2004/06/04

■「で、どっちがブラック?」(表紙を見ながら) サンデー27号感想

  1. 帰ってきたビクトリーム様(金色のガッシュ!)
  2. 帰ってきた春日夜未(結界師)
  3. 卓球で仙術に目覚めた我門(こわしや我門)
  4. 失恋した耕太(美鳥の日々)
  5. ジャージ姿の神崎さん(かってに改蔵)
  6. 番外:「絶対に!あんたをアマルガンに行かせない!」と叫ぶ団(暗号名はBF)

1. 帰ってきたビクトリーム様(金色のガッシュ!)

 泣いたり! 笑ったり! 照れたり! 吐いたり!
 わずか6ページで様々な表情を見せてくれた我らがビクトリーム様ですが、個人的に一番グッと来たビクトリーム様は、岐阜県在住のたかし君に騙された時のビクトリーム様でした。

 「たかしめ、だましやがったなー!

 騙し上手よりも騙され上手の方が人から愛される、って言うじゃないですか! ビクトリーム様!
 ビクトリーム様はみんなから愛されているなぁ!

2. 帰ってきた春日夜未(結界師)

 構成員全ての性根が歪んでいることで有名な「裏会」に属し、澄んだ瞳の奥に歪んだ性格と物の怪に対する歪んだ愛情を宿す春日夜未さん(ちょっとドジっ娘)が、何の因果か再び物語の表舞台に帰って来ました。
 私は根性が歪んだ女性キャラが大好きなので、勿論彼女も大好きです。時音が「結界師」における表のヒロインとするならば、夜未は裏のヒロインなのです。それくらい好きです。名前がちょっとあずまんが大王っぽいところも好きです。

 しかも今回は、組織内で強い政治的権力を握っている良守の実兄と思われる人物の命令を受けて行動することになるということで、ますます彼女の立場は歪んだものになりそう。
 おそらく、彼女はもう内心では「裏会」に属しているのが嫌になって来ているんじゃないかと思うのですが、でもこの世界においては彼女のような半端な能力者は「裏会」と関わらなければ生きていけない訳で、その辺の矛盾が彼女の立場をより不確かなものにしています。それが今後の彼女の行動にどんな影響を及ぼすのか?

 彼女は、ポジション的に「犬夜叉」の神楽と似た位置に属するキャラなのかも、とか思ってます。主人公側とは敵対する立場におり、保身のために自分に与えられた役割を振る舞う分別は持っているんだけど、心の底から性悪にはなりきれず、今の自分を何とかしたいと思っているタイプ。そんな感じがします。
 更に、また肝心なところでドジッ娘っぷりを発揮して全てを台無しにしてくれれば、もう言うことはありません。

 あと、良守の弟の利守君はカワイイですよね(何が言いたい)。

3. 卓球で仙術に目覚めた我門(こわしや我門)

 「最高の技ほど、体得した時は最も自然に感じるもの」ってのは拳法マンガにおけるお約束ですが、よりによってそれに目覚めるのが部活動の卓球でスマッシュを撃つ時だった! ってのは、さすがに本邦初の試みなんじゃないかと思うのですがどうか。っていうか前代未聞?
 そして、我門が奥義を会得したのを気配だけで察した辻原さんは、やっぱり凄いです。というか、彼は常に完璧過ぎてて怖いです。個人的に、このマンガのラスボスは彼に違いないと決めつけてます。

 あと、我門の妹の果歩ちゃんはカワイイですよね(何が言いたい)。

4. 失恋した耕太(美鳥の日々)

 耕太君が性別の壁を突破してセイジに挑んだ最大最期の戦いは、セイジの最愛の人である美鳥に正体を見破られ、耕太が敗北を喫する結果となってしまいました。
 でも、今回の彼の最大の敗因がパンツを女物にしなかった=女装が徹底していなかった点にあるっていうところは、如何にも耕太君らしくて微笑ましいなと思います。彼のセコンド役を勤めた猫部嬢も、さすがに耕太君のパンツを脱がして女物に取り替えるところまでは踏み込めなかったのでしょうか。それとも、パンツを男物のままにしたのは、「女装はしているけど、あくまで男としてセイジに愛されたいんだ!」という耕太君からの秘められたメッセージだったのか。
 今となっては、パンツの真意はもう判りません。

 でも、今回は「自分がセイジに恋していたことを耕太が自覚した」ことこそが、彼にとっては一番大きな出来事であり、収穫だったのはないのでしょうか。
 ジェンダーの壁を突き破り、人を愛することができる自分に気付いた耕太君。そして、人から自然と愛され、「耕太君のためになるなら何でもしてあげたい!」と思わせることができる、人としての器の大きさの鱗片を伺わせた(ヤンキー女子相手に)耕太君。
 結局セイジにはフられてしまいましたが、今回の一件は彼を人間として一回り成長させたに違いありません。彼が本当に幸せになるための新しい道が、今開かれたのです!

 耕太君の今後のバイセクシャルな人生に幸あれ!(そっち方向で決定なの?)

5. ジャージ姿の神崎さん(かってに改蔵)

 あの神崎さんが、王子でテニスな恰好を!
 そんな! 神崎さんはシードアスカガな人だったんじゃなかったのかよう!
 よりによっていきなり王子テニスにジャンル換えするだなんて、あんまりですよ神崎さん!

 いやその、なんかちょっと神崎さんが転んだのが悔しかったからつい!(うるさいよ)

 で、今回の「かってに改蔵」のサブタイトルは「日向小次郎気取りかよ。」なのですが、この言葉は今回の神崎さんの恰好を当てこすったものであることは間違いありません。
 今でこそジャージ姿の男子は「テニスの王子様」の代名詞ですが、しかしジャンプにおける元祖ジャージ男と言えば、「キャプテン翼」の日向小次郎と20年前から決まっているのです。21世紀になった今でもジャージ姿でイタ飯を食べる男!(日刊オードリーさんの4/8参照)

 ジャージ男の世界に飛び込むなら、神崎さんもゆめゆめ「キャプ翼」をあなどるなかれ! オレが昔初めて地元の同人誌即売会に行った時なんか、そりゃあもうそこらじゅうに「キャプ翼」のへぼんな同人誌が(辛い過去なので略)

番外:「絶対に!あんたをアマルガンに行かせない!」と叫ぶ団(暗号名はBF)

 理屈ではどうにもできない、師匠への変わらない信頼と愛情を訴える団少年の姿は、控えめに申し上げてもあまりに可愛すぎます。もし私が女子だったら、絶対にこのカットの団を見てクラクラ来ていたと思いました。
 あぶない! あぶない!(←違う意味でもう手遅れ)

 あと、「とらのあな」発表のコミックス発売予定表によれば、「BF」のコミックス2巻が早くも7月に発売になるそうです。1巻は今月18日に発売されるので、結果的に「BF」は二ヶ月続けてコミックスが発売されるということに。サンデーの新人作家の作品がこういう売られ方をするのは珍しい気がするんですけど、一体どんな事情があるのでしょうか。
 ……アニメ化?(何で?)

Posted at 00:00 | WriteBacks (0) in マンガ::週刊少年サンデー
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://whatsnew.c-www.net/comic/sunday/0427.trackback
Post a comment

writeback message: このサイトのコメント受付は終了しました。

powered by blosxom  track feed