□
「梢枝の首筋…
」
明かりの消えた部屋の中で青白く光ってる。
とても細い…首
ここだけ抜き出してみると、まるで妹に欲情してハアハアしてるいけないお兄ちゃんみたいだと思いました。萌える展開です。まさか、夏目義徳氏のマンガで妹萌えが読める日が来ようとは思いませんでした。今度の夏目先生は何かが違います。
そんな感じで兄が妹のうなじに一方的にときめいてる一方で、幹人同様に変な珠を飲み込んだ人が出てきたり、それを狩るハンター風情な人が出てきたりと、第二話にして早くも物語は急展開に。
狼男に変身した変な男もヤバかったですけど、その男を狩ったハンターは更に雰囲気がヤバそう。夏目先生の作品の特徴としてキャラクターの内面を「影」で表現する手法を使うことが上げられますが、彼の影の付きっぷりはやや異常。幹人と比較すると、彼の影っぷりがよく判ると思います。なんか性格暗そうですよねこの人(偏見)。
果たして幹人君は、根暗そうなハンターの手を逃れ、生意気な妹に対してクロザクロの力を存分に振るってうなじにハアハアする平和な日々を手にすることはできるのか?(平和?)
個人的にはこのコマに一番グッと来ました。この子カワイイなあ。
朔美という娘がどんな子なのかを、雄弁に語っている一コマだと思います。
でも、この回の本当の主役は皮村君で決まりでしょう。特に林田に対して言った「オメーが悪いわけじゃねーけど、少しはバチが当たっておいた方がいーぞ
」という台詞は、読者の激しい共感を巻き起こしたに違いありません。
もっとも、肝心の林田がまだあんな感じであり、森さんとの関係も永遠に進展しなさそうな雰囲気である以上、彼の気苦労はこのマンガの連載が続く限り永遠に続くことになりそう。彼の余計な苦労はいつか報われる日が来るのか。こなそう。かわいそう。
『国民的美少女・福原愛を、「ふぁいとの暁」のあおやぎ孝夫氏に描かせる
』というコンセプトを考えついた時点で、この企画は大成功です(断言)。カワイイ少年を描かせたらサンデー作家陣随一の実力を誇るあおやぎ先生が、その才能を『福原愛を美少女キャラに描く』ことに心血を注ぐとこうなるんだぜ! グズグズ泣く愛ちゃんはカワイイだろう! という、一人の作家のデモンストレーションとしても楽しめるマンガになっていたんじゃないかと思います。
ストーリーの方は、才能に目覚めて頭角を現す→才能の限界を感じて壁にぶつかる→厳しい修行の果てに必殺技を修得!→勝利!、という少年マンガのセオリーに沿った展開になっててビックリ。愛ちゃんの人生はマンガみたいにドラマチックだなあ!(言い過ぎ)
あとは、「サンデーで漫画化されたスポーツ選手は活躍できない」という嫌なジンクスを彼女が生み出してしまわないよう、アテネで活躍してくれることを祈るのみであります。サッカー代表の大久保も頑張れ。
高校を退学させられる主人公達をものすごい爽やかに描く西森博之先生は、やっぱり凄いと思いました。そこに道士郎がいると、「学校を退学になる」なんてネガティブイベントもたちまち爽やかに!(いいの?)
しかしこのマンガ、いきなり先が読めなくなって来ました。道士郎が来たことで荒んだ学園が変わっていく! みたいなコンセプトでしばらく行くのかなと思っていた(しかもそれが相当オモロかった)だけに、ここで彼らが道理を通したことで結果的に集団退学してしまう行動に出たのはちょっと意外。先行きが気になります。
しかも最終ページのハシラには「次号、超絶(クライマックス)ボリューム22P!
」と嫌なことが書かれていますよ!
まさか次回が最終回なのか! マンガの中では世界の危機が再び進行中ですが、むしろこのマンガそのものが危機だ!
そんな中でも、腕を頭の後ろで組んでバストを強調したポーズをアム姉に取らせる作者のセンスは、只者ではないと思いました。よくわかってらっしゃいます。
writeback message: このサイトのコメント受付は終了しました。