さよなら無道さんの回。無道さんが少年の姿になり、かつそれでも己の力ではこの世界を抜け出ることができないと知って絶望した表情を見せたコマを読んだ時は、「パワーアップする度に体が若返る」という異常な設定の素晴らしさに感謝したい気分で一杯になりました。
今回のエピソードの表向きのテーマは「墨村兄弟の間の葛藤」を明確にすることにあると思われるのですが、裏テーマは「とっちゃんボーヤを描きたい」だったに違いない! と確信してしまう程の素晴らしさです。「そらっ! このままくらえ!
」のコマなんて、もうこの無道さんは体だけでなく心までもやんちゃな少年に戻っちゃってる様が見て取れ、大変にラブリーです。たまりませんね。
それでいて、退場間際にちゃんと正守の心に闇を植え付けることも忘れていません。最期に元のおっさんの姿に戻ってしまうのが残念ですが、正守の心に疑念を起こすためにはベビーフェイスよりもおっさんフェイスの方が迫力が出るということでしょうか。
あと、正守の「絶界」の正体が文字通りに「世界を拒む」ことで作られる(そして、良守の能力はそれとは違う)ということが判明。「絶界」ってつまり、絶界は誰もが持っている心の壁! 怖くて心を閉じるしかなかったのね! とかいう、ATフィールドみたいなのと似たような理屈でできてるってことですかね?
クリア・ノートにひどい屈辱を与えられたブラゴが、「コノウラミハラサデオクベキカ!
」とメラメラしながら(してませんが)唯一のチャンスをモノにし、アシュロンとのコンボ攻撃でクリアに大打撃を与えることに成功。早くもクリアに対する復讐を果たしました。
これでホントにクリアが死んだかどうかは謎なところが不気味ではありますが、何にしろブラゴが強力な力を手に入れたことは確実です。個人的にはやっぱり最期はガッシュとブラゴの宿命の対決で締めて欲しい感があるので、彼が生き延びられて何よりでした。
「その体で『シン』を使えば死んでしまう!
」
そして、この台詞がシャレであることにツッコミを入れるのはサンデー感想サイトの義務だと思いました。
アニメの方でヒナギクさんが登場したことに合わせてか、マンガの方でもヒナギク祭り再びといった雰囲気に。メインはハヤテと西沢さんの庶民派カップルのほのぼのコメディ話なんですけど、ヒナギクさんが今後何らかの形でこのエピソードに関わってくることは確実っぽいので、早く続きが読みたいなあと思いました。
あと今回は、マリアさんの扱いがヒドすぎて萌えた。さすがは「ハヤテ」界最強のヨゴレキャラです(ひどい)。
アニメの方ですが、やっとヒナギクさん初登場の回を観られました。桂先生はアニメで観るとかっこいいなあ。いいんちょはアニメになるともの凄く頭が悪そうだなあ。ヒナギクさんも最初は割とヒドい人だったんだなあ。
菌糸類型というとどうも世代的にどうしても「ナウシカ」とかそういうのを連想してしまうのですが、このマンガの世界もやっぱこう菌糸類型のデブリがはびこったおかげで腐海に沈んでいる街とかが沢山あるんじゃないかと思いました。
でもその割には、下宿の管理人のアキが腐海の部屋を使って気に入らない客を追い返そうとしたりとかセコい用途で使っているところを見ると、実は菌糸類型はこの作品世界ではそれほど脅威なのではないのかも、とか思いました。
今回は、十威の能力のデモンストレーションよりもアキの十威に対する態度の大人げなさっぷりの方が印象的でした。大丈夫なのでしょうかこの人。オブザーバーとしてよりも人として。
久しぶりにジーク様大活躍の回。彼の格闘スタイルやキャラクター性と「チベットの山奥で修行をしたので強くなった」という行動の因果関係自体は全く意味不明ですが、おかげで何かますます訳がわからない方向にパワーアップを果たして帰って来てより面白くなったので、細かいことは不問として行きたい所存です。
でも、いくら修行しても首を後ろに捻ることは無理なんじゃないかと思った。
「着氷のあまりの激しい衝撃が、氷上にブリザードを巻き起こす!
」
後のブリザードアクセルである。
みたいなマンガだったということで落ち着きそうですね。
さすがに終局が近いのかなー
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