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10月から「焼きたて!ジャぱん」のアニメが放送開始ということで、「ジャぱん」が今週のサンデーの巻頭カラーを飾りました。
21世紀に始まったサンデーの連載作品の中ではおそらく「金色のガッシュ!」の次くらいにヒットしている作品であり、その上マンガ好きな層(=要はオタク)にファンが多い「焼きたて!ジャぱん」がゴールデンタイム枠でアニメ化されることにより、サンデーのメディアミックス戦略はついに一つの頂点を迎えた――と言っても良いのではないのでしょうか。
サンデーの思惑はともかく、あのキャラ達がアニメ化されて動き回ったり派手なリアクションを繰り広げたりする姿は、想像するだけで楽しそうではあります。リアクション料理アニメの金字塔「ミスター味っ子」を超えるアレな演出の数々を期待したいところ。
――と、そんな感じで華やかなアニメ化とは裏腹に、マンガ本編の方はかなりイヤな雰囲気の回でしたね。カラー部分では人気者の月乃じゃなくてあえて男性陣を脱がせたり、東達と対戦するCMAPメンバーはどいつもこいつも人でなしのダメ人間ばかりを揃えたりした上、雪乃に至っては足を開いて行儀悪くタバコをふかす始末。
とてもゴールデンタイムにアニメ化されるマンガの登場人物とは思えません。
私が思うに、あの雪乃のやさぐれっぷりは、アニメ化に対する作者の橋口たかし先生のスタンスを暗に表しているに違いありません。カラーページでは「かつてパンの漫画をやろう! と言われた時は、冠(編集)に殺意を覚えましたが、今思えばまあ殺さなくて良かったです
」と冗談っぽく語っていた橋口先生ですが、ありゃジョークじゃなくてマジですね。マジ。先生は、今も担当編集者に対して殺意を抱いているのではないのでしょうか。私には判ります。
せっかくのアニメ化記念号なのにわざわざこんな話をぶつけて来たのは、ひとえに氏の反逆精神の現れではないかと思われます。「大麻ジャぱん」の時に見せた、我々読者からは預かり知れない領域で何かと戦い続ける橋口先生のスタンスは、作品がアニメ化された今もなお健在なのです。頼もしい限りですね!
……すみません(またか)。
変態だー!(挨拶)
というか、キルノートンと森さんのおかげで、せっかくのシリアスな雰囲気がぶち壊しです。IQが179もある割には空気が読めない奴だなあキルノートン。
なので、せっかく苦労してこの上ないシリアスな雰囲気を作ってきたアノンが、全てをブチ壊したキルノートンを秒殺しにかかるのも仕方がないなと思いました。
<妄想>
皆本「そんな…薫がボクのことを愛していただなんて! どうしよう!
男らしく責任を取って今からプロポーズするべきか!? いやでも薫はまだ10歳…でも愛があれば歳の差なんて…ッ!」
伊号「突っ込むところはソコなのかーッ!」</妄想>
という雰囲気には微塵もならなさそうな(ならねえよ)展開になっちゃった「絶対可憐チルドレン」第3話。第1話で「私の夢は世界制服です!
」「今みたく誰かに命令されるのは、どう考えてもおかしいと思います!
」とハキハキと無邪気に語ったオチが、こんな形で後になって効いて来るようになるとはビックリです。
あの「未来」は、薫が普通の学校へ行くこともできず、また「普通の人々」に代表される露骨な差別が社会の中に普遍的に存在する今の状態のままで彼女たちが育つとああなってしまうということを意味しているのでしょう。勿論これは双方にとって最悪の結末であり、それ故にこの予知は「こんな未来にしてはいけない」「あの子供達を不幸にしてはいけない」という動機付けを、皆本に対して強烈に植え付ける効果をもたらすはずです。
最初に3話を読んだ時には「こんな話にしちゃって、これって5話以降をどうやって作るの?」と本気で思ってしまいましたが、皆本(および、我々のような読者)に対するモチベーションを持たせるという意味においては、これは極めて有効な話の進め方なんじゃないのでしょうか。いやもう、続きが今から気になって仕方ありませんよ。
椎名先生やっぱり上手いなあ。
「超能力を持った超人とそうでない人間との間の、相互不信による軋轢」はスーパーヒーローモノの物語を作る上では触れておくべき大切な要素なのですが、それをここまでストレートに打ち出してくるとは、正直意外でした。
このテーマは究極的に突き詰めれば今世界中で起こっている民族紛争や宗教紛争に繋がることでもあるだけに、このテーマが如何に「重い」ものなのかは感覚的に理解できると思います。
以前椎名先生が自サイトで語っていた「週刊少年誌作品としてはいくつか文法違反がある
」というのは、女の子が主人公だからとかそういう意味だけでなく、もしかしたら「これは少年誌でネタにするにはあまりに過ぎたテーマだから」というのもあるのかも知れません。何というかこう、コンビニで弁当と一緒にサンデーを買って昼休みに気楽に読むには、ちょっとばかりそぐわないテーマですよねコレ。
でも、こんな時代だからこそ、今あえて少年誌でやるだけの価値があるテーマなのも、また確かでしょう。週刊マンガ誌への復帰作としてわざわざこんな困難なテーマをあえて選んだ椎名先生は、明らかに本気です。己の作家生命を賭けて「絶チル」に挑む覚悟を決めてます(きめつけ)。
それに、このマンガは何だかんだ言ってもやっぱり椎名高志のマンガなので、こんなテーマに対しても氏独自のユーモアセンスを活かしたソリューション(解決策)を出してくるのではないか? という期待感もあります。次回にどんな話を持ってきてオチを付けるつもりなのか、今から楽しみにしたいと思いました。
椎名高志先生の次回作にご期待下さい(はやすぎ)。
「愛は慣れアイ!
」
すげえ! この果歩って子、この歳にして早くも人生の真実を突いた発言をしてますよ!
なんてグルービーな女の子なんだ! 嫁にしてえ!(犯罪です)
かつて「踊る男女が極限まで近付くが決して肌を触れあわせないインド舞踊のようだ」とまで表現されるほど勿体ぶった恋愛模様を描き、現代ラブコメマンガの礎を築いた「めぞん一刻」の高橋留美子先生のマンガが載ってるのと同じ雑誌で、ここまで恋愛に対して極端に割り切ったスタンスを取るマンガが載るようになるだなんて、時代は変わるものなんですね……。
あと、卓球しながらくしゃみをする國生さんは可愛すぎて卑怯だと思いました。
いよいよ國生さんを戦略人間兵器(攻撃力:萌え)として運用する覚悟を決めた「こわしや我聞」の今後に注目です。
優香、ラミア、ムクムク王子に続くダンドーの新たなつがい相手としての活躍が期待される竜之介君ですが、今のところはダンドー×竜之介の二大少年キャラ同士の初々しい絡みっぷりを全面にアピールし、読者のショタ萌え心を掴みにかかる作戦に出た様子。
今回の「ダンドー」は、ネクストジェネレーションと銘打った以上、そのジェネレーション世代であるところの竜之介が物語の中心人物になるであろうことは間違いない訳であり、即ちこのマンガの命運は彼の活躍如何にかかっていると言えるのです。
がんばれ竜之介! ビクビクオドオドっぷりに磨きをかけ、ダンドーに比類する戦略人間兵器(攻撃力:ショタ萌え)に成長するんだ竜之介!
こういうマンガの楽しみ方ばっかりしてると、人間ダメになると思った。
あだち充のマンガでこんなハッキリしたやりとりが出てくるのはとても珍しいんじゃないか? とふと思ったのですが、その辺どうだろう。
そんな香月にちょっとトキメキました(弱い)。
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