2005/09/23

■サンデー43号は「週刊少年亜取アキラ」と改名するべきだと思った

「だって俺がここにいるのは…」(結界師)

 自分が生きるか死ぬかの瀬戸際の戦いをしている最中に正守の姿を脳裏に浮かべちゃうから、世間では正守×限が公式カップリングみたいな扱いを受けちゃうんですよ!(公式?)

 カップリングはともかく、今回の牙銀と結界師チームとの戦いを読んでると、アクションゲームをやってて初めて出会ったボスキャラ相手に「こいつにはどんな攻撃が有効なのか?」と探りを入れなから慎重にプレイする、あの感覚を彷彿とさせる緊張感が醸し出されていて素敵だなと思いました。既に「通常の結界技は効かないが、結界を使って物理的なダメージを与えることは可能」「牙銀の火の玉は跳ね返せる、跳ね返す方向のコントロールも可能」「限は牙銀のスピードに正面から対抗できる」等の描写は出てきているので、これらをヒントに攻略法を想像しながら読み進める楽しさがあります。

ウォンレイ退場(金色のガッシュ!)

 これは、「グラップラー刃牙」で言うところの「侠客立ち」(おとこだち)!
 とうに命は枯れ果てて されど倒れぬ「侠客立ち」! 男一代「侠客立ち」!

 以来、リィエンはウォンレイを侠客(おとこ)の鑑として崇め、「侠客立ち」と称して彫物とし、後の代まで彫り継ぐことになったと聞きます。
 聞きません。

妖霊大聖様(犬夜叉)

 「犬夜叉」って実はステキなジジイキャラが多いことに、今になって気付いた。
 高橋留美子デザインのジジイに萌えることができれば、「犬夜叉」はもっと読んでて面白くなるんじゃないかと思いました。がんばろう。

薫に接近する兵部京介(絶対可憐チルドレン)

 自分が演出したピンチの場面に颯爽と乗り込んで意中の女子を助けるという、古典的ながらも手堅い手法で薫に接近する兵部京介。さすが中身は人生経験豊富なお年寄りだけあって、やることに全く無駄がありません。その上で、今の薫に最も必要な「超能力を有効に使う戦術」を指南して、彼女からの信頼を得ることにも成功。
 そんな兵部にかわいい薫を取られてしまった皆本が「そいつから離れろ!」と叫んだ時の表情は間違いなく嫉妬のソレであり、今ここに薫の将来の婿の座を賭けた激しい戦いが切って落とされたと見るべきでしょう。薫を育成するに相応しい男は、果たしてどっちだ!
 ホント、みんな10歳の女の子が大好きな!(語弊)

 あとは、風呂場で濡れ乳(フェチ用語)を薫にマジマジと鑑賞された朧が悪寒を感じていたところが個人的なポイント。これって、薫の視線には、大人の女性をも感じさせる潜在能力を秘めているということになりませんか。その辺どうですか。
 今はまだ子供なのでちょっと横島忠夫的直情エロセンスが先行してしまっている彼女ですが、これが「ぞわっ」という擬音で表現される悪寒ではなく「ぞくっ」という擬音で表現される快感を呼び覚ますくらいの技術を身に付けることができれば、彼女は男性女性をあらゆる手段でメロメロにした上で身も心も支配する、名実共に「女王」として君臨することが可能なのではないかと思われます。

 以上の可能性を考えれば、確かに薫は兵部京介が言うように大変に危険な存在であると言わざるを得ません。
 薫…なんて恐ろしい子…!

今もレオタードにこだわるあだち先生(クロスゲーム)

 「高校行ったら何か運動やれよ。レオタードに手を出す前に

 あだち充先生と言えば「タッチ」、「タッチ」と言えば南ちゃん、南ちゃんと言えば新体操、新体操と言えばレオタード。今現在サンデー読んでる子供達がどこまでご存じなのかは判りませんが、「タッチ」がサンデーに連載されていた時代からマンガを読んで来た人間にとって、あだち充先生とレオタードは不可分な関係にあるのです。
 「あだち充 レオタード」でググると何故か2番目にヒットしてしまう当サイトの責任において、これだけは明言しておかなければなりません。

 今を去ること80年代、まだ「萌え」という概念が発明されていなかった頃、あだち先生が描く南ちゃんのレオタード姿は当時の男性読者のエロ願望を痛烈に刺激。その艶めかしさたるや、「南ちゃんが脱いだ直後のレオタードからは、体温が残ってて温もりを感じるような気がする」と称えられる程でした。また、当時のサンデーのもう一人の雄・高橋留美子先生も「うる星やつら」「らんま1/2」でレオタード姿の女性キャラをバンバン登場させて人気を博し、ここに『エロコメにはレオタード』という黄金律を確立させるに至ります。
 折しも時は大量にアニメが制作されていたアニメバブル期であり、いわゆる美少女アニメと呼ばれるジャンルには、レオタードを基調としたエロい格好をしたキャラクターがそこかしこに見受けられました。「美少女戦士セーラームーン」の登場で、80年代から続いたレオタードムーヴメントは頂点に達します。

 しかし90年代の初頭において、その「セーラームーン」の火野レイや「GS美神」のおキヌちゃんを代表とする巫女キャラに対する人気が上昇。レオタードのような直接的なエロではない、よりソフトかつフェティッシュなエロを好む路線が台頭し始めたのがこの頃でしょう。「GS美神」の中で、椎名高志先生が巫女装束に対して「レオタードにないエロチシズム!」と叫んだ時期を境にレオタード全盛の時代は終息へと向かい始め、より複雑化・フェチ化した「萌え」の時代が始まったのではないか? と私は思うのです。

 そして時は現在、フェチがパーツレベルにまで細分化した「あいこら」なんて変なマンガがサンデーにも掲載されるようになりましたが、その時代においてもあだち充先生はレオタードに拘りを見せている様子。ツンデレキャラに挑戦する気概を見せる一方で、己の基礎を忘れない一徹さも持ち合わせているあだち充先生は、やっぱり凄い漫画家なんだなあと改めて感心させられました。
 がんばって下さい(何だこれ)。

畑先生は本当に林原めぐみの歌が好きなんですね(ハヤテのごとく)

 畑先生の林原めぐみ大好きっぷりな話題に触れるのは、サンデー感想サイトとしての義務です!
 紳士ですから!

 あと、カラオケボックスであのタイプのコンパネが用意されていた場合、つい過去の客の歌った曲の履歴をチェックしてしまい、そこでアニソンを見つけたりしちゃったら「前に歌ってた奴らは俺たちの仲間だ!」と思って嬉しくなってしまったりしませんか?(挨拶)

健介殿格好良すぎ(道士郎でござる)

 早乙女から実力以上の力を引き出させ、ハッタリが信条の池内にはその威力を存分に発揮させ、そして場の雰囲気を自分の支配下においたところで満を持して道士郎を登場させる、健介殿の戦略的なセンスの良さに惚れてしまいそうです。
 今の健助殿の強さは、間違いなく「本当の強さ」とは何かを知っているが故の強さですね。正攻法で強さを表現している「史上最強の弟子ケンイチ」とはまったく違ったアプローチなのが興味深いというか、「道士郎」という作品の懐の深いところだと思います。

虎穴に入らずんばフェチを得ず(あいこら)

 「攻めのフェチ」ってアンタそれ犯罪!

 とはいえ、今週もまた大変に面白かったです。ここんとこ井上先生絶好調ですな。「ランド・オブ・ザ・デッド」公開の影響でしょうか。井上先生のゾンビ大好きっぷりは、畑先生の林原めぐみ大好きっぷりに比類する程ですからね!
 濡れ乳ネタが「絶チル」と被る辺りはご愛敬。濡れ乳は男子永遠の憧れ。

今週のこわしや我聞

 我聞と國生さんがお互いを家族のように信頼し合う姿が美しかった今週の「こわしや我聞」ですが、何というかこうあまりにも美し過ぎるというか、エロスが足りないというか、君たち高校生なんだからもっとこう「家族」とか「信頼」とかいう美しい言葉の裏に隠した、もっとギラギラした何かがあるだろうというか! 言葉では表現しづらいんだけど、みんなには判ってもらえるよね! みたいな!

 というか、ちょっと前に桃子にフカされて真っ赤になってた國生さんの延長上にあるものが見たかったんですが、さすがにそれはちょっと望みすぎたかなと反省。「我聞」は元々そういうマンガじゃありませんしね。きっと純情な好青年に違いない藤木先生には、そのピュアなハートをいつまでも大事にして頂きたい(とても失礼な激励)。

Posted at 00:00 | WriteBacks (4) in マンガ::週刊少年サンデー
WriteBacks

>あるものが見たかったんですが
私も見たかったです。國生さんの階段はわわー落ち。

Posted by Y次郎 at 2005/09/23 (Fri) 14:51:49

國生さんの父もツンデレなのだろうか

>Y次郎さん
 これを書いてから考え直したのですが、「我聞が泣き出してから國生さんがコーヒーを持ってくるまでの間に、二人の間にナニかが起こったと仮定して妄想する」のが、そういうのを期待する読者にとってのベストソリューションなのではないのでしょうか。
 國生さんが真っ赤になりながら階段を転がり落ちていく様子はたいへんに萌え萌えなので、私の妄想の中にそのシーンを組み入れたいと思います。ありがとうございました(何だこの返答)。

Posted by fukazawa at 2005/09/25 (Sun) 01:51:03

先生、「亜取アキラ」でぐぐるとC-WWWがトップでヒットしますよ(笑)。ご存知でしたか?
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E4%BA%9C%E5%8F%96%E3%82%A2%E3%82%AD%E3%83%A9&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

Posted by nanasi at 2005/09/29 (Thu) 02:56:14

おかげさまで

おかげさまで、「亜取アキラ」のみならず「あだち充 レオタード」でもGoogleでトップに立つことができました。
ヤマカムさん経由でアクセスが増えたからだと思います。皆さんありがとうございました。

別に亜取アキラファンサイトでもあだち充ファンサイトでもないんだけど。いいのかな(笑)。

Posted by fukazawa at 2005/10/01 (Sat) 08:32:28
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