「地球は守られた…だが、権利関係は…!?
」
次号、感動の最終話!!
最終話の前に権利関係をネタに煽られるマンガは、おそらく空前にして絶後だと思われます。
あと、陸地が水没しないからといっても地球温暖化そのものが解決した訳ではないので、ぶっちゃけて言えば実は問題は何も解決していないのではないか? という気もしてくるのですが、このマンガに対してはもう何を突っ込んでも「でも、『ジャぱん』がやることだから仕方がない
」という言葉で何となく「じゃあ仕方ないよね
」と納得させられてしまう存在になってしまった以上、もう何を言っても仕方がありません。
つまり「焼きたて! ジャぱん」というマンガは、ついに無敵の境地に達したのです。あらゆる批判も批評も無意味と化してしまう、という意味においての無敵です。
料理とそれを食べた者のリアクションの主従を逆転させることで料理マンガのセオリーと戦い、大麻の効能を謳い上げることで一般社会のモラルと戦い、堂々と他のマンガやアニメやゲームのキャラクターをパロディ化することで著作権と戦い、マンガ制作におけるあらゆる障害と戦い続けた結果、ついに「ジャぱん」はあらゆるものに対する自由を手にする存在となりました。あらゆる制約を破り続けることで、ついに「ジャぱん」は唯一無二の作品となったのです。
全てを超越した作品となった以上、そのマンガがマンガとして面白いのかどうかといったことは、もはやどうでも良い問題なのです。
橋口先生は、一体何と戦っているのか。そして、何を勝ち得たのか。
最終回を刮目して待ちたい所存です。
ローゼンバッハ公国に話が移ってから、出てくる登場人物がみんな異様に潔すぎることで俄然面白くなってきた感がある「武心」。今回は極限まで追いつめられたイングラム王女が流星を守るために自ら銃を手に持つことで、己もまた覚悟を完了させた武心を持つ者であることを証明することに成功しました。
そりゃまあ、自分の盾となって死んだ流星パパがあそこまで潔い死に様をしてしまった以上、もはやそう簡単には死ぬ訳には行かないですよね。これも一種のトラウマ?
正直、このマンガがもう一度越年するのは非常に厳しい状況だとは思うんですけど、このマンガももう「マンガとして普通に面白い」とかどうとかいう領域を超えてしまっているような気がしてならないので、この調子で出来る限り突っ走って欲しいと思います。万乗先生の心意気を、私はもっと読みたいのです!
二つ無き身を惜しまずに、我が身は進む仁のため! たった三文字の不退転、それが心の花である! みたいな勢いで頑張れ万乗先生。「覚悟のススメ」からの引用ですが!
今回は食糧自給率の話。日本の食糧自給率は先進国の中でもかなり低いという話は時折見かけますが、日本の食糧自給率を北朝鮮と比較して「北朝鮮よりも低いからヤバい
」というロジックで危険性を訴える論法は初めて見ました。それって、単に日本は足りない食料を海外から輸入できるけど、北朝鮮はそれができないから「自給率」の数字が結果的に上がっているだけの話なんじゃないの? という気がするんだけどどうだろう(参考:北朝鮮の食料自給率に関する記事)。
それに食料自給率の低さを提示して農業に対する危機感を煽るよりは、「外国との貿易をもっと活発にしよう」とか「日本の農業にもっと国際競争力を持たせよう」とかという方に話を持って行く方が建設的だと思います。将来を担う子供が読むことを狙っているなら尚更。社会に対して絶望するのは、久米田先生のマンガの主人公だけで十分ですよ!
この手の「危機感を煽ってウケを取る」ことを狙ったタイプの記事って、どうも好きになれません。サンデー大丈夫?(←煽り)
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