「こんな話を知っているかね?
」
グリシャム大佐が話したのは、どんな話ですか?
コミックス5巻を買いました。近所のヨーカドーの中に入っている小さな本屋で(購入特典:レシート)。
でも、その小さな本屋でも、ちゃんと「絶チル」は新装版「美神」と一緒に並んで平積みで売ってました。オレの気持ち判ってる! さすがはオレの近所の本屋だ!
そして話題のコミックス5巻のおまけ(絶チル没バージョン)ですが、個人的に気になったは最後のページに描かれているツインテール少女ではなく、その下に書かれた「そのあともイロイロあったけどな
」という小さな一文、およびその後ろに付けられた怒りの漫符でした。特に漫符。
このたった一つの符合の中に込められた椎名先生の感情を妄想するだけで、私なんかもう本気で泣けて来ます。
いやもう、超増刊に読み切り版「絶チル」が載ってから正式連載版に至るまでの間に、ホントにイロイロあったんでしょうね。サンデー本誌で「十五郎」や「旋風の橘」や「東遊記」が猛威を振るっていた頃、椎名先生はおまけネームに出てきたような設定をこねくり回しながら、編集部と壮絶な打ち合わせバトルとかをしていたに違いないのです。
没ネームの「皆本元エスパー設定」は、「いやでも主人公が女の子三人組ってのは少年誌的にはヤバいッスよ先生!」とか言われたけど、でも幼女三人組をどうしても描きたい! という葛藤から出てきた、折半的なものだったのかも知れません。というか、少なくとも私はそのように妄想しています。
もともと「チルドレン」には週刊少年誌作品としてはいくつか文法違反があり、そこんところでこの数ヶ月すったもんだしてたんですが、結局その問題はほとんど改善されてないままなんですね。
でも結局、おまけにも書かれているように、少年誌的な正しさよりも幼女三人組を優先し、「どうしてもコレが描きたいんだ! オレにはもうコレしかねえ!」と覚悟を決めて突破を図って編集部と衝突、そのバトルの果てが現在の「絶チル」に繋がっているという。5巻のおまけネームは、上の引用の「すったもんだ」の一環だったんだろうなあ、と思われます。
今回のおまけに掲載された没ネームは、「絶対可憐チルドレン」という作品が椎名高志という作家の怒りと覚悟でできていることを、久しぶりに思い出させてくれました。
にしても、最後のページに描かれているツインテール少女は、「アタシもう子供じゃないのよ! 抱いて皆本主任!
」とか日常的に言ってそうな小悪魔キャラっぽいですよね。萌えます(結局)。
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