしばらくの間ちょっと旅行に行ってくるので、1週間程更新できなくなります。
 記事にコメントを下さった方々、お返事が遅れて申し訳ありません。出先でネットが使えるならお返事書きます。

Posted at 09:16 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2006/06/12

■パンツはいてない(サンデー27号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 『あっ、巨乳のおねーさんだー♥ わーい♥ わーい♥
 『デカイぜ!(何が?)
 『次号、晴れ時々おっぱい祭り決定! 所により血の雨が降るでしょう!

 このアオリを書いてるのはおそらくは椎名先生の担当編集者(東大卒)だと思うんですけど、仮にも日本の最高学府と謳われる大学出身の頭脳がこんなことを考えるために使われているのかと思うと、私なんかはもう心底嬉しくなって来ます。人類の英知は、このような「くだらないとしか思えないことを全力でやる」行為に対してこそ使われるべきなのです(持論)。
 これは素晴らしい仕事ですよ担当さん! この調子でがんばれ担当さん! これからもその才能有り余る優秀な頭脳を、おっぱいと幼女とメガネ男子と変態が溢れるステキサイキックマンガをより良いモノにするためだけに費やして下さい!

 そしてその問題のおっぱい祭りの当事者こと蕾見不二子さんなのですが、「藤壷」を連想させるその名前といい、「バベルの創設に関わった」という朧の台詞といい、「兵部少佐の拘束と監禁も彼女の力なしには不可能だった」という局長の解説といい、早くも大物感は十分。
 また、表紙のイラストの小さな写真に若かりし頃の彼女と一緒に写っているのは、同じく若かりし頃の兵部だろうと推測されるところから考えても、彼女が兵部と比類するクラスの重要人物であることは確実でしょう。おそらく彼女の超能力も、兵部に匹敵する(あるいは凌駕する)レベルであるはずです。いよいよ、ストーリーの軸を「パンドラ」との抗争に向けて来たのかな、という感じがしますね。

 あと、その蕾見に皆本が襲われている件ですが、蕾見が基本的に痴女であることを差し引いても、皆本はエスパーにモテるフェロモンを常時放出しているという特殊能力を備えているので、こうなるのも仕方がないと思いました。皆本の存在自体が罪なのです。
 また、私が思うに、多分皆本はあれがファーストキスだと思います。薫からキスをせがまれた時の動揺っぷりや、大人状態の葵のパンチラを見た時の頬を赤らめっぷりを見る限り、彼の初々しさはそうでないと説明がつきません
 私なんかは、そんな初心で乙女な皆本の唇を最初に奪うのは薫だとばっかり思っていたのですが、その皆本の唇がいきなり出てきた熟女に奪われちゃった! しかも薫の目の前で! たいへんだ! 確かにこれは血を見るね!(ミスリード)

 ナオミと谷崎の絡みが、往年の「GS美神極楽大作戦!!」の美神と横島の関係を彷彿とさせて良かったです。

2006/06/10

■「RANGEMAN」の電車の吊り広告欲しい!(サンデー27号感想)

RANGEMAN

 「銀河ときめき伝説ここに開幕!」とかアオっておきながら、第一話を全て銀河とは無関係な壮絶な前振りのみに使い切ったモリタイシ先生の英断に感激した!(感想)

 そんな感じで、如何に主人公の錬児君がその能力を恋愛に対して無駄に費やしているかを延々と描いた第一話でした。己を見失って恋愛資本主義に毒され、好きとか嫌いとかのときめきメモリアルな世界に奔走することしか価値を見いだせない、現代の若者への哀れさを感じます(おおげさ)。
 とりあえず彼はものすごいパワーの持ち主であることだけは明らかなので、今の話しの流れからどうやってアオリの「銀河ときめき伝説」的なヒーローもの展開に持って行くのかが、次回以降の見所になりそう。

 それより何より、第一話を「主人公が如何にダメな奴であるか」を説明する前振りだけに費やした、構成の贅沢っぷりがスゴイと思いました。何かこう、第一話にして早くも大作の貫禄が。モリタイシ先生は大物だなあ。

結界師

 七三ヘアとか「ゴワス」とか妙に古くさいセンスを違和感なくギャグとして取り込んだ、田辺先生のセンスの良さにクラクラです。

 あとは、キヨコ様が妙にカワイイです。「ほーれ、つかまえてみるでゴワスー!!」とか言ってるところが特に。
 「絶チル」の兵部といい「結界師」のキヨコ様といい、今はおかっぱ頭のキャラがオホホホと笑いながら異性相手に「ほーら、つかまえてごらーん?」をやるのがイケてる時代が来ている、ということなのですか?

ゴールデンエイジ

 『おもしれえ…逆に点差を広げてやる!
 「ゴールデンエイジ」は、唯君の口車に乗せられていいように動かされる近江君を微笑ましく見守るマンガということで決定しました。カワイイ子に一方的に惚れられて振り回されるだなんて、まるでラブコメマンガみたいだよね!

 あと今回大活躍の蓮葉君ですが、現役ユース相手にあれだけやれるってことは、それ相当の経験を積んできていることは確実。過去に近江君と一緒にサッカーやってたとか、そういう伏線がありそうな気がします。果たして蓮葉君は、唯君の魔の手から近江君を守ることができるのか! 近江君は男の子みんなからモテモテだなあ! まるでラブコメマンガみたいだよね!

ブリザードアクセル

 つまり、トゥーランドット姫はツンデレってこと?(ブリアク内の「トゥーランドット」の解説を読んだ時の感想)

 それはともかく、今回はフィギィアスケート勝負というよりは「怖い顔グランプリ」と言った方が内容が適切ではないかと思われるくらい、キャラクターが怖かったです。特に、リンクに立った時の六花の怖さは異常。これは明らかに生者の表情ではありません。多分彼女、この時点で死んでます。勿論、吹雪も既に死んでます。死してなおリンクに上る! こわい! これはこわい!(なんだこの文章)

あいこら

 「イニD」のパロディとハチベエ地獄のフルコースだけで一週間分笑えます。
 本当にありがとうございました。

聖結晶アルバトロス

 みんな大好き「聖結晶アルバトロス」が、ついに巻末に!
 「からくりサーカス」亡き後のサンデー巻末指定席の栄誉は、このまま「聖結晶アルバトロス」のものになってしまうのか! それとも、同じく掲載下位で巻末に座るだけの資格を持つ「絶対可憐チルドレン」や「見上げてごらん」が、その座を奪うのか!
 聖結晶を巡るトライアッドとの対決も気になりますが、掲載位置を巡るサンデー連載作品同士の画策も気になります!(気にするな)

 シビアさんにおかれましては、ぜひその剣を使ったプレイで、アルバトロスをねちねちいぢめて頂きたいです。
 全裸で。

2006/06/04

■日曜キッズアニメタイム

 久しぶりに近況報告的なものを。アニメ話ですが(何故)。

 今日、ものすごい久しぶりに朝やってる「ふたりはプリキュア・スプラッシュスター」を観たんですけど、何かこう健全極まりないというか、全く邪気がないというか、「親が子供に見せたいアニメ」みたいな作りに徹しているなあという印象を受けました。いやその、「プリキュア」は最初からそういう健全なアニメだったんですけど。でも何かこう。
 2年くらい前は、私も「プリキュア」を観ながら『確かに白は黒よりも毛深そうだけど、でも毛深い人は性格が良いって言うじゃん!』とかそんなことを言ってたものでしたが、流石に今のプリキュア相手にはそういう話ができる自信がありません。毎週見続けると、今のプリキュアに対してもそういうモノが見えてくるようになるのでしょうか。見えなくていい気もしますが。

 あと、今日初めて「メルヘブン」を観たんですけど、「ドロシーが記憶を失って現代の東京をさ迷ってる時にどっかのお金持ちのお嬢様に拾われて今はそこの家で住み込みメイドをやっていて、かつそのお嬢様を『おねえさま』と呼んで相思相愛になってイチャイチャしてる」という話をやっていて、もう腹抱えて笑わせていただきました。これはすごい! おかしい!(褒め言葉)
 更に、次回予告ではネコミミ少女が大量に出てくるとか言っていた気がします。「メルヘブン」って、男の子向けの健全なバトルアニメという印象だったのですが、実は全然そうじゃなかったということなのか。キッズアニメの世界もなかなか侮れませんね。

 「おねがいマイメロディ」も第二期になってから初めて観ましたが、以前と全然ノリが変わっていなくて安心しました。
 変わらないことに価値がある。そんな感じ。

 以上、近況報告でした。

Posted at 22:43 in アニメ | WriteBacks (3) |

■カニキングカードってコミックス5巻の購入特典でしょうか?(サンデー26号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

椎名百貨店 完成原稿速報060602より

このすごいメンバーで『チルドレン』がアニメに・・・というのはウソです。世の中そんなに甘くありません。

 もっと凄くないメンバーでならアニメ化される可能性がある、ということですか?(挨拶)

 個人的には、もし何かの間違いで本当にアニメ化された場合、アニメの制作スタッフに「絶チル」が女の子向けのマンガであると誤解され、「ぴちぴちピッチ」や「東京ミュウミュウ」みたいなタイプの微妙な女児向けアニメが作られてしまったら面白いな! と思っています。
 で、もしそうなったら、「こんなの『絶チル』じゃない!」と主張するコアな原作版ファンと、「これ面白いじゃん!」と擁護するコアなアニメ版ファンの間で、ネットの掲示板を舞台に激しい論争が起こったりするのは確実。楽しみですね!(ダメ)

※椎名高志氏と吉松孝博(サムシング吉松)氏との関係に関しては、Wikipediaが参考になります
Wikipedia: 椎名高志Wikipedia: 吉松孝博

 そして今週の「絶対可憐チルドレン」ですが、予想通り兵部の魅力が炸裂したエピソードでした。気まぐれでワガママで尊大で人の言うことを聞かず、自分がやりたいと思ったことを後先考えずに実行してしまう。それでいて、状況を判断して立ち回れる冷静さも持ち合わせている。敵に回すと大変にやっかいだけど、味方にいてもこれはこれで大変にやっかいであるという、兵部の人となりがとてもよく判るお話でしたね。
 「僕は憎しみで、人を殺せる。」なんて前回(「パンドラの使者」編)の澪の妄想そのままな台詞をわざわざ言わせる辺り、兵部を描いている時の椎名先生のノリっぷりは相変わらずだなあと思います。兵部を描いている時は、今も兵部に頭を乗っ取られているのかも。

 あと注目しておくべき兵部の台詞としては、「僕は行きたいと思ったところにはどこにでも行く」というもの。これは、前回の話で薫が言っていた「あたしたちエスパーは何にでもなれるしどこにでも行けるんだ!」と言葉の中身は一緒なのですが、その意味としては対になっていると捉えるべきでしょう。
 薫の言葉が「あたしたち」とエスパー全体のことを指しているのに対し、兵部の言葉は「僕は」と一人称になっているのもポイント。「超能力」や「エスパー」に対する両者のスタンスの違いを、明確かつ端的に象徴していますね。

 紫穂は好き嫌いし過ぎだと思う。

2006/06/03

■「ああ、もう! 可愛いわね!」(ヒナギクさんが)サンデー26号感想

ゴールデンエイジ

 「ちゃんと勝つための準備はしてあるんだよ!
 前日には勝つためにミーティングをキチンとやり、試合当日は律儀に朝5時半にユニフォームに着替えてグラウンドに集合する不良なんて、例えマンガの中でもそうそう拝めませんよ! みんな本当は素直でいい子!

 あと、ヒロインであるにも関わらず前回は全く出番がなく、早くもその存在価値が危ぶまれていた小波ちゃんですが、今回は近江君にスカートをめくられそうになるという形で、ヒロインとしての仕事をキッチリ果たしてました。今後も彼女はこういう立場になるんじゃないかと思われます。良かったね小波ちゃん。

ハヤテのごとく

 「ネコなび」が一向に猫マンガにならないのに業を煮やした畑先生が、ついにヒナギクを主人公にした猫育成マンガを作る気になっちゃったという超展開に!(まちがい)

 今回のストーリーは、サンデー超増刊に掲載された西沢×ヒナギクのカップリングの形成過程を描いたものになりました。
 ただヒナギクさん、口では「私はあなたを応援するわ」とか言ってますけど、実際にはハヤテにメロメロになりつつあることは明白であり、いずれ「本当は彼のことが好きなのに、もうアタシったらバカ! バカバカ!」ってアンビバレンツな葛藤状態に陥ることはもはや必至の有様。
 という訳で、これからの「ハヤテのごとく」という作品は、西沢さんを応援することで間接的に自分の欲求を満たそうとするヒナギクさんが内心では悶々とし続ける様を描きつつ、ネコちゃんを育成するマンガになりそうです。あの子猫に「ハヤテ」って名前を付けたりしてな! それをナギに知られて慌てたりしてな! 楽しみだなあ!(妄想)

妖逆門

 「本当の妖逆門はこれからだ!
 打ち切り格闘マンガの定番フレーズをナチュラルに使いこなして第一部完的な展開に繋げる田村光久先生のセンスは、なかなか侮れないものがあるなと思いました。
 また、主人公に明確な「戦って勝つ理由」を与えたのも印象的。これまでは典型的な「バトルするためだけに用意された世界でゲームみたいなバトルをする」系の子供向けバトルマンガ路線に徹するつもりなのかな、と思っていたんですけど、これからの展開次第では、マンガとして大きく化けるかも知れません。

 あと『妖逆門』のカードゲーム紹介ページに載っている『妖スポット探検』のコーナーが個人的にちょっと好きなので、できればあのコーナーの拡充をお願いしたい所存です。大昔の少年誌って、こんな感じのうさんくさいオカルト記事が堂々とグラビアページを飾っていたりしたんですよね。なんか懐かしいです(懐かしい?)。

ハルノクニ

 機動隊を難なく蹴散らした未来の世界の猫型ロボット兵器をいとも簡単に手玉に取るコーさんが、最高に格好良すぎます。ホントに何者なのですか彼は。
 「ハルノクニ」というマンガは、基本的には「ハル」を巡るギリと日本政府首脳部の衝突を描いたサスペンスドラマという触れ込みなのですが、私個人としては、うどんのドンブリを横から鷲掴みしたり、警官隊相手に鉄山靠を軽々と極めたりするコーさんの存在の方が、遙かにサスペンスです。「ハル」の中に秘められた謎はいつか作品の中で明らかになる日が来るとは思うのですが、はたしてコーさんの謎が解ける日はやって来るのか。そんなことに拘っているイヤな読者として、これからも「ハルノクニ」を楽しんで読んでいきたい。

あいこら

 最初に読んだ時は「ハチベエの父は、『あいこら』らしからぬマトモなお父さんだなあ」と思ったんですけど、でもあのハチベエの父のことだから彼が強度のパーツフェチであったことは間違いなく、また「キモチ悪いくらい仲良かったんだ」というハチベエの台詞から推測するに、ハチベエ父はハチベエ母のパーツのどれかにメロメロだったのではないかと想像できます。故に、息子に対しても「パーツフェチになれ! そしてそのパーツにピッタリな最高の女を見つけるんだ!」みたいな教育を施したことは想像に難くありません。そう考えると、やっぱちょっとダメな父なのかなと思います。
 今回の話の中で出てきた「最高の女」とは、自分のフェチ願望にピッタリ来る女性のことを指すんですよね。きっと。

 でも、そんなハチベエの言動の本当の意味を知らず、「最高の女」というフレーズから連想される真っ当な意味だけを捉えて頬を赤らめてしまう桜子。久しぶりに、このマンガの基本的なギャグパターンを見たような気がします。
 例え誤解から生まれて誤解によって育まれた恋であっても、それでお互いが幸せになれるんだったら、それはそれでいいんじゃないんでしょうか?(哲学)

ブリザードアクセル

 吹雪はブリーフ派!(感想)

 お互いの体をアザだらけにする程の痛みを乗り越えて、パートナーとしての関係を育んできた吹雪と六花。さすがにここまで演出されると、今回の勝負はもう負ける気がしませんね。説得力を持たせる演出の仕方が上手いなあ。
 そして、もし今後この二人が恋愛関係に発展した場合、今回の特訓の体験が脳裏に刷り込まれちゃって、ンもう痛くしないと気が済まないの! とか、そういうのに目覚めてしまったらどうしよう! とウッカリ思いついてしまったんですけど、でも私ももう大人なので、それは心の中にしまっておきたい(←大人になれ)。

からくりサーカス

 「からくりサーカス」がどのくらい長期に渡って連載されていたかをこのサイト的に表現すると、「GS美神」のアシュタロス編で一度死んだベスパが復活した話が掲載された頃、「からくりサーカス」では腕だけ残して死んだと思われていた鳴海が実は生きていた話が掲載されたんですよ。判ります?(微妙)

 そんな感じで「からくりサーカス」が連載終了。史上最強最大最悪の喪男にしてダメ人間だったフェイスレスも、最後は今までの自分を悔悛して勝を助けたことで、一応救われたみたいです。最後まで悪役にすら徹することができない辺り、やっぱり彼は何をやってもダメなダメ人間だったんだなと思ってしまった次第。
 でも、私はフェイスレスのおかげで、この作品をより深く楽しむことができたと思います。さようならフェイスレス。楽しかったよ!(ホントです)

2006/06/01

■「からくりサーカス」終了記念・バーチャル読者アンケート

 サンデー25号で「からくりサーカス」の連載が大団円を迎えましたが、これまで「からくりサーカス」が占めていたサンデーの巻末特別枠に来週から収まると思われる連載作品は、どれだと思いますか?

 なお、この枠に収まる作品の条件としては、以下のものがあると推測されています。

  • サンデーを代表する作品ではあるが、いわゆる「サンデーの看板マンガ」的な存在ではない作品
  • 主力読者がアンケートを出さない年齢層なため、比較的アンケート人気が弱い
  • でもコミックスは売れるので、雑誌としては載せておきたい
  • いくらでも長期連載化が可能である

[ アンケートの結果を見る ]

2006/05/30

■「ハルノクニ」のタイトルを「ネコなび」に変更することを提案します(サンデー25号感想)

武心

 「その武道の使い方は間違っている!

 この作品の連載が始まってから一番面白いエピソードでした。ようやく万乗先生のやりたいことが見えてきた感じ。
 いきなり主人公が車に撥ねられた第一話から幾星霜、ようやくこの作品が訴えたいメインテーマが見えてきましたよ! マスターヨーダを師と仰ぐ万乗先生の本領はこれからだ!(アオリ)

ゴールデンエイジ

 唯君のパーフェクト超人っぷりと、近江君に対する「何としてもお前をいただく!」オーラがますます目に付くようになって来たこのマンガですが、個人的には近江君の側近のツリ目少年の存在が気になります。「15分で5点リードからスタート」とか余裕ぶっこいてると、そのうちキミが大好きな近江君を唯君に取られちゃうよ!

妖逆門

 こんな扱いをされた挙げ句、ゲームの中でもオマモリ様が「使えないカード」扱いされて、カードショップで1枚30円くらいで売られるようになっちゃったら本当に浮かばれないよな! と思いました(まちがい)。

ハヤテのごとく

 何ですかこのエロい妄想しか浮かばない、大変にけしからん展開は!
 これで次回エロエロな展開にならなかったら暴動が起きますよ! たいへんだ!(バカ)

犬夜叉

 「お前と私は…同等だと言うのか?
 「そうよ…同じ立場だわ

 桔梗を自分の唯一無二の恋のライバルと位置付けることで、見事に窮地を脱出。そういう解決法で来たか! 若いっていいなあ! と思いました。
 いやもう、「桔梗…あなたををひっくるめて、犬夜叉をもらいます」と『めぞん一刻』の五代君みたいなこと言いだしたらどうしようかと(バカ)。

あいこら

 知性と教養があるごく一部の人間だけの濃い趣味に過ぎなかったメガネフェチが、今ではすっかり大衆に受け入れやすい形に姿を変え、コモディディ化して薄く広まっていく。
 同じ「メガネ好き」でも、ファッションとして好きなのと二次元のメガネっ娘が好きなのとではまったくメガネに対するスタンスが異なるため、両者は決して分かり合うことはないのですが、それでも全体としては「メガネブーム」という同じ枠の中で括られる存在として、一般社会からは見られてしまうのです。それが今のメガネ好きの実態なのです。

 そんな現状に対して原初のメガネフェチ達が憤り、「メガネ・イズ・デッド!」と叫んで絶望する心理は決して理解できないものではありませんが、しかしいくら嘆いても、再びメガネが濃い趣味の人間だけのモノに戻ることはありません。そんな中で我々メガネ好きができることは、自分なりのやり方で、自分の信じる「好き」を貫くことなのではないのでしょうか。今回の「あいこら」は、つまりはそういうことを訴えたかったのではないかと理解しました。

 なお、私は「二次元のメガネキャラが、『何故このキャラはメガネをかけているのか?』と推察するのが好き」なタイプのメガネファンです。三次元のメガネにはそれほど興味はありません。重症?(多分)

聖結晶アルバトロス

 今回のエピソードから「ふしぎの海のナディア」のアトランティスが滅んだ話を思い出した人はもう三十代後半!(挨拶)

 今回は、表紙の絵にグッと来ました。あとはゴミ子が木陰で泣いてるところ。
 ホントにこの子はどこまでも救われないシチュエーションになると輝く子だなあ。

■2006/05/30のメモ

_ [メカビ] 『メカビ--オタク情報総合誌編集室ブログ: ヤマカムの山田さんも参戦!』 [関連情報(1件)]
http://mekabi.weblogs.jp/blog/2006/05/post_a271.html

ヤマカムの山田さんも参戦!
こういう書き方をすると、まるで執筆陣がスマブラの登場キャラクターみたいで燃えます!(まちがい)
とりあえず、執筆陣が異様に豪華なので購入決定。6/3発売 [関連URL]

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2006/05/29

■2006/05/29のメモ

_ [チャンピオン] [松山せいじ] 『アホでマヌケなオタクのそっくりさん(松山せいじ): 一応告知っとく、、、、、。』 [関連情報(1件)]
http://den.blog.ocn.ne.jp/densuke/2006/05/post_aedf.html

松山せいじ先生が、6/20発売の新雑誌「ヤングチャンピオン烈」での新連載を告知。保育士が主人公のマンガとのこと。
保育士と言えば出てくるのは当然、、、、、、、よ、、、、よ、、、、よう、、、、、、幼、、、、、、よよいのよい!!!!!
(*´д`*)

_ [サンデー] [モリタイシ] 『「最後通牒・こぼれ話」』 [関連情報(1件)]
http://d.hatena.ne.jp/oroshi/20060528#p3

6/7発売の27号からモリタイシ「RANGEMAN −レンジマン−」が新連載開始。
水曜日のサンデーで、一部で噂されていたモリタイシ先生の新連載開始の告知が掲載される模様。タイトルが「レンズマン」臭いのが気になる! 期待!

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2006/05/27

■絶対可憐なチルドレン(頭が)は兵部で決定です(サンデー25号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 今週の「絶チル」の最初に出てきた「パンドラ」のメンバー達って、そのまま今週の「あいこら」に出てきた渋沢の仲間のフェチシストに差し替えても、それほど違和感なさそうだと思いました。

 兵部「ボクの呼びかけで集まってくれたフェチシスト達さ。
    奴らのように自分のフェチを強引に他人に押しつける集団を倒しに来たのさ

 なんかこれって、「パンドラ」の行動理念と差し替えてもあまり問題なさそうな気がします! 現にパンドラの中には、「ボクの人形モデルに!」って言いそうな人形フェチが存在していますしね! さすがにガスマスクフェチはいませんが、常に包帯を顔に巻いているコレミツは間違いなく包帯フェチなので、顔面被り物系フェチシストの領域はカバーできますしね! それに、黒巻以外の女性キャラ二人は、どっちも「私のドレイになってみない?」って言いそうな顔してますしね! エスパーとフェチの意外な接点!

 まあ作品内の立場的には、パンドラが真メガネ党の側で、バベルが渋沢や鹿野の側なんですけどね。今回の「あいこら」は、メガネフェチというマイノリティ同士が争い合う虚しさとメガネを愛することの大切さを説いた名作でしたが、「絶チル」もエスパーというマイノリティ同士が争い合う物語である点は共通しており、そういう意味でも「絶チル」と「あいこら」は似通っているのかも知れません。

 そんな感想(何)。
 とりあえずオリハルコン製のステキメガネは、弓雁ちゃんじゃなくて葵に着けるべきです。

 今回は物語の舞台が現在のイラクっぽいところで、かつテロ組織が相手と言うことで現実とオーバーラップした社会派ネタを作者がやるつもりなのではないかと危惧している方も(ネットの感想を読んだ限りでは)いるみたいですが、今回のメインテーマはあくまで兵部少佐の変態っぷりと気まぐれで行動する子供っぽい可愛らしさを堪能するところにあるはずなので、読む際にはあまり気構えする必要はないと思います。
 実際問題として、彼がやってることは誰にとっても迷惑以外の何者でもないんだけど、いたずらしている時の兵部の可愛らしさがあまりに異常な程なのでギリギリで許されているという感じ。リーダーがこんなにやんちゃな子供だったら、コレミツも世話の焼き甲斐があるってものですよね。パンドラのフェチシスト達もみんなそんな兵部にメロメロなんだろうなあ。

 あと異常といえば、薫のソックリさんの可愛らしさも割と異常。
 前回のエピソードで賢木を描きすぎたおかげで、椎名先生が褐色萌えの素晴らしさに目覚めたんじゃないかと思った。

2006/05/23

■決してパンツだけの話ではなかったサンデー24号絶チル感想

 遅くなりましたが、サンデー24号の「絶対可憐チルドレン」の感想です。

 まず改めて誌面を見直してみると、今回の「パンドラの使者」編って

  • 生足ブーツ派(澪)
  • 絶対領域派(薫)
  • 黒タイツ派(葵)

 の誰もが、それぞれお好みの足フェチ属性を鑑賞できる構成になっていることに気が付きました。どこまでサービス精神が旺盛なのでしょうかこのマンガ。
 個人的には、やっぱり澪の能力で本体から切り離されてブルブルもがいている、葵の黒タイツ足の印象が強烈でした。ですので、もしこのエピソードがアニメ化された暁には、バンダイは「葵の足」を商品化するべきだと思います。ねこにゃんぼうみたいなアレで。勿論、足の裏をくすぐる度に違う悲鳴が上がる機能付き。お子様の情操教育とフェティシズムの開眼に!

 あと足フェチ要素以外で気になったのは、今回の薫がやたららしかったところです。
 自分の恵まれない境遇を己の分身に言い当てられてヘコんでいる澪に「あたしたちエスパーは、何にでもなれるしどこにでも行けるんだ!」と檄を飛ばし、「ヘコんでいるエスパーを見ると、ムズムズするんだよね! そういう時って、なんか、やたらと力が出るんだ!」という言葉で『困ってる仲間を放っておけない』リーダー的な性分であることを彼女らしく表現。そして絵的にも印象的だった背中から羽が生えて澪を包み込むイメージの描写は、「ここはオレにまかせろ! オレが守ってやる!」という、薫の漢らしさのメタファーと捉えることもできます。そしてそんな薫のことを、仲間の葵と紫穂も「なんて頼りになる奴なんだ!」といった眼差しで見守っています。

 そんな薫の姿は、全て彼女がエスパー達のリーダーとなる才覚を持っていることを表現していると解釈できます。エピソードの冒頭で兵部が「戦えば戦う程、薫は『女王』に近づいていく」みたいなことを言ってましたけど、これはおそらく薫が戦うことによってその才能に目覚めていくという意味なのでしょう。
 彼女はエスパーのリーダーとなれる器を持っているのは間違いないですが、それは逆に言えばエスパーとノーマル(=人類)が反目しあうようになれば、彼女はエスパーを守るために「人類と戦うリーダー」にもなる可能性があるのです。エスパーにとっては(澪をその翼で守ったように)天使のような存在であっても、ノーマルにとっては悪魔のような存在。
 チルドレンが天使となるのか悪魔となるのかの確率が共に拮抗しつつ増大しているのは、彼女達の未来はエスパーと人間社会の関係の善し悪しによって決定される相対的なものだからなのかも知れませんね。

 また、「あたしたちエスパーは、何にでもなれるしどこにでも行けるんだ!」という言葉は、連載版第一話で皆本がはぐれエスパーに対して言った言葉でもあります。皆本や薫は、勿論この言葉をエスパーが秘めている将来への可能性を肯定的に捉えた意味で言っているんですけど、澪がそういう意味で素直にこの言葉を受け取ったかどうかを明らかにしていない描き方をされているのが、個人的にはちょっと気になりました。
 澪は薫の持つ将来の「女王」としての実力は認めたものの、澪が自分の可能性を「薫に代わって『女王』になること」に費やしてしまう展開もあり得そうで怖いです。そういった意味でも、彼女が次にどの方向に成長した姿で再登場するか注目したいです。

 そして今回のエピソードでは、最初から最後までパンツがキーワードになっていたのも大きな特徴ですが、この辺については既に皆さん十分ご承知でしょうから、解説は省略します。
 とりあえず、逃げ去った澪からよりによってパンツの情報だけを拾い出して皆本を窮地に陥れ、「僕はもう二度ともう他人の下着は洗濯せんぞ」というダイイングメッセージを吐かせた紫穂は、本当に恐ろしい子だと思いました。

2006/05/21

■愛について考えさせられることが多かったサンデー24号感想

ゴールデンエイジ

 「ボクはやっぱり…かもめ中サッカー部に入るよ!

 近江君がサッカー部であることを知ってこう言った時の唯君の目は、本来ならばハート型をしていたに違いありません。これは一応正統派少年サッカーマンガであることが建前の作品なので直接そういう描写はなかったのですが、私には判ります。唯君は本当に近江君が好きで好きでしょうがないことが誌面からダダ漏れになっているので、読んでいて目のやり場に困りますね! ね!
 あとサッカー部員の方では、一年生の雑魚部員キャラの中にモヒカンがいるのが熱いです。「モヒカン=雑魚」という世紀末救世主伝説型キャラクター描写は、21世紀になっても滅んではいなかった!

 部長がカッコいいと思った(フォロー)。

MAJOR

 最後のコマで、寿也が頬を赤らめているように見えるのは何故!
 一目惚れか! 一目惚れか寿也! 長い間生き別れになっていた実の妹に一目惚れなのか! それなんてエ(解釈が間違っているのは自分でも判っているので略)

結界師

 「結界師」のコミックス12巻は、『閃と良守のラブラブ逃避行が読める「結界師」コミックス12巻、絶賛発売中!』って宣伝打った方が売れると思いますよ!(挨拶)

 そんなアレで閃ちゃんにすっかりヒロインのお株を奪われていた時音ですけど、『主人公にビンタ→「心配かけてんじゃないわよ!」とボロボロ泣く→抱きしめる』という、気の強いお姉さん型ヒロインが熱血型主人公の少年に対して行うべき正統派行動コンボを極めることによって、自分がこのマンガの正ヒロインであることを高らかにアピールすることに成功。これもまた、彼女なりの良守に対する愛情表現なのでしょう。
 手で顔を覆って泣いている時、手の隙間から良守の顔をついチラッと見てしまう仕草が可愛いです。

 こんな二人のラブラブな絡みをニヤニヤしながら眺める正守のカットをわざわざ入れる辺りから推測するに、田辺イエロウ先生も今回の話を相当楽しんで描いていたんじゃないかな、と感じました。ですので、せっかくラブラブな話を描いているにも関わらず、その恥ずかしさに耐えきれずについ自分でツッコミを入れてしまう「ハヤテのごとく」の畑先生にも、この堂々とした態度は見習って欲しいですね。

ブリザードアクセル

 サンデー感想系ブロガーから「少女マンガみたいだ!」と絶賛された今週の『ブリザードアクセル』。「この世でオレに怪我させて構わないのは、六花だけなんだぜ?」「オレは六花にだったら何されたって構わない」とストレートな殺し文句を連発し、恋かスケートかの葛藤に悩んでふらついていた六花のハートをノックアウト。ここまで完膚無きまでにラブラブな展開をされると、逆に読んでいて清々しいです。
 あまりのこっ恥ずかしい展開に対し、「少女マンガみたいっていうか、今時少女マンガだってそんなこと言わないよ!」と突っ込まなければ心の平安を保てなかった読者も多いのではなかったのでしょうか。

 しかし、斯様なストーリーを立案し、躊躇なく堂々と作品の中に落とし込めるからこそのプロ。今回のエピソードで、私なんかは鈴木央先生の実力を改めて実感させられました。ですので、せっかくラブラブな話を描いているにも関わらず、その恥ずかしさに耐えきれずについ自分でツッコミを入れてしまう「ハヤテのごとく」の畑先生にも、この堂々とした態度は見習って欲しいですね(コピペ)。

犬夜叉

 「結界師」や「ブリアク」のようにストレートなラブラブ展開という訳ではないのですが、現在の「犬夜叉」もそういった方向でかなりの佳境に。
 かごめにとって桔梗は恋敵である以上に「因縁」という名前の縁で結ばれた相手であり、その存在を乗り越えることこそが彼女の宿命と言えますが、まさに今回のストーリーは、かごめが己に課せられた宿命を受け入れて乗り越えることが可能な人間なのかどうかが試されています。かごめには、怨恨や嫉妬といった負の感情の矛先である桔梗を救うことができるだけの度量があるのか否か?

 これって少年誌で扱うにはテーマ的にかなり重い内容だと思うんですけど、このテーマをどのような形で物語に落とし込んでどう決着を付けるつもりなのか、高橋留美子先生の手腕に期待です。こんなストーリーを少年誌で展開できるのは、まかり間違いなく高橋先生だけでしょう。ですので、せっかくラブラブな話を描いているにも関わらず、その恥ずかしさに絶えきれずについ自分でツッコミを入れてしまう「ハヤテのごとく」の畑先生にも、いつかこんな深くて重い作品を作れる時が来るといいなと思いました(一部コピペ)。

ハヤテのごとく

 ですので、せっかくラブラブな話を描いているにも関わらず、その恥ずかしさに絶えきれずについ自分でツッコミを入れてしまう「ハヤテのごとく」の畑先生にも(略)。
 いやその、セルフ突っ込みを入れないで堂々とラブコメ展開をやられちゃうと、そんなの畑先生のマンガじゃなくなるので、それはそれで困るんですけどね! やっぱり畑先生は、いつまでも畑先生のままでいて!

からくりサーカス

 相手を脅迫してまで自分に対して愛情を押しつけてくるディアマンティーナの姿を通して、自分の「愛」が如何に醜いモノであったかをフェイスレスが自覚する回でした。
 まさかこんな形でディアマンティーナを使ってくるとは予想外でしたが、でもフェイスレスが自分の過ちを認めるストーリーを描くとしたら、この形以外はあり得なかったのではないかと思います。綿密なストーリー構成に感心させられました。

 最後くらいはちゃんとマトモな感想を書いてみたがどうか。

※絶チルの感想は後で時間作って書きたいです

■2006/05/21のメモ

_ [めぞん一刻] 『酒蔵一刻館 - ふじの井酒造』 [関連情報(1件)]
http://park22.wakwak.com/~fujinoi/

めぞん一刻の管理人さんが日本酒ラベルに!
日本酒のラベルに「めぞん一刻」を起用する発想が凄すぎます(褒め言葉)。
あと、対談で「怒ってる響子さんの顔をラベルに使いたい」と言ったばっかりに高橋先生に怒られてる酒造会社の社長がカワイイと思った [関連URL]

_ [からくりサーカス] [漫画] 『「最後通牒・こぼれ話」 - 早売り「週刊少年サンデー」25号(5/24発売)からの情報』 [関連情報(1件)]
http://d.hatena.ne.jp/oroshi/20060520#p3

5/31発売の26号で藤田和日郎『からくりサーカス』がついに最終回とのこと。』
あの展開からどうやってあと2話でオチを付けるつもりなのか。楽しみです

_ [アニメ] [武装錬金] 『「最後通牒・こぼれ話」 - 早売り「週刊少年ジャンプ」26号(5/29発売)からの情報―和月伸宏『武装錬金』が今秋TVアニメ化』 [関連情報(2件)]
http://d.hatena.ne.jp/oroshi/20060520/p1

「武装錬金」が今になってアニメ化! マジっスか!
TVの前のよい子は臓物をブチ撒けないでね!』とかテロップ入らないかなあ!(なにそれ)

_ [アニメ] [PPGZ] 『出ましたっ! パワパフガールズZ』 [関連情報(2件)]
http://www.sonymusic.co.jp/Animation/ppgz/

あの「パワーパフガールズ」の国産アレンジ版である「出ましたっ! パワパフガールズZ」のアニプレックスサイト。7/1放送開始。
PPGZが商業的に成功すれば、同じ少女三人組が大暴れ系作品である「絶チル」のアニメ化も夢じゃないッスよ!(妄想) [関連URL]

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2006/05/13

■サンデー23号絶チル感想

 葵の敏感な肉体!(挨拶)

 前回の「絶対可憐チルドレン」における最大のミステリーだった澪の分身能力ですが、本当に彼女一人の力だけで分身を実現していた模様。量子単位で自分の体を複数の場所に同時にテレポートさせて分身を実現しているとか、そういう理屈なのでしょうか。今更だけど、このマンガってホント何でもアリなんですね。
 また、彼女の分身が(全く同じ人格を持っているのではなく)それぞれ独自の人格を持っているように見える理由としては、ここのサイトの感想掲示板でpeace 25さんが提示していた「多重人格」説が面白いかなと思います。それぞれの人格に肉体を与えるのが彼女の合成能力の正体なんだけど、負荷が高いため、あまりやりすぎると(「ザ・ハウンド」の初音と同様に)人格が暴走する危険性があるという。ああ、なんかつじつまが合った気がする!
 ああ、でも人格が複数ある描写がこれまで出て来なかったから、単に同一人格が分裂しているだけな気もする!(どっちだよ)

 何はともあれ、澪一人でチルドレン相手に一時的にでも互角以上に渡り合ったのは事実であり、彼女は敵に回すと極めて危険な存在であることはよく判ったので、皆本は持ち前のエスパーに惚れられる特殊能力を発揮して澪を籠絡するべきだと思います。澪を今の境遇から救えるのは、幼女のパンツを洗うことを全く厭わない面倒見の良さと、そのくせパンツを履いた幼女の下半身が目の前に出てくると動揺してしまう純情さと、澪の身を案じるあまりに下半身を抱えて盗んだバイクで走り出す決断力を兼ね備えた、皆本だけなのです。
 というか、彼のパンツ遭遇率は異常。皆本の行くところ、常にパンツあり。

 あと今回熱かったのが紫穂。「D-LIVE!」のパロディをやるところはご愛敬としても、躊躇なく澪を本気で殺しに行くところは、さすが紫穂だと思いました。
 サイコメトラーの白兵戦能力の高さは賢木が(ヘタレた形で)証明していますが、躊躇も油断も知らない紫穂の実戦能力は、間違いなく賢木の上を行くと思われます。何て恐ろしい子! 紫穂だけはガチ!

■「二十歳過ぎてもセーラー服」はサンデーならオッケーであることが「名探偵コナン」で証明されたので安心して下さいマリアさん(サンデー23号感想)

MAJOR

 「両親に捨てられた」という寿也が抱える少年期の暗い過去は、読者が彼のキャラクターの性格や行動を妄想する上で極めて重要な設定なのですが、その寿也を見て頬を赤らめながら「お兄ちゃん…」と呟いたことで強烈なインパクトを与えた(妹萌え属性を持ったやっかいな読者に)小野寺和香こと佐藤美穂は、寿也のトラウマにダイレクトに接触するキャラであることがついに判明。実の妹ですよ実の妹。しかも長い間離ればなれになっていた妹。ヤバい! これはヤバい!(妹萌え属性を持ったやっかいな読者の膨らむ妄想が)

 そんな感じで、久々に野球以外のストーリーが盛り上がりそうな展開になってきたんですけど、でもこのマンガの作者はかつて「ストーリーはその週とか、その前の週に決まる」と豪語した経験がある満田拓也先生なので、正直この先どうなることやら全く予測ができません。野球マンガの王道を歩んでいるように見えて、実はシュレディンガーの猫の生死判定並に展開の予測が困難であり不確定。「MAJOR」という作品は、時にそういう側面を見せることを忘れてはなりません。
 実は美穂は実の妹じゃなくて、血の繋がらない妹だった! みたいな事だって、平行世界のどこかには存在しているかも知れませんよ! ヤバいね!(こんなこと考えているオレが)

武心

 「いくら何でも、パンチ一発で墓石を破壊できるのはおかしい!」と話題騒然の今回の「武心」ですが、しかしこれは万乗先生のマンガであり、万乗先生のマンガの神髄とは主人公が理不尽な状況に真っ向から挑んで勝利する過程を描くことであり、そして「武心」はおそらく万乗作品の総決算的な意味を持つ作品になることは間違いなさそうなので、私の結論としては「万乗マンガにおける『理不尽な障害』としての描写としては、これくらいは普通である」ということになりました。
 なので、プロの殺し屋がターゲットを間違えるという社会的大問題も、それくらい万乗マンガでは日常茶飯事だぜ! 万乗マンガの世界では、主人公に艱難辛苦を与えるためだったらどんな理不尽だって起こりえるのだ! ということで済まされるのです。日常的に大理不尽が待ち受けている流星君の本当の戦いは、ここから始まるのだ! と申し上げていきたい!

 すみません煽りすぎました。

ゴールデンエイジ

 「もしボクに一流のサッカー選手になれる運命があるなら、きっとかもめ中サッカー部に何かがあるはずだ

 少年マンガの主人公としては最高に正しくてなおかつカッコイイ台詞なんですけど、でも皆さん他の強豪クラブのユースチームからスカウトが来る程の実力をお持ちなのですから、貧乏球団のある地元に固執するんじゃなくて、素直に他のクラブに移籍した方が将来的にも良くなくない? Jリーガーを目指すなら、ちゃんとコーチ資格を持った指導者の元で一貫性のある練習を受けた方が将来のためになるよ? と思ってしまうのは、きっと私がゴールデンエイジになれなかった穢れた大人だからに違いありません。
 というかこのマンガ、「何かがある」の「何か」の正体が近江君であることから考えるに、素直にやんちゃな唯君とダークな近江君の間にこれから発生するであろう掛け算関係を妄想する方向に楽しんだ方が良いのではないか? と思うようになってきました。そう考えてしまうのも、きっと私が穢れた大人(略)。

 あと、唯君に全く相手にされていないかわいそうな小波ちゃんは、サンデーにおける報われないヒロインランキングの上位を狙える素質があると思います。とりあえず、自分の中では「ハヤテ」の西沢さんを抜きました(報われなさ度で)。

犬夜叉

 「犬夜叉」界における「年上キャラが連れて歩き回りたいキャラクターランキング」ナンバーワンの実力を持つ魅惑の美少年・琥珀が、同「連れて歩き回りたいランキング」ナンバーツーの実力を持つりん、およびナンバースリーの実力を持つ邪見を連れて歩いている殺生丸さまに出会ってしまった! これはヤバいね! 何かが起こるね!
 あの桔梗でさえも拒めなかった琥珀が放つ連れて歩き回りたくなるオーラを、既に二人も連れて歩き回っている連れ歩き道のベテラン・殺生丸さまが如何に裁くのか! 琥珀対殺生丸! このマッチメイキングはもはや絶妙の域! 今回の対戦は、連れ歩きファンにとってかなり注目のカードになると思いますよ!(何だこの文章)

結界師

 ついに黒芒楼編が決着。世界が終演する直前の白と黒芒の姫さまの静かなやり取りが印象深かったです。
 あとは、黒芒楼から脱出する時にその実力を発揮した、繁守と時子の老人コンビの格好良さにシビれました。特に時子さんなんか、まだまだ十分に余力を残している感じがしますね。「やっぱり時子にゃかなわんな…」という繁守じいさんの呟きが、彼女の底知れなさを端的に表現していると思いました。

 そして今回の最大の注目点は、最後のコマでいちゃつく良守と閃を驚愕の目で見つめる時音の姿で決定です。何故彼女は、そんなにこの二人を気にしないといけないのか。
 少年マンガ的には、「良守が修羅場をくぐり抜けて一回り強くなったこと、そして良守が強くなったのは彼の隣に閃がいたからであること」を直感的に把握した時音が、少し前まで限を失ったことで悲嘆に暮れていた良守の心の成長ぶりに思わず目を奪われた――と解釈するのが一番美しいのでしょうけど、しかしどう考えても彼女の動揺はそれだけでは説明できません。
 とりあえず彼女の眼力を持ってすれば、閃が良守にメロメロになっていることは女の直感で判るはずです。弟同然の幼なじみの男の子にメロメロになってるあの子はいったい誰なのよ! と、彼女は内心で思っているはずなのです。

 そうなんですよ時音さん。我々読者にとっても、閃という子は謎が多いんですよ。何より、未だに性別が判らないんです。性別が判らないので、みんな閃のツンデレっぷりに素直に萌えられなかったり、良守×閃のカップリングをどう妄想して消化していいやら、本当に困ってるんですよ。というか、もうこうなったら閃が男でも女でもどっちでもいい! 萌える! と、開き直る読者だって出てくる勢いですよ。
 お願いだから閃を何とかして下さい時音さん!(何だこの文章)

あいこら

 青少年のリビドーを発散させることが少年向けラブコメマンガの役目である、という観点からすれば、「あいこら」は現在少年マンガ誌に掲載されるラブコメマンガとして最も正しい作品であるに違いない! と確信致しました。

■2006/05/13のメモ

_ [講談社] [漫画賞] 『講談社漫画賞 : 顕彰 (受賞一覧)』 [関連情報(1件)]
http://www.kodansha.co.jp/award/manga.html

今年の講談社漫画賞が発表に。「エアギア」「蟲師」と、奇しくも(?)深夜アニメ化作品が受賞。
「さよなら絶望先生」も、アニメ化されれば受賞できるに違いない! と思いました [関連URL]

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2006/05/11

■藤木先生は年上好き。(劇団SAKURAとサンデー超増刊感想)

 「サンデー超」の入手難易度の高さは異常!(挨拶)

 藤木俊先生の読み切り作品「劇団SAKURA」が掲載されたことで話題となったサンデー超増刊ですが、私の場合、ゴールデンウィーク前に本屋を三軒ハシゴしてようやく発見することができました。
 昔「絶チル」の読み切り版が掲載された頃も入手難度の高さは大概でしたが、それは今でも全然変わってませんなあ。超増刊を入荷する本屋やコンビニを普段からリサーチする努力を怠ってはいけませんね(努力?)。

 それで表題作の「劇団SAKURA」なのですが、このマンガは基本的な構造が「山吹さくら先輩萌え萌えマンガ」の一言で説明できる作りになっているのが特徴だと思いました。純情な少年の心をくすぐるのが大好きなお姉さんが大暴れする系のマンガですねコレ。実際、ネット上の感想でも彼女の萌え要素として最も印象的な「さくら先輩のブルマ姿」がしきりにクローズアップされていますし、勿論ブルマなくしてこのマンガが語れないことは間違いありません。何故なら、「ブルマ姿で後輩を誘惑する」行動を本当に行ってしまう彼女のセンスそのものが、この作品の大きな魅力になっているからです。
 しかしその一方、『演劇部が廃部になる』と知って一人で隠れて涙を流すシーンを入れ、冒頭に出てきた「目薬でウソ泣き」な彼女と対比させることで、ちゃんと「先輩も根はマジメでよい子」なことをアピールし、読者を泣かせに行くことを忘れないのもステキ。判ってる! 年上の女性に振り回されたい欲求を抱える読者の感じるツボをよく判ってますよ先生!

 そんな感じで、最初から最後まで(ブルマを着用するシーンに代表される)破天荒に行動する主人公・山吹さくら先輩、それに振り回されながらも彼女に付き合うことで徐々に変わっていく平井君という二人のキャラクターと、そしてその二人の掛け合いを軽やかに見せてくれる演出やストーリーが読んでいてとても心地良く、読み終わった後に「この作品の世界をこれからも見てみたい!」と思わせてくれること請け合いです。やっぱり藤木先生は、こういうマンガを描いてこその人だ! と思わせるに十分な面白さでした。
 「我聞」の優さんにしろ彼女にしろ、藤木先生は「ちょっと年上の破天荒なお姉さんキャラ」を描かせたら藤木先生はホント生き生きしますよね。藤木先生は年上好き!(さくら先輩の声で)

 総じて、ネームがなかなか完成せず、自身のブログやMixiの日記で散々泣き言を言って苦労しただけのことはある面白さでした。
 次回作も、ぜひこの学園モノ路線でやって欲しいです。

 あと本誌連載マンガの外伝では、西沢×ヒナギクというカップリングの意外性と、それと同時にこの二人が専門用語で言うところの「天然攻め×照れ屋な強気受け」という組み合わせであることに気付かせてくれた「ハヤテのごとく!」が良かったです。
 前回の外伝に続いて今回も久米田先生との思い出の場所を舞台にするなんて、ホント畑先生は久米田先生のことが大好きなんですね。読んでいるこちらが恥ずかしくなってしまうくらいの純愛っぷりですよ!

 そしてルーキー陣の読み切りの中では、個人的には「ソリタリードラゴン」(佐多啓文氏)が気に入りました。他の読み切りと比べるとストーリー展開にそれほど無理がなく、「これはルーキーの作品だから!」みたいな気負いをしなくても普通に話を楽しめる作品になっているな、という感じ。
 その他の作品では、「道に落ちていた靴を履く女子高生」という突飛な導入部分を乗り越えれば楽しく読める「クツモドキ」(突飛氏)、同じく「吸血鬼を父に持つアパート住まいの中学生」という少々無理がある設定を受け入れられれば楽しく読める「バロンのムスコ」(柏葉ヒロ氏)が良かったです。

2006/05/07

■2006/05/07のメモ

_ [2ch] [漫画] 『【2ch】ニュー速クオリティ:好きな漫画をつまらなそうに紹介する』 [関連情報(1件)]
http://news4vip.livedoor.biz/archives/50637976.html

絶対可憐チルドレン 一人の男と三人の少女のロリコンハーレム漫画。
「1行で作品を紹介」といった方が相応しい書き込みだと思いました。
っていうか、『ロリコンムッツリ助平男とおかっぱ頭の学ランコスプレ変態男が罵りあう漫画』の方がよりつまらなそうじゃね?

_ [漫画] [超能力モノ] [絶対可憐チルドレン] 『OHP月極アンケート2006年4月 - 超能力モノ』 [関連情報(1件)]
http://picnic.to/~ohp/cgi-bin/anquete/2006_04/index.html

漫画に関するホームページ』OHPの4月度月極アンケート「超能力モノ」で、「絶対可憐チルドレン」が「童夢」「超人ロック」と並んでトップに。「絶チル」が、「ロック」「童夢」に続く超能力モノの定番となれる日が来るといいな、と思いました

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2006/05/06

■2006年春期アニメ感想

 美しければそれでいい!(挨拶)

 お久しぶりです。
 久しぶりに、今期始まったアニメの感想とかを書いてみます。

シムーン

 美少女同士がバンバンチューする変なアニメ。「百合」「メカ」「美少女」という今時の要素を全てブチ込んだ意欲作であり、また物語そのものも「強制的に変わりつつある世界と、その変化を拒む社会との間で葛藤する人々」というテーマを内包した、極めて奥深くて味わい深い要素を持っているにも関わらず、普通に観ると『美少女同士がバンバンチューする変なアニメ』以外の何者でもないため、大変に視聴者を選ぶという難易度が高いアニメになっている。
 その上、神奈川では放送時間が「今期最高傑作」と名高い『涼宮ハルヒの憂鬱』と放送時間が被っているので、尚更視聴者を選んでいる気がする。

 「ハルヒ」と「シムーン」のどちらを録画するかと聞かれて、美少女同士がバンバンチューする「シムーン」を躊躇なく選ぶ。それが私です。よろしく。

ストロベリーパニック

 お砂糖、スパイス、「マリア様がみてる」、「おにいさまへ…」、「クララ白書」、「ひみつの階段」、ステキなものをいっぱい! ぜんぶ混ぜるとムッチャカワイイ百合アニメができる! …はずだった。だけど博士は間違って余計なものを入れちゃった。それはケミカルX!

 みたいなアニメ。いわゆる少女小説的な流れを汲む作品のエッセンスを(男性ファンが好みそうな形で)ミックスした、百合エンターテイメントという印象。脚本家の中に「おにいさまへ…」を担当していた人(高屋敷英夫氏)がいると知り、制作サイドのその本気さにビビりました。ベタに徹した展開が清々しくて、観ていて気持ちが良いです。

アクビガール

 「あずまんが大王」のちよちゃんボイスのアクビちゃんが、ご主人様である少女・るるちゃんの役にまったく立っていない様を鑑賞できる、衝撃の五分間アニメ。アクビちゃんってこんなドジっ娘だったっけ?
 あと、るるちゃんの憧れの彼氏のいとしくんは、ちょっとるるちゃんに甘すぎる上に態度が大人過ぎると思う。あの年頃の男の子は、もっと頭が昆虫並みに悪いと思う(本気で語るな)。

BLACK LAGOON

 サンデーGXの看板マンガのアニメ化。原作の雰囲気をよく表現できており、期待以上に面白い。安心して楽しめます。個人的には、EDで暗闇の砂浜を歩き続けるレヴィの映像が素晴らしいと思いました。
 レヴィが生い立ちを語る時の描写に含みを持たせているということは、アニメの方でその辺に触れる用意がある、ということなのかも。原作ファンとしてはその辺期待したいです。バラライカの少女時代も出て来ないかなあ。なんか彼女の幼少時代は相当な萌え萌え美少女だった気がして仕方がないのですが。

 あと、そのうちロック総受けの同人誌が沢山出てくると思います。

女子高生

 これも期待通りに面白いアニメ。「女子高の厳しい現実!」とか言いながらも、ちゃんとマンガチックな青春ドラマに仕上げて来てます。
 原作は1巻しか読んでないので、続きが読みたいです(感想?)。

ガラスの艦隊

 やりすぎスペオペアニメ。宇宙艦隊モノSFとしての科学的な整合性よりも、フランス革命のディティールを面白い方向に間違った形で拡大することを優先しているので、SFとしては最初から破綻していて大変におかしい。あと、出てくるキャラもみんなどこかおかしければ、ヒーロー格の宇宙海賊のボスのキザ過ぎる台詞の数々もみんなおかしい。おかしいことを判っていながら大真面目なスタンスで作っているアニメという印象です。素晴らしい
 このノリで最後まで突っ走ってくれれば、違った意味で名作になれると思います。

ひぐらしのなく頃に

 ゲームの方はやったことないのですが、OPの「ナタを持って微笑んでいる美少女」を観て全て納得。「ひぐらし」ってそういう話か! そりゃみんなメロメロになる訳だよ! と思いました。
 話の方はあまりに怖そうなので続きを観てません(ヘタレ)。

THE FLOGMAN SHOW

 ある意味今期最大の問題作であるフラッシュアニメ。面白いんだけど、この面白さは録画して休日の昼間にリビングで観るタイプの面白さではなく、リアルタイム(水曜日深夜26:40)に酒とか飲みながらグデグデな状態で鑑賞して面白がるタイプの番組、という印象です。そういう意味で、とても深夜番組らしいアニメ。

吉永さんちのガーゴイル

 第2話だけ観たのですが、動かないガーゴイルが若本規夫ヴォイスで話しているのを観て、ちょっと「オー・マイキー!」みたいだなと感じました(多分大間違いな感想)。

 それで今期の新番組で一番面白いのは、フジテレビの深夜番組「チンパン・ニュース・チャンネル」で決定です(アニメじゃないけど気にしない)。フジテレビのバラエティ番組制作能力の底力は侮れないなと思いました。

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2006/04/30

■皆本はほんと幼女にモテてモテて困りますね(サンデー21・22号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 Wikipediaで「テレパス」を検索すると、「はぁ・はぁ・テレパス」しかヒットしないという現実!(挨拶)

 「魔法先生ネギま!」における超鈴音の跳躍能力の謎も個人的には気になりますが、このサイト的には「絶対可憐チルドレン」における澪の分身能力の謎の方を気にしなければいけません。
 澪が分身した時、彼女が「コレミツ! そっちの二人任せるわよ、片づけといて!」と言った後で澪の分身が実際に行動を開始したところから推測すると、この「分身」はテレパスであるコレミツが皆本達に見せている幻影か何かであり、澪はその幻覚に紛れる形でテレポートして一人づつ対処しているのではないか? という気がして来ました。実際には澪は一人だけなんだけど、テレパスで彼女が分身しているように錯覚させているパターンです。「GS美神極楽大作戦!!」に出てきたタイガーの能力のイメージに近い感じ?
 とりあえず、コレミツには何らかの形で澪の能力を拡張させる力があるのではないかと思っているのですが、今のところその辺はまだ謎なので、色々と妄想するしかない状況です。賢木がちゃんとコレミツをサイコメトリーしてくれないから! そんなに君は皆本をロリコン呼ばわりするのが好きなのか!(好きなんだろうなあ)

※4/30 20:30追記:
考えてみたら、澪の「そっちの二人」は(葵と紫穂ではなく)皆本と賢木のことで、コレミツに対して「男二人の相手をしろ」と命令しているんですね。やっぱり、澪の能力にはコレミツは関係してないっぽい?

 あと、賢木が「皆本はな、小さい女の子に見境がないだけだ!」と言って皆本を社会的窮地に陥れていましたけど、可愛くなった澪を見て頬を赤らめていたのは彼も一緒なので、相手がロリだろうが何だろうがカワイイ女の子が大好きなのは賢木も一緒なのではないかと思いました。
 というか、むしろ普段から澪について歩いているはずのコレミツまでもが着替えた澪を見て頬を赤らめている方が、個人的にはヤバいんじゃないかと思います。ああいう使命に一途なタイプはムッツリスケベになりやすいからね! 注意!

 そんな感じで今回の「絶チル」は、澪が抱えている「迫害され、救われなかったエスパー少女」という重いテーマを、皆本と賢木のキャラクター性で中和し、更にパンチラを要所に織り込むことで『少年マンガ』の範疇に上手く落とし込んでいるなあという印象です。特に、賢木の「軽い」キャラクターは、物語の雰囲気作りにかなり重要な役割を果たしていますね。彼もちゃんと役に立つんですね(ひどい)。

 あと今回は、葵はもはやパンツと不可分なキャラであることがよく判った回でもありました。
 「瞳の中の悪魔」編で皆本にパンツ見られたのが、そんなに気になってたのかー

■「それ何てエロゲ?」「ハヤテのごとく」サンデー21・22号感想

ゴールデンエイジ

 『高校サッカーのレベルを見せてやるぜ!
 高校サッカー界は、将来有望な選手をJリーグのユースチームに取られて結構大変なのかも知れないな、と思いました(まちがい)。

 あと、ヒロインの小波ちゃんは「イケメンじゃなきゃダメ」みたいなことを言っておきながらショタな主人公の唯君にコロッと参ってしまっているので、言動不一致だと思います。
 そのうち彼女は今後の主人公の強敵(と書いて「とも」と読む系の関係)になりそうな近江君のワイルドな雰囲気にも惹かれて「ああ、あたしったらどっちの子が本当に好きなの!?」とか葛藤する展開になるかも知れませんが、でも唯君はそんなことお構いなしでフェロモンを近江君に対してまき散らして身も心も攻略してしまう展開になるに違いないので、今から小波ちゃんが可哀想になって来ました。かわいそう! ヒロインなのに男性キャラに相手にされない運命が待ち受けていそうな小波ちゃんかわいそう!(感想になってないことをお詫びします)

結界師

 『どうすればいいの!? こいつ、息もしてない!

 どこからどう読んでも『主人公の少年の身を案ずるヒロイン』としか解釈できない台詞を喋らせるところから推測するに、きっと田辺イエロウ先生は読者から「で、結局閃は男の子なのか女の子なのか、どっちなんですか? 早く脱がせて下さい!」とかいう意見が大量に寄せられていることを把握しており、その上で読者を焦らしにかかってきているに違いありません。焦らしのテク! 田辺先生はテクニシャンだ!
 そして結局、閃は「爪を伸ばして額に刺す」という行動で良守の結界を解くことに成功するのですが、これは以前良守に対して閃が照れ隠しのために行った、専門用語で言うところのツン的行動です。閃が良守の額に突き刺した爪の痛みが、良守にあの時の記憶を呼び起こさせたからこそ、良守は意識を取り戻したに違いありません。食い込んだ爪の痛みが二人の思い出。この二人の関係のただならなさ加減が伺えるというものですね。

 今週は紫遠の格好良さに惚れました(フォロー)。

犬夜叉

 『かごめ… お前もまた奈落の蜘蛛の糸に汚されている…

 ここで言う「汚される」とは、嫉妬の感情に囚われて理性的な判断が行えなくなることを意味しています。女の嫉妬をネチネチと描く! こういう展開になると、高橋留美子先生のマンガを読んでいることを実感させられますね! オレこういうの大好き!
 あと桔梗は「琥珀の四魂のかけらは清浄なので、汚れた自分は触れない」みたいなことも言ってますが、この台詞からもまだ恋を知らないピュアな美少年である琥珀に対して如何に桔梗が萌え萌えになっているのかが窺い知れると思いました。

ハヤテのごとく

 もうネットの各所で話題になってるマリアさんの制服コスプレですけど、作者の畑先生自らが「自分で描いて、ちょっと笑ってしまったのです」と言ってしまう程なので、彼女のおかしさはホンモノですね。マリアさんには可哀想ですが、今回のエピソードで彼女は完全にイロモノ扱いされるキャラに転落したと思われます。もう救いようがないです。
 このマンガが始まった頃は「ハヤテの憧れの女のひと」というヒエラルキー最上級なキャラだったはずなのに! かわいそう! マリアさんかわいそう! 読者からも作者からもイロモノ扱いされた挙げ句、「本当は彼女は17歳じゃなくて27歳なんじゃね?」とか言われてしまうマリアさんかわいそう!(そこまで言われてません)

 そして現在、マリアさんに代わってこの作品におけるヒエラルキー最上級に位置しているヒナギクさんはあまりに完璧すぎるので(少年マンガにおけるツンデレ型ヒロインキャラとして)、このままではヒナギクエンドが鉄板過ぎます。マリアさんエンド支持派の私としては、何としてもマリアさんに頑張って欲しい所存。イロモノとして(イロモノとして?)。

 ナギは学校行った方がいいと思う。

ブリザードアクセル

 『ペアを続けたいなら、絶対に吹雪くんを好きになってはダメよ
 『ペアのパートナー同士の恋愛は絶対に禁止

 これはアレですよ。みんな口ではああ言ってますけど、恋は障害が多いと本当に盛り上がってしまうという、専門用語で言うところの「ロミオとジュリエット効果」を狙った発言なんですよ実は。
 だってこんなことを言われてしまったら、六花ちゃんは吹雪のことが気になって気になって気になって仕方がなくなるに決まってるじゃないですか! 晶さんも獅門コーチも、六花ちゃんが感極まって吹雪に対してラブにひなるように仕向けているんですよきっと! 「ブリザードアクセル」は王道中の王道を歩む正統派青春スポーツマンガですので、きっと我々の期待を裏切らないはずだ!

 というか、肩に変な鳥を乗せてキャラ立てようとしてる変な人に言われてもなあー(だいなし)

からくりサーカス

 宇宙ステーションに「ワシとナオンだけの蜜あふるる神聖モテモテ王国」を実際に建国してしまったフェイスレスは、やっぱり史上最強のダメ人間だと思いました。
 彼のやることはほんと全てがダメ人間の発想過ぎて素晴らしいです。

※絶チルの感想は後日ゆっくり書きます

2006/04/29

■サーバ移転のお知らせ

 C-WWW 旧コンテンツの新サーバへの移転が終了したので、先程 cwww.pos.to へのアクセスを c-www.net にリダイレクトする設定を行いました。
 今後は、http://c-www.net/ がこのサイトのURLとなります。よろしくお願いします。
 また、メールアドレスは webmaster@c-www.net.NOSPAM. に変更しました(NOSPAMは取ってね)。

 「絶対可憐ブロギング」については、まだ当分の間は自分の個人サイトが置いてある方のサーバ(ロリポップ)で稼働します。

Posted at 12:03 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2006/04/23

■賢木が死んじゃいそうなサンデー20号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サンデー20号の「絶対可憐チルドレン」を読んだ人から、性別関係なしで続々と「皆本を自分の嫁に!」との声が!

 前回でチルドレン達の下着を洗濯している描写が出てきたのは、今回の伏線だったんでしょう。囚われの身であってもつい敵の不養生な生活に突っ込んで世話を焼いてしまう描写ってのは、いわゆる「お姫さま」型の女性キャラクターがついやらかしてしまうコメディの王道パターンなんですけど、皆本が今回こんなお姫さま的な行動をしてしまったことで、「『絶対可憐チルドレン』のヒロインは皆本である」という世間における定説がより強固なものになったことは疑いようがありません。

 ただ、澪の箸の持ち方は、皆本ならずともつい「教育したい欲」をかき立てるに十分であるのも確か。箸の持ち方が間違っているところや漢字を知らないところ、マトモな食生活というものを知らないところなどの描写は、全て彼女がいわゆる「教育」や「しつけ」というものをほとんど受けていないことを意味していますが、そんな彼女だからこそ三人の子供を立派に育てている皆本がついつい世話を焼きたくなってしまったのでしょう。
 ムッツリスケベで有名な皆本ですら、彼女の教育させたいフェロモンに負けてついつい世話を焼いてしまい、また澪もそれに対してツンツンしながらもついつい世話を受けてしまう。こういうのも専門用語で言うところの「誘い受け」って言うんでしょうか。

 また、ハシラの賢木の紹介文で「果たして、再来週まで生きていられるのか!?」とありましたが、再来週はサンデーがお休みなので、残念ながら賢木の生死は我々には観察できないと思われます。がんばれ担当さん。というか、まずは掲載位置の方を何とかして下さい担当さん。それとも「からくりサーカス」が終わったら、サンデーの巻末指定席の座は「絶チル」が頂くぜ! ということを暗にアピールしているのでしょうか担当さん。
 椎名先生も疲労で死なないように気を付けて下さい。なんか最近マジで心配になってきたよ!

■改めて言います。何度でも言います。井上和郎先生は最高の変態漫画家です。(サンデー20号感想)

あいこら

 この世界には、ただ二種類の人間しか存在しない!
 「3-Dフェチメガネ」をサンデー20号から切り取った人間と、切り取らなかった人間だ!

 切り取った人間とそうでない人間の間に存在しているのは、専門用語で「キャズム」と呼ばれるものであると考えられます。フェチに対して先進的な(=メガネを切り取った)イノベーターと、フェチに対して保守的な(=メガネを切り取らなかった)マジョリティを隔てる大きな溝、それがキャズムなのです。
 イノベーターとマジョリティの間にあるフェチのキャズムを超え、大衆にフェチに対する理解と賛同を得られるようになること。それこそが、フェティシストの美学を貫く潔さと美しさをあまねく世界に知らしめるために生み出された「あいこら」の使命であり、また「あいこら」を喜んで読んでいるような我々イノベーターの使命でもあるのです。今週号の付録は、イノベーターに「フェチのキャズム」が存在することを認識させる目的があったのです。
 とりあえず、本当に浮き出て見えるので未体験の人は一度試してみるが良いと思った(切り取りました)。

 あと、今回の内容に関してはもはや突っ込むだけ野暮なので深くは触れませんが、とりあえずこれだけは言いたいです。
 「形は最高かもしれないけど、ちゃんと乳首も確認したのかい?」なんて台詞をサラリと言ってのける龍之介、弓雁ちゃんの乳首を見たいがためだけに「服が透けて見えるメガネ」を本当に作ってしまう辰巳与一郎、そしてハチベエがそのメガネをかけているにも関わらず、つばめ先生の靴だけはキチンと透けさせないで描いた井上和郎先生は、みんな絶対におかしいと思います(頭が)。

 井上和郎先生は最高の変態漫画家です。

妖逆門

 個人的にサンデー連載版にも登場を待望していた、如何にも性格が破綻してそうな外見の少女キャラ・きみどりがついに登場(参照:アニメ版のキャラ紹介ページ)。まだ3コマ程度しか登場していない彼女ですが、たったそれだけでも、彼女の妖怪に対する知識や愛情の深さは映画版「風の谷のナウシカ」におけるナウシカの王蟲に対するソレに匹敵することはほぼ確実。彼女の正体が何者であるかは判りませんけど、とりあえず相当の撃符妖怪フェチであることは間違いありません。また、おずおずとした喋り方や、極端な人見知り傾向からして、性格破綻の面でも期待が持てます。少なくとも、亜紀とは対極に位置するタイプのキャラみたいですね。
 先週の亜紀の縞パンに続いて、いよいよソッチ方面にも力を入れてきた「妖逆門」の今後に期待です。期待の仕方が間違っていることは承知しているので問題ありません。

 あと、亜紀におだてられていいように働かされる武蜘蛛が、まるで女性に好かれようと必死で頑張ってるブサメン男子みたいでかわいそうだと思った(まちがい)。

焼きたて!ジャぱん

 ローアングルの構図でダッチワイフを見上げる描画が出てくるマンガが読めるのは週刊少年サンデーだけ!

 しかしこのマンガ、対雪乃戦でパネルの勝ち負けを逆転させ、雪乃が空気人形の中に封じ込められる展開を許してしまった辺りから、もはや通常のマンガの作劇手法では説明不可能なくらいに無茶なレベルの領域に突入してしまっており、「ジャぱん」を読むためにはまずその状況そのものを楽しめるようになることが大切なのではないか、と思えるようになってきました。
 前々から、橋口たかし先生は我々読者の与り知らない何か別のモノと戦っているのではないか? と感じていたのですが、もしかしたら先生は今、漫画を統べる秩序そのものに戦いを挑んでいるのかも知れません。

結界師

 良守の結界の力で、影宮君の服を切り裂く前に火黒があえなく消滅。影宮君の性別は結局判らず終いのままでした。
 無念! これほどまでに戦力差があろうとは!(まちがい)

 影宮は良守が発動した力を「絶界」と表現していましたが、でもこれはちょっと絶界じゃないような気がします。破壊するための力ではなく、守るための力みたいな感じ。良守が求めているのは「大切な人をこれ以上傷つけないため、烏森を封印する」力なのですが、今回良守が見せた力はそのための力となるものなのでしょうか。と、一応まともな事も書いてみる。

ハルノクニ

 作者が想定したであろう、今週のストーリーでのポイントは二つ。
 まずは、最初の敵となる警察のトップである警視総監のキャラクター(の雑魚っぷり)を読者に印象づけること。そして、首相の秘書である麗が、如何に完璧なるメガネ秘書であるかを読者に印象づけること。この二点であることは、もはや疑いようがありません。
 特に麗さんはヤバそうですね。超ヤバい。国家のためなら人殺すくらいのことは普通にやる冷徹なイメージがあります。こんな女性に迫られたら、未だにハルの事が忘れられない初心なギリ君なんかイチコロですよ!

 現在サンデーでは、年上のお姉さんキャラが主人公を巡って跋扈する、読むと年上に強くなるマンガ「ハヤテのごとく」が大人気ですが、「絶チル」の朧といい「グランドライナー」のハミルさん(豹変前モード)といい「ハルノクニ」の彼女といい、今サンデーは年上のお姉さんブームを拡張する形で空前の秘書ブームを巻き起こそうとしているのかも知れません。というか起こして下さい。

2006/04/17

■Writebackに関するお知らせ

 先日この更新情報ページを移転しましたが、それ以降「Writebackが書き込めない」という苦情を頂いています。調べてみたところ、スパム投稿対策の設定が原因の模様です。
 設定を見直しましたので、もし以前コメントを書き込もうとしたら「There was a problem posting your writeback」と表示されて書き込みを拒否された方は、申し訳ありませんが再度投稿を試して下さるようお願いします。

 もし何かありましたら、メールで連絡をお願いします。

Posted at 21:17 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2006/04/15

■サンデー19号絶対可憐チルドレン感想

絶対可憐チルドレン

 澪の能力って、要するにカプコンの対戦格闘ゲーム「ヴァンパイア」のアナカリスが使う、腕だけを空間から出現させて敵を掴んで振り回したり地面に叩き付けたりしてギタギタにする必殺技のアレみたいなのという解釈でいいの?(挨拶)

 初めて澪を見た時、「この娘って、昔サンデーGXに掲載されたパンドラ』の最初の予告に書かれていた、まだロリっ娘だった初期バージョンのパンドラに似ている気がする! 私の記憶が確かなら!」と思いついたので確認してみたところ、なんかそんなに似てないというか、むしろ似ても似つかない感じだったので、自分の記憶力に絶望しました。

 『パンドラ』の頃の椎名氏は、当時この少女デザイン版のパンドラを没にした理由を「なんだかそんなアホらしい設定のヒロインに一生懸命髪型だのコスチュームだのをデザインする行為自体がサイテーに恥ずかしい行為のように思えてきて」と説明していましたが、結局そのわずか2年後には美少女キャラを何人も登場させる恥ずかしい行為を延々と自らに課すマンガを描くようになり、更に今週に至っては絶対領域を装備した少女が登場わずか4コマ目でパンツを見せながら皆本の頭をヒールで踏みつけるという、もはや「プレイ」としか表現できないようなマーベラスなストーリーを普通に展開させるようになろうとは、『パンドラ』第一話を描いていた頃の椎名氏には思いも寄らなかったでしょう。人間、何がどうなるものか判ったモノじゃないですよね。

 あと今週気になったのが、仲間から「あんたがボスじゃダメなのかい?」と尋ねられた時の兵部の悲しそうな微笑みです。「自分はそう長い将来まで生きてはいられない」とでも言いたげな、はかなさ具合を臭わせるこの演出。気になります。
 エプロン姿で洗濯して家庭的なところを見せつけたり、幼女にヒールで踏みつけられたり、全身を拘束されて縛られてる姿を曝したりしてモリモリ萌え人気を高めつつある皆本に対して、「けなげ・はかなげ・いたいけ」を強調する路線で対抗しようというつもりなのか少佐。

■このまま定価を250円にするつもりなのかサンデー19号感想

妖逆門

わざわざこんな世界まで作って、人間の子供を集めて競わせるなんて…
 そんなことして妖怪側に何の得があるって言うの?

 そりゃもう、タカラトミーがカードを宣伝するために決まってるじゃん! 君たちがカードにつぎ込んだお金は、そのままバーチャルタカラトミー社員あたしリカちゃん22歳の給料に変換されるのだ! っていうか、リカちゃんもそのうち「妖逆門」の妖(あやかし)としてカード化されるに違いないね! リカちゃんは人形だから木属性! 打撃にはめっぽう強いが火に弱い! 火だ! 火属性の術符で対抗だ! 逃げる奴は妖だ! 逃げない奴はよく訓練されたリカちゃんだ! ホント、カードゲーム業界は地獄だぜ! フゥハハハーハァー! とか笑いながら、メタな視点でマンガを読んでいい気になってる自称マンガマニアな皆さんが、亜紀ちゃんが縞パンを見せたコマで思わずグッと心を掴まれてしまう姿が手に取るように見える様でした。

 ゲーム版の「妖逆門」は、リアルタイムアクション対戦型カードゲームという新しいシステムが面白そうです(フォロー)。

結界師

 例え実力では敵わぬ相手であろうとも、限の誇りのために決死の覚悟で火黒と戦う意志を揺るがさない良守に心を動かされ、良守を守るために自分も火黒との戦いの場に身を投じる影宮君が格好いい回でした。

 ところで、火黒の武器は日本刀のような刃なのですが、少年マンガの世界で日本刀と言えば、その主な目的は人を斬ることではなく、人が着ている服を斬ることであるのは、「ラブひな」とかそういうマンガが大好きな皆さんであれば、十分認識できていることと思います。もし「シグルイ」が少年マンガだったら、虎眼流の他流試合心得である「斃すことまかりならぬ。伊達にして帰すべし」の意味は、対戦相手の服を切り刻んでしまってキャー源之助のエッチ! みたいなアレに変わってしまうくらい、その法則は強いのです。
 そして影宮君と言えば、そのツンデレっぽい言動や挙動故に、かねてから世間で「実は女の子ではないか」という疑惑が囁かれています。彼の後ろにはツンデレ対象キャラである良守、そして彼の前には日本刀を持った火黒。私が次回の「結界師」に何を期待しているのか、もうお分かりですね。日本刀はキャラの服を斬るための武器! 影宮君の着ている服が剥がされるのはもはや必至の有様! 次回、いよいよ影宮君の本当の性別が明らかに! キャー火黒のエッチ!

 とか妄想したんですが、考えてみたら火黒って限を倒す時に、躊躇無く服を斬らずに身体だけバッサリ斬ってたんですよね。神鳴流の法則は「結界師」には通用しない様です。「結界師」は真面目なマンガだなあと思いました(感想?)。

ハルノクニ

 『現内閣総理大臣、榊秀樹。
  訴えるべき「法律」が敵なんだ

 この台詞を読んだ直後、思わず『現在の日本には「三権分立」というものがあって、行政と司法は別であるという建前が!』とかツッコミを入れたくなる衝動に駆られましたが、そもそも総理大臣を「民主主義が生み出した怪物」と紹介するくらいのマンガなので、この作品の「本当の敵」は現在の日本の民主主義というシステムそのものであると思った方が良いのではないかと思いました。スケールでかいなあ。

 とは言え、その日本が極秘に開発していたのがよりによって目からビームを撃つ未来の世界のネコ型ロボットであるところは流石というか、このマンガの日本のエラい人は『世界における日本の立ち位置』というものをよく判っているなあと感心させられます。こんな萌える兵器を実際に開発してしまうのは、世界広しと言えども日本だけ! 闇から忍び寄る萌える兵器で世界に君臨することを目指す日本! もしこんな萌える兵器の存在が公に知られたりしたら、「カワイイは正義」という概念で世界に君臨する野望を抱く榊内閣の支持率は急上昇間違いなし! このマンガの内閣が間違っているところは、その情報を自ら公開しようとしないところだけですよ! 国家の萌える秘密を暴いて市民に知らしめるため、がんばれギリ君と愉快な仲間たち!

 感想の着地点を間違えた気がします。

あいこら

 「正直な男の人が好き!」とは理想の男性像としてよく女性の口から言われる台詞ではありますが、「あいこら」はそういう女性にこそ読んで欲しいマンガだと思います。
 これを読んでもまだそんな台詞を言えるようなら、キミはホンモノ! さっさとフェティシストの素敵な彼氏を見つけ、どんどん幸せになって頂きたい! 一緒にフェチに優しい世の中を作ろう!(プロポーズ)

聖結晶アルバトロス

 なんか掲載位置が、いつの間にかちょっと前の「絶チル」みたいなところになってるのが気になります。
 「アルバトロス」って、やっぱり典型的な「コミックスは売れるけど読者アンケートが集まらない」系のマンガなのかなあと思いました。

 新人作家の初単行本ということもあり、コミックス1巻は入手が極めて困難になるのは必至の有様なので、「アルバトロス」が大好きな皆さんはぜひコミックスの入手に失敗し、「アルバトロスが売ってねえ!」と声を挙げることで、世間的に如何にこのマンガが盛り上がっているかを出版社に知らしめて頂きたいと思いました。キミの犠牲がこの作品の未来を創る!(イヤだなあ)

からくりサーカス

 ついに鳴海としろがねの戦いに終止符が。万難を排してついに抱擁するに至った血まみれの二人の姿と、そのバックで「人類最後の希望」となった勝を乗せたロケットが空に昇っていくカットは、最高に格好良かったです。そりゃもう、年寄りの入れ歯にかけて!(ハーレクイン風に)
 次回からは、いよいよ世界最高のダメ人間であるフェイスレスが勝と相対することに。追いつめられたダメ人間が何をするのか、今から楽しみで仕方ありません。

2006/04/12

■王をも殴れる男になりたかったサンデー18号感想(今更版)

MAJOR

 「MAJOR」でこれまでの吾郎の生き様とは相反するような『スモールベースボール』の概念を持ってきたのは、WBCで「スモールベースボール」を掲げた日本チームが優勝したからじゃね? ハッハー! とか笑いながら、メタな視点でマンガを読んでいい気になってる自称マンガマニアな皆さんが、最後の「おにいちゃん…!!」のコマで思わずグッと心を捕まれてしまう姿が手に取るように見える様でした。
 勿論私も掴まれました。

犬夜叉

 『桔梗の側に控えた琥珀の持つ四魂のかけらが、恐ろしいほど清浄な光を発している事に――

 桔梗が琥珀を連れ回しているのは、てっきり桔梗が琥珀のショタっ気にやられてメロメロになっているからだとばっかり思っていたのですが、本当は琥珀を連れ回すことで彼の持つ四魂のかけらを浄化する目的があったなんて!
 これまでの彼女の行動は、美少年を連れ回す趣味と、四魂の玉を浄化して奈落を倒す実益を兼ね備えていたって訳だったのですね! さすが桔梗さまは違う!(←違う)

ハルノクニ

 語尾に「にょ」を付けるネコミミ宇宙少女が目からビームを出してオタク界隈にセンセーショナルを巻き起こしてから幾星霜、ついにメジャー誌であるサンデーでもネコが目からビームを出す時代に。
 自分が「最終兵器彼女」を初めて読んだ時は、この世にあまねく制服を着た女子高生は全て制服の下からミサイルを撃てるようになるべきだと主張したい気分に駆られたものですが、それと同様に今私は猛烈に「この世にあまねくネコは全て目からレーザーを撃てるようになるべきだ」と主張したくてたまりません。
 生きたネコは目からレーザーを撃てないからダメだ! これからのネコはすべからくロボであるべき! ネコロボさいこう! 超さいこう!

武心

 ネットに書かれた「武心」の感想で『万乗パンツが出て来ないよ!』みたいなコメントを読むたびに、サンデーにおける久米田先生の影響力はこれほどまでに大きいモノなのかと実感させられます。

 しかし今回出てきた小金丸君は、主人公の流星君にヤり込められて身も心もメロメロにさせられるに相応しいキャラであり、ここに来てついに往年の「DAN DOH!!」における最大の見所であった「最初は主人公にヒドいことをしているキャラが、ボロボロになりながらもひたむきな主人公に心を打たれ、改心して身も心にメロメロになっていく」シチュエーションが拝めるのではないかと期待させてくれます。
 流星君には、ぜひとも万乗作品の魅力はパンツだけではないことを、武を持って知らしめて頂きたい。

絶対可憐チルドレン

 結局、男の子も親友の薫もいいように手玉に取れる葵と紫穂が最強という結論?(まちがい)
 でも葵は紫穂に弱点(耳)を握られていて歯が立たないから、「絶チル」界最強は紫穂で決定?(こっちはまちがってない気がする)

 今回出てきた葵の能力は、「空間をねじ曲げる」+「そこに対象物を放り投げる」という、このマンガにおけるテレポーテーション能力のバリエーションの一つですね。拳銃の弾道をねじ曲げるわ、光をも歪めて視覚に干渉するわと、なんか使う側のアイデア次第でものすごく応用が利く能力だなと思いました。頭が良い葵なら、これらを使って更に様々なことができそうな感じ。ますます彼女の将来が楽しみです。でも弱点は耳
 あと、小学生男子に「負けませんよ!」とか言われて「」とライバル意識をかき立てられた皆本は、相変わらずロリコンムッツリスケベ呼ばわりされるに相応しい存在だと思ったので一安心。それでこそ僕らの皆本です。

D-LIVE!!

 ついに最終回ながらも、斑鳩はいつまでも斑鳩のままだったという感じの終わり方で清々しいです。これからこのマンガがサンデーに載らなくなるかと思うと、ちょっと寂しいですねえ。
 あとは最終回にも関わらず春日さんが全く報われておらず、こっちもこっちで清々しいなあと思いました。皆川先生の次回作は彼女を主役にして下さい。

2006/04/07

■更新日記ページ移動のお知らせ

 トンガからアメリカに移住!(挨拶)

 前に予告していたサイト移転ですが、とりあえず新サーバとドメインを確保しましたので報告します。
 新しいサイトのURLは、http://c-www.net/になります(が、正式移転はまだ当分先)。

 まだコンテンツの移転準備は全然できていないのですが、まずはこの更新情報ページを新サーバに移転しました。このページのURLはhttp://whatsnew.c-www.net/です。
 リダイレクト設定をしてあるので、従来のアドレス (http//fukaz55.main.jp/whatsnew/, http://cwww.pos.to/whatsnew/) でもアクセスは可能ですが、リンクして下さっている方は、気が向いた時に変更をよろしくお願いします。

 しかし我ながらC-WWWって過去のコンテンツ多過ぎ。さすが伊達に10年もサイト開いてないよね!(変な自賛)
 おかげで、まだインデックスページすら正式公開できない状態です。移転が終わるのは何時だ。

※お知らせ:
 絶チル感想掲示板のサイト移動作業を、明日(4/8)の午後1時から行う予定です。
 作業中の書き込みは移転先の方に反映されない可能性がありますので、この間の書き込みはご遠慮願います。

Posted at 20:37 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2006/04/02

■メモ:少年マンガ誌の現在

 毎日新聞社発行の「まんたんブロード」に掲載された、更級修一郎氏インタビューによるマガジン・サンデー・チャンピオン各誌の編集長インタビュー記事が、現在ネットで公開されています(更級修一郎氏のブログのエントリより)。

特集:少年マンガの現在 上
特集:少年マンガの現在 中

 今も梶原一騎的ダイナミズムを志向するマガジン、今もあだち&高橋作品の強い影響下にあるサンデー。
 共通するのは、80年代までに形成されたスタンスを踏襲し続けていること。

特集:少年マンガの現在 下

 そして識者の座談会では、子供向けの娯楽に徹するスタイルを90年代後半から洗練させたジャンプは強い、という話題に。
 出席者達がみんなジャンプの話題になると何となく饒舌になるのは、やっぱそれだけ今のジャンプには識者を語らせたくなるモノがあるからなのかなあと思った。

Posted at 19:44 in マンガ::いろいろ | WriteBacks (2) |

2006/04/01

■サンデー17号感想列挙版

結界師

 身体からオーラのような結界を発する技は、かつて正守が使っていたものと同じタイプのものだと思われます。
 空間を自分の意のままにする能力が「結界術」の本来の姿であるとすれば、良守もいよいよ結界師としての本領に目覚めつつあるのかも知れません。

妖逆門

 今のところは人は全然死なないしライバルプレイヤー達もみんな基本的にはイイ奴ばっかりという、「カイジ」的な臭さが全くない爽やかなマンガになっていますが、この雰囲気をぶち壊す性格破綻キャラがそろそろ登場してこないかなー? と期待している私は、多分このマンガの読者層の想定外にいるのではないかと思った。

ハルノクニ

 鉄山靠を黙々と警官に当ててなぎ倒しつつ進撃するコーさんが熱すぎます。八極拳を使えるだなんて何者ですかこの人。史上最強の弟子ですか。「拳児」の登場人物ですか。「ネギま」の格闘大会の参加メンバーですか。中国拳法を会得している彼の背後には、実は中国華僑のシンジケーションとかが存在するとかそういう裏設定があったりするのですか。謎が謎を呼びます(まちがい)。

聖結晶アルバトロス

 このマンガの作者はホントに「ヒロインの裸」を使うタイミングをわきまえてますね! と思いました。
 あとピジョンがわざわざ「次会った時は、もっとひどい目にあわせてあげる」と言ったということは、これはつまり「次回登場時には王女緊縛プレイ以上の何かを期待してネ!」という作者のメッセージであると解釈して良いということなのでしょうか。やっぱりこのマンガの作者はホントにわきまえていると思います。

あいこら

 先週はなんかハチベエが桜子に会いたくてたまらない恋する一途な男子みたいな感じだったので、思わず「あんなさわやかに輝く男じゃないはずなのにー!! お前は腐っちまったー!!」と薫みたいに叫びたくなったのですが、今週できっちりバランスを取って来ましたね。流石です。
 しかしこのマンガ、早くも「連載の中でやることがない」状態に陥りつつあるんじゃないかと心配になって来ます。

絶対可憐チルドレン

 ハシラの「次号最終回!?」を真に受ける人をネットでも何度か見かけ、私もビックリしました。掲載位置がずっと微妙なので、『もしかしたら』と心配している人がそれだけいるということなんでしょう。「絶チル」はみんなに愛されてるなあ。
 担当編集者におかれましては、このファンの漠然とした不安感を解消できるよう、掲載位置などの面での更なる改善をお願いしたい所存です。サンデー17号の発売日がエイプリルフールだったら良かったのにネ!(せいいっぱいのフォロー)

からくりサーカス

 「誰だ!? 誰がオレを守っている!?

 かつて勝はナルミに背中を守られたおかげで生き残ったことがありましたが、勝が鳴海の背中を守った今回の展開は、その時のことを思い返すと尚更グッと来てしまいます。勝の人生の目標だった鳴海から「頼もしいぜ」と思われる。勝のこれまでの努力が報われたシーンと言えるでしょう。今まで「からくりサーカス」を読んできた甲斐がありましたよ。

■サンデー17号絶チル感想

 『そんなことより手、つなぎたかったって顔ね。さわらなくてもわかるわ

 すみませんすみません私いままで紫穂のダークサイドな面を意識しすぎていて、彼女が彼氏に見せる笑顔や何かは全て何らかのがあるものと思いこんでいましたが、今週の「絶対可憐チルドレン」を読んだらそういう邪な考えは今回ばかりは捨てた方が良いと思えるようになりました。彼女メチャクチャ可愛いじゃないですか! いい娘じゃないですか!

 「転校前はどこにいたの?」と彼に聞かれて動揺して転んでしまうところ、彼氏から手を差し伸べられてつい躊躇してしまうところ、そして彼に自分に対する警戒心がなく、むしろ紫穂がサイコメトリーであることをカッコイイと捉えているのが判って安心するところ。紫穂はその能力故に、『自分は他人から拒絶されるものである』と最初から諦めていることが「蜘蛛の糸」の絵本を読んでいた五歳の頃の姿を出すことによって改めて提示しているのですけど、だからこそその辺まったく関係なしで素直に自分に手を差し伸べてくれた省吾君に対して「『そんなことより手、つなぎたかったって顔ね。さわらなくてもわかるわ』」と素直に微笑むことができたのでしょう。カワイイですよねー。

 そして更に言えば、デリンジャーを小指立てながら撃つ仕草が超カワイイです! 例え彼氏の前だろうが、銃を出して撃つまでの間に全く躊躇がないのもステキ! 自分の幸せを脅かす奴に対して全く容赦がない! そしてそれでも小指を立てるオシャレ心は忘れない! それでこそ紫穂! そこにシビれる憧れる!
 すみませんすみません! 紫穂を必要以上に暗黒キャラだと思いこんでいてすみません! 二次元世界の幼女に謝りたくなったのは、これが生まれて初めてです!

 それに対して葵の方は、追っ手をやり過ごすために彼氏の眼鏡をテレポートさせて「本当の自分の能力」を知られないようにしていたところが興味深いなと思いました。両者の他人に対する付き合い方の違いが垣間見えたというか。
 あと、5歳の時の怯える葵の姿がやたらと可愛かったんですけど、そういや彼女には現在5歳になるさんがいるんですよね。葵の弟だから、きっと顔もソックリに違いありません。なんかこれ超ヤバくね? ちるどれん5ちゃいに萌えるならまだしも、5ちゃいの少年に萌えちゃうのは超ヤバくね?(なんだこの感想)

2006/03/29

■持ち込み界の女神

 時期的に既に旬を外れた話題な上、世間的にどこまで判ってもらえるのか不安なのですが、どうしても書き留めておきたいと思ったので書きます。
 週刊少年サンデー13~15号に掲載された「まんがカレッジ特別講座・持ち込みのススメ!!」という記事の中に、「漫画家志望の中学生の少年が、先輩の応援に励まされてサンデーにマンガを持ち込む決意をする」という筋書きの短編マンガが載っていたんですけど、その『主人公を応援する先輩女子』の存在が気になって仕方ありません。

 彼女の名前は漫研のペン子ちゃん。彼女はまんカレの入選経験があり、既に担当編集者も付いている漫画家のタマゴであり、このマンガの中では少年を「作品を造ってプロの編集者にマンガを見てもらい、漫画家になる夢に一歩近づこう」と励まして彼の歩む道を優しく導こうとする存在として描かれています。まさに、「持ち込み界の女神」となるべくサンデーから遣わされた存在と言えましょう。
 そんな彼女の初登場のシーンがこれ。

 語尾に「ですぞ」を付ける口癖がチャームポイントな先輩。
 でも先輩、「マンマン♥」はヤバいッスよ。

 やっぱマジでヤバくないッスか先輩。

 すみません言い過ぎました先輩。

 このマンガの作者の中山雅也先生は、「聖パロロ女学園軟式相撲部」という、エキセントリックというかエクストリームというか、とにかくそういう系統のコミックスを出した経験がある方のようです。ペン子先輩といいこのコミックの表紙といい、独特のインパクトを与えてくれる絵柄の人だなあと感じました。可能であれば、今度探して読んでみようかと思います。マジで。
 ペン子先輩の次回作にご期待下さい。

※画像は週刊少年サンデー06年13号・14号より

2006/03/27

■今後の予定

サーバ移転

 現在C-WWWは、コンテンツ部分がpos.toネットに、日記や絶チル掲示板や「絶ブ」などはロリポップにと分裂した状態になっているのですが、近日中に新しいサーバをレンタルして再び一つにまとめる予定です。今月中に移転先を決めて、4月中には移転を完了させたい所存。サーバ性能を強化して、「絶ブ」とかの機能を強化したいです。
 ドメインも取れたら取りたいです。

掲示板廃止

 昔から設置してある「C-WWW掲示板」ですが、私の都合であまりお返事とかができなくなっているというのと、いわゆるSPAM的な内容の書き込みが増えてきてメンテナンスの負担が増大しているという事情により、移転する際にそのまま廃止致します。これまでのご愛顧に感謝。
 また、作品別の掲示板のうち、週刊連載版「絶チル」以外の掲示板(ワイド版GS美神、短期連載版絶チル、GSホームズ、カナタ)についても、移転時に新規書き込みを停止します。廉価版GS美神の掲示板は特に設置する予定はありません(が、要望があれば設置します)。

Posted at 06:59 in 更新情報 | WriteBacks (1) |

2006/03/26

■ガール・フレンズ突っ込みどころ烈伝

 先週から始まった「絶対可憐チルドレン」の「ガール・フレンズ」編は超面白いッスね!(おそいよ)
 今回はやたら突っ込みどころが沢山あるので、個人的に引っかかったところをまとめてみました。

その1
・「日本で白人男性モテるの嘘デスかー!?」
 というか彼は最初から日本文化を著しく勘違いしているので、特務機関の日本支部駐在員としては正直どうかと思います。
 しかしネクタイを頭に締めた姿が似合うのも確か。悲しいほどに。
・大きな古時計を歌う大佐
 グリシャム大佐が活躍するシーンがどれもこれも大変に面白いのは、多分作者が彼を大好きだからでしょう。
 椎名高志が本当に描きたいのは巨乳キャラでも幼女でもなく、オヤジキャラなのではないかと思うことが時々あります。
・昔の兵部
 「クールな熱血漢」っぽい容貌。なにこの色男。
 昔の彼の姿がマンガの中に出てきたということは、彼の過去が語られるエピソードも近いうちに登場するのでしょうか。
・名無しの同級生女子は薫狙いではないかという妄想
 初登場時に彼女が着ていたシャツに「A GIRL MEETS A GIRL」と書かれていたのが、個人的にはどうしても気になって仕方がありません。クサいよね彼女!(オレの方がクサいです)
 ちさとも実は薫狙いだったら面白かったのですが、幼なじみの彼氏の方がイイみたいですね。残念。
・薫にラブレターを出した女の子がかたらカワイイ件について
 何ですかこの庇護欲をソソるやたら可愛らしい女の子は! 何このマンガ!(絶チルです)
 彼女は週刊少年サンデーじゃなくて、一迅社の「百合姫」に出るべき人材です。
・モテる葵と紫穂
 葵がモテるのは当然として、紫穂までモテている(というか紫穂の方がモテている)というのは、それだけ彼女が完璧に持ち前の腹黒さを見せないだけの技量を持ち合わせていることを意味しています。要するに猫かぶり。きっと本人は意識しないでナチュラルにやってるんだろうなあ。天性の悪女は違うなあ。
 学校で紫穂にラブレターを出してような子の大半は、きっと「シュガシュガルーン」でバニラのドジっ子な仕草に萌え萌えになって毎回ハートを奪われてる同級生男子みたいなものなんだろうと思われます。あの作品の世界では奪われたハートは通貨として使用できるので、女子は男子から奪ったハートで通販とかしてるんですよ。これぞまさに恋愛資本主義ですよ。男子かわいそう。
・「このさじ加減わかんねーかな!!」
 大きなオトモダチにとってはこういう感覚は極めて自然なんですけど、でもこれが判るようになるのはやっぱり大人になってからだと思います。
 薫はおませさんだなあ。
・登場人物:花咲ガニ
 ここまで細かいネタを仕込めるんだったら、たまには休載するのもいいかも知れないと本気で思った。
その2
・「キミらがそんなことでダメになるわけないだろ?」と皆本が言った時の薫の表情
 「お前は女の友情というものをわかってない!」と暗黙に訴えているような、薫のブーたれた顔が印象的でした。
・「途中で彼氏に会ったら『先帰ってて』とか言うよーになるね!」「あ~ あるね、たしかに」
 これは一般的に言えることなので大きなオトモダチな皆さんは十分共感できることだと思いますが、ちさとは既に薫に一度『先帰ってて』と薫から言われたことがあるので(コミックス4巻「ナショナルチルドレン」1話参照)、尚更「あ~」だったんでしょうね。こめかみに怒りの漫符が入ってますし。ちさとちゃんもこの辺は骨の髄まで女なんだなと思いました。
・「そりゃいつかは… でも、まだイヤなんだもん…!!」
 今回のエピソードで唯一シリアスなのがこのカット。友達を含めた周囲が否応なく「先」に進んでしまうことに対する、言葉にならない不安であると解釈しました。「成長」をテーマの一つにしているこのマンガでは、主役である薫がこう考えていることは結構重要な意味を持つのかも知れません。
・「あんなさわやかに輝く女じゃないはずなのにー!! お前は腐っちまったー!!」
 今回のエピソード最大の笑いどころ。激同
 紫穂はキラキラした笑顔をしただけでギャグになるのが凄いなあと思いました。意図しないままに笑顔で男を操る彼女の天性っぷりは凄すぎて震えが来ます。
・子供と同レベルの局長
 薫と行動がシンクロさせることで、局長の幼児性を高らかにアピール。薫のは年相応のわがままなのでカワイイものなのですが、なまじ権力がある人間がわがままをやらかすと「小学生のデートを、全力で阻止するッ!!」になっちゃうのでたいへんに迷惑ですね。もっとやって下さい

 そして次回は、5歳の時のチルドレンが出てくるとの事なので楽しみ。その1の表紙絵が10歳、その2が20歳という感じになっているので、これはその3の表紙の絵に使われるのかも。
 あの絵は「椎名絵じゃ萌えねえ!」という批評に対する椎名氏の意地に違いないと、勝手に確信しています。

2006/03/25

■絶対可憐チルドレン4巻

絶対可憐チルドレン 4 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 4 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2006-03-17)
 
発送可能時間:在庫あり。

 買いましたー!(おそいよ)
 そんな訳で感想。

第一部完

 読み終わって最初に思ったのがこれ。この巻は、「絶対可憐チルドレン」というマンガにおける『第一部完』的なポジションに相当すると思いました。例えこのマンガが途中で打ち切りになろうとも(なりませんでしたが)、作者は最低限でもここまでは描きたかったんだろうな、というエッセンスが込められている巻という感じ。

 「サイコ・ダイバーズ」編の最後で、皆本と薫が将来を約束することで兵部が作った「予知を元に未来での可能性を捜すために作った夢」から脱出できたことは、この作品が冒頭で提示した「破滅の未来」を回避するための方法をこの二人が見つけ出したことを意味しています。「未来は変えることができる」という希望を皆本に(そして読者に)与えるこのエピソードは、最初に「破滅の未来」を提示した以上は物語の中に織り込む必要があるものであり、それを無事に描ききることができたことで、「絶チル」は作品として一つの大きな山場を超えたのではないかと個人的に思っています。そういう意味での「第一部完」です。

 その後の「ナショナル・チルドレン」編や、現在進行中の「ガール・フレンズ」編を読む限りでは、薫と皆本の間に生じた「絆」を更に他のキャラクターにも広げる方向に話を持って行くつもりなのかな? という気がしています。
 個人的には、せめて葵には人並みの幸せを掴んでもらいたいなあと思います。でないと泣くよ?

関係性の変化

 薫と皆本の関係のみならず、皆本がチルドレンを育成する「超能力美少女育成コメディー」なるこのマンガのコンセプトに対しても変化が発生したのではないか、と思わせたのがこの巻。
 このマンガが始まった頃の皆本のスタンスは「子供への厳しさと愛情を合わせ持った保護者」という立派なものであった(というか、少なくとも本人はそうあろうとしていた)はずだったのですが、現在では徐々に「アタシを叱らないハンサムで優しくて頭が良くてしっかり者で高収入の年上のお兄さん。もしかしたら、彼との甘いロマンスも!? キャッ」的な、何かこう女の子の願望を実現したキャラクターになりつつあるんじゃないかという気がしてなりません。

 チルドレン達と皆本の間の関係の変化が明確になったのは、「ハート・ブレイカー」編で皆本が『僕と一緒に戦ってくれ!』と言ったシーンでしょう。「自分が守ってあげなければならない子供」ではなく、「共に戦うチームのメンバー」としてチルドレン達を再認識した瞬間がココです。4巻の「サイコ・ダイバーズ」その4の穴埋めページには『なんで二回言うの』『だいじなことだから』という会話が描かれていますが、それだけこのシーンが皆本にとって大事なことなのだと暗に訴えているのです(こじつけ)。
 そして、その後の「ハート・ブレイカー」での皆本の薫へのメロメロっぷりは皆さまご存じの通り。ロリコンムッツリスケベ呼ばわりされるに相応しいデレっぷりが見事でした。すっかり薫にヤラれちゃってますよね皆本。このマンガが「超能力美少女育成コメディー」と銘打って始まった頃は「皆本が美少女に育成されるマンガになるに違いない!」とか冗談で言ってたものでしたが、なんかソレが本当になりつつあるような気がしてならないのです。

オマケマンガ解析

 あと4巻と言えば、やはりどうしようもない(褒め言葉)おまけマンガにも触れなければなりません。

 メタ的な視点で物語の構造を捉えてそれをギャグに落とす技術の高さはさすがパロディ描かせたら上手い椎名高志だなあと素直に感心させられたり、あんなこと言いながら実は椎名先生も本心では「ラブひな」みたいなマンガを描きたいのかと勘ぐってしまったりした訳なんですけど、唯一惜しまれるのは、主人公が内心では裸を見たくて仕方がないと思っているメインヒロインの立場のキャラが『絶チル』には存在していないため、この手のラブコメマンガのお約束である『悪友から「××(ヒロインの名前)の裸が見られるかも知れないぜ?」とそそのかされることで、普段は優柔不断な主人公が女風呂を覗く気になる』シチュエーションを再現できないところです。これ重要ですよ!(力説)
 で、その後は主人公倒れる→主人公の裸をヒロインに見られる→何故かヒロインに介抱されることになる→何かいい雰囲気になる→途中で理不尽な形で邪魔が入る→寸止めラブコメ成立、というフローチャートで粛々と処理されれば完璧です。少年誌におけるラブコメは、如何に寸止めシチュエーションに持って行くかが重要ですからね! 寸止め重要! 「ラブひな」も「いちご100%」も寸止めで世界を獲りましたからね!

 しかし「絶チル」の場合、皆本が薫の裸を見たがったらその時点で寸止め以前に社会的にアウトですし、万が一薫が意識を失った全裸の皆本に遭遇したりしたら、寸止めが成立しなくなる可能性が高くなってやっぱり社会的にアウト間違いなし。ムッツリスケベな二十歳の男とおませでエロな十歳の少女という設定は、構造的に典型的エロコメ的なベタ展開を許さないのです。この辺にも、「絶チル」というマンガの設定の妙が伺えます(強引)。

 個人的に、4巻のオマケマンガでは「サイコダイバーズ」編で皆本が寝ている間に夢見ていた薫とのエロい妄想シーンを拝みたかったのですが、その辺は作者よりもむしろファンが同人誌を作って自らカバーするべき領域なのでしょうか。夏コミ行けるといいなあ(捜すの?)。

 あと、朧さんの乳は控えめに言っても明らかにデカ過ぎると思います。
 結局4巻の感想じゃない文章になってしまったような。まあいいや(おわり)。

2006/03/15

■第4回仁川経済大学コミックアワード

 もうネットでは旧知の話題になってしまいましたが、みんな大好きバーチャルネット博士こと駒木さんのサイト「駒木博士の社会学講座」で開催された「第4回仁川経済大学コミックアワード」において、ついに連載版「絶対可憐チルドレン」がグランプリの栄冠に輝きました。
 駒木博士のところのコミックアワードは、ネット上におけるマンガ評論の権威として確立しているイメージがあるので、そこで「絶チル」が最高の形で評価されるというのはファンとして純粋に嬉しいです。

 これでコミックス5巻の販促の帯には、「これぞエンターテインメント!! 2005年最高傑作と評された『絶対可憐チルドレン』」とか書かれること間違いなしですネ!

 「絶チル」はグランプリと同時に『ジャンプ&サンデー最優秀長編作品賞』も受賞しているのですが、その受賞理由として書かれている

『絶対可憐チルドレン』はとんでもない作品です。どれくらいとんでもないかと言うと、何もかもが巧過ぎるので、普通に読み飛ばしてたら全く凄い事に気付かないぐらい、とんでもない(苦笑)。

 というコメントが、「絶チル」が如何に完成度が高いマンガであるのかということを、とても判りやすく表現していると思いました。
 つまり「絶チル」の何処が凄いのかというと、マンガとして基本的なことを極めて高いレベルで自然に実現しているところが凄いのだ! ということなんですよね! ハカセ!(←誰?)

 そしてそれと同時に、「現代マンガ時評」を含む定期更新の終了もアナウンスされました。
 ここ最近は明らかに更新するのが辛そうな雰囲気だったので、この決定も致し方ないと思います。

 駒木博士のサイトは既に「権威」としての地位を確立していると思うのですが、それ故に「自分の立場を考えて、発言内容にもっと配慮して下さい」と受講者から言われてしまう程の大きなプレッシャーを駒木さんに与えていた訳であり、その期待に応えるだけの評論活動を行うモチベーションを(趣味の範疇で)これまで保ち続けて来たのは、とても大変なことだったことは想像に難くありません。
 今まで本当にご苦労様でした。しばらくの間、ゆっくり休養して下さい。

 あと、ぶっちゃけチャット大会の日程が決まりましたらぜひ参加したいと思いますので連絡下さい(笑)。

Posted at 23:15 in マンガ::いろいろ | WriteBacks (0) |

2006/03/14

■MISTERジパングを読んでいだ時の違和感を思い出した

 お久しぶりです(挨拶)。仕事で頭がテンパッていたので更新停止してました。

 「ピアノ・ファイア」のいずみのさんが、「椎名高志のコマ割りグセ」というエントリにおいて椎名高志マンガにおけるコマ割り(と、それに伴う問題点)について書かれていたので、それに対して色々考えたことを(あまりまとまってませんが)書いてみます。

 特にコマ割りに関しては、椎名高志は極楽大作戦の時代から「1ページのコマを6コマ以上に割らない」というスタイルを通している(大体3~5コマが普通で、6コマに割るのは珍しい)と思うのですが、そのコマ密度の低さに対して、1話あたりのストーリー展開が早いという要素が災いして、しょっちゅう説明不足な場面を生んでます。
 ギャグにしろ見せ場にしろ、「オチを出すのが早い」「起承転結の承や転(タメ)が足りない」印象を度々受けました。場面と場面がうまく繋がらなくて、一瞬ワープしているような気にさせる。

 んで、この「オチを出すのが早い」「タメが足りない」という現象は、今連載中の『絶対可憐チルドレン』でも良くあるんですよね。おそらく、MISTERジパングの頃についてしまったクセが作者に残ってるんだと思います。話のオチをいきなり出したり、キャラクターの感情が高まりきる前に大ゴマをバーンと出して決め台詞を叫ばせてしまったり。「作者が見せたい結果」だけを脈絡無しに描いているような。

ピアノ・ファイア 「椎名高志のコマ割りグセ」より引用

 「MISTERジパング」の頃は、コマ割りについてはあまり気にならなかった(というか、マンガを読んでいてコマ割りを気にすることはなかった)のでそれに関しては何とも言えないのですが、当時リアルタイムで連載を読んでいて「リズムが悪い」と感じることが何度かあったことは記憶しています。キャラクターが自発的に喋っているのではなく、ストーリーに沿うように台詞を喋らされているように読めてしまうが故のノリの悪さというか、そういうタイプの違和感を当時持っていたのは確かです。
 それが、いずみのさんが『「作者が見せたい結果」だけを脈絡無しに描いている』と指摘しているところではないか、と思いました。

 ミスジパの時は、椎名氏が自ら「日吉が思うように動かせなかった」みたいなことを完成原稿速報に書いたり(参考:Wayback Machineによるログ)していた時期もあったので、当時は色々と悩んでいた面もあったのではないかと推測しています。

 そして現在の「絶対可憐チルドレン」ですが、これまで以上に意図的に大コマを使っていると感じることはよくありますね。基本的には「能力バトル」系のマンガなので、絵的なインパクトを最重要視した演出をしている印象を持っています。
 また「絶チル」では、「MISTERジパング」の頃のようなリズムの悪さを感じることは(個人的には)かなり減って来ています。特にコミックス3巻以降に収録されたエピソードでは、読んでいてその手の引っかかりを感じたことはほとんどありません。この頃から個々のキャラクターのパーソナリティが(作者にも読者にも)明確になり、作品そのものにも勢いが出て全体的なノリが良くなったというのもありますが、連載に人気が出て来たおかげで一つのエピソードに話数を費やすことができる余裕が生まれるようになったから、という理由もあるのかなと思っています。

 ただ、それでも「本来作者が構想していたストーリーから実際に誌面に落ちるまでの間で、相当プロットを削ぎ落としているんだろうなあ」と感じることは多々あります。前回の「ナショナル・チルドレン」編でも、グリシャム大佐の話芸をギャグとして大コマで見せることを最優先にし、その一方で本来ならストーリーのメインに据えるであろうはずの「過去の彼とおかっぱ少女との思い出のノスタルジー描写」は大胆に削って、『読者が考えて補完してもらう』方向にあえて持って行ってるフシがあります。
 こういう省略の仕方ができるのはマンガというメディアの特性であり、椎名氏はそういった記法が許されるマンガの文法を読者が把握し、意図を読み取る能力を持っていることを期待してマンガを作っているのではないか、と思います。ここまで表現すれば後はついて来てくれるだろうという、(良く言えば)読者の知性を信頼したマンガの作り方です。これは、特に近年の椎名マンガで顕著になって来ている傾向だと分析しています。
 これは、言い方を変えれば「マンガだから許される表現に頼っている」とも言えますが。「ナショナル・チルドレン」編を原作のテイストを活かしたままアニメ化するのは、結構大変そうだなあと思いました(気が早い)。

 あとコマ割りで思い出したのですが、「ラブひな」を読んでいた頃はよく「何故この人(赤松健先生)は、こんなに細かくコマ割りをしてまで1話でストーリーを進めようとしているのだろう。このボリュームだったら2話くらいに分割できそうなのに、もったいないなあ」とか不遜なことを思っていたのですが、これは自分の頭が椎名高志作品的なコマ割りのリズム(3~5コマ)に慣れているため、赤松健作品のコマ割り(6~8コマが基本?)を「細かい」と認識していたからだったんだろうなと、いずみのさんのエントリを読んで思い至りました。

 コマ割りの仕方でマンガの表現方法を観察してみるのも面白いですね。
 マンガを読む際の新たな視点を与えてくれて、ありがとうございます。

Posted at 21:50 in マンガ::いろいろ | WriteBacks (4) |

2006/03/06

■2006/03/06のメモ

_[ドラえもん][映画][椎名高志] 『完成原稿速報060305』 [関連情報(1件)]
http://www.ne.jp/asahi/cna100/store/news/060305/060305.htm

タイムパトロールのリーム姐さんがまったく出てこないというのはどういうことなのか。
年期が入った藤子Fファンはやっかいだなあと思いました [関連URL]

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Posted at 00:00 in メモ | WriteBacks (2) |

2006/03/03

■バカだがすばらしいサンデー13号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 グリシャム大佐が前大戦の生き残りということは、兵部も本来はあれくらいの容貌の爺さんだということなんですよね(挨拶)。

 センターカラーということで、いつになく爽やかな扉ページが目を引く今週の「絶チル」ですが、でもその内容といえば、「二人ともバカだが…すばらしい」というグリシャム大佐の台詞が全てを象徴しているような、極めておバカな展開でした。
 本来であればもっと「ちょっといい話」方向に雰囲気を持って行ってしかるべきエピソードなのに、よりによってエスパー二人がおっぱいネタでテンションが上がってしまうアレなキャラだったばっかりに、全てが台無しの方向に。素晴らしいです。我々は今「椎名高志のマンガ」を読んでいるということを、つくづく実感させてくれます。

 今回の『ナショナル・チルドレン』編は、作者の椎名高志先生の「例えどんな話でも、ギャグは入れないと気が済まないんだ!」「幼女も描きたいけど、巨乳キャラはもっと描きたいんだ!」という、明確な意志と作家としてのアイデンティティーが感じられるエピソードでした。ファンの立場としては、これからもこの調子でお願い申し上げたい所存です。

 あと、老婆を連れて来た後で皆本に甘える、葵と紫穂の姿の可愛らしさは異常。ホントに異常。やっぱり皆本は幼女にモテモテだなあ。
 メアリーからロリコン呼ばわりされるのも、全く正当な扱いだと思います。

■ブリザードアクセルの最終回直前みたいな盛り上がりがすごいサンデー13号感想

妖逆門

 マンガにアニメにゲームと、生まれた時からマルチなメディアで展開することが運命付けられた「妖逆門」が、ついに連載開始。少年サンデーと小学館の威信をかけて一発当てに来たぜ! みたいな風格を感じさせてくれます。
 子供達に人気出るといいですね(当たり障りのない期待の仕方)。

 まだメーカーのタカラのサイトには「妖逆門」に関する情報は掲載されていないみたいなので実際にどんなゲームなのかは不明なのですが、「妖逆門」というタイトル、そして「各地での課題をクリアしながら双六のように進んでいく」ゲームシステムから推測するに、バックギャモンをアレンジしたアーキテクチャを持ったゲームなのかな? と予想しています(勝手に)。ゲームシステムマニアの私としては、実際どんなゲームが出てくるのかちょっと興味が湧くところ。
 マンガの方は、そのアーキテクチャをどのような形でストーリーに活かして来るのかに期待しておきます。あと、アニメの予告ページに登場している「きみどり」という名前の傘を持った女の子は、明らかに性格が破綻しているキャラ独特のオーラが出まくっていて大変に魅力的なので、早急にマンガの方にも登場させるべきです。

金色のガッシュ

 ラストシーンでチェリッシュとテッドがキスしたシーンよりも、チェリッシュのパートナーのニコルが実は男装した女性だったことにときめいてしまった人?(挨拶)

ハルノクニ

 第二話にして、いきなり最終回間近かと錯覚させる緊張感あふれる雰囲気が感じられたエピソードでしたね(注意:このサイトに書かれているマンガの感想は、基本的に全て褒め言葉です)。

 今週は、食堂でケンカしている聖士と志乃を見て、『国家に対して反逆する戦士と化した聖士の前に、体制側に付いた志乃が立ちはだかる! 死合う定めの両戦士!』みたいな展開にならないかなあ、とか思いましたがどうか。ヒドイか(オレが)。
 あと、もし自分が聖士君だったら、浩一郎に対して「コーさん、ウドンの丼を横から鷲掴みにするその持ち方はちょっとヤバいッスよ」と指摘したいと思いました。容姿に違わず、彼はやはりただ者ではない雰囲気を漂わせていると思います。ウドンの持ち方でキャラの風格を表現するとはなかなか侮れませんね!(注意:このサイトに書かれているマンガの感想は(略))

結界師

 「何だよ! せっかく役立てるかと思ったのに!

 ついに影宮君がツンデレ的な言動を!
 本人の意図とは反対にどんどん良守に惹かれて可愛くなる一方の、影宮君の明日はどっちだ!

 火黒×藍緋とは予想外のカップリングでした(まちがい)。

あお高

 逃げてー! みんな逃げてー!(回転する教頭先生のドリルを指さしながら)

 本当だったらマサハル対杉田のシリアスな知謀派キャッチャー対決になるはずだったのに、それを全て帳消しにして今週の「あお高」をコメディーと化してしまった、巴キャプテンの愛の力はホンモノです。マサハルは巴さんから一生逃げられないと思います。

からくりサーカス

 もし履歴書の自己紹介欄に「好きなオートマータ」という欄があったら、まず真っ先に『フラッシュ・ジミー』と書くと心に決めていた私としては、ここで彼が退場してしまうのは残念です。  カワイイ系陰険オヤジキャラという微妙極まりない路線を開拓したジミーに哀悼の意を(三牛親子は?)。

2006/03/01

■マリア様がみてる・未来の白地図感想

マリア様がみてる・未来の白地図 後半のあらすじ

 断ゆることなき未来への不安が
 触れるもの全てを疑い! 憎み! 引き裂く!
 瞳子にふさわしい姉など居ないのだ!

「気に入った!
 この祐巳と共にリリアンを駆ける妹は、それくらい気性の激しい方が良い!
 何としても おまえをいただく!」

(つづく)

 ちなみに元ネタは、「覚悟のススメ」10巻の散と霞の着装シーンです。
 3月にマリみての新刊が発売されるとの情報を掴んだので、今更ながらマリア様がみてるの(現在の)新刊「未来の白地図」の感想を簡単に書きます。

 この巻で印象に残ったのは、やはり瞳子のツンツンっぷりです。彼女は現在、我々読者には与り知らない理由で窮地に立っているようなのですが、そんな彼女の心境を察してついに自ら手を差し伸べた祐巳に対しても「聖夜の施しをなさりたいなら、余所でなさってください」と冷たい言葉を返して一撃で葬り去る、道理を超えた大理不尽なまでのツンっぷりがお見事。むしろお美事
 瞳子が内心では祐巳の存在を求めて止まない状態であることは既に「特別でないただの一日」以降の彼女の動向を見れば明らかな上、何らかの理由で彼女は自身の将来に対して何らかの不安を感じており、今まさに誰かの助けを必要としている状態であることは自分でもよく判っているであろうにも関わらず、それでも差し伸べられた手を「哀れみからの施し」と解釈して拒否せざるを得ない彼女の心理たるや、もはや尋常なものではありません。

賭けとか同情とか、そんなものはなしよ。これは神聖な儀式なんだから

 祥子が祐巳を妹にした時の言葉こそ今の瞳子には必要なはずであり、また祐巳も祥子がこの言葉を発するに至った境地に達することが必要なのだと思うのですが、まだ当の祐巳は自分が瞳子を「妹」にしようと思った心理が何であるかを明確に自覚できていない以上(祐巳が瞳子を妹にしようとした理由を「何となく」と表現していることが、それを象徴しているような気がします)、今の状態ではさすがの祐巳も、極限までひねくれて爆発寸前な瞳子に差し伸べた手を受け取ってもらうのは無理なのも仕方ありません。
 不完全な状態でうかつに手を出したりしたら、瞳子に再びしかるべき因果を極められてしまうのは必至であります。

 おそらく次巻以降で、何故瞳子が現在の心理状態になるに至ったのか? という説明描写が入ることで二人の状況は変化すると思われますし、何より一度瞳子に因果を極められた祐巳が懲りずに「何としても おまえをいただく!」みたいなことを言っている以上、最終的にはこの二人は姉妹の形で落ち着くのではないかと予想はできるのですが、でも実際にこの二人が姉妹となって「鋼我一体! 心はひとつ!」とか叫びながら血盟を果たすまでには、まだまだ相当の艱難辛苦が予想されます。

 OVAで発売されるアニメ版が全てリリースされるのが先か! それとも、小説版の中で祐巳と瞳子が姉妹になるのが先か!
 「マリア様がみてるプロジェクト2006」は、まだ始まったばかりなのだ!(←年末までこのネタを引っ張りかねない予感)

マリア様がみてる―未来の白地図 (コバルト文庫) マリア様がみてる―未来の白地図 (コバルト文庫)
今野 緒雪
集英社 / ¥ 460 (2005-12-22)
 
発送可能時間:在庫あり。

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2006/02/25

■コメリカとは(サンデー12号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

コメリカ!? コメリカと戦争したの!?
そうデース! コメリカ合衆国デース!

 椎名マンガの世界で「コメリカ」というと、初期の名作『マリちゃんたすけて!』((有)椎名百貨店に収録)の舞台となった国を指します。
 ちなみにこんな国。


(有)椎名百貨店ワイド版より

 看板が漢字なので、おそらく公用語は日本語なのではないかと思われます。

 『マリちゃんたすけて!』は、自分が椎名高志氏のマンガを読んで「これ描いた人はセンスと才能があるなあ」と確信した最初の作品なので、今でも思い入れがありますね。バビッチ佐野とか出てこないかなあ。彼のマフィアが擁する変態達なら、十分バベルや兵部配下のエスパーにも対抗できると思います。人類の未来を担うのはエスパーではなく変態だ!

 その辺はともかく今週の「絶チル」ですが、久しぶりにギャグを大胆に放り込んできたという印象です。グリシャム大佐に紫穂が接触する序盤のシーンなんかはシリアスな雰囲気でたいへんにカッコよかったのに、「動物園の三匹の象が処分されることに…!!」「象が!!」で自ら全てを台無し(褒め言葉)に。硬軟が切り替わるテンポの良さが絶妙です。さりげなくチルドレン達のパンチラ過多に対する言い訳を入れているのもグッと来ました。
 椎名高志という漫画家はこういうマンガを描かずにはいられない作家であることを、改めて認識させて頂きました。面白いなあ「絶チル」(いまさら)。

 あとはメアリーの良い意味での頭の悪さに萌え。
 「戦争よくないネー」とえぐえぐ泣くところが可愛くて良いです。

■サンデー12号感想(列挙版)

ハルノクニ

 やる気のない警官に熱く説教するハル君のシーンを読んだ時、「神聖モテモテ王国」に出てきた『ぼくらの夢を奪った大人を 地獄の業火で皆殺し ゴーレッツゴー 大人を殺せ ガッツじゃぜ それが若造の祈り』というファー様の罪深いシャウトが脳内で流れました。
 あらがう大人です。こんにちは(挨拶)。

 ストーリーとしては、「この世界には僕らには知らされていない秘密が隠されていた!」という、割とスタンダードなジュヴナイルっぽい話みたいな感じ。「衝撃の反骨レボリューション」というロックな宣伝文句から推測するに、秘密を知ってしまった主人公のギリ少年が、その秘密を隠匿しようとする権力者達と戦うといった展開になるんじゃないかと思います。第一話から女装が似合いそうな美少年のハル君をいきなり轢死させる展開を持ってきたところに、この作品に対する作者達の気合いの入り方を感じますね。
 何にしろ、タイトルが「ハルノクニ」というからには、今後もハルが物語に大きな存在感を示すことは間違いなさそう。タイトルがセカイ系っぽいところも含め、今後のロックな展開に期待します。自由のためなら鬼となれ! 熱さばつぐんのサンダー若造ビームを大人に決めろ!(まちがい)

 あと、バレると生命に関わりそうな秘密を知ってしまったけど、どうしても世間にこの秘密を知らしめていきたい! と思った時は、とりあえず Winny に流してみるのが良いかと思います。

聖結晶アルバトロス

 意味もなく最初から最後までスプーンを舐め続けている、ピジョンのあざとさがヤバいです。絶対領域標準装備のゴスロリ衣装だけでも十分あざといのに、その上このあざとさ。素晴らしいですね
 彼女たちは鉱物世界からやって来た鉱物生命体なので、金属を舐めてるだけで幸せなのでしょうか。

ワイルドライフ

違和感を感じる「WILD LIFE」受賞の言葉猫は勘定にいれません

 こちらでも指摘されていますが、小学館漫画賞受賞時の藤崎先生のコメントでの冠氏への賛辞っぷりはやっぱりどこか異常な雰囲気があると思いました。
 「ジャぱん」の橋口先生は、まだ冠氏とパートナーとしての関係を上手いこと築いているといったイメージがあるのですが、藤崎先生の場合は冠氏に本気で心酔しきってしまっているんじゃないか? と、なんか心配になってくるほどです。

あお高

 「やり返しちゃおうか。ね!

 黒右京キター!(AA略)
 あと、伸之助がちゃんと活躍しているシーンを初めて見たような気がします。

 教頭先生はやがて怒り心頭に発し、ドリルで他校の生徒を攻撃するようになると思います。

結界師

 「僕は無力だな。約束一つ守れない

 かつての加賀見に『あの人のことお願いね』と頼まれたことを決して忘れず、その決着を己の手で付けようとした、松戸の深い愛を感じるエピソードでした。
 このマンガのタイトルは「結界師」であって「松戸平介」ではないので、残念ながらここから更に松戸や加賀見の過去の物語が語られることはないっぽいのですが、彼らの過去の話は色々と妄想のしがいがあると思いました。松戸×白とか、加賀見の中に入っている悪魔×松戸とかの同人誌があったら読みたいです。

からくりサーカス

 さらばだパンタローネ!
 散り際の嘲笑、見事であった!(「覚悟のススメ」の散さまのように敬礼しながら)

2006/02/20

■サンデー11号感想(近況:せっぱつまってます)

金色のガッシュ

 骨折復帰後の最初のエピソードで、テッドを完膚無きまでにボロボロにしている雷句先生は容赦が無くてステキです。

兄ふんじゃった!

 「メイドマニュアル」が出てくるコマの背景に描かれた、花園メイドのいかがわしさが白眉だと思いました。
 それにしても、メイド喫茶+女装少年と二段階で時代に迎合しているにも関わらず、結果的に全く時代に迎合していないマンガになっているところは凄いです。流行に敏感なフリをしつつ、その流行そのものを否定して破壊しようとするロックな心意気を感じます。「兄ふん」はロックだ。

結界師

 自分の中身が空っぽだからこそ「わがままな女に振り回される」という名の幸福な人生を送ることができたのだ、と人間だった頃に悟ることさえできていれば、白もああはならなかったのになあと思いました。
 男と女の関係って難しいですよねー(知ったかのように)。

絶対可憐チルドレン

 ケンとメアリーって、なんか中学校の英語の教科書に出てきそうな名前ですよね(挨拶)。

 感想ですが、水を使って光学迷彩を作るだなんて、メアリーはただの巨乳じゃなかったんですね! と思いました。メアリーは薫と同じく純粋なサイコキノっぽい感じなので、「ウォーター・オプティカル・カムフラーシュ」はサイコキノ能力だけで使うことが可能という事なのでしょうか。
 あと、今回は女湯で太股を露出する皆本が熱すぎます。「MISTERジパング」で男性キャラの股チラ描写力を鍛えた成果を、こんなところで発揮。これがキャリアというものなのか。

 チョコは葵のでいいです(控えめに)。

グランドライナー

 「あー大佐ァ、これって負けるパターンですよ?
 「大佐ァ、更にヤな予感が…

 ピンチになっても、まるで当事者意識が感じられない達観した態度をとり続けるハミルさんがステキなエピソードでした。最後のシーンではアル君を脅して「けなげな少年をいじめることで快感を得る」どうしようもなくダメな己の性癖を改めて特徴付けると共に、偽札の原版を燃やしてしまうというミスをわざわざすることで、「普段はしっかり者だけどイザとなるとドジっ娘になる」要素があることもアピール。「グランドライナー」の正ヒロインの座を盤石のものとした感があります。

 その辺はともかく、メカと美少女が出てくる正統派冒険マンガは少年誌には絶対必要なのではないかと思いますので、正式連載化されたら嬉しいです。冒険にロマンを求める少年読者と、ハミルさんのようなサディストお姉さんフェチの大きなお友達の読者のため、これからもがんばってください吉田正紀先生。

あいこら

 「あいこら」に出てきた幽霊の小夜は「ネギま」の相坂さよのインスパイヤなのではないかという話題で世間が盛り上がってたみたいですが、それ以前に「GS美神」でおキヌちゃんが初めて出てきたエピソードをまず真っ先に思い出してしまった私は、いったいどうすればいいのでしょうか?(挨拶)

 おキヌちゃん初登場の頃は「幽霊に欲情する」というネタだけでギャグが成立したものですが、それから15年経った今ではもう幽霊に欲情するのは当たり前で、欲情する理由が「幽霊少女のパーツにグッと来てしまった」であるのをギャグにしているところに、「あいこら」の時代性を感じます。
 つまり、「美神」の頃は常識から外れた行為として読者の笑いを誘うための『結論』として用いられていた「幽霊に欲情」ネタが、「あいこら」では読者が普通に共感することができる『前提』になっているのです。これは即ち、現代マンガ読者の間では、既に幽霊に萌え萌えになってハァハァしても一向にモラルを問われないコンセンサスが形成されている、ということを意味します。
 かつて「美神」が裾野を開拓したオカルトギャグは、年を経るに連れて徐々に時代に合わせて変化しながらも、着実に浸透していると言えましょう。

 幽霊に欲情。それは受け継がれる絆。

ねこナビ

 私が思うに、杉本ペロ先生に必要なのは、嫁さんではなく家政婦さんだと思います。
 ペロ先生は、嫁を捜す前に猫村さんを雇うべき。

2006/02/12

■ズボンを履いていても「絶対領域」という表現は成立するんですね(サンデー10号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 乳を「どぷりんどぷりん」と揺らしながらアメリカからやって来た巨乳キャラ。このマンガが「絶チル」ではなく「巨乳ハンター」だったら、絶対彼女はバストエンペラー呼ばわりされているはずです。
 もし彼女がバストエンペラーだったら、その目的は自慢の巨乳でバベルの男共をメロメロにして制圧することで間違いないでしょう。それに対する日本のレベル7エスパーは、将来はおっぱいが大きくなることは予知されているものの今はまだ年相応の貧乳なので、乳では対抗できない! そしてこのマンガは「巨乳ハンター」ではなく「絶対可憐チルドレン」なので、悪い巨乳を成敗する巨乳ハンターも出て来ないのです! あやうしバベル!
 バストエンペラーが勝つのか! それとも、バベルが誇る最高レベルの指揮官でありロリコンムッツリスケベでもある皆本が、彼女の色仕掛けに屈することなくロリコンの操を立て続けるのか! 多分今回はそういう話になるね!(ならないよ)

 あと今週は、兵部に「ありがと、京介」と語りかけた時の薫がかたらカワイイのにグッと来ました。「瞳の中の悪魔」編に出てきた、葵と紫穂の妄想の中で皆本とデキちゃってちょっと大人の雰囲気になっちゃった時の薫みたいです。何だかんだありながらも、薫は薫で徐々に大人への成長を遂げ始めているということなのかも知れません。
 来週は葵の「外人さん」が何に修正されているかも注目(するな)。今週の「名探偵コナン」では外人女性のことを指す時に「外国の女の人」という表現が使われてますが、多分それになるのでしょうか。それとももっと捻って来るのかな?

■サンデー10号感想羅列版

ワイルドライフ

 『美味しそうな消しゴムさん…
 その若さでゴムフェチに目覚めてしまうなんて!(大間違い)

 炭などを無性に食べたくなってしまう「異食症」は主に鉄分の欠乏によって発生すると言われており、おそらく今回のすみ子ちゃんの異常行動もそれが原因だと思われます。鉄生もそのことは把握できているようなので、来週辺りには解決するのではないのでしょうか。
 しかし、ゴムに目覚めたすみ子ちゃんには、危険な魅力があり過ぎます。有り体に言えば必要以上にエロいです。消しゴムを食べる子供をここまでエロく描いてしまう意味は、いったい何処にあるのか。少年読者のフェチへの扉を開くのは「あいこら」だけではない、ということなのか?
 小学館漫画賞を受賞した藤崎先生は、いったいすみ子ちゃんを通じて何を我々に伝えようとしているのか。「ワイルドライフ」はこれから何処へ行こうというのか。

ハヤテのごとく

バレンタインラブラブチェッカー

 少年マンガ誌に似つかわしくない、たいそう少女趣味な付録がついた今週の「ハヤテのごとく」。
 こんな付録が付けてくるということは、ハヤテのファンはこんな乙女チックなグッズにも違和感を感じない、男子の体に乙女のハートをインストールしたロマンチックな「乙女少年」が多数を占めている、と週刊少年サンデー編集部はリサーチしているに違いありません。
 大手出版社まで動かしてしまうとは、「マリみて」ブレイク以降顕著になったオタク男子の乙女化傾向もついに来るところまで来つつあるということなのかも知れませんね。ウソですが。

 それで今週の「ハヤテ」ですが、まるで少女マンガみたいなエピソードだなあと思いました。西沢さんって、もし「ハヤテのごとく」が古典的少女マンガだったらそのまま主人公になれる立場にいるキャラですよね。
 主人公は平凡な家庭で育った普通の女の子! でも、彼女が好きだった同級生の男の子は、ある日いきなり高貴な身分の意地悪な令嬢に仕える執事となってしまった! 彼を取り戻すためにハイソサエティな世界を垣間見ることになった、主人公の運命や如何に! みたいな!
 ただ、今の少女マンガのトレンドから考察すると、ハヤテは外見はイケメンで優しい紳士だけど実はその正体は冷酷なサディストで、隙あらば西沢さんをベッドに連れ込んで(以下略)的な展開を求められかねない気もします。少コミCheese進出を目指してがんばれ畑先生。

 あと、ヒナギクさんはむしろ女らしいと思いました。そりゃ女も惚れるよねー(乙女チックに)

結界師

 「虫が大嫌い」という性格、そして抱きつきながら良守の背中に胸を押しつけるという専門用語で言うところの「あててんのよ」的アクションにより、世間では影宮君女の子疑惑が囁かれている模様。
 でも個人的には、影宮自身は正真正銘の男子だけど、彼に憑依している妖(あやかし)が女性体なのではないかという説を提唱していきたい。限が完全変化した時は筋骨逞しいカッコイイ妖怪になりましたが、影宮が完全変化を遂げたら、さぞやムチムチプリンな女体が(以下略)。あるいはロリロリな幼女体が(以下略)。

 その辺はともかく、どうやら影宮は、今の良守にかつての限と同じヤバい臭いを感じているのは間違いないようです。もし良守がかつての限のように自分を省みない行動を取るようなことがあった時、彼は良守を押しとどめることができるのかどうか。そして、そこから良守への愛が芽生えるのかどうか(まちがい)。

 そして、召還した悪魔に昔惚れた女のコスプレさせてる松戸の歪んだセンスに萌えました。
 それでこそ我が人生の目標となる人物です。

2006/02/10

■2006/02/10のメモ

_[サンデー][絶対可憐チルドレン] 『壁紙/絶対可憐チルドレンVol.20』 [関連情報(1件)]
http://websunday.net/zettai/wallpaper/vol28_l.html

Webサンデーの「絶チル」壁紙サービスに、あの「なんでいっつもローアングルやのん!?」が追加!
キタコレ! [関連URL]

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2006/02/09

■2006/02/09のメモ

_[サンデー][井上和郎][フェチ] 『ZAKZAK:追跡 フェチへの誘い: 2.少年漫画で“パーツの味”描く』 [関連情報(2件)]
http://www.zakzak.co.jp/tsui-sat/tsui/0204_02.htm

最初から最後までツッコミどころ満載な、フェチ的観点から見た夕刊フジの「あいこら」紹介記事。
記事の意図を酌んで『これを通じて、小中高生がフェチに傾いたら、それも面白い現象でしょうね』と豪語する井上先生は流石だと思った

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2006/02/07

■サンデー9号感想(落ち穂拾い版)

最強! 都立あおい坂高校野球部

 チア部が大挙して出てきてラブにひなる展開になった途端、ネットの各所でいきなり話題になった今週の「あお高」。ホントみんなこういうの好きな!
 世間的には「太陽がまぶしいぜ!」のコマの左から二番目の娘の評価が高いみたい(左から二番目派例:マンガがあればいーのだ。さん/ヤマカムさん)ですが、個人的にはやはりまり子先輩に注目してしまいます。彼女の落ち着いた性格と、如何にも「先輩」然とした貫禄を漂わせる風格を、大きくて柔らかそうな胸たれ目というパーツで的確に表現しているところに、全男子生徒は注目。特にたれ目。たれ目ですよたれ目。

 「たれ目」と言えば、まだ『萌え』という言葉が発見されていなかった時代に一大勢力を築き、インターネット黎明期においては「たれめパラダイス」なるイラストサイトが人気を博するなど、様々な栄華を誇ったものでしたが、今ではほとんど鳴りを潜めてしまった感があります。「たれ目 萌え」と「眼鏡 萌え」を共に検索して件数を比較してみれば、その差は一目瞭然です。
 しかし我々は、まり子先輩のたれ目により、「たれ目」というパーツの存在を再発見する絶好の機会を得たのです。確かに彼女には、お姉さん系「たれ目」キャラクターが根幹として備えているべきたれ目アイデンティティを持ち合わせた、まさにたれ目たるべきたれ目キャラだと思います。
 「眼鏡っ娘」や「前髪っ娘」が萌える世間を跋扈し、キングオブパーツフェティシストマンガ「あいこら」ですらたれ目はフェチの対象となっていない今だからこそ、あえて「あお高」のまり子先輩をたれ目キャラとしてデザインした、田中モトユキ先生のセンスが光るのです。我々は決して、たれ目のことを忘れてはいけないのです。判って頂けたでしょうか

 勿論今回はまり子先輩のみならず、巴先輩やバンソコ女千秋、そして名無しのエウレカ髪の女子に至るまで、どの女の子もたいへんに魅力的に描かれていたと思います。さすが、かつて「鳳ボンバー」において、あややのアレっぷりで我々を心の底から震撼させた田中先生です。
 我々もゆめゆめ油断することなく、今後も「あお高」に注目していかなければいけないと思いました。

結界師

 黒芒楼の姫さまの本領発揮。最強に強まってる良守を、尻尾責めでメロメロにした挙げ句に指先一つでダウンですよ。何この強さ。白がいないと何もできない、要介護認定姫さまじゃなかったのか。油断できないね!
 あと、影宮の縛られ上手っぷりにも萌えました(まちがい)。

 その辺はともかく、今週最も印象的だったのは、良守の後ろ姿を見た時、影宮の表情がアップになったシーン。
 彼は良守の背中に、常に死と隣り合わせだった限と同じモノを見たのでしょうか。良守の「変質」を表現した、上手い演出だなと思います。

からくりサーカス

 『歌も…
  歌えるんだ…

 パンタローネ様が! パンタローネ様がかわいい!
 「歌も…歌えるんだ…」と言ったパンタローネ様の表情は、まるで秘めた思いを告白した時のツンデレ女子のようです! なんてカワイイんだパンタローネ様!
 『散り際に微笑まぬ者は生まれ変われぬぞ』とは「覚悟のススメ」の散さまの名台詞ですが、斯様な微笑みを見せたパンタローネ様は、きっと生まれ変われるはず! 散り際の微笑み見事であった!(死亡フラグ確定)

D-LIVE!!

 『お前がASEを捨てるなら俺も…

 元祖ツンデレ髭親父のロコたんが、ついに斑鳩に愛の告白を!
 こんな台詞が出てきてしまったら、いくら初音が斑鳩に迫ろうとも、もはや読者の頭の中には「ロコたんが『俺も…』の後に何を言おうとしたのか」ということしか思い浮かびませんですよ。ドジっ子委員長の春日さんといい彼女といい、最初から最後まで女性キャラが報われないマンガだなあ。そこがいいんだけど。

2006/02/05

■新刊情報とか

 たまにはファンサイトっぽく新刊情報を。

・廉価版GS美神

 今週のサンデーで、MFB(My First BIG)版と新装版の「GS美神極楽大作戦!!」が発売されると告知がありましたが、「まんがの森」の3月の新刊情報には、既に「(廉価版)GS(ゴーストスイーパー)美神極楽大作戦!!(1) 」が3/27に発売されるという情報が載っています。価格は600円。
 価格からして、これは前に出たワイド版「GS美神」のコンビニ流通バージョン(My First WIDE)と見るのが妥当でしょうか。何かしらのオマケ要素(他の作家へのインタビューとか)があるのを期待。
掲示板に情報を下さった月見書店さん、ありがとうございます)

・絶対可憐チルドレン4巻

 そして、同じく3月の新刊情報として、「絶対可憐チルドレン」4巻の名前もありました。3/17発売予定。
 掲載範囲は、おそらく今週のサンデーの「サイコダイバーズ」までだと思われます。ペース早いですねー。

 こちらもオマケ要素に期待。恒例の巻末のおまけマンガに何を持ってくるのか気になります。
 個人的には、「サイコダイバーズ」編での皆本妄想ショーっぷりか、あるいは薫が心の中にしまったものすごい下ネタの正体を期待(するな)。

・Wikipedia

 声優の情報が充実していると評判のWikipedia日本語版に、「絶チル」の項目があるのを今日知りました。キャラクターの名前の元ネタとか載っていて大変に便利。編集して下さっている方に感謝です。
 あとは、作品内に出てきた細かいパロディの元ネタとかをフォローできるようになれば、より完璧だと思います!(←お前がやれと言われそうだ)

 →Wikipedia日本語版:絶対可憐チルドレン

2006/02/04

■サンデー9号絶チル感想

 『大人だからものすごい下ネタも思いつくけど、それは心の中にしまっておきたい。
  大人になるって不思議だね

 日頃からマンガを読んでは「萌え」とか「パンチラ」とか「(*´д`)ハァハァ」とかそういう事を、思いつくがままに口に出したりネットに書き込んだりしている大人の皆さんこんにちは(挨拶)。

 今週のサンデーに掲載されていた「絶チル」の表紙イラストを初めて見た時、卵の殻から孵化しようとしている葵を何故か皆本と見間違えてしまい、「粘液に包まれた全裸の皆本キター! 彼はどこまでもエロい描写が似合う男だなあ!」と思ってしまったんですけど、私ももういい歳した大人なので、それはそのまま心の中にしまっておきたい。
 精神的な成長度合いで十歳の薫に負ける訳にはいきませんからね(手遅れ)。

 そんな訳で今週の「絶対可憐チルドレン」は、夢の世界の中で薫と皆本がストロベリってしまうという、大人ならずとも読んでいてたいへんにお尻がムズムズしてしまう展開でした。いやもう読んでてウキウキしてしまいましたよ今回。

 椎名高志先生の週刊連載マンガで、主役級のキャラ同士がここまでストレートに「好きだ!」「好きよ!」的な台詞の応酬を行ったのは、ひょっとしたらこれが初めてなのではないのでしょうか。キスシーン(今回は未遂だけど)も、「MISTERジパング」のヒガケと日吉のアレ以来なような気がします。
 かつて「GS美神」では、マンガの中でそういうのを期待させる展開を繰り広げて来たにも関わらず、作者に照れがあったのかどうかは判りませんが、結局最後までそういうシーンがあまり出て来ないまま人間関係が煮え切らずに終了してしまい、そういうのを期待していたファンを随分とやきもきさせたものでしたけど、現在の椎名高志はそういうシーンも必要とあれば照れずに躊躇なく描けるくらいに成長したんだなあと、何だか感慨深くなってしまいました。
 長いことファンやって来て良かったです(エラそう)。

 また、この二人の関係が今回ここまで一気に進展したのは、薫というキャラクターがこれまでの椎名マンガにはあまりなかった程に恋愛に対して直情的で押しまくるタイプであるのと、その一方で皆本が押しに弱いタイプというか、むしろ押されることで魅力が出てくるタイプなのにも一因なのではないか、という気がします。こんな二人が誰もいない世界で二人きりになれば、こうなる方がむしろ自然と言えましょう。
 「作者の中でキャラクター達が意志を持って動いている」ってのはこういうことを言うのかも知れない、と今回の話を読んで思いました。

 「夢から醒めたら、夢の中で起こったり考えたりした事はほとんど忘れてしまう」という制約があるので、今回のストロベリーエピソードが直接今後の展開に影響することはなさそうですが、二人が将来を約束することで兵部が作った「予知を元に未来での可能性を捜すために作った夢」から脱出できたということは、彼らが「予知」を覆すだけの可能性を持っていることが明らかになったことを意味しています。
 そういう意味において、今回は物語的には大きな進展があったのは間違いありません。

 まあ、今後この二人が現実世界でも今回みたいな調子で始終いちゃつかれると困るので(政治的に)、とりあえず今回のストロベリィな展開はあくまで「夢」で済ませておいた方が良いのかも知れませんが(政治的に)。
 また、兵部は結局今回は敗れはしたものの、「キミは将来、自分の担当するエスパーに手を出すね」ネタでこれから更に皆本をいぢめることが可能になったので、今後の彼の陰湿なリベンジにも期待させて頂きます。

 あと、ネットに上げられた今週の感想を読むと、「いくら紫穂のサイコメトリー能力が高いと言えども、目をつぶった状態で銃の着弾位置を予測できるというのは如何なものか?」という意見をたまにみかけますが、でもまだ十歳で未発達な超能力少女の性感帯を一発で見抜くだけの眼力があるなら、いくら精密とはいえども機械に過ぎない銃の弾道を予測することなど簡単に違いないと思いました。

 というか、まだ十歳なのにあんなに敏感でいいのか葵。「悪女」とオフィシャルなキャラ紹介に書かれてしまう紫穂に弱点を握られて大丈夫なのか葵。
 ますますいじられキャラ属性が強まってきた、葵の将来が心配です(結論)。

■コミックス発売祝賀エントリー

絶対可憐チルドレン 1 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 1 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2005-10-18)
 
発送可能時間:在庫あり。

絶対可憐チルドレン 2 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 2 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2005-10-18)
 
発送可能時間:在庫あり。

 本日10/18、ついに「絶対可憐チルドレン」のコミックス1・2巻が同時に発売されます。
 今を去ること2年4ヶ月前、サンデー超増刊に「週刊誌連載復帰を賭けたプレゼンテーション作品」として絶チルの読み切り版が掲載されてから、様々な艱難辛苦や無理難題を乗り越えて正式連載枠を獲得、そしてついにコミックス発売にまで到達致しました。しかも、コミックス2巻分を同時に発売するという、まるで「絶チル」がサンデーきっての超人気作品みたいな超優遇っぷりですよ!(人気作品じゃないの?)
 作者を始め、関係者各位の苦労がついに形となって実を結んだと言えるでしょう。本当にお疲れさまでした。

 ただ、それはそれでめでたいのですが、なんか「絶チル」の書店への配本が少ないのでは?鏑木週報さんより) という話がちらほら聞かれるのが気にかかります。確かに「カナタ」の実績を考えると、配本が少なくなるのも(以下略)。また、現在bk1では早くも「この本は現在お取り扱いできません」状態になっているのも、大変に気になります。
 果たしてこの本、我々は本当に今日、本屋で仕事帰りの時間に買うことができるのでしょうか。

 諸君らの幸運を祈ります!(←どこが祝賀エントリ?)

10/19 1:30追記

 bk1は「24時間以内に発送」のステータスに変更になっていますね。
 Amazonは昼頃までは「予約受付中」だったのですが、現在は「2~3日以内に発送」に。とりあえず在庫はあるみたい。

 また、主なネット書店の10/18現在での状況は、阪田犬助さんがまとめて下さっています:
 →絶対可憐チルドレンのネットにおける在庫状況月見日記

 なお、自分がいつもマンガを買っているマンガ専門書店では、「絶チル」は1巻・2巻共に平積み状態で売られており、普通に購入できました。良かったー
 紫穂に「あの人ガンに気づいてない」と思われていないかどうかだけが心配です。


2006/01/31

■「ネギま!で遊ぶ…エーミッタム!!」を読みました

 「エーミッタム」を「エミッターイム」と間違えて記憶!(挨拶)

 今更な話題になりますが、執筆陣の豪華さと赤松健先生ロングインタビューが掲載されたことで話題となった「ネギま!で遊ぶ…エーミッタム!!」を、ようやく読むことができました。
 この本を読んで個人的に一番印象に残った言葉は、いずみのさんによる赤松健先生へのインタビュー記事における、『ファンが「赤松健論」で行っているようなテーマや作品構造を深読みすることに対して、どう考えているのか?』との質問に対する

 「深読みしすぎですよね(笑)

 という、赤松氏の冗談めかしたような回答でした。

 氏はインタビューの中で、「私はソロバンづくでなんでもやってるようにみんな思っているのかもしれませんけど、実際には(原稿を)上げるだけで精一杯」とわざわざ手の内を明かし、その上で「『実は赤松は裏でこう思ってるんじゃないか』って思ってくれる分には凄く助かるんですよ」と、作者の思惑以上に深読みをして来る読者に対する謝意を、素直に表しています。

 この「ネギま!で遊ぶ」という同人誌は、編者のTaichiroさんが仰っているように「作品をより主体的に楽しむ」面白さをライトなファンに伝えることを目的として作られたものと思われますが、作者の赤松氏自身がこの本に代表されるようなファンの評論活動に対して極めてオープンなスタンスを取っていることは、ファンにとって極めて幸福なことではないかなと思います。
 この辺は、パソコン通信の時代から自分のファンと積極的にネットを通じて交流して来た、赤松氏ならではの感覚なのでしょう。

 自作への読者の思い入れを「邪魔」や「迷惑」と思わず、逆に読者がそういう行為を行うことに対して感謝の意を表する、作者のゆるやかでオープンな姿勢が、「ネギま」がここまでファンの間で熱心に語られてるようになった理由の一つとして上げられるのではないか――そんなことを感じたインタビュー記事でした。ファンがファン活動をすることで幸せになれるマンガ、それが「ネギま」。そんな感じ。
 例え作者自身は毎週毎週原稿を上げるだけで手一杯で、読者が思っている程深いところまで考えてはいないとしても、自分が作った作品世界をファンが各々の解釈で『解読』して行く様子を、赤松氏は楽しんでおられるのかも知れませんね。
 この懐の広さ! この貫禄っぷり! さすが大物は違う!

 あと寄稿された記事の中では、Fuku Diaryの(福)さんによる「ショタ漫画として読むネギま!」に激しく共感致しました。
 そうそう、そうなんですよ。「ネギま」の中で一番可愛いキャラは、絶対ネギ君で決まりなんですよ。「ネギま」が少年の成長物語として成立しているのは、今のネギ君の少年らしい可愛らしさが作品の根幹にあるが故なんですよ! みんな判れ!
 特にネギ君のの可愛らしさったら、もう! 今度生まれ変わったら千鶴姉さんになって、ネギ君の尻にネギを(←おちつけ)

Posted at 22:23 in マンガ::いろいろ | WriteBacks (2) |

■ネギま12巻

 せっかくの機会なので、ついでに今更ながら「魔法先生ネギま!」コミックスの感想も。

 まず12巻ですが、この巻で個人的に印象に残ったキャラは、やはり千雨。口では何だかんだ言っていても、自分の力が及ぶことならついついネギに協力してしまう、彼女の「いい人」っぷりの描写が良かったです。
 世間でツンデレ呼ばわりされるのも納得。

 あと職業柄、千雨がどうやって匿名掲示板を中心に盛り上がっていたネット上での魔法疑惑の打ち消し工作を行ったのかに興味があるのですが、私の予想では彼女は匿名掲示板のまとめサイトを自ら設営、そこで全体としては魔法の存在に否定的な見解をもつように編集を行った上で自分のサイト上でこのまとめサイトを紹介し、「ネットアイドル」としての立場を駆使してネット上にまとめサイトの存在を伝播させてネット世論を操作する――という、まとめサイトが持つ情報の伝播力+ネットのオーソリティとしての自己の立場をフル活用する戦法でネットの波に立ち向かったのではないか? と勝手に推測しています。

 何にしろ、この巻の彼女は、この作品世界には魔法やアーティファクトを用いるだけではなく、ネットを知り尽くしているが故に可能な戦い方もある、ということを示していたと思いました。「噂を操る能力」こそ、彼女の持つ本当の魔法の力。かっこいいなあ千雨。
 もしオレがソーシャルネットワークサービスを手がける会社の社長だったら、長谷川千雨を真っ先にスカウトするところです(変な例え)。

 また、12巻の冒頭で明日菜の小さい頃の話が出てきましたが、これはアニメ版の設定をインポートして来たという解釈で良いのでしょうか。
 アニメ版は、個人的には第一話の冒頭1分で挫折してからちゃんと観ていなかったこともあり、なんか「もし『ネギま』が文化祭編に入る前に打ち切りを食らったらどうなっていたか?」という歴史上のifを追求したような話だったという印象なんですけど(ダメ)、ちゃんとマンガ本編の方でサポートするなんて義理堅いなあと思いました。

魔法先生ネギま! (12) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3587巻)) 魔法先生ネギま! (12) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3587巻))
赤松 健
講談社 / ¥ 420 (2005-10-17)
 
発送可能時間:在庫あり。

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2006/01/26

■ワイルドライフ小学館漫画賞受賞記念・サンデー8号感想(羅列版)

MAJOR

 せっかくの表紙+巻頭カラーの回が、中年のおっさんクローザーが悪戦苦闘するエピソードにぶつかってしまうという、タイミングの悪さが妙に面白かったです。

聖結晶アルバトロス

 全裸にマントというマニアック極まりない姿で自分のために健気にがんばるヒロインを見て、思わずいきり立ってしまった主人公の少年。
 これがジュヴナイルというものなんですよ(ちがうよ)。

あお高

 右京を抱きしめる監督の後ろ姿がもの凄いエロチックで感動しました(感動する場所まちがい)。

ハヤテのごとく

 『サンデー読者の8割が殺意を抱くストロベリィな展開が――

 マリアさんの硬い表情からはどうしても義務感が滲み出てしまうので、残念ながらそんなにストロベリってるようには見えませんでした。ラストのツンデレ調台詞も、あくまでまだ「ツンデレ調」に過ぎない堅さが感じられます。
 でも、そんなマリアさんは僕は大好きです。みんなも嫁にするならマリアさんにするといいよ。

クロスゲーム

 『こんな女の子と過ごす6年間を青春と呼ぶのです。
 サンデー読者の8割に殺意を抱かせる、名キャッチコピーがここに参上!(挨拶)

 まあ、あだち充先生はずっとサンデーでそういうマンガを描いて来ているので、先生自身には何の罪もないんですけどね。罪なのは、ラブコメの王道マンガが掲載されている週刊少年サンデーという雑誌の読者層の8割が、『こんな女の子と過ごす6年間を青春と呼ぶのです。』という定義に当てはまらない青春を送らざるを得ない、という現実の方なのです。
 現実の方があだち充先生のマンガだったら良かったのにと思います。

 マンガ本編の方は、小学五年生に育った末っ子の紅葉の姿にしんみりしてしまう光や赤石が印象的な、マンガの中での世界の時間の流れを感じさせるとても良いエピソードでした(フォロー)。

護って騎士

 テーマや展開を含めて極めて正当派で完璧な「少年マンガ」であり、自然に読むことができました。新人コミック大賞に入賞するのも納得の完成度です。
 内容も真っ当なので「萌え」とか「エロ」とか何とか口を挟む余地はあまり無いのですが、強いて言えば女性の方が身長が高いカップリングってちょっとグッと来るよね? よね?

D-LIVE!!

 サンデーを代表するツンデレであるロコたんの、ツンツン要素が炸裂。
 彼が百舌鳥やキマイラ側についたのは、斑鳩のことを大切に思っているが故のことだったんですね! こんな形でしか斑鳩に思いを伝えられないロコたんの不器用さに萌え萌えです!(ダメ)

絶対可憐チルドレン

 とりあえず、表紙の皆本のパジャマ姿のエロさは明らかに異常。薫よりもエロいってのはどういうことなのか。
 あと最後に目覚めた紫穂が怖すぎます。

 続きは後日書く予定(できれば)。

■「ブリザードアクセル」はリアクションマンガじゃないことは承知しております(サンデー8号感想)

ブリザードアクセル

 だってこのままじゃ、五反田君が死んじゃう!(古代を気遣う森雪の声で←古すぎ)

 という感じで、読んでいる間はいつ彼が死んでしまうのか気が気でありませんでした。いやマジで。鬼気迫る勢いでギリギリの滑りを続ける五反田君の演技には、下手な格闘マンガよりも緊迫感がありました(違う意味で)。
 もしこれがサンデーじゃなくてジャンプのマンガだったら、間違いなく最後のダイヤモンドスピンをやり遂げた時に死んでたと思います。掲載誌がサンデーで良かったね五反田君。

 あと、七瀬本人は結局リアクションをしなかったので、今回は負けたとはいえまだ彼の実力はこんなものじゃないはずだと思いました。このマンガでライバルの演技に対してリアクションをとらないということは、そのキャラがまだ精神的に余裕がある証拠です。
 五反田君も今回の勝利でゆめゆめ油断することなく、今度対戦する時は驚きのあまり七瀬の髪の毛がモヒカンになってしまうくらいに凄い滑りができるようになって頂きたいです。

■鉄道少年の憩(サンデー8号感想)

グランドライナー

 『今まで信じてきた事の全てに裏切られた絶望感…
  それでも仲間を助けるために必死でもがく…
  いい表情…

 根性がねじ曲がった女性キャラが出たー!(豹変したハミルさんを見ながら)

 世界観がスチームパンクで、元気な少年と彼に絡むちょっと年上のエッチなお姉さんが出てきて、世界には人々が知らない秘密が隠されていて、その上鉄道が山ほど出てきてと、ことごとく私の感じるツボに入る設定が出てきて個人的にたいへんに面白く読ませて頂いている「グランドライナー」ですが、その上根性がねじ曲がった女性キャラまで出てきてしまっては、もう全面的にひれ伏すしかありません。
 ハミルさんは、今までもこうやってかわいい少年を次々に毒牙に掛けてきたのでしょうか。最高です。絶対普段から黒い下着を着けて生活してそうなタイプです。

 とりあえず次回は、真実に目覚めて逆襲に転じる主人公のアル君とギルティライナーにギッタンギッタンにされそうな雰囲気が濃厚になって来た彼女ですが、もしこのマンガが正式連載になった暁にはこの調子で次々と美少年を毒牙にかけるショタっ子ハンターなハミルさんの悪趣味な姿をぜひ拝見していきたいと思うので、彼女には何としても最後まで生き残って再び悪事を尽くして頂きたいです。がんばれハミルさん!(まちがい)

■「結界師」の影宮君の性別がいまいち不明な件について(サンデー8号感想)

結界師

 河朱のやられ方のあっけなさに萌えました。変身後の姿もたいへんにキュート。
 一発でやられるに相応しい格好です。

 あと、先週の加賀見君大暴れの話辺りから漠然と思っているんですけど、田辺イエロウ先生の描く女性ってなんかいいですよね。特に非人間キャラが。加賀見の明らかにこの世のものでない表情はとても美しくて素晴らしいですし、城が破壊される様子を漫然と眺める紫遠のやる気のなさっぷりには、妙に親近感を憶えてしまってグッと来ます。
 そしてついに良守の前に姿を現した黒芒楼の姫さまの肢体は、その愁いを帯びた表情と相まって大変に艶めかしくてエロチック。特に尻尾がエロいです。彼女に出会っていたのが「さよなら絶望先生」の小節あびるではなく、「結界師」の良守で本当に良かったと思います。

 とりあえず、田辺先生はどっかの機会に一度、非人間美少女わんさかコメディーマンガを作るべきだと思いました。
 人間じゃない女の子さいこう(結論)。

2006/01/23

■暗号名は光速の眼鏡(サンデー7号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 「光速の女神」もいいけど、むしろ「光速の眼鏡」の方が良くないか!
 女神よりも眼鏡の方が強いんだ!(ダメだ)

 そんな感じで、葵のニックネームが明らかになった今回の「絶対可憐チルドレン」。キャラ紹介の欄にも「戦闘能力も意外と高いことが今回判明」とか書かれる程、兵部を向こうに回して大立ち回りを披露してくれました。

 ただこの異名は、薫の「破壊の女王」と同じく、彼女たちが将来ノーマル相手に戦争を起こした時に呼ばれる名前であることには注意しておいた方が良さそう。兵部が薫や葵をその名前で呼ぶのは、彼は伊号が予知した『エスパーとノーマルの間の戦い』は不可避であり、いずれ彼女たちがその名で呼ばれる時が来ると思っているからでしょう。
 むしろ、コミックス3巻の「瞳の中の悪魔」にあった兵部の台詞「君らに任せれば予知通りに運んでくれることは間違いないしね」から推測するに、彼と彼の組織(P.A.N.D.R.A.=パンドラ)は、エスパーとノーマルの間の戦いという予知を現実のものとすることが目的なのかも知れません。

 まだ紫穂は兵部からそういう名前では呼ばれていませんが、これは紫穂が薫や葵とは違ってエスパー側に立って戦いに加わらなかったために異名が付かなかった(=紫穂は皆本のいるノーマル側に付いた)からなのか、それとも単にまだ異名で呼ばれるシーンを作者が用意していないだけなのか、今のところは謎です。

 以下は私の妄想なのですが、兵部の組織が「パンドラ」という名前になっているのは、組織が伊号の予知をパンドラの箱の神話における「予兆」と同じように捉えているからなのかも知れません。
 パンドラの箱における「予兆」は即ち「予知する力」のことを意味しており、もしパンドラの箱から「予知する力」が飛び出してしまっていたら、人々は将来自分がどんな厄災に見舞われるのかを前もって全て知ってしまうが故に、希望を失って生きることができなくなるものとして扱われています。
 神話では「予兆」は箱から飛び出さずにいたために人間は未来に対する希望を失わずに済んだことになっていますが、「絶チル」では皆本と兵部がその「予兆」を手に入れてしまいました。

 「予兆」を手に入れた兵部は、来るべき将来を見越し、そしてそこから自分が望む未来を作る(=ノーマルを拒絶し、エスパーが支配する世界の構築)ためにバベルと決別、自ら組織を興して行動を起こしていると考えられます。薫を自分の仲間に引き込もうとしているのもその一環でしょう。

 一方の皆本は、その未来を変えてノーマルとエスパーが共存できる世界を作ることを決意してはいるのですが、現在はまだ「予知を元に未来での可能性を捜すために作った夢」の中でフラフラしている状況。皆本が如何に薫に泣いてすがろうとも、未来の彼女は戦いを止めようとしてくれません。
 これはつまり、今のままでは将来、薫が兵部の側についてしまう=伊号の予知がそのまま成就してしまうことを意味しています。

 しかし今週の展開で皆本の夢の中に薫が入ったことで、彼女もまた「前兆」を知る人間となりました。皆本に銃を突きつけられる未来が待っていることを知った薫は、その未来を変えようとする行動を(皆本と共に)起こすようになるはずです。兵部が薫を手に入れようと焦っていることから想像すると、もしかしたら薫は己の意志と行動によって、「前兆」を(パンドラの箱の神話のもう一つの解釈である)「希望」に変えることができる力を持っている存在なのかも知れません。
 今回の「サイコ・ダイバーズ」というエピソードは、そういう意味でも今後のこのマンガの展開に大きな影響を及ぼすことになるのではないか? という気がします。未来を知った薫の反応が見られるであろう、次回以降の展開が楽しみです。

 あともう一つ気になる点があるのですが、皆本と薫が同じ夢の世界でシンクロナイズド睡眠をしているということは、悪夢の後で訪れるレム睡眠時のA-10神経直撃のエロい夢までシンクロしてしまうのでしょうか。皆本は夢の中で大人の薫に対して散々エロい妄想を実現させて来たのは間違いないですが、更に煩悩の固まりである薫が己の妄想を夢の中で炸裂させたりしたら、そりゃもう凄いことになるに違いありません。
 はたして、薫の妄想はサンデーの限界を突破できるのか。彼女の妄想を実現するには、いったい乳首券が何枚必要になるのか。興味は尽きません。皆本の妄想を通じてオトナの世界を知ることになる薫の反応が見られるであろう、次回以降の展開が楽しみです。

2006/01/19

■絶対可憐チルドレン3巻個人的まとめページ

 実家の母親に電話をしたら、母が「フツーの拷問」を仕掛けて来たよ!
 助けて皆本!(近況)

 タイミング的に遅くなってしまいましたが、「絶対可憐チルドレン」コミックス3巻に関して、私が掴んだ情報をまとめて書いておきます。

・入手難度

 発行部数が少なかったおかげで大騒ぎになった1・2巻で出版社側もようやく判って頂けたのか、3巻は部数を倍増した模様。今のところ、リアル書店・ネット書店共に、特に極端な品切れを起こしている様子はなさそうです。
 それでも、ここの感想掲示板に「買えなかった」との書き込みがあったり、私の通勤経路途中にある本屋では既に3巻だけ品切れするなどといった現象が起こっているので、相変わらず油断できません。「売り切れ続出の話題作」という売り文句は伊達じゃないよ!(煽り)

・購入特典

 「とらのあな」で椎名先生書き下ろしのペーパーを3巻の購入特典として配布していたことはネットでも結構話題になっていましたが、2ちゃんねるの絶チルスレに書き込まれていた情報によれば、アニメイトでも店舗によっては「B5サイズの複製ネーム」を特典としてプレゼントしていたそうです(「フィアンセ戦車」さん1/16より)。
 アニメイトのサイトをちょっと調べてみましたが、そういう情報は見つかりませんでした。あまり大っぴらには宣伝していなかったみたい。特典付きの店舗が少なかったからでしょうか?

・制服

 コミックス3巻掲載分のエピソードより「ザ・チルドレン」の制服にマイナーチェンジが施され、帽子と首のリボン(ネクタイ?)のカラーリングが変更になっています(感想掲示板のるかるかさんからの情報)。白黒だとその辺が判らないのがちょっと残念。

 変更前変更後Webサンデーの壁紙サービスより)

・パンチラ

 既に皆さんご存じでしょうけど、3巻の表紙には、即売用の帯を外すと薫のパンチラを拝むことができるというギミックが搭載されています(「ヤマカム」さん1/16より)。

 本編では、「瞳の中の悪魔」編で皆本にパンツを見られた葵が頬を赤らめながらスカートで隠したり、本来なら非パンチラ要員であるはずの紫穂までもが大人バージョンでパンツを見せたりしてます。
 また「プリンセス・メイカー」編のラストシーンでは、連載時には描かれていなかった葵の下半身(ブレザーが捲かれている)を描くことで、却って直前の「スカートを破かれてパンツが丸見え」な状態だった葵の姿を読者に意識させようとする意図が垣間見えます。

 そしてカバーの折り返しでは、葵が「もおっ! なんでいつもローアングルやのん!?」と、京都弁でパンチラ過多な傾向に対して不平を可愛らしく漏らすことにより、読者にトドメを刺しに来ています。完璧です。

 即ち、絶チル3巻と言えばパンチラ。こう結論付けて良いでしょう。
 何だこれ! おかしい!(おわり)

2006/01/15

■「絶対可憐チルドレン」コミックス3巻購入

 皆本にパンツを見られてから、葵は私服ではズボンを着用するようになったことに全員注目!(挨拶)

 そんな感じで、「絶対可憐チルドレン」の3巻を購入しました。
 1・2巻の時は「配本が少ない」という情報が飛び交ったり、実際にネット書店が軒並み一時的に売り切れ状態となったりと色々大変なことが起こりましたが、さすがに今回は余裕で購入できる程の数が配本されたみたいで何よりです。
 アオリの帯に書いてあった「1・2巻は売り切れ続出の話題作」という言葉を見て、ちょっとだけあの頃の辛さと怒りを思い出してしまった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 それでこの3巻ですが、その内容を一言で表すれば「『絶対可憐チルドレン』というマンガは、この巻から本当の物語が始まる!」という感じ。
 兵部京介というキャラの登場によって一気にこのマンガの世界に奥深さが出てきたと同時に、1~2巻では時々感じられた「大人が子供に読ませたいマンガ」的な『堅さ』もすっかり適度にほぐれ、より純粋に「子供が読んでも大人が読んでも面白い」と思うことができるエンターテイメント要素に磨きがかかって来たなと思いました。

 というか、ぶっちゃけて言えば、それだけ兵部というキャラが色々な意味で面白すぎるのですが。いやもう、ホントに兵部をイルカにしなくて良かったですね
 今兵部に萌え萌えになってる全ての読者は、イルカ化を水際で阻止した担当編集者と先生の嫁さんに感謝するべきです。

絶対可憐チルドレン 3 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 3 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2006-01-14)
 
発送可能時間:在庫あり。

2006/01/07

■皆本妄想ショー(サンデー5・6号感想)

絶対可憐チルドレン

 前回の扉絵で男物のシャツを羽織って微笑んでいる薫の姿や、今回の「今(手が)ふさがってるんだもん!」と甘える薫の姿を見ていると、やっぱり椎名高志先生が描く煩悩の本質は、「GS美神」の『夢の中へ!!』で美神令子が横島クンに「だぞ」とか言いながらキスしてた頃と全然変わっていないんだなあと思って安心しました。

 個人的には、夢の中で皆本が薫にこれ以外にどんな格好をさせてどんなエロい事をしてたのかが大変に気になるので、今回のエピソードがコミックスに収録される時は、ぜひそういうシーンをおまけマンガとして掲載して頂きたい! と懇願していきたい所存です。ええもう是非。
 基本的に皆本はムッツリスケベなはずなので、そりゃもう葵ならずとも思わず「皆本はん、フケツ!」と叫び出したくなるようなプレイに耽っていたに違いないよ!(プレイ?)

 そんな感じで皆本が己の心の殻に閉じこもってイメクラドリームに熱中している間に、椎名先生(の頭)がおかしくなった時に現れる兵部が登場し、薫にアプローチを迫るという展開に。
 薫の皆本に対する好意を知った上で、「未来を変えて皆本を救うためにはバベルを離れなければならない」と薫を動揺させて誘惑する兵部の行動の小ずるさは実に彼らしくて素晴らしいのですが、でも彼の本当の狙いは薫ではなく、あくまで皆本。「ノーマルとエスパーの間には信頼が成り立つ」と信じている皆本を挫折させ、「ノーマルとエスパーは決して分かり合えない」という自分の考えに屈服させることこそが兵部の望むものであることを忘れてはいけません。
 かつてノーマルに裏切られた経験を持つ兵部は、自分が受けた行為を皆本に対して行い、彼が自分の理想に挫折する姿を見ることで、歪んだ満足感を得ようとしているように思えます。皆本を傷つけて自分と同じ境遇に叩き落として屈服させることこそが、今の彼の最大の望みなのです。兵部のサディスト的な一面が伺えますね。

 ――つまり今回のエピソードは、薫を媒体にした兵部から皆本への歪んだアプローチを描いたものであると解釈できます。
 兵部は薫を惑わせて皆本に屈服を迫り、皆本は夢の中で薫との明るい未来への道を模索し続ける。サディスト兵部が薫を誘惑して皆本を絶望させるのが先か? ムッツリスケベ皆本の妄想が現実を打ち破り、兵部の野望を打ち砕くのが先か? 今回のエピソードの焦点はそこにあると見ました。がんばれ皆本の妄想! 負けるな皆本の妄想!
 妄想こそが二人の未来への最大の絆! なんてハイブロウなエピソードなんだ!(←すみません椎名先生)

 あと、薫にくっつかれている時は「甘えすぎだぞ!」とツンツンし、いざ薫が離れようとしたら「行かないでくれ!」と甘えて懇願する皆本は、やっぱりツンデレの素質があるのではないかと思った。

2006/01/06

■801st sense

 今週のサンデーの「あいこら」では、ハチベエが菊乃盃二の尻に己のパーツフェチとしての理想の尻を見出してしまうという、相変わらずの気が狂った展開を見せてくれましたが、その展開を事前に予知していたかのような書き込みをネットで見つけました。
 2ちゃんねる801板のサンデースレで。

207 名前: 名無しさん@ローカルルール変更議論中 [sage] 投稿日: 2005/12/28(水) 14:42:09 ID:cYzmcEy0
アイコラ……もしも彼がパーツの持ち主だったらどこだろう? 
まさかとは思うが「尻」とかじゃなかろうな。 
いくらなんでも直球過ぎる。 
性欲を持て余すよ。 
鎖骨とか二の腕とか指とか、「肌」とかもありか? 
でも「尻」のインパクトには届かない……。 
尻か、尻なのか? 
2ちゃんねる801板サンデースレより

 尻でした

 確かに新キャラの名前が「菊乃盃二」である以上、尻に関するネタを持っていそうなことは何となく想像できるとは言え(ヒント:菊)、それにしてもこの予知能力っぷりは凄いと思います。
 801st sense!(絶チルの話数カウント表記っぽく)

 なお、男の子である私が何故わざわざやおい板を鑑賞しているのかという理由ですが、「やおい人気が出る少年マンガこそが本当に面白い少年マンガなのである」という自説を検証・証明するためです。
 うそです。

■サンデー5・6号感想:鼻からレーザーを撃てる男が負けるはずがないと思った

ブリザードアクセル

 なんか五反田君が、鼻からレーザー弾幕を発射してますよ! 本来は正統派熱血スポーツマンガであるはずの「ブリザードアクセル」が、何だか「焼きたて! ジャぱん」みたいな変態リアクションマンガに近づいて行ってますよ!
 いったい鈴木央先生に何が! 鈴木央先生は、いったい今と戦っているというのか!

 次回、五反田の滑りを観た七瀬将臣が、どんなリアクションを取ってくるのか気になります。
 多分彼の場合、髪がどんどん伸びて怒髪天を衝くようになり、最後にはモヒカンになってしまうのではないかと思う。

■サンデー5・6号感想:聖結晶アルバトロス

聖結晶アルバトロス

 図書館で主人公が大暴れする今回のエピソードのサブタイトルがよりによって「図書館では静かに」となっているところに、作者の若木民喜先生のセンスというか、独特の余裕を感じます。
 実は若木氏はすごい大物なのかも知れない。

 そして今週のエピソードでは、ヒロインのアルバトロス(以下、アルバ子)が「そんな間抜けじゃありませんっ」とツンツンしているすぐその上でモノバイルの怪物がニヤリと笑っているシーンに、超ときめきました。
 強情を張って強がっているアルバ子の表情、自らの危機に全く気が付いていないアルバ子の鈍くささ、そしてその危機を招いた原因が彼女自身の素直じゃない性格にあるところ、全てが萌え要素です。

 基本的にアルバ子は、敵に襲われてヒドイ目に遭うことによってその魅力が増して来る被虐系ヒロインだと私は思うのですが、彼女がヒドイ目に遭う大きな原因の一つとして『状況を全く読めない強情な性格故に、自らトラブルを呼び寄せている』という理由付けがなされているため、読者も余計な義憤や理不尽な展開へのストレスに駆られることなく、「ああ、この子の勝ち気っぷりはカワイイなあ」と安心してヒドイ目に遭ってるアルバ子の挙動に萌えることができるところが良いですね。
 つまり「アルバトロス」は、必要以上に読者を不快にさせない細かい気配りができている作品と言えましょう。多分

 そんな「アルバトロス」の現段階での最大の問題点は、敵キャラにイマイチ個性が感じられないところ、および変身後のアルバ子モードよりも変身前のゴミ子モードの方に妙な人気が出てしまっていることなのではないのでしょうか。
 前者については今週登場した謎のロンゲ君の活躍に、後者については(ヤマカムさんも述べているように)変身後もメガネを着用する、などの魅力強化が期待されるところです。

2006/01/02

■2006/01/02のメモ

_[サンデー][絶対可憐チルドレン][三宮紫穂] 『はてなダイアリー - 三宮紫穂とは』 [関連情報(1件)]
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%bb%b0%b5%dc%bb%e7%ca%e6

このキーワードは、そんな彼女の「性悪」な台詞を集めて震え上がる事を目的とします。
半々'sさんによる、紫穂の毒舌専用はてなキーワード。ありがとうございます。
今後の拡充と、更なる紫穂の毒舌に期待 [関連URL]

Powered by MM
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2006/01/01

■絶対可憐ブロギングに拾われるためには

 根岸さんから遠回しに質問があったのでエントリ化。
 私が趣味で構築している絶チル情報収集システム『絶対可憐ブロギング』(愛称:絶ブ)に記事が拾われる為に必要なことをメモしておきます。

絶ブの仕組み

 「絶ブ」は、RSS検索サイトである bulkfeedsGoo Blog検索を、キーワード「絶対可憐チルドレン」で一日に二回(朝8時と夜8時)検索し、得られた結果を元にブログ記事へのリンクを自動的に生成しています。従って、「絶ブ」に記事が拾われるためには、bulkfeeds か Goo Blog で検索対象となる必要があります。

bulkfeedsの検索対象となるためには

 bulkfeedsは、検索対象の記事の取得(アグリゲート)方法を公開しています。
 それを簡単にまとめると:

bulkfeeds が検索対象としているブログサービスを利用する
 国内のメジャーなサービスは大抵アグリゲート対象となっているみたいです。
Bulkfeeds へ weblogUpdates Ping を送る
 「Update ping を送る」という機能があるブログサービスなら、http://bulkfeeds.net/rpc に weblog Update ping を送ることによってもアグリゲート対象となります。
Bulkfeeds の API を叩いて手動登録を行う
 ブラウザのURL入力欄から http://bulkfeeds.net/app/add.xml?url=(あなたのブログのRSS Feed URL) と入力することでも、Bulkfeedsに登録できます。

 上記の方法で登録した後、Bulkfeeds を「絶対可憐チルドレン」で検索し、自分のサイトが検索結果に出てくれば、多分「絶ブ」に拾われるはずです。

最後の手段

 「絶ブ」には Trackback Ping を受け付けて記事を作成する手段もあるので、どうしてもという場合(RSSを吐かない普通の日記サイトの記事を登録したい場合とか)はTrackbackを送って下さい。詳しくはこちら

それでも「絶ブ」に登録されない場合

 Bulkfeeds で検索して出て来る記事が「絶ブ」に(1日経っても)登録されない場合は、多分「絶ブ」側の問題だと思われます。
 もし登録されていないと思われる場合、連絡をお願いします。今後の参考とさせて頂きます(←直せ)。

「絶ブ」に登録されたくない場合

 もし「絶ブ」の登録対象になりたくない場合も、こちらまで連絡をお願いします。

Posted at 20:30 in Blosxom | WriteBacks (0) |

■新年のご挨拶

 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。

※今年も表紙をおキヌちゃん版に差し替えておきました。1月限定。

Posted at 01:04 in 更新情報 | WriteBacks (0) |