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いやその、今週の「結界師」で一番グッと来たキャラは、本当はヒゲ兄貴こと正守じゃなくて彼の結界に反応してゾクッと来た表情を見せた時音の方だったりするのですが、そっちは今回のストーリーの本筋ではないので、残念ながら今回はこちらを。
「烏森を永久に封じて災いの元凶を取り除きたい!」と決意を表明した良守に対しては「いいんじゃない? やってみなよ
」と、まるで好きな女の子に告白するかどうか悩んでいる中学生男子の相談を適当に聞き流す大人のような対応を見せた正守でしたが(変な例え)、でも良守の決意を聞いた直後に「町中に結界を巡らせて異形を探す」なんて自分でも無茶だと判っているような行動に出てしまうところから考えると、やっぱり本心では弟の決意に対して色々と思うところがあるみたいです。陰からこっそり男子の恋を応援する大人みたいで格好いいです(変な例え)。
また、その後の良守と祖父との対話では、「裏会」での彼の立ち位置にも含みを持たせていますし、やっぱり彼は「『裏会』の側に立って烏森の力を得ようとしている」単純な悪役という訳ではなさそう。
ただ、だからと言っても、単純に良守達の味方という訳でもないのも、また間違いないでしょう。個人的な裏ヒロインである夜未をいいように操って「裏会」の中で何かやらかそうとしているのも気になります。やはりこの男は、今後のストーリーにおいて大きな鍵を握る存在となりますね。
それに、やっぱり実の兄弟はライバル関係である方が、少年マンガ的に盛り上がりますしね! 墨村の正当後継者となれるのはただ一人! みたいな!(まちがい)
何にしろ、烏森を巡る各人の思惑が巡り始めたことで、いよいよこのマンガは本格的にストーリーが動き始めたと見るべきでしょう。
夜未の今後が気がかりです。
いやその、今週の「道士郎でござる」で一番グッと来たキャラは、本当は健助じゃなくて「早乙女と呼べー!
」と激高する前島君の方だったりするのですが、そっちは今回のストーリーの本筋ではないので、残念ながら今回はこちらを。
今回の事実上の主役となった健助君は、基本的に彼は読者と「常識」を共有して作品世界を観察する、いわゆる『読者にとっての視点キャラ』的なポジションに位置するキャラクターであると言えます。
そういう立ち位置にいるキャラなので、彼はこのマンガの中では常識外れな道士郎や校内のヤンキー達のおかしな行動に対して常識的な見解からツッコミを入れる『傍観者』に徹するものとばかり思っていたのですが、でもなんか意外に早くも彼に成長の兆しが訪れた模様。まあ、いかなツッコミ役といえども、道士郎に最も近い位置にいる彼もまた「道士郎効果」の影響を受けていた、ということなのでしょう。
たった一人の男が、無感動・無関心が支配していたつまらない世界を書き換えていく。なんて清々しい、少年マンガらしい少年マンガなのでしょう。西森先生すごいなあ。伊達にヤンキーばっかり描いてた訳じゃなかったんだなあ。
周囲のヤンキーのみならず視点キャラの健助君までもが変わり始めた今、このマンガもまた本格的にストーリーが動き始めたと見るべきでしょう。
個人的には、「早乙女と呼べー!」と激高する前島君が、再び道士郎からクズ呼ばわりされないかがどうか気がかりです。
「どちらかが出れば、どちらかがへこむ。本当にいいコンビよね。
」
いつも二人でいれば、もう大丈夫ね
ああ、なんか「改蔵」の部長が勝手に二人をとりまとめるような台詞を!
彼女は本当に心からそう思っているのか! ちょっと違うような気がするよ!
「あなたたち二人は、
」
この扉の向こうにあるものを、手に入れる権利がある
そして、改蔵と羽美に、このマンガに引導を渡す役割を押しつけようとしているよ! 今週の部長は本気だ!
こわい! 部長がこわい!
そんな訳で、当初の予告通り「かってに改蔵」は次回で最終回を迎えることに。
最終回の作り方には定評がある(らしい)久米田先生の引き際に注目したい。
そして、同時に「美鳥の日々」も次回で最終回。基本的にはアニメ版最終回と同じような話になりそうですが、マンガならではの奥深い心理描写を期待したいところです。
終盤のキーアイテムとなった美鳥の日記は、個人的には以前「人間に戻った美鳥がかつての自分が書いた日記を読み、失っていた過去の記憶を取り戻す」ために使われるのかなーと予想していたんですけど、逆にセイジが美鳥の本当の気持ち――右手の立場から巣立ち、改めて自分の意志で告白したい――を知るために使われたのが興味深かったです。
このマンガは、ダメ人間の美鳥を引きこもりから脱却させるのが本来のテーマなので、あくまで美鳥が自分の意志で自分の身体に戻り、そして自分の意志でもってセイジに告白しなければ、美鳥の引きこもりが治ったことにならないんですよね。がんばれ美鳥! 引きこもりからの脱却を目指せ!
國生さんってホントにいい娘ですね! 部下として一人欲しいです!
職場で隣の席からあの瞳で冷たく見つめられたら、気分転換でネットとかヤフオクとか絶対できないよね! 仕事が進みそうだなあ!(プレッシャーで)
そして、今週のサンデーを読みながら、「オレはこんな秘書が欲しくて社長になったんだーっ!
」と泣き叫んでいる中小企業の社長さんが3人くらいはいたんじゃないかと妄想。
マジョラムってホントにいい娘ですね! 夜の部下として一人欲しいです!(夜?)
というか、ギャンビットの仕事を彼女がパートタイムでこなしていたのは意外です。「夜の看護婦」同様、雑誌編集者もどっちかと言えば仕事するのは夜みたいなイメージがあるのですが、仕事がブッキングしたりはしないのか。というか、そもそも仕事してるのかこの人(主にギャンビットで)。秘密の多い女だと思いました。
にしても、さすがに今週はいつにも増して掲載位置が微妙。「BF」は安定して面白いマンガだと思うのですが、何だか不遇な気がします。
この前チャットで話している時に「今週のサンデーの表紙で、イラストが丸で囲まれているマンガは打ち切り候補なんじゃないの?
」みたいな不遜な話題が出てきたのですが、あながちこの推測が間違ってない気がして怖いです。「BF」と同じく丸で囲まれてた「D-LIVE!」も、キマイラに最終ボスとしての風格が出てきたり、百舌鳥さんがしきりに「次の世代に…」みたいなことを言い出すようになったりと、まとめに入る雰囲気が出てきたしなあ。「美鳥」は次回で終了だしなあ。「俺様は?」に至っては、もう何がどうなってんだか全然訳わかんないしなあ。
次々号以降の新連載が気になります(まとめ)。
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