2007/02/15

■2006マリみて感想サマリー

 この前、新書「ミッション・スクール」に関してちょっと書きましたが、そういえばここで「マリア様がみてる」についてここ1年くらい何も書いていないなとふと思ったので、これまで溜まっていた分の単行本の感想みたいなものを書いてみます。
 なお、相変わらず自分の中では「マリみて」と「シグルイ」は不可分なので、ちょっとシグルイも混じってます。ご了承下さい。

くもりガラスの向こう側
マリア様がみてる―くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫) マリア様がみてる―くもりガラスの向こう側 (コバルト文庫)
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-03-31)
 
発送可能時間:在庫あり。

ただ一つの誤算は この夜の小笠原清子が正気でも曖昧でもなく
 敵であろうと味方であろうと 間合いに入ったもの全てを斬る魔神へと変貌をとげたこと

 そんな感じで、普段は曖昧な清子小母さまが魔神と化し、小笠原家の屋敷で大はしゃぎして大暴れするエピソード。いやマジで。
 『マリア様がみてる』の宣伝文句は「超お嬢さま達の大騒ぎ学園コメディー」なので基本的にはこういう話もアリなのですが、祐巳が瞳子にこっぴどくフラれて失意のどん底にあるこのタイミングで「大騒ぎコメディー」的な話を祐巳に強要するとは容赦がないなあと思いました。お嬢さまやるのも大変だ。

仮面のアクトレス
マリア様がみてる (仮面のアクトレス) (コバルト文庫 (こ7-49)) マリア様がみてる (仮面のアクトレス) (コバルト文庫 (こ7-49))
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-06-30)
 
発送可能時間:在庫あり。

危ない
 不十分な「ツンデレ」はそれゆえに危ない

 かつて『未来の白地図』で、その研ぎ澄まされたツンデレの刃で見事一撃で祐巳を斬り捨てた瞳子。ツンの技の冴えはもはや留まるところを知らず、神妙の域にまで達しつつある彼女ではあったが、しかし本来ツンデレとは「ツン」と「デレ」が不可分の存在であり、一度ツンの刃を祐巳に向けたからには、いつかはその刃を収めてデレに移行しなければならない。
 だが瞳子はあまりにツンが過ぎるあまり、祐巳に対して刃を収めるタイミングを逸してしまっていた! 今、鞘を見失った瞳子のツンデレの暴走が始まる!

 みたいな感じで、行き所を失いつつあった瞳子が感情の収まりどころを探して生徒会選挙に立候補した話だと理解しているのですが、その辺どうでしょうか。

大きな扉 小さな鍵

四名目として生徒会選挙に立候補したのは 紅薔薇さまの親戚である松平瞳子であり
 その瞳子を制したのは やはり紅薔薇さまの妹である福沢祐巳
 恐るべしは 同門と言えども命を賭して薔薇さまの座を競う紅薔薇流
 市井の風評はそのような形に落ち着いた しかし

マリア様がみてる―大きな扉 小さな鍵 (コバルト文庫) マリア様がみてる―大きな扉 小さな鍵 (コバルト文庫)
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-10-03)
 
発送可能時間:在庫あり。

キーホルダー編:

 読者の視点からは瞳子にフられてからどうにも煮え切らないでフラフラしているように見える祐巳ですが、でも彼女の周囲の人達はそんな祐巳の態度を余裕と貫禄の表れと解釈し、「あれだけされても瞳子を見捨てないで見守っているなんて、さすがは祐巳さま!」と、その大物っぷりに感心する話だと解釈しました。
 「彼女には何か自分には判らない事情があるようだから、しばらく時間を置こう」という祐巳の消極的とも言える選択が周囲の共感と協力を呼ぶこととなり、結果的に事態を好転させることになります。これも祐巳の人徳のなせる技か。さすがは将来リリアンを支配する運命にある女は違う!

ハートの鍵穴編:

 今となっては瞳子の「お兄さま、おしっこ!しか記憶に残っていない方も多いと思いますが、全てに対して疑心暗鬼になっている瞳子が、「お兄さま」こと柏木との会話を通じて自分が如何に周囲が見えていない状況に陥っているかを自覚した、という意味においてかなり重要なエピソードであると言えます。
 「お兄さま、おしっこ!」は、同じく自分のことで疑心暗鬼に陥って自分勝手に怒りに震え始めたお兄さまを制すると共に、自分もお兄さまと同様の状態にあることを彼女が自覚したことを暗示する言葉でもあるのです。

 でも「おしっこ」はやりすぎだと思った。お兄さまおしっこ。ハァハァ(ダメ)。

クリスクロス
マリア様がみてる―クリスクロス (コバルト文庫) マリア様がみてる―クリスクロス (コバルト文庫)
今野 緒雪
集英社 / ¥ 440 (2006-12-22)
 
発送可能時間:在庫あり。

リリアン女生徒による学園狩りが二度行われたが
 成果はカード二通

 ツンデレの刃を誤って振るっていたことを自覚し、行き詰まってしまった瞳子。彼女が内心で「救い」を求めている正にその時、これまで祐巳や瞳子の動きをあえて静観していた祥子さまが、ついに動いた! という話。瞳子が自らの意志でバレンタインイベントに参加し、祐巳に会って状況を打開できるように背中を押す(しかも祥子さまらしくひねくれた方法で)そのやり方は狡猾そのものであり、さすがは陰謀渦巻く女の園で支配者として君臨しているだけのことはあるよなあと思いました(まちがい)。
 そして、祥子とは逆に一貫して瞳子に介入して来た乃梨子も、前巻で彼女が感じた祐巳さまの大物っぷりを瞳子に説くことで、ついに瞳子を動かすことに成功。さすがは祐巳さま亡き後に「マリみて」の主役を張る女と噂されるだけのことはありますね(ありますか?)。

 ヒントは出しても決してカードを探し出せない場所に隠した志摩子さんは、本当に性格が悪いと思いました。

 そんな感じで、去年の「マリみて」は総じて『瞳子が祐巳の妹になるかどうか』というネタで散々引っ張ってきたイメージが強く、「祐巳と瞳子が姉妹になってイチャイチャしてるところを読みてえ!」と常日頃から妄想しているファンの方は切ない時を過ごされたのではないかと思われますが、「クリスクロス」で瞳子が動き出したことでようやく話が先に進みそうな雰囲気になって来ました。
 今年こそは、祐巳と瞳子がイチャイチャしてるところを本編でも読めるようになれるといいですねー

参考資料
シグルイ 4 (チャンピオンREDコミックス) シグルイ 4 (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫
秋田書店 (2005-06-20)

シグルイ 5 (チャンピオンREDコミックス) シグルイ 5 (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫
秋田書店 (2005-11-19)

シグルイ 6 (チャンピオンREDコミックス) シグルイ 6 (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫
秋田書店 (2006-04-20)

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