「MAJOR」でこれまでの吾郎の生き様とは相反するような『スモールベースボール』の概念を持ってきたのは、WBCで「スモールベースボール」を掲げた日本チームが優勝したからじゃね? ハッハー! とか笑いながら、メタな視点でマンガを読んでいい気になってる自称マンガマニアな皆さんが、最後の「おにいちゃん…!!
」のコマで思わずグッと心を捕まれてしまう姿が手に取るように見える様でした。
勿論私も掴まれました。
『桔梗の側に控えた琥珀の持つ四魂のかけらが、恐ろしいほど清浄な光を発している事に――
』
桔梗が琥珀を連れ回しているのは、てっきり桔梗が琥珀のショタっ気にやられてメロメロになっているからだとばっかり思っていたのですが、本当は琥珀を連れ回すことで彼の持つ四魂のかけらを浄化する目的があったなんて!
これまでの彼女の行動は、美少年を連れ回す趣味と、四魂の玉を浄化して奈落を倒す実益を兼ね備えていたって訳だったのですね! さすが桔梗さまは違う!(←違う)
語尾に「にょ
」を付けるネコミミ宇宙少女が目からビームを出してオタク界隈にセンセーショナルを巻き起こしてから幾星霜、ついにメジャー誌であるサンデーでもネコが目からビームを出す時代に。
自分が「最終兵器彼女」を初めて読んだ時は、この世にあまねく制服を着た女子高生は全て制服の下からミサイルを撃てるようになるべきだと主張したい気分に駆られたものですが、それと同様に今私は猛烈に「この世にあまねくネコは全て目からレーザーを撃てるようになるべきだ」と主張したくてたまりません。
生きたネコは目からレーザーを撃てないからダメだ! これからのネコはすべからくロボであるべき! ネコロボさいこう! 超さいこう!
ネットに書かれた「武心」の感想で『万乗パンツが出て来ないよ!
』みたいなコメントを読むたびに、サンデーにおける久米田先生の影響力はこれほどまでに大きいモノなのかと実感させられます。
しかし今回出てきた小金丸君は、主人公の流星君にヤり込められて身も心もメロメロにさせられるに相応しいキャラであり、ここに来てついに往年の「DAN DOH!!」における最大の見所であった「最初は主人公にヒドいことをしているキャラが、ボロボロになりながらもひたむきな主人公に心を打たれ、改心して身も心にメロメロになっていく」シチュエーションが拝めるのではないかと期待させてくれます。
流星君には、ぜひとも万乗作品の魅力はパンツだけではないことを、武を持って知らしめて頂きたい。
結局、男の子も親友の薫もいいように手玉に取れる葵と紫穂が最強という結論?(まちがい)
でも葵は紫穂に弱点(耳)を握られていて歯が立たないから、「絶チル」界最強は紫穂で決定?(こっちはまちがってない気がする)
今回出てきた葵の能力は、「空間をねじ曲げる」+「そこに対象物を放り投げる」という、このマンガにおけるテレポーテーション能力のバリエーションの一つですね。拳銃の弾道をねじ曲げるわ、光をも歪めて視覚に干渉するわと、なんか使う側のアイデア次第でものすごく応用が利く能力だなと思いました。頭が良い葵なら、これらを使って更に様々なことができそうな感じ。ますます彼女の将来が楽しみです。でも弱点は耳。
あと、小学生男子に「負けませんよ!
」とか言われて「む
」とライバル意識をかき立てられた皆本は、相変わらずロリコンムッツリスケベ呼ばわりされるに相応しい存在だと思ったので一安心。それでこそ僕らの皆本です。
ついに最終回ながらも、斑鳩はいつまでも斑鳩のままだったという感じの終わり方で清々しいです。これからこのマンガがサンデーに載らなくなるかと思うと、ちょっと寂しいですねえ。
あとは最終回にも関わらず春日さんが全く報われておらず、こっちもこっちで清々しいなあと思いました。皆川先生の次回作は彼女を主役にして下さい。
ここだと、斑鳩への「手料理=嫁」にはロコが自然だということですかね。
からくりが終わっちゃうはず、ないじゃないですか。ないじゃないですか!
ロコは斑鳩に永遠の片思いを続けるんですよ。
秘められた想いを抱えながら、彼が自分の側に来るのを永遠に待ち続ける。乙女だなあ。
「からくりサーカス」は、ここから更にあと半年くらい続いてもおかしくないと思っています。我々は藤田先生の本当の底力を、これからイヤでも見せつけられることになるでしょう(煽り)。
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