2005/10/10
■絶チル12話がすごすぎる件について
今週のサンデー45号に掲載された「絶対可憐チルドレン」ですが、ZETTAI KAREN BLOGGING(愛称:絶ブ)で引っかかる件数が普段よりも多いような気がします。今回のエピソードを「読み切り版以来の傑作」と評するコメントもあったりして、評判は上々な様子。いやもう今回はホントに面白かったもんなあ。
また、今回のエピソードは、普段よりも多めにパロディが盛り込まれていることも話題の一つになっています。ですので、現段階で個人的に把握できたパロディとその元ネタを、簡単にまとめてみました。
「他にこういうのもあるよ」といったご指摘は大歓迎。
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- サブタイトル:プリンセス・メイカー
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→プリンセス・メーカー。ガイナックスが1991年に発売。プレイヤーが戦災孤児の少女を養女として引き取り18歳になるまで育成する、というコンセプトが当時のゲーマー層に大ヒット、ガイナックスを代表するゲームソフトとなる。
エンディングの一つに「娘がプレイヤーと結婚する」というものがあり、今回のサブタイトルは谷崎の野望からの連想で付けたものと思われる。
- 谷崎一郎
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→谷崎潤一郎。明治後期から戦後にかけて活動した小説家。代表作は『痴人の愛』など。
『源氏物語』の現代語訳に取り込んだことでも有名。谷崎潤一郎の名前を持ってきたのは、そこからの連想であると思われる。
- 梅枝ナオミ
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→「梅枝」:源氏物語の中の一節のサブタイトルに「梅枝」というものがある。源氏物語の各帖の名前は、女性の源氏名として好んで使われたという。
→「ナオミ」:谷崎潤一郎の作品『痴人の愛』の登場人物。『痴人の愛』は、カフェの女給であったナオミを見出した主人公が彼女を自分好みの妻に仕立てようとするも、逆に彼女の妖婦っぷりに翻弄されて破滅していくまでを描いた物語。
痴人の愛 (新潮文庫)
谷崎 潤一郎
新潮社
- キティ・キャット
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→子猫ちゃん。「キティ」「キャット」も共に猫を表す言葉であるため、「ネコ被ってる」という意味合いも持つ(らしい)。
「ワイルド・キャット」は野良猫。転じて、奔放で手が付けられない女性という意味合いも持つ(らしい)。
- 天井から落ちてくる金ダライ
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→ドリフターズのコントに出てくる定番のギャグ。アニメ版「月詠」の最終話に出てくる程有名。
タライを頭に乗せながら「すみませんごめんなさい」と謝るナオミは萌え。
- 超力招来
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→東映の特撮作品『イナズマン』の主人公が、サナギマンからイナズマンに変転するときの掛声。
- 「オヤジスイッチ入ります。」
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→安野モヨコの「働きマン」に出てくる「男スイッチ」のパロディ。
雑誌編集部で編集者として働く主人公・松方弘子は、締め切り前の緊急時になると『男スイッチ入ります。』のかけ声と共に「働きマン」に変身、血中の男性ホルモンが増加して通常の三倍の勢いで仕事をこなすようになるのだ! というマンガ(間違ってはいない解説)。
- 「次はおいちゃんの番だよ~~?」
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→「史上最強の弟子ケンイチ」のエロオヤジ・馬剣星がモデル。
でもおそらく薫の方がエロい。
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あと、大変にどうでもいいことなのですが、葵のスカートが薫のサイキックで破られたコマの後、葵の下半身がマンガの中で描画されていないことが気になります。これはきっと、読者のあらぬ妄想を刺激させようという作者の陰謀に違いありません。椎名高志おそるべしです。
Posted at 21:23 | WriteBacks (5)
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マンガ::絶対可憐チルドレン
最終ページ左下の「はーん!!」への反応が少なくて絶望した!
元ネタ追加
薫がナオミを追い回す際の「ど~こまで行くのかな~? ホラホラ~ もう逃げないのかい~?」は
「ルパン三世カリオストロの城」より、ロリコンの本家、カリオストロ伯爵のセリフ@時計塔の針の上かと。
初カキコで失礼します
冷静に考えると、スカートを破られた後の葵は
最後のページで薫と紫穂のジャケットが無かったことから
どちらかの物を巻いていたのでしょうが、タチキリぎりぎりに腰があるあたり
(多分原稿の方にはちゃんと葵の下半身が描かれていると思われます)
そこまで計算づくの椎名先生はやっぱり凄いなと思いました。
現在手元に資料がなくて確認はできないのですが、あの金ダライはエヴァの24話のパロもあるかもしれません。
「NERV」のロゴ入りの風呂桶のヤツですな。
椎名さんのサイトで、「フォースチルドレン」とも言ってましたし、「NERV」と「BABEL」のパロかも。
はーん!
久米田先生の南国のアレですよね
コスコスと合わせてご利用してください
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