2006/04/15

■このまま定価を250円にするつもりなのかサンデー19号感想

妖逆門

わざわざこんな世界まで作って、人間の子供を集めて競わせるなんて…
 そんなことして妖怪側に何の得があるって言うの?

 そりゃもう、タカラトミーがカードを宣伝するために決まってるじゃん! 君たちがカードにつぎ込んだお金は、そのままバーチャルタカラトミー社員あたしリカちゃん22歳の給料に変換されるのだ! っていうか、リカちゃんもそのうち「妖逆門」の妖(あやかし)としてカード化されるに違いないね! リカちゃんは人形だから木属性! 打撃にはめっぽう強いが火に弱い! 火だ! 火属性の術符で対抗だ! 逃げる奴は妖だ! 逃げない奴はよく訓練されたリカちゃんだ! ホント、カードゲーム業界は地獄だぜ! フゥハハハーハァー! とか笑いながら、メタな視点でマンガを読んでいい気になってる自称マンガマニアな皆さんが、亜紀ちゃんが縞パンを見せたコマで思わずグッと心を掴まれてしまう姿が手に取るように見える様でした。

 ゲーム版の「妖逆門」は、リアルタイムアクション対戦型カードゲームという新しいシステムが面白そうです(フォロー)。

結界師

 例え実力では敵わぬ相手であろうとも、限の誇りのために決死の覚悟で火黒と戦う意志を揺るがさない良守に心を動かされ、良守を守るために自分も火黒との戦いの場に身を投じる影宮君が格好いい回でした。

 ところで、火黒の武器は日本刀のような刃なのですが、少年マンガの世界で日本刀と言えば、その主な目的は人を斬ることではなく、人が着ている服を斬ることであるのは、「ラブひな」とかそういうマンガが大好きな皆さんであれば、十分認識できていることと思います。もし「シグルイ」が少年マンガだったら、虎眼流の他流試合心得である「斃すことまかりならぬ。伊達にして帰すべし」の意味は、対戦相手の服を切り刻んでしまってキャー源之助のエッチ! みたいなアレに変わってしまうくらい、その法則は強いのです。
 そして影宮君と言えば、そのツンデレっぽい言動や挙動故に、かねてから世間で「実は女の子ではないか」という疑惑が囁かれています。彼の後ろにはツンデレ対象キャラである良守、そして彼の前には日本刀を持った火黒。私が次回の「結界師」に何を期待しているのか、もうお分かりですね。日本刀はキャラの服を斬るための武器! 影宮君の着ている服が剥がされるのはもはや必至の有様! 次回、いよいよ影宮君の本当の性別が明らかに! キャー火黒のエッチ!

 とか妄想したんですが、考えてみたら火黒って限を倒す時に、躊躇無く服を斬らずに身体だけバッサリ斬ってたんですよね。神鳴流の法則は「結界師」には通用しない様です。「結界師」は真面目なマンガだなあと思いました(感想?)。

ハルノクニ

 『現内閣総理大臣、榊秀樹。
  訴えるべき「法律」が敵なんだ

 この台詞を読んだ直後、思わず『現在の日本には「三権分立」というものがあって、行政と司法は別であるという建前が!』とかツッコミを入れたくなる衝動に駆られましたが、そもそも総理大臣を「民主主義が生み出した怪物」と紹介するくらいのマンガなので、この作品の「本当の敵」は現在の日本の民主主義というシステムそのものであると思った方が良いのではないかと思いました。スケールでかいなあ。

 とは言え、その日本が極秘に開発していたのがよりによって目からビームを撃つ未来の世界のネコ型ロボットであるところは流石というか、このマンガの日本のエラい人は『世界における日本の立ち位置』というものをよく判っているなあと感心させられます。こんな萌える兵器を実際に開発してしまうのは、世界広しと言えども日本だけ! 闇から忍び寄る萌える兵器で世界に君臨することを目指す日本! もしこんな萌える兵器の存在が公に知られたりしたら、「カワイイは正義」という概念で世界に君臨する野望を抱く榊内閣の支持率は急上昇間違いなし! このマンガの内閣が間違っているところは、その情報を自ら公開しようとしないところだけですよ! 国家の萌える秘密を暴いて市民に知らしめるため、がんばれギリ君と愉快な仲間たち!

 感想の着地点を間違えた気がします。

あいこら

 「正直な男の人が好き!」とは理想の男性像としてよく女性の口から言われる台詞ではありますが、「あいこら」はそういう女性にこそ読んで欲しいマンガだと思います。
 これを読んでもまだそんな台詞を言えるようなら、キミはホンモノ! さっさとフェティシストの素敵な彼氏を見つけ、どんどん幸せになって頂きたい! 一緒にフェチに優しい世の中を作ろう!(プロポーズ)

聖結晶アルバトロス

 なんか掲載位置が、いつの間にかちょっと前の「絶チル」みたいなところになってるのが気になります。
 「アルバトロス」って、やっぱり典型的な「コミックスは売れるけど読者アンケートが集まらない」系のマンガなのかなあと思いました。

 新人作家の初単行本ということもあり、コミックス1巻は入手が極めて困難になるのは必至の有様なので、「アルバトロス」が大好きな皆さんはぜひコミックスの入手に失敗し、「アルバトロスが売ってねえ!」と声を挙げることで、世間的に如何にこのマンガが盛り上がっているかを出版社に知らしめて頂きたいと思いました。キミの犠牲がこの作品の未来を創る!(イヤだなあ)

からくりサーカス

 ついに鳴海としろがねの戦いに終止符が。万難を排してついに抱擁するに至った血まみれの二人の姿と、そのバックで「人類最後の希望」となった勝を乗せたロケットが空に昇っていくカットは、最高に格好良かったです。そりゃもう、年寄りの入れ歯にかけて!(ハーレクイン風に)
 次回からは、いよいよ世界最高のダメ人間であるフェイスレスが勝と相対することに。追いつめられたダメ人間が何をするのか、今から楽しみで仕方ありません。

Posted at 12:33 | WriteBacks (2) in マンガ::週刊少年サンデー
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ハルノクニ

 萌える兵器って…w
 コホン。 かなり注目している漫画です。独立国家は名目として、本質は『七日間戦争』みたいな感じかなと思っていました。しかし、「C・A・T」の存在で一変しました。
 国のトップが、万が一の事態に備えて自衛力を持とうとするのは至極当然です。その切り札を子供に暴露されて頓挫させられては、たまったもんじゃありません。
 『第5話:道をゆくもの』では感動しました。自宅からの電話に躊躇するギリ、歩む道を決意しているハル、ギリの覚悟、両親の反応、素晴らしかったです。……しかし原因は「C・A・T」…。
 この物語は「正義」「悪」で括れるものではないですね。僕は現在、榊首相よりです。 ギリ、ハル、志乃、コーさん達には『ブラックジャックによろしく』であった「正しいってのは弱いって事だ。強いってのは悪いって事だ。」という“真理ではないが一理ある説”を覆せるかに注目です。
 この漫画の行く末、結末に大注目です。


結界師

 良守も戦死してもいいかなと思ってます。単身 敵の本拠地に乗り込むという行為がいかに無謀で危険かという事を、読者に知らしめる為に。主人公の後継ぎ候補は時音、正守、利守。 …まぁ、14才というサンデーのストライクゾーンにいる主人公を殺したりはしないでしょうけど。


ネコなび

 Fukazawaさんの危惧通り、担当が変わって姫をないがしろにした展開が続いてますね。もともと人気度外視のポジションなんでしょうけど、少しハシャぎ過ぎで危険な感じがします。

Posted by peace 24 at 2006/04/18 (Tue) 00:05:35

コメント書き込みの件ではご協力ありがとうございました(私信)

>ハルノクニ
 このマンガですが、基本的にはネコ型兵器(CAT)+主人公のタッグ対国家権力が送り込む武力という、マンガとして判りやすい構図に落とし込む形になると思います。戦いを続けてCATが成長するに従って、隠された陰謀がどんどん暴かれていくとか、そういう展開になるのではないかと予想。

>結界師
 良守死にませんでしたね(笑)。
 個人的には窮地を正守達の介入で助けられるという展開を予想していたのですが、(姫さまの介在があったとはいえ)たった一人で火黒を倒してしまうとはビックリ。黒芒楼編はもうすぐ終了しそうですが、今回の良守が見せた力は今後の物語の焦点の一つになるのは間違いないでしょう。

>ネコなび
 ペロ先生のマンガはグデグデになってからが面白いんですよ!

Posted by Fukazawa Tsuyoshi at 2006/04/23 (Sun) 21:26:35
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