2004/12/07

■まったく容赦がないてれびくん1月号報告

 「最強の術! ブラゴ・シェリ-大勝利!
  2人の怒りのパワーでゾフィスを倒したぞ!
」(挨拶)

 「てれびくん」のアニメ先取り情報は、相変わらず情報の要約っぷりに容赦がないですね。深沢です。
 ようやく先月末に出た「てれびくん」を読めましたので、その情報を。

 まず、このサイト的に最も重要な「ウルトラマンネクサス」のコミカライズ版ですが、今回は前回以上に子供に対して容赦がないなあと思いました。

 原作の「ネクサス」が元々そういう話だからというのもありますが、掲載誌からイメージされる「幼稚」な部分は一切なく、原作の第5~8話におけるテーマの一つである「誰かを守りながら戦うことの難しさ」を、簡潔な形ながらもキッチリと描写。自分を慕ってくれた女の子を戦争で失ってしまうという過去を持ち、今もその時の喪失感を抱えたままウルトラマンに変身して戦い続ける姫矢、そして今回の任務で女の子は救ったけど、その子から今回の事件に関する記憶そのものを消されてしまって一抹のむなしさを覚える狐門の心情が、ちゃんとマンガの中で描かれています。
 また、原作の第5~8話は「ウルトラマンとダークファウストの闘い」と「怪獣が潜伏している廃工場に取り残された女の子の救出」の二つのストーリーがパラレルに進行するんですけど、そのシークエンスもできる限り誌面上で再現してやろうという心意気を感じる構成になっている点にも感心しました。「テレビシリーズのテイストを極力すくい上げて行く」基本方針は、今回も健在の模様です。

 あと最後の1ページで、第8話終了の段階でこの作品世界が抱えている問題点を「誰かを――何かを守るって、難しくてつらいことなのかもしれない……」という言葉で表現している(この場面は原作にはありません)シーンからは、難解に取られがちな「ネクサス」のストーリーの要点をまとめて作品の理解を助ける狙いがあるのではないかと思いました。
 まあ、幼児向けの雑誌で「難しくてつらいことなのかもしれない」なんて台詞が出てくることそのものが大変なことではあるんだけど(笑)。

 そんな感じで、このマンガちょっと凄いです。掲載雑誌の対象読者が6歳以下という建前抜きで、あくまで「ネクサス」の持つフレーバーを余すところなくコミカライズしてやろう、という確たる目的を持ってマンガ作っている感じがします。
 「てれびくん」を読みながら、『椎名高志って、こんな(色々な意味で)凄いことができる漫画家だったのか!』と今更ながら心底ビビってる私がいます。もうガクブル状態です。

 前にも書いたように、おそらくこのマンガは多分コミックス化はされず(勿論されたら嬉しいです)、いわゆる「椎名高志マンガのファン」のほとんどはこのマンガを目にすることはないだろうと思われますが、そんな環境下でもちゃんと椎名先生は、己の仕事を遂行し続けています。この勢いがあれば、来年の「絶対可憐チルドレン」は相当期待できるモノになるんじゃないんでしょうか。ファンの皆さん安心して下さい(エラそう)。

 作者のモチベーションを高めるための場を与えてくれた、という意味で、椎名氏に「ネクサス」のコミカライズを依頼した「てれびくん」の編集者の方に、我々ファンとは感謝するべきなのかも。

 ついでに、「てれびくん」の他の記事で気になったのは、やっぱりみんな大好き「金色のガッシュベル!」のアニメ展開先取り情報。
 「ゾフィスを倒したぞ!」という記事がこの段階で掲載されているということは、石版魔物編はいよいよ年内で終了すると解釈して良いのでしょうか。ということは、石版魔物編のラストでゾフィスがブラゴに心底ビビってガクブル状態になってしまう、あの伝説の萌えシーンがついにアニメで鑑賞できるということに。小心者っぷりをさらけ出し、ガクブルするゾフィス! 萌え萌えですな!(←萌えるのか?)

 また、「てれびくん」の誌面では、シェリーがココと「再会」を果たして涙を流しながら抱擁する感動的なシーンのカットも掲載されていましたけど、やっぱりこのシーンは相当百合っぽくてエロいと思いました。「ネクサス」とは違う意味で子供に対して容赦がありません。楽しみです。

Posted at 00:00 | WriteBacks (0) in マンガ::いろいろ
WriteBacks
TrackBack ping me at
http://whatsnew.c-www.net/comic/misc/tkun0501.trackback
Post a comment

writeback message: このサイトのコメント受付は終了しました。

powered by blosxom  track feed