2005/02/04

■死にそうでした(近況)サンデー10号感想

  1. 十二人会(結界師)
  2. 桜坂助教授(ワイルドライフ)
  3. 0歩。(いでじゅう)
  4. 幹人傀牙化(クロザクロ)
  5. ロコ大はしゃぎ(D-LIVE!)
  6. 番外. 阿紫花×ジョージ(からくりサーカス)

1. 十二人会(結界師)

 私の認識では、「結界師」における裏会とは「根性が歪んだおかしな連中しか入れない、おかしな組織」ということになっていますが、今週出てきた「十二人会」はまさに期待通りの根性曲がり達の巣窟だったので大満足です。

 どいつもこいつも性格が悪そうのは裏会の幹部なので当然として、「番号札をなくすと自動的に幹部から降格」という相互不信を増大させるシステムをわざわざ採用しているところ、ただ座っているだけなのに幹部達が「ゴキリ」「オオオ」「ビクッビクッ」と奇妙なオノマトペを勝手に発しているところ、どのメンバーも「コスプレイヤー」呼ばわりされても仕方がない独創的な衣装を着込んでいるはずなのに、それがまったく気にならないくらいナチュラルに着こなしているところなど、素敵ポイント(=突っ込みどころ)が満載な人達だなあと思いました。

 ここまで変態が満載な組織がサンデーに出てきたのって、「ジーザス」の悪の組織「24」以来なんじゃないのでしょうか。少なくとも、今のサンデー連載のマンガに出てくる悪の組織(「こわしや我聞」の真芝グループ、「MAR」のチェスの兵隊など)には十分以上にインパクトで対抗できるでしょう。変態組織に乾杯です。
 ……でも、こんな変態共に夜未や志々尾がいいように使われているのかと思うと、何だかせつなくなって来ます。
 変態の圧力に負けずにがんばれ正守。

2. 桜坂助教授(ワイルドライフ)

 悪の院内組織・平波学部長派から送り込まれた美しき刺客・黒木助教授を激闘の末に下し、改心させて仲間にすることに成功した、我らが正義のヒーロー・岩城鉄生。しかし平和だったのもつかの間、今度は遙かカナダの地から、新たなる刺客・桜坂助教授がやって来たのであった! という、何かな展開になってきた最近の「ワイルドライフ」。
 まあ、そっちの方がある意味少年マンガらしい判りやすさに溢れているのは確かなので、下手にお涙頂戴なヒューマニズム路線に走られるよりは良いのかも知れません。実際、ここんとこの「ワイルドライフ」は結構面白いッスからね! とっても楽しく読ませて頂いてますよ!(←誉めてるように聞こえないのは仕方ない)

 そんな訳で、今回の刺客は以前瀬能さんにフられたことで有名な桜坂助教授の模様。ただ、刺客とは言え所詮は一度鉄生に破れた男であり、専門用語で言うところの再生怪人に過ぎないので、特撮業界における「再生怪人は弱い」の法則に従ってすぐに倒されてしまうのは、もはや必至の有様でしょう。
 私が彼に期待することと言えば、勝手に同僚女子の裸を想像してしまう彼の特性を最大限に活かし、結局前回のエピソードでは出てこなかった黒木助教授の下着姿を妄想してもらうことくらいでしょうか。頼んだぜ再生怪人!

3. 0歩。(いでじゅう!!)

 なんかこのシーンが妙に笑いのツボに入ったので第3位(そんな理由か)。

 まあ、今回の「いでじゅう!!」の本当の見所は、柔道マンガらしく林田君が一本背負いで相手のボスを倒して森さんを救出したところと、助け出された森さんがその林田君から「柔道部の大切な仲間だから助けた」と言われて複雑な表情をするところにあります。それくらいは私にもちゃんと判ってますよ(自己弁護)。
 前回は「もはや柔道もラブコメも普通にできないマンガになっちゃった!」と評しましたけど、こんなおかしい展開の中でもちゃんと柔道とラブを両立させてるじゃないですか! モリタイシ先生はできる漫画家だなあ! と思いました。
 フォロー完了。次。

4. 幹人傀牙化(クロザクロ)

 今週のサンデーは「もしオレが独身男性じゃなくてカップリングが大好きな女子に生まれて来ていたら、大層楽しめたんだろうなあ!」と己の生まれた運命を呪いたくなるような展開を見せたマンガが多かった気がするのですが、「クロザクロ」はまさにそういうマンガの一つでした。

 幹人が傀牙と化すのは今回が二度目ですが、「かわいい妹を守るため」に変身する妹萌えシチュエーションだった前回とは打って変わり、今回は「九蓋を倒された怒り」によって変身するやおいシチュエーションです(やおい言うな)。傀牙の種を植え付けられながらも、あくまで「人間」として生きようと決意した幹人が傀牙と化すというのはよっぽどの事なのであり、つまり幹人にとって九蓋は、既にかわいい妹に匹敵するくらい大切な存在となっていたのであった! ということを意味するのです。
 これまで九蓋はずいぶん甲斐甲斐しく幹人に接して来ていた印象が強かったですけど、この土壇場でついに彼の愛情が幹人に通じましたよ! よかったですね九蓋さん! もう死んじゃいそうだけどな!(ドクロ)

5. ロコ大はしゃぎ(D-LIVE!)

 「今週のサンデーで一番可愛かったキャラは誰か?」と聞かれたら、おそらくサンデー読んでる人の半分は「D-LIVE!!」のロコと答えるに違いないよね! と思ってしまう程、今週の「D-LIVE!!」に出てきたロコは可愛らしかったです。
 憧れのマン島TTで憧れの斑鳩君と一緒に憧れのサイドカーに乗ることができて、ロコちゃんホントに嬉しそう。心とは裏腹に口ではブツブツ文句言ってる(というか、言わないと格好が付かない)ところなんか、今萌えキャラのアーキタイプとして最も注目が集まっているツンデレ系そのまんまですよ! いい歳してツンデレ気取りですよ! やるなこのヒゲオヤジ!

 ちなみに、「今週のサンデーで一番可愛かったキャラは誰か?」の質問に対する残りの半分の人は、きっと「アニメ版『うえきの法則』の森あい」と答えるに違いないと思いました。
 つか彼女、連載の時よりも遙かにカワイくなってるじゃないですか! なんか、ジャンプのマンガをアニメ化した時みたいな感じに! いったい彼女の身に何が!?(←微妙に福地先生に対して失礼な感想)

番外. 阿紫花×ジョージ(からくりサーカス)

 同じマッチで二人一緒にタバコに火を点けてるシーンがやたらダンディで格好良かったので、というかぶっちゃけ萌えたのでピックアップしました。この二人の組み合わせの渋さっぷりは異常。
 ああ、もしオレが独身男性じゃなくて、カップリングが大好きな女子に生まれて来ていたら(以下略)。

 これで、タバコを初めて吸う人が(漫画の世界では)必ずやらかす、「タバコを口にくわえて息を吸いながら火を点けないとタバコが燃えないことを、タバコ吸う人から注意される」シーンが入っていたら、よりソレっぽくて完璧だったんですけどね。例え初タバコでもスムーズに火を点けられるぬかりの無さは、流石しろがね-Oの貫禄といったところでしょうか。むせてたけど。

Posted at 00:00 | WriteBacks (5) in マンガ::週刊少年サンデー
WriteBacks

現在海外逃亡中(^^;)につき、毎週サンデーを読めない身です。
そんな中、What's New!の今週のサンデーはとても面白くてタメになります。

一つだけつらいとすれば、帰国後サンデーを読むと、思ったほど面白くなかったりすることです。
(去年経験しました)

スキルを磨いてfukazawaさんのコメントと現実のサンデーのギャップを楽しめるよう精進したいと思います。

Posted by 羊田中 at 2005/02/08 (Tue) 07:18:58

おひさしぶりです

 みんな騙されるな!(オレに)

 「ここの感想を読んでいると、サンデーがとても面白い漫画ばかり載ってる素敵な雑誌に思えて来て困る」という意見(なの?)は、以前も頂いたことがあります。
 いやその、自分は普通に思ったこと書いてるだけです。間違ったことは書いてない自信はあります。私の読み方そのものが間違ってる可能性は高いですが(ダメ)。

 まあ、せっかく読んでいるんだから楽しく読もうぜ、とは思ってます。実際、編集長が変わってからのサンデーは若干持ち直してきたという実感はありますよ。

Posted by fukazawa at 2005/02/10 (Thu) 08:16:10

初めまして

「クロザクロ」を検索して此方に参りました。
ところがサンデーの感想がどれも御面白く敵がつけば6時間以上見て回っていました(笑)。
そして驚くべきところに気がつきました。

[結界師][クロザクロ][いでじゅう]の感想がかなり私と近いことに!
(凄く嬉しかったです♪)

[D―LIVE!!]のロコや[みどりの日々]、各眼鏡キャラにいたっては私より深かったです・・・(笑)

お気に入りに登録したかったのですが・・・いや、したのですが・・・・
『多分、ここがトップページ?』というところに・・・
でもトップページから叉この日記に凝られる自信が余りありません・・・(迷子です)

なので今言いたいことを
[うったれ!大吉!]読んで楽しかったです。(もとの作品も、感想ログも)
婦女子に理解ある方のようなのでかいてしまいますが・・・(旅の恥は掻き捨て・・・すみませんっ!)

[D―LIVE]はミハエル×斑鳩が面白いとは思いませんか?
実はサンデーを買うようになったのは
『人生経験豊富そうな黒人』のおじさんが出てきたり、
ミハエルが公衆の面前(パーティ会場)でアヤシイ発言
(以前に登場していた話でそれらしい下地が在ったように見えたのでそう見えてしまったのかもしれませんが・・・初音の反応からして普通にそう見えるんですよね!?)をしたりした回辺りからなんです。

ところで『ASE』のメンバーは名前が全員鳥の名なので、
ロコはやっぱり一生ライバルなのでしょうね
(その方が良いですよね?
組織は敵、でも育まれる(攻撃的)友情!強敵とかいて友と読む!が熱いですよね?)。

[クロザクロ]の九蓋×幹人は九蓋さんが幹人を信じて見逃した頃から本当にそう見えて・・・(笑)
姫葉さんが幹人をライバル視して焼餅焼いてるんなら可愛いなぁ・・・とか思ったりもしました(笑)。
ええもう九蓋さんの為にオーガに変身!!・・・は『自己保存本能』や『人としての自尊心』より「人を殴らない事」を優先した優しい幹人だから・・・とも思うのですが、
[そんな幹人のよさを理解してハンターでありながらオーガである幹人を庇って仲間から逃避行!
揚げ句に自分を強くしてくれた人と敵対する事になっても庇いつづけ、
ついに守る為にぼろぼろに傷ついた九蓋さん]にラブラブです!!
こんな婦女子の心を理解してくださり嬉しい限りです!

ところで[クロザクロ]検索で『ザクロたん可愛い♪』というサイト様が既にありました。
彼女は連載当初から『ザクロたん』の可愛さに目をつけていたそうです。
私は連載当初から幹人君の可愛さに目をつけていたんで、
「ザクロ君」の方の可愛さに気付かなかった口です・・・そうですか・・・男の方でもかわいいと思うんですね・・・私は鈍いなぁと思いました。
ところで『ザクロたん』はひょっとして彼方此方で言われているんでしょうか?
私にとっては『ザクロ君』なのですが。
私はむしろ幹人の『自己保存本能は?』と問いただしたくなる凄さやざくろの玉をのまされてしまったことによる変貌振りの方が1話から目に付いて・・・
一生懸命食べて九蓋さんに一寸呆れられてる?姿の方が可愛くて・・・(人を襲わないためなんですが)

[いでじゅう]は森さんの恋愛が可愛くて・・・何よりあの[切ないお嬢さん]の片恋が・・・
あろひろしという方の漫画で[YOU&My]というまんがで出てきた満月の晩に兎になる女の子もそうでしたけど・・・ああいうお嬢さんが報われないのは切ないですね・・・
皮村いい味してますよね!

私未だに結構[GS美神]好きです。
コミケでもう一寸時間があれば回れるのに・・・とここ5年ぐらい毎回チェックしつついけません。
新連載でもピート君やおしずちゃんみたいなキャラがそのうち出てきてくれるといいんですけど・・・
他のキャラの灰汁が強いんでほっとするんですよ。
いないと疲れます。
(真っ当読者として読んでいる時、テンションや気持ちが登場キャラに在る程度共感するので・・・
感情穏やかじゃないキャラだらけだと読んでいて色々な感情が味わえて楽しいんですけどずっとテンションあげっぱなしで読む事になるんです。)
あの2人は横島と同じく、共感や真っ当読者心理としての『燃え』とは別の所で『萌え』も出来たので2重に美味しいんですよね。

それではこんな所で長々失礼しました。かしこ。
(追記:迷子になっている間にも時間が流れ・・・10時間見ていたようです)

Posted by くくり姫7 at 2005/02/18 (Fri) 04:54:17

すみません

前の書き込みで
[どれも面白くて気がつけば」が「どれも面白く敵がつけば」となり、
[腐女子]と打つべきところが全て[婦女子]となっていました。
さらに[YOU&me]と打つべき作品名が[YOU&My]になってしまっていました。
誤解を招く文で申し訳ありません。

Posted by くくり姫7 at 2005/02/18 (Fri) 05:04:00

ありがとうございます

>くくり姫7さん
 返事が遅れましたが、読んで下さってありがとうございます。
 いわゆる「腐女子」な方はマンガを読む時の視点や評価軸が我々男性とは異なっているので、腐女子さんの意見や感想は色々な意味で参考にさせて頂いてます。

眼鏡>
 とりあえず、眼鏡キャラは男女問わず大好きなのが判って頂けて幸いです。眼鏡キャラは「眼鏡を掛けている」というだけで作品の中で特別の役割を与えられている特別な存在である、と認識しているので、彼らの行動の解析は作品を理解するために重要なのです! と力説して行きたい。
 なお、「絶対可憐チルドレン」は、これまでの椎名高志マンガの欠点であった「メガネキャラの慢性的不足」に対する作者からの回答であると認識しています。だって主人公が眼鏡ですよ?

ザクロたん>
 ちょっと前は「ザクロたん」でGoogle検索すると「撲殺天使ドクロちゃん」や「東京ミュウミュウ」のザクロたんがひっかかりましたが、最近は「クロザクロ」のザクロたんがトップに来るようになってますね。さすがだ。
 彼は、強大な力を持ちながらも庇護を必要としているという微妙な立場そのものが萌え要素です。あと拗ねた顔が純粋にかわいい(バカ)。

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 それでは今後ともよろしく。

Posted by fukazawa at 2005/02/27 (Sun) 17:03:20
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