そんな感じで、「こわしや我聞」の5巻が発売されました。
この巻は色々な意味で見所が多くて面白いと思ったので、あえてご紹介する次第。
まず本編の方ですが、この巻には、静馬番司が登場して我聞と張り合うエピソードと、「卓球部は文化祭でメイド喫茶をやる」という理由で國生さんがメイドのコスプレをして大活躍するエピソードが掲載されています。
我聞に対するライバル心全開で乗り込んできた番司を自然と仲間に引き入れてしまう懐の深さを持つ「工具楽屋」の面々、宿敵・真芝に対する怒りを優先しようとする番司をたしなめることで己の「強さ」を見せた我聞、そして文化祭を舞台にドタバタ学園コメディーを無理なく繰り広げられるだけのポテンシャルを持つことを証明した、サイドストーリーに欠かせない卓球部や生徒会の個性的なメンバー達。番司編と文化祭編は、どちらも「我聞」がこれまでの連載の中で築き上げてきたキャラクター、そして彼らが織りなす作品世界の魅力を見せることに成功している、優れたエピソードだと思います。
何より、メイド服姿の國生さんは猛烈にカワイイですしね(結局コレ)。
そして更に「我聞」5巻をパッケージとして魅力的にしているのが、2つのおまけマンガの存在です。
まず一つは、4巻にも掲載されていた、デコでメガネで三つ編みでかつアホ毛を装備し、性格は勝ち気で強情っぱりだけど実は押しに弱くてドジな一面もあるという、そういう嗜好を持った読者(オレとか)にとっては最強生物兵器級の破壊力を有する生徒会長・鬼怒間リンが主人公の4コママンガ『征け! 会長さん』。
普段はツンツンしてる彼女が、最初から最後まで卓球部の食えない面々(特に國生さん)にいいようにあしらわれてどんどんダメになって行く様は萌えです。ヘタレな委員長女子が好きなら是非。
そしてもう一つが、作者の藤木俊先生が「いでじゅう!」作者のモリタイシ先生に対して一方的に宣戦布告をした挙げ句、一方的に敗れ去る様を克明に描いたドキュメンタリー『モリタイシをやっつけろ!』。
モリタイシ先生は女性ファンからしきりにサインをせがまれたりしてモテモテなのに、自分のとこに寄ってくるファンは「國生さんの声優は能登さんでお願いします!
」とか言ってくる男ばっかりであるという現実に直面した藤木氏は、モテるモリ先生に対して一方的に激しい嫉妬の念を抱くのであった! という、逆恨みとしか思えない出来事をキーに、「いでじゅう!」コミックスのイラストコーナーに自分のイラストを送りつけて勝手にコラボレーションを成立させようとする藤木先生の悪あがきっぷりを描いた衝撃的な実話レポート巨編(4ページ)です。これが妙に面白いのなんの。
今後のサンデーを共に背負って立つであろうモリタイシ先生と藤木俊先生が、我々読者の知らない領域で激しく火花を(一方的に)散らすライバル関係になっていたとは意外でした。なんか、一昔前の北崎拓先生に対する久米田康治先生の一方的な確執みたいで萌えです。
どうやってもモテ具合ではライバルに勝てないところなんか特に(失礼)。
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そんな感じでたいへんに面白い「こわしや我聞」5巻なんですけど、唯一残念な点を上げるとすれば、やはり表紙のデザインでしょうか。
この巻の最大の売りは文化祭編(=國生さんメイド喫茶編)であることは明白なのにも関わらず、何故か表紙で主役を飾っているのは拳で語り合う我聞と番司、そして中央でライフルを担いでダンディな笑顔を見せる中之井千住(じじい)という暑苦しい構成で、しかも國生さんはメイド服じゃなくて高校の制服姿のまま。正直、これは機会損失も甚だしいんじゃないかと思うのですがどうか。
そんなに男性ファンから声優トークをふっかけられたのがショックだったのでしょうか。
その気持ちも判らないではないのですが、でもここはやはりプロに徹して欲しかった所存。ここまでおまけマンガを充実させるサービス精神があるんだったら、「表紙のカバーを外したら、そこにはメイド服姿の國生さんが頬を染めながら(以下略)!
」とか、そういうサービスもあったっていいんじゃないのかと言いたい!
だって、「我聞」の最大の魅力は、どう考えたってやっぱり國生さんじゃないですか! アニメ化されたら國生さんの声優は浅川悠で決まりなんですよ! いやその、能登麻美子でも私は一向に構いませんが!
もし第2版がそうなってたら、喜んで「我聞」5巻を買い増します(おわり)。
はじめまして、初コメントです。
モリタイシ先生と藤木俊先生の対決に関しては、「いでじゅう」の11巻のほうでもおまけマンガで掲載されてましたよ。
そのおまけマンガによると、モリタイシ先生に対して
「もういいっ!こーなったら 次のコミックスのおまけまんがで この悪業を世間にぶちまけてやる…」と
藤木先生が仰ってたようですが、有言実行ですね^^;
bk1にリンクしている「こわしや我聞」5巻の表紙画像が出るようになりました。
國生さんのメイド姿がここにないことが、返す返すも悔やまれます。
>エスさん
情報ありがとうございます。藤木先生のモリタイシ先生への憎悪は、既に「いでじゅう!」でネタになってた訳ですね。
わざわざそういうネタを自分のコミックスのおまけマンガに載せるモリタイシ先生からは、何というかこうモテる男の余裕みたいなものを感じます。反対に、藤木先生は余裕なさそう。色々な意味で。
おまけマンガのおかげで、藤木先生のことが随分が好きになりました。
いい人だなあ(モテないから)。
おう、コンニチハ。ずばり國生さんの声優に合う人は桑島法子さんでしょうこの人のやる役はだいたいクールだけど感情は出すキャラ多いですし。どですか
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