2006/08/05

■京都弁とツンデレ台詞の親和性の高さは異常(サンデー35号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 『オー! ジャパニーズ「ツンデレ」!!

 ノット秋葉系SFコメディーを自称していた「絶チル」のキャッチフレーズは「このマンガにツンデレはいません」じゃなかったのか! なかったのか! と一瞬絶望したくなりましたが、しかしツンデレの正確な定義は「普段はツンツンとした態度を取るが、一定の条件下では態度が急変してデレデレといちゃつく」状態を指すとなっている以上、普段から皆本にデレデレしている葵が今回ちょっとツンツンしたからと言っても、狭義的な意味でツンデレには該当しないと考えられます。従って、今の葵はまだツンデレ少女ではないと思います。
 とはいえ、わざわざ「ツンッ」という効果音を発生させつつ、京都弁で「カンちがいせんとってや!」と言って強がっている葵は大変に可愛らしくて萌え萌えであることは間違いなく、先週の「椅子に乗って背伸びしながら皆本のネクタイを締めてる葵」と並べて額に入れて飾っておきたいくらいです。小学館は夏コミの企業ブースで売るべき。

 どっちかと言うと、「女の子ってのはどうしてこう…」とぶつぶつ言いながらも赤面しながら葵にメールする皆本の方が、より狭義の意味でのツンデレに近いのではないか? と思うのですがどうだろう。
 まあ、皆本は葵に対してはツンツンしてるんじゃなくて、葵を特別に意識してないだけっぽいんですけどね。隙あらばセクハラして来る薫と比べると葵は「良くできた子」なので、そういう意味で皆本は葵に対して安心しきっているのかも知れません。男女の間特有の緊張感を醸し出せ葵! ツンデレ化はそれからだ!

 あと今回は、ケンのクレヤボヤンス能力がこのマンガの中で初めて有効に使われた気がします。
 ケンって、日本を勘違いしているボケ外国人としてじゃなく、エスパーとしても普通に役に立つんだと思った(ひどい)。

Posted at 19:27 | WriteBacks (2) in マンガ::絶対可憐チルドレン
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背骨の通った美少女SFコメディー

と書いて「背骨の通った美少女すこしふしだらコメディー」と呼ぶ。

通常のツンデレが同年代もしくは年上の女性との関係を指すのに対して、これは十歳の児童を使っています。

すなわち「けがれなき幼女」、もしくは「大きなお友達の触手(しょくし)が思わず動いてしまう」と呼ばれる年代を使っているのが特徴です。

このような関係が現実に存在すれば明らかに「おてて回して、拘置所に行けば、みんな白い目で僕を見てる」(「靴が鳴る」 のメロディ)と成るところが、あくまでも本作が正統派SFゆえんであります。


正統派SF(スコシフシダラ)とは「ツンデレ優等生妹萌え」を読者に求めることだったのです。

Posted by コピーキャット at 2006/08/07 (Mon) 20:02:40

深淵なコメントありがとうございます。
かつて「正統派ハードSF(すこしふしだら)ファン」を自称していた人達は、「ガンダムはSF(すこしふしだら)か否か」とかそういうフェティッシュな論争の果てに一般に対する訴求力を失った結果「ハードSF(すこしふしだら)冬の時代」を迎えることとなり、世間にはライトかつボヨヨンボヨヨンダッダーンな風潮がはびこることとなってしまいました。現実と妄想の垣根を乗り越えてしまう者も後を絶ちません。悲しいことです。
「絶チル」が背負っている作品としての任務は、この冬を乗り越えてSF(すこしふしだら)を復権させることに他なりません。こんな時代だからこそ、我々は再び正統派SF(すこしふしだら)の心を取り戻さなければならないのです。葵のツンデレは、その復興の証であり、象徴でもあります。
とりあえず、児童に萌えるのは妄想の中だけにしておいた方が良さそうですね。

何だこのコメント。

Posted by Fukazawa at 2006/08/20 (Sun) 09:16:14
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