2004/10/04

■肉! うまそうな肉!(ラミアを見ながら) サンデー44号ダイジェスト感想

  1. 今後に期待のクロザクロ
  2. 今週の道士郎でござる
  3. 相変わらずなフェイスレス(からくりサーカス)
  4. 今週のラミア(ダンドーネクストジェネレーション)
  5. 定点観測:今週のモンキーターン

1. 今後に期待のクロザクロ

 気が付けば、自分の中では「結界師」と並んで今のサンデーで今後が気になるマンガの筆頭格にまで上がって来た「クロザクロ」。
 ザクロの意志に反してあくまで人間として自分の中の傀牙と戦う意志を固めてようやく主人公らしくなってきた幹人と、理由はどうあれ自分のプライドを確立するために確固たる意志を持って鬼牙を狩ろうとする姫葉という、敵対してるとも言えるし共闘しているとも言える二人の微妙な関係が今後どうなって行くのか、かなり興味が沸いてきました。
 そのうち、幹人君が姫葉のちちとかしりとかふとももとかを「肉! うまそうな肉!」とお年頃の男の子っぽく意識するようになると、思春期ラブコメディみたいで微笑ましいんですけどね。喰うか狩られるか。まさに命がけの恋。

 このマンガの残る欠点は、出てくる傀牙達にどれもまだいまいち個性がない点でしょうか。単なるやられ役でもちゃんと個性を持たせてキャラを立ててる「武装連金」なんかを読んでしまうと、「クロザクロ」の傀牙達もただ狩られるだけじゃなくてもっと頑張って欲しい! いずれは「パピ★ヨン!」クラスの変態台詞を平気で言えるキャラが見てみたいな! とか思ってしまうんですけど、これは私のわがままなのでしょうか(わがままです)。

 あと夏目先生は、やっぱりカラーページが苦手なんだなと思った。

2. 今週の「道士郎でござる」

 「ちょれー事いってんじゃねーよ! テメーがやってる事だろーが!

 不良描かせたら少年誌随一の実力を誇る西森先生の偉大さを、改めて認識させてくれるエピソードでした。
 毒をもって毒を制す。ヤンキーをこういう形で世のために活かすストーリーを描けるポテンシャルを持ってる「道士郎」ってマンガは、やっぱり凄いわ。

 個人的にはこのマンガすげえ面白いと思うのですが、掲載位置がこの場所だということは、やっぱり世の健全な少年達にはこの面白さが判ってもらえてないのでしょうか。不安です。

3. 相変わらずなフェイスレス(からくりサーカス)

 「僕はエレオノールと二人、人類が死滅するのを待つことにするよ

 ヤバい! この思想はヤバいです! 「自分以外の男が全て死滅すれば自分がモテるはずだ」という考え方は、「神聖モテモテ王国」のファーザーと同レベルです!
 つまりフェイスレスは、自らがナオンにモテモテになる神聖モテモテ王国を建国するためにモテる男を皆殺しにすることを決意し、オートマータ軍団を結成したということに! これって早い話が、「モテモテ王国」で言うところのMG部隊と一緒じゃないですか!
 ファー様ですら成し遂げられなかったモテモテ王国建国の野望に挑むフェイスレス! かっこいいなあ!

 ああ、でも、そのアプローチはダメなのです! 「自分以外の男が全て死滅すれば自分がモテる」なんてこと考えるのはダメ人間だけなのでフェイスレスはダメ人間決定なのですが、ダメ人間はそんな考えをしているが故に、女からモテることは未来永劫ありえません!
 ダメだからモテない! モテないからダメ! この循環構造こそが、フェイスレスを支配している「地獄の大きな機械」の正体なのです!

 誰かフェイスレス様に、筋肉少女帯の「踊るダメ人間」を聞かせてあげて下さい!
 この世を燃やしたって、一番ダメな自分は残るぜ!

 そんな感じで、モテないダメ男の悲哀と執念の化身となったフェイスレスに、婦女子からモテモテな勝が挑むという構図に収斂されつつある「からくりサーカス」。
 心情的にフェイスレスの辛さがよく判る独身男性な私としては、いつか彼が「モテない奴は何をやってもモテない」という世界の真理に到達し、モテない苦しみから解脱して過ちを悔い改める旅に出る日が来ることを願って止みません。

今週のラミア(ダンドーネクストジェネレーション)

 掲載位置の関係で紹介順序はこの位置ですが、サンデー44号はまさにラミアのためにあったと言えます。言うなれば週刊少年ラミア
 大股開いて麻酔銃撃ったり、腰を前に突き出した状態でレザースーツのジッパーを降ろしたり、尻を露出したり、淑女のコスプレして「私が色々教えて差し上げますわ」と意味深なことを言ったりと、過剰な程のラミアっぷりばかりが印象に残りました。
 余りのラミアの強烈さに、ウブでいたいけな少年に過ぎない竜之介君は震えが止まらない様子(まちがい)。

 万乗先生の次回作には、スポーツマンガじゃなくてラミアマンガをお願いします。

5. 定点観測:今週のモンキーターン

 前回の感想で「洞口から負けオーラが出ている」と書きましたが、やっぱり洞口負けましたね(確定口調で)。

 まあ、今回の洞口のレースの目的はダービー制覇じゃなくてあくまで波多野への制裁ですので、せめて波多野が勝たないように散々足を引っ張って邪魔して頂きたい。そして、自分がダービーで勝てないのも、青島さんが幸せになれないのも、みんな波多野が悪い! 自分と青島さんの運命は、波多野が回す地獄の大きな機械に操られているんだ! と思い込むようになり、フェイスレスのようなモテない男の悲哀と執念の塊と化した狂気の化身となって欲しい。

 やっぱり洞口は、フォースの暗黒面に引き込まれてこそ光るキャラですよ(←波多野痛い目同盟の立場は?)。

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