2006/09/18

■この世には二種類の人間がいる。石原さとみの袋とじグラビアを開封する人と、しない人だ。(サンデー41号感想)

結界師

 『この謎全て、私が解いてみせましょう
 真実は常に一つ!(キャッチフレーズ)
 奥久尼の法衣の中に入っているのは、サンデーで活躍中の少年名探偵のなれの果てみたいなクリーチャーなのではないかと思いました。身長もちょうどいいですしね(ですしね?)。

 そして、その箱の中に取り込まれた操ちゃんが早くも再登場してくるとは意外でした。しかも緊縛された状態で。
 この衝撃的な再登場シーン、そしてその状態から縄に仮初めの命を与えて難なく危機を脱出してしまう彼女の利発さが描写されたことで、一気にそういうのが大好きなマンガファンの間で彼女の人気が上昇したに違いありません。ホントみんなそういうの好きな! と決めつけて次。

ハヤテのごとく!

 絶対領域を装備した男の子が主人公のマンガを読めるのは「ハヤテのごとく」だけ!(挨拶)

 畑先生も主人公を女装させるのが好きな作家さんだと思うのですが、その割には井上和郎先生や哲弘先生みたいな「変態漫画家」呼ばわりはされてませんよね。これはおそらく、誌面から「女装キャラ描いてるけど、でもやっぱりちょっと恥ずかしいの!(*ノノ) 」っていう感じの恥じらいオーラが滲み出てきているからではないかと私は思うのですが、その辺どうでしょうか。
 逆に言えば、井上先生や哲弘先生の作品からは、その辺の恥じらいを突き抜けた勢いのようなものを感じます。畑先生の作品は、そういう突き抜け感がないところが、逆に独特のほのぼのした魅力を醸し出しているのかも知れませんね。

 あと今回は、ヒナギクの歌をバックにハヤテが走るというアニメみたいな演出がなされていましたが、こういう形の演出はマンガで初めて読んだ気がします。というか、こんな演出を実際に実行に移せるのは、間違いなく畑先生だけだと思います。こういうところにも、畑先生の人柄というか趣味が反映されていますね。
 きっと「ハヤテ」のファンの人達は、みんなそんな畑先生の人柄に萌え萌えになっているからファンになったんじゃないかと思います。

妖逆門

 読者サービスの入浴シーンで真っ先に裸の姿が描かれてこそヒロインの証であると言えますが、そうするとこのマンガのヒロインはこの文月詩織だということになりますが、それでいいのでしょうか。カレーに漢方薬を入れることで自分の知性をアピールするタイプの、クールビューティーな女性がヒロイン。新機軸です。いや別に個人的にはそれでも一向に構いませんが。
 あと、眼鏡を外した顔をあえて描かないところを見ると、作者の田村先生も眼鏡っ娘の素顔の価値を理解している様ですね。安心しました。

GOLDEN AGE

 モヒカンスタイルは雑魚の証であるだけでなく、うっかり道を走ると不信人物だと警察に思われて逮捕されてしまうご時世なのに、あえてモヒカンな髪型を貫く宮内君は、今時珍しいロックな心を持った少年だなあと思いました。
 そんな彼をあえてセンターフォワードとして起用する唯君も、勿論ロックです。これはきっと、自ら弱小チームだと思いこんでいるかもめ中サッカー部に渇を入れるため、唯君はあえてロックのスピリッツをチームに持ち込もうとしているのです。「自分が好きなモノへの情熱を無くしたら、何も先に進まねーぞ! それが嫌ならやろうぜ! オレらのロックをよ!」(今週の「あいこら」のスタローン前田の台詞)なのです! それこそがロック! モヒカンとロックの魂がサッカーに融合した瞬間です!

あいこら

 そんな感じでロック魂に溢れている「あいこら」なのですが、今回は『セックス・ドラッグ・ロックンロール』なロックの原初的なスピリッツを現代少年マンガの世界で表現するとこうなる! みたいな、心底無茶苦茶なエピソードだったと思いました。
 歯でギターを弾いたり自らギターを破壊したりするパフォーマンスを披露する部分なんかは、もうロックの極み。一見するとただ暴れているだけの彼らですが、真のロックヴォーカリストである筋居スウが彼らの中に「熱さ」を見つけ出してバンドに戻ることを決意したところを見る限り、ああいう破壊的な熱狂こそがロック的には正しい熱さなのです。ハゲのおっさんが髪の毛を掻きむしるのも、ヌンチャクで自傷するのも、犬がボーカルなのも、みんな破壊的であるという意味において共通しており、即ちそれこそがロック。ロックは衝動だ! おさえきれぬ激情だ! 言葉を超えた魂の叫びだ! なのです。
 多分。

地底少年チャッピー

 前回に全く予告なしでいきなり最終回ってアンタ!
 そんなところでロックなことをしなくても!

今週の質問:

 『運動会で一番好きだった種目は何ですか?

 運動会が好きな人間は、基本的に漫画家になってはいけないと思われます。
 従って、満田先生の回答が一番漫画家として正しい回答です。子供の頃に運動会で校庭の隅で膝を抱えて震えていても、大人になったら日本を代表するスポーツマンガを描ける漫画家になれるのが、マンガという表現媒体の素晴らしいところなのではないのかな、と思いました。いやマジで。

Posted at 14:11 | WriteBacks (3) in マンガ::週刊少年サンデー
WriteBacks

今回のブリザードアクセルで絶対領域に目覚めました。

Posted by guri at 2006/09/20 (Wed) 08:09:03

こんなこときいちゃいけないのかもしれませんが

ちなみに
Fukazawa さんは開封する人なんでしょうか?
しない人なんでしょうか?

Posted by Lefty at 2006/09/22 (Fri) 06:36:44

>guriさん
 絶対領域の扉!(ゲームのタイトル)
 ようこそこちら側へ! 黒タイツ派や生足派とのめくるめく確執の日々がアナタを待ってますよ!

>Leftyさん
 この時はしました。ご期待に添えず申し訳ない(何の?)。
 あと、表題にアイドルの名前を出したらソレ系のサイトからのトラックバックスパムがすごいことになったので、禁止ワードに指定させて頂きました。ご了承下さい。

Posted by Fukazawa at 2006/10/09 (Mon) 23:46:43
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