ここしばらくは掲載位置が低い割に(←余計)比較的緩めの話が続いていた「絶チル」ですが、今回は久しぶりに引き締まった形で始まりました。椎名先生によれば「いよいよ未来のパートと現代のパートをつないでいく作業を開始しようと決めたため
」とのことであり、長らくの間謎となっていた「何故将来の三人はバベルから離反してノーマルと戦うようになったのか」についても、今回のような演出を使う形で徐々に明らかにされていくのではないかと思います。
全貌が明らかになるまで連載が続くといいんですけどね(ドクロ)。
あと今回の話を読んで何となく思い出したのが、以前完成原稿速報にあった「単行本のアタマでは毎回『ねえ、皆本…おぼえてる?』という薫のナレーションで始めたかった
」というアレです。何か今回は、未来の主人公が過去を回帰するという意味においてはNANA式演出っぽいですし、未来のシーンから繋がる現代の平和なシーンがそのまんま『あの頃のあたしたち それが永遠に続くような気がしてた いつか終わる日が来るなんて思いもせず ただ笑っていたね
』に繋がる演出になっているのもソレっぽい感じ。何かこう、今のうちに平和な気分を満喫しておくがいいさ読者共めワハハハ、みたいな作者の意図を感じます。
このエピソードの見所としては、冒頭に出てきたオルゴールが今後どのタイミングでどんな意味を持って出てくるのか? というところと、完成原稿速報でも出てきている兵部の過去話がそれにどう絡んでくるかというところでしょうか。
そして比較的どうでもいいこととしては、未来の薫が部屋の鍵を開けたりスイッチを入れたりする動作をサイキックで行っていたり、葵が歩いてもわずか数歩くらいの距離をわざわざテレポートしたりと、なんかこいつら大人になったら超能力を好き勝手に使っているよなあと思いました。皆本がいないところでは超能力を使って楽をしようとしているところは、子供の頃と全然変わってないってことなのでしょうか。
逆に言えば、皆本がちゃんと躾けて日常生活でサイキックを乱用するのを改めれば、未来の悲劇は回避できる可能性があることに?(多分違う)
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