2005/07/22

■葵が急速に一般人化しつつある状況に警笛を鳴らしたいサンデー34号感想

  1. 「王族に生まれし雷…雷帝ゼオン!」(金色のガッシュ!!)
  2. 「死んでしまえこの変態共ォ!」(あいこら)
  3. 変な執事参上(ハヤテのごとく)
  4. 「登場! これが白帝の最強軍団…」(ブリザードアクセル)
  5. 今週のこわしや我聞
  6. 定点観測:今週の絶対可憐チルドレン

1. 「王族に生まれし雷…雷帝ゼオン!」(金色のガッシュ)

 最近あまりに登場していなかったので、すっかりゼオンの存在を忘れていました(挨拶)。

 真のヒーローは遅れて登場するのがこの手のマンガのセオリーですが、そのパターンに当てはめると今回のファウード編の本当の主人公はこのゼオンということになります。しかもリオウから「雷帝」とか呼ばれちゃってますよ彼。「王族に生まれし雷」という二つ名を持っているってことは、ゼオンは現魔界の王のご子息様か何かなのでしょう。
 ということは、ゼオンと同じ電撃技を使うガッシュも、必然的に王族の血を引く者であるということに。ああ見えて実はお坊っちゃまだったんですかガッシュ。アニメや映画の方では既出の設定?

 あと今週は、早くも清麿の心臓が蘇ってしまいました。数多くの魔物を倒してきたガッシュのパンチの前では、さすがに瀕死の清麿の心臓も動かずにはいられなかった、ということでしょうか。
 同時に「ファウードの回復液に漬かればダメージは回復できる」というソリューションも提示されたので、そう遠からず清麿は戦列に復帰することができるでしょう。このネタでもうちょっと引っ張ると思っていたので残念です(残念?)。

2.「死んでしまえこの変態共ォ!」(あいこら)

 気の強い女の子が泣きながら癇癪を起こす姿が大変に萌え萌えなので第二位(バカ)。

 今週登場した新たな変態メガネ渋沢龍之介君ですけど、如何にも井上先生のマンガに出てきそうな、見ていて安心感がある心温まる変態君だなあと思いました。
 「美鳥の日々」に登場した変態メガネの高見沢君は、最終的に立派な造形師として真っ当な人生を歩むことに成功しましたが、「あいこら」の変態メガネ君の方はどう考えても既に引き返せそうにありません(人道に)。勿論、主人公のハチベエ君も、決して悪い人間ではないのですが、でもやっぱり引き返せそうにありません(人道に)。

 ちょっと道を外れた人達が幸せになるストーリーを描くことを得意とする井上先生ですが、今回は己の作品に課すハードルを更に高く設定してしまった模様。果たして先生は、パーフェクトパーツフェティシストな彼等に幸せを与えることはできるのか?

3. 変な執事参上(ハヤテのごとく)

 執事でありながら、「ご主人様」であるはずの少年を雑用にこき使う主従逆転な関係性が大変に萌え萌えなので第三位(バカ)。

 この二人の異常な関係といい、涼しい顔していきなりハヤテを脱がしにかかったりする性格といい、畑先生はソッチの方もちゃんと判っていらっしゃると思いました。「美形の男性キャラを描くのは苦手」と言いながらも、こうしてちゃんとマンガにして表現できるんだから大したものです。
 今週の「ハヤテ」を読んで、畑先生の漫画家としての力量はやはり侮れないものがあるなあ、という思いを強くした次第です。

 そして、マリアさんの究極超人っぷりが証明されたのも、今週の目玉の一つでした。学院の歴史を塗り替える程の実績を修めたのであれば、フィクサーとして暗躍できる程の影響力を持てるのも納得です。
 あと、若くして飛び級を繰り返していたということは、それだけ精神面でも成熟するのが早かったのではないかと思われるので、今の彼女が年の割に老けて見えるのも納得できます。コミックス2巻のおまけマンガで「17歳です ピチピチです」と微笑む彼女に激しく無理を感じたのも仕方ありません。やっぱり貴女は、年の割に苦労してやつれている姿こそがよく似合うタイプの女性なんですよ。
 そんなマリアさんが、私は大好きです(フォロー)。

4.「登場! これが白帝の最強軍団…」(ブリザードアクセル)

 さすが最強軍団!
 梧桐君以外は、誰一人として中学生には見えません!(まちがい)

 あと今週の話では、初登場の時は自信満々だった五反田君が、白帝の超人達に囲まれた今ではすっかりヘタレキャラになってるところにグッと来ました。「白帝の最強軍団」な扉絵の中に五反田がいないということは、彼は早々にリタイアすることが確定なんでしょうか?
 今の情けない彼を見ていると、なんというかこう私の中の落ちぶれキャラ萌え属性が疼いて来ます。この調子でもっと落ちぶれて下さい。

5. 今週のこわしや我聞

 今週の「こわしや我聞」の密度の濃さは異常。1コマたりとも無駄なコマがなく、かつどのページにも必ず、ニヤリとさせられたり、ゲラゲラ笑えるギャグが入っていたり、桃子ちゃんの古典的な生意気お嬢様っぷりに萌え萌えになったりといった仕掛けが満載。更に、連載マンガとしての次週への引きも十分。完璧です。完璧すぎます今週の我聞。
 ここ最近は巻末付近をウロウロしていることが多い「こわしや我聞」なのに、こんなに面白くていいのでしょうか(失礼)。

 やっぱり、桃子とこのマンガのレギュラーキャラクター達との相性が極めて良い点が、今週のノリの良さに繋がっているのでしょう。今回の話のようなドタバタ学園コメディーができるマンガは、「いでじゅう!」亡き後の今のサンデーでは極めて貴重かつ不可欠な存在なので、「我聞」にはぜひこの調子で今後も頑張って頂きたいと思いました。

定点観測:今週の絶対可憐チルドレン

 「同い年の子って『チルドレン』しか知らないもんね。
  フツーの子って何、考えてるのか透視るのが楽しみ

 この年頃の子供は基本的にテレビとかマンガとかゲームとかうんことかの事しか考えていない(参照:サナギさん1巻)ので、あまり透視はしない方が賢明なのではないかと思われます。

 それより紫穂の場合、カラーページに出てきた未来予想図で、短期連載版では薫よりも大きかったはずのおっぱいが、現在は薫よりも小さくなっていることを懸念するべきだと思います。先週のアレで薫の方が先に大人への階段を昇ってしまった影響が、早くもこんなところに現れているということなのでしょうか?
 たったあれだけの接触でここまで未来(のおっぱい)が変わってしまうことを示した今週のカラーページは、この作品世界におけるバタフライ効果の影響力の強さと、それに伴う未来予知の難しさを、端的に表していると言えましょう。
 ウソですが(だいなし)。

 そして今週は早くも小学校編に突入。エスパーの置かれた社会的な立場を端的に表現するエピソードになるのかな? とも思ったのですが、クラスメート女子の発言からするとエスパー少女の花井さんをいじめているのはどうやら東野君だけみたいなので、今回は単に「好きな女の子をいじめちゃう不器用な男の子」的な平和な展開で落ち着きそうな感じ。
 「一番湯のカナタ」の連載末期にやった小学校のエピソードがかなり評判が良かったことを考えると、今後出てくるであろう小学校を舞台にした物語も、質的な面で期待して良さそうです(今回の騒動で退学にならなければ)。今度はちゃんとクラスメートの小学生に溶け込んで少年探偵団を結成できるといいですね! と思いました。

 あと、冒頭で薫がスポーツブラを丸出しにして涼んでいるシーンが作者が意図した今回のサービスカットだったと思われますが、個人的にはそれよりもむしろ「怪訝そうな顔をして自分の脱いだ臭う靴下を摘んでいる紫穂」の方にグッと来ました。
 というか、おそらくスポーツブラマニアよりは靴下マニアの方が遙かに数が多いはずなので、私と同じ感想を持った方もきっと多いのではないか? と思われますがどうだろう。どうだろう(連呼)。

豆知識:

 今回登場したクラスメートの「花井ちさと」「東野将」のキャラクター名の元ネタは、どちらも薫達と同じく源氏物語から。

  • 花井ちさと→花散里
  • 東野将→頭中将

参考:源氏物語の登場人物一覧(Wikipedia)、「絶対可憐チルドレン感想掲示板」の夕さんの書き込み

Posted at 00:00 | WriteBacks (2) in マンガ::週刊少年サンデー
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源氏物語との相関

末摘花と六条御息所でどんなキャラを持ってくるか楽しみ
末摘花については女らしい華のような女性しか瞼に浮かばないんですがw

Posted by とまめぐち at 2005/07/22 (Fri) 02:02:43

「源氏物語」を美少女わんさかコメディーとして読み解く努力

私は源氏物語にはあまり(というか全く)詳しくないのですが、末摘花は美人じゃなくて頑固だけど誇り高い性格の人物、六条御息所はやたら嫉妬深い性格の人物、という認識でよろしいのでしょうか。
末摘花は確かに華女姫っぽいですね。六条御息所はチルドレンの敵役に割り当てられそうな雰囲気。

まあ、作者自ら「源氏物語からは名前借りてるだけ」みたいなこと言っているので、実際どうなるか判りませんけど(だいなし)

Posted by fukazawa at 2005/07/26 (Tue) 00:23:50
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