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「君も決めなければならない。リィエンという友の死か、全世界の人々の死か、どちらかを
」
大切な人の命と世界の運命を天秤にかけられる、という展開はヒーローもの作品のクライマックスとしてよくあるパターンではありますが、それだけに読んでて盛り上がるのも確かです。
魔界の王の力とは絶対的なものであり、それだけに王となる者には、自分が行使すると決めた力が及ぼす全ての物事に対する責任を背負う"義務"と"覚悟"が必要となります。清麿が言う『決して逃げられない究極の選択を背負う覚悟
』とは、即ち王たるものが持たなければならない資格そのものでもあるのです。
「ファウード」という巨大な力を復活させる鍵となることで、図らずも世界の命運を背負うこととなったガッシュ。いよいよ物語は、ガッシュが「王」となるための英雄譚的色彩を帯びて来たと感じました。
そんな感じで今週の「ガッシュ」はこれからに向けて盛り上がれるいいお話だったんですけど、ただ一つ間違っているところがあるとするならば、究極の選択に迷うガッシュに「甘ったれめ! お前が決めるんだ!
」と決断を促す魔物・リーヤのデザインが、やたら可愛すぎるので迫力に欠ける点でしょうか。
リーヤちゃんモコモコの着ぐるみを着てあったかそうでちゅねー(バカ)
微妙な掲載位置を常にキープしながらも、着実に連載回数を積み重ねて来た「D-LIVE!!」。
今のサンデーで2年間連載を続けるのはかなり難しいことを考えれば、何だかんだで「D-LIVE!!」は連載作品として成功しているですよねー。大したものです。
それで今週はついにマン島TT編完結。
口では「俺の背中が見えなくなった時点で俺とお前は敵対関係だぜ!
」とかツンツンした台詞を言っておきながら、心の中では「今度はお前と差しで戦ってみたいぜ!
」とデレデレしたことを妄想している、最後の最後までツンデレ系キャラとしての誇りを貫き通したロコが徹底的に可愛かったエピソードとして、永遠に記憶していきたいと思いました。
今回の「クロザクロ」は、ニワトリをぼんやり見つめながら、何気なくお互いのことを考えてる幹人と九蓋の相思相愛っぷりに萌える回と認識しました。
ああ、自分が独身男性じゃなくて、カップリング大好きな女子に生まれていたら(以下略)。
あと今週は、敵だか味方だかよく判らない不審人物が6人まとめて見開きページを使って登場しましたが、この中で人間的にまだしもマトモそうに見えるのがたった一人だけ(右から2番目)しかいないのが気掛かりです。ギリギリで乙種合格レベルなのが一人(一番右)。左側にいる残りの4人は、明らかに容姿で人生アウトです。このまま平松伸二氏のマンガ「ブラックエンジェルス」の世界に行っても敵役として立派に通用しそうなフリークスっぷりがたまりません。
こんな連中と比べれば、「傀牙の上位種」と謳われるザクロやスグリ達の方が、まだしも『人間』に近いのではないか? と思いました。最近の「クロザクロ」に出てくる連中って、何だかこんなのばっかりですね。勿論、個人的には大喜びです。
先週いきなり「性格の悪いヒロインの許嫁」なんてネガティブな存在が出てきたので、作者はどんなつもりでこのキャラを出したんだ? と訝しんでいましたが、今週の物語を読んで納得。彼(橘ワタル)はハヤテの直接のライバル的な存在ではなく、あくまで「ホレてる伊澄とハヤテとの関係を誤解して突っかかってくるトラブルメーカー」に徹する方向で攻めるキャラな訳ですね。
彼が出れば必然的に伊澄の出番も増えてくるので、必然的に伊澄とハヤテとの絡みも増えることになり、物語は更に『勘違いドタバタラブコメ』みたいな雰囲気に。上手いこと仕掛けを作ってるなあ、と感心しました。
あとちょっと面白いのが、ハヤテにしろワタルにしろ、どちらも「年上の女性に惚れている」という点。年上の女性に永遠の憧れを持つ男性心理を突くことを狙っているのでしょうか。それとも、単に作者の趣味なのでしょうか。
とりあえず畑先生は、年上萌えに並ぶ先生のもう一つの趣味である「女装癖」を満たすため、とっととワタル君を女装させるべきです(決めつけ)。
宝田と同レベルのバカ勝負に熱中していた北大路の前に颯爽と登場し、遙かな高見から北大路を尊大な態度で見つめる光爾。彼の存在に気付き、己がなすべき本当の使命を思い出した北大路は、ついに本当の実力を発揮し始めるのであった!
まだ第一回戦なのに、まるで最終決戦間近クラスの格好いいシチュエーションだなあと思いました(縁起でもない)。
おそらく、これで第一回戦はあお高の勝ちで決定でしょう。北大路と宝田はバカさ加減においても野球の実力においてもおそらく同レベルですが、本当の意味での"ライバル"を持っている北大路と持っていない宝田の差が、勝負の結果となって現れたのだ! みたいな展開になるんじゃないかと予想。
個人的には、河北タケシ氏の「やってくる!!」の勝ちと判定しました。
「犬ちゃん」の頃からこの人の作品が醸し出す微妙な雰囲気が好きなので、河北氏にはこの調子でこれからも頑張って頂きたいと思います。
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