2006/01/07

■皆本妄想ショー(サンデー5・6号感想)

絶対可憐チルドレン

 前回の扉絵で男物のシャツを羽織って微笑んでいる薫の姿や、今回の「今(手が)ふさがってるんだもん!」と甘える薫の姿を見ていると、やっぱり椎名高志先生が描く煩悩の本質は、「GS美神」の『夢の中へ!!』で美神令子が横島クンに「だぞ」とか言いながらキスしてた頃と全然変わっていないんだなあと思って安心しました。

 個人的には、夢の中で皆本が薫にこれ以外にどんな格好をさせてどんなエロい事をしてたのかが大変に気になるので、今回のエピソードがコミックスに収録される時は、ぜひそういうシーンをおまけマンガとして掲載して頂きたい! と懇願していきたい所存です。ええもう是非。
 基本的に皆本はムッツリスケベなはずなので、そりゃもう葵ならずとも思わず「皆本はん、フケツ!」と叫び出したくなるようなプレイに耽っていたに違いないよ!(プレイ?)

 そんな感じで皆本が己の心の殻に閉じこもってイメクラドリームに熱中している間に、椎名先生(の頭)がおかしくなった時に現れる兵部が登場し、薫にアプローチを迫るという展開に。
 薫の皆本に対する好意を知った上で、「未来を変えて皆本を救うためにはバベルを離れなければならない」と薫を動揺させて誘惑する兵部の行動の小ずるさは実に彼らしくて素晴らしいのですが、でも彼の本当の狙いは薫ではなく、あくまで皆本。「ノーマルとエスパーの間には信頼が成り立つ」と信じている皆本を挫折させ、「ノーマルとエスパーは決して分かり合えない」という自分の考えに屈服させることこそが兵部の望むものであることを忘れてはいけません。
 かつてノーマルに裏切られた経験を持つ兵部は、自分が受けた行為を皆本に対して行い、彼が自分の理想に挫折する姿を見ることで、歪んだ満足感を得ようとしているように思えます。皆本を傷つけて自分と同じ境遇に叩き落として屈服させることこそが、今の彼の最大の望みなのです。兵部のサディスト的な一面が伺えますね。

 ――つまり今回のエピソードは、薫を媒体にした兵部から皆本への歪んだアプローチを描いたものであると解釈できます。
 兵部は薫を惑わせて皆本に屈服を迫り、皆本は夢の中で薫との明るい未来への道を模索し続ける。サディスト兵部が薫を誘惑して皆本を絶望させるのが先か? ムッツリスケベ皆本の妄想が現実を打ち破り、兵部の野望を打ち砕くのが先か? 今回のエピソードの焦点はそこにあると見ました。がんばれ皆本の妄想! 負けるな皆本の妄想!
 妄想こそが二人の未来への最大の絆! なんてハイブロウなエピソードなんだ!(←すみません椎名先生)

 あと、薫にくっつかれている時は「甘えすぎだぞ!」とツンツンし、いざ薫が離れようとしたら「行かないでくれ!」と甘えて懇願する皆本は、やっぱりツンデレの素質があるのではないかと思った。

Posted at 09:04 | WriteBacks (4) in マンガ::絶対可憐チルドレン
WriteBacks

別に特大じゃないサンデー5・6特大合併号の感想

 表紙と巻頭カラーで何かやってますが、新聞とNHKの人を断る冷たさでスルーしましょう 〜5・6合併号 感想目次1.絶対可憐アルバトロス妄語録(聖結晶アルバトロス)2

Posted by 青天井と草枕でまっとう日記 at 2006/01/07 (Sat) 00:37:23

「だぞ」とか言ってキス

したのは「愛に時間を!」ではなく「夢の中へ!!」ですね(単行本8巻157~8P)。恋人感覚の結婚2年目でエプロン姿の美神さんが~という。横島君の数ある妄想遍歴の中でも極北といえる名シーン。サンデー掲載時から繰り返し読み返す度に何度悶えたことか。一生この人についていこう、と勝手に決めたのもこのころかも。もっともこの妄想は実際はナイトメアが見せた悪夢だった訳ですが。
そのナイトメアが見せた悪夢、という点でも今回のエピソードと被る要素が多い気もする訳で、いろんな意味で椎名氏の本質は変わってないなぁと私も思いました。

そんな私は今回が初書き込みな訳ですが、よくあるパターンとはいえ初メッセージ=初ツッコミで申し訳ありません

Posted by at 2006/01/07 (Sat) 02:31:30

訂正

「夢の中へ!!」収録巻数間違いました。ごめんなさい
×8巻
○6巻
人を呪わば穴二つ・・・(ちょと違う)

Posted by at 2006/01/07 (Sat) 13:02:14

ご指摘感謝

>ぬさん
返事が遅れましたが、ご指摘ありがとうございました。
これ書いて寝て起きてから間違いに気づいて修正したのですが、既にぬさんからコメントが付いていた後だったというオチが。

「夢の中へ」は、自分の中では「何かが道をやってくる」の次くらいに好きなエピソードです。
あと自分の場合、4巻の愛子のスライディングを見て「一生この人についていこう」と思ったのは内緒。

Posted by fukazawa at 2006/01/15 (Sun) 12:47:58
TrackBack ping me at
http://whatsnew.c-www.net/comic/zettai/0605_zettai.trackback
Post a comment

writeback message: このサイトのコメント受付は終了しました。

powered by blosxom  track feed