2006/05/23

■決してパンツだけの話ではなかったサンデー24号絶チル感想

 遅くなりましたが、サンデー24号の「絶対可憐チルドレン」の感想です。

 まず改めて誌面を見直してみると、今回の「パンドラの使者」編って

  • 生足ブーツ派(澪)
  • 絶対領域派(薫)
  • 黒タイツ派(葵)

 の誰もが、それぞれお好みの足フェチ属性を鑑賞できる構成になっていることに気が付きました。どこまでサービス精神が旺盛なのでしょうかこのマンガ。
 個人的には、やっぱり澪の能力で本体から切り離されてブルブルもがいている、葵の黒タイツ足の印象が強烈でした。ですので、もしこのエピソードがアニメ化された暁には、バンダイは「葵の足」を商品化するべきだと思います。ねこにゃんぼうみたいなアレで。勿論、足の裏をくすぐる度に違う悲鳴が上がる機能付き。お子様の情操教育とフェティシズムの開眼に!

 あと足フェチ要素以外で気になったのは、今回の薫がやたららしかったところです。
 自分の恵まれない境遇を己の分身に言い当てられてヘコんでいる澪に「あたしたちエスパーは、何にでもなれるしどこにでも行けるんだ!」と檄を飛ばし、「ヘコんでいるエスパーを見ると、ムズムズするんだよね! そういう時って、なんか、やたらと力が出るんだ!」という言葉で『困ってる仲間を放っておけない』リーダー的な性分であることを彼女らしく表現。そして絵的にも印象的だった背中から羽が生えて澪を包み込むイメージの描写は、「ここはオレにまかせろ! オレが守ってやる!」という、薫の漢らしさのメタファーと捉えることもできます。そしてそんな薫のことを、仲間の葵と紫穂も「なんて頼りになる奴なんだ!」といった眼差しで見守っています。

 そんな薫の姿は、全て彼女がエスパー達のリーダーとなる才覚を持っていることを表現していると解釈できます。エピソードの冒頭で兵部が「戦えば戦う程、薫は『女王』に近づいていく」みたいなことを言ってましたけど、これはおそらく薫が戦うことによってその才能に目覚めていくという意味なのでしょう。
 彼女はエスパーのリーダーとなれる器を持っているのは間違いないですが、それは逆に言えばエスパーとノーマル(=人類)が反目しあうようになれば、彼女はエスパーを守るために「人類と戦うリーダー」にもなる可能性があるのです。エスパーにとっては(澪をその翼で守ったように)天使のような存在であっても、ノーマルにとっては悪魔のような存在。
 チルドレンが天使となるのか悪魔となるのかの確率が共に拮抗しつつ増大しているのは、彼女達の未来はエスパーと人間社会の関係の善し悪しによって決定される相対的なものだからなのかも知れませんね。

 また、「あたしたちエスパーは、何にでもなれるしどこにでも行けるんだ!」という言葉は、連載版第一話で皆本がはぐれエスパーに対して言った言葉でもあります。皆本や薫は、勿論この言葉をエスパーが秘めている将来への可能性を肯定的に捉えた意味で言っているんですけど、澪がそういう意味で素直にこの言葉を受け取ったかどうかを明らかにしていない描き方をされているのが、個人的にはちょっと気になりました。
 澪は薫の持つ将来の「女王」としての実力は認めたものの、澪が自分の可能性を「薫に代わって『女王』になること」に費やしてしまう展開もあり得そうで怖いです。そういった意味でも、彼女が次にどの方向に成長した姿で再登場するか注目したいです。

 そして今回のエピソードでは、最初から最後までパンツがキーワードになっていたのも大きな特徴ですが、この辺については既に皆さん十分ご承知でしょうから、解説は省略します。
 とりあえず、逃げ去った澪からよりによってパンツの情報だけを拾い出して皆本を窮地に陥れ、「僕はもう二度ともう他人の下着は洗濯せんぞ」というダイイングメッセージを吐かせた紫穂は、本当に恐ろしい子だと思いました。

Posted at 22:48 | WriteBacks (0) in マンガ::絶対可憐チルドレン
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