せっかくの表紙+巻頭カラーの回が、中年のおっさんクローザーが悪戦苦闘するエピソードにぶつかってしまうという、タイミングの悪さが妙に面白かったです。
全裸にマントというマニアック極まりない姿で自分のために健気にがんばるヒロインを見て、思わずいきり立ってしまった主人公の少年。
これがジュヴナイルというものなんですよ(ちがうよ)。
右京を抱きしめる監督の後ろ姿がもの凄いエロチックで感動しました(感動する場所まちがい)。
『サンデー読者の8割が殺意を抱くストロベリィな展開が――
』
マリアさんの硬い表情からはどうしても義務感が滲み出てしまうので、残念ながらそんなにストロベリってるようには見えませんでした。ラストのツンデレ調台詞も、あくまでまだ「ツンデレ調」に過ぎない堅さが感じられます。
でも、そんなマリアさんは僕は大好きです。みんなも嫁にするならマリアさんにするといいよ。
『こんな女の子と過ごす6年間を青春と呼ぶのです。
』
サンデー読者の8割に殺意を抱かせる、名キャッチコピーがここに参上!(挨拶)
まあ、あだち充先生はずっとサンデーでそういうマンガを描いて来ているので、先生自身には何の罪もないんですけどね。罪なのは、ラブコメの王道マンガが掲載されている週刊少年サンデーという雑誌の読者層の8割が、『こんな女の子と過ごす6年間を青春と呼ぶのです。』という定義に当てはまらない青春を送らざるを得ない、という現実の方なのです。
現実の方があだち充先生のマンガだったら良かったのにと思います。
マンガ本編の方は、小学五年生に育った末っ子の紅葉の姿にしんみりしてしまう光や赤石が印象的な、マンガの中での世界の時間の流れを感じさせるとても良いエピソードでした(フォロー)。
テーマや展開を含めて極めて正当派で完璧な「少年マンガ」であり、自然に読むことができました。新人コミック大賞に入賞するのも納得の完成度です。
内容も真っ当なので「萌え」とか「エロ」とか何とか口を挟む余地はあまり無いのですが、強いて言えば女性の方が身長が高いカップリングってちょっとグッと来るよね? よね?
サンデーを代表するツンデレであるロコたんの、ツンツン要素が炸裂。
彼が百舌鳥やキマイラ側についたのは、斑鳩のことを大切に思っているが故のことだったんですね! こんな形でしか斑鳩に思いを伝えられないロコたんの不器用さに萌え萌えです!(ダメ)
とりあえず、表紙の皆本のパジャマ姿のエロさは明らかに異常。薫よりもエロいってのはどういうことなのか。
あと最後に目覚めた紫穂が怖すぎます。
続きは後日書く予定(できれば)。
writeback message: このサイトのコメント受付は終了しました。