2006/07/01

■「GS美神」アニメ再放送おめでとう記念(サンデー30号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 『あと数年もすれば気づくかもしれないわ。この子たちもステキな女の子なんだってことを。
  でも――それじゃ遅いと思わない?

 皆本の年齢を考えると中学生が相手でも十分に早い上にヤバい気がするのですが、なんか不二子ちゃんはどうしても「今」のチルドレンと皆本をくっつけたがっている様子。「今必要なのは、運命を変える程の強い愛の力」という彼女の理屈は一見すると説得力があり、かつ大変に美しいものなのですが、これは言い方を変えれば、一般的には非常識とされる形の愛を成就させて運命を書き換えてしまうという強引なやり方とも言えます。

 この人の場合、何かこう運命がどうとかいう訳だけじゃなく、単に二十歳の男子と十歳の女子というインモラル気味な年の差カップルを見るのが趣味だから、という要素も多分に含まれているのではないか? という気もします。
 判りやすく表現すれば、「カードキャプターさくら」の寺田先生と利佳ちゃんの関係に萌えてしまう、やっかいなタイプですね。趣味が合いそうです

 ただまあ、コミックス1巻で出てきた未来の薫は、皆本に銃で撃たれるという極限状態にならなければ彼への愛を告白することができなかった程にツンデレをこじらせており、そんな彼女の精神状態が彼女をエスパー対ノーマルの最終戦争に参加させる一因になったのは間違いないところ。もし不二子がこのことを知っていたとすれば、この問題は早めに解決しておいた方が良いと彼女が判断したのも納得できます。
 エスパーとノーマルの間で最終戦争が始まる前に、皆本とチルドレン達を「好きだ!」「好きよ!」な関係に持って行くことができれば皆本とチルドレンが相対することもなくなる訳ですし、そして何よりもインモラル気味な年の差カップルを成立させれば不二子ちゃんの趣味も満たされると。ああ、なんかちょっと合理的な説明っぽい!(ぽくない)

 あと今回は、あらぬ妄想が止まらないチルドレン達に突っ込んだり、その妄想通りの行動をして来た谷崎主任をパンチ一発で撃退したりするナオミちゃんが可愛かったです。
 なので、そろそろ彼女のキャラクター紹介欄のイラストと文章を何とかしてやって下さい。

Posted at 18:11 | WriteBacks (4) in マンガ::絶対可憐チルドレン
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しかし不二子ちゃん、

愛は地球を救うって事ですか?

Posted by スナイプ at 2006/07/02 (Sun) 00:08:41

不二子ちゃんの視点は、育成シミュレーションゲームのプレイヤーのそれですね。いや、恋愛
ADVか?
20歳の青年に10歳の少女と恋愛をさせようとする実年齢80歳の女性。それも趣味で。
こう書くと確かに少年漫画の文法からは逸脱した、危ない漫画に思えてきます。ま、危ない漫画は大好きですが。

Posted by guri at 2006/07/02 (Sun) 18:41:46

実年齢八十歳での戦中派爺が十歳の彼女の恋敵。
しかも、ナルシスホモで、腐女子に対して刺激的な言動が多く見られる。

なんかすごい漫画だ……
実は超高齢化社会に対する問題提議が隠されていたりして。
老人はもっと活躍すべきだとか。

で、この漫画の影響で幼女に手を出す老人が大量発生して、問題になったりして。


この作品は四十一歳になった肉体年齢五十歳の作家が描いています。
なんかいろいろと考えさせられますな。



不二子ちゃんって年金もらえるのかな。
映画とかのシルバー割引はありそうだ。

Posted by コピーキャット at 2006/07/03 (Mon) 20:15:34

蕾見不二子、その人生、その愛

 マジメな話すると、不二子が「愛」にこだわるのは、多分過去に恋愛絡みで痛い目に遭っているからだと思うんですよ(多分兵部絡みで)。自分の場合は愛が相手に通じなくて失敗しちゃってお互いやさぐれてしまったけど、皆本や子供達には幸せになってもらいたい! とか、そういう真摯な願いがあるはずなのです。
 多分。

スナイプさん>
 少年マンガの世界では、愛で地球を救えるはずなので大丈夫です(決めつけ)。

guriさん>
 むしろ、危ないマンガでなければ面白くないですよ! みたいな勢いですよ。
 皆本とチルドレンの間の恋愛感情は、物語がクライマックスに向かうまでは「味付け」程度の使い方に止めるのかな、とか思っていたのですが、ここに来て大胆に取り入れて来ましたね。椎名先生は度胸があるなあ。

コピーキャットさん>
 年金は盲点でした。年金がもらえる年齢の人が公務員という形で労働している場合、年金って支給されるんでしょうか。いやまあ心底どうでもいい疑問なんですけど。

 そしてむしろ、四十一歳にして幼女が主人公のマンガを作っている先生の若々しさ(頭の中の)は見習うべきです。
 というか、自分は四十一歳になろうが八十歳になろうが、きっとこういうマンガを喜んで読み続けているのではないかと思いました。超高齢化オタクの時代はすぐそこまで来ているのです。

Posted by Fukazawa at 2006/07/05 (Wed) 00:45:58
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