2005/04/27

■近況報告050426

 今週の「いちご100%」の展開を読んでもあまりトキメかなかった自分自身に気付き、「もうオレは若くないんだ…」としみじみ実感致しました(挨拶)。こんにちは。

 今の私には、年齢的な若さ以上に、精神的な若さが足りません。「厨房的精神」というか、「頭の中の中学二年生要素」というか、みうらじゅん氏が提唱するところの「D.T.力」というか、そういうものが圧倒的に足りてません。
 もし私がリアルな中学二年生だったら、今週の「いちご100%」を読んで興奮しないといけないんですよ。「部屋の明かりが消えてから真中が帰るまでの間に起こったこと」を想像して、悶々としないといけないんですよ。勝手に脳内ストーリーを組み立ててハァハァしないといけないんですよ。
 読者に健全な邪さを抱かせる、「いちご100%」とは本来そういうマンガなんですよ。

 でも自分が最初に思ったことは「高校生でしかも初めて同士のカップルだから、絶対に失敗したはずだよな!」とか、「このマンガがこのままハッピーエンドで終わると思うのか! まだ、もう一波乱くらいは起こすつもりじゃないのか!」とか、「真中のやることだから信頼できねえ!」とか、違う意味で邪なことばかり。素直にエロ妄想に耽る楽しみを、みすみす自分で失ってしまいました。
 「BOYS BE...」とか「サラダデイズ」とか、あるいは最近の「いでじゅう!」とか、そういう手合いのラブコメマンガに対して心の中でファイティングポーズを取りながら読んでいた成果が、こんなところで発揮されてしまったみたいです。

 そんな感じで、今回ばかりは自分のひねくれた感性に反省しましたよ。
 帰りの電車の中で拾ったジャンプを読みながら(買えよ)。

武装錬金最終回

 そして、みんな大好き「武装錬金」が、ついに今週のジャンプで最終回を迎えてしまいました。展開を考えると「打ち切り」と言わざるを得ないでしょう。本誌で物語を完結させることができず、「完結編を赤マルジャンプに掲載予定です!」って告知を打たれる辺りが、同様にコアなファンの間から惜しまれつつ終了した「ごっちゃんです!」みたいで泣かせます。
 でもまあ、一番最期のシーンでカズキと斗貴子さんがラブラブになれたので、個人的には大満足です。ひねくれた自分でも、こっちの方は素直に祝福することができました。斗貴子さんと一緒なら、カズキはきっとどんな困難でも乗り越える意志を持つことができるでしょう。

 結局、掲載誌の中ではイマイチ「人気」に恵まれなかった感が強いこのマンガですけど、作品を通じて訴えたい作者のメッセージを伝えるための媒体として、また「読者に勇気を与えるマンガ」として、この『武装錬金』という作品は抜群に優れており、そういう意味においては私個人としては『傑作』と評価して良い作品であることに揺るぎはありません。
 「すまない…蝶野攻爵」「まだだ! 諦めるな先輩!」「俺達みんなが "お前達の味方" だぜ!」等々、今思い返すだけで思わずグッと来て涙が出てしまいそうになる名シーンの数々は、これからも永遠に自分の心に残ることでしょう。

 まあ、読み直してみると途中で色々と細かい(連載マンガとしての)戦術ミスや欠点があったりするのも確かなのですが、でもコミックス掲載のライナーノートを読んだりなんかしているうちに「作者がこうなんだから、このマンガは結局こうなるべくしてこうなっちゃったマンガなんだよなあ。仕方ないか」と納得してしまうだけの作者の勢いを、このマンガからは感じることができるような気がします。
 「武装錬金」に関しては、和月先生の作家としてのの個性が、特に色濃く出ているような気がしてなりません。

 というか、ぶっちゃけ何が悪かったんですかねこのマンガ。やっぱり、少年誌に掲載されているにも関わらず、主に少年以外の年齢層にばっかりヒットしちゃったのが悪かったんでしょうか。そういう人達が大好きな変態が沢山出て来たしなあ。
 「スピンちゃん」が打ち切られた時に椎名高志先生がコメントした、「我々大きいお友達にとって少年誌はもうあまり居心地のいい場所ではないのかも」という言葉が、ますます我々のような読者の心に重くのし掛かる時代になってしまったのは確かなようです。

『GSホームズ極楽大作戦!! ~血を吸う探偵~』

 以前メモで触れましたが、改めて。

 来月発売のサンデーGX6月号において、椎名高志先生の新作読み切り『GSホームズ極楽大作戦!! ~血を吸う探偵~』が掲載されることが発表されました。  以前サンデーGXに掲載された、『椎名百貨店超GSホームズ極楽大作戦!!』の続編の位置付けの作品であると思われます。

 元々今年の1月に作者のサイトでその存在が公開されていたマンガではあったのですが、この時期まで掲載が伸びた理由は割と謎。多分、実質的な主人公が吸血鬼の少女だということで、まだ1月にはアニメが放送されていた「月詠」とネタが被ることを避けたのか、あるいは4月からアニメが始まった「エマ」のおかげで、ますます(「ホームズ」の舞台でもある)ヴィクトリア朝時代のイギリスのブームが加熱するのを見越した戦略的な決断があったのか、どっちかだと思います。思います(決めつけ)。
 それとも、来月辺りにサンデー本誌で「絶対可憐チルドレン」の連載を始めて、同時に盛り上げる計画でもあるのかな!(なさそう

 今回はネタが吸血鬼なだけに、往年の「GS美神」キャラであるピートやブラドーの登場が期待できそう。
 とりあえず、原稿速報のイラストの少女は当時のピートが女装した姿ではないか? という妄想を提唱しようかと思いましたが、でもたったの200年前程度では、ピートがここまで可愛く化けられる程幼いとは思えないので断念します。それに、どうせピートに女装させるなら、ヴィクトリア朝時代のメイドさんの格好させたいですしね。ですしね(決めつけ)。

 よくこんな発想しかできないのにファンサイトを名乗れたものだなと思いました。

Posted at 00:00 | WriteBacks (3) in 更新情報
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こんにちは。以前fukaz55の方に書き込みした者です。こちらには初めてお邪魔します。

私も、今週のいちご100%の内容に対する某匿名掲示板関連スレの興奮状態に全く付いていけず、「これが若さの違いというものか……_| ̄|○」と複雑な思いを感じておりましたので、嬉しくなって書き込みしてしまいました。

また、武装錬金の最終回について、ともすれば「あれが悪かったんじゃないか、これが悪かったんじゃないか」という間違い探しに陥ってしまいそうな暗い雰囲気の中で、「それでも自分にとっては傑作だ」と言い切った文章に出会えた事は涙が出そうに嬉しかったです。
傑作、名作とは個々の心の中に住むものだと思います。
例え数多の欠点を数え上げる事が出来たとしても、私にとっても武装錬金は傑作でありますし、カズキと斗貴子さんはこれからも大好きなキャラクターでありつづける事でしょう。

書き込むタイミングを逸していましたが、深沢さんのコミックス5巻紹介記事(2004/11/09付)は、武装錬金と5巻の魅力が凝縮された名文だと思います。今読んでも胸が熱くなります。

いきなりの長文カキコ失礼致しました。それでは、また。

Posted by HS at 2005/04/27 (Wed) 14:19:49

■ 錬金

>というか、ぶっちゃけ何が悪かったんですかねこのマンガ。

一番大きいのは、「アンケート人気を気にしすぎた」ことじゃないでしょうか。単行本のライナーノートを見ると臆病なまでにアンケート結果に気を使っている様子が繰り返し語られていますが、たぶん、作者の資質から言って、アンケートにダイレクトに跳ね返ってくるお子様層に迎合するのは、むざむざその長所を矯めてしまう結果につながるんだと思います。短期的なアンケート結果からは見えてこない、長期的な影響をこそこのマンガは起こし得るし、そこを重視すべきだったと思うのですが…。

>読み直してみると途中で色々と細かい(連載マンガとしての)戦術ミスや欠点
>があったりするのも確かなのですが

私にも、思い当たる点は色々。もし C-WWW 近傍で反省会が開かれるのならぜひ参加したい所存です。

>「武装錬金」に関しては、和月先生の作家としての今の個性が、特に色濃く出ている
>ような気がしてなりません。

まったくもって同感。さらに言うなら、和月氏の作品は当初から一貫して、氏の信念が色濃く出ている、という個性の強いマンガだと思います。

■ GSホームズ

>今回はネタが吸血鬼なだけに、往年の「GS美神」キャラであるピートやブラドーの登
>場が期待できそう。

ブラドーは700年ほど眠っていたようなので、登場するにしても回想シーン・過去シーンに限られそうですね。でも、せっかくだから、これを機会にピートの母親なんかが回想の中で登場したりすると嬉しいです。

何にしろ DVD-BOX を見送った者にとって久々の「極楽」物、じっくりと楽しみたいですね。

■ (オマケ)いちご

>「部屋の明かりが消えてから真中が帰るまでの間に起こったこと」を想像して、
>悶々としないといけないんですよ。

「結構ドスンバタンするだろうに、親のいる家の中でやらかすかあ!?」というような不粋な分析を吹き飛ばして、美しいファンタジーとして完成させる妄想力が必要とされるわけですね(笑)。

Posted by 井汲 景太 at 2005/04/28 (Thu) 03:04:11

遅くなりましたがお返事

>HSさん
 いつもお読みになって下さっているみたいで感謝!

 自分の心に少しでも引っかかるところがあれば、堂々とファンを名乗って一向に構いません。
 特に「武装連金」は、ダメな部分も「武装連金のやることだから仕方がない」と愛せるところが大好きです。欠点を上げてブチブチ文句言うよりも、欠点を「このマンガはここがダメなんだよな!」と笑って楽しめるファンになりたいですね。

>井汲さん
 「駒木博士の社会学講座」で、「武装連金」が抱える構造的な問題点を「週刊少年マンガ誌の限界」「ジャンプシステムによる弊害」の二つに要約して語ってましたけど、結局このマンガをジャンプという一番制約が厳しい雑誌で始めてしまったこと、そしてその制約を乗り越えることができなかったことに尽きると思います。
 和月先生のマンガを最初から最後まで通してリアルタイムで追いかけたのはこれが初めてだったんですけど、こんなに面白い人だったなんて!(失礼)と感じました。「るろ剣」も改めてマジメに読んでみたいです。

 「ホームズ」はピートの活躍に期待。
 カオスとマリアにももう一度出てきて欲しいです

Posted by fukazawa at 2005/04/30 (Sat) 16:02:57
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