2006/02/25

■コメリカとは(サンデー12号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

コメリカ!? コメリカと戦争したの!?
そうデース! コメリカ合衆国デース!

 椎名マンガの世界で「コメリカ」というと、初期の名作『マリちゃんたすけて!』((有)椎名百貨店に収録)の舞台となった国を指します。
 ちなみにこんな国。


(有)椎名百貨店ワイド版より

 看板が漢字なので、おそらく公用語は日本語なのではないかと思われます。

 『マリちゃんたすけて!』は、自分が椎名高志氏のマンガを読んで「これ描いた人はセンスと才能があるなあ」と確信した最初の作品なので、今でも思い入れがありますね。バビッチ佐野とか出てこないかなあ。彼のマフィアが擁する変態達なら、十分バベルや兵部配下のエスパーにも対抗できると思います。人類の未来を担うのはエスパーではなく変態だ!

 その辺はともかく今週の「絶チル」ですが、久しぶりにギャグを大胆に放り込んできたという印象です。グリシャム大佐に紫穂が接触する序盤のシーンなんかはシリアスな雰囲気でたいへんにカッコよかったのに、「動物園の三匹の象が処分されることに…!!」「象が!!」で自ら全てを台無し(褒め言葉)に。硬軟が切り替わるテンポの良さが絶妙です。さりげなくチルドレン達のパンチラ過多に対する言い訳を入れているのもグッと来ました。
 椎名高志という漫画家はこういうマンガを描かずにはいられない作家であることを、改めて認識させて頂きました。面白いなあ「絶チル」(いまさら)。

 あとはメアリーの良い意味での頭の悪さに萌え。
 「戦争よくないネー」とえぐえぐ泣くところが可愛くて良いです。

Posted at 15:36 | WriteBacks (1) in マンガ::絶対可憐チルドレン
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16年越しの伏線。

サンデーの『絶対可憐チルドレン』に登場した大国の名前。その名も「コメリカ合衆国」。「アメリカ」のパロディである事こそ、見てすぐに分かったが。その先の思惑を知ったのは、つい最近。一つは、漢字変換。「アメリカ」→「亜米利加」→「米利加」→「コメリカ」。そしてもう一つは。作者の初期短編に登場した国名の再利用、もとい再登場。この事に気づいた方は、さすが長年のファンだと思う。というのも、その短編が発表されたのは、1990年。現在は当然、2006年。その間、実に16年。何とも、気の長い話である。元々この作者、固有名詞のネーミングセンスは秀逸。いずれ、『絶チル』キャラ達のネーミングの事も語ってみたいところ。それでは。また次回。

Posted by 好事家の世迷言。 at 2006/03/01 (Wed) 06:17:44
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