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今回の「結界師」は時音小特集みたいな感じで、悩んだり考え込んだりムカついたりお姉さん顔でブリブリ怒ったりと、実に様々な彼女の表情を堪能することができました。ごちそうさまでした(バカ)。
それはそれとして、今回のこのマンガで個人的に最も印象的だったのは、P.67で「ちょっと聞きたいことあんだけど
」と繁守じいさんに言った時の良守のコマと、その次の繁守のコマでした。
何というか、このコマ(および、良守と繁守が「結界」に関する話をしているそこからの4ページ)は、明らかに良守の雰囲気が他のコマとは明らかに違っており、現在の彼にとって如何に「烏森を永遠に封印する」ことが重要なのかを伺うことができます。
そして、そんな良守をそれとなく律しようとする繁守と、彼の意図までは判らないものの彼の異変には気付いた時音。以前に兄と再会してから良守は明らかに変わりつつありますが、その変化は徐々に周囲にも影響を及ぼし始めている様です。何というかこう、地味ながらも「少年の成長」をキチンと描いた、正統派の少年マンガの醍醐味を帯び始めましたねこのマンガ。これからが楽しみ。
にしても、時音姉さんはホントに眉毛が細いなあ(関係ないよ)。
そんな感じで「結界師」の主人公の良守は常に前向きですが、「クロザクロ」の主人公の幹人君は常に後ろ向き。自分が既に人間ではないことに絶望して死んでしまいたいと考えるところも後ろ向きなら、これから死ぬというのに「人に迷惑をかけるんじゃなかろうか
」と余計なことに気を遣ってしまい、死ぬに死にきれないところも後ろ向きです。
もっとも、その後ろ向きな性格のおかげで、土壇場で幼なじみの彼女と出会って生きることに対する執着心を思い出して踏みとどまれたとも言えますが。後ろ向きなのも、時には悪くはないのかも知れませんね(後ろ向きな発想)。
ただ、「僕は生きるんだ! 自分のために!
」と幹人が叫んだ次のコマで、例のザクロの樹が挿入される演出は不気味さを感じます。生に対する執着は生きとし生けるものが持つ根源的な欲望である以上、彼の土壇場での叫びもまたザクロにとっては花を咲かせる為の養分に過ぎないのかも知れません。
「結界師」と同じく、このマンガもまたテーマが徐々に明らかになって来ているような気がして来ました。業が深いマンガだなあ。
ここ二週間ばかり延々と國生さんのダメっぷりをクローズアップして来たのは、今回の「泣く國生さん」の3コマを描きたいためだったのだ! オレはこれが描きたかったんだよ! 渾身の國生たんの泣き様を喰らいやがれ! という作者の激情を存分に汲みながら堪能させて頂きました(妄想)。
あと、優さんのボンクラっぷりはやっぱり萌え要素だと思った。
最初は「例の脆弱性とやらを見つけてやるぜ!」と気合いを入れながら読み始めたのですが、なんかあまりにマンガの中身が凄すぎて、読んでいくうちにそんなことがどうでもよくなって来る自分に気付きました。
いやもう、今回はちょっと凄すぎ。色々な意味で。
今回のお話の最大の絵的な「見せ場」はサイコドリルクラッシャーなので、今回の萌えポイントとしてはこの場面を選びましたが、今回のストーリーの本当の醍醐味は、薫達がトンネル内に閉じこめられてからドリルを使うに至るまでの話の盛り上がりっぷりと、ドリルを使った後で皆本が薫達を叱って物語を締めるまでに至る、緩急の効いたストーリーの作り方の妙にあると思いました。
分量としてはわずか13ページ程ですが、その中で読者に伝えるべきテーマをキッチリと表現し、かつ詰め込み過ぎな印象を与えることもなく読みやすくまとめる構成力はさすがです。
あと、皆本が子供達を叱る時に出てきた「大きな力を使うには大きな責任をともなうんだ!
」の元ネタは、映画スパイダーマンの台詞「With great power comes great responsibility
」ですね。自分が意としているか否かに関わらず、備わってしまった超人的な能力を如何に使うのか。主人公がこの問いに目覚め、そしてこれに対する回答を探すことが、いわゆるスーパーヒーローものに共通する大きなテーマと言えます。
「絶対可憐チルドレン」が他のヒーローものと異なる点は、「ヒーローの保護者」という微妙な立場の人間(皆本)を置くことで、ヒーロー達に「大きな力を使うには大きな責任を伴う」ことを自覚させるプロセスを教育者の視点で楽しむことができるところにあるのかも知れないな、と今回の話を読んで思いました。「育成コメディー」ってそういう意味だったのね。
――と、そんなことを考えながら読んでいたので、初めて読んだ時は例のパッチを当てる場所が全然判らなかったです。あと、今回は要所要所でパンチラシーンが入っていたりするのですが、それすらも最初に読んだ時は気付かなかったです。
というか、今回の話は指6本とか幼女のパンツとか、そんな細かいことはどうでもいいくらいに質が高い話だと思いました。
私は悪意あるユーザー失格です…
「打倒波多野!」に燃える洞口がやたらかっこいいです。今度は女絡みの怨恨が混じっているので、彼の燃えっぷりがハンパじゃない様子が伝わってきます。
さすがに今回ばかりは、「ガンバレ洞口! 波多野をブッ殺せ!
」と思ってる読者が大多数なんじゃないかと想像。勿論、僕も同感です。もし「波多野は痛い目を見るべき同盟」を発起して同盟バナー(専門用語)を作ってるサイトがありましたら、謹んでこのサイトにもバナーを掲載させて頂きます。
目が光ってる! パワーアップしてるよグルービー!
なんかこう、このマンガにおける「グルービー!
」の扱いは、もはや一発ギャグに近いんじゃないのか? と思ってしまった一コマでした。
そういやこの前スーパーで買い物してたら、子供達が週刊誌売り場に置いてあるサンデーを「ウマゴンだ! これってウマゴンの本だよね!
」とか言いながら手にとって立ち読みを始めたのが印象的でした。彼らにとっては、もはやサンデー=「ガッシュ!!」(というかウマゴン)が載ってる雑誌という認識になっているみたいです。週刊少年ウマゴン。表紙に安部なつみのグラビアが載っていようが何しようが週刊少年ウマゴン。ウマゴン人気侮りがたし!
更にどうでもいいことですが、先週のアニメ版「ガッシュ」はティオのサイフォジオで貫かれて一つに繋がってるウォンレイ×リィエンがたいそうエロくて超ときめきました。昼間からこんなエロいアニメ流していいの!? とか不安になりながら観てましたよ。ごちそうさまでした(バカ)。
http://websunday.net/backstage/fujita.html
藤田先生はお元気そうですね
お元気そうですね(遅い)。
何事もなかったかのように連載が続いているので良かったです。まだ大丈夫そうで一安心。
サンデーBACKステージに、そろそろ久米田先生のコメントが欲しい。
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