2007/11/24

■旧日記ブログのコメント欄を閉じました

 お世話になっております。深沢です(仕事モード)。

 本日、旧更新日記ブログのコメント欄を閉じました。主にSPAM対応のためです。
 今後は新更新日記ブログの方にお願いします。

 結局こちらに頂いたコメントにお返事することができず、本当に申し訳ありません。

Posted at 19:31 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2007/11/10

■Movable Type 版更新日記を立ち上げました

 お久しぶりです。諸般の事情で現在大変に忙しい深沢です。
 便器に萌える皆本に萌えました(近況)。

 C-WWW更新日記ブログは長らく blosxom で運営して来ましたが、サイトを設置しているサーバが過負荷気味らしく、CGIの動作が不安定で結構な頻度で500エラーが発生するようになったので、その対策として記事を静的生成する(アクセスする度にCGIが動作しない)タイプのブログツールである Movable Type を導入し、試用しつつ様子を見てみることにしました。
 URLは、http://c-www.net/blog/ になります。

 blosxomと比べるとMTはかなり作りが複雑で、正直今もカスタマイズやプラグイン作成の仕方がさっぱり判らないんですけど、とりあえず見てくれを元のサイトっぽくすることには成功したので、この段階で公開して運営してみます。

 おそらく年内いっぱいは更新頻度がかなり落ちるとは思うのですが、今後ともご愛顧の程をよろしくお願いします。

Posted at 21:39 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2007/10/28

■皆本の弁当にかける熱意に彼の愛の執念深さを感じたサンデー47号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ホント椎名先生は、「教育的指導!!」の頃から「小さい頃女の子にいじめられたことがトラウマに!」的な話が大好きですね! と思いました。
 でも兵部少年はあまりにカワイイので、不二子ちゃんがいじめてかかるのも判る気がします。というより、ここで不二子が兵部をいじめないと、そもそも椎名マンガとして成立しませんよね。ひどいマンガだよね(ファンサイトだからできる表現)。

 そして本編の感想ですが、今回はちさとの「私だって――エスパーなんだから!」に尽きます。何かこう全てがかわいすぎる。紫穂と葵のエロトークに聞き耳を立てて文字化けしつつ慌てるところも、薫と東野が楽しげに語らってる思念波を感じて嫉妬してスコップ持って地面を必死に掘ってる姿も、何もかもかわいいです。前回出てきた「パジャマ姿で兄の膝の上に座る」妄想と併せて、殺伐とした絶チル界における妹系和みキャラの立場を確立したと言えるのではないのでしょうか。
 あと私の場合、そもそも彼女がエスパーであることをすっかり忘れていたので、能力使ったのが純粋に意外だったというのもありますが(ダメ)。

 そして紫穂が葵に蕩々と語った洞窟妄想ショーは、このシチュエーションから実際に男女が親密な関係に至ってしまう話はこれまでマンガで散々読んできたので、確かに二次元世界ではこうならないとおかしいという意味で、大変に説得力がありました。葵やちさとが動揺するのも納得です(納得するな)。
 コミックス3巻「瞳の中の悪魔」における潜水艦エロ妄想もそうでしたけど、なんだかんだで紫穂もベタな展開が大好きみたいですね。というか、むしろ作者が好きなのか。あまりにベタ過ぎて本編ではそういうことできないけど、「妄想」の中という設定であればいくらでもベッタベタなネタを使うことができるぜ! というアドバンテージを有効活用してると思います。
 紫穂の妄想の中の薫はいつも以上にに可愛らしいので、今後も隙あらば紫穂にはどんどんエロ妄想をして頂きたいです。そしてその妄想でウブな葵を惑わせて頂きたい所存です。

 でもまあ、実際の薫と東野は、「小学校の修学旅行における男子部屋トーク」的な雰囲気を感じました。まだこの二人の関係は「擬似的な男子の友情」で留まってるみたいですね。東野が性的に成長するまでは、まだこんな関係が続くのではないのでしょうか。

2007/10/27

■「金剛番長」エントリにリンクを張って下さった皆さまありがとうございますサンデー47号感想

金剛番長

 「番長ってのは、漢の中の漢なんだよ!

 IMEの辞書に「おとこ」と入れると「」と変換する単語登録をしている皆さんこんにちは!(挨拶)
 そんな漢が大好きなみんなが待ちこがれていた、ドキッ! 漢だらけの新連載!! がキャッチフレーズの「金剛番長」がついに開始。第一話では、その誌面を全て「金剛番長は如何に凄い漢なのか」を解説することのみに費やすことで、我々軟弱な読者に対して「番長」の威力を見せつけることに成功したと言えましょう。

 劇中、金剛にチョップ一発で撃沈されたヤクザの若頭が、番長の偉大さを「弱い者には黙って手を差し伸べ、自分のスジは死んでも貫き通し、たとえ相手が百千の軍勢だろうとたった一人で立ち向かい、仲間の為には命張れる男」と説明してましたが、実際には若頭の若い頃はおろかワシの若い頃ですら、斯様な男子は既に絶滅していました。というか、そもそも最初から、そんな「番長」は現実には存在していません。現代社会における番長とは、「侍」とか「忍者」とか「釘宮声のツンデレっ娘」と同列の、形而上学的かつ観念的な存在に過ぎなくなっているのです。

 ですが、だからこそ「番長」なる概念は、男子としてのあり方の一つの理想として、常に現代に生きる我々の心の中に在らねばならないのです。男に生まれて来たからには、道理を大切にし、周囲から何と言われても動じない心を持ちたい! 車を肩に乗せたままヤクザの事務所に乗り込んだあげく、日本刀を片手で切断できる身体を手に入れたい! ついでに幼女からモテたい! と願う気持ちがあるからこそ、人は理想に向かって努力することができるというもの。
 「金剛番長」という作品は、我々読者の心の中に、再び「番長」なる存在を呼び起こさせるものになって欲しいですね。

 そして、この作品世界における「番長」が皆斯様に漢の中の漢であるならば、予告に出てきたサイコ番長とかX番長とかいったキャラ達も、番長を名乗るからには「漢の中の漢」たる資格を持っているということになるのでしょうか。彼らが信じる「自分のスジ」とは如何なるものなのでしょうか。不安です

結界師

 良守、単身で扇一郎にケンカを売った兄の身を案じるの巻。
 元々良守の力の源泉は「自分を守るために傷ついた時音を守りたい」から始まり、烏森の件とか志々尾の件とか色々あった結果、今では「自分に連なる者全てを守りたい」にスケールアップしつつある感がありますが、そんな彼の純粋な気持ちを知った上で「名家の正当後継者」という立場があるので下手に動けないことを良守に告げて散々葛藤させた挙げ句、まるでグレイ型宇宙人が使う異次元転送装置みたいな技で空中に穴を開けてそこに良守を吸い込んで隔離、そこで更に良守を精神的に苦しめようとする奥久尼の底意地の悪さが、たいそうステキな回でした。
 いやまあ「何事にも介入せず中立を保つ」を是とする彼女の立場からすれば、良守が自分の情報を元に扇一族の屋敷に殴り込みをかけた、なんてことは絶対に避けたいところなのでこの判断は当然なのでしょうが、でも奥久尼は内心で良守が動揺する様を見てニヤニヤしていたに違いありません。私には判ります
 暴走しようとする若者を諫める快感! これって年寄りにとって最大の悦びですよね! 奥久尼さんは陰険だなあ! というのが、今回の主な感想です。我ながらひどいね(なら書くなや)。

クナイ伝

 このマンガで二番目にカワイイ(しつこい)いずなちゃんが、「首にケガを負わせる不審者」と聞いた途端に妙な挙動を!
 何か臭うよ! 彼女はいつまでも「ただのボケキャラ」でいて欲しいのに!

 とワガママ言ったところで本編ですが、忍者のスーパーパワーを身に付けたクナイ君が調子に乗ってパパに怒られちゃうの巻。いわゆる「大いなる力には大きな責任が伴う(With great power comes great responsibility)」ことの大切さを教えるストーリーですね。
 今回のような話の流れは、子供が超能力を手に入れた系の少年マンガの序盤の展開としては極めてオーソドックスなものだと思うのですが、心なしかこういう話って最近あまり目にしなくなったような気がします。主人公を叱ることができる父親的なポジションのキャラや、叱られて素直に心を入れ替える主人公キャラが減ってきているからなのかも知れませんね。
 あと今回は、邪紅刀が増長するクナイを諫めようとしたり、逆にクナイを叱る父親からかばったりと、世話の焼き方がまるでクナイのお母さんみたいだなと思いました。今回のような物語には、こういう役回りのキャラも必要なんですよねー。邪紅はクナイに優しいなあ。

 にしても、P.98のクナイ君の腿チラの眩しさっぷりったら、もうちょっと並の男の子キャラでは考えられないレベルですよ! やっぱり「こんな可愛い子が女の子のはずがない」は真実だよな! というのが、今回の本当の感想です。我ながらひどいね(なら書くなや)。

金色のガッシュ

 ラスボスとして登場したはいいけどどうにも貫禄が伴わないクリアでしたけど、ついに自分のスタンドというか、術そのものに意識を乗っ取られて自我が消滅する羽目になるまで落ちぶれてしまいました。
 自分自身が術そのものということは、シン=クリアそのものは術を使えないということになりますが、素体の状態で既に清麿が「ダメだこいつ! 勝てねえ!(要約)」と匙を投げる程強いので、オレは強い! 小賢しい技なんかいらねえ! という、花山薫理論でつかまつるキャラみたいですね。クリア単体では滲み出なかったラスボスとしての貫禄が、もうイヤという程出てますよこの人。人じゃないけど。

マリンハンター

 死を招くシオマネキ!(海鮮ダジャレ)

 グッピーが服を切られておっぱい見えちゃってキャー!→シャークが殴られて吹っ飛ばされる、というシークエンスを読んだ直後、私の脳裏に80年代にコミック業界に吹き荒れていたエロコメブームまっただ中の頃の思い出が、次々と湧き出てしまいました。
 21世紀に入って何年過ぎようとも、エロコメディーは不滅なのだと思いました。

クロスゲーム

 ここに来て若葉のそっくりさんというか、典型的なあだち充マンガのヒロイン顔をしたキャラが出てきたよ! すげえ!
 地区大会が終わり、淡々と時間が流れているなあと思った途端にこの衝撃の展開。このマンガは本当に油断できません。

2007/10/22

■むしろ弁当は茶色いオカズだけあればいい子だったサンデー46号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 このマンガが始まった頃の朧さんはたいそうミステリアスな存在で、「実は『普通の人々』のスパイなのではないか」とか「片眼を隠しているけど、あの眼からはレーザーを発射できるに違いない」とか色々と妄想の種が尽きない人だったんですけど、そんな彼女が今ではドジっ娘キャラになってしまうだなんて、なんかもう行くところまで行ってしまいましたね。
 「一番湯のカナタ」のユウリもそうだったんだけど、椎名マンガでは妙齢の普通の女性が活躍できる余地が少ないのかも知れません。作者が異常な女性が好きなタイプなので仕方ないのか(ひどい)。

 それで今週の話ですが、ここのところ続いていた「黒い幽霊」絡みから離れた、ちょっと中休み的な内容になりそうです。とりあえず今の段階で言えることは、薫は自分の要求通りに弁当を作ってくれるマジメな性格の皆本のことが本当に心の底から好きなんだなあということと、ちさとの皆本兄妄想の完璧さというかイチャつき方は客観的に鑑みればもはや犯罪レベルに近いものがあり、いくら当事者が「お兄ちゃんは悪くない」と言っても周囲の大人には判ってもらえないのも致し方ない、ということでしょうか(微妙に遅れた時事ネタ)。

 あと、一番最後のページで葵と紫穂が山の中に取り残された薫と東野を案ずる描写がありましたけど、葵が「雨の中ではテレポートでけへん」と救出の可否の心配をしているのに対し、紫穂は「あの二人、ずぶぬれで二人きり…」と薫と東野の関係が妙な方向に進展することを心配しているところが面白いというか、性格が出ているなと思いました。
 きっと今の紫穂の頭の中には、洞窟かどこかで焚き火をして雨宿りしている二人がいつしか「その火を飛び越えてこい!」的な雰囲気になってそういう関係に至っちゃう、『潮騒』チックなストーリーが渦巻いているに違いありません。紫穂は発想がエロ過ぎます(ストレート)。

 そして紫穂と言えばなんか味覚の感覚も進化しているらしく、料理された食材だけではなく、料理を作った料理人の思考までをも読み取る能力を得るレベルまで来ている模様。このマンガのサイコメトラーの能力解釈の拡張っぷりも、いよいよ半端ではなくなって来てます。大丈夫か紫穂。人として

2007/10/21

■サンデー巻末指定席の座は「ワイルドライフ」で決まりなんでしょうかサンデー46号感想

クナイ伝

 主人公のクナイ君があまりに可愛すぎて女の子と間違えたと仰る方は、作者の緒里たばさ先生のサイトのこのイラストを見て、「こんな可愛い子が女の子のはずがない」という言葉の重みを噛みしめて頂きたいと思います(挨拶)。

 そんなアレで、「クナイ伝」がついに正式連載に昇格。基本的な設定は以前掲載された読み切り版と同じみたいですが、吸血能力を象徴する「邪紅刀」というアイテム(というか相棒)を登場させたところが違いみたいです。邪紅刀は、基本的に大人モードになった時の強引だけど頼りがいのあるクナイのことが突き刺したくて仕方がない程大好き! というところで何か妄想ができないかと思ったんですけど、残念ながらそこまでには至りませんでした。私の妄想のためにも、ぜひ邪紅刀の擬人化をお願いしたい所存です。
 あとこのマンガにおいてクナイの次にかわいいヒロインの二ノ宮いずなは、おそらく何らかの忍者的なパワーを秘めているのではないかと思われる伏線が張られていましたが、でもあえて「彼女は単なる天才的な天然ボケキャラに過ぎない」説を提唱していきたい。どこまでボケ倒せるか勝負して欲しいです。

 このマンガに対する唯一の気掛かりは、「普段は非力な子供だけど、イザという時には大人になって大活躍」というパターンは、以前サンデーで連載されていたけど短期で終わってしまった「暗号名はBF」と基本構成が類似しているところでしょうか。こういうタイプのファンタジーは、案外ヒットさせるのが難しいのかも知れません。
 ちなみに、椎名先生の元アシスタントという緒里たばさ先生の経歴も、「BF」の田中ほさな先生と一緒ですね(言いがかり)。

結界師

 部下を失った勢いで単身扇一郎の元に乗り込んで決着を付けようとする正守と、自分の抱える謎を解くためにやはり単身奥久尼の元に乗り込む良守。普段はウマが合わないこの二人ですが、周囲の心配を余所に無茶な行動をしたがる基本的な部分では似通っているんだよなあという、兄弟愛に溢れる話だと思いました。

 あと個人的に気になっている奥久尼の中身ですが、その背格好やスタイルから推測するに、多分ケロロ軍曹みたいな形をしたクリーチャーが入っているのではないかと思います。

マリンハンター

 サンデー公式サイトのまんが家バックステージを読むと、作者の大塚先生は読者からの「もっとエロスを!」と「エロスはほどほどに!」の両極端な意見の狭間で悩まされているように見えるのですが、ここは一つ椎名高志先生が語った「色気で人気が取れるなら全編裸にしとるし、色気を引っ込めて志が上がるなら誰も苦労せんわ、バカタレ」という尊い教訓を心に刻みつつ、読者のわがままな声に惑わされることなく、自分がベストだと思うマンガを常に描くよう心がけて頂きたいなと思いました。
 そういう意味において、今週の「大ダコの触手に絡まれるグッピー」のシーンが出てきたことは評価したいと思います。「なんでもいいから触手に攻められる美少女を描きたいんだ!」という作者の気概を感じさせて頂きました。本当はもっと太股に触手を絡みつかせて欲しかったところなのですが、今はとりあえず「大塚先生の描くエロの方向性は間違っていない!」と述べて行きたいです。触手さいこう(結論)。

 そして今週は海鮮斬空拳の使い手のカニ少年が出てきましたけど、これって「海鮮なのはむしろお前だ」と読者に突っ込ませる壮大なネタなのでしょうか。

魔王

 オイルライターって息を吹きかけただけで消えるものなのか、という疑問以上に個人的に気になったのは、何故あの極限状態において「出来るだけ長い言葉」として出てきたのが、よりによってフーテンの寅さんの口上であるのかという点です。いやまあ確かに長い言葉ではあるんだけど、この局面で現代男子高校生がパッと思いつくような言葉ではないように思えます。冒険野郎マクガイバーといいこれといい、安藤君はどんだけマニアなんだろう。

 今の男子高校生だったら、ここで出てくるべき「出来るだけ長い言葉」としては、「我々は一人の英雄を失った。これは敗北を意味するのか? 否! 始まりなのだ!」で始まるギレンの演説や、「諸君 私は戦争が好きだ」で始まるミレニアムの少佐の演説の方が相応しいのではないかと思います。これなら、今のオタク高校生男子なら余裕で暗唱できるはずです(決めつけ)。
 また、掲載誌がサンデーであるところを考慮すると、「執事を制する者は世界を制す!」で始まる「ハヤテのごとく」アニメ版第二期オープニングでも良いかも知れません。勿論若本ヴォイスの物真似で。更にそこからKOTOKOが歌うオープニングソングまで繋げることができれば、犬養の介入を待つまでもなく警官隊が取り押さえられる程の時間を稼げると思います。

 というか、今回の犬養の敗北の直接敗因は、やっぱり先週の段階で「冥土のみやげ」を悠長に述べていたことにあると思われます。次回は頑張って下さい(次回?)。

ハヤテのごとく!

 クラスメートの名簿のほとんどが伏せられていたところで、個人的には何故か「バキ」の大擂台賽編のトーナメント表を思い出してしまいました。第一回戦の最初の試合以外は誰と誰が戦うのかすら書かれていなかったアレです。多分畑先生は、クラスメートの設定をまだほとんど考えていないに違いありません。
 あと謎のクラスメートがみんな「20世紀少年」のともだちマスクを付けているのですが(参照)、「友○党ですか!?」という一発ギャグのためだけに名簿ネタを使うところが凄いです。多分来週以降はこの名簿はマンガの中に出て来ないんじゃないかと思われます。
 実は畑先生は、相当追い込まれているのかも知れません。

お茶にごす。

 姉崎部長は今サンデー最強の萌えキャラかも知れないと思いました。

2007/10/18

■サンデー公式サイトの次号予告に載ってる「金剛番長」が何かすごそうな件

 次週発売の週刊少年サンデー47号より、「ブリザードアクセル」の鈴木央先生の新連載・金剛番長が始まります。
 それで現在、サンデー公式サイトの「次号のサンデー」ページに「金剛番長」の予告が載っているのですが、このマンガに対する力の入れ方がちょっと凄いというか、これまでのサンデーの連載予告の常道を逸し気味な勢いを感じさせるものになっています。

 『日本征服をもくろみ、次々と金剛番長に襲いかかる悪の番長軍団。
  今回は特別に、その一部を紹介するぞ!!
  全員が、人間を超えた外見と戦闘能力を持つ超人軍団だ!!

 というアオリ文句と共に、このマンガに登場する「番長」の名前が載ってます。
 しかし、この番長達がとにかく凄い。というかおかしい

  • ホームラン番長
  • さそり番長
  • X番長
  • 原始番長
  • サイコ番長
  • 覆面番長
  • マシン番長
  • 圧殺番長
  • ヨロイ番長
  • 白薔薇番長
  • 狙撃番長
  • 念仏番長
  • 賭博番長
  • 居合番長
  • オオカミ番長
  • ミイラ番長

 何この番長のインフレ
 このマンガにおける「番長」という概念の自由さ加減は、エジプト代表ファラオガンダムやスペイン代表マタドールガンダムが登場した「機動武闘伝Gガンダム」における『ガンダム』の概念にも匹敵すると思われます。

 つまりこのマンガは、いわゆる「不良少年グループにおけるリーダー」という従来の番長の概念を極限まで拡大解釈し、とにかく何でもいいから一芸に秀でている、あるいは秀ですぎたばかりに人間の枠を飛び越えちゃったような男子が、何でもいいからとにかく持てる腕力をもって敵対する者を制圧する意志を持ってさえいれば、この世界では「番長」と呼ばれるようになる――と想像されます。石を投げれば番長に当たるような世界です。
 そうでなければ、ルックスだけで明らかに社会不適合者と判別できるサイコ番長原始番長、既に人間ですらないX番長、生きているかどうかすら怪しいミイラ番長、単なるナルシストの変態に過ぎない白薔薇番長などといった存在が、社会的なステータスである「番長」を名乗ることを許されるはずがありません。

 『いったい、どんな能力で金剛番長と戦うのか!?
  本編に登場するまでに、いろいろ想像してみよう!!

 しかし、この予告を読めば、作品世界における番長のインフレも、「名前と容姿からその能力を容易に想像できる」というベッタベタにステレオタイプなキャラクター達も、作者やサンデー編集部が明らかに意図的にやっていることがよく判ります。「金剛番長」という作品は、そんなステレオタイプな男達が、己の意地と番格を賭けてベタな戦いを繰り広げ続ける、極めてプリミティブな楽しさを持った血湧き肉躍る少年マンガになるはずです。
 いやもう、今から本編読むのが楽しみで仕方ありません! だってホームラン番長ですよ! 圧殺番長ですよ! さそり番長「701号」と呼ばれた過去を持つ元女囚で、『怨み節』を歌いながら登場するに違いないんですよ! このキャラ達を観てワクワクしないはずがありません!
 鈴木先生なら、その期待にきっと応えてくれるはず! 「とんち番長」以来の本格番長マンガに成長することを期待してます!

2007/10/15

■[こどものじかん][絶対可憐チルドレン]「こどものじかん」と「絶対可憐チルドレン」

放送自粛で話題となった「こどものじかん」について、「絶対可憐チルドレン」を引き合いに出して語るブログがいくつかあったのが、このサイト的に興味深いです。
「こどものじかん」は私は未読ですが、「可愛い少女達を主人公に据えることで、重いテーマを扱う緩衝材にする」「マセた子供が大人に対して性的な言動をする」点に類似性があるからでしょうか。

「絶チル」も表現的にはかなり危ういテーマを扱っているんだな、と実感させられます。

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2007/10/14

■日本政府は変形するF-22を開発して国防の要にするべきだと思ったサンデー45号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 さすがは「昔取った杵柄」と言うべきか、増補版4コマが回を追う毎に面白くなって来てます。キャラクターの特徴を端的に紹介する、という意味ではホントよくできてますね。
 そろそろネットでも、「本編よりも四コマの方が面白いんじゃね?」的な感想がちらほら見られるようになって来るのではないかと思われます。っていうか、もう言われてる?(憶測)

 本編の方は、今回でビー・マイ・フレンド編が無事完結。クライマックスは『トリプルブースト→薫の背中に羽が生えて洗脳を解く』、という前回と同様の流れでしたが、前回はあまりにシチュエーションがシリアス過ぎた反動が出たのか、今回はブルサガリのバッタものに変化したティム君を薫が蹴り飛ばす、というコメディ的なものになってました。
 この現象ですが、椎名先生は昔からシリアスな展開が続くとどうしても肝心の決めシーンでギャグを入れないと気が済まなくなる傾向があるので(その極北が「GS美神」アシュタロス編のクライマックスで出てきた「奥の手」の文珠)、これはこれで椎名マンガの味の一つである、と解釈して頂ければ幸いです。

 あと今回はナオミちゃんがちょっと皆本にクラクラ来てたシーンがありましたけど、ナオミちゃんは好き勝手に蹴り飛ばせる主任の下でないとストレスが溜まる性格なので、多分皆本の下では活躍できないんじゃないかと思われます。主任としては尊敬できる人格の皆本を谷崎のように蹴れなくて悩んだ挙げ句、結局蹴り飛ばしちゃってヘコむナオミちゃんのカワイイ姿を見てみたい(ダメ妄想)。
 薫の「女子高生に手を出すとは! このロリコン!」の台詞は、「お前が言うな」的な突っ込みを誘う意味で上手いなあと思いました。

 「ハヤテのごとく」みたいなロジックで国家に身柄を売られた皆本がかわいそうです><

■「ハヤテ」のNice Boat.ネタに畑先生の義理堅さを感じたサンデー45号感想

金色のガッシュ!

 やはり、鉄球でバリアの上から容赦なくヴィノーをガンガン叩くシェリーの姿は何度見ても面白過ぎます。クリア対ガッシュ・ブラゴ組のように「最強の敵キャラに共闘で立ち向かう」構図は少年マンガではよく見かけるシチュエーションであり、かつ少年マンガ的にも政治的にも極めて正しいのですが、でもこの「悪知恵が効く生意気な赤ん坊を美女が鉄球でぶん殴る」構図というのは、ちょっと他では類を見ません。
 いやまあ、このシーンはマンガとしては極めて面白いので、例え少年マンガ的や政治的に正しくなくても、一向に問題ないんですけどね。シェリーの杖に鉄球を仕込む企画を考えた雷句先生とサンデー編集部のセンスはやはり侮れません。

 鉄球を振り回して赤ん坊を叩くヒロインが出てくるマンガが読めるのは少年サンデーだけ!

お坊サンバ

 先週の感想で書くの忘れてましたが、最近このマンガのことを素直に面白く感じます。
 でもなんかこのマンガに対して「面白い」って告白するのが、もの凄く悔しく感じてしまうのですが! ツンデレっ娘の心境ってこんななのかな!

犬夜叉

 かつて桔梗に連れ回される程に溺愛されたために桔梗のミラクルパワーをその身に授かった琥珀の身体を巡り、珊瑚と奈落と殺生丸が命を賭けて奪い合うという、言うなれば琥珀総受け的なお話でした。「犬夜叉」というマンガにおいて、琥珀は持ち前のけなげ・はかなげ・いたいけっぷりを発揮して常にモテモテ(主に年上の女性から)な子だったのですが、ここに来てそのモテっぷりも極まって来た感があります。ここで琥珀を手に入れた者が勝ちだ! みたいな展開ですからね。琥珀はどこまでもモテモテだなあ。

 それはともかく(強調)、琥珀と珊瑚の「姉上! 今からでも間に合いますか!」「ああ…間に合うさ!」って台詞のやり取りは、彼らがこれまで辿って来た様々な苦難を思うと、感慨深いものがあります。
 かつてアニメ版で珊瑚と琥珀が折り重なるように倒れているシーンを見て、そのあまりにエロティックな雰囲気にやられて珊瑚×琥珀のカップリングの虜となってしまった私としては、いつの日か再び琥珀が珊瑚と平和に暮らせる日が来るといいなあと思う次第です。
 長めのフォローでした。

お茶にごす。

 駅の案内看板が「西口:駅前公園・コンビニ・サラリーローン」になってるとこにグッと来ました。この駅の駅前の即物っぷりというか、無味乾燥っぷりは異常。現代日本の下流社会の縮図がここに!(言い過ぎ)
 あと今回は、母校ではモテモテな好青年の樫沢も、開架高茶道部の前ではメタメタにょ! という話でしたが、なんというか茶道部の連中はやっぱり人としてひどいなあと思いました。でも、だからこそあまりに好青年過ぎて逆にうさんくさい彼のことを「髭」をネタにゲラゲラ笑うことができるんでしょうけど。やっぱり世の中には、バランスを取るためにも一定数は人として軸がぶれている存在が必要なのかもしれません。

魔王

 「君達は生贄なんだ。これから始まる革命のための…
 から始まる犬養の台詞って、専門用語で言うところの「冥土のみやげに教えてやろう」と同義ですよね? 「これをやったら絶対にやった奴は死ぬ」シチュエーションとしては「ホラー映画に出てくる暗闇でいちゃつくカップル」に比類するレベルの、絶対にやっちゃいかんアレですよね?
 そして今まさに、犬養の計画を無に介する唯一の能力者・安藤君が現場に迫ってます! さっさと計画を実行に移さず、「冥土のみやげに教えてやろう」なんて悠長なことやってるからこんなことに! 犬養あやうし!

 あと関係ないですが、ちょっと犬養さんは化粧が濃すぎてキモいと思います!(ほんと関係ない)

あいこら

 あやめが盃二に愛を伝えることで盃二がトラウマを告白する重要なエピソードだったのですが、そんなエピソードに対して「ブルマー攻撃」という、なんかタイトルが載ってるページでしか通用しないようなサブタイトルをあえて付けてしまうところが、このマンガの色々な意味で凄いところだよなあと思ってしまいました。

2007/10/07

■ああいう連中に愛されたからブルマは滅びたのではないかと「あいこら」を読んで思ったサンデー44号感想

MAJOR

 「オレの吾郎は現実のイチローよりもすごいぜ!」と作者の満田先生が言わんばかりの話でした。
 満田先生幸せそうだなあ。

結界師

 結界師一族の追い落としを謀る扇一族の陰謀が渦巻く渦中に放り込まれてしまった「裏会」が大変なことになったよ! みたいな回だと思うのですが、ちょっとまだ全容が見えていないので、ここ最近は我々読者も混乱させられっぱなしな感じ。この複雑さというか奥の深さっぷりは、(やっぱり複雑だと読者から指摘が来ているらしい)「絶チル」をも越えるのではないと思います。
 今の状況を整理するためにも、一度田辺先生も冒頭に増補版四コママンガを掲載して欲しいなと思いました。そのマンガの中くらいでなら、最近いまいち地味な時音も活躍できるのではないかと(ひどい)。

 あと前回、扇五郎が初登場した時、兄弟全員が風呂のようなものに入っている描写がありましたが、あれには何らかの意味があるのでしょうか。あれに浸かっていないと体が維持できないとか、あの風呂に浸かることで兄弟で肉体を共有している(ので一度に兄弟全員が登場することができない)とか、そんな感じ?
 そのシーンで扇一郎の姿がちょっとだけ出てきましたが、中身がゴン太くんみたいな毛むくじゃらでないのが判って残念です。

金色のガッシュ!

 先週でついにウマゴンが退場。最期はウマゴンの身を案じたサンビーム殿が自ら本に火を放つという形でしたが、この段階で退場するならもうこの形しかない! みたいな、美しい散り方でした。合掌(死んでません)。

 一方のブラゴは「ガッシュが来るまで、あえて力をセーブして戦ってたんだよ!」と自身の劣勢を弁解してましたけど、でもどうしてもこう「結局最期にはやられちゃうんじゃね?」的な雰囲気が消えないのは何故だろう。っていうか、ブラゴは専門用語で言うところのヤムチャ系? みたいな位置付けのキャラということでいいの?(ひどい)

マリンハンター

 まんが家BACKSTAGEを読むと、作者の大塚先生は「何と言われようとも、オレはこのマンガをエロくしてみせる! それが全男子読者の望みだからだ!」と使命感に燃えている様子。その気概や良しです。
 前回は触手系、今回はエビぞり系となかなかマニアックな路線で攻めてますけど、男子中学生読者のエロ妄想を一心に受けている大塚先生の脳内では、きっとグッピーが実に様々なエロシチュエーションで攻められちゃってるに違いないので、次回以降も遠慮しないで更にヒートアップして欲しい所存です。読者から「マリンハンターでサディズムに目覚めました!」って感謝の手紙が届くようになるまで、エログロバイオレンス路線を突っ走って欲しいですね!

 というか、ジャンプが「To LOVEる」「エム×ゼロ」に加えて「初恋限定。」を開始するなど、ある意味正統派のお色気マンガ路線を強化する一方、サンデーはエログロバイオレンスな路線を突っ走る「マリンハンター」、幼女がパンチラし続ける「絶対可憐チルドレン」、フェチズムを盾に真っ当なラブコメ展開を拒否する「あいこら」など、何故かひねくれてるマンガばかりが男性読者妄想充実系作品のラインナップに位置しているところが、雑誌の方向性や読者の傾向みたいなものが伺えて面白いです。何でこうなっちゃったんだろう

ハヤテのごとく!

 ついにヒナギクが大好きな西沢さんに告白したの巻(ミスリード)。ヒナギクにとって「ハヤテを好き」であることを西沢さんに告白するのは色々な意味で一大事であったはずなのですが、しかし西沢さんは既にその程度では全く動じないどころか、「私がハヤテ君を口説き落とすのが先か、ハヤテ君がヒナさんに告白してくるのが先か、競争かな?」と余裕の対応をする始末。何この貫禄。ヒナギクが西沢さんにメロメロになるのも納得です。
 しかも、本人は自身に貫禄が備わってきていることを全く自覚しておらず、あくまで自然体で振る舞うだけで貫禄が滲み出て来る点が、更に凄いと思いました。なんか今の西沢さんは、既に「マリア様がみてる」における福沢祐巳のような存在にまでレベルが上がってきているのかも知れません。末恐ろしい子!

 ナギに甘えられるマリアさんは、まるでお母さんみたいですね(一般的には褒め言葉)。

DIVE!!

 図書館に行く機会があったので「DIVE!!」の原作小説にちょっと目を通してみたのですが、今のマンガ版の展開って、まだ原作では2巻の前半部分くらいなんですね。原作は全部で4巻まであるので、まだ連載の方はしばらく続きそうです(打ち切られなければ)。

 連載の方ですが、相変わらず富士谷要一の自称ライバル・山田君のアレっぷりが面白いです。「王はオレだ!」とか言いながら背中から黒い羽を生やしてダイブする様は明らかに飛び込みマンガとしては異様。ただ、あれだけ騒々しい演技をした彼の後で飛び込んだ富士谷は、彼とは正反対の静かで美しい完璧な演技を見せた訳であり、結果的には王どころか噛ませ犬になっちゃってる感が強いです。
 まあ、今回のエピソードにおける彼の役目はあくまで「富士谷の引き立て役」であると考えられるので、そっち方面にキャラを立てるという意味では、この表現方法は極めて正しいと言わざるを得ないでしょう。山田君のおかげで、今回の選考会エピソードは楽しく読むことができそう。山田君はこの調子でヘタレ攻めキャラの称号を得ることができるのか、注目していきたい所存です。

2007/10/06

■あれが最期のナオミちゃんフィギィアだとは思えないサンデー43+44号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 お久しぶりです。
 土曜日が空いてないと感想とかが全く書けない今の時間の使い方を改善して行きたい所存です。

 で、今更ながらですけど、やっぱり扉の四コママンガは面白いですね。本編の紹介になっているかどうかはともかく、主要キャラクターの面白いところをきちんと紹介するように出来ているところは流石。特に紫穂のヒドさというか黒さはかなり極まっており、見ていて心が暖まります。
 もう15年以上も前に掲載された「Dr.椎名の教育的指導!!」を越える四コママンガが結局サンデーでは登場できなかったことを考えると、もはやサンデーで四コマを連載できる資格を持つのは椎名高志先生だけなのかも知れません。「次回作は四コマでお願いします!」とサンデー編集部から言われる日も近いと思います(近いの?)。

 本編の方は、以前「ガール・フレンド」編で出てきたチルドレンの出会いのシーンを薫の側からの視点で改めて描くことで三人の絆が如何にかけがえのないものであるかを解説した前回、そして現場の奮起で薫と皆本が到着するまでみんながんばった今回、という話の流れに。
 前回の方は、薫の母の傷害事件を報じる大衆週刊誌を1コマだけ挿入することで「薫の超能力のために何が起こったのか」を暗示し、それが当時の薫が自分の力を嫌うきっかけとなったことを端的に表現しているところが上手いな、と思いました。こういうのをドライにさらりと表現できるのがプロだよなあと感心。
 あと、5歳の時の葵が超能力を使うシーンでパンチラすることで可愛らしさをアピールしてましたが、これを見た時に四コマの方の「出た! 計算!!」を思い出してしまった私の心は穢れているんでしょうか。

 そして今回は、ティムが薫の乗ってきた戦闘機を見て「消防車よりあっちの方がカッコイイ!?」と悔しがってるのが面白かったです。話の中でも薫が登場してからはイニシアティブがチルドレン側に移っているところからすると、おもちゃマニアのティム君には案外こういう攻撃が効くのかも知れません。
 あと薫が戦闘機を奪取する時にパンツを見せていても葵の時のような計算っぷりを感じないところは、さすが薫の人徳といったところでしょうか(ひどい)。

 今回の最後の方に「黒い幽霊」の黒幕っぽい謎の男が出てきましたけど、彼の正式名称が明らかになるまでの間、とりあえずこいつのことを「バビッチ佐野」と呼称することにしました。「マリちゃんたすけて!」に出てきた変態の親玉のアレです。話の最後の方に椅子に座りながら偉そうな態度で出てきて、思わせぶりなことを言う(でも言うだけ)ところがソックリだなあと思ったので。
 彼がバビッチ佐野と同様の立場の人間であるとしたら、きっとその配下には変態が沢山いるに違いありません。ティム君に指令を伝えている金髪女子も、きっと相当な変態なんだろうなあ。彼女の活躍が楽しみです。

2007/09/23

■人形になってもパンチラを披露する葵の勇姿を僕たちはきっと忘れないサンデー42号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 そのうち、紫穂が長門みたいにデータベースからSQL言語で情報を引き出す描写が出てくるに違いない!(挨拶)

 で今週の「絶チル」ですが、紫穂と葵がオモチャにされちゃったの巻。特にフェルト人形にされちゃった葵の可愛らしさは度を超える萌え萌えっぷりであり、メーカーはんはチルドレンギアを商品化する前に葵人形を商品化するべきだと思ってしまうくらいでした。お腹を押すと「ひあっ!」と叫んで手足をジタバタする機能付きでひとつ。マジでどうでっかメーカーはん(何処)。

 勿論、ブロック人形化された挙げ句に左脚パーツが取れちゃって行動不能にされた紫穂も、かつて「ヤンマガUppers」に掲載された「ASTRO GIRL 脆腕伊号ちゃん」以来となる椎名先生のロボット美少女パーツ欠損フェチなるやっかいな性癖っぷりを堪能できるという意味において、とってもステキでした。そういや澪も割とカジュアルに自分や相手の四肢を取り外す技を持ってますし、椎名先生はやっぱりそういうのが好きに違いありません(決めつけ)。
 というか、ティム君はさすがオモチャマニアなだけあって見る目がありますね。将来はオモチャの商品開発をする職に就いたらどうだろう。そしてそこで葵の人形を(略)。

 とか言いながらも、今回のバトルはティム君があまりに強すぎるため、相当な大ピンチ状態です。何故彼があんなに強いのかと言うと、彼の能力は「オモチャ」に限定されているものの、逆にオモチャが絡んでさえいればどんな効果も自分で好きなように後付けで設定できるから、という強みがあるからではないかと思われます。「バリアがあるから効かない――と!」「これに当たるとお前もオモチャに変身する――と!」の「――と!」の部分が、如何にも今考えた設定感が出てます。
また、彼に相対するチルドレン達も「アニメに出てくるロボットの能力」をイメージできてしまうため、彼の「ボクの考えた最強ロボット」妄想に付き合ってしまい、結果的に彼の幻覚能力にやられてしまっているように思われます。よって今のティムが乗っているロボットは、おそらく「銃夢」に出てきた火星大王並の強さを持っているはず。「全長320m、重量80万8千トン(夢尺度)。特徴:無敵」のあれ並に無敵。

 なので、「薫のブースト能力で洗脳を解く」以外でティム君をどうにかしようと思うのであれば、ティム君の無敵ロボ妄想に引きずられない、一度もロボットアニメを観たことがない人物を持ってきて相対すればいいんじゃない? と思ったのですがどうだろう。
 例えば、幼少期から妙に頭が良かった皆本は、子供の頃はロボットアニメを「幼稚な番組」と決めつけて観ていなかったに違いないので(決めつけ)、皆本ならきっと何とかしてくれるはず! とか思いました。で、この更に事件でロボットの格好良さに目覚めてしまい、事件後にロボマニアになればより完璧ですね。歳取ってからこの手の趣味にハマると抜けられませんからね(何)。

 冗談はともかく、実際この局面をどう打開するつもりなんでしょうか。次回が楽しみです。

■ヒナギク炊き枕は、中のクッションも付いてこの値段ですか?(背面広告を読みながら)サンデー42号感想

金色のガッシュ!

 荒廃したロッキー山脈のど真ん中に一人で置き去りにされた恵の運命や如何に!(ミスリード)

 そして今回の最大の見所は、やはり満を持して登場したブラゴが、これまでとは比べものにならない圧倒的な攻撃力を発揮してクリアの首をパンチで曲げちゃうところなのですが、個人的にはブラゴよりもむしろシェリーが劇中で浮かべている鬼神の如き表情の方にグッと来ましたね。鉄球を仕込んだ杖で、赤ん坊のヴィノーをバリアの外から容赦なくぶん殴ってクリアへの指示を邪魔した時の冷酷な表情など、まさに鬼そのもの。魔物同士の戦いの趨勢は、パートナーの能力によって決定するのだ! と言わんばかりのアグレッシブさが満々です。
 今の状態でこんなだったら、もしもシェリーがかつての清麿の時のように完全鬼面体と化した場合、どんな残虐行為がクリアとヴィノーに対して行われることになるのか、もはや想像もできません。清麿のザケル連発を超える恐怖がヴィノーに迫る! 逃げてー! ヴィノー逃げてー!

 あと、クリアの完全体モードのクリーチャーっぷりというかキモさ具合を見て、「ドラゴンボール」の時代からの格闘マンガの命題である「如何にも人智を越えて強そうな肉体の表現」の難しさについて考えてしまいそうになりました。

ハヤテのごとく!

 商店街のランドマークに観覧車はありえNEEEE! と常識的な突っ込みをしそうになりましたけど、でも基本的にこの「ハヤテのごとく!」というマンガの世界はヒナギクとハヤテの二人にあらゆる艱難辛苦を与えるようにできているので、ヒナギクを困らせるためだけに地方の商店街に国内最大級の観覧車が造られてしまうのも致し方ないことなんだろうなー、と納得することにしました。ヒナギクに待ち受けるは大理不尽。

 そんな感じで、今週の「ハヤテ」は高所恐怖症なヒナギクが観覧車に乗るという拷問を受けつつも必死に強がって耐える一方、彼女が悶える姿を間近で観ている西沢さんが「強がるヒナギクさんはカワイイなあ」とニヤニヤしながら萌え萌えになる、という話であったと要約できます。
 西沢さんの前で言い訳できないレベルのあられもない醜態を演じてしまったヒナギクは、西沢さんに対してますます精神的に受けになってしまった訳であり、こんな精神下においてはもはや西沢さんに対して「ハヤテが好きだ」なんて告白する強気な行動に出るのは不可能ではないかと思われます。しかしこのままハヤテの件で引け目を感じているようでは、ヒナギクは(既にハヤテに対して告白済みの)西沢さんに対して精神的に対等な立場に立つこともできない訳で、つまりはヘタレキャラと化してしまうと言うことに。彼女のプライドはそれを決して許さないでしょう。どうするヒナギク! ヒナギクに待ち受けるは大理不尽!

 いやまあ「普段はしっかり者のヒナギクも、西沢さんの前でだけはヘタレに!」ってのも西沢×ヒナギク妄想を加速させる好材料になるので個人的には大歓迎なのですが(ダメ)。

マリと子犬の物語

 人間に取り残されて厳しい生存競争に晒されることになる犬、というシチュエーションは、私くらいの年代だと「南極物語」が思い出されます(オヤジ)。南極越冬隊に取り残された犬達が南極でサバイバルを繰り広げるという話です。
 で、藤子F不二雄先生の短編マンガの中には、この「南極物語」をパロディ化した作品があります(タイトルは失念)。それは「南極物語」を南極に住む動物たちの立場から見るとどうなるか? という内容で、端的に言えば「南極で平和に暮らしていた動物達に、凶暴な餓えた犬が襲いかかる! 南極で延々と繰り広げられる大虐殺の恐怖!」という話でした。人間の立場から見ると「人と犬との絆」を描いた美しい感動の物語も、その物語に巻き込まれた側から見れば「絆だか何だか知らないが、オレたちゃ迷惑だ! どっか余所でやれ! 余所で!」になってしまうという、皮肉混じりのブラックユーモアが光る話だったと記憶してます。

 つまり何が言いたいのかというと、犬のマリ達の食事シーンでは人間の残した食料しか食べてないので、その辺ちょっと動物同士のサバイバル感が出てなくて勿体ないなあと思いました(ヒドイ感想)。

イフリート

 ユウがニナミのおっぱいを見て奮起! 「ニナミを護る」という使命に目覚めたユウが、ついに同じ体を持つ難敵フェリクスを撃破したよ!
 これってつまり、あの朴念仁のユウが性的な意味で目覚めたって解釈でいいんですよね! 次回からはユウの回想シーンに入るそうですが、個人的にはユウがニナミの体を意識しちゃってギクシャクしちゃう、初心で純朴な姿を見てニヤニヤしたいです! 「RANGEMAN」亡き今のサンデーで真にラブコメができるのは、「イフリート」において他はないくらいの勢いですよ!

DIVE!!

 今週の「DIVE!!」を読んだ皆さんは既に同じ感想を持っているとは思うのですが、でもやっぱり言わないといけないと思うので言っておきます。今回出てきたライバルキャラ達は、どれもみんな登場するマンガを間違えています
 ここまで過激なライバルキャラが出てくるマンガは、サンデーでは「365歩のユウキ!」以来ではないかと思いました。将棋の駒を将棋盤に押しつけて駒を動けなくする腕力キャラとか、取った相手の将棋の駒を食べてしまう過食症児とかいう、やんちゃなキャラが沢山出て来てとても面白かった(個人的には)マンガでした。

 斬新なライバル達の登場で、俄然面白くなって来ましたね!(ハードなフォロー)

2007/09/19

■[椎名高志]まんカレ通信/プロが語るまんが秘伝!! 椎名高志先生

サンデーのメールマガジン「まんカレ通信」で連載されていた、椎名先生の「プロが語るまんが秘伝!!」の記事。PART5まであります。完結したのでクリップ。
個人的には、PART4の「女主人公のワケ」で語られている、『キャラクターの欠点は、女の子が持っている方が魅力的に見せられる』という趣旨のコメントが興味深いです。確かに美神令子みたいな性格のキャラが男性だったら人気出ないよなあ

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■この号のお坊サンバが妙に面白く感じちゃう…くやしい!(ビクビクッ)サンデー41号感想

ダレン・シャン

 冒頭で作者のダレン・シャンさんが登場してましたけど、「日本のアニメが大好き!」という触れ込みな方なだけあって、何かこう海外のSFコンベンションに良く居そうな感じのお兄さんというか、国籍や言語関係なしですぐにオタトークで友達になれそうな、如何にもといった好青年だなあと思いました。
 勿論そういう意味では日本代表の新井隆広先生も何かこう同人誌即売会に良く居そうな感じのお兄さんというか、ジャンルやカップリング関係なしですぐに(略)な好青年であるという意味においては同様であり、きっとこの二人はこの対談を通じてオタクとしての魂の絆を結ぶことができたに違いありません。良い対談記事を読ませて頂きました。

 ストーリーの方は、バンパニーズとの戦争を経験し、そこで大切な存在であったエラを失い、しかもそんな惨状を目の当たりにしながらもなお殲滅戦を行うことに何の疑問も抱かない自分が所属するヴァンパイア共のアレっぷりに色々と幻滅したダレンが、色々と考えさせられる局面に立った回でした。シーバーの「誰かが導かねばならん…バンパイア一族を過去の暗闇から外の光へと」という台詞は、暗にダレンのこれから辿るべき道を暗示しているかのように思えました。
 既刊の原作のサブタイトルやあらすじも、何かそんな雰囲気ですしね(割と台無しな推理)。

結界師

 サンデー誌上における「ママになって欲しい男性キャラランキング」において「絶チル」の皆本に匹敵する人気を誇る我らが修史さんが、嫁を侮辱されて思わずお茶をぶちまけるの回。彼の嫁さんの守美子さんは現時点ではほとんど掴み所がない謎が多い人物なので、今回のエピソードで彼女の秘密の一端が明かされることを期待したいところ。
 とにかく守美子さんはまかり間違いなく「結界師」世界において人類最強であり、もはや神々のレベルに近いような部類に入るに違いありませんからね。D&Dに例えるところのイモータルレベルみたいなの(微妙な例え)。少なくとも、既に「人間」の領域は超越していらっしゃるのは確かでしょう。
 そんな彼女が何を考えているかなんてことは、所詮は人間レベルの発想でしかできずに矮小な陰謀を企む「裏会」の面々では理解できないと思われます。守美子さんは、そんな些細なしがらみからは既に自由な人間なのです。多分。

 そして予想される今回のエピソードの落とし所ですが、自身の肉親コンプレックスが原因で修史と騒動を起こしてしまった六郎が、修史の母性の深さに気付いてコンプレックスを克服、家族愛に目覚めて修史をママと崇めるようになる――という辺りが妥当でしょうか。これからは修史さんがクるよ!(予告)

金色のガッシュ!

 キャンチョメに続き、ついにティオが退場。ザレフェドーラが放つ強力な弾丸を己が持てる守りの技の全てを出して受け切り、無事にガッシュをクリアとの最終決戦場に無傷の状態で届けるという任務を果たし、最期にガッシュと「また明日!」と素直な笑顔で挨拶を交わして魔界へ帰るという、とても清々しくかつ美しいエピソードでした。登場した頃は疑心暗鬼の塊だった彼女でしたが、帰る時は仲間を心の底から信頼することができるまでに成長したのです。
 やがて訪れるであろう魔界でガッシュと笑顔で再開するシーンが、今から楽しみですね。その時はもう持ち前の釘宮ヴォイスで、凄まじいツンデレっぷりを披露して下さるに違いありません。

 そんな彼女の唯一の汚点は、自己の尊厳を賭けて戦った最期の相手が、よりによって「ファイア!」と叫ぶしか能がない、ポッと出の急造オッサン魔物のザレフェドーラであるというところなのですが、まあそれでも最期に戦った相手がウンコティンティン様だったウォンレイよりは遙かにマシでしょう。ウォンレイはホントにかわいそうだなあ(何)。

DIVE!!

 「ボクさ、飛込やってるせいで色々なもの失くした。友達とか、学校生活とか…彼女とか

 この子、明らかに彼女がいなそうな飛沫に対して、自分がかつて彼女持ちなリア充だったことを、ちょっと自慢してるよ!
 実際は寝取られたクセに! 生意気だゾ!(このシーンをこう捉えてしまう私の視点が歪んでいることは承知しております)

2007/09/15

■33号に出てきた金髪サイコキノ姉さんが死ななくて良かったです(サンデー41号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 椎名先生クラスの重鎮が雑誌の巻末に座ると貫禄がありますよね!(挨拶)

 今まで散々ネタにしてきたサンデー巻末指定席に、ついに我らが「絶チル」が座る時がやって来てしまいました。いやまあ実際問題として、将来有望な四位先生の「メテオド」が巻末に来るよりは、既に実績も安定性もある椎名先生の「絶チル」が巻末の方が、サンデーの為にはいいのではないかという気がします。
 いや別に椎名先生はもはや将来有望ではないとかいそういう意味ではなく、一種の名誉席でもある巻末に位置する作家には、かつての藤田和日郎先生と同じ貫禄が必要ということであり(以下泥縄的フォローが続くので略)。

 そしてここ最近の「絶チル」ですけど、前回に引き続いて「黒い幽霊」絡みの少年エスパーが海外からやって来てチルドレンと戦うという展開に。しかも今回のエスパーであるティム君は最初から(エスパーであれば誰でも能力を強化可能な)チルドレンのブースターを奪う目的を持っており、これはおそらく今後も「黒い幽霊」所属のエスパーはチルドレンを狙って攻撃を仕掛けてくることを示唆しています。

 即ちこれは、「特殊な能力を持った敵が、毎回手を変え品を変え襲ってくる」というバトルまんがとしての基本フォーマットが確立したということであり、このフォーマットに沿った形であればいくらでも話を作ることが可能であることを意味しています。
 しかもそれと平行して、「遠くからチルドレンの成長を見守る兵部! 彼らパンドラは今後どう動くのか!」とか「薫が変化させたブースターの真の力とは何か! その力は何を意味しているのか! 皆本はその力に対し、如何に向き合うのか!」とか「『黒い幽霊』の正体とは何か! 彼らの憎悪は、世界を人種間戦争に導く引き金となるのか!」とか「皆本と薫の関係や如何に! この二人が『男女』の関係となれる日は来るのか!」とか、エピソードを盛り上げる仕掛けも満載。
 つまり「絶チル」は連載作品としての構造が現在極めて高いレベルで安定しており、更なる長期連載にも十分に耐えられる体制が整っていると言えるのではないのでしょうか。しかもサービス精神溢れる椎名先生は、43号から毎回オマケで四コママンガまで描くそうじゃないですか。完璧ですね。

 なので、もしこのまま掲載位置が巻末で安定しても、我々ファンは一向に動じることはないと思いますよ? よ?(震える手でサンデーを持ちながら)

 今回のエピソードの見所としては、勿論トランスフォーマーオタク丸出しな「黒い幽霊」のティム君が繰り出すロボットと戦いつつ、如何にして彼の「洗脳」を解くのか、という点にあると思われますが、劇場映画版「トランスフォーマー」は聞くところによるとスクールカースト最下位に位置するナードな少年が主人公であるということなので、きっとこのティム君も同様にナードであり、学校のジョックス共にヒドイ目に遭わされたトラウマを持っているに違いありません。ですので、そこのところを上手くケアしつつブースト能力を使って洗脳を解いてやるのが肝要なのではないか、と思いました。全て私の妄想ですが。

 今回の結論:ナオミちゃんの手を両手で包み込むように握っている葵がカワイイです><

2007/09/11

■犬夜叉は今週のような話の方が人気あったりするんだろうかと思ったサンデー40号感想

結界師

 「結界師」世界における変態の巣窟(決めつけ)である裏会に、また新たな変態・探野耕造が登場。妖怪アンテナの数だけなら鬼太郎にも負けねえぜ! みたいなおかしな髪の毛を持つ、調査型の変態みたいです。
 名前からして如何にもトラブルに首を突っ込んで引っかき回すのが大好きっぽい、何かこう「好奇心猫を殺す」を自で行く末路を辿りそうなキャラではありますが、田辺先生の描くおっさん変態キャラはどれも妙な味があったりしてとても面白いので、何とかしぶとく生き残って欲しいところ。次週生き残ることができるか!

 そして新たなる新キャラとして、扇六郎が登場。どうやら、あの扇一郎の実の弟みたいですね。扇一郎は個人的に「あの袈裟の下には、ゴン太くんみたいなクリーチャーが入っているに違いない!」と既に決めつけているので、この六郎君もきっとあの頭巾や鉄仮面の下には何かとんでもない秘密が隠されているに決まってます。
 とりあえず、頭巾を外すとネコミミが出てくる展開を希望。兄がゴン太くんならこの展開もありえる!(ありえない)

 今週の結論:指を舐める利守は萌え対象です。

金色のガッシュ!

 「ワシが生まれて一ヶ月足らずでこのような相手に出会えるとは…ワシも運がいい

 このマンガ、ちょっと油断してるとすぐに再アニメ化されたら千葉繁が声優を担当することを前提としているような、色々な意味でおかしなキャラが出てくるので油断できません。
 というか、何故ヤングなクリアからこんなザレフェドーラのような渋いおっさんが出てくるのか。物語は最終局面を迎えているというのに、魔物の生態は今以て謎が多いです。

 あとティオのシールド防御技ですが、あれをゲームに例えると「ストリートファイター3」で超高速で飛んでくる飛び道具を延々とブロッキングし続けるようなものなのではないかと思いました。そう考えると凄い難易度高そう(変な例え)。

DIVE!!

 「ボクを心から満たしてくれる物! それは…飛込だけだ!

 オタクは何故オタクになるのかというと、世間一般で所謂「幸せ」と言われているもの(=イケメンになって友達増やして女子からモテモテでリア充)よりも、自分が好きなモノに没頭することの方が、自分にとっては遙かに価値があるのだ! と若くして見切ってしまい、モテを顧みずにソッチの道へと邁進してしまうが故に、そういったものに対して価値を見いだせない世間一般からは「オタク」と見なされてしまうのです。
 そういう意味において、今回ついに知季は飛び込みオタクとして開眼を果たしたことになります。現世のあらゆる「幸せ」を斬り捨て、己が本当に好きな飛び込みに人生を捧げる選択を、彼は行ったのです。カワイイ彼女を捨て、大好きな弟との関係も捨て、俗世からの解脱を果たした知季に、もはや恐れるものなど何もありません! そのあまりのオタクっぷりに、夏陽子コーチなんかもうクラクラきちゃってますよ! オタクも極めればちゃんと女子からモテる! モテるんですよ!(同じオタクから)

 そんなアレで何かもう「DIVE!!」は、自分にとっては求道的オタクマンガという定義になってしまっているのですが、そういう読み方は正しいのでしょうか。多分間違ってはいないと信じていますが。

あいこら

 「エンジョイアンドエキサイティング」を合い言葉に、割と出たとこ勝負な展開を繰り返しつつもめでたく連載100回達成。同時期に始まった「絶チル」と共に、編集長交代後のサンデーを支えて来たマンガだったと言えるでしょう。
 ただ、「絶チル」の100話が今後の更なる展開を予想させるものだったのに対して、「あいこら」の100話は桜子が他人の目を憚ることなくフェチ道を邁進するハチベエを人生の理想とするという、何かまとめに入ってるかのような印象を受けました。
 いやまあ実際のところこのマンガは構造的にはいくらでも継続できるようになっているので、まだこれから行けるところまで行くのではないかは思っているのですが。井上和郎先生はどこまで行くつもりなのでしょうか。

メテオド

 なんか気が付いたら巻末に移動。今後のサンデー巻末特別枠は「メテオド」に決まったのでしょうか。
 ここのところは明らかに超能力バトルものの様相を呈してきており、「『メテオド』はサンデーにおける『ナルト』的な位置付けのマンガに育てるつもりなのかなー」と思っていたんですけど、ここで巻末に移動したということは、暗に「アンケート人気が低い」ことを意味していることに?

 話としては、主人公の十威がある意味自分の「分身」とも言える存在・九曜と出会ったことで「自我」を自覚し、自らの「意志」によって隕石を破壊する道を選ぶという、この物語における大きなターニングポイントとなるエピソードが展開されていて今後の展開が気になりつつあるだけに、この微妙な掲載位置は何とも(略)。
 今回のドラマチックな展開をくぐり抜けて自我に目覚めた十威が、下宿先の餅売りの女の子とラブにコメっちゃうみたいな、如何にもサンデーに載ってるマンガのような展開を拝める日が来るよう、頑張って欲しいところです。

2007/09/06

■[結界師][アニメ]アニメ版結界師、放送時間枠変更で存続

『そして、残念ながらこのアニメ結界師は現在の放送枠での放送期間延長は叶いませんでした。』
『いろいろと調整の結果、放送枠移動と言う形で製作を続けられることとなりました。』

アニメ版「結界師」は放送終了ではなく、時間枠の移動という形で続くことになった模様。
何はともあれ、打ち切られなかったのはホントに良かったと思います。がんばれー

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■[24のひとみ][トラマ]24のひとみ実写ドラマ化

『放送は月・火・水の27~28時台の2分間!テレビ番組表にも載らず他番組の途中に突如始まるゲリラスタイル!週3回×6ヶ月×全80話(予定)!!』

週刊少年チャンピオン連載「24のひとみ」がドラマ化。しかも1話1分半という変なフォーマットで。
このマンガのリズム感を活かすには最適なフォーマットだと思います。これはちょっと観てみたいな

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2007/09/02

■[赤松佳音]赤松佳音さんオンステージ!in上野

今更ですけど、実は私もこの現場にいました。
佳音さんのミラクルヴォイスにクラクラ来てしまい、頬を紅潮させつつサイリウム振り回してました。
これはCD買わないとイカンね!(ミーハー)

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■[マンガ][ナツ100]2007 ナツ100 1位から99位

「酔拳の王 だんげの方」さんで行われていた、2007年版「ナツ100」の結果が発表されています。
集計お疲れさまでした

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2007/09/01

■連載100回おめでとう記念・サンデー39号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 連載100回記念カラーの回。かつての「一番湯のカナタ」打ち切りという惨劇のトラウマからなかなか抜け出せず、読み切り版掲載から正式連載が始まるまでに2年間という途方もない時間を要し、始まったら始まったで作者自身も「こんな主流から外れたマンガはいつまで続けられるか判らない」という趣旨の愚痴をこぼすなど、連載が始まった頃は長期連載化するだなんて誰も思っていなかった「絶対可憐チルドレン」が、ついに100回目に突入ですよ! もう2年連載しているんですよ! 前連載作品「一番湯のカナタ」が3巻で打ち切りになった椎名高志先生のマンガが!(しつこいよ)

 今回はさすがにセンターカラーで普通に祝ってもらえましたが、ここ最近は雑誌での掲載位置が下位に沈みがちだったり、その一方でサイン会に駆り出されたりと、この作品が冷遇されているのか厚遇されているのかよく判らない微妙な立場にいることは代わりありません。まだ物語的にも志半ばな感じなので、何とか長く続いて欲しいものです。
 いやまあ多分しばらくは大丈夫だと思うのですが、こう「絶チル」の場合は生い立ちや立ち位置が相当アレなので、どうしてもネガティブな方に考えが行ってしまうのは仕方ないのです。そういや「椎名高志というペンネームは『しかたないし』のアナグラムから作られた」って話はどこから聞いたんだったかなあ(どうでもいい)。

 100回目を祝ったところで今週の感想ですが、今回はついに薫がエスパーの女王としての「合成能力」を生成する力を手に入れたの巻でした。これまで彼女たちはあくまで「一つの能力のエキスパート」という立場だったのですが、ここに来て「三人の力を合わせると新しい力が芽生える!」という方向に路線をシフトして来た模様。今回生まれた能力は「強制催眠を解除する」でしたが、雰囲気的には薫の「エスパーを守る」目的が叶うのであれば、状況に応じて他の能力も合成できそうなものを感じました。
 また今回は薫の「女王」能力の覚醒を描きましたけど、葵の「女神」や紫穂の「女帝」についても、単なるキャッチフレーズではなく、薫のような具体的な能力が伴う可能性が出てきました。紫穂は今でも十分に将来世界を支配する女の才能の鱗片を見せてるし、葵は既に萌えという名の信仰の対象になっているのに、この子達がこれ以上の更なる覚醒をする可能性があるということに!? 葵が更にすごい萌えキャラになっちゃうん!?(まちがい)

 あとこれは個人的な妄想なのですけど、今回の薫の「他人の能力を吸い取って我がものにし、放出する」という合成能力って、実は「一番湯のカナタ」に出てきたカナタの王族としての能力である「千手王羅」と基本的には一緒なのではないか? と思いました(お手元に「一番湯のカナタ」1巻をお持ちのレアな方は、P.154~P.158を参照)。
 「千手王羅」は仲間が増えれば増えるほどパワーが増すという特性があるが故に、「千手王羅」がある=人を束ねる王の器を持っている、という理屈でしたが、これは今回の薫の合成能力でも成立する理論であると思われます。おそらく薫の力も、仲間のエスパーの数が増えれば、より強力な能力を使えるようになるはず。それ故の「女王の力」なのですからね。
 何というかこう、「カオル様は『王の器』を示した! よりによってこの力、千人の配下がいれば文字通り一騎当千の武将にもなりうる大器!」(セイリュートの声で)みたいな感じ?

 というか、このタイミングで「カナタ」のことを思い出すなんて、自分でもちょっとどうかしてると思いました。

 薫にパワーを吸い取られつつ「や…待っ…」と感じちゃってる葵は萌え対象です。

2007/08/31

■閃ちゃんおっぱい祭開催中のサンデー39号感想

金色のガッシュ

 正直なところ、今回のバトルでウマゴンもキャンチョメと同じようにリタイアするのではないかと思い込んでいたのですが、しかしガッシュとの友情のツープラトン攻撃で窮地を脱出、無事にガッシュ達と合流することに成功しました。
 キャンチョメが割とあっけなくクリアの長距離砲で倒されたのと比べると、両者の間で扱いにやや差があるような気もするのですが、この辺はやっぱりウマゴンとキャンチョメの人気の差なのでしょうか。ウマゴンは子供達に大人気だからなあ。やはり真にサンデーが低年齢路線を取るのであれば、週刊少年サンデーは週刊少年ウマゴンと改名するべきだと思います。

 あとウマゴンと言えば、サンデー36+37号でサンビーム殿が遙か上空から急降下しながらシェーに似たポーズを取りつつ「グルービー!」と叫んでいたシーンが印象的でした。明らかにやりすぎというか、生身の人間ならジェット機が飛ぶような高々度から落下しつつ斯様なポーズを取ることは不可能極まりないのですが、しかしその不可能をも成し遂げるのがサンビーム殿なのです。「ロックンロールはまだ始まったばかりだ!」というこの時の彼の台詞は、あらゆる不可能に対して反逆を試みて挑戦を続ける、原初の意味でのロックを彼が体現していることを意味しているのです。サンビーム殿はロックだ!

 今回ウマゴンが生き残ったことで、再び彼のグルービー芸が拝めるかと思うと嬉しいですね。最終決戦の場はロッキー山脈とのことなので、今度はぜひ地面に潜りながらロックを極めて欲しいです。サンビーム殿の戦いは始まったばかりだ! すぐに終わりそうだけどな!(ひどい)

DIVE!!

 予想通り、弟に彼女を寝取られた我らが主人公の知季。嘆くことはないよ! 寝取られ属性は萌え要素だよ! 弟に彼女を取られてベッドで悔しがって涙を流す姿に、全国の寝取られマニアは興奮してゾクゾク来てるに違いないよ!(←病気だよ)

 そして物語後半は、夏陽子コーチの生い立ちの告白に続き、知季に対して「あんたなら世界の頂に立つことさえ不可能ではないよ!」と激励する流れに。天性の飛び込みの才能に加え、恋人を失うことによって喪男パワーが急上昇している今の知季君なら、飛び込み界で天下を取れる程のフォース(暗黒面の)を得ることは容易でしょう。彼女にフられた勢いで世界を制覇して欲しいです。
 そして世界を制覇した暁には、その名声に釣られて再び元彼女が寄りを戻そうとして再びフラフラと近付いてくるのは必至の有様なので、それまでには「俺には女はいらねえ!」と高らかに宣言できるくらいの高レベルな喪男になって元彼女を見返して欲しいものですね! モテない男こそが人生の真の勝利者たり得るのだ! みたいな!

 ええ、絶対そんな展開になることがあり得ないのはよく判ってます!(なら書くなや)

マリンハンター

 「マリンハンター」はサンデーにおけるエロ担当だと思っていた矢先、実はグロとバイオレンス担当でもあったことが判明したエピソードでした。シャークがかつて住んでいた島は帝国海軍の大理不尽な侵略行為によって全滅、彼と恋仲にあった幼なじみの少女はともかく、そのついでにシャークの妹(幼女)まであっけなく三つ叉矛で突かれて血まみれになって殺害されるというブラッディな展開に、全国百万(ちょっとサバ読んだ数)のサンデー読者は呆気にとられたに違いありません。
 この辺の話は、帝国海軍のホエール少将の残酷さを演出すると共に、おそらくシャークがグッピーとシジミを文句を言いつつも連れ歩く動機の伏線として使われるのではないかと思うのですが、さすがに小さい女の子が血まみれになって無意味に死ぬシーンを見るのは辛いです。

 とは言うものの、こんなどぎついシーンをあえて持って来た作者と、この表現にゴーサインを出した編集部は素直に凄いなあと思います。かつて「きみのカケラ」でヒロインがクスリを飲まされて全裸で吊される描写を許容したり、「かってに改蔵」で羽美たんが毎度毎度猟奇的殺人を繰り返して大暴れするオチを許容したサンデーの懐の広さは、まだ死に絶えてはいなかった!
 まあでも、幼女殺害シーンを入れたからと言っても、それでこのマンガが面白くなるのかどうかは全く別の問題だと思うんですけどね(ドクロ)。

あいこら

 今回の話の最期の方で、手フェチの松山千鶴がクラスメートから「それって手フェチのこと?」「変態ってこと?」「うわーマジかよ」とヒソヒソ言われて引かれてるシーンがありましたが、しかしこのマンガの舞台になっている学園はハチベエを初めとして渋沢・辰巳・鹿野といった、「ケンイチ」風に表現するなら達人級(マスタークラス)の変態パーツフェチが所狭しと居並び、彼らが日常的に変態的な騒動を起こしていることを考えると、この学園においてたかが手フェチ程度でここまで不審の目で見られるとはとても思えません。
 というか千鶴の場合、手フェチという嗜好そのものよりは、ハチベエの手を自分のおっぱいで暖めるとか、ハチベエの指を舐めるとかいった、フェチに追随した行為の方が遙かに変態的ではないかと思われます。しかし、それも彼女が手を愛するが故の行動。「罪を憎んでフェチを憎まず」は、もはやこの学園の校訓であるべきです。

 「自分のフェチを肯定し、フェチ対象を持つ者と一緒に幸せになる」ことは、主人公のハチベエが乗り越えるべき大きなテーマの一つであることは間違いないところですが、ここに来てある意味ハチベエと同じ境遇にある千鶴を出すというのは、作者には彼女を通してこのテーマをより明確なものにして行く意図があるのか、それとも単にネタが詰まったので新しいフェチ持ちキャラを出しただけなのか。判断が難しいところです。多分後者の方が動機としては大きいような気がしますけど(ひどい)。

 あとなんかあやめさんが菊乃にときめいてる描写がありましたが、こういう話が出てくると何だか「サブキャラ同士が片づき始めると、そろそろこのマンガも潮時なのかなー」とか思ってしまいがちです。次回は連載100回記念でセンターカラーということなので、今後の流れについても注目していきたいところ。

RANGEMAN

 自分が生まれ変わったら腐女子になることは、もうアカシックレコードによって決定されていると信じています!

 そんなアレな妄想を抱かせた(抱くな)「RANGEMAN」も今回でついに最終回。元々は戦隊モノの要素に「変身すると恋した記憶を失ってしまう」という設定を絡めたラブコメディ路線を目指していたと思われるこのマンガでしたが、最終的には戦隊要素はほとんど消え去ってしまい、このマンガの本質的な部分のテーマであるところの風香と錬児のサドマゾカップルの奇妙な恋の行方のみを集中的に追いかけるという流れになってしまいました。
 限られた話数で物語を締めるためにはこうするしかない! という苦渋の選択だったとは思いますが、結果的にはこの選択によって恋愛物語としてはとてもキレイな形で集束することに成功しました。最終回最後のコマの「恋する乙女」と「下僕を服従させることに成功したサディスト」が入り交じった複雑な風香の表情を拝んだ時、このマンガの魅力はこのコマに集約されている! と、心の底から思いましたよ。
 あとは、記憶は失っても本当の恋を経験した錬児が人間的に成長している姿と、でもやっぱり風香の前ではマゾっぽくなってしまう変わらない姿が見られたのも、なんかこのマンガらしくて良かったです。

 「RANGEMAN」については作者のモリタイシ先生は最初から最期まで相当悩んだみたいですが、次回作ではこの経験が活かされたものになるといいなあと思いました。期待してます。

2007/08/26

■真木シローがブレイクの予感!(腐女子的に) サンデー36/37+38号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「鉛は超能力を通しにくい」という設定の元ネタは、鉛の管の中に紙を入れてそこに書いてあることを透視能力者に読ませようとした、古の実験に由来しているのでしょうか?(挨拶)
 その辺はともかく、ここ2週間の「絶チル」の大雑把な感想です。

サンデー36/37号

 真木シロー、チルドレンに破れるの巻。ピンチになっても兵部の言いつけを守って紫穂のスタンガン攻撃を素直に食らう真木が妙にカワイイです。あと、紫穂がスタンガンを持ってくすくす笑っている陰険極まりない表情と、トドメを刺す時の幸せそうな表情が印象的。紫穂の性格の歪みっぷりはもはや芸術の域です。将来世界を支配する運命にある女はやはり違う。

 ストーリー的には、チルドレン達が「黒い幽霊」の存在と兵部の目的を知り、その上で「黒い幽霊」を自らの手で捕まえようと決意を固めるエピソードでした。
 薫の「何かできるかもしれないじゃんか!」という純粋な気持ちを皆本が汲み、危険な任務に自らゴーサインを出すという展開は、薫の期待に皆本が応えることができなかったコミックス8巻「逃亡者」のエピソードの対比として読むことができますね。

サンデー38号

 薫が「黒い幽霊」と相対するの巻。兵部と互角にやり合う力を持つ「黒い幽霊」相手に1対1ではさすがの薫も分が悪いのですが、チルドレン三人組と皆本が束になってかかれば勝機はあるぜ! という、次回の解決編に希望を持たせる展開でした。
 個人的には、兵部に「あたしが何とかするから!」と語りかける薫がやたら可愛く描かれているのが、ちょっと気になりました。これは薫の内面の成長を意味しているのか、それとも薫にとって兵部はやはり「特別」な存在であることを暗示しているのか。

 あと今回は、葵がレンチを銃の中に直接テレポートさせて銃を封じるという能力の使い方をしていたのも印象に残りました。描写はさりげないのですが、「能力の対象にされると物理的に防ぎようがない」という意味において、これはかなり凶悪な攻撃方法です。「結界師」で時音姉さんが鋭利な結界で妖怪を串刺しにしていたのと同じくらいエグいです。
 でも、マンガの中でのこのシーンの扱われ方は極めて地味。「実は強いんだけど扱われ方は地味」というところが実に葵らしいなあと思いました。葵かわいいよ葵(フォロー)。

 次回は100回記念ということで、巻中カラーだそうです。巻頭カラーでないところがこのマンガの今の限界です(エラそう)。
 「薫がいない時に葵が宙に浮いているのは、小刻みにテレポートを繰り返しているから」という説明が本当かどうかはアニメ化されれば明らかになると思うので、アニメ化されるまで何とか連載を継続して頂けるよう、次回はアンケートを出してみたいと思います。

■サンデー38号感想書きリハビリ中

マリと子犬の物語

 美しい犬! 愛らしい犬! りこうでかしこく忠実な人間の友!(挨拶)

 いわゆる災害パニック映画には、倒壊した家屋の中から犬が助けるシーンが必ずといって良い程挿入されていることからも判るように、災害をテーマにした物語における「犬」の重要性の高さは申すまでもありません。それが所謂「お涙頂戴物」であれば尚更。
 今回始まった「マリと子犬の物語」は、物語の舞台が中越地震の被害を受けた平和な農村であるとか、主人公の兄妹が既に母親を失っていたりとかいうのもありますけど、何より犬が四匹も出てくるところに、作り手側の「これで貴様らを泣かせてやるぜ!」という気合いを感じることができました。頑張って泣かせて欲しいですね。

 あとこのマンガの作画を担当している為永ゆう先生は、「ネイキッドモンキー柚希」や「飛べ!!ハミングバード」を読んだ限りにおいては、持ち前のカワイイ絵柄であえて美少女が脱衣して格闘するお馬鹿なマンガばっかり喜んで描いてる人という印象が強いのですが、今回はその絵柄のアドバンテージを最も素直に得ることができる原作を与えられたな、という印象です。逆にお馬鹿な要素は封印せざるを得ないみたいですが。
 まあ、この試練を乗り越えれば再び大好きな脱衣格闘マンガ(決めつけ)を描くチャンスも巡ってくるさ! と信じて、こちらも頑張って欲しい所存です。

DIVE!!

 そういやまだここでこのマンガの感想書いてなかった気がします。

 最初のうちは「何か主人公(知季)の才能の覚醒がやたらと早いなあ」というか、『主人公が努力するシーンを描写しない』タイプのスポーツマンガだと思っていたんですけど、新しいライバルキャラとして沖津飛沫が登場、主人公自身がダイバーとして更なる成長の必要性に自覚するようになってからは、物語に緊張感が出て来たように思えます。
 また、主人公のコーチ役の夏陽子は「アンタは才能あるんだからやればできるよ!」と激励はするんだけど、彼女の目的があくまで「クラブからオリンピック選手を輩出してクラブを存続させる」である以上、彼女は主人公に全てを賭けたりせずに逆に斬り捨てる可能性もある、という微妙なスタンスに徹している(ように見える)キャラであるところが、物語に緊張感を持たせることに成功しているように思えます。

 そして今週は、新技を会得できずに焦る知季の彼女が、実は弟と付き合っている事が発覚。いきなり修羅場編に突入です。こんなカワイイ絵柄の少年マンガなのに、「弟に彼女を寝取られる」というハードコアな話をこのタイミングで持ってくるとは侮れません。
 個人的には、このまま彼女を弟に取られてしまうものの、「何かを得るためには同等の代価が必要になる」という錬金術の掟によって、彼女と新技を等価交換した知季が更なる覚醒を遂げる! 飛び込み選手としてのレベルが上がると同時に、喪男としてのレベルも上がった! みたいな展開になって欲しいのですが、果たしてどうかな!(ダメだと思います)

 あと沖津飛沫が初登場した時から思っていたのですが、彼は海パンではなくフンドシを着用するべきだと思います。こんなにフンドシが似合いそうな男がサンデーに出てくるのは、サンデーでは「ケンイチ」のトール殿以来です。

マリンハンター

 短期連載から甦って正式連載へという、「絶対可憐チルドレン」と同じルートを辿った「マリンハンター」。世間的にはとりあえずヒロインのグッピーがシャワーシーンで乳首券を使用するマンガという認識が一般的な様ですが、個人的にこのマンガにおける真のヒロインはその生い立ちや性格、言動の重さ、滅多に肌を見せないもったいぶりさにおいて全てシジミの方が勝っているであると思っているので、とりあえずシジミに萌えながら読みたい所存。
 って言うか、もしシジミたんがグッピーのように脱ぐようなことがあったら、きっと雪崩を打ってみんなシジミ萌えになると思いますよ! みんな幼女が大好きだからね!(決めつけ)

 逆にグッピーの場合、脱いで下さるのは大変にありがたいんですけど、それ以外の要素というか性格的な部分に大変に難があるので、このままだとヒロインとしての座が本気で危うくなるのではないかと危惧しています。
 彼女も設定上は一応「生まれ故郷の島を侵略で失い、放浪していたところをシャークに救われた」という泣かせるバックボーンを持っているはずなのですが、彼女のボケた行動からはそういう背景を全く感じさせてくれません。どうやら作者は、彼女をおっぱい要員+天然のトラブルメーカーとして位置付けたい模様。
 今回は「貴重な飲み水を体を洗うためだけに大量に消費する」という彼女の行動がトラブルの原因となっていますけど、船上生活における真水の確保の重要性を全く認識していないという命懸けのボケをかますところを見ていると、彼女もこの路線に活路を見出すために必死なんだなあと思えて来ます。その努力が報われるといいですね(投げやり)。

魔王

 蝉が「ガメラが空飛ぶ時の回転数、凄すぎー!」って言ってるシーンに萌えた!
 このマンガは意外なところに萌えポイントが設定されているので油断できません!(そもそも萌えるシーンじゃないだろう)

 あと今回戦ってる相手の蝉って「大同人物語」に出てきた雑賀京一郎に似てなくない? とか思ったのですが、確認してみたら全然似てなかったので、自分の記憶力に絶望しました。

お坊サンバ

 「GS美神」に出てきた横島君の特殊能力・文珠は、あんなシリアスなストーリーの中でではなく、本来ならばこのマンガみたいな形で馬鹿馬鹿しく使われるべきだったんだよなあと、「お坊サンバ」を読みながらつくづく考えてしまう私がいたということです(ファンサイト要素)。

 それでめでたく正式連載となった「お坊サンバ」ですが、大坊主様がチワ丸のボケを総受けできる非常に面白いキャラになったためか、短期連載時代と比べると面白くなっているように思えます。それだけに、チワ丸達が冒険の旅に出て大坊主様の出番が減ってしまう展開に入ったのがちょっと残念。トイレに入ったまま空飛ぶ能力が欲しいところです。

2007/08/25

■シグルイ9巻

人か魔か牛股権左右衛門
 獣かそれ以下か 鬼かそれ以上か

 ここで「シグルイ」の感想書くのも久しぶりなような気がします。

 で、前巻のシグルイ8巻は、「剣術」という戦闘技術の究極に行き着いた藤木源之助・伊良子清玄両名の技の応酬を理論整然と描いた、非常に繊細な話だったという印象だったのですが、この9巻では源之助の片腕が落ちたと同時にそんな繊細さはもはや微塵もなくなり、魔神モードに入った牛股権左右衛門が内蔵をまき散らしながら大暴れする姿を読んで呆気にとられるしかない、という話に早変わり。
 8巻の頃から牛股がずっと我慢してきた「ここにいる全ての輩を片端から斬り殺してしまいたいという衝動」が、ここに来て大爆発してしまったのでしょうか。

 また自分の記憶だと、原作における牛股が虎眼流を継げない理由は「既に結婚して奥さんがいるから」だったと認識していたのですが、この「シグルイ」だとなんか許嫁を殺害した上に自分の睾丸を(以下略)、みたいな話になっていてちょっとビックリしました。でもこれは「シグルイ」であり、「シグルイ」である以上はこれくらいのことは当たり前なのです。

 この巻を読んで、シグルイ4巻で虎眼先生が鯉を生でボリボリ囓っているのを目撃した牛股師範が「ごゆるりと…」と呟いて静かに退散した時の心境が理解できた気がしました。今の山口貴之先生は、緩慢な時の虎眼先生くらいに絶好調だと思います。よく判らない表現ですが誉めてます。

シグルイ 9 (チャンピオンREDコミックス) シグルイ 9 (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫
秋田書店 / ¥ 580 (2007-08-21)
 
発送可能時間:在庫あり。

Posted at 18:28 in マンガ::いろいろ | WriteBacks (0) |

2007/08/18

■マンガ版ノアの方舟計画

いわばマンガの「ノアの方舟」ですね。
各自残す条件は様々あるかと思いますが、フジモリの条件としては以下のとおり。

マンガ版ノアの方舟計画

 「三軒茶屋 別館」のフジモリさんが書かれた記事。前に私が書いた引っ越し時のマンガ選別ネタを元に、更に踏み込んだ考察をされています。
 「このマンガの存在は今の自分の人格を構成する要素になっているか?」という自分が書いた漠然とした判断基準を、より明確な形で条文化してくれた、という印象です。こうして書かれてみると、自分の場合は「神格性」「常習性」「根本性」をより重視して本を選択しているように思えます。自分の好みが可視化された感じがして面白いですね。
 話題として取り上げて下さり、ありがとうございました。

 なお本の選別については、本屋で売ってるコミック以上に、これまで即売会で買った同人誌の選別作業の方が、遙かに心理的に厳しかったことを申し加えておきます(笑)。同人誌は希少性が高いので、こういう時はホント処分に困ります。

Posted at 23:25 in | WriteBacks (0) |

■コミケ2日目行ってきました日記

 コミケ2日目行って来ました。

 今回は「絶チル」メインで参加しているサークルの数が前回よりも更に増えた印象で、今回は1つの(専門用語)の半分が全て絶チル本を置いてあるスペースでした。言うなれば絶チル通り。椎名マンガで参加しているサークルが全部で3つだけだった頃と比べると、なんかもう嬉しくて嬉しくて仕方ないです(回顧厨)。

 それで今回買った「絶チル」本の中で個人的にいいなと思ったのが、「雲の王国」さんが出していた、絶チルとGS美神のコラボ本でした。
 成長して10歳くらいになった「GS美神」の美神ひのめが、如何なる理由かは不明だけど「絶チル」の世界に飛ばされてしまい、そこで薫達と出会う――という筋書きの話なのですが、「美神」と「絶チル」のコラボをテーマにした話において、ひのめを「特殊な能力を持つが故に悩みを抱えている人間」(=「絶チル」におけるエスパーと似たような境遇)として位置付け、主役に持ってくるセンスに感心させられました。面白かったので続きも期待してます(プレッシャー?)。

 そして、せっかくなので企業スペースの小学館サンデーGXブースへ行き、「絶チル」のテレカを入手。今度は在庫も豊富のようでした。

 また、今回は久しぶりにGX編集部謹製同人誌「うらじぇね」の最新版・「ほしじぇね」が出ていたので、これも入手しました。今回のテーマは島本和彦先生デビュー25周年+星紅編集長就任記念号とのことで、このやたらキャラが立ってる二人が様々な漫画家に好き勝手にいじられているという内容。個人的にはかなり楽しめました。もしかしたら、これまでの「うらじぇね」シリーズの中でこれが一番面白いかも知れない。
 あと、畑先生は遠慮しないで「らき☆すた」の同人誌を作るべきだと思います。

Posted at 19:13 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2007/08/16

■コミックマーケット72 椎名高志作品関連サークル情報

■8/17 (1日目)
■8/18 (2日目)
  • 東-シ64b 横濱レモネード (絶対可憐チルドレン本あり?)
  • 東-ム52a DARKNESS (GS美神 美神×横島あり?)
  • 西-む10a BLUE SIGNALS (絶対可憐チルドレン チルドレン+皆本中心)
  • 西-む10b 風桜花 (絶対可憐チルドレン 皆本×薫の小説)
  • 西-む11a おこちゃま倶楽部 (絶対可憐チルドレン)
  • 西-む11b フレイクス (絶対可憐チルドレン)
  • 西-む12a カンディートミルト (絶対可憐チルドレン 薫×皆本中心 コピー本)
  • 西-む12b ふりーすたいる (絶対可憐チルドレン)
  • 西-む13a DUEL SISTERS (絶対可憐チルドレン オールキャラ、女性向けあり?)
  • 西-む13b 雲の王国 (絶対可憐チルドレン GS美神とのコラボ本あり)
  • 西-む14a チョーばぁっとー (絶対可憐チルドレン)
  • 西-む14b 白竜堂白亜店 (絶対可憐チルドレン チルドレン中心 ギャグ)
  • 西-む15a 野望の箱庭 (絶対可憐チルドレン ギャグ)
  • 西-む15b アップルクランブル (絶対可憐チルドレン ギャグ)
  • 西-む16a Eulenspieagel (絶対可憐チルドレン 皆本受 女性向け)
  • 西-む16b B.A.B.E.L./M.L.S. (絶対可憐チルドレン 女性向け)
  • 西-む17a 紫マヨネーズ (絶対可憐チルドレン 兵部×皆本 ギャグ)
  • 西-む17b 天使のしっぽ (絶対可憐チルドレン 皆本受 女性向け)
  • 西-む18a 風色通り (GS美神 雪之丞×ピート、絶対可憐チルドレン オールキャラ)
■8/19 (3日目)

 あとは私事になりますが、「ゴルゴ31」のゴルゴさんと「ヤマカム」の山田さんの合同サークル「ゴルカム」(8/19 東-ポ16b) の新刊・ゴルカム萌王に寄稿しました。1~2ページくらいの短い記事です。
 「絶チル」の葵は、如何にして現在の萌えキャラとしての地位に上り詰めることができたのか? について考察するという趣旨の記事なのですが、要は「葵のパンチラは素晴らしい」という内容です。もしよろしければご覧になって下さい。

Posted at 00:03 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2007/08/12

■漫画ナツ100に参加します

 本棚リストを元に、「酔拳の王 だんげの方」さんが開催している漫画ナツ100用の漫画推薦リストを作りました。
 下記のリンク先が、漫画一覧を書いたテキストファイルになっています。5つ目のフィールドに入っている文字列は、対象の漫画のコミックス1巻のISBN(ISBNがないものはAmazonのASIN)です。
 よろしくお願いします>だんげさん。

 → 2007年漫画ナツ100用リスト

 この中で微妙なのが掲載されている作品の大半が週刊少年ジャンプに掲載された「七つの海」、および週刊少年サンデーに掲載された「暁の歌」なのですが、これは全て読み切りの短編であり、定期的に「連載」されていた訳ではないので、一応ここに入れておきました。もし問題があるなら除外して下さい。

 今回のレギュレーションだと、トップに来るのは「よつばと!」か「シグルイ」になりそうな予感。

Posted at 15:31 in | WriteBacks (0) |

■引っ越し後の本棚リストを公開したくなった(1980年代以前版)

 本棚晒しエントリ最終回。1980年代以前の古い本です。
 高橋留美子と藤子不二雄がホント好きだったんだなあ自分。

1980年代
ラプラスの魔 (MEIMU, 1989年)
 同名のゲームのコミカライズ版。ただしゲームとは趣が異なり、主人公のミーナ達が館を探検するうちに様々な物語の世界に入り込んでしまう、という形で物語が進んで行く。「ラプラスの魔」というネームバリューのある原作に対して大胆にアレンジを施したことが印象に残っているマンガ。この頃のMEIMU先生の個性的な絵柄も魅力。
ロマンシア―浪漫境伝説 (寺田 憲史/円 英智, 1988年)
 これも同名のゲームのコミカライズ版。この頃はパソコンでゲームばっかりやってました(自分語り)。
 ただ、ゲームの方はさらわれたお姫さまを助ける王子が主人公なのだが、マンガの方は主人公の女の子が王子を助けるために旅に出るという形になっている。内容も激しくアレンジされていて原作の跡形は微塵もないんだけど、これも原作の制約を外したことで逆に面白くなったタイプのマンガだと思う。あとマジシンがかわいい。褐色少年萌え。
バオー来訪者 (荒木 飛呂彦, 1985年)
 「そいつに触れることは死を意味するッ!」という特徴的なアオリが今も語り継がれる、荒木飛呂彦先生の初期の傑作。これが打ち切りを食らったマンガだとは思えない程の高い完成度を持つ。当時リアルタイムで読んで衝撃を受けた作品。
るーみっくわーるど (高橋 留美子, 1984年)
 高橋留美子先生の短編集。この時代までの高橋先生作品のエッセンスを結集したような本。中学生時代に愛読していた記念として保存してあります。
めぞん一刻 (高橋 留美子, 1982年)
 近代恋愛マンガの礎。これも中~高校生時代にリアルタイムで読んでいたので保存。
 一つの連載を最初から最後まで追いかけ、リアルタイムで友達と盛り上がることの面白さを知ったマンガでした。
つくろう!同人誌 (まんがカレッジ, 1983年)
 まんカレ謹製の同人誌作成マニュアル。同人誌と言っても二次創作同人とか面妖本とかそういうのではなく、純粋にオリジナルのマンガを書いて同人誌を作ろう! でもって小学館の同人誌グランプリに応募しよう! という趣向。そんなのあったんだ昔。
 マンガ好きな男子が仲間を集めて同人誌を作る、という筋書きの本なのだが、その男子自身はマンガを描かないで編集に専念するというのが、この手の本としては珍しいような気がする。マンガや本を制作するにあたっての基本的な知識を教えてもらった本として個人的には思い出深い。
ダストスパート! (高橋 留美子, 1980年)
 「るーみっくわーるど」には掲載されていない「儲かり末世」が掲載されている貴重なコミックなので保存。残し方が微妙だ。
 昔ブックオフで100円で買った記憶があります。ブックオフはたまにこういう本が流れているので油断できない。
1970年代
オリンポスのポロン (吾妻 ひでお, 1979年)
 子供の頃は、よく姉の部屋に忍び込んで姉が買ってた「月刊プリンセス」をこっそり読んでいたものですが、その中で一番好きだったのが「オリンポスのポロン」でした。小学生時代の思い出の作品として保存。姉ちゃんごめん。
T・Pぼん (藤子 不二雄, 1979年)
 潮出版社版を所有。藤子不二雄先生のSFマンガにハマっていた頃にこのマンガの存在を知り、「主人公がタイムパトロールになって歴史に埋もれて非業の死を遂げた人を救う」というロマン溢れる内容にすっかりメロメロに。あと、主人公の先輩格のリーム・ストリームにもメロメロに。
 「のび太の恐竜リメイク版にリーム姉さんが出て来ないのは許せねえ!」とか言ってる困った人は、みんな子供の頃にこれを読んでリーム姉さんに萌え萌えになってたオッサンです。人のこと言えませんが。
エスパー魔美 (藤子 不二雄, 1978年)
 てんとう虫コミックス版を何巻か所有していたが、痛みが激しいため小学館コロコロ文庫版のみを保存。これなしではオレの厨時代は語れないぜ! みたいな位置付けにあるマンガ。
 このマンガの最大の価値は、主人公の超能力者に適切な助言を与える「高畑さん」という概念を発明したことにあると思う。あと、そういうポジションにいるキャラをあえておっさん体型にしたのも凄いと思う。オレはあの頃、高畑さんになりたかったんだ…(厨っぽく)
異色短編集 (藤子 不二雄, 1977年)
宇宙人 (藤子 不二雄, 1979年)
 「異色短編集」は小学館から出ていた藤子不二雄先生のSF短編集。「ミノタウロスの皿」「劇画・オバQ」「ウルトラスーパーデラックスマン」「ノスタル爺」などが収録されている全6巻のコミックス。「宇宙人」は朝日ソノラマから出ていたSF短編集で、「宇宙人」「ぼくは神様」「みどりの守り神」などが収録。
 この辺はもう自分の一部になっているので手放せません。大事に持っていたいと思います。
Posted at 11:15 in | WriteBacks (0) |

2007/08/10

■引っ越し後の本棚リストを公開したくなった(1990-1994年版)

 お久しぶりです。前回俺様本棚語りの続きです。
 今回は1990年~1994年のコミックを羅列。そろそろこの辺から10代の方は置いてきぼり気味になります。

1994年
Aquarium (須藤 真澄)
 新声社版を所有。須藤真澄先生のマンガをちゃんと読んだのは多分これが初めてだったと思う。輪廻の概念と水族館を組み合わせたユニークな世界観と、ほのぼのな雰囲気ながらも「生命」について考えさせられる懐の深さも持った作品。
 あと、これ読むと水族館に行きたくなること請け合い。当時はこのマンガに触発されて池袋のサンシャイン水族館へ行き、マンボウをずっと眺めていたモノでした。懐かしいなあ(自分語り開始)。
覚悟のススメ (山口貴由)
 もはや、自分にとってのバイブル的な存在のマンガの一つ。作者の熱意が絵や台詞から迸りまくっている、文句なしの傑作。当時は、山口貴由先生とはこのマンガを描くためにマンガ家になる運命を授けられた存在に違いない! と思い込んでいた程(迷惑)。
 「シグルイ」もそうですけど、山口先生のマンガは「山口貴由でなければこのマンガは絶対に作れない」と感じさせる強烈な個性を感じさせます。
1993年
海底人類アンチョビー (安永 航一郎)
 基本的には(この時代における)いつもの安永航一郎先生のマンガなんだけど、最終巻ではいきなりハードSF的な展開を見せるところが侮れない。そんな中でも話のノリは相変わらずの安永節なところも凄い。何かこう安永先生のマンガ家としての地力を見たような気がする、という意味で印象的なマンガ。
エンジェリックゲーム (柴堂 恭子)
 柴堂恭子先生のマンガとしては珍しい、現代(1990年代)を舞台にしたサスペンスドラマ。物語後半では当時自衛隊が派遣されたことで話題になっていたカンボジアを舞台にするなどの意欲作ではあったものの、何かよく判らないけど諸般の事情で未完扱い。どうした小学館。
 個人的にこのマンガが記憶に残っているのは、多分柴堂恭子作品としては(これも)珍しく男女の恋愛を真正面から扱っている話だったからと思う。
ダンジョン・マスター (栗橋 伸祐)
 同名のゲームのコミカライズ。原作のゲーム世界の設定を尊重した上で、パーティーのキャラクター達(全て原作のゲームに登場する)にこのマンガ特有の個性を付けることに成功している。ゲーム原作のマンガとして、とてもよくできている作品だと思う。
コーリング (岡野 玲子)
 潮出版社版を所有。ファンタジーの名作「妖女サイベルの呼び声」のコミック版。岡野玲子先生の卓越した表現力によって、作品世界を更に魅力的なものとして描いている。またストーリーの面でも、重要なシーンでは原作にない心理描写的な掘り下げがなされており、原作を事前に読んでいれば更に楽しめるようになっているのも素晴らしい。祖父江慎氏による「魔術書」っぽい装丁もステキ。本棚に常に飾っておきたい本。
がらくた屋まん太 (能田 達規)
 自分が初めて能田達規先生の存在を知ったマンガ。主人公が様々な発明品を作ってご町内を舞台に大暴れするという、後の「おまかせ!ピース電器店」の礎となる痛快ハチャメチャガジェットSF。終盤になるとシリアスな話が増えるものの、基本的にはウィットとSFマインドに富んだユーモア溢れるギャグマンガ。今読んでも面白いです。にしても中古価格が高いなあ。
1992年
グリーンゲイトへようこそ (めるへんめーかー)
 我々の世代にはファンタジー漫画の旗手としてなじみ深い、めるへんめーかー先生の作品集。イギリスの田園都市を舞台にした、全体的にほのぼのした雰囲気のコミック。青春時代の思い出として保存。こういうの好きなんですよ。
マトゥルスの血族 (沢田 一)
 最近になって完全版が出て個人的にビックリしている、沢田一先生の初期の作品。ドラゴンマガジンで連載。冒頭はこの時代のファンタジー作品に頻繁に見られる「乱暴な主人公男子と気の強い女子」の冒険行な話なのだが、「不死」を題材に徐々に物語のスケールがアップして行く展開の力強さが魅力。あと、最初に敵役として出てくるキーラ(属性・ツンデレブラコン女子)がモリモリ可愛くなっていく様が萌え。
七つの海 (岩泉 舞)
 今も根強いファンを持つ、岩泉舞先生の現在唯一の作品集。気弱な少年の心の成長を描いた表題作の「七つの海」、世界から徐々に忘れられ消滅していく主人公の心情を描いた「ふろん」など、今もその内容を鮮明に思い出せるくらい強烈なイメージを自分に残しているマンガが掲載。これからも決してその存在を忘れないであろう本。
GS美神極楽大作戦!! (椎名 高志)
 結果的に、これと出会ったことで自分の運命が変わってしまったマンガ。当時は、本気で「美神令子みたいになりたい」と思ってました。いや別にワンレンボディコンの姉ちゃんになりたかった訳ではなく、自分の力だけで自信を持って好きなように人生を渡り歩いていけるくらい「強い」人間になりたい、という意味でです。ホントです。
 一番好きな女性キャラは小鳩ちゃんです(聞いてない)。
1990-1991年
燃えよペン (島本 和彦)
 竹書房版を所有。「燃える漫画家」島本和彦先生の、言わずと知れた名作。「時間が人を左右するのではない! 人が時間を左右するのだ!」等、魂を揺さぶられる至極の名言の宝庫でもある。漫画家志望に限らず、何らかの大望を志している人は読むべき。
巨乳ハンター (安永 航一郎)
 安永航一郎先生の魅力が凝縮しているギャグマンガ。おっぱいとかが沢山出てくる不健全な内容にも関わらずどこまでも健康的な雰囲気、清々しいまでに徹底された馬鹿馬鹿しいストーリーの数々、B級的な意味でのパロディセンスの素晴らしさ。全てが上手く噛み合った作品だと思う。
グラン・ローヴァ物語 (柴堂 恭子)
 潮出版社版を所有。初期の柴堂恭子先生作品にして、柴堂作品の魅力が凝縮して込められているようなマンガ。読むと「世界」や世の生き物たちに対する考え方が変わるかも知れない――と言っても過言ではない、ファンタジーならではの壮大なスケール感を持った作品。
 あとイリューシアかわいい。超かわいい。自分が人外萌えに目覚めた作品でもあります。
伝染(うつ)るんです。 (吉田 戦車)
 言わずと知れた四コママンガの革命的存在。よって説明不要。これは持っとかないと。
キャウ・キャット・キャン (道原 かつみ)
 SF的な世界観を持った作品が多い、道原かつみ先生のマンガ。猫を祖先に持ち「人類に奉仕する」ことを遺伝子に刷り込まれたヒューマノイド達が住む、人類から捨てられた辺境の惑星を舞台にした話。自由に生きたいが刷り込まれた宿命から逃れられないヒロインの葛藤が印象的。女性読者向けSFコミックの奥深さを知った作品。
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2007/08/05

■「パンドラ」を悪の組織と紹介するハシラの文章にそろそろ違和感を感じて来た人の数→(サンデー35号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 お久しぶりです(絶チルカテゴリーでは)。
 ここのところの話の感想を少し書きます。

・キャリー編

 皆本が幼女を育成することは、やっぱり彼の宿命だったんだなあと思いました(端的な感想)。
 また、このマンガにおいて「エスパーの背中に生えた羽」とは、純粋に誰かを護りたいと願う力の象徴であるということが提示されたエピソードでもあります。以前澪が薫の背中に「羽」の幻影を見たことがありましたが、あれもまたエスパーという「仲間」を護りたい薫の意思の表れだったのでしょう。

 あと比較的どうでもいいこととしては、最終話で結局皆本はキャリーとどこまで行ったのか(性的な意味で)が気になります。皆本が童貞なのか否かは、この作品を深く読み取る(=あらぬ妄想をして楽しむ)上において非常に重要なポイントだと思うのでつい。この前のサイン会の時、椎名先生に「皆本って童貞なんですか?」と聞いておけば良かったYO!(バカ)

・黒い幽霊編

 バンダナ+ボサボサ頭だと、どうしても「GS美神」の横島君を想像してしまいます。横島君格好良くなったなあ(まちがい)。

 それで今回は、ついにエスパーを純粋に兵器として使用する意志を持った組織の存在を臭わせる展開に。
 これまで、このマンガの中でのエスパーの敵役はエスパー排斥組織であるところの「普通の人々」が担ってきたのですが、今回の敵はエスパーをも自分の意のままに操ろうとしているという意味で、「普通の人々」とははるかにスケール感が違います。兵部率いる「パンドラ」はあくまでエスパーの解放を目的とした組織なので、今回出てきた連中はまさに兵部にとっての天敵であると言えましょう。

 そして薫は、上述したように同じエスパーを護りたいという強い意志を持っているので、そういう意味において薫は兵部と同じ目的を共有しています。兵部はまだ薫にそんな「汚い」組織があるということを知らせたくないみたいですが(結局はエスパー同士の殺し合いになってしまうからだと思われ)が、でも多分今回の一件で薫は何かを知ってしまいそうな気がしてなりません。徐々にストーリーは悲劇的な方向に流れつつあるように思えます。

 この辺はこのマンガにとって極めて大事な部分だと思うので、焦らずじっくりと話を進めて欲しいですね。
 雑誌での掲載位置が下がり気味なのが相変わらず気になりますが(ドクロ)。がんばれ読者アンケート。

2007/08/04

■こういう時代を俺達は生きた!「LOVEオートメーション」

LOVEオートメーション

 玉越博幸先生サンデー初登場。玉越先生というと我々の世代だとどうしてもかつてマガジンで連載されていた「BOYS BE…」な訳であり、まだベッタベタなラブコメマンガに対して耐性ができていなかった初心純真だった当時の我々は、「べ、別にアタシはこんなマンガ好きな訳じゃないんだからね! たまたま毎週マガジンに載ってるから、仕方なく読んでるだけよ!」と見え透いた言い訳をしてツンツンしつつ、内心では大喜びでデレデレしながら読んでいたものです。
 そして「BOYS BE…」の人気に対抗する形で、サンデーでも猪熊しのぶ先生作の同系統のラブコメマンガ「サラダデイズ」が開始。90年代少年誌におけるラブコメマンガの黄金期が到来したのです。そういう意味においても、玉越先生は一つの時代を築いたマンガ家だと言えるのではないのでしょうか。
 まあでも結局、その黄金時代の勝者となったのは、「BOYS BE…」の玉越先生でも「サラダデイズ」の猪熊先生でもなく、ラブひな」の赤松健先生だったんですけどね(ドクロ)。

 それで今回の「LOVEオートメーション」ですが、「ガチャガチャ」以降の玉越先生の作品らしい、安定感があって素直に楽しめる、とても上質のラブコメマンガになっていたと思います。「未来派ラブコメ!!」というアオリが入っているコマが90年代的な典型的玉越マンガのパンチラシーンだったのはご愛敬ということで。
 あと、もし本当にララみたいなアンドロイドが存在していたら、世の男性はみんな現実の女性を放ったらかしてララたんにハァハァしてしまうと思います。困ったものですね(褒めてるの?)。

■「結界師」界最萌えキャラの閃にライバル出現!の巻(サンデー35号結界師感想)

結界師

 新キャラの巫女のサキちゃんの可愛さは異常。何というかこう、「田辺先生、この辺で一つこうパッと萌えるキャラみたいなのを一つお願いします!」みたいな要請がサンデー編集部からあったのではないか? と思ってしまうくらいの萌えっぷりです。
 結界術の中でちょこんと正座し、両手をあわせてビクビクしながら結界師達の様子を伺う様は、彼女が被虐系萌えキャラであることを提示してます。いぢめられればいぢめられる程可愛さが増す、やっかいなタイプです。しかも伝言用の妖蝶を無限増殖させちゃったところからして確実にドジッ子です。萌え対象としてなかなか侮れないスペックを持つキャラと言えましょう。サンデーに被虐系ドジッ子萌えキャラが出てくるのは「聖結晶アルバトロス」のアルバトロス以来?(どうでもいい)

 「絶対可憐チルドレン」では、予知能力者をイルカにすることで「予知はするけどそれに介入はできない」作品世界における予言者の位置付けを明確にしていますが、「結界師」の場合はそのポジションに自分の予知にオロオロした挙げ句にドジを踏んで捕まってしまう程度に役立たずなキャラを配するところが絶妙です。彼女には、いまいち華が足りなくて地味だ地味だと散々言われている「結界師」のイメージアップに貢献して欲しいなと思いました。

 時音姉さんの入浴シーンは、華ところか色気が全くないところが、逆に彼女らしくて素敵だなと思います。

■西沢母は甲斐君と結婚しても同じ愚痴を言っていると思ったサンデー35号ハヤテ感想

ハヤテのごとく!

 ここのところ比較的いい感じにグデグデな、要するに割とどうでもいい話が続いていた感がある「ハヤテ」ですが、何か今週からいきなり物語が動き出しそうな衝撃の展開がスタートしました。
 あのナギがハヤテの為に自ら喫茶店でウェイトレスとして働いて金を稼ぐつもりになるだなんて、正直ちょっとビックリです。突然勉強をする気になったのび太君を目の当たりにして驚くドラえもんになった気分です。

 更に、これからは同じ店で働くことになった西沢さんと常に相対することになるということで、更に今回のバイトがナギにとって大きな試練となることは必至の状況に。
 西沢さんと言えば、かつてはサンデーにおける報われない女性キャラナンバーワンの座にあったものの今では人間的に大きく成長、小説版ではナギからは侮れない存在として認識され、ヒナギクからは憧れの存在として尊敬されるいう、まるで人類最強の恋する乙女のような完璧超人として扱われる存在となっています。畑先生はおそらく小説版の人間関係も律儀にマンガの方に反映させて来るでしょうから、今回はナギが西沢さんを意識することで彼女の成長を促すような話になるのではないか? という気がします。同様に、ヒナギクと西沢さんとの絡みにも期待していきたいところ。

 しかし、マンガの中ですらハヤテの誕生日まで半年以上あるということは、実際に我々がハヤテの誕生日イベントを読むことになるのは、いったい何時のことになるのでしょうか。ナギとハヤテの行く末を見守るためにも、まだワシラは死ぬ訳には行かないようじゃのうフォフォフォ、みたいな悠長な心境で見守っていきたい所存です。

2007/08/02

■引っ越し後の本棚リストを公開したくなった(1995-2000年版)

 お久しぶりです。前回本棚自慢の続きです。今回は1995年~2000年のコミックを羅列。
 なお、今週のサンデーはこれから読みます><

2000年
阿弖流為2世 (高橋 克彦/原 哲夫)
 「アメリカの次はエイリアンにNOだ!」「捨て おけ!
 原哲夫先生のマンガは、描かれた時代の雰囲気を反映していて面白いですよね(穏便な表現)。
がんばれ酢めし疑獄!! (施川 ユウキ)
 現在は「サナギさん」を描いてる施川ユウキ先生の出世作。不条理ギャグと言うよりも哲学ギャグと表現した方がいいかも知れない。作者のセンスが妙に私の性に合います。
あずまんが大王 (あずま きよひこ)
 「女子高生が日常を緩やかに消費する」系マンガの金字塔的な作品にしてデファクトスタンダード。中毒的なまでの再読性の高さは今以て魅力的。
MISTERジパング (椎名 高志)
 現代椎名高志マンガの礎。このマンガが完全に消化できなかった「予知によって決められた未来への抵抗」というテーマを「絶チル」が受け継いでいるのではないかと思ってます。
1999年
愛人 AI-REN (田中ユタカ)
 田中ユタカ先生が、エロマンガ家としてのキャリアを賭け、己の持てる全ての才能を注ぎ込んで造り上げた魂の結晶。読むと心を揺さぶられること間違いなしな名作。こんなしんどいマンガを最後まで描き切ることができた田中ユタカ先生の気力は、本当に素晴らしいと思う。
公権力横領捜査官・中坊林太郎 (原 哲夫)
 「親は関係ないだろ、親は!おー!?」があまりにも(ネタとして)有名なマンガ。原哲夫先生の画風とベタかつ破天荒なストーリーがマッチしており、何度読んでも楽しめる。『大衆向け娯楽マンガ』の魅力を体現したかのような作品。
チャッピーとゆかいな下僕ども (ながいけん)
 リンクは大都社から出ている大増補版。みんな大好き(決めつけ)ながいけん先生の、最初にしておそらく最期の作品集。独自路線を行くギャグマンガ家としての希有な才能を存分に堪能できるが、あとがきを読んでいるとその「才能」があったからこそサンデーというメジャー誌ではやっていけなかったのかな、とも思う。
 昔サンデー増刊に載った「極道さんといっしょ」を読みたいので、「モテモテ王国」の未収録分と含めてコミックスを出して下さい。
スタンダードブルー (宇河 弘樹)
 「朝霧の巫女」の宇河弘樹先生の初期作品。近未来の海洋都市を舞台に、父親を海で失った主人公の女の子が様々な経験を経て成長していく、という筋書き。個人的に海洋冒険モノが好きというのもあるけど、最終話の「父」の存在と向き合った上で大人へと成長していく流れが個人的にツボ。
進め!!聖学電脳研究部 (平野 耕太)
 新声社版を所有。基本的には作者が好き勝手やってる変なマンガなんだけど、それ故に「アレな感じのゲームをネタにして楽しむ」オタク気質や、「情報に流されず本当に自分が好きなゲームを好きと言ってプレイする」コアなゲーマー気質といった、作者の世代のゲームファン達が持っていた雰囲気を伝えていることができている気がします。
半分少女 (流星 ひかる)
 思春期特有の、甘酸っぱくてちょっとエッチでかつ少し不思議なマンガを描かせると圧倒的なアドバンテージを発揮する、流星ひかる先生のマンガ。先生のコミックは何冊か持っていたけど、悩んだ末に一番最初に買ったこれを残した次第。
ホアー!!小池さん (藤子 不二雄A)
 コンセントレーション!(挨拶) 藤子不二雄A先生でなければ到底許されないキャラクターやストーリーが跋扈する、色々な意味でAテイストに溢れたゴルフマンガの怪作。これが本当のAだ!(決めつけ)
羊のうた (冬目景)
 持っているのはソニーマガジンズ版。自分が冬目景という漫画家の魅力を知ったマンガ。主人公の姉の千砂の美しさと純粋な意味でのエロティシズムが忘れられない。あと八重樫さんの健気さも忘れられない。今も自分の心に深く余韻が響いている作品。
1998年
魔術っ子!海堂くん!! (すがわら くにゆき)
 ポップな絵柄のキャラ達が軽快かつ大胆なオタクトークを全編に渡って炸裂させる、すがわらくにゆき先生の作品。「ひょーっ!やっぱりエロ同人はいいのう!」「死んじゃえばいいのに」「ちんこが二本も三本もっ!」「貴様こそアニメとマンガと声優以外の話題で会話してみやがれっ!」等、素敵な台詞が飛び交うマンガ。
 初めて読んだ時はカルチャーショックを覚えました。ある意味、自分のオタク人生に大きな影響を与えたといって良い一冊。
大同人物語 (平野 耕太)
 同人オタク達をスタイリッシュに描いた異色作。
 こんなマンガを描けるのは、おそらく平野先生しかいません。
神聖モテモテ王国 (ながいけん)
 ひるいなき孤高のギャグマンガ。90年代のサンデーに「黄金期」があったとしたら、それは「モテモテ王国」が連載されていた時期だと思います。
1995-1997年
電波オデッセイ (永野 のりこ)
 電波系なギャグの中に「社会になじめない者達の苦悩」というテーマを込めてマンガを描いてきた永野のりこ先生の作品の中でも、メッセージ性が極めて強いマンガ。
 当時このマンガに救われた人も、きっと多いはず。
グルームパーティー (川島 よしお)
 「昭和時代の辛気くさいネタ」と「かわいい女の子」のミスマッチが絶妙な雰囲気を醸している四コママンガ。「女囚さそり」をインスパイアした「さそりちゃん」シリーズがもの凄く好き。故に永久保存。
モジャ公 (藤子不二雄)
 小学館コロコロ文庫版を所有。1969年に描かれたマンガ。
 基本的には「21エモン」と同系統の宇宙冒険モノなのだが、このマンガから感じる死のオーラの強さはもはや尋常ではない。ブラックユーモアが冴え渡った藤子スペースオペラの傑作だと思う。こんなハードなマンガを低学年を対象とした雑誌に連載した藤子F先生はやはり偉大だ。
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2007/07/30

■[ナツ100]漫画ナツ100

『【今年もやるぞ】 漫画ナツ100 【地獄の集計】』

「酔拳の王 だんげの方」さんで、また今年も「漫画ナツ100」を行うとのアナウンスが。今回のテーマはマイナー漫画とのこと。
今年こそは参加します!(多分)

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2007/07/29

■引っ越し後の本棚リストを公開したくなった

 お久しぶりです。
 サイトの更新が止まっていた間、主に何をやっていたかというと、引っ越しをしてました。

 引っ越しの時点で、家にはこれまでの人生で買い込んできたマンガが大量にあったのですが、さすがにそれを全て持って行くのは物理的に無理なので、かなりの量の本を引っ越し時に処分しなければならなくなりました。具体的に言うと、マンガ用の本棚代わりにしていた三段のカラーボックスが10個あったんですが、新居に置けるのは2個だけという状況。約80%の本を処分しないといけません。
 仕方がないので、捨てるか残すかの基準を以下のように定めることにしました。

  1. コミックス20巻を超える長期連載マンガは、物理的に保存が難しいので基本的に処分
  2. 読み返す頻度が低く、かつ入手難易度が低いもの(本屋や古本屋で容易に見つけられるもの)は処分
  3. 捨てるか残すか迷ったら「このマンガの存在は、今の自分の人格を構成する要素になっているか?」と問いかけ、「Yes」と応えられるものは保存。自信がなければ思い切って処分
  4. 椎名高志先生のコミックは、上記の第3項に基づいて保存

 そんな選考を生き抜いて一緒に引っ越して来たマンガのうち、既に連載が終了している作品に絞ったリストを作ったので公開してみます。絞ったとはいえかなり量があるので、今回はコミックスが2001年以降に発行されたものを。
 これってちょっと去年マンガ感想サイトで話題になったナツ100っぽいですね。参加したかったなあ(去年の夏の自分に向かって)。

2004年
武装錬金 (和月 伸宏)
読むと無闇に元気になって、人類の存在を賛美したくなるマンガ。それが「武装錬金」。自分がマンガという媒体に求めている楽しさが集約された作品なのかも知れない。
暁の歌 (藤田 和日郎)
藤田先生の短編集。伝説の名作「美食王の到着」のために購入したけど、一見弱々しい爺さんが実は柔術の達人だった!という筋書きの「瞬撃の虚空」のあまりの凄さにやられた。何度読んでもグッと来る。藤田先生は本気で底が知れないマンガ家だと改めて認識させられた一冊。
無敵鉄姫スピンちゃん (大 亜門)
みんな大好き大亜門先生の出世作にして、大亜門作品のエッセンスがぎっしり詰まった傑作。でもやっぱり明らかな問題作であることは間違いない。その辺ひっくるめて好きな一冊。
2003年
G-onらいだーす (小野 敏洋) [Amazon]
一見すると「何故これが上連雀三平名義じゃないの?」と思ってしまうくらいの完膚無きまでなパンツ履いてないマンガなのだが、しかしその本質は「博愛」の精神の尊さと美しさを描ききった名作である! と断言していきたい。
セツナカナイカナ (こがわ みさき)
すこし不思議系少女マンガ。表題作「セツナカナイカナ」と「マチコの心のへそ」が印象に残っており、時々読み返してホエホエしたくなる本。
玄米ブレード (雷句 誠)
雷句先生の新人時代の読み切りマンガ集。原初の雷句美少女のステキさを感じられる「ユリネグレイト」、原初の雷句ヒーローの心意気を感じさせる「ヒーローババーン」。原初の雷句誠の魅力が詰まった一冊。
Cotton (紺野 キタ)
OLやってる普通の大人の女性が、自分よりも背が高くて自己主張の激しい女子高生に振り回されつつも惹かれていくという感じの話。最終話でこの二人が泣きながらケンカするシーンがなんかもの凄く好きだ。なんだこの感情。
椎名百貨店超GSホームズ極楽大作戦!! (椎名 高志)
カナタ」と「絶チル」の間を結ぶミッシングリンク的な作品を収録。「絶チル」好きな人でまだ未読なら是非。
ホントはこの勢いで「パンドラ」(兵部じゃない方)もコミックス化して欲しいところなんだけど、「絶チル」アニメ化級のイベントが起きないとダメなんでしょうか。
2002年
ひみつの階段 (紺野 キタ)
乙女は祈る―ひみつのドミトリー (紺野 キタ)
いわゆる女子校寄宿舎モノのエッセンスが詰まった傑作。持っているのは復刻されたポプラ社版の方。「マリみて」ブームのおかげでこういう作品が手に入れやすくなったのはありがたいです。
エマ (森 薫)
連載は終わってませんが一応ここに。
現代メイドブームの礎を築いたと言っても過言ではない作品。自分の好きなモノを好きとアピールし続ける姿勢の大切さを森薫先生から教えてもらった気がします。
おにいさまへ… (池田 理代子)
持っているのは中央文庫のコミック版。全編に渡って理不尽なまでの愛憎怨怒が吹き荒れる、女子校ソロリティモノの傑作。出崎統監督のアニメ版はこれに輪をかけた大傑作なので、第一話だけでもいいからみんな見るべき。
なお自分の脳内設定では、「マリみて」の水野蓉子は中学生の頃に「おにいさまへ…」のアニメ版を鑑賞、その中で描かれたソロリティのリーダー・一の宮蕗子の末路を目の当たりにして『ああはなるまい…』と心に誓い、リリアンではソロリティの改革開放路線を掲げるようになったことになっています。
ブラック・ラグーン (広江 礼威)
連載はまだ終わってませんが、ロックが己の立ち位置を決める覚悟をした6巻を読んだところで自分の中では一区切り付いたので、続きの購入が止まっている状態です。そろそろ続き買いたい。
地球美紗樹 (岩原 裕二)
岩原裕二先生のコミックは「いばらの王」も「クーデルカ」も持っていたのですが、眼鏡っ子とショタっ子がいちゃいちゃする「地球美紗樹」が個人的には一番ツボに来ました。
ネコの王 (小野 敏洋)
異なる思想や人種が同じ世界に共存するためには?」という現代的なテーマを提示しつつも、エンターテイメントに徹して楽しく読むことができる、小野敏洋先生のテイストが感じられる良作。
一番湯のカナタ (椎名 高志)
欠点は多いが愛するべきところも多い、あらゆる意味で微妙な立ち位置にいる椎名マンガ。3巻のハチャメチャさはある意味ファンなら必読。
2001年
EVE★少女のたまご★ (やぶうち 優)
人間に愛されるロボット」となるべく、少女型ロボットのイヴが小学校に通いつつ成長していく話。子供向け少女マンガとして普通に面白いし、成長過程の表現の仕方に巧みさを感じる。あと何かエロい(最大の保存理由)。さすがやぶうち優先生。
なつのロケット (あさり よしとお)
小学生達が集まって「本物」の宇宙ロケットを作るという、あさりよしとお先生らしいジュヴナイルにしてハードSFなマンガ。文句なしに傑作。男の子はみんなこれを読んで熱くなるが良いと思う。
ゆめのかよいじ (大野 安之)
所有しているのは新バージョンの角川書店版の方。ノスタルジーを基調としつつも、『時と共に変化する世界を是とも非ともせず、ただ緩やかに変化を許容する』、みたいな雰囲気の作品と認識。少女同士のエロスを想起させる雰囲気も良い。
こさめちゃん―小田扉作品集 (小田 扉)
「小田扉」の名を知らしめたであろうコミックス。個人的には、コミティアで氏の同人誌を読んで衝撃を受けた「放送塔」が忘れられない。後は「としごろとしこ」のとぼけた感じも大好き。そんなお年頃なんですよ。
紺野さんと遊ぼう (安田 弘之)
フェティシズムマンガの傑作(多分)。このマンガに漂う、嘆美を通り越してシュールとしか表現しようのない異様な雰囲気が大好き。オレはこういうのが好きなのかと自覚させられた本。
プラネテス (幸村 誠)
近未来宇宙SF不朽の名作。人は宇宙への情熱を失ってはいけないと思う。しかし、「タナベは俺の嫁」でググると1件しか出てこないのはどうしたことか(と言われても)。
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2007/07/19

■[島本和彦]島本和彦先生サイン会報告

「アニラジめいと!」さんのエントリで知った、「島本和彦のマンガチックにいこう!」というPodCast。7/14公開分で、7/7に三省堂で行われた椎名先生との合同サイン会の話題が出て来ています。

以前行われた藤田和日郎先生とのバトルサイン会で懲りた島本先生が、如何に万全の準備で今回のサイン会に臨んだのか? が詳しく語られています。
椎名先生よりもサイン会が早く終わって勝ち誇る島本先生の声が印象的。

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2007/07/12

■[とらのあな]サンデー応援フェア第3弾開催!!「ハヤテのごとく!」・「絶対可憐チルドレン」の特製カレンダーイラストカード3種プレゼント!

『今回のカレンダーは10月~12月分!12巻が発売になる「ハヤテのごとく!」からイラスト2種と、「絶対可憐チルドレン」の無敵3人娘のイラスト1種、合計3種の特製カレンダーイラストカードをプレゼント!!』

とらのあな恒例の、サンデーコミックス購入時にもらえる特製カレンダーイラストカードのラインナップに、今回は「ハヤテ」に加えて「絶チル」が追加とのこと。とらの絶チルへのプッシュっぷりは何事だろうと心配になります(ひどい)。
もし「絶チル」がアニメになったら、とらのあながスポンサーになるんだろうなあと思いました

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2007/07/08

■サイン会に行ってきました

 もう昨日の話になってしまいますが、椎名先生のサイン会に行ってきました!
 ニヤニヤして来ました!(何)

 自分は事前に整理券の入手に失敗していたので、今日はサインする先生の姿を遠巻きに見てニヤニヤするだけで帰る予定だったのですが、月見さんから今日都合が悪くてサイン会に行けなくなったお友達の分の整理券をご厚意で譲って頂けることになったので、幸運にもサイン会に参加することができました。本当にありがとうございました>月見さん。

 実は、椎名先生と実際にお会いしたのはこれが初めてでした。何かこう、終始ニヤニヤしっぱなしだった気がします(ダメ)。
 また、挨拶以外にも何か会話したような気はするのですが、なんか緊張していたせいか支離滅裂なことしか言えなかったので、あまり覚えてません。うわぁ超恥ずかしい。

 で、サイン会は元々は約100人分を1時間半で描くというスケジュールになっており(椎名先生サイン会の二時間後に島本和彦先生のサイン会が予定されていたため)、それ故に「1枚54秒」とかいう明らかに無理っぽい数字が出て来ていたりしたので、実際どうするつもりなんだろう? と思っていたんですけど、最初の一人目の方の絵を先生がとても丁寧に描き始めたのを見た時、先生は最初から時間の制約を守るつもりは毛頭無い決死の覚悟でこのサイン会に臨んでいることに気付きました。実際、1人あたり3~5分くらいの時間をかけて、1枚1枚キチンと線を描いていましたよ。絵を頂くファンとしてはとても嬉しい配慮です。
 なので、結果的にサイン会の時間も伸びて、午後1時から始まったサイン会が終わったのは午後7時近くだったそうです(自分は現場にいなかったので伝聞)。6時間近くもあんな丁寧に延々サインをし続けた先生は、色々な意味で凄いと思いました。ホントにお疲れさまでした。そして、延々サインを待っていたファンの皆さまもお疲れさまでした。

 あと、椎名先生の隣には担当編集者の國友さんもいらっしゃったのですが、シルエットが「ねこナビ」に出てきたアレとソックリな方だったので、すぐに國友さんだと判りました。ペロ先生すごい!(間違い)

 当日にお世話になった月見さん、および会場でお会いしたpeaceyさん・PTさん・るかるかさんとお友達さん、どうもありがとうございました。とても楽しかったです。また機会があったらお会いしましょう。

ここの感想掲示板のpeaceyさんさんの情報によると、当日サイン可能だったキャラクターのうち、局長だけは誰もリクエストしなかったみたいです。
 局長テラカワイソス(´・ω・)

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2007/07/07

■今日は椎名先生のサイン会

 行ってきます!
 そしてニヤニヤして来ます!(何)

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2007/07/05

■一応復活しました報告

 お久しぶりです。C-WWWの深沢です(普通の挨拶)。

 諸般の事情で長らくこのサイトを更新できない状態になっていましたが、とりあえずネットが自由に使える環境に復帰することができたのでご報告致します。
 もっとも、まだ色々とプライベートで立て込んでいるので、マンガの感想とかを書ける状態になれるまでにはあと2~3週間かかりそうな感じ。ご了承下さい。

 あと、実はこのサイト(正確にはこの更新日記ブログ)は、現在サーバを管理している会社から「処理が重すぎるので何とかしろ」と言われてしまっている状態なので(時々スクリプトエラーが出るのもおそらくそれが原因です)、こちらの方は早いうちに何とかしたい所存です。
 それに伴って、色々とここの構成が変わるかも知れません。こちらの方もご了承をお願いします。

 とりあえずそんな感じですが以上。
 あと、7/7は神保町へ行ってニヤニヤする予定です(何)。

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2007/06/17

■[椎名高志]7/7椎名先生サイン会整理券入手情報

月見さんによる、7/7椎名先生サイン会の整理券入手方法についての情報。
三省堂に確認したところ、「電話で申し込むことが可能」とのこと。
有益な情報ありがとうございます

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2007/06/13

■[椎名高志]7月7日「神保町花月」&「神保町シアター」OPEN記念 椎名高志先生サイン会決定!!!

『■椎名高志先生サイン会
日時:7月7日13:00~
参加条件:6月20日に、三省堂神保町本店にて椎名先生のコミックスをご購入の先着100名様に整理券を配布。』

2007年6月13日のWebサンデーの記事。7月7日に神保町にある三省堂本店で椎名高志先生のサイン会が開催されるとのこと。
サインをもらう条件が「6/20(平日)の朝に神保町へ行けること」とかなり厳しいのが特徴。がんばって下さい(自分は?)。

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2007/06/09

■皆本光一17歳のプリティフェイスに全米が萌えた!(サンデー27号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 「ちなみに葵がこの衣装を着てる理由はものすごくくだらないのであまり気にしないでください。」とのことでしたが、本当に心底くだらない理由だったのでビックリしました。
 あと葵はお経が書けるのか。さすが京都出身(関係ない)。

 そういうアレで今回の話ですが、展開的にはキャリーの顔見せ的な話でした。キャリーはコメリカの大学が行った超能力実験によってキャロラインの脳より覚醒した精神生命体なのである! みたいな感じっぽいですね。いいなあ超能力実験(いいのか)。
 映画の「キャリー」が作られた時代って、「ソ連の脅威に対抗するための超能力を開発するのだ!」みたいな理由でヤバい実験をやらかしてしまい、それが発端になってヤバい事件が起こってしまうという筋書きのSFホラー映画が沢山作られていた印象があるのですが、椎名先生はそういう映画が大好きに違いないので、今回のエピソードは多分そういう映画のイメージを下敷きにしているんじゃないかと勝手に思っています。
 いやその、自分はその手の映画は「炎の少女チャーリー」しか見たことないのでよく知らないけど(いいかげん)。

 あと皆本の説明によれば、彼女は実体を持たずにキャロラインの脳に住んでいるとのことなのですが、個人的にはここから「ブラックジャック」のピノコみたいな存在をイメージしました。本当はキャロラインと一緒に双子として産まれてくるはずだったキャリーが、何らかの原因でキャロラインの脳に寄生した状態になってしまったとか、そういう感じです。
 彼女が「生まれた」のが3年前の超能力実験の時だったとすると、彼女は現在も3歳児と同レベルにしか(頭が)成長していないということになるので、彼女が幼児っぽい言葉を話すのはその辺が原因なのかも知れません。

 ただ何にしろ、キャリーの存在を一言で要約すれば「空から降ってきた人間じゃない女の子」なのであり、皆本はそんな「空から降ってきた人間じゃない女の子」に一目惚れされてモテモテになっちゃった訳なのであります。何このラムだっちゃ。
 やっぱり椎名先生は、そういう話がホントに好きなんですね! というのが今回の結論です。空から降ってきた人間じゃない女の子最高。

 あと今回は、皆本を瓶で殴りつける時の賢木の表情がなにげに良かったです。
 よっぽど皆本を殴るのが嬉しかったんだなあ。

■「あいこら」の迷走っぷりが心配です(サンデー27号感想)

魔王

 新連載。同名の小説を原作に、「ジュブナイルリミックス」と称して少年誌向けにアレンジを施したもののようです。小説原作の「ダレン・シャン」が好評なので、サンデー編集部が「小説原作はイケる!」と踏んで調子に乗っていると見ましたがどうだろう(ひどい見方)。

 ただ原作ありとは言え、元の方は「超能力を身に付けたサラリーマン対大衆を扇動する政治家」という話であるらしいので、「超能力を身に付けた高校生対自称『正義の使者』の謎美形男子」という形になりそうなこのマンガは、原作とはかなり違ったテイストを持った作品になりそう。とりあえず最初のページから「第一章 安藤」とかやってくるからには相当な大作を志向しているのは間違いないので、これからじっくり楽しませて頂こうかと思います。こういう雰囲気のマンガは、個人的には嫌いじゃないです。こんなタイプの作品がサンデーに載るのは「トガリ」以来?

 とりあえず、内気な美少女が「ふざけたこと言ってんじゃねエ! ぶっ殺すぞ!」と叫んでいるシーンに萌えた(結局)。

結界師

 閃ちゃん祭り絶賛開催中な最近の「結界師」。女子にモテモテだろうが一切構わず、良守に対して相変わらず一途な想いを持ち続けている彼。自分の心の中にある良守に対するモヤモヤの正体がいったい何であるのかを自覚できない閃の可愛らしさに、もう萌え萌えです。
 良守も良守で、閃に対してかつての志々尾の姿を重ね合わせてモヤモヤしてみちゃったり何かしたりして、ああもうこの二人ったら! みたいな心境に(バカ)。閃が良守を合法的に監視する環境を作り上げた田辺先生の手腕には、ほとほと感心するばかりです。どこまで面白くなれるんだこのマンガ。

 あと、ネットでの感想を拾ってみると、「閃が学生服を着ていたので絶望した! 閃が本当にオトコノコだったなんてあんまりだ!」みたいなのが結構あって、みんなホントにそういうのが好きなのな! と思いました。
 ちなみに自分は、「閃の性別は男だが、中に入っている妖は女であり、完全変化すると完璧なムチムチボディ体型の妖怪になる」という説を提唱中です。完璧な幼女体型でも可です。

お茶にごす。

 いわゆる「痛車」ネタをオチに持ってくるとは想像できませんでした。船橋はヤンキー君(北沼)に対して痛車を渡すことを純粋に「いいこと」と捉えているっぽいのですが、その好意が結果的にヤンキー君へ制裁を課したことになっているところがスゴイです。正にコレは、「シグルイ」風に表現するところの「伊達にして帰すべし」です。かかる者の姿は「悪魔まークン強し」を世に知らしめ、まークンの名声を高むるに至るなり! なのです。

 あと茶道部の面々ですが、なんかこのエピソードにおける彼女たちって「普通の人々」の気まぐれな世論みたいなものを象徴している存在なのではないか? と思いました。そんな中にあって、夏帆が自ら船橋の退部を阻止するために動いたことは、彼女自身の小さな成長の証なのかも知れません。

ハヤテのごとく

 今更ですが、先週(6/3)に放送されたアニメ版オリジナルストーリーの気の狂いっぷりに感動しました。このご時世に、ゴム鞠を半分に切って胸に貼り付けたようなおっぱいキャラがぼいんぼいんするだけの話を作れるだなんてスゴイです。
 こんなおかしな話は、何だかんだで良識的な畑先生には絶対に作れないと思います。やっぱりアニメ作ってる人ってすごいな!(誉めてるのかけなしているのか判らないコメント)

 でも、このご時世にあえてリーフファイトを持ち出す畑先生は、違う意味でスゴイなあと思いました。
 アニメにしろマンガにしろ、創作に関わる人はあまねくスゴイのだな(頭が)と再認識させられた所存です。

うえきの法則+

 サンデー25号においてハピネス四枚刃編がわずか7ページで完結した時から急テンポで話が進んでいるというか、明らかに連載終了に向かって突き進んでいるという印象を激しく受ける「うえきの法則+」。

 今回のラスボスであるプラスの最終目的は「全ての人間の記憶を書き換え、全ての人間にとっての『大切な人』をプラスのみにすることで、唯一絶対の存在となる」ことらしいのですが、でもそれってMixiに例えると「プラス以外の参加者はプラスしかマイミクがおらず、プラスは全ての参加者のマイミクとなる」ことに等しいわけであり、もしそんな状態だったらプラスは沢山いるマイミクの日記を読んで常に返事を書いていないと「プラスさんはマイミクなのに日記を読み逃げした! 許せない!」とか、「最近プラスさんの名前が足あとに残ってない! どうしてマイミクなのに訪問してくれないの! 許せない!」とか、そういう類のたいそう面倒くさいトラブルが発生してしまうことは必至。
 どう考えても、全人類の心を支配する欲望よりも、全人類とマイミク付き合いしないといけない面倒くささの方が勝ってしまうと思われるので、プラスさんは早めに自分の考えが間違っていることに気付いて悔い改めるべきだと思います。

 人間関係をMixiに例えることにさもしさを憶えたので次。

ブリザードアクセル

 ついに今回で連載終了。吹雪はフィギィアスケートに愛される現人神となった! みたいな終わり方でしたが、五反田を筆頭としてフィギィアスケートに関わる人々みんなが吹雪のおかげで幸せになる最終回は、読んでいてとても幸せな気持ちになることができました。
 このマンガが読み切りでサンデーに掲載された時は、まさかこんな壮大なスケールな作品になるとは思っていませんでしたよ。とりあえずお疲れさまでした。鈴木先生の次回作もやっぱりサンデーなのでしょうか?

2007/06/02

■未来の日本がこのマンガみたいな宇宙技術大国になれるといいなと思ったサンデー26号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「キャリー」は怖そうなのでまだ観たことありません(ヘタレ)。

 それで今週のサンデーの「絶チル」ですが、いよいよ皆本の過去話開始。
 コミックス9巻では末摘さんが皆本の元彼女に変身して皆本をビビらせてましたが、ついにそのホンモノが登場しました。"どっち"が元彼女なのかはまだ判りませんけど、漫画的に面白い方はキャロラインではなく明らかに「キャリー」なので、キャリーが元カノということで決定。
 確かに皆本は、相手がエスパーだろうがノーマルだろうが分け隔てなくボーダーレスに付き合うことができる男ですが、幽霊というかエクトプラズムというか、そんな実体のないスピリチュアルな女性とも恋愛ができるだなんてスゴイです。既に三次元とか二次元とかそんなレベルを超越してます。彼はきっと、この歳にして既に本当の愛は肉体的にではなく精神的に結ばれることであることを悟っているに違いありません。皆本が女の裸にあまり興味を示さないのも、おそらくそれが原因だと思います。モテる男は違いますね(バカ)。

 あと今回は、地味に朧さんがカワイイです。ダブルフェイスに盗聴させてプライバシーを暴こうとしてるところなんか、やってることが「スキャンダルの館」編の不二子ちゃんと大差ありません。朧さんは、将来的には今の不二子ちゃんみたいなお局様になれそうだなと思いました。

 そして、ブルマ姿でモップを破壊する葵は萌え対象です。
 倒れて皆本に抱き抱えられてるキャロラインも、地味に萌え対象です。

■皆本光一は戯れの出来ぬ男よ(サンデー25号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 これも今更ですが、先週のサンデーの感想を少し。

 皆本はどうやら兵部が薫達に話したことを全て聞いていたと思われますが、これを知った上で皆本は兵部に対して何と言うつもりなのでしょうか。
サンデー24号絶チル感想より

 サンデー24号を読んだ読者はみんなこんな展開が来るかと予想したはずだったんですけど、蓋を開けてみたら皆本が言った言葉は「メガネ知らない?」でした。この重大な局面で「メガネメガネ~(額にメガネを乗せながら)」なレベルのボケを持ち込んで来ましたよこの男。何この天才的な天然ボケキャラ。お目々が「з」の形になってたらより完璧だったのに!(まちがい)

 最初にこの話を読んだ時は「メガネがなくて見えないまでも、兵部とチルドレン達の会話は聞こえていたはずだから、皆本は状況を判った上であえてボケているのではないか?」とも思ったのですが、しかし皆本はそのような腹芸が一切使えない、シグルイ風に表現するところの「皆本光一は戯れの出来ぬ男よ!」な人間なので、それはなさそうです。
 まあ、ここで皆本が兵部と対決モードに入ってしまったら、即チルドレンやパンドラのロンゲ男を巻き込んだハルマゲドンが開始されてしまって連載が終わってしまうので、今回は皆本のボケのおかげで助かったと言うべきなのかも知れません。

 あとこの回の見所は、後半の薫と兵部の会話から垣間見える、皆本とチルドレン達の関係のあやうさでしょうか。現在は愛情にも似た強い信頼関係で結ばれている皆本とチルドレン達ですが、そのような関係は社会情勢(国家の敗戦やエスパーとノーマルの対立)といった外部的なきっかけで簡単に崩れてしまう可能性を持っていることを、兵部とその上官の関係の結末が示していると思われます。実際、現時点での「未来」では、それが崩れてしまった故に薫はバベルを出てしまったんでしょうし。
 この回の最期に出てきたオルゴールは、現時点での皆本とチルドレン達の信頼を象徴するアイテムとして、また「未来」では「あの頃は良かった」的な(あるいは、「私たちはあの頃と何も変わらない」的な?)メモリアルアイテムとして、今後も物語の重要な局面で登場することになりそうな感じがします。

 そして、皆本に予備のメガネをかけさせてあげている葵は萌え対象です。

■付け髪ブーストした薫がかわいい絶対可憐チルドレン9巻感想

 今更になりますが、せっかく「とらのあな」で特典付きを買ったので。

 ストーリー的な進展としては、「ギフトオブチルドレン」編で『タケシ君の才能は「神からの贈り物」なんです。何か意味があって彼に与えられたのではないでしょうか』という台詞の形で、このマンガにおける超能力は「個性的な才能」のメタファーであることをマンガの中で改めて提示し、さらに『能力を抑えることより、パワーをアップさせることに重点を置いてる』新アイテムを登場させることでチルドレン達の今後の教育方針を示したことが印象的でした。
 新アイテムに関してはEECMが搭載されていないという不具合もあったみたいですが、まあそれのおかげで「マジック・ガールズ」編で澪のバカっぷりに萌えることができたので、良しとして行きたい所存です。

 おまけマンガは、やっぱ「スキャンダルの館」ではせっかく女性陣の入浴シーンがあったのにあまりおっぱいとか出て来なかったから何とかして下さい! みたいなコメントが読者からたくさん届いていたんだろうなあと思いました。
 あと賢木はそろそろ、女の子といちゃいちゃするよりも皆本をからかっている方が楽しくなってる自分の本当の気持ちに気付くべきなのではないかと思った(何)。

絶対可憐チルドレン 9 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 9 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2007-05-18)
 
発送可能時間:在庫あり。


2007/06/01

■[絶対可憐チルドレン]まんが王八王子店で「絶チル」9巻が二週連続4位に

『4位の「絶対可憐チルドレン」(椎名高志、サンデーコミックス)は、サンデーコミックスの中でも「ハヤテのごとく!」に次ぐ人気作。』

まんが王八王子店で、「絶チル」9巻が二週連続売り上げランキング4位に、という話。ちょっと目にとまったのでクリップ。
「まんが王」のお客さんになるタイプの大きなお友達にはやっぱり大人気みたいで安心しました。そりゃスク水ブルマもサービスで描くよね!(失礼)

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2007/05/27

■今週のテレパシー少年閃

結界師

 前回から登場の細波さんが面白いです。部下の閃ちゃん相手だと「俺を切るハラだろ。ま、俺も他のツテが固まりそうだし、望むところよ!」とか大見得切ってエラそうにしているのに、いざボスの正守の前に出て「お前、俺の敵か?」と言われただけでガクブルしてしまう、細波さんの小心っぷりに萌えました。
 今回の細波さんは、まるで事ある毎に「こんな会社辞めてやる!」と周囲に吹聴しているにも関わらず、上司にそのことを詰問されると何も言えずにうつむいて黙り込んでしまう、小心者のサラリーマンのようです。超人達がひしめく「結界師」の世界でこんな近親感あふれる俗物キャラが出てくるなんて、ちょっと嬉しいです。俗物として。

 一見するとどう考えても正守には太刀打ちできなさそうな細波さんではありますが、でも斯様な俗物だからこそ己がサラリーマン社会で生き残るための処世術に磨きをかけていることもまた間違いないところであり、今はガクブルしてる細波さんが如何に組織のボスである正守相手に小心者っぽく振る舞って己の保身に走るのか、同じ小心者として期待したいところ。がんばれ細波さん。次週生き残れるか細波さん。

 あと今回は、その細波さんや閃ちゃんが相手の心を読むことができる能力を持っていることが明らかになりました。ただその能力は「絶チル」の紫穂のサイコメトリーやちさとのテレパスとはちょっと趣というか使い勝手が異なっているようで、相手を自分の能力のフィールドに入れ、その上で相手の心を読むというプロセスを経る必要がある模様。つまり、これもまた「結界」の一種であるという解釈みたいですね。
 「結界師」の世界観に合った、このマンガらしい能力のデザインだなと思います。

■今週の金色のキャンチョメ

※まとまった時間が取れそうにないため、しばらくサンデーの感想は時間が空いた時に1作品単位で細切れで書いていきます(表明)。

金色のガッシュ!

だが…力を持つと、変わってしまうものもある。
 それに気を付けてくれ

 後の魔界の王である。(しつこい)
 最後のキャンチョメの背中が影になってるのが、ちょっと藤子F不二雄のSF短編集っぽい表現で良いです。多分キャンチョメは、ドラえもんのひみつ道具を手にした時ののび太みたいに増長してヒドイ目に遭うんだろうな、という予兆を感じさせる一コマです。

 あと今週の話を読んで、デュフォー×シェリーは成立するのだろうかと思いました。デュフォーの「頭悪いな」はきっと愛情の表れなんですよ(解釈に無理があります)。

2007/05/22

■[絶対可憐チルドレン][とらのあな]絶チルアニメ化決定!!(とらのあなのジョークPOPの中で)

ブクロBlogより。とらのあな池袋店には、「アニメ化決定!!」と書かれた『準備しすぎPOP』が貼られているよ、という記事。
それを半ば真に受けた形で、アニメ化を前提とした話題が書かれているのがちょっとオモロかったのでクリップ。

あとノベライズされるんだったら、ガガガ(少年向け)よりもルルル(少女向け)でやらかして欲しいです。ルルルなら、兵部×皆本な話を公式でできるよ!(←読みたいのか)

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2007/05/20

■兵部の残酷トークを聞きながら平気でご飯を食べる紫穂は萌え対象です(サンデー24号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 若い頃の兵部のやんちゃな姿よりも、最後に出てきた寝起きの皆本の姿の方にエロスなときめきを覚えた人?(挨拶)

 そんなアレで、今週は兵部の過去話。元々は世のため人のため仲間のために超能力で戦うやんちゃで純真な熱血少年だった兵部が、現在のようなひねくれ男になるに至った経緯が、ついに明らかになりました。
 つまり兵部は「将来超能力者のリーダーとなって世界を滅ぼす」と予言されたが為に信頼していた上司に「人類の敵」とみなされて撃たれてしまい、そして「人類の敵」とみなされて撃たれたことがきっかけとなってノーマルが支配する今の世界に絶望、超能力者のリーダーとなって世界を滅ぼそうとしているということになります。破滅の未来を予言してしまい、それを回避しようと行動したが為に、結果的に予言通りのことが起こってしまう――という悲劇に、兵部は巻き込まれてしまった訳ですね。

 皆本の(そして、このマンガの)究極の目的は、将来起こるであろうこの「悲劇」の発生を回避することにあるのですが、兵部からすればそんなことをしても全くの無駄であり、最終的に薫達は自分の仲間になることが決まっていると思うのも、ある意味当然のことと言えましょう。
 皆本はどうやら兵部が薫達に話したことを全て聞いていたと思われますが、これを知った上で皆本は兵部に対して何と言うつもりなのでしょうか。そして兵部は、その皆本に対して何と言い返すのでしょうか?

 椎名先生のブログでは、今回のエピソードを皮切りに本格的に話が動き出しそうなことが書かれているので、そういう意味でも次回の話はかなり重要な意味を持ちそうな感じ。次回が楽しみです。

 そして比較的どうでもいいこととしては、特務時代の不二子と兵部はいい感じのカップルだったみたいですね。あと子供の頃は、兵部は不二子に相当いぢめられたんじゃないかと思います。当時の写真の雰囲気からして。
 この話がコミックスに収録される時には、ぜひ子供時代の不二子×兵部のエピソードをオマケマンガとして載せて下さい椎名先生。不二子ちゃんが兵部を3ページに渡って延々といぢり続ける話をおねがいします(わがまま)。

■今週の「犬夜叉」は女装マンガに入りますか?(サンデー24号感想)

ダレン・シャン

 今週から、原作では5巻目にあたる「バンパイアの試練」編に突入。「ダレン」はサンデーの表紙を飾れる程の人気があるみたいなので、この調子ならダレン本編は最期(11巻)まで無事にコミック化できそうな雰囲気になって来ました。日本でも人気が出てホントに良かったですねえダレンさん(なれなれしく)。
 ストーリーとしては、一人前の大人として認められる通過儀礼(「力量の試練」)が主人公に課せられたり、それをクリアするために修行をすることになったり、主人公の力になろうとこれまでに関わった仲間達が力を合わせようとしたりと、なんかこうここまで直球ど真ん中な「少年の成長物語」をするマンガなんて今時ジャンプでも読めないね! と思ってしまうくらいもの凄い正統派な少年マンガであり、読んでいてとても清々しい気分にさせて頂きました。

 あとダレンはクレスプリーとエラが元恋人同士だったことを知って「お似合いのカップルだ」と言ってましたが、クレスプリーもエラも共に強度のツンデレキャラなので、ツンデレ同士がカップルになるのは結構大変だったのではないかと思います。彼らが現在も恋人同士ではなくあくまで「元恋人」なのは、案外その辺が原因なのかも知れません。

結界師

 前回のエピソードで正守の良守に対する秘めたる気持ちが明らかになり、ますますソッチの方が盛り上がって来た「結界師」ですが、今回のエピソードもまた引き続いて正守が主役っぽいですね。良守の成長っぷりは既にもう十分描いたので、今後は物語に大きく関わることになる「裏会」を正守を通じてクローズアップしよう、というのが意図としてあるのではないかと思うのですが、でも本当は作者の田辺先生が本格的に兄萌えモードに目覚めてしまったからに違いない! と妄想してます(迷惑)。

 今回は久しぶりに夜未が登場。正守に対して色々とイヤミを言いつつも、結局はちゃんと正守のために働いてる彼女がなんかカワイイです。こういう女性が部下に欲しいです。
 更に今回は、久しぶりに閃も登場。今回初登場の細波を迎えた時の表情からして相当彼を尊敬しているっぽい閃ちゃんなのですが、なんか今回はこの細波と正守が対立しそうな話になる雲行きであり、閃も立場上この対立に巻き込まれる可能性がありそうな感じ。今の閃の笑顔が曇る時が来るかと思うと、本当に辛いです。閃は夜行のアイドルキャラってもう決まってますからね! オレの中で!(迷惑)

金色のガッシュ!!

 「そしてその成果が最初に出ることになるのは他でもない…
  このキャンチョメである

 後の魔界の王である。
 だったらいいのになと思いました。

 今回は、デュフォーに指を突っ込まれている時のブラゴの微妙な表情が面白かったです。

ハヤテのごとく!

 前々回でハヤテから悠々とクッキーを強奪することに成功し、己のヨゴレキャラとしての立場をより盤石なものにしたマリアさんでしたが、さすがに今回では若干のフォローが入ってました。
 本当にマリアさんがヨゴレているなら、ハヤテの事情を見透かした上であえてナギの「ハヤテはなぜマリアにホワイトデーのクッキーをくれたのだ?」という質問に対して「それもそうですねー」と素知らぬ顔で応えてすっとぼけるくらいのことは平気でするはずなのですが、さすがにそこまではまだ黒くなっていないらしく、ヒナギクと一緒にハヤテを苦境から救い出すという真っ当な活躍をしてしまいました。更には、ヒナギクにクッキーを渡すために帰宅が遅れるハヤテをフォローするという気遣いまで見せる始末。
 今回のマリアさんは、まるで心の優しいお姉さんみたいなキャラだったと思います。おかしい。まだまだですよマリアさん(ひどい)。

お茶にごす。

 先週の、顧問の先生と船橋・山田との土下座バトルがやたら熱かったです。理不尽な権力に対して決して服従しないぜ! みたいな戦いをちゃんとコメディの枠に収まる形で描けるところが、西森先生のマンガの凄いところだと思います。
 そして今週は、再びアニメ研究会を巡る話に。このマンガの世界は、どうしても船橋をケンカ道に戻そうとする悪意に満ちている模様です。果たして船橋の取る道や如何に。素直に彼が不良に頭を下げるとは思えませんし、別に彼が頭を下げても事態が改善するとも思えないので、またなんか騒動が起こりそうな予感がします。

読み切り:正直たぬきとたからもののやま

 以前超増刊で読んだ時と比べて、基本的な内容は変わってないなと感じました。あまりに美しすぎる物語であり、私のような汚れた人間にとって、このマンガはあまりに眩しすぎます。すまんがその玉をしまってくれんか。ワシには強すぎる…(「天空の城ラピュタ」のポムじいさんの声で)
 そんなこのマンガの唯一の問題点は、主人公の子狸の名前が「ぽんぽこりーちっちょリーナ三世」という、この作品の世界設定の時代と全く噛み合わないものになっているところでしょうか。なつかしいなあチチョリーナさん。この子狸もいずれはハードコアポルノに出演→政治家に転身、という運命を辿ることになるに違いありません(違います)。

シランくん

 最近はあまり突っ込めないうちに最終回を迎えてしまいました。個人的にはちょっと残念です。ホントです。

 「シランくん」って、企画意図としては昔々の少年雑誌に載っていた、「地球から重力がなくなったら!」とか「氷河期が再び襲って来たら!」とか「宇宙人が襲来したら!」とかいった、未来に起こりうる(荒唐無稽な)危機をマンガチックに誇張表現して読者の子供を怖がらせつつも面白くてタメになる系の読みもの記事を、今っぽいネタを使ってやってみよう! みたいな狙いがあったんじゃないかと思います。
 ただ、今だと法螺話を書いてもちょっとネットで検索すればすぐにウソとバレちゃうので、この手のもっともらしい記事を作るのは結構大変なんだなあー、と思いながら読んでました。とりあえずお疲れさまでした。

2007/05/10

■[講談社][漫画賞][絶望先生]「さよなら絶望先生」、講談社漫画賞を受賞

「さよなら絶望先生」が、今年度の講談社漫画賞少年部門を受賞。

おめでとうございます久米田先生! かつて赤松先生に破れて受賞を逃がしたリベンジを、ついに果たしましたね!
っていうか、アニメ化に続いて講談社漫画賞を受賞だなんて、久米田先生なのに幸せ過ぎるのが気になります!
久米田先生なのに!(ひどい)

そして一般部門では「おお振り」が受賞とのこと

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2007/05/04

■私服の兵部がオシャレな首輪を! サンデー21+22号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ここしばらくは掲載位置が低い割に(←余計)比較的緩めの話が続いていた「絶チル」ですが、今回は久しぶりに引き締まった形で始まりました。椎名先生によれば「いよいよ未来のパートと現代のパートをつないでいく作業を開始しようと決めたため」とのことであり、長らくの間謎となっていた「何故将来の三人はバベルから離反してノーマルと戦うようになったのか」についても、今回のような演出を使う形で徐々に明らかにされていくのではないかと思います。
 全貌が明らかになるまで連載が続くといいんですけどね(ドクロ)。

 あと今回の話を読んで何となく思い出したのが、以前完成原稿速報にあった「単行本のアタマでは毎回『ねえ、皆本…おぼえてる?』という薫のナレーションで始めたかった」というアレです。何か今回は、未来の主人公が過去を回帰するという意味においてはNANA式演出っぽいですし、未来のシーンから繋がる現代の平和なシーンがそのまんま『あの頃のあたしたち それが永遠に続くような気がしてた いつか終わる日が来るなんて思いもせず ただ笑っていたね』に繋がる演出になっているのもソレっぽい感じ。何かこう、今のうちに平和な気分を満喫しておくがいいさ読者共めワハハハ、みたいな作者の意図を感じます。
 このエピソードの見所としては、冒頭に出てきたオルゴールが今後どのタイミングでどんな意味を持って出てくるのか? というところと、完成原稿速報でも出てきている兵部の過去話がそれにどう絡んでくるかというところでしょうか。

 そして比較的どうでもいいこととしては、未来の薫が部屋の鍵を開けたりスイッチを入れたりする動作をサイキックで行っていたり、葵が歩いてもわずか数歩くらいの距離をわざわざテレポートしたりと、なんかこいつら大人になったら超能力を好き勝手に使っているよなあと思いました。皆本がいないところでは超能力を使って楽をしようとしているところは、子供の頃と全然変わってないってことなのでしょうか。
 逆に言えば、皆本がちゃんと躾けて日常生活でサイキックを乱用するのを改めれば、未来の悲劇は回避できる可能性があることに?(多分違う)

■お約束を決して忘れないMAJORのギブソンの姿に感動したサンデー21+22号感想

結界師

 さよなら無道さんの回。無道さんが少年の姿になり、かつそれでも己の力ではこの世界を抜け出ることができないと知って絶望した表情を見せたコマを読んだ時は、「パワーアップする度に体が若返る」という異常な設定の素晴らしさに感謝したい気分で一杯になりました。
 今回のエピソードの表向きのテーマは「墨村兄弟の間の葛藤」を明確にすることにあると思われるのですが、裏テーマは「とっちゃんボーヤを描きたい」だったに違いない! と確信してしまう程の素晴らしさです。「そらっ! このままくらえ!」のコマなんて、もうこの無道さんは体だけでなく心までもやんちゃな少年に戻っちゃってる様が見て取れ、大変にラブリーです。たまりませんね
 それでいて、退場間際にちゃんと正守の心に闇を植え付けることも忘れていません。最期に元のおっさんの姿に戻ってしまうのが残念ですが、正守の心に疑念を起こすためにはベビーフェイスよりもおっさんフェイスの方が迫力が出るということでしょうか。

 あと、正守の「絶界」の正体が文字通りに「世界を拒む」ことで作られる(そして、良守の能力はそれとは違う)ということが判明。「絶界」ってつまり、絶界は誰もが持っている心の壁! 怖くて心を閉じるしかなかったのね! とかいう、ATフィールドみたいなのと似たような理屈でできてるってことですかね?

金色のガッシュ

 クリア・ノートにひどい屈辱を与えられたブラゴが、「コノウラミハラサデオクベキカ!」とメラメラしながら(してませんが)唯一のチャンスをモノにし、アシュロンとのコンボ攻撃でクリアに大打撃を与えることに成功。早くもクリアに対する復讐を果たしました。
 これでホントにクリアが死んだかどうかは謎なところが不気味ではありますが、何にしろブラゴが強力な力を手に入れたことは確実です。個人的にはやっぱり最期はガッシュとブラゴの宿命の対決で締めて欲しい感があるので、彼が生き延びられて何よりでした。

 「その体で『シン』を使えば死んでしまう!
 そして、この台詞がシャレであることにツッコミを入れるのはサンデー感想サイトの義務だと思いました。

ハヤテのごとく!

 アニメの方でヒナギクさんが登場したことに合わせてか、マンガの方でもヒナギク祭り再びといった雰囲気に。メインはハヤテと西沢さんの庶民派カップルのほのぼのコメディ話なんですけど、ヒナギクさんが今後何らかの形でこのエピソードに関わってくることは確実っぽいので、早く続きが読みたいなあと思いました。
 あと今回は、マリアさんの扱いがヒドすぎて萌えた。さすがは「ハヤテ」界最強のヨゴレキャラです(ひどい)。

 アニメの方ですが、やっとヒナギクさん初登場の回を観られました。桂先生はアニメで観るとかっこいいなあ。いいんちょはアニメになるともの凄く頭が悪そうだなあ。ヒナギクさんも最初は割とヒドい人だったんだなあ。

メテオド

 菌糸類型というとどうも世代的にどうしても「ナウシカ」とかそういうのを連想してしまうのですが、このマンガの世界もやっぱこう菌糸類型のデブリがはびこったおかげで腐海に沈んでいる街とかが沢山あるんじゃないかと思いました。
 でもその割には、下宿の管理人のアキが腐海の部屋を使って気に入らない客を追い返そうとしたりとかセコい用途で使っているところを見ると、実は菌糸類型はこの作品世界ではそれほど脅威なのではないのかも、とか思いました。

 今回は、十威の能力のデモンストレーションよりもアキの十威に対する態度の大人げなさっぷりの方が印象的でした。大丈夫なのでしょうかこの人。オブザーバーとしてよりも人として。

史上最強の弟子ケンイチ

 久しぶりにジーク様大活躍の回。彼の格闘スタイルやキャラクター性と「チベットの山奥で修行をしたので強くなった」という行動の因果関係自体は全く意味不明ですが、おかげで何かますます訳がわからない方向にパワーアップを果たして帰って来てより面白くなったので、細かいことは不問として行きたい所存です。
 でも、いくら修行しても首を後ろに捻ることは無理なんじゃないかと思った。

ブリザードアクセル

 「着氷のあまりの激しい衝撃が、氷上にブリザードを巻き起こす!
 後のブリザードアクセルである。

 みたいなマンガだったということで落ち着きそうですね。
 さすがに終局が近いのかなー

■[Winny][著作権]人気マンガが発売前日にネット流出

大阪放送のニュースの報道。
前に椎名先生が完成原稿速報で取り上げていた「雑誌をスキャンしてWinnyで流す」行為が、報道されたことでいよいよ公知なものとなりました。しかも雑誌の発売前に流れているというから驚き。

Winnyの構造上、現実的に対応するのはなかなか難しいですし、それ故にこの行為は今後も続くのではないかと思いますが、こうして報道されたということは、出版社が何らかの行動を取る可能性もあるということなのでしょうか。
ネットと著作権の関係が色々と取りざたされている時期だけに、今後の動向が気になります

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2007/04/21

■つまり、近未来の日本ではブルマが復活するってことですか椎名先生(サンデー19+20号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 「絶対可憐ワイルドキャット」編こと「ナオミちゃんの秘密を暴いて遊ぼう」エピソードですが、結局なんかナオミちゃんは秘密も裏も表も何もなく、素直で可愛くて正義感が強くて人を信じることができる、社会的にヤバいくらいい子でした! みたいな話でした。
 時々ストレスが溜まって暴れたりもしますが、暴れるのは普段から谷崎相手に大っぴらにやってることなので、既に秘密でも何でもないですよね。また、相手に話を聞いてもらうために笑顔でピアノを破壊するのも、全てを穏便に済ませようとする彼女の誠意の表れなのです。

 ただ、これはあくまで椎名高志のマンガなので、主人公のチルドレン達はそんな正統派の美少女であるところのナオミを見て思わず「ケッ」とか悪態をついてしまう、歪んだ性格の持ち主ばかりな訳なのですが。この辺は「GS美神」でピートの完璧っぷりを見てひがむ横島と構造が一緒であり、ある意味椎名マンガにおける伝統であると言えます。多分椎名先生は、真っ当な美少女キャラをヒロインに据えるようなマンガは死ぬまで描けないんじゃないかと思います。

 あと今回ちょっと意外だったのは、ナオミをこんないい子に育てたのが谷崎であり、ナオミもそれには感謝しているという点。谷崎はナオミの能力を(自分がナオミのストレス解消役となることで)引き出すことができるという意味においてのみ優秀な指揮官であると思っていたんですけど、ナオミちゃんくらいの年頃の女の子をキチンと育成できる才能もあったというのは意外です。谷崎もちゃんとそれなりに有能な人材だったということなのでしょう。信じられませんが(ひどい)。

 そして、もし皆本が女子校の制服を着たとしたら、その姿は大人バージョンの葵が同じ制服を着た時と似るんじゃないかと思うのですがどうでしょうか。同じ眼鏡キャラだし。葵は胸もないし(ひどい)。

■シランくんが「セカンドライフ」をネタにしていてビックリしたサンデー20号感想

メテオド

 去年サンデーに掲載された「究極論ヒロイン」の作者・四位春果先生が早くも再登場。
 「究極論ヒロイン」は、「引きこもり男子がアルティメットガールに変身して怪獣と戦う」という荒唐無稽かつオタクな設定と、怪獣という名の理不尽な暴力によって破滅した世界の再生と引きこもりによって荒廃した主人公の心の再生をリンクさせるというテーマの美しさが印象的な作品でしたが、今度の「メテオド」は、隕石によって怪獣が跋扈するようになってしまった世界と、その環境の中で逞しく生きる人々を描くという趣向のマンガになりそうな感じ。
 つまり四位先生って、基本的には怪獣が暴れるマンガを描きたいと思ってるタイプのマンガ家なのでしょうか。いいことです。

 その辺はともかくとして、こういう「メテオド」のようなタイプの話は個人的に好きなので、今度の展開に期待したいところ。あとは、犬耳が生えた純朴な少年を育てる妙齢の女性、というシチュエーションも個人的にはたいへんにツボです。大人の女性×天然少年カップリング萌え。超萌え(素直)。掲載誌が茜新社の雑誌ではなくサンデーであることが悔やまれる程です。
 撫子さんはなんか今回で退場みたいですが、今後物語の要所で戻ってくることを期待しておきます。

お茶にごす。

 社会常識的な意味での頭は悪くても暴力の世界から抜け出そうとする意欲だけはホンモノな船橋、都市伝説的に増幅した彼の噂を話す智花とそれを信じて彼を排除しようとする夏帆、その噂から来る恐怖を我慢して頑張って己の信じる「茶道」を説こうとする茶道部部長、そして何だかんだで船橋を助けようとする山田。これまでの話で、主なキャラクターの立ち位置や人間関係が見えてきました。
 そして今週の話は、「見てくれや評判はどうあれ、実際の行動によって人は評価される」という、このマンガにおける王道パターンを提示したエピソードだったのではないかと思います。船橋君を見た目ではなく取った行動で判断して彼を庇おうとしたアニメ部の人達に見られるように、彼の社会的な評判を覆すには自ら行動で示していくしかない、ということなのでしょう。最後のページの夏帆や山田の台詞を見る限りでは、まだそこへ至る道は遠そうですが。

 にしても、今回はアニメ部部長が格好良すぎでした。アニメが好きな人に悪い人はいないよね! 社会的にダメな人はいても!

金色のガッシュ!

 クリア・ノートは魔物の進化の果てに生み出された、魔物を消滅させるためだけの存在であることが発覚。つまり彼は歩く最終審判とでも言うべき存在なのであり、いよいよ話のスケールが神話のレベルにまで達して来た感があります。
 クリア・ノートがバオウ・ザケルガに対抗するために繰り出した「シン・クリア・セウノウス」という技の見てくれが神様っぽいところも、このマンガのレベルが既に神話の領域にまで達していることを象徴しています。「覚悟のススメ」に例えて言えば、移動菩薩ジャイアントガランみたいな存在ですねコレ。そのうちクリアが「最終審判! この手が救済つかまつる!」とか言い出してくれることを期待してます(しなくていいです)。

ハヤテのごとく

 アニメ面白いですね! 特にステーショナリーグッズのCMが!(お約束)
 本編の方が本格的に面白くなって来るのは、サンデー2004年52号においてハヤテがネコミミつけて女装した時からですので、早くアニメの方でもハヤテの女装が見たいです。見たいです。

GOLDEN AGE

 唯×近江の回(その表現はどうか)。唯は「ユースのトップチームにもない魅力がかもめ中にはある」とか「ボク、かもめ中の雰囲気が好きなんだ」とかいう遠回しな表現で近江に対する好きっぷりをアピールする一方、近江は「なんか信用できねえんだよな…お前は。腹の内が読めねえ」と相変わらずのツンっぷりを発揮しつつも、唯から教えてもらったアウトサイドキックでシュートを決めることでデレを表現するという、相変わらずと言えば相変わらずな様子が面白かったです。
 唯と近江は人間としても選手としてもタイプは全く異なるのですが、お互いがお互いの才能を認め合うことで二人の関係が成り立っているのは確かでしょう。そういう意味において、最後のページのハシラのアオリにある「唯をも虜にする近江の才能!」ってのはまさにこの二人の関係を象徴している言葉だと思います。それに、「虜にする」って表現で臭わせてるのも上手い! 唯は近江の虜!

最強! あおい坂高校野球部

 田中先生の絵のエッチな本なら欲しいです!(バカ)
 というか、まさかこのマンガで乳首券が発行される時が来るとは思いませんでした。油断できません。

 あと本編の方ですが、このままではあお高が勝っちゃいそうな雰囲気に。「ヤツをぶっとばさないと、おまえは解放されないぞ」という古谷の言葉が、今の光爾の行き詰まりを象徴してますね。
 これまでは北大路を中心としたあお高チームの成長がメインでしたが、「今のままでは北大路に勝てない!」と悟った光爾がかつての友情を思い出したりハイパー化したりするような展開になるのでしょうか。

2007/04/13

■Twitter を使った「最近これ読んだ報告」機能追加のお知らせ

 今日は「うる星やつら」の諸星あたるの誕生日!(挨拶)

 お久しぶりです。
 一応ここはマンガ感想系サイトということになっていますが、ここ最近は色々と忙しくてサンデー以外の雑誌やコミックスを読んだ感想を書く時間が取れそうにないため、マンガ読んだ感想書きたい欲を解消するためにとりあえず「最近これ読んだ!」とだけ報告する機能を追加しました。更新日記トップページ右側の「It Read!」がソレです。

 これは「今自分が何をしているか」を友達に伝えることに特化した Twitter というメッセージサービスを使って作っています。Twitter に自分がコメントを入れると、それがこの枠に表示されるという仕組み。ただメッセージが出るだけだと面白くないので、ISBNコードを入れるとAmazonから書影を持ってきて表示するようにしてあります。
 Twitter はブラウザ以外にチャットなどからもメッセージを送ることが可能なので、マンガ読んだ直後に浮かんだこととかパッと書くことができるかも! とか妄想してます。それより何より、最近なんか Twitter が流行っているので使ってみたかったし(ミーハー)。

 ちなみに C-WWW の Twitter アカウントはこれです。お友達登録はご自由に。「What are you doing?」という質問にはマンガ中アニメ中ゲーム中としか答えないアカウントですが。

 そして、今週末は諸般の事情で更新できません。
 また来週お会いしましょう。

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2007/04/11

■[井上和郎]「あいこら」7巻&「井上和郎短編集」同時発売!!描き下ろしコラボレーションイラストカードプレゼント!!

『井上和郎先生描き下ろしのモノクロイラストカードをプレゼント!!』

「とらのあな」による、18日発売の「あいこら」&「井上和郎短編集」コミックスの購入特典情報。
ついに、あの「葵DESTRUCTION!!」をコミックスで読める日が来ましたよ!

あいこら 7 (少年サンデーコミックス) あいこら 7 (少年サンデーコミックス)
井上 和郎
小学館 (2007-04-18)

葵DESTRUCTION! 井上和郎短編集 葵DESTRUCTION! 井上和郎短編集
井上 和郎
小学館 (2007-04-18)

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2007/04/08

■[名探偵コナン][外務省]外務省: パンフレット「名探偵コナン-外務省を探る-」

話題になっているコナンの外務省PRマンガ。
外務省のサイトからPDFがダウンロードできます。

『大の漫画ファンで知られる麻生太郎外相も上々の出来栄えに満足の様子で』
産経新聞の記事より。
この一文があるだけで、なんかマンガオタクに対するすごい訴求力が発生するような気がする。ローゼン閣下は偉大だ

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■今週の萌え対象は素肌にワイシャツ姿の皆本でした(サンデー17+18号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 「若い連中はね、伝統やしきたりなんか、その気になればいつでも破壊できるのよ。
  その力、未来を創ることに向けさせてあげなさいよ

 今時の若者に対して肯定的なことを言ってくれる大人が存在しているのは、なんかもう二次元世界だけじゃないかという気がする今日この頃です(挨拶)。
 そんなアレですが絶チルの二週分の感想。

サンデー17号

 「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」こと「国王陛下のチルドレン」編エピソードのまとめ。コンセプトが「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」なので全体的なノリは割と軽めな印象でしたが、最期に10年後の薫と皆本の例の予知シーンを出すことで、このエピソードの結末もまたエスパーとノーマルの最終戦争が起こるか否かという未来に繋がっているのだ! ということを意識させる作りになっているなと感じました。
 更に、その予知を見ているのが兵部であり、かつ兵部が予知を見るために使っているのが「伊八号」と書かれた変な機械? っていうか、伊号シリーズということはあれの中身はイルカの脳みそか何か? というのも、ちょっと興味をそそられます。兵部が「未来」を知っているのは、伊号のじいちゃん(九号)から聞き出した訳でも彼自身が彼自身の能力で予知した訳でもなく、独自の伊号を確保していたということだったのね。

 その予知シーンですが、1巻と比較すると皆本が銃を撃つまでの間に躊躇う時間がちょっとだけ長くなっているところが違ってますね。この躊躇ってるわずかな時間で、皆本か薫が相手を口説き落とす台詞を言って相手を思いとどまらせないとダメ、という状態っぽいです。このLIPSはちょっと難易度高いですよ(まちがい)。
 不二子ちゃんがしきりに皆本に対して「チルドレンとデキちゃえ」とけしかけているのは、デキちゃえばそもそもこのシーンが発生しない未来になるからなんですけど、やっぱりまだ今のチルドレンにはそういうのはまだ早過ぎるというのが今回のオチ。後ろから刀で仲間をバッサリやる気まんまんな陰険極まりない紫穂が、この回の萌え対象です。

サンデー18号

 この完成原稿速報のイラストを見た時、ナオミちゃんしばらく観ないうちにすっかりおキヌちゃんみたいになったなあと思った人?(挨拶)

 ナオミちゃんは、その名前の由来からして谷崎主任と絡むネタが多用されるのは致し方ないところなのですが、このままこの調子で彼と付き合っていると、いつかナオミちゃんが何だかんだで谷崎に心を許してしまうようになるんじゃないかと心配です。本気で
 もしかしてバベルには、ナオミちゃんと釣り合いが取れるレベルのマトモな成人男性が、皆本以外には誰もいないのでしょうか。いないんだろうなあ。いい男はきっとみんなパンドラの方に行っちゃってるんだろうなあ。実は人材難なのかバベル。

 基本的なストーリーはナオミが万引きやらかした疑惑の調査、ということになってはいますが、前回の「国王陛下のチルドレン」編の主眼が「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」であったのと同様、今回の話はあくまで「ナオミちゃんの秘密を暴いて遊ぼう」というところにあるっぽいので、また今回も気楽に読める話になりそうです。
 あと、疑惑の解析写真ですが、万引きする時にわざわざ自分の所属する組織の名前が書かれたバッグを持っているのはおかしくね? と誰か突っ込まないのかなと思いました。

 そして、シャワーシーンでは見事にトリックにひっかかりました。
 満員電車の中で震えて笑いを堪えてましたよ(不信人物)。

2007/04/07

■新CMにどうしてもなじめないサンデー18号感想

お茶にごす。

 「クソがー!」の台詞を読んだ時、今自分は西森先生のマンガを読んでいるんだ! という実感が湧いてくるような気がしました。
 こんにちは(挨拶)。

 「敵とは自らが作り出しているものなのだ」と言ったのは「武心」の流星パパですが、なんか「お茶にごす。」の主人公・船橋君はそれを自ら体現してしまっているような生き様のキャラな様子。そんな彼が「俺は別に誰かを殴りたいわけじゃないんだ。皆と仲良く楽しく暮らしていきたいんだ」と言ってもあまり説得力がない気がしますが、そういう奴が主人公になるのが西森マンガなので、きっとそれは彼の本心なのでしょう。
 そんな彼が、おそらく今の彼には最も不釣り合いな場所である(しかし、彼がなりたいと思っている自分に必要な素養を得ることができる)茶道部に入っちゃったことによって、どんなドタバタが引き起こされるのか? というのがこのマンガのメインストーリーになりそう。果たして船橋君は、「武心」の流星パパの語る領域にまで達することができるのか。先は遠そうですが。

 「天使な小生意気」「道士郎でござる」とここのところ個人的にグッと来るマンガを描いて下さっているので、今度の「お茶にごす。」も期待してます。

ハヤテのごとく

 ナギの尻をエロっぽく触っても表情をまったく変えないハヤテは、ジゴロというよりはむしろ人でなしなのではないかと思いました(まちがった感想)。

 『とりあえず来週はひぐらし的に言えば解答編みたいな感じです。
 あと、物事をギャルゲーのタイトルに例える畑先生は、さすがオタク界の大物だなあと思った。

結界師

 非道で非情な無道さん大活躍で個人的に大喜びしている今シリーズですけど、今回ばかりは「いつもは強がってる兄の弱気な姿を見てしまい、動揺する良守」にグッと来てしまいました。これは、演出方法としては「勝ち気な女の子は泣くとかわいいの法則」の応用系であり、普段の姿とのギャップによって萌えさせるという典型的な手法なのですが、それゆえに威力は強力。見られた正守も見ちゃった良守も、もうお互いに対するときめきが止まりません。
 無道さんのアレっぷりばかりがつい目に付いてしまいますが、今回のエピソードの本当の目的は、兄弟間の関係性に変化をもたらして読者に妄想してもらうところにあったのですね。さすがです田辺先生(まちがった感想)。

ギャンブルっ!

 「オレとマサルじゃ次元が違う…
  これが今のオレとマサルの差…!

 別に損してる訳じゃないんだし、そもそもジャン君はリスクを犯さないことで損失を最小限に抑える戦略で投資をしているんだから、そんなに落ち込まなくてもいいんじゃね? とか思ってしまう自分は、ギャンブルには向いていない性格なんだなと思いました。

メルオメガ

 カイに対して好き好きオーラを出しているにも関わらず、カイが事ある毎にゲルダゲルダ言うようになっちゃったおかげですっかりフラレナオン状態になってしまったエリサですが、今回でようやくフォローが入りましたね。相変わらずカイに気持ちが通じていないので実はあんまり報われていないんですけど、まあなんか彼女も彼女なりに決意を固めたみたいなので良かったです。
 「ハヤテ」の西沢さんがすっかり報われない女じゃなくなっちゃった今、サンデーにおける報われない女性キャラランキングの頂点に立つのはこのアタシだ! という気概を持って、報われない女街道を邁進して下さい(ひどい)。

 あとは、エリサ同様にカイに対して好き好きオーラを出してるインガのツンデレな態度も良かったです。

RANGEMAN

 「だって、なんかアイツ犬みたいだもんね♥

 ついに錬児に対して自分がSであることを自覚した風香。相手を叩いたりつねったり髪を引っ張ったりしながら自分が彼を好きになったことを自覚するヒロインというのは、少年誌ではちょっと新鮮です。このマンガもついにここまで来たか! という感じ。
 あとは、錬児が自分をMであることを自覚し、文字通り風香の犬になることができればハッピーエンドですね! がんばれ! やっぱ「RANGEMAN」はヘンなマンガだなあ!(褒めてます)

ブリザードアクセル

 文字通り「自壊」しながら演技を続けるガブリエルの姿が印象的でした。
 これは正に、前に自分が書いた、「吹雪のクリーンかつ熱血なファイティングスタイルに心を動かされたガブリエルが、ついに自分のベアークローを壊した」みたいな展開ですよ! 燃える!(褒めてます)

■新「ゲゲゲの鬼太郎」はまるでコナン君みたいだと思ったサンデー17号感想

※一週間遅れましたが、書きかけていたのでせっかくだから上げておきます

ハヤテのごとく!

 アニメ第一話観ました。スポンサーにコナミの名前があったのを確認した時、奇跡ってこの世に本当にあるんだと思いました。
 「ときメモファンド」でコナミからケチをつけられたあの頃から幾星霜、今ではそのコナミにまでスポンサードする価値がある作品と認められるまでに商業的な成功を収めた「ハヤテのごとく」。かつて「美鳥の日々」や「かってに改蔵」を失って窮地に立っていたサンデーを救い、今ではサンデーを代表するマンガとなった「ハヤテのごとく」。この作品の快進撃を押しとどめるものは、もう何もありません。今の畑先生も明らかにテンション高いというかいい意味で調子に乗っているのは、バックステージを読めばよく判ります。畑先生には、この調子でこれからも頑張って欲しいですね。

 あとアニメの第一話ですが、この頃はマリアさんがいい意味で輝いていたんだなあと思いました。マンガの方では17号のカラーページを観れば判るようにすっかりヨゴレ役が板に付いた感がある彼女ですが、アニメの方でもこれからマリアさんがどんどんヨゴレ役に転落していく様子を楽しみにしていきたいと思います。

結界師

 ナイスチョビ髭オヤジだった無道さんが若返って大暴れの巻。帽子を脱いで自己紹介する時の「じゃーん!」がチャームポイントです。ヤングになっても独特のキモかわいさが失われないところは、さすが人外となった人はスゴイですね(まちがい)。無道さんの目的はこの調子でどんどん若返り、「赤ん坊よりさらに戻って全てを一からやり直したい」とのことですので、少年バージョンやショタっ子バージョンの更にキモかわいい無道さんも拝めるやも知れません。楽しみです
 人間生きていれば「人生やりなおし機」が欲しいと思うことはよくあることですけど、無道さんが過去に戻りたいと思う理由も案外個人的なことなのかも知れません。その辺の動機の描写が今後の焦点でしょうか。

金色のガッシュ

 クリア・ノート対アシュロン戦開始。なんかこれまでの戦いとは文字通りレベルが違います。ゼオンを倒してもう後はブラゴとの決着だけだ! とか思っていたのもつかの間、これまでの彼らの努力を台無しにするくらいの強さです。「世界樹の迷宮」で言えば、第一階層のボスを倒して「俺達強いじゃん!」と思って第二階層に行ったら、いきなり毒を吐くモンスターに遭遇してヒドイ目に遭っちゃった! 強さのレベルが違うよ! くらい違うのではないかと思いました(判りません)。
 あとは、とりあえずブラゴとシェリーが生き残っていたので安心しました。この二人には、何としてもこの屈辱を力に変えてクリア・ノートを倒すパワーを手に入れて欲しいんですけど、でもなんかここまで来るとさすがにブラゴでもどうにもできない気がします。あそこで消えていた方が幸せだったのにネ!(ひどい)

あいこら

 「もはや犯罪スレスレのアイテムだな…
 全国80万のサンデー読者が一斉に「それは犯罪だ」と突っ込んだに違いありません。変態の言動でみんなの心を繋げることができる、それが「あいこら」というマンガの魅力なのです。

 あと、あのハチベエが「クリスマスに彼女とヤリたい」みたいな、人並みなことを言うとは思いませんでした。彼にも普通の男子みたいな性欲はあるんだ。てっきり彼のフェチは性欲をも超越しているものだとばっかり。よかったなあ(なにこの感想)。

メルオメガ

 「恋は極力秘めるもの」と申したのは「覚悟のススメ」の葉隠覚悟ですが、「メルオメガ」のカイはもうなんか秘めるどころか事ある毎に臆することなくゲルダゲルダ言いまくっており、「もう誰も死なせない!」と叫びながら自ら敵の怪物の口に飛び込む熱血っぷりを発揮する有様です。姿形などどうなろうと関係なし! 俺の肉体は必勝の手段! なカイの覚悟そのものは大したものであり、常人なら8度死ぬ苦痛、よくぞこらえた! それでこそカイ! と褒め称えたいところなんですけど、でも結局今回はクーゲルの心変わりと、人類を超越した力を持つエッチな格好をした人魚の介入によって助けられた訳であり、まだ戦士としては色々な意味で未熟であるということを証明してしまった形になりました。敵を憎んではならぬ! 憎むべきは敵を恐れる自分の心! 滅殺せよ! 心を濁らせる愛憎怨怒! なのであります!

 いやまあ、それができたら熱血少年マンガの主人公にはなれないんですけどね! たとえ零式防衛術でも、ゲルダは殺せない!(なにこの感想)。

読み切り:ネイキッドモンキー柚希

 このマンガを読んだ三十代以上の旧パソコンオタクの男性達が、こぞって「ワシらが若かった頃には、『バトルスキンパニック』という脱げば脱ぐ程強くなる女の子が主人公のゲームがあってのう」と昔話をしているのが面白かったです(当然私含む)。裸身活殺拳は永遠に不滅。

 このマンガの作者の為永ゆう氏は、以前超増刊で女の子が恥ずかしい格好でプロレスするマンガを描いていた記憶がありますが、この「ネイキッドモンキー柚希」でもやっぱりそういうマンガが描きたくて仕方がない人なんだな、というのが今回の感想です。ポンポン脱いでいる割にはエロさよりも爽やかさの方が妙に強いのは、この人の絵柄の強みなのではないかと思います。
 もし続きを描くのであれば、『バトルスキンパニック』みたいに同じ裸拳の使い手のライバルが出てきて彼氏の前で脱ぎ合って(以下略)、みたいな展開を期待します。目指せ脱衣カードゲーム化。

2007/04/03

■[若木民喜]私はテレビになりたい

『ボクは生まれ変わったら、このテレビになります!』

若木先生! 若木先生ー!

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2007/04/02

■[椎名高志]椎名高志先生の完成原稿速報がブログへ移行

椎名先生の「完成原稿速報」が、4/1よりASAHIネットのブログシステム「アサブロ」へ移行した模様。

これでRSSリーダーで完成原稿速報を読めるようになるので、個人的にはたいへんにありがたいです。
移行おつかれさまでした

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2007/03/31

■[YouTube][PCEngine][GS美神]YouTube - Super CD-ROM2 (PCE) Warning screen Collection vol.1

『PCエンジン SUPER CD-ROM2用ソフトを旧CD-ROM2システムで起動した時の警告画面集』

PCエンジン版「GS美神」の警告映像もあったのでクリップ。4分42秒くらいから。おキヌちゃんが警告してくれます。
初めてPCエンジン版の画像見ましたよ。なつかしいなー

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■[藤田和日郎]藤田和日郎先生、「モーニング」で連載開始

『藤田和日郎氏が「モーニング」23号(5/10発売)よりシリーズ連載開始。タイトルは「黒博物館 スプリンガルド」』
本格的に青年誌に活動の軸を移すみたいですね。新天地での活躍(というか大暴れ)を期待。

皆川亮二先生も「イブニング」で読み切りを掲載予定とのこと

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2007/03/26

■[西森博之]西森博之先生新連載

『4/4発売の18号から西森博之『お茶にごす。』が新連載開始。』
今週発売のサンデーからの情報。西森博之先生が「道士郎」以来久々に帰ってくるみたいですね。期待

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2007/03/24

■[施川ユウキ]よりぬき「もずく、ウォーキング!」

施川ユウキ先生自らが作った「もずく、ウォーキング!」の販促用ページ。
『ブログ等で紹介して頂けると有難いです。』とのことなので、喜んで紹介させて頂きます。おもしろいよー

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■象は重要! 大きい! 力持ち!(吹き飛ばされる象のコマを観ながら)サンデー16号絶チル感想

 椎名先生のことだから、ドラ映画に「エスパー魔美」が出てることは当然察知しており、初日にダッシュで鑑賞し、魔美が出てくるとこだけ観て出て来るくらいの勢いだったんじゃないかとばかり思っていたので、このコメントは意外でした。
 先生も忙しかったり体調崩したりで大変そうですが、ぜひドラ映画を鑑賞しに行き、せめて魔美だけでも観て帰ってきて下さい。魔美ちゃんを「TPぼん」のリーム姐さんと同じくらい崇拝している40代藤子不二雄ファンの代表格である椎名先生なら、それだけでもきっと元を取れます(ひどい)。

 その辺はともかく「国王陛下のチルドレン」編こと「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」エピソードの第5話にして最終話の感想ですが、オチにわざわざレズビアンショーを再び持ってくるところが椎名先生らしいなと思いました。現代百合ブームに迎合しているようでいて、その実明らかに外しに来ているこのセンスは流石です。
 なので、以下は余談。

  • 野上葵。超度7のテレポーター。大人バージョンでも微乳。
    確かに葵の乳の未来のなさは彼女の重要なアイデンティティなのですが、こうもハッキリ書かれるとせつないです。「超巨乳」と書かれた紫穂と比べるとその差は歴然。おっぱいの性能の違いは戦力の決定的差ではない、とシャアも言ってるじゃないですか! 担当さんヒドいなあ!(自分がこれまで書いたことを棚に上げながら)
  • 愛する者のためなら時には手段を選ばず戦う必要がある、違いマスかー!?
    目的のためなら手段を選ばない男・バトゥラの本領発揮。言っていることは筋が通っていて格好いいんですけど、どこかうさんくさい雰囲気があるのは何故だろう。いちいち歯が光ったりするからでしょうか。
  • 歴代の巫女をいつの間にか説得していたセラは、ああ見えて結構侮りがたい女性だなあと思いました。クラスの女子に根回しして味方に付ける政治力! なんて恐ろしい子!(まちがい)
    案外、あのバトゥラ王子とお似合いなのかも知れませんね。お幸せに
  • 石像に押し倒される紫穂と、後ろから襲いかかられてる葵は、萌え対象というよりもはやエロいです。最後のページの薫×マサラよりも使えると思います(使うの?)。
  • 強引に迫りすぎるとオトコは引くわよー!
     この時、全国百万のサンデー読者が一斉に「アンタが言うな」と突っ込んだに違いありません。

 あと、今回出てきた話の中で今後に影響が出そうなのが、「レベル7は単にレベル6を超えていて計測不能だから『レベル7』なのであり、レベル7同士だからと言っても力が同じとは限らない」という概念が出てきたことでしょうか。薫の力は時々度を超えてスゴイことを引き起こしたりしてますが(コミックス2巻でECMを破壊したり)、それに「イヤボーンの法則」以上の説得力を与えることができそうな概念だと思いました。

 今回は以上。ドラ映画観たいなあ。

2007/03/21

■ブラゴとシェリーのご冥福をお祈りします(サンデー16号感想)

ダレン・シャン

 せっかくの巻頭カラーなのにも関わらず、主人公のダレン以外は出てくるキャラがオヤジとジジイだらけだったのが妙に印象的でした。あまりにオヤジ密度が高かったせいか、リトルピープルのハーキャットがやたら可愛く見えてくる始末です。「ダレン・シャン」の硬派っぷりはかなり極まってるモノがあるよなあと思いました。

 ところで「ダレン・シャン」のメインターゲットであるローティーン男子って、やっぱりこのバンパイア総会みたいな「偉い大人が集まって話し合う秘密会議」みたいなのに憧れるものなのでしょうか。今回、ダレンの名前が参加者として名簿碑に彫られるシーンをマンガの方でピックアップしたのは、『なんかスゴイ会議に参加してオトナの仲間入りをしたい』という子供の願望を充足させる意味もあったのかなという感じがしたので、ちょっとそんなことを考えてしまいました。
 自分の場合は、子供の頃から何かああいうのは面倒くさそうでイヤだと思ってたタイプだったので、全然憧れとかなかったです。大人になった今でも、町内会の寄り合いとかに出るのは苦手です(ダメ)。

MAJOR

 かつてギブソンJr.にとって吾郎の存在は、いくら彼が吾郎を追い求めて泣いてすがろうとも、決してこちらを振り返ることなく自分の父のギブソンばかりを追い求め続ける愛するが故に憎い男だったのですが、ついに今週、その憎い吾郎の決め球を打ち崩すことに成功しました。ついにギブソンJr.は、吾郎に対して自分の存在を認めさせることができたのです。何故なら、今後吾郎は、ギブソンJr.と対戦する時はより彼を意識せざるを得なくなることは確実だからです。
 吾郎に惚れたばかりに涙で枕を濡らせた男はそれこそ数知れませんが、ギブソンJr.はそこで諦めることなく執念深く彼を追い続けたからこそ、ついに彼に比類する程の実力を手に入れることができました。今回の試合の結果はまだどうなるか判りませんが、今後ギブソンJr.は吾郎の良きライバルとして、共に野球界で活躍し続けることでしょう。共に活躍! ずっと吾郎と一緒だよ! 夢が叶ったよ! よかったねJr.!(そういうマンガだったっけか)

ハヤテのごとく!

 西沢×ヒナギク確定な展開に、全世界の中二男子が興奮まちがいなし! みたいな話だった今週の「ハヤテ」。優しく親しげに接してくれる西沢さんに不覚にもときめいてしまって真っ赤になるヒナギクさんとか、裸を見られて「もうオヨメにいけない…」としょぼくれるヒナギクに対して「じゃあ私がもらっちゃおうかな?」とすごいことをナチュラルに言ってしまう西沢さんとか、もう辛抱たまりません。自分が煩悩丸出しな中学二年生でないことが、本気で悔やまれます。
 にしても今回の下田温泉編は、西沢さんの成長が著しいと感じます。天敵だったナギとは名実共に「親友」となることができ、ハヤテとは一緒に楽しい思い出を作ることができ、そして今週はヒナギクさんを身も心もゲットすることに成功。登場当時は不遇の塊だった西沢さんがここまで成長するとは、なんか感慨深いです。もうむくわれないキャラだなんて言わせない! みたいな気概を感じます。

 あとは、せっかく宇宙人が登場して居るんだから、ハヤテが宇宙人のオーバーテクノロジーで女の子にうっかり性転換されてしまうという「かしまし」みたいな展開になれば、ハヤテと西沢さんとヒナギクが女の子同士でいくらでもイチャイチャできるようになったり、マリアさんの野望であるハヤテの女装化が合法的にいくらでもできるようになるなどのメリットが発生するので、ぜひマヤは宇宙に帰る前にハヤテのちんこを取って頂きたいと思いました。その方がみんなきっと喜びます。

最強!あおい坂高校野球部

 東王の古谷君が、ことあるごとに光爾のことを引き合いに出しているのが気になりました。
 そんなに光爾のことが好きなのか。好きなんだろうなあ。

犬夜叉

 「犬夜叉」界における連れて歩き回りたいキャラクターランキング第一位の座に輝く琥珀の周りでは、常に彼を連れて歩き回りたい者達による争奪戦が絶えない訳なのですが、その争奪戦に実姉の珊瑚がついに参加を表明。運命のいたずらで今は離ればなれになっている姉弟だけど、いつかは琥珀を取り戻して愛しい弟を連れ歩きたい! という珊瑚の気持ちが飛来骨に通じたのか、ついに奈落をも倒せる程にまでパワーアップを遂げました。実の姉までもを虜にするとは、琥珀の年上キラーっぷりはホントにすごいね!

 それはそうと、琥珀(の持つ四魂のかけら)に対してみんな「汚された」「汚された」言ってるので、なんか読んでると妙な気持ちになってムズムズして来ませんか?(バカ)

ブリザードアクセル

 吹雪とガブリエルの戦いは、即ち光と闇、陽と陰との戦いであり、週刊少年ジャンプ的な比喩を使うなら「キン肉マン」におけるキン肉マン対ウォーズマン戦みたいな話になるのではないか? と予想していました。吹雪のクリーンかつ熱血なファイティングスタイルに心を動かされたガブリエルが自分のベアークローを壊すとか、そんな展開です。
 しかしなんか今回の話を読んでいると、吹雪はガブリエルよりも先に周囲の選手の心を動かしてしまった模様。その威力はすさまじく、アメリカの変なカエル男とかヤンキー男といった悪魔超人を改心させて、正義超人に変えてしまう程です。フェイスフラッシュ並の威力だ! 吹雪おそるべし!

 みたいなことを、「あいこら」に出てきたパロスペシャルを見ながら思いました。あれ相撲技?

妖逆門

 アニメの終了に合わせる形で、今回で最終回。個々のキャラクターは魅力的だけど、キャラの内面を掘り下げるエピソードが少なかったためか、今ひとつ話にのめり込めなかったのが残念でした。眼鏡っ娘がカレーに漢方薬を入れる話とかは好きだったんですけどね!(←そんなことばっかり覚えてる奴)
 巫女っ娘の隠岐清ときみどりが仲良くイチャイチャしてるところに、ちょっとグッと来ました。清は妖怪にモテる娘だなあ。新属性?

2007/03/17

■CoCo壱のカレーは高カロリー物質なので気を付けて摂取して下さい先生(サンデー15号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 椎名先生がキャラデザに参加したことでこのサイト的に重要なアニメ「大江戸ロケット」が、テレビ神奈川では4月から放送されないことを知ってショックを受けてます。
 これはつまり、神奈川から埼玉に移住しろということなのか!(そんなにか)

 その辺はともかく、「国王陛下のチルドレン」編こと「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」エピソードの第4話。
 今回は最初から最後までチルドレンがアダルトチェンジしっぱなしであった関係で、もはや「絶対可憐チルドレン」というタイトルと内容にズレが生じている気もしますが、今回の趣旨は「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」なのでその辺はあまり気にしない方がいいのではないかと思われます。
 なので、以下は余談。

  • ここの感想掲示板を始め随所で言われていますが、大人になった葵はホントに胸がないですね。コミックス1巻の頃と比べても、明らかに退行してます。実際に大人になった訳でもなく、サイコパワーで擬似的に大きくなっているように見えているだけという設定下にもかかわらず、相変わらず胸がないのは流石です。胸がないのは葵のアイデンティティなのです。
  • それに対して、紫穂は優遇されてますね(胸が)。あと、武器を持てばその武器の最適化された使い方を知ることができる、というこのマンガ特有の拡張サイコメトリー能力は今回も健在。紫穂の能力の融通性の高さを改めて思い知った感じ。
  • また、葵も「初めて持った弓を自在に使いこなせる」という形で自分の能力を有効に活かせることを表現しているので、そういう意味では葵も紫穂同様に成長していると言えるでしょう。
  • 一方、薫は葵や紫穂と違ってあっけなく武器を破壊されてましたが、今回は「武器=自分の超能力のメタファー」として表現されているので、まだ薫は他の二人ほどには成長していないということに?
  • ヒロインがトゲ付き鉄球を武器にする少年マンガは初めて見ました。

■「ケンイチ」カラーページの美羽は少年誌らしい健全なエロスを放っていると評価したいサンデー15号感想

結界師

 表紙に注目。普通、月をバックにポーズを取るのは「セーラームーン」の時代から美少女キャラの特権のはずなのですが、なんか今回は無道さんがその構図をやらかしてます。しかも、妙に様になっているところが恐ろしいです。月に変わって仕置きしかねない勢いですよ。彼はやはり並の変態ではないということなのか。
 本編の方も、自分がどうしようもない殺戮の鬼であることを自ら良守に話してしまった上、正守に対する当てつけのためだけに良守まで殺戮して行きたい意向を隠そうともしないところが、ますます無道さんの変態っぷりを浮き上がらせていると思いました。この世界の常識とはかけ離れた「得体の知れない存在」を描く田辺先生の技術は、着実に上がっているようです。

金色のガッシュ!

 いきなりクリア・ノートと自称する白シャツ青年に殴り込みをかけられ、ブラゴとシェリーはまったくいいところなしというか、むしろ「大魔王からは逃げられない…!!」(「ダイの大冒険」のバーン様の声で) みたいなクライシス極まりない状況に追い込まれてしまっており、これまでの展開から推測すると「ブラゴはここで敗退! ついに最強のラスボスとガッシュの戦いの幕が切って落とされる!」と予想するしかないんですけど、でもここで実はブラゴがこの危機的局面をどうにか切り抜け、受けた屈辱は必ず返す! コノウラミハラサデオクベキカ!(「魔太郎がくる!!」の浦見魔太郎の声で)と怒りに燃えて更にパワーアップを果たして最終的にクリアを撃破、最期はやっぱりブラゴとガッシュが王座を賭けてバトる展開に! になったらいいなあと思いました。妄想ですが。

 クリアの本の持ち主の赤ちゃんのデザインは、なんか今週の「ハヤテ」に出てきた宇宙人と似てますね。多分この子も宇宙人だと思います。

イフリート

 咎人会の関東支部長の人は前から目が細いというか、むしろ目がない?(物理的に)と思っていたんですけど、今週の最後でついにその目が開いてしまいました。
 この手のマンガにおいては、普段目が細い穏やかそうな人が目を見開くとたいていの場合はなんかスゴイことが起こると相場が決まっているのですが(相場価格は「眼鏡ッ娘が眼鏡を外す時は秘めた気持ちを告白する時」と同レートくらい)、なんか来週は今回の依頼人がもの凄い死に方しそうな雰囲気です。なんか体から変な黒いモノが出てますし。来週が楽しみです。

ハヤテのごとく!

 「あまり女だと思われてないとか…」「ん? お遊戯?

 アニメ版のキャストによると「天の声」は若本規夫氏が担当するそうなので、今から紙面上でナレーションを若本ヴォイスを脳内でシミュレートしている熱心なハヤテファンの皆さまこんにちは。
 自分が作ったマンガがアニメになっただけでもスゴイのに、そのアニメに若本規夫が登場するだなんて、きっと今頃畑先生は幸せの絶頂にいるんじゃないんでしょうか。若本ヴォイスを聞いて嬉しくならないアニメオタクなんて、この日本には存在しませんからね! オタクに生まれてよかったですね畑先生!(エラそう)

 今回初登場の宇宙人ですが、グレイを思い切り萌えキャラ化するとこうなるんでしょうか。

メルオメガ

 新属性爆誕! 悪のウサミミ少年!

 今週初登場の新敵役である、自称「マスターピース」のウサミミ少年。「かわいい」と「こわい」を微妙なバランスで配合させて、安西信行先生のキャラっぽくさせたらこうなりました! みたいな何とも言えない雰囲気が醸されており、評価に困ります。悪口を察知して耳を伸ばすところから推測するに、多分アレは飾りではなく本当に耳として機能しているのではないかと推測。いや別にどうでもいいことなんですが。
 そしてエリサが、いよいよ彼氏が昔惚れた女(ゲルダ)の存在に気付きつつあるようです。いずれは、彼氏が強くなったのは自分の為ではなくゲルダの為であることを知り、ゲルダに嫉妬するようになることは確実。存分に嫉妬するがいいよ! 嫉妬は女を美しくするよ!(ひどい)

あいこら

 「エロエロ研究会」というサブタイトルと内容のほのぼのさのギャップが熱いです。
 あと、マットの上で胡座をかいてる桐乃は、絶対パンツを恵一君に見られていると思います。

2007/03/11

■椎名マンガで「セラ」と言えば、「ネクサス」に出てきた死んでる褐色美少女のことを指します(サンデー14号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 「国王陛下のチルドレン」編こと、「チルドレンをドレスアップして遊ぼう」エピソードの第3話。
 今回はレズビアンショーあり濃厚なキスシーンありアダルトチェンジありと、サービス精神旺盛な話でしたね(一部ウソ)。さすが、作者自らが設定に納得できていなくても「だってやりたかったんだもん」の一言でごり押ししてしまっただけのことはあります。
 なので以下は例によって余談。

  • 先週の話を読んだ時から何となく感じてましたが、なんか「国王陛下のチルドレン」編は全体的に話の雰囲気が「GS美神っぽいような気がします。時期的には、「GS美神」のコミックス23~28巻くらいに載ってそうな感じの話っぽい(細かい)。レアメタルとか残留思念とかいう「GS美神」にも出てきたテクニカルタームを使って、既に死んだ先代巫女の「幽霊」の存在を説明しているからでしょうかやっぱり。
  • つまり、この漫画の世界でサイコメトラーが遺留品からその持ち主の思考を読み取れるのは、「残留思念」という概念が存在しているからということですね。なら、やっぱり巫女が霊媒となって先代の霊を体に落とすのも、サイコメトラーが遺留品をメトるのも、やってることは一緒ということになります。紫穂は「GS美神」の世界に行けば立派に霊能力者扱いされそう。
    結論としては、「幽霊なんか絶対触らない!」と言ってる紫穂は、結果的に毎日幽霊を触ってるということになります。よかったね紫穂(ヒドイ)。
  • 本気で好きなら、そんなカベなんでもないじゃん!? あたしたちが超えさせてやるよ!!
     マイノリティ(エスパー)が壁を乗り越えてマジョリティ(ノーマル)と和解する道を示すことがこのマンガのゴールであると考えられるので、それと同じ対立構造を持った今回のエピソードは「絶チル」でやるに相応しいなと感じます(主人公のチルドレン達が当事者に感情移入した状態になるので)。エピソードの雰囲気が似ているとは言うものの、この編が「絶チル」が「GS美神」とは大きく異なるところ。
    仮にこのシチュエーションに「GS美神」の面々が放り込まれたら、仮にマサラと戦うとしてもチルドレン達とは全く異なる理由で参戦するのではないかと思われます。
  • 今回の葵の萌え対象は、「玉座」にエスパー達の残留思念が残っていることを知らされて皆本の腕にしがみつくシーンかなと思いましたが、不二子×マサラの絡みを見せつけられて赤面してるところに紫穂から「嬉しそうね?」と突っ込まれているシーンも捨てがたいです。これも前から思ってましたが、葵はそういうのにも興味ありそうね? お年頃?

2007/03/10

■逃げてー!ブラゴ逃げてー!(ガッシュを読みながら)サンデー14号感想

結界師

 12号の段階では、ムッツリ正守と欲しがり屋さんな謎の男と一緒に閉塞空間に閉じこめられた良守が大ピンチ! な話かと思われていた「結界師」でしたが(思っていたのは自分だけです)、ここに来て更に新しい男・無道(チョビ髭)が登場。口に変な弾を撃ち込んで内蔵を破壊して相手を倒すという、「結界師」どころかサンデーの中においても相当にエグい攻撃方法を得意とする、まあ変態さんですね。変態。人間捨ててるみたいだし。

 今回の正守の目的はこの男であり、なにやら正守とは因縁がありそうな様子。人間捨てたくて仕方がないような人と因縁があるなんて、正守さんも大変だなあと思いました。
 そして、結果的にその変態の相手をしないといけなくなった良守はもっと大変そう。この変態さんは自ら「オレは若い子が大好きだ!」とハキハキと言い放つ程の強者の変態であり、そういう意味でも良守大ピンチ。良守の中に無道の黒いモノが(略)! みたいなことになったら色々な意味でこのマンガは終わりなので、正守には何としても良守を守って頂きたいと思いました。

 欲しがり屋さんの神様は心底役立たずっぽくて萌えです。

ハヤテのごとく!

 「ハヤテ」の下田温泉編のおかげで、新宿駅で伊豆急下田行きの電車をホームで待つ人達を見る度に「みんな『ハヤテ』に影響されて下田に行きたくなったに違いない!」と思うようになってしまいましたYO!(影響されてるのはむしろ自分です)

 最近の「ハヤテ」ですが、サンデー13号のオマケで色々な意味でおかしいとしか表現できないひな壇が付いて来たのが印象的でした。サンデーは少年誌という建前なのに、ひな壇がオマケって。ハヤテがお雛様役なのはいいけど(いいのか)。
 去年のバレンタインラブラブチェッカーもそうでしたが、「ハヤテ」の存在はことごとくサンデーという媒体の限界を乗り越えてきますね。アニメ化になってますます調子に乗る「ハヤテ」の今後のやらかし具合に注目です。

 そんな感じで営業方面は浮き足立っていますが、マンガの方は相変わらずのマイペースな「ハヤテ」なので安心して読めます。電車マニアの虎鉄が「俺はハヤテが女の格好をしていただからではなく、ハヤテだから好きになったんだ!」みたいな勢いでハヤテに迫ろうが、マリアさんが執拗にハヤテに女装させようと暗躍しようが、ハヤテがナギの全裸に全く動揺しなかろうが、「ハヤテ」世界の中では全て日常的なことなので、特筆することはありません。今のこのマンガは、全てが上手く回っていると思います。

うえきの法則プラス

 「これがソラの職能力だ!
 永きに渡る連載中断を経て、ようやくソラの本当の能力が明らかに。ハンバーガーを無限に食べてるのは伊達じゃなかったということなのか。「全てが倍に」ってのは地味に応用範囲が広そうなので、今後も要所で活躍できるんじゃないんでしょうか。高カロリー高脂質のハンバーガーを常に食べていても太らないのは、体脂肪の燃焼を倍にしているからなのか(どうでもいい考察)。

 あと、今回破れてしてしまいましたが、デムニエルのギャグのくだらなさは大変に高レベルであり、存分に楽しまさせて頂きました。「私はこのダジャレを言いたいがためだけに、この能力を生み出したのダ!」って、もう心底バカですね。愛せます。かつてあの伝説の「相手を眼鏡好きにする能力」を生み出した頃の、絶好調だった福地先生が帰って来つつあるなと思いました。

あいこら

 13号から登場した途端、いきなり「2次元はボクらを裏切らない! ボクらは2次元を裏切ってはならないワケですよ!」という名言を残した、体は軟弱だけど心は硬派なオタク少年の坂崎恵一君。コミックス1巻のオマケに載っていた初期構想版の「あいこら」の主人公は、確かこんな感じの軟弱男子だったような記憶があります。そういう意味では、先週と今週のこのマンガは、このマンガが取り得る可能性のあった一つの姿なのかも知れません。
 問題は、その可能性の結果が「2次元はボクらを裏切らない!」だったり、スクール水着+うさみみ姿でゲーセン荒らしだったりするところだったりするんですけど、まあ井上先生はもはやこういうマンガしか描けなくなっちゃった人なので(失礼)。

 自分がオタクであることを必死で隠そうとする弓雁ちゃんの気持ちは痛い程よく判るので、がんばれ弓雁ちゃん! というのがここ2週間の感想です。

RANGEMAN

 「確かに風香はこわいんだけど、不思議とキライとゆーわけではないってゆーか…
 普段から風香からヒドいことをされていても、心の中では喜んでいることを自覚した錬児君。もう一歩自分の心に踏み込むことができれば、錬児君も自分が真性のMであり、それ故に真性のSである風香と惹かれあう宿命にあることを悟れるのではないかと思います。
 そしてレミファンの存在価値は、錬児と風香がそれを悟るための試練を与えることこそにあるのです。

 宿命の関係と、それ故にもたらされる試練。果たして二人は、試練を前にして己の心を克服することができるのか。なんか本当に英雄譚っぽくなって来ましたね!

読み切り:ジャングルジュース

 爆弾甲虫ってヘコキムシのことだったのか!(挨拶)

 サンデーGXの看板マンガ「新暗行御史」のコンビが本誌に初登場。基本的には先週までやってた「マリンハンター」と似たようなパターンの超人バトルものに分類できると思うのですが、というか設定の無茶さ加減においては遙かにこっちの方が遙かにやらかしてると思うのですが、流石というか何というかインパクトがあって面白いマンガに仕上がっているなと思いました。

 「もし昆虫が人間と同じ大きさだったら、筋力がスゴイことになってたいへんなことに!」みたいな話は昆虫トークの定番ですが、それをそのままマンガにしてしまい、緻密かつ迫力ある描写でそれに無理矢理説得力を持たせてしまうのがスゴイです。
 あとスゴイと言えば、ヒロインに相当するお姉さんが20歳で妊娠してて、かつ途中で食われて死んでしまい、結果的に出産までしてしまったというのもなんかスゴイ。容赦がない少年マンガは大好きです(歪)。

2007/03/03

■絶対可憐チルドレン8巻

 今更になりますが、「絶対可憐チルドレン」8巻を購入しました。
 買ったのは発売日当日。「とらのあな」で購入できたので、例の購入特典カードのおまけつきです。

 ストーリー的には、とっとこ桃太郎が登場する「逃亡者」がメイン。このエピソードは、連載終了後に思い返してみると「ここがかなり重要な意味を持つ話だったんだな」と感じられるような、後の展開に影響を与える大きな分岐点となったエピソードなのではないかと思われます。
 この時は「『大丈夫、心配しないでいい』って言ってくれないの?」と皆本をなじった薫でしたけど、先週のサンデーに掲載されたエピソードの中では「正しいことしかできない皆本と一緒なら――」と皆本を評価しているところから考えると、あの時の皆本が(自分が言って欲しいことではなくて)「正しい」事しか言ってくれなかったことに対して納得しているように思えます。薫も精神的に成長しているということでしょうか。

 オマケマンガは、紫穂が皆本少年をいいようにからかっているのが面白かったです。さすがは、将来「女帝」と呼ばれて日本を支配する女!

絶対可憐チルドレン 8 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 8 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2007-02-16)
 
発送可能時間:在庫あり。

■掲載位置とかもうどうでもよくなって来たサンデー13号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「国王陛下のチルドレン」その1~2のまとめた感想です。
 今回の話は基本的には「チルドレンをドレスアップして遊ぼうというのが主な目的」とのことですので、あまり深いこと考えずに『チルドレンかわいいなあ』とか言いながら萌え萌えしてればいいやと思いました。
 なので以下は全て余談です。

  • 今回出てきたインパラヘン王国のバトゥラ王子ですが、最初象に乗って登場した時は「エマ」のハキムのような、行動や言動は突飛だけど中身はマトモな人なのではないかと思っていたものの、なんか13号を読む限りでは全然そんなことないみたいです。いやまあ「目的のためなら手段は選ばない」という意味ではやってることはマトモなのかも知れませんが。冷静におかしなことができる人は恐ろしいなあ。
     特に「輸出止めますよコノヤロウ?」が面白過ぎます。爽やかに笑いながらのこの一言が、彼の性格を端的に表していると思いました。
  • チルドレンかわいいなあ』が本筋である今回のエピソードにおいて、本来的には最もチルドレンかわいいなあとチルドレン達に言わなければならない立場の皆本は、相変わらずのツンデレっぷりというかムッツリスケベっぷりが災いして、素直に「カワイイ」が言えませんでした。
    この頑なさは、『「カワイイ」と言ってしまうと、自分が子供も愛せる人間であることを認めてしまうことになる』と思っているからなのでしょうか。素直に認めれば楽になるのに(まちがい)。
  • にしても、例え子供相手とは言え素直に女性を褒められない不器用な彼が、どうやってコメリカ時代は女性と普通に付き合えていたのか、不思議といえば不思議です。一方的に惚れられて押し倒されてなし崩し的に(以下略)! だったんでしょうか。だったんだろうな(決めつけ)。
  • そして最後に出てきたチャクラムを持った恥ずかしい格好の女性ですが、体に「覚悟のススメ」の零式鉄球みたいなものを埋め込んでいるところを見ると、何らかの力で超能力を増強しているのかも知れません。この人が今回の敵?
  • 今回の萌え対象は、紫穂に渡された薔薇の花束を見て「いいナー」と言ってる朧さんに決定です。
    証文を渡されて目の色が変わっている葵は萌え対象としてはより高度なのですが、本来はこれが葵の本質的な姿なので、葵萌えのみんなは頑張って萌えてみて下さい。君ならできる(無根拠)。
  • あと前回12号の「正しいことしかできない皆本と一緒なら、あたしたちいい子でいられるんだ」の薫の独白と、それに対する「そんな優しさが通用するのは幼い間だけだ」という兵部の言葉は、現在での彼らの立ち位置を表現していると受け止めました。
    保護者に頼る薫の考え方が幼いのは当たり前として(まだ子供だから)、それを「幼い」となじる兵部もやっぱりまだ考え方が『幼稚』なのではないかという気がするのですがどうだろう。

2007/02/24

■サンデー11号絶チル感想

 今更になりますが、サンデー11号(マジック・ガールズその2)の感想です。

 サンデー10号を読んだ段階では、「マッスルのビッグマグナムが大活躍しそうな予感」と書きましたが、実際にマッスルが活躍したのはビッグマグナムではなくの方だったみたいです。まさかあのタイミングで皆本の唇を奪うとは! 奴はとんでもないモノを盗んでいきました! 皆本の唇です! みたいなアレでした。
 というか、今回マッスルが出てきたのは、「逃亡者」のエピソードに初登場した時には奪えなかった皆本の唇を奪うためだけだったみたいです。椎名先生の脳内に棲んでいるマッスルは、皆本の唇を欲しいがために今回のエピソードでコレミツに変わって澪の同伴となることを椎名先生に直訴したに違いないと思います。椎名先生大丈夫でしょうか(頭が)。コミックス8巻の出版作業がよほど堪えたのか。

 ストーリーとしては、機能的な欠陥が明らかになった新型チルドレンギアには、チルドレン達の超能力を合体させてパワーを増幅させるブースター機能が搭載されていることを提示した点、および澪がチルドレン達に対して自ら協力する意志を見せた点が重要だと思われます。強い超能力を持っていたが故に子供の頃から差別され続け、誰に対しても頑なだった澪が心を開いていく描写は、「絶チル」における大きなテーマの一つとなっているのは間違いないところでしょう。
 あと合体技については、やっぱり椎名先生はそういうのが好きなのな! という感じ。「GS美神」にも出てきましたよねこんな技。

 ブースト時に薫に腰を抱かれて寄り添って赤面している葵は萌え対象です。

■サンデー12号感想

 先週は暇がなかったため感想書けませんでした。

GOLDEN AGE

 パスサッカーを主体とするチームを相手にする時は、高い位置から積極的にプレスをかけてパスを思うように出させないようにし、敵陣にボールを押し込めた上で奪取、そのまま速攻に持ち込む。
 やってることは極めてセオリーに沿った現代的サッカーっぽいのですが、でもこの垢抜けなさというか、奇妙な泥臭さは何なのでしょうか。これがナリアちゃんの超能力なのか。

結界師

 扉絵の良守の腿チラショットに反応!(挨拶)

 11号から新シリーズ突入。アニメの方で正守が出てきたのと連動してかどうかは知りませんが、正守と良守が「今夜はお前と俺でダブル結界師だからな!」みたいなエピソードが開始されました。正守と良守の関係は、どっちかと言うと正守×良守っぽく思えるので、何か今回の良守はヒロインみたいというか、やたら可愛く描かれているように思えるのですがどうでしょうか。これは私が、良守の腿チラに反応してしまうくらい敏感になっているからなのでしょうか。

 そして今回のエピソードにおけるボスキャラっぽい謎の男も登場しましたが、出てくるなり良守に対して「お前の体をよこせ」と言い出すところを見ると、相当の欲しがり屋さんみたいですね。こんな常時発情してそうな謎の男、およびストイックだけどやる時はやりそうな正守と一緒に閉塞空間に閉じこめられた、良守の貞操が心配です。

金色のガッシュ

 「もう『侍ごっこ』は終わりなんだよ!

 の台詞を初めて読んだ時は、アース殿ぶっちゃけ過ぎ! と思いましたが、でも最後のシーンでエリーに攻撃を命じられると再び「御意に!」とか言って侍口調に戻ってしまったので、もうアース殿は身も心も侍ごっこが染みついてしまっているんだなあと思い直しました。というかむしろ、エリーに命令されて喜んでいるようにも見えます。言うなればMっぽいです。この世のあらゆる人間はSかMかに分類されますが、アース殿は立派なMですね。Mの人だ。Mの人だ。
 いつかはアース殿とエリーが、「絶チル」の末摘さんと不二子ちゃんのように、殴られて喜ぶ人と殴って喜ぶ人みたいな理想的な関係になれたらいいね! でもアース殿は今回のバトルで負けちゃいそうだけどね!(ひどい)

 新キャラの魔物のゴームですが、私は「タイガーマスク」のミスターNOを思い出しました。のっぺらぼうの頭の部分に鉄球仕込んで頭突きして、タイガーマスクに首をチョップされて鉄球落とされて負けちゃった人。
 あと、そのパートナーのミールは、頭のアフロのパーツを切り落とすことで悪い性格が直って「いいひと」化すると見ました。パティが煙突状の髪を切ったらいきなり素直で可愛くなったパターンのアレです。望み薄でしょうか。

うえきの法則プラス

 先週号のチロルの「王子ガード!」が面白すぎました。まさか彼にあんなお笑い能力があったなんて!(能力じゃありません)

 そして今週号ですが、ソラがデムニエルに追いすがって「行かないで」といわんばかりの泣きそうな表情をしながらデムニエルのスーツの裾を後ろから掴む仕草に、思わずグッと来ました。このシーンだけを切り出せば、今話題の「ドキドキ対決 先手オレ!」に出てきてもおかしくない級のときめきシチュエーションですよ。
 唯一の問題は、この二人が別に愛し合っている訳でも何でもなく、むしろ殺し合う関係にあることなんですけどね(大問題です)。

ダレン・シャン

 前回はデビーが無事で本当に良かったと言うべきか、ガールフレンドのデビーをもおとりに使うダレンの思い切りの良さに対してツッコミを入れるべきか、悩むところです。

 そして今回ですが、いとも簡単に6年も時間が経ってしまう「ダレン・シャン」のスケールの大きさに改めて感心させられます。さすが世界的に売れてる児童小説。高橋留美子先生の「人魚」シリーズに匹敵するタイムスケールです(わかりにくい比喩)。
 しかし今度はバンパイア総会ですか。出席は基本的に強制ですか。なんかバンパイアの世界にも、年に一度の町内会の総会みたいなのがあるんですね。時間の流れを超越した壮大なスケールで展開するバンパイア・サーガも、社会のしきたりやしがらみの描写とは無縁でいられないということなのでしょうか。不死身のバンパイアをやるのも大変ですねえ(スケールが小さい感想)。

ハヤテのごとく!

 いい最終回でした。
 人を好きになることの大切さを教えてくれてありがとう西沢さん! 爽やかな感動をありがとう西沢さん!
 そしてさようなら西沢さん! さようならさようなら!

 今回の本編に関する考察は、コアなハヤテファンの皆さんが既に色々やっていると思うので細かい点は省略しますが、先週を含めた今度のエピソードでは地味にナギがよい子になっているのが興味深かったです。西沢さんと交流して名実共に友達となったことで、何か人間として成長したというか、他人を思いやる心を手に入れたというか。
 今回のエピソードは単に「みんなで下田へ電車で行って騒ぐだけ」みたいな単純な話になるものだと想定していたのですが、まさか西沢さんやナギがここまで人間的に成長するエピソードになろうとは。相変わらず「ハヤテ」は侮れないマンガです。アニメ化されるマンガはその辺の侮れなさ加減が違うね!(論理がよく判りません)

 ナギとマリアを介護するヒナギクさんは萌え対象です。

あおい坂

 「有坂イキイキしちゃって


イキイキしている有坂君

 有坂君のイキイキした表情があまりにヤバ過ぎます。あまりにヤバいので、私なんか思わずスキャンして携帯の待ち受け画面に登録したくなるくらいの勢いです。
 「高校球児は爽やかでなければならない」という世間的なイメージは所詮ファンタジーに過ぎない、と訴えている一コマと言えるでしょう。

イフリート

 先週は、「イフリート」がサンデーで唯一バレンタインをネタにしたマンガだったような気がします。これ以外だと、巻頭で「ハヤテ」のチョコレート臭がするナギのポストカードがオマケで付いてたくらいでしょうか。これは即ち、「イフリート」がサンデーにおけるラブコメ担当の座を「ハヤテ」や「あいこら」と競う覚悟があることの表明に違いありません。吉田先生はやる気だ!

 あと、ニナミは己の必殺武器であるところのおっぱいの谷間を見せるタイミングや頻度をわきまえている、節度を持った良いお色気担当キャラだなあと思いました。無闇に見せればいいってもんじゃないんですよ! 見えそうで見えないところにこそエロの神様が宿るんですよ!(熱弁)

メルオメガ

 Webサンデー「まんが家BACKSTAGE」の星野倖一郎先生のコーナーに、ゲルダのイラストが置かれています。
 実はネット上では「メルオメガ」のゲルダに関するイラストがほとんど存在しておらず、それ故に「メルオメガ」を読んでいない人に対してゲルダがどんなキャラなのかを説明することが極めて困難だったので、このイラストの存在は大変にありがたいです。もうゲルダ死んじゃったけどね!(ドクロ)

 それで話の方は、せっかくカイ達と故郷の町を奪った宿命の敵であるクーゲルがシリアスなガチンコバトルをしているというのに、おそらく15年くらい前だったら西原久美子がアテレコしていたに違いないおかしな(頭が)人魚が雰囲気をブチ壊して闖入、カイとクーゲルを彼女のペットのゴマちゃんが食べちゃった! という展開に。マジックストーンはゴマちゃんの腹の中にあるということなので、きっとラストはカイがマジックストーンを奪取してゴマちゃんの腹を引きちぎって復活! という展開になるのではないかと思います。ゴマちゃんあやうし!
 今週はちょっとだけエリサが活躍していたので、彼女も役に立つんだと思いました(ひどい)。

マリンハンター

 先週は、グッピーがおしげもなく乳首を曝してシャワーを浴びていたシーンが話題になってましたね。ほんと君たちはみんな乳首好きなのな!
 ちなみに自分が一番好きなマンガにおける乳首描写は、「シグルイ」3巻で虎眼先生に切り取られたいくの乳首を、牛股権左衛門が口に入れてクチュクチュ噛み潰すシーンです。これほど「乳首」を効果的に使用したマンガはそうそうないと思います。

 そして今週はヤドカリのフィッシュハーフであるシジミちゃんの過去が明かされましたが、なんか捨て子の状態でこの島に漂流してきて育てられたとのことらしいです。フィッシュハーフ(FH)って、普通の人間が後天的に薬の力を使って自らの意志でなるものだと認識していたのですが、当時赤ん坊だった彼女が自らFHになることを選んだとは考えられず、またFH化は大人の体であっでも相当に危険な行為だと紹介されていたので、シジミは生まれつきFHだったということになるのでしょうか。超人バトルがメインであるこのマンガでは比較的どうでもいいことのような気もしますが、ちょっと気になったので書いておきます。

クロスゲーム

 水輝が青葉にアプローチして徐々に関係性を深めていく一方で、光は東とずっと二人でイチャイチャしていたのが面白かったです。

妖逆門

 突如として腕だけが巨大化して敵を殴った妖怪三四郎を見て、「京四郎と永遠の空」の絶対天使を思い出した人?(いないよ)

ブリザードアクセル

 吹雪父の吹雪に対するツンデレっぷりが印象的だった今週の「ブリザードアクセル」。

 今週の「ブリアク」のページ数は18ページで、吹雪父が表向きツンツンしていたのが13ページ、部屋に籠もってデレデレしていたのが5ページ。よって、吹雪父のツン:デレ比は13:5=約7.2:2.8となり、一時期ネットで話題となったツンデレの黄金比である7.4:2.6に近似する値を示しています。今回の「ブリアク」における吹雪父のツンデレな態度は、そういう意味において極めて理想的なものであったと結論付けて良いでしょう。
 18ページのショートラブコメストーリーマンガにツンデレキャラを出す場合、最初の13ページはツンツンで最後5ページでデレデレとすることがツンとデレのバランスが取れていて良いということですね。勉強になりました(何この感想)。

武心

 マスターヨーダを師と仰ぐ万乗先生が、己の信じる正しい「武の心」の形をマンガとして表現した渾身の作品・「武心」が、ついに今回で最終回に。最期の最期で父と同じ境地に達し、自分の命を賭けても守るべき人を守るのが自分の使命なのだと覚悟を決めた流星を、父の形見が守ってくれた! というベタな展開でしたが、でもベタだからこそこのマンガは面白いので、これはこれで超オッケーです。
 そんな感じで、個人的には面白く読めていたこのマンガでしたけど、さすがに長期連載は無理でしたね。残念。万乗先生の次回作に期待します。

 あと、コミックス4巻の表紙はたいへんにあざといので、みんな一度見ておくが良いと思いました。

2007/02/21

■[椎名高志][絶対可憐チルドレン]新型チルドレン専用リミッター回収のお知らせ

『当局から支給しておりました製品の一部に不具合が発見されました。』

07年2月21日の記述より。ECCM機能付き新型チルドレンギアに対する、公式なリコール情報が出ました。
よっぽど「何でECCM使わないの?」って読者から突っ込まれたんだろうなあ。面白いなあ(ひどい)。

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■[ハヤテのごとく][畑健二郎]アニメ版「ハヤテ」に入れ込む畑先生

『アニメに関していえば今年から僕は毎週アニメの制作会議に出させてもらっているのですが、かなり親密な感じでやらせてもらっています。』

07年2月21日の記述より、アニメ版「ハヤテ」に相当入れ込んでいるらしい畑先生。何だかとっても嬉しそう。
散々入れ込んだ挙げ句に人気狙いで原作をおかしな方向に改変された変なアニメにされてしまい、そのショックで原作にも影響が! みたいなパターンにならないといいですね!(ドクロ)

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■[若木民喜][ネタ]「アルバ」の若木民喜先生の結婚相手

『ボクの結婚相手が決まりました! 星井美希さん(14才)です!』
『もうリアルの人生とか、どうなってもいいや』

若木先生! 若木先生ー!

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2007/02/15

■2006マリみて感想サマリー

 この前、新書「ミッション・スクール」に関してちょっと書きましたが、そういえばここで「マリア様がみてる」についてここ1年くらい何も書いていないなとふと思ったので、これまで溜まっていた分の単行本の感想みたいなものを書いてみます。
 なお、相変わらず自分の中では「マリみて」と「シグルイ」は不可分なので、ちょっとシグルイも混じってます。ご了承下さい。

くもりガラスの向こう側
マリア様がみてる―くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫) マリア様がみてる―くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫)
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-03-31)
 
発送可能時間:在庫あり。

ただ一つの誤算は この夜の小笠原清子が正気でも曖昧でもなく
 敵であろうと味方であろうと 間合いに入ったもの全てを斬る魔神へと変貌をとげたこと

 そんな感じで、普段は曖昧な清子小母さまが魔神と化し、小笠原家の屋敷で大はしゃぎして大暴れするエピソード。いやマジで。
 『マリア様がみてる』の宣伝文句は「超お嬢さま達の大騒ぎ学園コメディー」なので基本的にはこういう話もアリなのですが、祐巳が瞳子にこっぴどくフラれて失意のどん底にあるこのタイミングで「大騒ぎコメディー」的な話を祐巳に強要するとは容赦がないなあと思いました。お嬢さまやるのも大変だ。

仮面のアクトレス
マリア様がみてる (仮面のアクトレス) (コバルト文庫 (こ7-49)) マリア様がみてる (仮面のアクトレス) (コバルト文庫 (こ7-49))
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-06-30)
 
発送可能時間:在庫あり。

危ない
 不十分な「ツンデレ」はそれゆえに危ない

 かつて『未来の白地図』で、その研ぎ澄まされたツンデレの刃で見事一撃で祐巳を斬り捨てた瞳子。ツンの技の冴えはもはや留まるところを知らず、神妙の域にまで達しつつある彼女ではあったが、しかし本来ツンデレとは「ツン」と「デレ」が不可分の存在であり、一度ツンの刃を祐巳に向けたからには、いつかはその刃を収めてデレに移行しなければならない。
 だが瞳子はあまりにツンが過ぎるあまり、祐巳に対して刃を収めるタイミングを逸してしまっていた! 今、鞘を見失った瞳子のツンデレの暴走が始まる!

 みたいな感じで、行き所を失いつつあった瞳子が感情の収まりどころを探して生徒会選挙に立候補した話だと理解しているのですが、その辺どうでしょうか。

大きな扉 小さな鍵

四名目として生徒会選挙に立候補したのは 紅薔薇さまの親戚である松平瞳子であり
 その瞳子を制したのは やはり紅薔薇さまの妹である福沢祐巳
 恐るべしは 同門と言えども命を賭して薔薇さまの座を競う紅薔薇流
 市井の風評はそのような形に落ち着いた しかし

マリア様がみてる―大きな扉 小さな鍵 (コバルト文庫) マリア様がみてる―大きな扉 小さな鍵 (コバルト文庫)
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-10-03)
 
発送可能時間:在庫あり。

キーホルダー編:

 読者の視点からは瞳子にフられてからどうにも煮え切らないでフラフラしているように見える祐巳ですが、でも彼女の周囲の人達はそんな祐巳の態度を余裕と貫禄の表れと解釈し、「あれだけされても瞳子を見捨てないで見守っているなんて、さすがは祐巳さま!」と、その大物っぷりに感心する話だと解釈しました。
 「彼女には何か自分には判らない事情があるようだから、しばらく時間を置こう」という祐巳の消極的とも言える選択が周囲の共感と協力を呼ぶこととなり、結果的に事態を好転させることになります。これも祐巳の人徳のなせる技か。さすがは将来リリアンを支配する運命にある女は違う!

ハートの鍵穴編:

 今となっては瞳子の「お兄さま、おしっこ!しか記憶に残っていない方も多いと思いますが、全てに対して疑心暗鬼になっている瞳子が、「お兄さま」こと柏木との会話を通じて自分が如何に周囲が見えていない状況に陥っているかを自覚した、という意味においてかなり重要なエピソードであると言えます。
 「お兄さま、おしっこ!」は、同じく自分のことで疑心暗鬼に陥って自分勝手に怒りに震え始めたお兄さまを制すると共に、自分もお兄さまと同様の状態にあることを彼女が自覚したことを暗示する言葉でもあるのです。

 でも「おしっこ」はやりすぎだと思った。お兄さまおしっこ。ハァハァ(ダメ)。

クリスクロス
マリア様がみてる―クリスクロス (コバルト文庫) マリア様がみてる―クリスクロス (コバルト文庫)
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-12-22)
 
発送可能時間:在庫あり。

リリアン女生徒による学園狩りが二度行われたが
 成果はカード二通

 ツンデレの刃を誤って振るっていたことを自覚し、行き詰まってしまった瞳子。彼女が内心で「救い」を求めている正にその時、これまで祐巳や瞳子の動きをあえて静観していた祥子さまが、ついに動いた! という話。瞳子が自らの意志でバレンタインイベントに参加し、祐巳に会って状況を打開できるように背中を押す(しかも祥子さまらしくひねくれた方法で)そのやり方は狡猾そのものであり、さすがは陰謀渦巻く女の園で支配者として君臨しているだけのことはあるよなあと思いました(まちがい)。
 そして、祥子とは逆に一貫して瞳子に介入して来た乃梨子も、前巻で彼女が感じた祐巳さまの大物っぷりを瞳子に説くことで、ついに瞳子を動かすことに成功。さすがは祐巳さま亡き後に「マリみて」の主役を張る女と噂されるだけのことはありますね(ありますか?)。

 ヒントは出しても決してカードを探し出せない場所に隠した志摩子さんは、本当に性格が悪いと思いました。

 そんな感じで、去年の「マリみて」は総じて『瞳子が祐巳の妹になるかどうか』というネタで散々引っ張ってきたイメージが強く、「祐巳と瞳子が姉妹になってイチャイチャしてるところを読みてえ!」と常日頃から妄想しているファンの方は切ない時を過ごされたのではないかと思われますが、「クリスクロス」で瞳子が動き出したことでようやく話が先に進みそうな雰囲気になって来ました。
 今年こそは、祐巳と瞳子がイチャイチャしてるところを本編でも読めるようになれるといいですねー

参考資料
シグルイ 4 (チャンピオンREDコミックス) シグルイ 4 (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫
秋田書店 (2005-06-20)

シグルイ 5 (チャンピオンREDコミックス) シグルイ 5 (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫
秋田書店 (2005-11-19)

シグルイ 6 (チャンピオンREDコミックス) シグルイ 6 (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫
秋田書店 (2006-04-20)

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2007/02/11

■[絶対可憐チルドレン]「絶対可憐チルドレン」8巻購入特典

『とらのあなはこの発売を記念して、単行本掲載時にはモノクロだったイラストを特別にカラー仕立てにして頂いた、特製カラーイラストカードをプレゼント!!』
とらのあなの絶チル8巻購入特典情報

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2007/02/10

■金に金がぶつかり合う激痛が快感に変わるサンデー10号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「まだ勝負はついてないわーっ!!
 澪がすっかりアホの子に!

 彼女の髪型は心の頑なさを表しているとのことで、確かにコミックス5巻を確認すると最初に出てきた時(前期型)と皆本に叱られて風呂に入った後(後期型)とでは髪型が違っています。現在の髪型は後期型の方で、それだけ皆本に対して心を開いているという意味では好ましいキャラになりつつあるのですが、それと引き替えに初登場時の凛々しさを失って来ているのは間違いなさそう。
 初登場の時も確かに彼女はアホの子ではありましたが、「教育を受けていないため、漢字が書けなかったり社会的な常識を知らなかったりする」という意味でのアホであり、「戦士」としては極めて有能なイメージがありましたけど、今回は戦闘でもあっさり紫穂にやられてしまうなど、すっかり全ての意味に置いてアホの子に。
 「空気抜いたら何が困るの?」は、今の彼女の足りてなさを象徴する名台詞だと思いました。アホな子ほどカワイイってホントなんですねー

 あと、マッスルが早くも再登場。人気あったんでしょうか。あったんだろうなあ。子供にも腐女子にも(腐女子?)。
 今回の彼の衣装はジャケットとネクタイと革パンツとブーツのみという、前回登場時よりも遙かにオシャレな出で立ち。カッコイイです(真顔で)。コート+背広姿の皆本とのツーショットは、二人の身長差と相まってかなりいい感じにキマっていると思います。後ろの方で薫や澪が思わず二人を凝視してしまうのも納得です。
 「絶チル」では女の子達の衣装には気を使っているみたいですが、マッスルの衣装もやっぱりハードゲイ関係の書籍を調べた上でデザインしたりしたのでしょうか。気になります(気にするな)。

 ストーリーの方は、この二人とチルドレン達が一緒に地下の金庫に閉じこめられた! というシチュエーションからして、今回ばかりは彼らが協力し合ってこの状況を何とかするという話になりそうです。物体の材質を変化(硬化)させるマッスルのビッグマグナムが大活躍しそうな予感。
 ただ、どっちにしろ何らかの形で超能力が使えるシチュエーションにならないと協力するも何もないままみんな死んでしまうので、まずその辺をどう解決するつもりなのかな? というのがポイントでしょうか。

 札束を前に「2、3枚ガメてもわからんかも…?」とハァハァしている葵は萌え対象です。

■でもやっぱり自転車で一日で東京から下田まで行くのは無理だと思う(サンデー10号感想)

クロスゲーム

 あだち充先生のマンガは、普通だったら「新キャラ登場! 恋のライバル出現!」みたいな演出をするところを、あえて毎回淡々としたムードを保ち続けなら次々ともの凄い展開を飄々と繰り出すところが恐ろしいです。

結界師

 サンデー最強の母の座を狙う新キャラ・良守母こと守美子さんがついに登場したと思った途端、マトモに顔を出さずにそのまま龍に乗って退場。まだアタシが動く時期ではないのヨ! ということなのでしょうか。どこまで大物感を醸し出せば気が済むのでしょうかこの人。
 逆に言えば、再び守美子さんが登場した時こそ、烏森の謎を巡る本当の戦いが始まるのだ! みたいなことになりそうですが。

 あと時音は良守に対して「あんたら何か似てる」と言ってますが、個人的には守美子さんの遺伝子を最も色濃く受け継いでいるのは長男の正守のような気がします。なんかあの人放浪癖ありそうだし。あと見た目と裏腹に策士なところというか、底意地が悪そうなところは三男の利守に受け継がれたと思われます。良守が受け継いだのはそれ以外の、なんか性格が大雑把でいい加減なところ?

 母親が恋しい盛りの14歳の中学生を「マザコン」呼ばわりする時音は容赦がないなあ。

金色のガッシュ!

 どくさいスイッチー!(水田わさびヴォイスで)

 清麿がアホのビンタをおみまいされている間に、魔界は「どくさいスイッチ」やり放題みたいな、大変な世界になっていたよ! みたいな話に。「王になれば理想の世界を作れる」=人間関係を自分の好きなように再構築することができる、というのは面白いというか、何かリアルで生臭いです。
 「金色のガッシュ!」のメインターゲットはあくまで低年齢読者だと思われますが、こういう話をクライマックスの展開に持ってくるということは、ドラえもんの「どくさいスイッチ」のエピソードが作られた時代から現在に至るまで、子供が人間関係で苦労しているのは全く変わっていないということなのでしょう。多分。

イフリート

 悪人を凍殺する時、ニナミが別に脱がなくてもいいのにわざわざ服のジッパーを下ろしておっぱいの谷間を見せつけるのは、何か必然性があってのことなのでしょうか。皮膚が露出している方が温度が下がるとか何とか。あるいは、あれは単に彼女のポリシーなのか。露出がポリシー。
 どっちにしろ、半脱ぎ状態で膝立ちしている彼女はたいへんにエロいので、私としては大歓迎です。この調子で、いつかは世にあまねく半脱ぎフェチの方々をも唸らせるような存在になって頂きたい所存であります。

 ストーリーの方は、これまではヒートアップするユウがニナミに冷やされてクールダウンするパターンでしたが、今回は逆に冷えすぎたニナミをユウが暖めるというパターンで来ましたね。物語のラストで今回の依頼人が周囲の支えで救われるのと、ニナミがユウに救われるのがシンクロしているのも良かったです。
 たまにはこういうことも書かないと、「エロいシーンだけ見て喜んでる」と誤解されかねないので書いてみたがどうだろう。

マリンハンター

 少年サンデー本誌の読み切り、サンデー超増刊の読み切り、を経てついに短期連載の形で三度我々の前に表すことになった「マリンハンター」。掲載誌は違っても、魚の力を融合した「フィッシュハーフ」と呼ばれる者達が戦うバトルファンタジー、という基本路線は変わることなく継続しているところからするに、作者はこの物語に相当入れ込んでいるように感じます。

 とりあえず感想ですが、顎が尻状になっている敵の名前を「アゴシリー」と紹介しているコマで吹きそうになりました。いくらコブダイの能力を持ったキャラだとは言え、色々な意味であんまり過ぎます。
 あと、ヒロインは見てくれはともかく態度が激しくアレ気味なために、なんかもの凄く頭が悪い子に見えてしまって感情移入を疎外されてしまうのも辛いところ。名前が「グッピー」なので、もしかしたら彼女もグッピーのフィッシュハーフだったりするのでしょうか。ああ見えて彼女も一度に何百匹も子供を産んだり、産んだ自分の子供を食べてしまったりするのでしょうか。海洋世界はあなどれませんね!(まちがい)

メルオメガ

 ゲルダを失ってカイは弱くなったか? ! 断じて! みたいな感じで、カイがゲルダの死を乗り越えて成長したことを提示するエピソードでした。先輩格のナナシから「たった一晩でずいぶん男の顔になったやないか」と言われることで昨日の自分の行動や経験を肯定されるシーンは、定番の流れではありますがやっぱり読んでいてグッと来ます。今後は、この経験を踏まえて更にカイが成長していくようなエピソードを読んでみたいですね。

 そんなアレでゲルダと一夜限りの経験をして色々な意味でオトナになっちゃったカイに、同郷のガールフレンドのエリサはますますメロメロになっちゃったみたいであり、船の上で「私達ずっと一緒なんだから!」と遠回しにプロポースをする始末ですよ。でも、ゲルダのことを想って海の遠くを眺め続けるカイは、エリサの方を振り向きもせずに「うん」と気のない返事をするばかり。
 以上の展開を以て、「メルオメガ」のエリサはサンデーにおける報われない女性キャラランキングに名乗りを上げる資格を得たと判断しました。ゲルダとは違う意味で可哀想な子です(ひどい)。

あいこら

 己のフェチを刺激するパーツを持つ者は、どんなことがあっても必ず守る! 例えそれが犯罪者であっても! 罪を憎んでフェチを憎まず!
 というのがこのマンガのテーマである以上、今回のハチベエの行動も全て肯定されるのです。相変わらず凄いマンガだ。

RANGEMAN

 大塚を四つんばいにさせてその背中に乗る妄想をしてゾクゾクしている風香がエロくて仕方がありません。
 大塚君の人生は、風香をソッチの趣味に目覚めさせることに最大の意味があるのではないかと思いました。いいなあ大塚君(いいのか)。

2007/02/04

■ミッション・スクール

 「マリみて」の蔦子さんの名前は、『蔦の絡まるチャペルで祈りを捧げた日』で始まる「学生時代」から来ていたという説を展開!(挨拶)

 マンガではないですが、せっかく読んだのでちょっと紹介。

ミッション・スクール (中公新書) ミッション・スクール (中公新書)
佐藤 八寿子
中央公論新社 / ¥ 798 (2006-09)
 
発送可能時間:在庫あり。

 「マリア様がみてる」の大ヒット以降、この界隈でも物語の舞台としてよく使われるようになったミッションスクール。この本は、近代日本におけるミッションスクールなる存在に対する社会的なイメージの時代による移り変わりを、様々な文献や文学作品を紐解いて解説しています。

 この本が我々にとって面白いポイントは、現代におけるミッションスクールに対する大衆イメージの代表例として、「マリア様がみてる」の巻頭に載っている『「ごきげんよう」「ごきげんよう」』から始まるあの文章を紹介しているところ。この本の著者の佐藤八寿子氏は、序章において「マリみて」の巻頭文を引用した上、リリアン女学園は作者が創作した架空の存在であって実際にはこのような学園は存在していないにも関わらず、『非常にリアルにわれわれのイメージするところのミッション・スクールを描き出している』と述べます。

いかにもそれ「らしい」断片から構成されたのが、作者オリジナルのリリアン女学園なのだが、われわれはそこに違和感を覚えない。むしろ、どこにも実在しないリリアン女学園は、私たちの「中」にあるミッション・スクールを如実に体現している。では、私たちの中にあるミッション・スクールとはどのような存在なのか。

(ミッション・スクール 6ページ目より)

 この疑問を出発点として、「マリみて」で語られているようなステレオタイプな「私たちの中にあるミッション・スクール」のイメージが如何に形成されていったのかを、明治から平成までの時代を追う形で解説しています。

 紹介されている文献は、明治時代の新聞記事から田中康夫氏のエッセイに至るまで多岐に渡りますが、特に大正~昭和にかけての文学作品や映画に見られる「ミッション・ガール」(ミッションスクールに通う女学生)についてはかなり詳しく考察と分析が行われており、結果的に「ミッション系女学生で観る近代文学史」として読むことができるようになっているのが面白いところ。
 また、戦後における「ミッチーブーム」も取り上げており、美智子さんが幼稚園から大学まで一貫してミッション系の学校に通っていたことがミッションスクールのブランドイメージを大きく向上させた、としています。「マリみて」に出てくる「十八年間通い続ければ温室育ちの純粋培養お嬢さまが箱入りで出荷される」ってのは、この時に形成されたミッションスクールのイメージを反映させたものなのかな、とか思いました。
 こんな感じで、「マリみて」に代表されるステレオタイプなミッションスクールの大衆イメージは、明治以降の長い歴史を経て形成されていったものである――ということがよく判る本です。

 基本的にはミッション・スクールに本気で興味がある人が読む本ですが、「マリみて」とかのミッションスクールが舞台の少女小説が大好きな人が読んでも楽しめるのではないかと思いました。
 また、最後の方には自分の娘をミッションスクールに入れたくて仕方がない父親の話も出てくるので、娘ができたらリリアン女学園に! とか、今度生まれ変わったらリリアン女学園に入って、紅薔薇さまの信奉者に! とか本気で妄想している人にもお勧めしておきます。

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2007/02/03

■ゲルダ追悼記念・サンデー9号感想

ダレン・シャン

 せっかくの巻頭カラーを、デビーとダレンのデートではなく、あえて逆さ釣りで怯えるエブラたんとそれを眺めてゲヘゲヘしてる変態マーロックの描写に費やしてしまうセンスに、心から敬意を表したいと思います。低年齢路線を取る以上は、男の子が本当に好きなのは美少女ではなく汚な臭くて不気味なモノであるという本質をサンデーは忘れてはいけないと思います。

 あと今週のダレンですが、如何にも義理で付き合ってる感が見え見えのデビーの家族との食事シーンと、エブラを助けようと下水道を奔走する時の必死な姿との対比が面白かったです。ダレンが本当に愛しているのはやっぱり(略)。

結界師

 カードゲーム第二弾の時音の能力って地味に強くないですか! カード引かれることを考えると相手は時音を弾くのを躊躇するはずですし、自キャラに時音を弾かせれば毎ターン追加ドローですよ! カードを引きまくって素早くコンボを決めろ!(場違いなコメント)

 本編の方ですが、次回はいよいよ良守母の登場っぽいですね。土地神クラスの龍を前座に使い、登場まで二週間も引っ張る演出をするからには、かなりの大物と見て間違いなさそう。「GS美神」の『村枝の紅ユリ』横島母、「ARMS」の『笑う牝豹』高槻母に続く、武闘派最強ママさんキャラの座を狙う気まんまんです。絶対なんか凄い異名を持ってそうこの人。次回からの大暴れに期待。
 でも、現在のサンデーにおける個人的最強ママさんキャラの座に位置している「ハヤテのごとく」のヒナギク義母もなかなか手強いですよ! あのボケっぷりや若作りっぷりはもはや芸術の域! ゆめゆめ侮るなかれ! いやしかし、真の最強母キャラは畑先生の母上の律子さんなのかも知れませんが! 畑先生がアシスタントを募集する際に「僕の母親の手料理が毎日食べられるので栄養が偏る心配はありません」と宣伝するくらいですから、相当強いことは間違いありません! 現実の母には勝てない!

兄ふんじゃった!

 そんなアレでサンデーにおける母キャラ戦線にも異変が発生しそうな雲行きなのですが、それに先駆けて「」がやってくれました。女装ネタは時々やらかしてるこのマンガですけど、女装した上でに扮するのは割と新機軸なのではないかと思われます。最強の母の座を狙っているのは、良守母や畑先生母だけではないということなのでしょうか。「絶チル」の葵ママもうかうかしていられませんね(何)。

史上最強の弟子ケンイチ

 結局、今回は乳首券が配給されなかったみたいですね。残念!(そこか)

メルオメガ

 ゲルダ死んだー!

 先週まではゲルダが助かってカイの仲間になること間違いなしな展開だったのですが、今週で急転。今度は、ゲルダカイを助ける代わりに自らが犠牲となって散る展開になってしまいました。いやもう凄いショックです。
 いやその、「暗い過去を背負った陰気で内気で垂れ目」というストライクゾーンを直撃するキャラがもの凄い死に方をしたからショックってのも勿論あるんですけど、それ以上に「この人のまっすぐな視線の先に、私の行きたい場所があるんだ」や「カイの言葉、やさしくて…私うれしくて」といった、「自らの命を賭けてもカイを守ろう」と決意するに至ったゲルダの心理に説得力を持たせる演出を散りばめて散々メロメロにさせた挙げ句、「私も…カイと行きたかった」と最高の笑顔でカイに自分の気持ちを伝え、彼を助けた上で儚く散華させるストーリー展開がお見事。完璧すぎます。ここまでされたら、ゲルダの「死」を納得するしかありません。

 今回のエピソードで、ゲルダは正ヒロインどころか、カイにとってのファム・ファタル的な存在にまで昇華されたと言えます。もし自分がカイの立場だったら、ゲルダに操を立てて一生童貞を誓うくらいの勢いですよ! 今週の「メルオメガ」はホントに凄かったです!
 でも、なんかちょっと生き返りそうな死に方だったけどな!(だいなし)

ブリザードアクセル

 「湖すら引き裂く破壊力!

 四回転半ジャンプの凄さを、湖の氷を破壊することで表現。
 フィギィアスケートマンガの演出方法としては何かが根本的に間違ってる気もしますが、「これはすごい」感だけは伝わって来るので良しとします。少年マンガの世界においては、主人公がスランプを脱出するためにはこれくらいやらないと読者に納得してもらえないんだなあ。大変だなあ。

武心

 今週の「メルオメガ」ではヒロイン格のゲルダがカイを守るために自分の命を投げ打ちましたが、ヒロインどころか登場人物の全てが「一人一殺」の潔い決意を持って次々と散華したくて仕方がない行動を取るのが「武心」というマンガなのです。そんなマンガなので、イザという時は犬でさえも散ることに躊躇はないのです! みたいな勢いで、今週はついに真弓の飼い犬のハリーが真弓を守る形で死亡。
 自分が真弓を守って散るために最適なタイミングをあえて待ち受けていたような、絶妙なタイミングで箱から飛び出して爆弾魔を押さえ込むハリーの姿を見ていると、万乗先生デザインの変な犬と言えども色々とわきまえてるなあ! と思いました。

読み切り:三つ星CLUB

 読み切り三連発企画の最期は、谷古宇剛氏作の料理マンガ。話としては基本に忠実で判りやすい作りで安心して読める漫画だなと思いましたが、でもサンデーにおける料理マンガはあの「焼きたて! ジャぱん」と比較させる立場に立たされることを考えると、ちょっと辛いのかも(比較するなや)。
 週刊少年漫画雑誌における料理マンガって、個人的には成功しているマンガが少ない印象があるのですが、成功作である「ジャぱん」とか「鉄板のジャン」とかを考えると、料理マンガって普通のことをやっていても厳しいジャンルなのかも知れません。

2007/01/28

■[サンデー][アルバトロス]「聖結晶アルバトロス」総括

『こういうややこしい設定を作ったのは別に読者を驚かせようとかではなく、全てのキャラクターの性格、ストーリー展開に、全て理由をつけたかったからです。』

「聖結晶アルバトロス」作者の若木民喜先生による、「アルバ」の隠された設定についての話。若木先生自ら仰っているように、「これは相当ややこしい」というのが正直な感想です。
あと学生服姿のメガネっ娘ピジョンは大変に萌え萌えなので、彼女をスピンアウトした番外編をぜひ作って下さい(勝手)。

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2007/01/27

■でも、ヒュプノは写真には影響しないと思います末摘さん(サンデー8号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 掲載位置! 掲載位置!(またか)
 そして、最後のページにおけるメインキャラ総出で好き勝手な台詞を喋る構成は、「一番湯のカナタ」最終回の最終コマを連想させます!(オレに) 不吉! これは不吉だ!

 そんなアレな心配をしてしまって体に良くないと思ったので、健康のために今週も読者アンケートを出すことにしました。DS下さい(本心)。

 本編の方は、今週も末摘さんの話。前回のメイドの格好してM属性全開だった末摘さんで割とお腹いっぱい気味だったのですが、今回はついに末摘さんの素顔が曝されてしまいました。いやまあ、椎名高志のマンガを昔から読んでる人にとっては「ああやっぱり彼女はそうだったのか」というネタではあるのですが、個人的にはむしろ「ついにこのマンガでもやっちまった」みたいな心境に。

みなさんのご推察通り、あれが前担当が猛反対したネタです(笑)。
ウケるウケないの問題ではないのです。業というか病というか・・・ただやらずにいられないのです。

椎名百貨店 完成原稿速報07/01/26より

 作者の椎名先生が自らやっちまった理由を述べていますが、確かにああいうキャラが出てくる理由はもう「椎名高志のマンガだから仕方がない」としか説明できないのでしょう。個性というのは、きっとそういうものなのです。

 しかし、その「末摘さん女華姫化」を防いでいたのが前担当編集者だったとは知りませんでした。かつて、椎名先生の業のままに任せたらイルカにされていた兵部を「イルカはかんにんしてー!」とか言って阻止したのもこの担当の方だったと思いますが、逆に言えば今の担当の方はそういった椎名先生の業を制御するつもりはないということなのでしょうか。だとしたら、これからの「絶チル」には作者の業から生まれた、何かとてつもないイドの怪物みたいなモノが出てくるのかも知れません。
 何書いてるのか判らなくなってきた(またか)。

 あと今回は、皆本はコメリカ時代の彼女にまだ未練があることが明らかになりました。皆本は、事ある毎に「ボクはマトモで正常な人間です!」と言い張って自分がロリコンムッツリスケベではないことを主張していますが、「昔オトナの女性と付き合っていた」ことが皆本の中で心理的な防御壁となっていることは間違いありません。
 なので、チルドレンや不二子側としては、皆本をチルドレンに恋するようにするためにはこの根拠を突き崩す必要があるのではないかと思いました。つまり、前の彼女と別れたのはお互いの進む道が違ったからではなく、自分が十歳年下の子としか付き合えない性癖を持っている人間であることを、皆本自身に納得させる必要があるということですよ(ダメそうだ)。

 「あかんて! ドリルはかんにんしてー!」と泣き叫ぶ葵は萌え対象です。

■コナミは「ハヤテ」のカードゲームを作るべきだと思います(サンデー8号感想)

ハヤテのごとく!

 受験シーズンに合わせて執事検定をやらかすとか、アニメ化が決定して調子に乗ってる最近の「ハヤテ」。
 アニメがいつどこで放映されるかはまだ正式には発表されていませんが、現在テレビ東京系で日曜10時からやってる「メルヘブン」の後番組になるのではないか? との噂が出てます。「メルヘブン」は、記憶喪失になったドロシーが現代日本の財閥のお嬢さまに拾われてそこでメイドとして仕えさせ、彼女にメイド服を着せてお嬢さま相手に「おねえさま」と言わせた上、そのお嬢さまとTVA版「マリみて」最終話のラストシーンを彷彿とさせる抱擁をするエピソードを作るなど、実は結構好き勝手やってるアニメというイメージがあるので、同じ制作会社が作るのであれば「ハヤテ」も期待できるアニメになりそう。楽しみです。

 今回はアニメ化記念ということで「スーパービュー踊り子号で行く伊豆温泉旅行」の巻であり、静岡県出身の私としてもハヤテご一行が地元にやってくるのは嬉しい限りなのですが、でも静岡ではテレビ東京が映らないので「ハヤテ」が観られません。テレ東のアニメを観るためだけにCATVと契約したあの頃の思い出がよみがえる!(うるさいよ)
 静岡はそんなアレな状況なので、三千院家の力で静岡にもぜひテレ東のネット局を作って下さい。新幹線のぞみの停車駅や空港といったインフラ整備よりも、まずはアニメを見せろ! が静岡県民の総意です。

ダレン・シャン

 ダレンから変わらぬを告白され、咳き込んで照れを隠すクレプスリーが激しく萌えです。
 デビーもエブラもカワイイですけど、やっぱりこの作品はクレプスリー×ダレンがメインだよなあ。リバ可。

結界師

 サンデー6号の予告には「次回は新展開カラー! 烏森に空からトンデモない物が落ちてきて…」と書かれていましたが、サンデーで「空から落ちてくるトンデモない物」と言えばラムちゃんであることは自明であり、即ち次の「結界師」はきっと人間じゃない女の子が空から降ってくる話になるに違いないと思っていたんですけど、実際に降ってきたのは人間じゃない女の子ではなくでした。
 人間じゃないところしか一致してない! あんまりだ!(あんまりなのはむしろ自分です)

 あと今回は良守がやたらと頭脳派宣言してましたが、これはきっとアニメ版でコナン君から「この謎だけは結界術では解けない!」とか「妖ショータイムから謎解きショータイムに!」とか毎週「名探偵コナン」の前座扱いされるようなことを言われていることにムカついてるからに違いないと思いました。耐えろ良守。

メルオメガ

 「独りで悩んで苦しんでる友達の力になりたいんだ!
  一緒に行こうゲルダ!

 「フラレた女は口説き落としやすい」の理論を使って、故郷を失って心が揺れていたゲルダをカイが見事に口説き落としたエピソードでした。主人公達それぞれに負けられない理由があると、やっぱり物語に重みが出てきますよね。前作の「MAR」はその辺が弱かった感があるのですが、「メルオメガ」はその辺を上手く改善してストーリーに織り込んでいるなあという印象です。
 後は、ゲルダがカイの仲間に加わったことにより、一応ヒロイン役と思われているエリサの動向が気になります。どう考えてもエリサよりもゲルダの方が正ヒロイン度が高いので、このままではエリサの立場が危うくなるのは確実。嫉妬したエリサがゲルダの靴に画鋲を入れるとか、そういう展開にならないかなあ(なりません)。

妖逆門

 巫女の格好で粘液まみれになった隠岐清の姿に不意を付かれました。
 まさか「妖逆門」でローションプレイが出てくるなんて、なかなか侮れませんな!(まちがい)

RANGEMAN

 「女の子と付き合うということはつまり…こんな風に恐ろしいほどお金がかかるということだろう?

 いや奥田さんそれ恋でも何でもないですから! 単にタカられてるだけですから!
 奥田さん程のイケメンですら「金がなければ恋もできない」と信じ込んでしまう恋愛資本主義は、やっぱりよくない! と思いました。

 その奥田の見てくれに惚れちゃってる千代ちゃんや、レンジマンの見てくれに惚れちゃった今週出てきたツインテールの子は、果たして彼女たちが憧れている者の内面をも愛することができるのか! 「RANGEMAN」が訴えたいテーマが見えて来た気がする!(ホントかよ)

読み切り:クナイ伝

 普段は小さい子がオトナの姿になって大活躍するってパターンは、なんか「暗号名はBF」を思い出させます(サンデー的には不吉な連想)。

 そんなアレで、知る人ぞ知る緒里たばさ氏がついに本誌に登場。以前サンデー超増刊に載った「クナイ伝」のサンデー向け版の様です。
 話としてはやや詰め込み気味というか、台詞での説明が過多な印象は受けましたが(特に後半部分)、主人公のクナイ君を始めとしたメインキャラクターはどれも魅力がありますし、何より作者の中では彼らのキャラクターがキチンと固まっている印象があるので、かなり「連載」を狙ってる感が強い作品だなあと思います。

 もしこれが連載になったら、きっと毎回いづなちゃんが変な忍術でヒドい目に遭う系の話になりそう。犬になった彼女の姿にはたいそうグッと来たので、ぜひこの路線でお願いします。

2007/01/23

■[小学館][漫画賞]小学館漫画賞

今年度の小学館漫画賞が発表。
少年向け部門は「結界師」がついに受賞。アニメ化記念の意味が大きいような気もしますが、個人的には「評価されるべきマンガが正当に評価された」という印象です。おめでとうございます

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2007/01/21

■サンデー7号感想追記分

あいこら

 先週は女を三股賭けするヒドい男だったハチベエが、今週になると「バカ」が付く程に桜子を愛している純愛男のように見えます。おかしいな?
 井上マジック炸裂! エンジョイ&エキサイティング!

己棲虫

 かつてサンデー超増刊に掲載された個人的注目作「己棲虫」が、ついにサンデー本誌に登場。超増刊に載った時は「マンガとしては面白いんだけど、『寄生虫』という存在そのものが少年誌とは相容れないので本誌に載るのは無理だろうなあ」と思っていたのですが、まさか本当に載ってしまうとは驚きです。「蟲師」のアニメが高い評価を受けている今、虫がイケる! という判断が働いたのでしょうか。「ムシキング」に寄生虫が登場する時代も近いですね!(遠いと思います)

 そんなアレはともかく、今回も寄生虫を題材にした独特のグロい雰囲気は健在。口から肌から処構わず人体から沸いて出てくる虫の数々の描写は相変わらず良いです。読むと体が痒くなること請け合い。勿論いい意味で。
 ストーリーは、少年誌向けということもあってか割と単純化されたものになっており、超増刊の頃よりも人間関係のドロドロさが少なめに感じたのがちょっと残念でしたが、このマンガは「虫がわんさか出て来て不気味だけど、でもちょっといい話」というアピールにはなったと思います。個人的には好きなタイプのマンガなので、再登場を期待したいところ。

■「アホのビンタをおみまいよ!」(三石琴乃ヴォイスで)サンデー7号感想

金色のガッシュ

 「こうして、清麿の『答えを出す者』の能力は消えた…

 勢いで作ってしまった新設定が後々になって都合が悪くなるというのは長期連載マンガではよくあることなのですけど、「都合が悪くなったからなかったことにする」とあえて決断し、更にそれをネタした1話のエピソードを作成、かつそれを全てギャグ(というか不条理マンガ)にしてしまった雷句先生のマンガ家としての才能の凄まじさに脅威を覚えました。
 あと、これを誌面に載せたサンデー編集部もすごいです。先週の「ジャぱん」最終回といい今週の「ガッシュ」といい、少年サンデーが目指す低年齢路線に沿ってさえいれば何をやっても許すよ! という意気込みを感じさせます。

イフリート

 前回は、ユウとニナミがあれだけアダルティな雰囲気を醸しているにもかかわらずまだヤッてない関係だったことにショックを受けましたが、今回はユウがニナミを「まだ人間のフリだけでもしていたい」とか言ってベッドに誘って(以下略)! みたいな展開になったのでビックリしました。この雑誌は低年齢路線を目指す少年サンデーなので、寝床での描写が「添い寝」で止まっているのがたいへんに残念です。カタそうな顔してるのに、ユウ君はその気になるのが早いなあ!(まちがい)

 あとニナミは格好もエロいんですけど、ユウに対する接し方が抱きついたりとか抱きしめたりとかいちいちエロく、しかもそういう接触をすることが設定上で裏付けられているので不自然さが全くないところが良いですね。それに、ユウに対して好意をむき出しにしており、常にデレデレしているのも良いです。この二人の相性の良さは、肉体的にも精神的にも性的にも最高レベルなのではないのでしょうか。
 そういう視線で、今後もこのマンガを読んでいきたいと思いました。この二人の行く末が楽しみです。

ハヤテのごとく!

 「結界師」のCM枠で、例の「ハヤテ」のショートアニメを見ました。ナギの声のハマリっぷりに感動。釘宮! 釘宮!(オタっぽく連呼)
 あと、アニメ内でのマリアさんの役割は「着替えしているところにハヤテが入ってきてキャー」みたいなことをされるのが最大の存在意義の、いわゆるセクハラ要員っぽいです。やっぱり彼女はそういう人なのね。アニメになっても、やっぱりマリアさんはかわいそうな人です。

 そしてそれを反映してか、今週のサンデーでも「隣のハヤテにお尻を触られたと誤解する」という役を与えられてました。要するに汚れ役です。どこまでも悲しい役が似合う女性ですよね彼女。連載が始まった頃は、仮にも主人公の憧れの女性という役回りだったはずなのですが、今ではすっかりこんな感じに。
 でも、だからこそ今では、人気アンケートで二位というポジションを手に入れられたのです。これからもどんどん汚れ役を引き受け、報われないキャラになって下さい(ひどい)。

メルオメガ

 「ゲルダの笑った顔、ぜったいカワイイと思う!

 ついにカイとゲルダの、共に生まれ育った故郷を失った者同士の宿命の戦いが開始された! と思ったら、なんかいきなりカイがゲルダを口説きにかかってますよ! ただの直情まっすぐ君かと思っていたカイが、ここに来ていきなり搦め手を! ゲルダにときめいたのかカイ! 同郷のガールフレンドはほったらかしかカイ!
 それに対し、ゲルダは明らかに動揺! ちょっと前はタッグを組んでたパートナーの男子が告白してきた時に「何を言ってるの」と一撃で切って捨てた冷徹なゲルダが、カイに対しては動揺を隠しきれない! 垂れ目気味の瞳も開く勢いだ! 脈か! 脈ありなのか! フラグ立っちゃったか! どうなっちゃうのこの二人!

 いやその、要するにゲルダはツボです。そうかーオレは不幸を背負った垂れ目キャラ萌えだったのかー

2007/01/20

■来年も新年会のエピソードを読めるといいなと思いました(サンデー7号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 掲載位置! 掲載位置!
 サンデー巻末席を巡る「ブリアク」「絶チル」「武心」の戦いは、まだ終結してはいなかった! いや多分、今号の掲載位置が後ろから二番目だった理由は、冒頭のトリプルアクセルネタを一個前の「ブリアク」から繋げるためだけだとは思うのですが!
 あと最後のページにおけるメインキャラ総出で大風呂に入る演出は、「一番湯のカナタ」最終回の最終コマを連想させます!(オレに) 不吉! これは不吉だ!

 そんなアレな心配をしてしまって体に良くないと思ったので、健康のために今週は読者アンケートを出すことにしました。こんにちは。Wii下さい(本心)。

 話としてはここ最近の緊迫した展開とはうって変わった、基本的にインターミッションというか割とバカ話っぽいエピソードになりそうなので、あまり細かいこと気にしないでゲラゲラ笑えばいいやと思いました。ドリルとか。「Mの人だ」とか。食べ物を薫の超能力で浮かされてお預け食ってる初音とか。
 個人的には末摘さんのメイド姿があまりにツボに入ったので、来週号が出るまでは末摘さんの出てるページをニヤニヤしながら見て過ごすことにします。あえて不二子を「奥さま」と呼ぶところなんか、さすが彼女はよく判ってる! 「山奥の洋館」というシチュエーションを考慮すると、メイドが仕える相手は「お嬢さま」よりも「奥さま」である方が遙かにエロい雰囲気が出るということを、末摘さんは本能的に理解しているに違いありません! 「奥さま」からいぢめられた方が、M属性のメイドとしてはより燃えるでしょうしね!
 今週のキャラ紹介では、末摘さんは「不二子の知人。能力は…?」と書かれていますが、彼女の本当の超能力はヒュプノではなくソッチの方に違いありませんよ!(何書いてるのか判らなくなってきた)

 「皆本のコメリカ時代の彼女」の話が一応今回のメインということになりそうですけど、今後実際に出てくる可能性はあるのでしょうか。皆本が賢木を撲殺するくらい話を出させるのを嫌がると言うことは、きっとロクな人じゃないんだろうなあ(きめつけ)。
 次回は、完成原稿速報に出てきた「ツンデレっぽく赤面しながら強がり言ってるようにしか見えないチルドレン」がどんなシチュエーションで使われているのかに期待。

2007/01/17

■[ハヤテのごとく][アニメ]畑先生の妄想が実現化した「ハヤテ」のアニメ化

2007年1月17日の畑先生のバックステージより。「ハヤテ」アニメのキャストは、実は畑先生が指定したものがそのまま実現したものだったという話。
声優を意のままに! 畑先生は大物だなあ!

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2007/01/16

■「シランくん」への突っ込みを書いてるサンデー感想サイトはここだけ!(サンデー6号感想)

シランくん

 サンデーに突如として登場した謎の新コラム「シランくん」。今回は石油枯渇の話。
 「およそ50年で地球上の石油が全て汲み尽くされる可能性がある」みたいな話はおそらく誰もが聞いたことがあると思いますが、自分が子供だった頃は確か「あと20~30年で枯渇」とかそんなこと言ってた気がします。50年ってことは、何か延びてるじゃん! やったね!(単純)

 それで現在推定されている石油の埋蔵量についてですが、「石油 枯渇」のキーワードで検索するとトップに出てくるThe Economist誌の記事「底なしのビールジョッキ」の翻訳山形浩生氏のサイトによると、原油の掘削・抽出技術の進歩などによって石油の埋蔵量は減るどころかどんどん増加しており、すぐに石油が枯渇するようなことはないとの見通しが示されています。むしろ「あと50年で枯渇」どころか、「今後 20 年から 50 年にわたり市場に供給されている原油の量は、どう見積もっても無限に等しい」と断言するコメントまである始末。
 少なくとも今回の「シランくん」で出てきたような、「近未来に石油が枯渇→服の材料である合成繊維が作れなくなる→みんな裸になる」という楽しい未来がやってくるようなことにはならないっぽいですよ。よかったねシランくん。

 石油に代表される化石燃料に関しては、上記の検索で出てくるサイトを調べて頂ければ判るように(埋蔵量の推測も含めて)色々と政治的な思惑なんかが絡んでグデグデな話になってしまっているのがアレなのですが、だからと言って今回のシランくんの結論のような「(石油が枯渇するのは)石油を大量消費している先進国の人間全員が犯人」なんて文明社会の否定に走るよりは、これらのグデグデな問題を技術開発への支援や政治的解決方法の模索などの手段で改善を試みる努力をしてみるのが、文明人としての前向きな態度のではないのかなあ、とか思いました。何より石油がなければサンデーも読めなくなりますしね。
 シランくんもサンデーの登場人物なら、絶望的な未来が提示されても決して立ち向かうことを諦めない「絶チル」の皆本を見習え! とかエラそうなこと言っておわり。

2007/01/14

■[ハヤテのごとく][アニメ]『ハヤテのごとく!』ショートアニメDVD&声優陣情報

次世代WHFで上映される「ハヤテのごとく!」のショートアニメが、サンデー7号で応募者全員サービス(要は通信販売)になるという情報。590円。
そうかーナギは釘宮かー(超納得)

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■「ボクらは正月気分を抜かない!」は今年の座右の銘にしたい名コピーだと思ったサンデー6号感想(ポジティブ版)

金色のガッシュ!

 中学生の頃、「お前は将来何になりたい?」という質問に「ライトノベル作家」と答えたことがある人は挙手!(挨拶)

 自分は二十歳になる前くらいまで考えてました。こんにちは。
 で、中田先生改めTMリーがサラリーマンライフの安定性を熱弁しているシーンは、諸般の事情で何度も転職を経験している現役サラリーマンとしてちょっとモニョモニョしてしまいましたが、私が抱いていた「ファウード編が終わったことで、作者のテンションが下がってしまったんじゃないか?」という懸念は、『将来は妖怪になりたい』と答えた鈴木さんとそれに対するTMリーのリアクションを見たことで完全に払拭されました。雷句先生のギャグセンスは相変わらず侮れません。

結界師

 「なんなのこの状況…
  最悪…最悪だわ!! とくにあたしのポジション!

 時音さんが、やっと自分が置かれている状況を把握した!

 ツンデレも度が過ぎるとタダの嫌な女になってしまいますけど、今回は「ふとしたきっかけから幼なじみの男の子が成長していたことに気付き、彼にちょっとときめいてしまう」という少女マンガの定番的なメソッドを適応することで、どうにか正ヒロインとしての面目を保ったみたいです。
 その調子で、良守相手につかず離れずの微妙な関係をキープすることに気を使うのだ時音さん! 『良守の憧れの女性』の位置を維持できないと、正ヒロインとしての立場がなくなっちゃうぞ時音さん! ツンとデレのバランスが大事ですよ時音さん! 頑張れ時音さん!

 あと、「恋敵が分身して二人になって勝てそうにない」という理由で良守を諦めた樹里亜も、何かちょっと判定基準がおかしい気がするのですが、元々恋に落ちる判定基準がおかしい女性だったので、これはこれでアリなのかも知れません。
 さすがに彼女の出番はこれで終わりでしょうけど、ホントに面白いキャラでしたね。「結界師」の世界にはこれまでこの手のキャラが存在していなかったので、尚更新鮮でした。彼女の登場が人気投票以降であったことが心底悔やまれます。

GOLDEN AGE

 「なんたって今日のオレは、超絶好調だからよ!」「おお…絶好調にがついた!」「超絶だぜ!
 「いよっしゃあー! 激! 超絶好調!」「おお! がついた!」「近江さん!!

 バカだ! 近江君はバカだ! が付く程の超絶バカだ!
 「GOLDEN AGE」さいこう! っていうか近江君さいこう! 超さいこう! いいぞいいぞもっとやれ!

ハヤテのごとく!

 ヒナギク1位でハヤテがハーマイオニー込みで2位、マリア、ナギ、伊澄、咲夜と続くランキング結果は至って順当だと思います。
 でも、11位に1コマしか出て来ていないファーザーが出て来たのには驚きました。みんな「モテモテ王国」のことがホントに今も大好きなんですね! 「ハヤテ」の人気投票なのに、久米田先生よりもファー様の方が人気あるなんてビックリにょ!(そういう問題か)

イフリート

 「イフリート」の主人公カップルであるユウとニナミは二人でいると大変にエロいというか、今のサンデーにおいて唯一「性」の臭いを感じさせるカップルだと思っていたので、この二人が実はヤッてないことを今週知ってショックを受けました。まだそんなに清い、「ラブひな」に例えたらコミックス3巻レベル程度の関係に過ぎなかっただなんて!
 っていうか何やってるのよユウ! ただでさえエロいニナミがあんなエロく迫っているってのに! もしかして、ユウはもしヤッちゃったら勢い余って発火しちゃって女性もろとも全身火傷しちゃうのでヤろうと思っても実はデキないとか、そういう裏設定があったりするんですか!(これは少年サンデーです)

2007/01/10

■ここは椎名高志先生のファンサイトです(2+3号~6号絶チル感想)

(07/01/13追記)

絶対可憐チルドレン

 ギャー!(挨拶)
 今日はもうサンデーの発売日じゃん! 二回分の「絶チル」の感想は後でゆっくり書こうと思っていたら、ゆっくりし過ぎたよ!

 みたいな状況なので、ここ最近の感想なんかについて、逐次思いついたことを書いて行きます。随時更新予定。

原作原理主義

原作の絵以外はパチモン扱いの原作原理主義者だったっつーか。「アニメ~? ふふ~ん?」みたいな。「まああれはあれで悪くはないけど、原作に忠実とは言えないよね~~~? ほほ~ん?」みたいな。あの頃のワタシを殴りたい。

Webサンデーまんが家BACKSTAGE 06/12/27より

 これ、自分にとっては「GS美神」がまさにソレです。アニメ版なんか、まさに「アニメ~? ふふ~ん?」みたいな位置付けです。いやだってアニメ版は違うし! 色々とな! 例えば「幽霊潜水艦を追え!」の回では、出てくるのが貝枝と鱶町(「沈黙の艦隊」の海江田と深町のパロディ)じゃなくて野村と長島になっているのが違う! 許せない! 名前が海江田と深町でないと、潜水艦をネタにしたパロディの意味がないじゃん! 「沈艦」と「美神」は出版社が違うという事情は判るけど、でも権利関係なんか知らNEEEE! これだからアニメは! みたいな事を吼えていたあの頃ですよ。

 また「美神」のアニメ版からは、マンガとアニメは制作過程から何から何まで全くの別物であることを学びました。アニメ版の不出来の文句を椎名先生に対して言ってるNifty-Serveのアニメフォーラムの書き込みを読んで、「彼はマンガとアニメは別物だって知らないのかな? プ」みたいな優越感に浸ったりしてました。あの頃の若かった自分が懐かしいです。

 でも当時の自分が今隣にいたら、間違いなくぶん殴ってると思いますけどね! だってこいつ態度ムカつく!(最悪)

前々回

 まず前々回(サンデー2+3号)の話。コナンサンタの号です。メリークリスマス!

 この回で印象的だったのは、タケシ君に超能力があることが判った時のジャイアンモドキとのび太モドキの態度の変わり方。普段はジャイアンモドキにいじめられているのび太モドキでさえ、エスパーの力で彼らの中の秩序が乱されることを恐れてジャイアンモドキを庇う行動に出たというのが、如何にノーマルにとってエスパーの存在が驚異であるのかを端的に表現していたと思います。
 つまりは、タケシ君のパパの本が言うところの「社会の混乱をもたらすエスパーの象徴」に、タケシ君がなっちゃった回ですね。「力」を持つと増長しちゃうのはノーマルだろうが何だろうが人間なんだからみんな一緒ということでしょうか(「子供が超能力を持って最初にやること」に対して「部屋の模様替え」を連想する皆本以外は)。

 あと、この回のタケシ君の調子に乗りすぎっぷりは、「GS美神」の「サイキックパワー売ります!」の回の横島君を彷彿とさせます。横島の頭の作りは小学校三年生並だということなのか。

前回

 前回(サンデー4+5号)の話。昨年の最終号です。よいお年を!
 年賀状プレゼントの締め切りは17日なので忘れずに!

 この回ですが、ここの感想掲示板における『「なあ・・・最近の「絶対可憐チルドレン」の薫って、なんか可愛くね?」』の問いかけに激しく同意。この回における薫のかわいさは異常。中高生でなくても悶々とするね! 
 攻撃をかわして急接近→人差し指を立ててお説教コンボを食らったタケシ君なんか、小学校三年生の分際で赤面してますよ! 思春期前なのに女を意識! 脱がせたらまだこどもちんこの年なのに!(ちんこ言うな)

 紫穂くらいの精神的成熟度なら、自分がかわいいことを意識してあえてこういう振る舞いをすることもあるのかも知れませんけど、薫の場合は至って無意識というか(絶対可憐な変身シーンの間抜けさからも判るように)天然でやっているので、なおタチが悪いというか。これも「女王」の素質の一つなのでしょうか。

今回

 明けて今回(サンデー6号)。あけましておめでとう! おめでとうおめでとう!

 この回で「ギフトオブチルドレン」編が終了。エスパーの力は「神からの贈り物」であり、それがどんなものであれ愛するべきだという皆本の主張が、このエピソードのテーマだったと見て間違いなさそうです。
 コミックス1巻の作者のコメントにも書かれているように、このマンガにおける超能力は本人にはどうにもならない「個性」や「才能」のメタファーであり、それが例え(前回のトビラに書かれた「他人よりも高い能力を持つことは、辛いことや悲しいことの方が多い」のように)どんなに社会的にアレなものであろうとも、持って生まれた個性や能力は大事に育ててあげなければいかんよね、という「絶チル」のテーマを改めて思い出させる話でした。

 あと、このエピソードの初回からの焦点となっていた「反エスパーな主張をする社会学者のタケシ君の父親」ですが、息子がエスパーになった途端にいきなりエスパーの理解者に早変わり。こんな親バカ見たことないよ! 「GS美神」の唐巣神父を陰険にしたようなハードな見た目の割に、転ぶの早いなあ! みたいな感じ。
 当事者になってみて初めてエスパーも守らないといけない存在だったと気が付いた、と好意的に受け取るのが筋だと思うのですが、もの凄くひねくれて深読みすると「状況によって攻撃する対象を簡単に変える、移り気で気まぐれな一般大衆の姿」みたいなものも見えてくるような気がしました。普通の人々はおっかねえなあ!(素直に読め)

 また、今回チルドレンが装備するリミッターが大幅にバージョンアップ。「能力の抑制」ではなく「能力の増強」を重点に置いているということで、ついにコミックス1巻の薫の台詞『キミもチルドレンギアで強くなろう!』が本当に実現してしまったことになります。デザインも、初期のものと比べるとよく判りますが大幅に可愛らしさがアップしてます。特に葵と紫穂のが。
 バベルはバンダイと提携して商品化を模索しているに違いないと思いました。

 「ウチ、子供は2人がええなっ♥
 全国の葵のお父さんが許しませんよ!

アニメ化決定(脳内で)

今年はいいことがたくさんありますように。ってか、あるような気がする。いや、いいことをたくさん起こしましょう、一緒に。

なんでかって言うと、大人の事情によりコミックスの発売を急遽ひと月早めることになっちゃったんですね。

椎名百貨店 完成原稿速報 07/01/09より。傍線はfukazawaが追加

 椎名先生のこの匂うコメントや、前述のチルドレンギアのバージョンアップ、あと如何にもな変身シーンなんかから、「そろそろ絶チルがアニメ化するのではないか」みたいなネタをネットで見かけるようになりました。本職の声優の方が「兵部少佐をやりたい!」というエントリをブログにアップしているのを見かけた時にはちょっと感動。確かに、役者として兵部を演じてみたいという気持ちは激しくよく判ります。
 ちなみに、「絶チル」読んでる時の自分の脳内ヴォイスを分析してみると、朧さんは鶴ひろみの声っぽいです。あとマッスル大鎌はなんか千葉繁。サンデーの子供向けアニメ枠で放送されることを想定すると、「ガッシュ」では若本規夫と並んで切り札として大活躍した千葉繁は絶対どこかで起用されると見てますがどうか(と言われても)。

 でもまあ「絶チル」はアニメ化がどうこう以前に、まずはサンデーでの掲載位置をどうにかしないといけないんですけどね! みんなアンケートを出そう! 今年は自分も1通くらいは出そうと思います!(ひどい年初の目標)

2007/01/08

■サンデー2+3号/4+5号感想(覚悟完了版)

焼きたて! ジャぱん

地球は守られた…だが、権利関係は…!?
 次号、感動の最終話!!

 最終話の前に権利関係をネタに煽られるマンガは、おそらく空前にして絶後だと思われます。
 あと、陸地が水没しないからといっても地球温暖化そのものが解決した訳ではないので、ぶっちゃけて言えば実は問題は何も解決していないのではないか? という気もしてくるのですが、このマンガに対してはもう何を突っ込んでも「でも、『ジャぱん』がやることだから仕方がない」という言葉で何となく「じゃあ仕方ないよね」と納得させられてしまう存在になってしまった以上、もう何を言っても仕方がありません。

 つまり「焼きたて! ジャぱん」というマンガは、ついに無敵の境地に達したのです。あらゆる批判も批評も無意味と化してしまう、という意味においての無敵です。  料理とそれを食べた者のリアクションの主従を逆転させることで料理マンガのセオリーと戦い、大麻の効能を謳い上げることで一般社会のモラルと戦い、堂々と他のマンガやアニメやゲームのキャラクターをパロディ化することで著作権と戦い、マンガ制作におけるあらゆる障害と戦い続けた結果、ついに「ジャぱん」はあらゆるものに対する自由を手にする存在となりました。あらゆる制約を破り続けることで、ついに「ジャぱん」は唯一無二の作品となったのです。
 全てを超越した作品となった以上、そのマンガがマンガとして面白いのかどうかといったことは、もはやどうでも良い問題なのです。

 橋口先生は、一体何と戦っているのか。そして、何を勝ち得たのか。
 最終回を刮目して待ちたい所存です。

武心

 ローゼンバッハ公国に話が移ってから、出てくる登場人物がみんな異様に潔すぎることで俄然面白くなってきた感がある「武心」。今回は極限まで追いつめられたイングラム王女が流星を守るために自ら銃を手に持つことで、己もまた覚悟を完了させた武心を持つ者であることを証明することに成功しました。
 そりゃまあ、自分の盾となって死んだ流星パパがあそこまで潔い死に様をしてしまった以上、もはやそう簡単には死ぬ訳には行かないですよね。これも一種のトラウマ?

 正直、このマンガがもう一度越年するのは非常に厳しい状況だとは思うんですけど、このマンガももう「マンガとして普通に面白い」とかどうとかいう領域を超えてしまっているような気がしてならないので、この調子で出来る限り突っ走って欲しいと思います。万乗先生の心意気を、私はもっと読みたいのです!
 二つ無き身を惜しまずに、我が身は進む仁のため! たった三文字の不退転、それが心の花である! みたいな勢いで頑張れ万乗先生。「覚悟のススメ」からの引用ですが!

シランくん

 今回は食糧自給率の話。日本の食糧自給率は先進国の中でもかなり低いという話は時折見かけますが、日本の食糧自給率を北朝鮮と比較して「北朝鮮よりも低いからヤバい」というロジックで危険性を訴える論法は初めて見ました。それって、単に日本は足りない食料を海外から輸入できるけど、北朝鮮はそれができないから「自給率」の数字が結果的に上がっているだけの話なんじゃないの? という気がするんだけどどうだろう(参考:北朝鮮の食料自給率に関する記事)。
 それに食料自給率の低さを提示して農業に対する危機感を煽るよりは、「外国との貿易をもっと活発にしよう」とか「日本の農業にもっと国際競争力を持たせよう」とかという方に話を持って行く方が建設的だと思います。将来を担う子供が読むことを狙っているなら尚更。社会に対して絶望するのは、久米田先生のマンガの主人公だけで十分ですよ!

 この手の「危機感を煽ってウケを取る」ことを狙ったタイプの記事って、どうも好きになれません。サンデー大丈夫?(←煽り)

2007/01/06

■サンデー2+3号/4+5号感想(今年の注目作版)

ハヤテのごとく!

 2+3号のコナンワールドといい、4+5号のゴーストスィーパーワールドといい、なんかもう「ハヤテのごとく!」はやろうと思えばどんなシチュエーションの下ででもキャラクターを自在に動かしてお話を作れるマンガになったんだなあ、とつくづく感じました。どれだけおかしな状況下でもちゃんとストーリーが成立しているのは、登場するキャラクターの個性やキャラ同士の人間関係が確立している証拠です。
 真面目な話、「ハヤテのごとく!」というマンガは、80年代に「うる星やつら」、90年代に「GS美神極楽大作戦!!」が雑誌内で果たした役割を継承するタイプの長期連載型コメディーマンガに成長する可能性が、かなり高いのではないかと思っています。2000年代のサンデーを代表するマンガは「ハヤテのごとく!」で決まりですよ! 去年のサンデーは「ハヤテ」でもってたようなものですからね! いやマジで! 畑先生はサンデーを代表する漫画家だなあ! 師匠の久米田先生はサンデーでもマガジンでも常に闇の道を歩き続けていますけど、畑先生は違う! 畑先生は光の道を歩く漫画家です! 今年は「ハヤテ」もアニメ化するしね!(公然の秘密)

 そして連載が長期化すれば、やがては「ハヤテ」も「美神」の終盤みたいになんか話がグデグデ気味になりつつ何となく連載が終了、その後に次回作の連載を始めても「『ハヤテのごとく!2』はまだなんですか? 新連載はいいから『ハヤテ』の続きを描いて下さい!」と前作のファンから延々と言われ続けるようになるに違いありません。ファンのわがままに永遠に耐え続けろ畑先生! 超人気漫画家は辛いね!(失礼)

ダレン・シャン

 はじめてのチュウ! 君とチュウ!
 デビーとのファーストキスのためだけにヴァンパイアの超能力を活用するダレンに、少年のとしての正しい情熱のかけ方を見ました。女の子のことで頭が一杯な思春期の男の子は、チュウのためなら空だって飛べるさ! 徹夜明けでデートだってするさ! みたいな心意気です。

 「ダレン・シャン」は、今のサンデーの中で最も少年マンガらしい少年マンガなのかも知れません。このマンガも、今年のサンデーの中軸を支える作品になるのではないのでしょうか。
 連載が始まった頃は、まさかここまでこのマンガが面白くなるとは思っていませんでしたよ(失礼)。

GOLDEN AGE

 今年のサンデーを支える作品という意味では、なんか「GOLDEN AGE」もその中に入るのではないかという気がムリムリして来るのが不思議です。マンガとしてはとにかく近江君のキャラクターが異様に面白いのが特徴で、彼を唯君がいじったり、小波がからかったり、浦田や蓮葉が世話を焼いたりすることでコントが成立するのがこのマンガの基本構造だと思われます(コント?)。
 サッカーマンガとしても「近江君の潜在能力を目覚めさせて彼をパワーアップさせてチームを勝利に導く」という明確な目的ができていますし、何よりメインキャラの近江君のキャラそのものに十分弄られる余地が残されていますので、このマンガはひょっとしたら今年最大の成長株になる可能性があるのではないのでしょうか。

 にしても、「不可能と思えるような困難な状況に放り込まれることで、逆に近江君のリズムと集中力は最高のレベルに達したんだ」って、これって要するに「ドカベン」の岩鬼の悪球打ちみたいなものですよね。成長する毎にどんどん近江君はフットボーラーとしておかしくなりますなあ。おいしいなあ近江君。

2007/01/02

■サンデー2+3号/4+5号感想(断片版)

※とりあえず、書いた側からアップして行きます

イフリート

 このマンガを読んで「ブラックエンジェルズ」を思い出してしまう私は、もう長く生き過ぎてしまったのかも知れません。
 こんにちは(挨拶)。

 第一話・第二話ともに、やられ役の悪人達のあまりに判りやすい雑魚っぷりが読んでいてちょっと気になりましたが、話によると主人公の灼熱+極寒コンピは何らかの組織の手によってこんな体にされてしまったということなので、いずれはその組織から送り込まれた超人達と超人バトルを繰り広げるような展開になるに違いない! と勝手に期待してます。
 また、作者の吉田正紀先生の前作「グランドライナー」は、魅力的な女性キャラが何人も登場しながらもイマイチ活躍できていなかった感があるので、今度はもうブリブリ女性キャラを動かして活躍させて欲しい所存です。それにしても、ニナミの格好はエロいな! 期待できそう!(短絡)

結界師

 新キャラクターである「六本木樹理亜」という素っ頓狂な名前を見て、思わずジュリアナ東京のことを思い出してしまいました。あの頃、私はあの近くで仕事してたんですよ。リアルに「GS美神」の美神令子みたいなおかしな恰好をしてるお姉さま方が、あの近辺を群れを成してウヨウヨしてたんですよ。みんな陽気に楽しく狂っていた時代。そんな平和な時代が日本にもあったんですよ。
 そんなバブル景気の頃に生まれた子供が、今ではもう高校に入る時代になったってことなんですよね。やっぱり、もう私は長く生き過ぎてしまったのかも知れません。

 そして本編ですが、ここんところ見せ場に恵まれなかった時音が久しぶりに目立つ話が来たと思ったら、こんな話ですか! みたいなエピソードに。しかも、今回の恋のライバル(語弊)であるところの六本木樹理亜があまりにキャラが立ちすぎているせいで、なんか時音さんが劣勢気味です。通常の3倍どころか20倍のスピードで良守を追いつめる樹理亜の姿は、既にギャグマンガの領域に突入しています。シリアスな少年向け活劇マンガであるはずの「結界師」のイメージさえもぶっ壊して暴走する樹理亜! このままではアニメが大人気放送中の「結界師」が、テレビじゃ映せないような破廉恥ラブコメマンガになってしまうことは確実! 良守が樹理亜の毒牙にかかってしまった以上、もはや奴を止められるのは時音だけ!
 もし「結界師」がラブコメマンガになっちゃったら、間違いなく時音さんは良守をいつまでもガキ扱いしてバカにし続ける、性格の悪いイヤな女の役になっちゃいますよ!(もうなってますが) ヒロインの牙城を守る意味でもがんばれ時音!

金色のガッシュ

 「オレはあいつらに…愛を受けていた…
 朝日を見ながら本当の意味での「愛」に目覚めるシーンをサンデーで読んだのは、「拳児」の最終回以来です。例えが古いですね。

 そんなアレでファウード編がついに完結。雷句先生が骨折した影響で椎名先生のスケジュールが狂ってしまい雷句先生が椎名先生のところにケーキを持って参上した事件などを筆頭に色々なことがあったこのエピソードでしたが、個人的にはやはり清麿が生まれ変わった途端に仁王立ちの決めポーズで登場して文字通りの魔神モードと化して大暴れし、読者から「それはもしかしてギャグで(ry」と総ツッコミを食らったシーンが忘れられません。
 その後、彼には「答えを出す者(アンサートーカー)」なる称号が与えられることになるのですが、魔神になって暴れたことに比べればそんなことはもはやどうでもいい領域です。

 今後の焦点は、生身の状態でファウードと対等にやりあったブラゴとガッシュの決戦になるんじゃないかと思うんですけど、現時点ではブラゴとガッシュの実力は伯仲していると思って良いでしょう。そうなると、勝負を決するのはパートナーの実力ということに。
 果たしてシェリーは、魔神モードと化して面白おかしくなっちゃった清麿に、面白さで対抗することができるのか否か。その辺に注目して行きたい。いや別に「ガッシュ」はギャグマンガじゃないはずなんだけど。

2007/01/01

■謹賀新年

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 本年が、椎名先生とファンにとって素晴らしい年になりますように。

 あとこのサイトですが、ここ最近は時間的な余裕のなさから書き込みが滞っているので、マンガなどを読んだ時に思ったことを気軽に書き込むスタイルに変えていこうかな、と思っています。
 全てのSFマンガの感想を「空から降ってきた人間じゃない女の子サイコー!」で済ませるくらいの気軽さで臨んでいきたい。そんな抱負。

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■コミケ行ってきました報告


 

  • コミケに行ってきました。1日目と3日目。
  • どちらも時間の都合で1時間くらいしか会場には居られませんでしたが、とりあえず絶チルの本を出しているサークルはある程度回ることが出来ました。
  • にしても、椎名高志先生のマンガをネタにした本を出すサークルがこんなにあるだなんて、「GS美神」の全盛期以来なのではないかという気がします。10年ぶりくらい?
  • 全体的な感想としては、やっぱり葵は大人気だなあ(特に男性向けで)というところです。
  • 紫穂は、シリアスにしろギャグにしろエロにしろ、能力の使い方次第で様々な話が作れるキャラクターだと再認識しました。原作の方でも紫穂の能力の使い方の幅は話を追う毎に広がっているので、二次創作の方もそれを取り込む形で今後どんどん紫穂を活かす話が作られて行くことを期待。
  • 1日目、「絶チル」テレカ目当てに小学館ブースへ。「行列ができていた」「『絶チル』テレカは既に残り少なかった」との話を聞いていたのでどうなることかと思ったのですが、行ってみたら一枚だけ残っていました。もちろん速攻で購入。入手できて良かったー
  • あと同じ小学館ブースでは、「ハヤテのごとく!」の四コママンガ付きテレカ(5,000円)というものを売ってました。これはなんか、四コママンガが描かれている台紙のそれぞれのコマの上にテレカを置いてマンガを隠した形のシートで、テレカを全て外すと四コママンガが読めるようになる、という仕掛けのもののようでした。1コマあたりの価格は1250円。こんな邪悪贅沢な仕様の四コママンガを見たのは、おそらく生まれて初めてです。さすが、アニメ化が決定した人気マンガはやることが違う!

 当日会場でお会いした皆さん、どうもお付き合いありがとうございました。
 入手した同人誌は、年明けにゆっくり読む所存です。


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