2005/01/29

■まだ生きてます(近況報告)サンデー9号感想

  1. 黒木助教授陥落(ワイルドライフ)
  2. 墨村繁守(結界師)
  3. 今週の「いでじゅう!」はおかしい
  4. 今週の「道士郎でござる」もおかしい
  5. コオロギの足(こわしや我聞)

1. 黒木助教授陥落(ワイルドライフ)

 初登場時に「あたしは論文の役に立たない患畜は診ないのよ!」と高らかに宣言、その高飛車な態度から自分の中で週刊少年サンデーにおける普段から黒い下着を付けて生活してそうな黒縁眼鏡女性キャラナンバーワンの座に輝いていた「ワイルドライフ」の黒木助教授でしたが、大方の予想通り、今週であっけなく鉄生側に陥落してしまいました。

 今回のエピソードは、「普段は鉄壁の守りを固めて素顔を見せない女が、その鋼鉄の仮面をかなぐり捨てて本当の愛に目覚める!」という系統の燃え展開を狙っていたと思われますが、でも彼女の場合は肝心の「鉄壁の守り」の描写がそれほど出てこなかったためか、どっちかと言えば「普段は強がっているけど、実は押しに弱くてすぐにボロを出しちゃう」という、いわゆるドジっ娘委員長系にカテゴライズされるお話になっちゃったような気がします。
 まあ、それはそれでいいんですけどね(いいのか)。

 そして、カワイイ顔して大の男達を好き勝手に振り回しす娘の理緒ちゃんは、黒い下着系女子として将来有望な人材だと思われるので、大事に育てて頂きたいと思いました。

2. 墨村繁守(結界師)

 今週の「結界師」には、自分の中で週刊少年サンデーにおける「普段は強がっているけど、実は押しに弱くてすぐにボロを出しちゃう」女性キャラナンバーワンの座に輝いている春日夜未が久しぶりに出ていたのでオレ大喜びでしたけど、でもそれ以上に私はオヤジキャラが大好きなので、今週の第2位は墨村繁守68歳で決定。
 年甲斐もなく大はしゃぎしながら妖怪を狩るシーン、ふと素に戻って斑尾とシリアスな会話をするシーン、やっぱり年甲斐もなく良守と口論しちゃうシーン、どれも萌えです。萌え。これから彼のことは、私も白尾に倣って「シゲ坊」呼ばわりして行きたいと思います。

 あと、相変わらず愛想がなくて突っ張ってるけどやっぱり正守の命令には逆らえない、微妙な立場の夜未も良かったです。
 彼女は、地味ながらも今後のこのマンガの行方を左右しそうな位置にいるキャラだと思うので、そろそろWebサンデーのキャラクター紹介のところに彼女も載せてあげて下さい。

3. 今週の「いでじゅう!」はおかしい

 普段から「普通に柔道やってるとおかしい」と言われている「いでじゅう!」ですが(偏見)、今週の展開はいつにも増して変です。「普通に柔道」どころか、もはや柔道をやろうとするとどこからか邪魔が入って柔道すら普通にやらせてもらえないという、「県立伊手高柔道部物語」なるタイトルにそぐわないアンビバレンツな領域に入りつつあるように思えます。
 また、せっかく森さんが林田君のことを意識し出したことで、ついにこのマンガも普通のラブコメっぽいモジモジカップル話が楽しめる体制になったのかなー、とも思ってもいたのですが、こちらも柔道と同様に、もはや普通にラブにコメることすら不可能な状態。
 フィクション世界の恋にはドラマチックな展開が不可欠と申しますが、ちょっとドラマチックに過ぎるのではないかと思いました。

 そんな中で、今週たいへんに格好良かったのが、自分の中では週刊少年サンデーにおける報われないキャラナンバーワンの座に輝いている朔美ちゃん。林田に対して毅然と「森先輩を助けに行ってあげて下さい!」と言い放つ彼女はとても格好良く、とても素敵で、とても報われていません
 これでこそ朔美ちゃんだ!(ひどい)

4. 今週の「道士郎でござる」もおかしい

 先週は「あーそーぼー!」と叫ぶだけだった道士郎ですが、今週は久しぶりに本領を発揮。中学生女子相手に「武士」とは何かをテーマに延々と禅問答を繰り返すという、とても武士らしい活躍を見せてくれました(活躍?)。

 このマンガにおける「武士」とは人種や職業や性別のように明確に定義できるものではなく、むしろ心の有り様を表す、極めてスピリチュアルなものであると考えられます。「武士道」という言葉が表す通り「武士」とは本来求道的なものであり、その「道」が指し示すものを知るためには「悟り」を得る必要があるのです。
 既に悟りを得て「道」を体現している道士郎にとっては、「武士」とは説明する必要もない程に自然な概念に過ぎないのですが、社会常識に囚われて「悟り」への道を見いだすことが未だできていない梢ちゃんは「武士」の概念を理解することができず、結果的に高潔な武士であるはずの道士郎がただのバカにしか見えないということになってしまうのです。
 まあ、確かに武士はある意味バカな存在ですけどね! 週刊少年サンデーにおける馬鹿なキャラのナンバーワンは、道士郎で決まりですけどね! 勿論、馬鹿は誉め言葉ですけどね! 正気にては大業ならず! 武士道はシグルイなり! なのですけどね!

 何を言っているのか判らなくなってきたので次。

5. コオロギの足(こわしや我聞)

 普通こういうシチュエーションだと入れるのはゴキブリなんじゃないかと思うのですが、何故今あえてコオロギなのか。メイド國生さんのエプロンの形状が他の女子部員と違うこと以上に気になります。世の中は不思議でいっぱいです。

 あと、サンデーの感想サイトや掲示板なんかを読んでいると、「メイド喫茶なんてネタで読者に媚びを売らないといけないくらい、今の『我聞』は人気がないのか?」なんて憶測を、時々見かけます。
 がんばれ藤木先生(フォロー)。

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