2006/02/07

■サンデー9号感想(落ち穂拾い版)

最強! 都立あおい坂高校野球部

 チア部が大挙して出てきてラブにひなる展開になった途端、ネットの各所でいきなり話題になった今週の「あお高」。ホントみんなこういうの好きな!
 世間的には「太陽がまぶしいぜ!」のコマの左から二番目の娘の評価が高いみたい(左から二番目派例:マンガがあればいーのだ。さん/ヤマカムさん)ですが、個人的にはやはりまり子先輩に注目してしまいます。彼女の落ち着いた性格と、如何にも「先輩」然とした貫禄を漂わせる風格を、大きくて柔らかそうな胸たれ目というパーツで的確に表現しているところに、全男子生徒は注目。特にたれ目。たれ目ですよたれ目。

 「たれ目」と言えば、まだ『萌え』という言葉が発見されていなかった時代に一大勢力を築き、インターネット黎明期においては「たれめパラダイス」なるイラストサイトが人気を博するなど、様々な栄華を誇ったものでしたが、今ではほとんど鳴りを潜めてしまった感があります。「たれ目 萌え」と「眼鏡 萌え」を共に検索して件数を比較してみれば、その差は一目瞭然です。
 しかし我々は、まり子先輩のたれ目により、「たれ目」というパーツの存在を再発見する絶好の機会を得たのです。確かに彼女には、お姉さん系「たれ目」キャラクターが根幹として備えているべきたれ目アイデンティティを持ち合わせた、まさにたれ目たるべきたれ目キャラだと思います。
 「眼鏡っ娘」や「前髪っ娘」が萌える世間を跋扈し、キングオブパーツフェティシストマンガ「あいこら」ですらたれ目はフェチの対象となっていない今だからこそ、あえて「あお高」のまり子先輩をたれ目キャラとしてデザインした、田中モトユキ先生のセンスが光るのです。我々は決して、たれ目のことを忘れてはいけないのです。判って頂けたでしょうか

 勿論今回はまり子先輩のみならず、巴先輩やバンソコ女千秋、そして名無しのエウレカ髪の女子に至るまで、どの女の子もたいへんに魅力的に描かれていたと思います。さすが、かつて「鳳ボンバー」において、あややのアレっぷりで我々を心の底から震撼させた田中先生です。
 我々もゆめゆめ油断することなく、今後も「あお高」に注目していかなければいけないと思いました。

結界師

 黒芒楼の姫さまの本領発揮。最強に強まってる良守を、尻尾責めでメロメロにした挙げ句に指先一つでダウンですよ。何この強さ。白がいないと何もできない、要介護認定姫さまじゃなかったのか。油断できないね!
 あと、影宮の縛られ上手っぷりにも萌えました(まちがい)。

 その辺はともかく、今週最も印象的だったのは、良守の後ろ姿を見た時、影宮の表情がアップになったシーン。
 彼は良守の背中に、常に死と隣り合わせだった限と同じモノを見たのでしょうか。良守の「変質」を表現した、上手い演出だなと思います。

からくりサーカス

 『歌も…
  歌えるんだ…

 パンタローネ様が! パンタローネ様がかわいい!
 「歌も…歌えるんだ…」と言ったパンタローネ様の表情は、まるで秘めた思いを告白した時のツンデレ女子のようです! なんてカワイイんだパンタローネ様!
 『散り際に微笑まぬ者は生まれ変われぬぞ』とは「覚悟のススメ」の散さまの名台詞ですが、斯様な微笑みを見せたパンタローネ様は、きっと生まれ変われるはず! 散り際の微笑み見事であった!(死亡フラグ確定)

D-LIVE!!

 『お前がASEを捨てるなら俺も…

 元祖ツンデレ髭親父のロコたんが、ついに斑鳩に愛の告白を!
 こんな台詞が出てきてしまったら、いくら初音が斑鳩に迫ろうとも、もはや読者の頭の中には「ロコたんが『俺も…』の後に何を言おうとしたのか」ということしか思い浮かびませんですよ。ドジっ子委員長の春日さんといい彼女といい、最初から最後まで女性キャラが報われないマンガだなあ。そこがいいんだけど。

Posted at 23:09 | WriteBacks (3) in マンガ::週刊少年サンデー
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パンタローネ様ぁー

いつだったかルシールをその手にかけたとき(すごい昔だよソレ)は、よもやこんな日が来るとは思ってませんでした。唐巣…じゃなかった、藤田先生のことだから、さぞかし立派な散り際を用意しているに違いありません。次回が楽しみです。

※ 「まんががあればいーのだ」→「マンガが…」ですね。

Posted by 井汲 景太 at 2006/02/07 (Tue) 22:10:49

良守覚醒!!

 良守君の後ろ姿に、時の流れを感じました。
 
 大事なものを守れなかった悔しさを強さに、死線を潜り抜けた戦友から背負うべき背中を受け継いだ良守君が今敵地に立つ!

 ただの「変質」者じゃなかったのか!

Posted by 葉梨らいす at 2006/02/08 (Wed) 00:14:47

「カットされて載ってないけど、パンタローネ様の中学生時代の淡い恋物語はステキだったものなぁ」

井汲さん>
 ご指摘ありがとうございます。修正しました。
 パンタローネ様といえば、個人的には「かってに改蔵」で散々いじられていた頃のことが印象深いです。その頃からみんなから愛され続けた、みんなのパンタローネ様の最期の戦いに期待。

葉梨らいすさん>
 上手いこと言われた!(←くやしいのか)

 今の良守は、その「自分はどうなっても構わない」という覚悟の完了っぷりにおいて、どんどん限に近づいているような気がしてなりません。本来、彼には「時音を守る」「烏森の地を永遠に封印する」という目標があるはずなのですが、今の彼はそれを見失っているのではないかと思います。
 それを押しとどめるのは時音姉さんかな、と当初は予想していたのですが、今の話の流れだとその役目は影宮がやることになるかも。影宮は良守の後ろ姿を愛し始めているようですし(語弊)。

Posted by fukazawa at 2006/02/08 (Wed) 12:48:02
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