2006/01/06

■サンデー5・6号感想:聖結晶アルバトロス

聖結晶アルバトロス

 図書館で主人公が大暴れする今回のエピソードのサブタイトルがよりによって「図書館では静かに」となっているところに、作者の若木民喜先生のセンスというか、独特の余裕を感じます。
 実は若木氏はすごい大物なのかも知れない。

 そして今週のエピソードでは、ヒロインのアルバトロス(以下、アルバ子)が「そんな間抜けじゃありませんっ」とツンツンしているすぐその上でモノバイルの怪物がニヤリと笑っているシーンに、超ときめきました。
 強情を張って強がっているアルバ子の表情、自らの危機に全く気が付いていないアルバ子の鈍くささ、そしてその危機を招いた原因が彼女自身の素直じゃない性格にあるところ、全てが萌え要素です。

 基本的にアルバ子は、敵に襲われてヒドイ目に遭うことによってその魅力が増して来る被虐系ヒロインだと私は思うのですが、彼女がヒドイ目に遭う大きな原因の一つとして『状況を全く読めない強情な性格故に、自らトラブルを呼び寄せている』という理由付けがなされているため、読者も余計な義憤や理不尽な展開へのストレスに駆られることなく、「ああ、この子の勝ち気っぷりはカワイイなあ」と安心してヒドイ目に遭ってるアルバ子の挙動に萌えることができるところが良いですね。
 つまり「アルバトロス」は、必要以上に読者を不快にさせない細かい気配りができている作品と言えましょう。多分

 そんな「アルバトロス」の現段階での最大の問題点は、敵キャラにイマイチ個性が感じられないところ、および変身後のアルバ子モードよりも変身前のゴミ子モードの方に妙な人気が出てしまっていることなのではないのでしょうか。
 前者については今週登場した謎のロンゲ君の活躍に、後者については(ヤマカムさんも述べているように)変身後もメガネを着用する、などの魅力強化が期待されるところです。

Posted at 00:18 | WriteBacks (1) in マンガ::週刊少年サンデー
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Posted by ガチ勝負 at 2006/06/23 (Fri) 11:14:06
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