2004/03/26

■「相変わらずの死神ぶりだな毛利名探偵」サンデー17号感想

  1. ダンドーネクストジェネレーション
  2. 馬連華さん(史上最強の弟子ケンイチ)
  3. ラクロス部(美鳥の日々)
  4. 「こわしや我聞」の微妙な掲載位置
  5. 「あんたら二人、入籍させといたから」(かってに改蔵)

1. ダンドーネクストジェネレーション

 前作「DAN DOH!! Xi」において新庄先生からゴルフ道の奥義を継承し、人間がプレイする「ゴルフ」のレベルを超越して神の領域に足を踏み入れて半神と化したダンドーが、アニメ化というムーブメントに乗り、今再び我々人間が住む俗世界に帰って来ました!
 奇跡だ!(おおげさ)

 で、「ネクストジェネレーション」と銘打つからには、ダンドー達が一学年進級してダンドーに憧れてゴルフを始めた下級生の少年達から「ボクをダンドー先輩のスールにして下さい!」と告白されるみたいなお話になったり、あるいはダンドーとラミアがめでたく結婚、二人が交配してできた萌え要素満載な子供が主人公になり、両親から受け継いだ才能とソソる性格と風貌を武器にゴルフ界で大暴れ! みたいなお話になるのかなー、と連載前は妄想していました。半分本気で
 ですが、実際は新庄がダンドーを含む世界各地のゴルファー達を手紙で呼び出して一堂に会させ、そこで格闘大会(まちがい)を開いて悦に浸ろうと画策するという、まるで「キングオブファイターズ」みたいなお話になりそう。あるいは「ファイターズヒストリーダイナマイト」。勿論新庄の立場はカルノフ(もう誰にも判ってもらえない比喩)。

 あと、いくらゴルフで神の領域に近付こうが、相変わらずダンドーは余計な苦労をする星の下にいるのは変わらないみたいで、ちょっと安心しました。しかも、なんか演技が巧くなってますよ彼。殴られた時の表情のそそりっぷりにも磨きがかかってます。きっと、全英大会で優勝してからも色々と余計な苦労をして成長したに違いありません。
 今回もきっと、苦しんで苦しんで苦しみ抜きますよ! お楽しみに!

2. 馬連華さん(史上最強の弟子ケンイチ)

 馬連華って、元々こんなキャラだったっけ? と思ってしまう程、なんか徹底的に萌えキャラとしてチューンナップされて帰って来た感がある彼女。チャイナ服・バカ毛(しかも動く)・大きな鈴・そして大きなおっぱいと、何というかこうこれでもかと言わんばかりのキャラ萌え記号要素が投入されています。東浩紀氏に評論して欲しいくらいの記号っぷりです。
 サンデー内でも屈指の人気を誇る美羽にライバルとして対抗するキャラを作るためには、もはやなりふり構っていられねぇ! という、作者側の強い意志を感じます。

 にしても、こうやってみると中国はある意味萌え記号の宝庫であるというのがよく判りますね。
 コンテンツビジネス(要は萌えアニメと萌えマンガと萌えゲーム)がアジアのみならず世界に通用する産業として急速に注目を集めている中、彼女の存在は中国の潜在的な萌え能力の高さを示唆していると言えましょう。21世紀の経済は中国が中心に動くようになるのでは? とか言われているそうですが、まさか萌え産業においても中国が世界の中心に!?
 というか、マンガで天下国家を語るのは止めよう(すみません)。

3. ラクロス部(美鳥の日々)

 映画「猫の恩返し」や最近では「ふたりはプリキュア」など、フィクションの世界ではラクロスというスポーツは「いいとこの学校に通っている活発な女の子がやってるスポーツ」の象徴として使われていることが多いです。美鳥の友達もこの例ですね。
 しかし、現実の世界では、私はいまだに実際にラクロスをやっている女子高生や女子中学生を見たことがありません。都内在住の知人からは「ラクロス女子をよく見かけます」という目撃証言は得ているので、とりあえずこの日本に「ラクロス部」が存在している学校は実在しているはずなのですが、でも実際に見たことがない以上、私にとってラクロスはアニメの中にしか存在していないスポーツです。スポーツといえばサッカーしかやるものがない静岡県に生まれたのが悪いのでしょうか?
 つまり、私にとってラクロスとは、美少女フィギィア同士を戦わせる「機動天使エンジェリックレイヤー」とか、過剰にチューンされた鉄道モデルを走らせて競う「バトルゲージ」とかと同レベルの、フィクショナルな存在なのです。ラクロスはアニメ!(実際にラクロスやってる皆さんすみません)

 次週はアニメ化記念で巻頭カラーを飾るそうですが、でもなんか今週の話の流れからすると、次回は今のセイジとの関係に対して疑問を持った美鳥が「このままでいいの?」と悩んでしまう、そんな鬱っぽいお話になりそうな予感。
 こういう晴れのタイミングでそんな話を持ってくる井上先生は、どこまでもステキだなぁと思いました(きめつけ)。

4. 「こわしや我聞」の微妙な掲載位置

 先週は「暗号名はBF」の掲載位置の微妙っぷりを取り上げましたが、今週は同じく新連載の「こわしや我聞」が23本中の18本目というこれまた微妙な位置に。

 この作品に対しては、ネットで「もっとはっちゃければいいのに!」という意見を見かけたことがありますが、実際このマンガは國生さんにしろ辻原さんにしろ優さんにしろ本気を出せば色々な意味で破壊力抜群なキャラクターが揃っていますので、潜在的なポテンシャルはまだまだこんなものじゃないはずです。
 次回はいよいよ、その國生さんにスポットが当たる話を持ってくる模様。本気を出した國生さんの威力を思い知らせてやって下さい! お願いします!(誰に頼んでいるのか)

5. 「あんたら二人、入籍させといたから」(かってに改蔵)

 これって今週のオチに過ぎないのか、それとも次週への引きになっているのか、全然判断がつきません。
 もしかして次週、「かってに改蔵」に何かが起こるのか! それとも単なる文字通りの自爆テロ(むしろ不発弾)なのか!

 何しろ改蔵のやることなので、全く予測ができません。ガクブル。

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