先っちょだけでも!(挨拶)
そんな訳で、25日発売のサンデー超増刊を読みました。より具体的に言えば、原作:中山文十郎+漫画:井上和郎両氏による時代劇コメディ「音禰(おとね)のないしょ」を読みました。
いやその、実は今本当ならこんなエントリ作ってる余裕がないくらいもの凄く眠いんですけど、でも今とりあえずこれだけは言っておかなければならない! と思ったので言います。
井上和郎先生は最高の変態漫画家です!
ええもう、勿論この場合の「変態」は褒め言葉ですよ!
決まってるじゃないですか!
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このマンガ、「まほろまてぃっく」の中山文十郎氏と「美鳥の日々」の井上和郎氏のコラボレーションというだけでも実は結構凄いことですし、以前Webサンデーに掲載された藤田和日郎先生のコメントからしても「今度のマンガはよっぽど凄い内容になるんだろうな」と予想してはいたのですが、まさかこれほどまでとは思いませんでした。
なんていう、どう考えても気が狂っているとしか思えない筋書きのマンガを、破綻無くコメディとして読める作品として作り上げる、なんてことができるのは、間違いなく天才的な頭脳を持った変態だけだと思います。井上和郎先生は最高の変態漫画家です。
更に、そんな話であるにも関わらず、ちゃんと最後は刀にも見せ場を作って音禰とのハートウォーミングな展開に持ち込む辺りは、もう見事としか言いようがありません。
特にクライマックスの戦闘シーンに出てきた「女ってのは斬るモンじゃねえ! 抱いてやるモンなんだよ!
」という侍の台詞は、「女」という存在を神聖化してしまいがちな未経験の男性特有の童貞ドリームが込められた、心温まる名言であると思います。私はこのシーンで本気で感動してしまいました。
いつまでも童貞の心を忘れない井上和郎先生は、やっぱり最高の変態漫画家です。
「音禰のないしょ」は、今年少年誌に掲載された読み切りマンガの中でも最高傑作クラスの名作、と評価されてもおかしくないくらいに面白く、かつ最高にバカバカしい作品なので、「美鳥」とか「葵」とかの変態マンガが大好きな野郎共はみんな読みやがれ! 読んでアンケートハガキの「少年サンデーで連載して欲しいマンガ
」の設問に「音禰のないしょ」と書いて出しやがれ! と思いました。
掲載誌であるサンデー超増刊がもの凄いマイナーな雑誌であるため、さすがに今から入手するのはかなり困難なんじゃないかとは思うのですが、でもこれは我々のような変態マンガ好きにとっては、その存在をアピールできる数少ない好機であると思うべきです!
サンデー読者の実態はオレ達のような奴ばっかりで構成されているという現実を、今こそサンデー編集部に認めさせてやろうぜ!(←中山+井上両先生には迷惑この上ない煽り)
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先生!
「まほろばてぃっく」じゃなくて「まほろまてぃっく」だと思います!
小島あきらさんの「まほらば」と混同なさったんでしょうか。
良いですよねー、「まほらば」
白鳥くんの女装姿の倒錯した萌えなんて特に。(←聞いてません
すみませんすみません単純に間違えてました! ご指摘ありがとうございます!
申し訳なく!(まほろさんに)
個人的に「中山文十郎」という名前から連想するのは、「まほろまてぃっく」よりも「雪菜のねがい」の方なんですよ。
「雪菜」の方を先に読んだからというのもあるんですけど、何よりエロ小説なのにも関わらず、あの藤田和日郎先生が後書きでやたらと熱い推薦文を寄稿していたのが強く印象に残ったから、ってのが大きいです。
何故こんなところに藤田先生が!? と思ったら、実は「うしおととら」のノベライズを書いたのが中山文十郎氏だったというオチが。
藤田人脈の広さはあなどれない、と思った瞬間でした。
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