「武装錬金」の掲載位置が上がってる!(挨拶)
ジャンプでの掲載位置に関わらず、ここ最近の「武装錬金」の盛り上がり方はスゲエです。特に今週は超スゲエ。
第一話をリフレインするかのような、「妹を助ける」というシチュエーションの再来!
第一話と変わらないカズキの信念! 変わってしまったカズキの姿の中に変わらないものを見出し、兄を信頼するまひろ!
カズキと斗貴子が「味方」であることを生徒達に認めさせるために行動した友人一同!
それに呼応し、自ら戦おうと立ち上がったクラスメート達!
モザイクがかかるくらいグロいプロセスを経て、合体して巨大化する敵ホムンクルス!
それを一撃で破壊するカズキ!
強い! 強過ぎる! 斗貴子さんもビックリだ!
そしてついにみんなのアイドル・パピヨン蝶野が登場! どうなるのこれから、ってところでエンド!
うわーい何だこの面白さ! この密度の濃さ! 泣ける! 超泣けるよ!
ただ、この密度の濃い面白さをもたらした最大の要因が「連載がもうすぐ終了するので、限られた話数でこの作品が描きたかったことを全て表現しようとしている
」ところにあるとしか思えないってのが、何とも皮肉というかせつないと言うか何というか。
せっぱ詰まった状況だからこそマンガが面白くなることもある、という感覚をジャンプで味わったのは「バオー来訪者」以来のような気がします。
パピヨン蝶野の変態ぶりや斗貴子さんのブチマケっぷりなどのおもしろおかしな要素が話題になりがちな「武装錬金」ですが、というか私もこれまで喜んでそういうことをネタにして来たのでアレなんですが、この作品の本質はあくまで主人公のカズキの真っ直ぐな信念を「武装錬金」という存在を通じて表現することにある、と私は思っています。斗貴子や蝶野の存在は、むしろカズキの「信念」を表現するための視点を読者に提供する、パートナーとしての役割を果たしているのです。
何か表現したいテーマがあり、それを表現するために数々のキャラクターやその関係性が構築されている――という意味において、この作品はとてもよく設定が練られていると思います。作品の土台が安定しているので、蝶野やブラボーやムーンフェイスといった度を超えた変態達が大暴れしようが、ちゃんと物語が破綻せずに成立しているのではないのでしょうか。
そして現在の展開は、その「テーマ」がかなり明確に表現されています。ここに来てテーマ性を明確に打ち出して来たのは、やっぱりこの物語がいよいよ終盤に差し掛かってきた証拠なんだろうな、と思う次第です。
「武装錬金」はジャンプの連載作品としてはイマイチ成功しなかった作品かも知れませんが、「良質な少年マンガ」として後世に語られるようなタイプの作品になりそうな気がします。「るろうに剣心」とは違った意味で、和月先生の代表作になりそうな、そんな感じ。
…と、こんなことを書いておきながら連載が終わらなかったらどうしよう(笑)。
ガンバレ和月先生!(←フォロー)
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あと今週のジャンプでツボにハマったのが「ゲドー」の機関銃眼。
このくだらなさが最高。もちろん誉めてます。
――は、蝶泣けるじゃないのね(笑)
はじめまして>挨拶
今週のジャンプでアシスタント募集してるんですよね…和月先生。
いや、しかし…
「蝶」を付けていいのは、蝶野をネタにした時だけなのです(自分ルール)。
確かにアシスタント募集してましたね和月先生。
上ではああ書きましたけど(笑)、やっぱり続いて欲しいのが本心です。
せめて秋まで続いてくれれば、より理想的な少年漫画に近づくのに! と願ってます。
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