「あたしにえっちの答えを教えてください!」(挨拶)
人間が最も持てる英知を発揮するのはエロいことを考えている時であり、人気映画のタイトルをパロディ化したアダルトビデオのタイトルは人類の英知の証である、という考えを信奉している私にとって、今週のジャンプの「いちご100%」のこの台詞は、かなり脳髄に刺さりました。
今週の「いちご100%」の展開は、一番最後に出てくる「あたしにえっちの答えを教えてください!
」というたった一言を成立させるためだけに、他の全ての要素が存在していたと言っても過言ではないほど、細かく計算された構成になっていたと思います。一見すると単なる読者サービスに過ぎない「扉絵のパンチラ」やら「お辞儀をしながらパンチラ」などのお色気描写すら、全て綿密な計画によって計算されたものなのです。私には判ります(真顔で)。
こういう話を描かせた時の河下先生の才能の高さは誰もが認めるところだと思いますが、というかもはや「いちご100%」はラブコメとしての出来がどうだとかいう以前に、こういう話を延々と続けることが存在理由となっていると言っても過言ではないのですが、今週は特にソレがズバ抜けています。
エロいことを妄想する能力こそが人類の英知であり、そこから生み出されたエロい作品が人類の英知の結晶であるとするのであれば、その英知の源を全国三百万のジャンプ読者に向かって毎週毎週コンスタントに提供し続けている河下先生は、まさに人類の宝であると申せましょう。
なんか、発作的に「どうしても今週の『いちご100%』は誉めてあげなければならない!
」という使命感に駆られてしまったので、思いつくままに賛美してみましたがどうか。賛美になってないか(なってません)。
あと、みんな大好き「武装錬金」の掲載位置が、ついに事実上の巻末(=打ち切り位置)にまで下がってしまいました。話の方もなんかまとめに入りつつあるっぽいですし、本格的に連載終了間近な雰囲気が濃厚っぽくなって来たような。
まるで、デスノートに名前が既に書き込まれてしまったかのようだと思いました(不吉)。たすけてライト!
この作品がテーマとして掲げていたものは蝶野編・桜花&秋水編でちゃんと表現できていたと思うので、ここで終わればストーリーがキレイにまとまって作品としての完成度は高くなるんじゃないのかなー、とも思うんですけど、でもこのマンガ(および作者)が持っているポテンシャルの高さからすると、ここで終わってしまうのはやっぱり勿体ない気がします。
名前の元ネタは、おそらく両方とも旧日本軍機。
桜花は特攻専用ロケット機。秋水はロケット戦闘機で試作機は墜落大破、パイロット殉職。
なにかを暗示しているような気がしてなりません。
桜花も秋水も刹那的な名前ですよね。
実際、マンガの中でもこの二人は(理想を追い求めながらも)、常に「死」を背負って戦っていたように思えます。
あのままホムンクルスの側に居れば、そう遠くないうちに彼らは死を選んでいたでしょう。
そんな色々な意味で死にそうな存在だった二人を、カズキが「諦めるな!!」と言って助け出すマンガだからこそ、私は「武装練金」というマンガが大好きなんですよ。
何とか応援してやりたいマンガの一つです
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