2004/11/04

■ついにダンドーが「拳児」ポジションに! サンデー49号感想

  1. 「何しろ、ボクの息子だからね!」(結界師)
  2. 「ちゃんと帰ってくんのよ! 絶対に!」(クロザクロ)
  3. 先週と今週の「KATSU!」
  4. 海の上に立つ変な人登場(こわしや我聞)
  5. 「でも、このクピディアーの方がもっと美しい」(からくりサーカス)
  6. 定点観測:今週のモンキーターン

1. 「何しろ、ボクの息子だからね!」(結界師)

 「月明かりの中、正守を遠くから見つめる志々尾」という美しいトビラ絵もなかなか良かったですが、今週の「結界師」のMVPはどう考えても良守パパこと隅村修史さん眼鏡)で決定。
 以前から「優しいめがね兄さん」系キャラとして眼鏡ファンから密かに注目されていた修史さんですけど、今回は持ち前の親バカっぷりを存分に発揮することで、その秘めたる魅力を存分に発揮することに成功しています。多分今週の話だけで、修史さんファンが全国で二割くらいは増えたと見たね!(決めつけ)

 その上、先週から登場した変態博士こと松戸平介と過去に関係があったことを仄めかすことで、修史さんにも何か暗い過去があったという伏線まで張られてしまいました。
 これは即ち、彼もまた過去に遭遇した辛い出来事を乗り越えて精神的に成長し、今の「優しいめがね兄さん」的なキャラを獲得した! ということを意味する訳であり、ますます萌えです。暗い過去乗り越え萌え。ちょっと難しい萌えポイントですが、これをマスターすればマンガ読み人生がより楽しくなること請け合いですよ! みんなも今週のサンデーをテキストに、修史さんに萌えてみよう!(と言われても)

2. 「ちゃんと帰ってくんのよ! 絶対に!」(クロザクロ)

 妹を守るため、ついに傀牙になってしまった幹人。その醜い姿を間近で目撃した妹の梢枝は、兄を拒絶するのか、それとも受け入れるか? が今週のお話の見所でしたが、幸いなことに彼女は、仮に兄が人間ではなくなっても兄を愛し続けることができるだけの優しい心を持ち合わせていたようです。
 普段は頼りない兄を小馬鹿にしていても、いざという時はちゃんと兄を信頼して愛してくれる。萌える妹キャラの基本ですね! みんなも今週のサンデーをテキストに、梢枝ちゃんに萌えてみよう!(と言われても)

 まあ、彼女が幹人を受け入れたのは、幹人が完全に傀牙にならずに「人間」の姿に戻れたからだというのも、要素としては大きいと思います。幹人もまた、かわいい妹の存在があったからこぞ完全に傀牙にならずに「人間」として戦うことができた、という描写が入っているのが今週の物語上でのポイントです。
 萌える妹キャラが身内いて本当に良かったですね幹人君。

3, 先週と今週の「KATSU!」

 今週は、何だかんだでちゃんと活樹のことを"彼氏"として意識している香月がメインのお話でした。この展開は、先週の活樹が言った台詞「赤松隆介ができなかったことをやるよ。好きな女の子を自分の力で幸せにするんだ」から繋がる、とてもキレイな流れだと思いました。こういう演出はさすがに上手いですね。

 今後の焦点は、活樹がプロボクサーになる道を本当に選ばないのか? というところに移って行くと思われます。「自分はプロにはならない」と言った活樹の決意は固そうですが、その一方で赤松隆介と関係が深いボクシングジムに入ったところを見ると、まだまだ波乱が起きそうな感じ。
 こういうじっくり読めるマンガもやっぱり雑誌には必要なんだなーとしみじみ思えるようになったのは、やっぱり自分が歳を取ったからでしょうか。

4. 海の上に立つ変な人登場(こわしや我聞)

 変な人出たー!(「ボボボーボ・ボーボボ」のビュティっぽく)

 私の知る限り、水の上を沈まずに歩く術をマスターしているのは日本の忍者中国の烈海王だけですが、どうみても今週の「我聞」に出てきた変な服来た変な人は烈海王には見えないので、私の認識ではこの人は忍者ということになります。忍者。ただ、忍者が水の上を歩く術を使う時は、普通なら浮き輪が着いた特殊なかんじきみたいな道具(水蜘蛛)を足に着けるはずなのですが、この人はそういう道具を装備しているようには思えないので、やっぱり忍者でもなさそう。じゃあ烈海王なのか? というと、やっぱり烈海王でもない雰囲気。「フンハ」とか言わないし。というか、この変な人を烈海王であると仮定した場合、列海王が水の上を歩いた時の方法論である「右足が沈む前に左足を、 左足が沈む前に右足を出せば、 水の上でも歩けるはずです。理論的には可能なんですよ!」と矛盾してしまいます。どう見てもこの人は烈海王のようなダバダバ走法をしていません。じゃあこの人は誰? というところに思考が戻ってしまうのです。

 そこで思い浮かんだのが「伝染るんです。」の一コマ。このマンガの中には、かわうそ君が高速でその場で足踏みして床を凹ませる、というネタがありました。きっと「我聞」のこの変な人は、高速でその場足踏みを繰り返すことにより、「右足が沈む前に左足を出す」理論を実践して水の上に立っているに違いない! と結論付けることに成功したのです。
 この人は多分、「バキ」の烈海王の水上歩行技術を身につけた「伝染るんです。」のかわうそ君か何かなのでは?(←何言ってますか自分)

 あと今回のメインストーリーである我聞と國生さんのドタバタラブコメは、我聞の相変わらずのバカさ加減を堪能することができて、とても面白かったです(フォロー)。

5. 「でも、このクピディアーの方がもっと美しい」(からくりサーカス)

 変な人出たー!(同上)

 あからさまなまでのナルシストなクピディアーといい、最後の方に出てきたギャンブラー・ジョーンズといい、フェイスレスが制作したと思しき後期型オートマータは、どいつもこいつも明らかにおかしいと思います(頭が)。彼らの有様を簡潔に表現する言葉は、もはや「変態」しか残されていません。
 最高の変態漫画家・井上和郎先生の師匠である藤田和日郎先生が創造するキャラ達は、やっぱり変態っぷりが違う! と実感させられるエピソードでした。

 エレオオールを巡るギイと鳴海の確執の行方も楽しみです(フォロー)。

定点観測:今週のモンキーターン

 今回のお話では、波多野も洞口も競艇選手としていつの間にか一回り大きくなってることをアピールする描写が入っていたのが印象的でした。
 これはやはり、前に二人が戦った時、青島さん絡みの怨恨が絡んだおかげで何だかトホホな結果に終わっちゃったことが二人に反省を促すきっかけになった、ということなのでしょう。これはつまり、結果的に青島さんが二人を人間的に成長させたのだ、と前向きに解釈していきたい。

 その一方で、どうやら澄も今回の件で自分の中で答えを出した模様。これから始まる賞金王決勝戦レースの結果に、全てが集約されつつある雰囲気を感じます。
 次のレースが、波多野と洞口がマンガの中で対決する最後のレースになるのか?

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