2007/11/24

旧日記ブログのコメント欄を閉じました

 お世話になっております。深沢です(仕事モード)。

 本日、旧更新日記ブログのコメント欄を閉じました。主にSPAM対応のためです。
 今後は新更新日記ブログの方にお願いします。

 結局こちらに頂いたコメントにお返事することができず、本当に申し訳ありません。

Posted at 19:31 in 更新情報

2007/11/10

Movable Type 版更新日記を立ち上げました

 お久しぶりです。諸般の事情で現在大変に忙しい深沢です。
 便器に萌える皆本に萌えました(近況)。

 C-WWW更新日記ブログは長らく blosxom で運営して来ましたが、サイトを設置しているサーバが過負荷気味らしく、CGIの動作が不安定で結構な頻度で500エラーが発生するようになったので、その対策として記事を静的生成する(アクセスする度にCGIが動作しない)タイプのブログツールである Movable Type を導入し、試用しつつ様子を見てみることにしました。
 URLは、http://c-www.net/blog/ になります。

 blosxomと比べるとMTはかなり作りが複雑で、正直今もカスタマイズやプラグイン作成の仕方がさっぱり判らないんですけど、とりあえず見てくれを元のサイトっぽくすることには成功したので、この段階で公開して運営してみます。

 おそらく年内いっぱいは更新頻度がかなり落ちるとは思うのですが、今後ともご愛顧の程をよろしくお願いします。

Posted at 21:39 in 更新情報

2007/10/28

皆本の弁当にかける熱意に彼の愛の執念深さを感じたサンデー47号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ホント椎名先生は、「教育的指導!!」の頃から「小さい頃女の子にいじめられたことがトラウマに!」的な話が大好きですね! と思いました。
 でも兵部少年はあまりにカワイイので、不二子ちゃんがいじめてかかるのも判る気がします。というより、ここで不二子が兵部をいじめないと、そもそも椎名マンガとして成立しませんよね。ひどいマンガだよね(ファンサイトだからできる表現)。

 そして本編の感想ですが、今回はちさとの「私だって――エスパーなんだから!」に尽きます。何かこう全てがかわいすぎる。紫穂と葵のエロトークに聞き耳を立てて文字化けしつつ慌てるところも、薫と東野が楽しげに語らってる思念波を感じて嫉妬してスコップ持って地面を必死に掘ってる姿も、何もかもかわいいです。前回出てきた「パジャマ姿で兄の膝の上に座る」妄想と併せて、殺伐とした絶チル界における妹系和みキャラの立場を確立したと言えるのではないのでしょうか。
 あと私の場合、そもそも彼女がエスパーであることをすっかり忘れていたので、能力使ったのが純粋に意外だったというのもありますが(ダメ)。

 そして紫穂が葵に蕩々と語った洞窟妄想ショーは、このシチュエーションから実際に男女が親密な関係に至ってしまう話はこれまでマンガで散々読んできたので、確かに二次元世界ではこうならないとおかしいという意味で、大変に説得力がありました。葵やちさとが動揺するのも納得です(納得するな)。
 コミックス3巻「瞳の中の悪魔」における潜水艦エロ妄想もそうでしたけど、なんだかんだで紫穂もベタな展開が大好きみたいですね。というか、むしろ作者が好きなのか。あまりにベタ過ぎて本編ではそういうことできないけど、「妄想」の中という設定であればいくらでもベッタベタなネタを使うことができるぜ! というアドバンテージを有効活用してると思います。
 紫穂の妄想の中の薫はいつも以上にに可愛らしいので、今後も隙あらば紫穂にはどんどんエロ妄想をして頂きたいです。そしてその妄想でウブな葵を惑わせて頂きたい所存です。

 でもまあ、実際の薫と東野は、「小学校の修学旅行における男子部屋トーク」的な雰囲気を感じました。まだこの二人の関係は「擬似的な男子の友情」で留まってるみたいですね。東野が性的に成長するまでは、まだこんな関係が続くのではないのでしょうか。

Posted at 21:48 in マンガ::絶対可憐チルドレン

2007/10/27

「金剛番長」エントリにリンクを張って下さった皆さまありがとうございますサンデー47号感想

金剛番長

 「番長ってのは、漢の中の漢なんだよ!

 IMEの辞書に「おとこ」と入れると「」と変換する単語登録をしている皆さんこんにちは!(挨拶)
 そんな漢が大好きなみんなが待ちこがれていた、ドキッ! 漢だらけの新連載!! がキャッチフレーズの「金剛番長」がついに開始。第一話では、その誌面を全て「金剛番長は如何に凄い漢なのか」を解説することのみに費やすことで、我々軟弱な読者に対して「番長」の威力を見せつけることに成功したと言えましょう。

 劇中、金剛にチョップ一発で撃沈されたヤクザの若頭が、番長の偉大さを「弱い者には黙って手を差し伸べ、自分のスジは死んでも貫き通し、たとえ相手が百千の軍勢だろうとたった一人で立ち向かい、仲間の為には命張れる男」と説明してましたが、実際には若頭の若い頃はおろかワシの若い頃ですら、斯様な男子は既に絶滅していました。というか、そもそも最初から、そんな「番長」は現実には存在していません。現代社会における番長とは、「侍」とか「忍者」とか「釘宮声のツンデレっ娘」と同列の、形而上学的かつ観念的な存在に過ぎなくなっているのです。

 ですが、だからこそ「番長」なる概念は、男子としてのあり方の一つの理想として、常に現代に生きる我々の心の中に在らねばならないのです。男に生まれて来たからには、道理を大切にし、周囲から何と言われても動じない心を持ちたい! 車を肩に乗せたままヤクザの事務所に乗り込んだあげく、日本刀を片手で切断できる身体を手に入れたい! ついでに幼女からモテたい! と願う気持ちがあるからこそ、人は理想に向かって努力することができるというもの。
 「金剛番長」という作品は、我々読者の心の中に、再び「番長」なる存在を呼び起こさせるものになって欲しいですね。

 そして、この作品世界における「番長」が皆斯様に漢の中の漢であるならば、予告に出てきたサイコ番長とかX番長とかいったキャラ達も、番長を名乗るからには「漢の中の漢」たる資格を持っているということになるのでしょうか。彼らが信じる「自分のスジ」とは如何なるものなのでしょうか。不安です

結界師

 良守、単身で扇一郎にケンカを売った兄の身を案じるの巻。
 元々良守の力の源泉は「自分を守るために傷ついた時音を守りたい」から始まり、烏森の件とか志々尾の件とか色々あった結果、今では「自分に連なる者全てを守りたい」にスケールアップしつつある感がありますが、そんな彼の純粋な気持ちを知った上で「名家の正当後継者」という立場があるので下手に動けないことを良守に告げて散々葛藤させた挙げ句、まるでグレイ型宇宙人が使う異次元転送装置みたいな技で空中に穴を開けてそこに良守を吸い込んで隔離、そこで更に良守を精神的に苦しめようとする奥久尼の底意地の悪さが、たいそうステキな回でした。
 いやまあ「何事にも介入せず中立を保つ」を是とする彼女の立場からすれば、良守が自分の情報を元に扇一族の屋敷に殴り込みをかけた、なんてことは絶対に避けたいところなのでこの判断は当然なのでしょうが、でも奥久尼は内心で良守が動揺する様を見てニヤニヤしていたに違いありません。私には判ります
 暴走しようとする若者を諫める快感! これって年寄りにとって最大の悦びですよね! 奥久尼さんは陰険だなあ! というのが、今回の主な感想です。我ながらひどいね(なら書くなや)。

クナイ伝

 このマンガで二番目にカワイイ(しつこい)いずなちゃんが、「首にケガを負わせる不審者」と聞いた途端に妙な挙動を!
 何か臭うよ! 彼女はいつまでも「ただのボケキャラ」でいて欲しいのに!

 とワガママ言ったところで本編ですが、忍者のスーパーパワーを身に付けたクナイ君が調子に乗ってパパに怒られちゃうの巻。いわゆる「大いなる力には大きな責任が伴う(With great power comes great responsibility)」ことの大切さを教えるストーリーですね。
 今回のような話の流れは、子供が超能力を手に入れた系の少年マンガの序盤の展開としては極めてオーソドックスなものだと思うのですが、心なしかこういう話って最近あまり目にしなくなったような気がします。主人公を叱ることができる父親的なポジションのキャラや、叱られて素直に心を入れ替える主人公キャラが減ってきているからなのかも知れませんね。
 あと今回は、邪紅刀が増長するクナイを諫めようとしたり、逆にクナイを叱る父親からかばったりと、世話の焼き方がまるでクナイのお母さんみたいだなと思いました。今回のような物語には、こういう役回りのキャラも必要なんですよねー。邪紅はクナイに優しいなあ。

 にしても、P.98のクナイ君の腿チラの眩しさっぷりったら、もうちょっと並の男の子キャラでは考えられないレベルですよ! やっぱり「こんな可愛い子が女の子のはずがない」は真実だよな! というのが、今回の本当の感想です。我ながらひどいね(なら書くなや)。

金色のガッシュ

 ラスボスとして登場したはいいけどどうにも貫禄が伴わないクリアでしたけど、ついに自分のスタンドというか、術そのものに意識を乗っ取られて自我が消滅する羽目になるまで落ちぶれてしまいました。
 自分自身が術そのものということは、シン=クリアそのものは術を使えないということになりますが、素体の状態で既に清麿が「ダメだこいつ! 勝てねえ!(要約)」と匙を投げる程強いので、オレは強い! 小賢しい技なんかいらねえ! という、花山薫理論でつかまつるキャラみたいですね。クリア単体では滲み出なかったラスボスとしての貫禄が、もうイヤという程出てますよこの人。人じゃないけど。

マリンハンター

 死を招くシオマネキ!(海鮮ダジャレ)

 グッピーが服を切られておっぱい見えちゃってキャー!→シャークが殴られて吹っ飛ばされる、というシークエンスを読んだ直後、私の脳裏に80年代にコミック業界に吹き荒れていたエロコメブームまっただ中の頃の思い出が、次々と湧き出てしまいました。
 21世紀に入って何年過ぎようとも、エロコメディーは不滅なのだと思いました。

クロスゲーム

 ここに来て若葉のそっくりさんというか、典型的なあだち充マンガのヒロイン顔をしたキャラが出てきたよ! すげえ!
 地区大会が終わり、淡々と時間が流れているなあと思った途端にこの衝撃の展開。このマンガは本当に油断できません。

Posted at 19:50 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/10/22

むしろ弁当は茶色いオカズだけあればいい子だったサンデー46号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 このマンガが始まった頃の朧さんはたいそうミステリアスな存在で、「実は『普通の人々』のスパイなのではないか」とか「片眼を隠しているけど、あの眼からはレーザーを発射できるに違いない」とか色々と妄想の種が尽きない人だったんですけど、そんな彼女が今ではドジっ娘キャラになってしまうだなんて、なんかもう行くところまで行ってしまいましたね。
 「一番湯のカナタ」のユウリもそうだったんだけど、椎名マンガでは妙齢の普通の女性が活躍できる余地が少ないのかも知れません。作者が異常な女性が好きなタイプなので仕方ないのか(ひどい)。

 それで今週の話ですが、ここのところ続いていた「黒い幽霊」絡みから離れた、ちょっと中休み的な内容になりそうです。とりあえず今の段階で言えることは、薫は自分の要求通りに弁当を作ってくれるマジメな性格の皆本のことが本当に心の底から好きなんだなあということと、ちさとの皆本兄妄想の完璧さというかイチャつき方は客観的に鑑みればもはや犯罪レベルに近いものがあり、いくら当事者が「お兄ちゃんは悪くない」と言っても周囲の大人には判ってもらえないのも致し方ない、ということでしょうか(微妙に遅れた時事ネタ)。

 あと、一番最後のページで葵と紫穂が山の中に取り残された薫と東野を案ずる描写がありましたけど、葵が「雨の中ではテレポートでけへん」と救出の可否の心配をしているのに対し、紫穂は「あの二人、ずぶぬれで二人きり…」と薫と東野の関係が妙な方向に進展することを心配しているところが面白いというか、性格が出ているなと思いました。
 きっと今の紫穂の頭の中には、洞窟かどこかで焚き火をして雨宿りしている二人がいつしか「その火を飛び越えてこい!」的な雰囲気になってそういう関係に至っちゃう、『潮騒』チックなストーリーが渦巻いているに違いありません。紫穂は発想がエロ過ぎます(ストレート)。

 そして紫穂と言えばなんか味覚の感覚も進化しているらしく、料理された食材だけではなく、料理を作った料理人の思考までをも読み取る能力を得るレベルまで来ている模様。このマンガのサイコメトラーの能力解釈の拡張っぷりも、いよいよ半端ではなくなって来てます。大丈夫か紫穂。人として

Posted at 01:02 in マンガ::絶対可憐チルドレン

2007/10/21

サンデー巻末指定席の座は「ワイルドライフ」で決まりなんでしょうかサンデー46号感想

クナイ伝

 主人公のクナイ君があまりに可愛すぎて女の子と間違えたと仰る方は、作者の緒里たばさ先生のサイトのこのイラストを見て、「こんな可愛い子が女の子のはずがない」という言葉の重みを噛みしめて頂きたいと思います(挨拶)。

 そんなアレで、「クナイ伝」がついに正式連載に昇格。基本的な設定は以前掲載された読み切り版と同じみたいですが、吸血能力を象徴する「邪紅刀」というアイテム(というか相棒)を登場させたところが違いみたいです。邪紅刀は、基本的に大人モードになった時の強引だけど頼りがいのあるクナイのことが突き刺したくて仕方がない程大好き! というところで何か妄想ができないかと思ったんですけど、残念ながらそこまでには至りませんでした。私の妄想のためにも、ぜひ邪紅刀の擬人化をお願いしたい所存です。
 あとこのマンガにおいてクナイの次にかわいいヒロインの二ノ宮いずなは、おそらく何らかの忍者的なパワーを秘めているのではないかと思われる伏線が張られていましたが、でもあえて「彼女は単なる天才的な天然ボケキャラに過ぎない」説を提唱していきたい。どこまでボケ倒せるか勝負して欲しいです。

 このマンガに対する唯一の気掛かりは、「普段は非力な子供だけど、イザという時には大人になって大活躍」というパターンは、以前サンデーで連載されていたけど短期で終わってしまった「暗号名はBF」と基本構成が類似しているところでしょうか。こういうタイプのファンタジーは、案外ヒットさせるのが難しいのかも知れません。
 ちなみに、椎名先生の元アシスタントという緒里たばさ先生の経歴も、「BF」の田中ほさな先生と一緒ですね(言いがかり)。

結界師

 部下を失った勢いで単身扇一郎の元に乗り込んで決着を付けようとする正守と、自分の抱える謎を解くためにやはり単身奥久尼の元に乗り込む良守。普段はウマが合わないこの二人ですが、周囲の心配を余所に無茶な行動をしたがる基本的な部分では似通っているんだよなあという、兄弟愛に溢れる話だと思いました。

 あと個人的に気になっている奥久尼の中身ですが、その背格好やスタイルから推測するに、多分ケロロ軍曹みたいな形をしたクリーチャーが入っているのではないかと思います。

マリンハンター

 サンデー公式サイトのまんが家バックステージを読むと、作者の大塚先生は読者からの「もっとエロスを!」と「エロスはほどほどに!」の両極端な意見の狭間で悩まされているように見えるのですが、ここは一つ椎名高志先生が語った「色気で人気が取れるなら全編裸にしとるし、色気を引っ込めて志が上がるなら誰も苦労せんわ、バカタレ」という尊い教訓を心に刻みつつ、読者のわがままな声に惑わされることなく、自分がベストだと思うマンガを常に描くよう心がけて頂きたいなと思いました。
 そういう意味において、今週の「大ダコの触手に絡まれるグッピー」のシーンが出てきたことは評価したいと思います。「なんでもいいから触手に攻められる美少女を描きたいんだ!」という作者の気概を感じさせて頂きました。本当はもっと太股に触手を絡みつかせて欲しかったところなのですが、今はとりあえず「大塚先生の描くエロの方向性は間違っていない!」と述べて行きたいです。触手さいこう(結論)。

 そして今週は海鮮斬空拳の使い手のカニ少年が出てきましたけど、これって「海鮮なのはむしろお前だ」と読者に突っ込ませる壮大なネタなのでしょうか。

魔王

 オイルライターって息を吹きかけただけで消えるものなのか、という疑問以上に個人的に気になったのは、何故あの極限状態において「出来るだけ長い言葉」として出てきたのが、よりによってフーテンの寅さんの口上であるのかという点です。いやまあ確かに長い言葉ではあるんだけど、この局面で現代男子高校生がパッと思いつくような言葉ではないように思えます。冒険野郎マクガイバーといいこれといい、安藤君はどんだけマニアなんだろう。

 今の男子高校生だったら、ここで出てくるべき「出来るだけ長い言葉」としては、「我々は一人の英雄を失った。これは敗北を意味するのか? 否! 始まりなのだ!」で始まるギレンの演説や、「諸君 私は戦争が好きだ」で始まるミレニアムの少佐の演説の方が相応しいのではないかと思います。これなら、今のオタク高校生男子なら余裕で暗唱できるはずです(決めつけ)。
 また、掲載誌がサンデーであるところを考慮すると、「執事を制する者は世界を制す!」で始まる「ハヤテのごとく」アニメ版第二期オープニングでも良いかも知れません。勿論若本ヴォイスの物真似で。更にそこからKOTOKOが歌うオープニングソングまで繋げることができれば、犬養の介入を待つまでもなく警官隊が取り押さえられる程の時間を稼げると思います。

 というか、今回の犬養の敗北の直接敗因は、やっぱり先週の段階で「冥土のみやげ」を悠長に述べていたことにあると思われます。次回は頑張って下さい(次回?)。

ハヤテのごとく!

 クラスメートの名簿のほとんどが伏せられていたところで、個人的には何故か「バキ」の大擂台賽編のトーナメント表を思い出してしまいました。第一回戦の最初の試合以外は誰と誰が戦うのかすら書かれていなかったアレです。多分畑先生は、クラスメートの設定をまだほとんど考えていないに違いありません。
 あと謎のクラスメートがみんな「20世紀少年」のともだちマスクを付けているのですが(参照)、「友○党ですか!?」という一発ギャグのためだけに名簿ネタを使うところが凄いです。多分来週以降はこの名簿はマンガの中に出て来ないんじゃないかと思われます。
 実は畑先生は、相当追い込まれているのかも知れません。

お茶にごす。

 姉崎部長は今サンデー最強の萌えキャラかも知れないと思いました。

Posted at 14:31 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/10/18

サンデー公式サイトの次号予告に載ってる「金剛番長」が何かすごそうな件

 次週発売の週刊少年サンデー47号より、「ブリザードアクセル」の鈴木央先生の新連載・金剛番長が始まります。
 それで現在、サンデー公式サイトの「次号のサンデー」ページに「金剛番長」の予告が載っているのですが、このマンガに対する力の入れ方がちょっと凄いというか、これまでのサンデーの連載予告の常道を逸し気味な勢いを感じさせるものになっています。

 『日本征服をもくろみ、次々と金剛番長に襲いかかる悪の番長軍団。
  今回は特別に、その一部を紹介するぞ!!
  全員が、人間を超えた外見と戦闘能力を持つ超人軍団だ!!

 というアオリ文句と共に、このマンガに登場する「番長」の名前が載ってます。
 しかし、この番長達がとにかく凄い。というかおかしい

  • ホームラン番長
  • さそり番長
  • X番長
  • 原始番長
  • サイコ番長
  • 覆面番長
  • マシン番長
  • 圧殺番長
  • ヨロイ番長
  • 白薔薇番長
  • 狙撃番長
  • 念仏番長
  • 賭博番長
  • 居合番長
  • オオカミ番長
  • ミイラ番長

 何この番長のインフレ
 このマンガにおける「番長」という概念の自由さ加減は、エジプト代表ファラオガンダムやスペイン代表マタドールガンダムが登場した「機動武闘伝Gガンダム」における『ガンダム』の概念にも匹敵すると思われます。

 つまりこのマンガは、いわゆる「不良少年グループにおけるリーダー」という従来の番長の概念を極限まで拡大解釈し、とにかく何でもいいから一芸に秀でている、あるいは秀ですぎたばかりに人間の枠を飛び越えちゃったような男子が、何でもいいからとにかく持てる腕力をもって敵対する者を制圧する意志を持ってさえいれば、この世界では「番長」と呼ばれるようになる――と想像されます。石を投げれば番長に当たるような世界です。
 そうでなければ、ルックスだけで明らかに社会不適合者と判別できるサイコ番長原始番長、既に人間ですらないX番長、生きているかどうかすら怪しいミイラ番長、単なるナルシストの変態に過ぎない白薔薇番長などといった存在が、社会的なステータスである「番長」を名乗ることを許されるはずがありません。

 『いったい、どんな能力で金剛番長と戦うのか!?
  本編に登場するまでに、いろいろ想像してみよう!!

 しかし、この予告を読めば、作品世界における番長のインフレも、「名前と容姿からその能力を容易に想像できる」というベッタベタにステレオタイプなキャラクター達も、作者やサンデー編集部が明らかに意図的にやっていることがよく判ります。「金剛番長」という作品は、そんなステレオタイプな男達が、己の意地と番格を賭けてベタな戦いを繰り広げ続ける、極めてプリミティブな楽しさを持った血湧き肉躍る少年マンガになるはずです。
 いやもう、今から本編読むのが楽しみで仕方ありません! だってホームラン番長ですよ! 圧殺番長ですよ! さそり番長「701号」と呼ばれた過去を持つ元女囚で、『怨み節』を歌いながら登場するに違いないんですよ! このキャラ達を観てワクワクしないはずがありません!
 鈴木先生なら、その期待にきっと応えてくれるはず! 「とんち番長」以来の本格番長マンガに成長することを期待してます!

Posted at 01:17 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/10/15

[こどものじかん][絶対可憐チルドレン]「こどものじかん」と「絶対可憐チルドレン」

放送自粛で話題となった「こどものじかん」について、「絶対可憐チルドレン」を引き合いに出して語るブログがいくつかあったのが、このサイト的に興味深いです。
「こどものじかん」は私は未読ですが、「可愛い少女達を主人公に据えることで、重いテーマを扱う緩衝材にする」「マセた子供が大人に対して性的な言動をする」点に類似性があるからでしょうか。

「絶チル」も表現的にはかなり危ういテーマを扱っているんだな、と実感させられます。

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Posted at 10:45 in メモ

2007/10/14

日本政府は変形するF-22を開発して国防の要にするべきだと思ったサンデー45号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 さすがは「昔取った杵柄」と言うべきか、増補版4コマが回を追う毎に面白くなって来てます。キャラクターの特徴を端的に紹介する、という意味ではホントよくできてますね。
 そろそろネットでも、「本編よりも四コマの方が面白いんじゃね?」的な感想がちらほら見られるようになって来るのではないかと思われます。っていうか、もう言われてる?(憶測)

 本編の方は、今回でビー・マイ・フレンド編が無事完結。クライマックスは『トリプルブースト→薫の背中に羽が生えて洗脳を解く』、という前回と同様の流れでしたが、前回はあまりにシチュエーションがシリアス過ぎた反動が出たのか、今回はブルサガリのバッタものに変化したティム君を薫が蹴り飛ばす、というコメディ的なものになってました。
 この現象ですが、椎名先生は昔からシリアスな展開が続くとどうしても肝心の決めシーンでギャグを入れないと気が済まなくなる傾向があるので(その極北が「GS美神」アシュタロス編のクライマックスで出てきた「奥の手」の文珠)、これはこれで椎名マンガの味の一つである、と解釈して頂ければ幸いです。

 あと今回はナオミちゃんがちょっと皆本にクラクラ来てたシーンがありましたけど、ナオミちゃんは好き勝手に蹴り飛ばせる主任の下でないとストレスが溜まる性格なので、多分皆本の下では活躍できないんじゃないかと思われます。主任としては尊敬できる人格の皆本を谷崎のように蹴れなくて悩んだ挙げ句、結局蹴り飛ばしちゃってヘコむナオミちゃんのカワイイ姿を見てみたい(ダメ妄想)。
 薫の「女子高生に手を出すとは! このロリコン!」の台詞は、「お前が言うな」的な突っ込みを誘う意味で上手いなあと思いました。

 「ハヤテのごとく」みたいなロジックで国家に身柄を売られた皆本がかわいそうです><

Posted at 14:34 in マンガ::絶対可憐チルドレン

「ハヤテ」のNice Boat.ネタに畑先生の義理堅さを感じたサンデー45号感想

金色のガッシュ!

 やはり、鉄球でバリアの上から容赦なくヴィノーをガンガン叩くシェリーの姿は何度見ても面白過ぎます。クリア対ガッシュ・ブラゴ組のように「最強の敵キャラに共闘で立ち向かう」構図は少年マンガではよく見かけるシチュエーションであり、かつ少年マンガ的にも政治的にも極めて正しいのですが、でもこの「悪知恵が効く生意気な赤ん坊を美女が鉄球でぶん殴る」構図というのは、ちょっと他では類を見ません。
 いやまあ、このシーンはマンガとしては極めて面白いので、例え少年マンガ的や政治的に正しくなくても、一向に問題ないんですけどね。シェリーの杖に鉄球を仕込む企画を考えた雷句先生とサンデー編集部のセンスはやはり侮れません。

 鉄球を振り回して赤ん坊を叩くヒロインが出てくるマンガが読めるのは少年サンデーだけ!

お坊サンバ

 先週の感想で書くの忘れてましたが、最近このマンガのことを素直に面白く感じます。
 でもなんかこのマンガに対して「面白い」って告白するのが、もの凄く悔しく感じてしまうのですが! ツンデレっ娘の心境ってこんななのかな!

犬夜叉

 かつて桔梗に連れ回される程に溺愛されたために桔梗のミラクルパワーをその身に授かった琥珀の身体を巡り、珊瑚と奈落と殺生丸が命を賭けて奪い合うという、言うなれば琥珀総受け的なお話でした。「犬夜叉」というマンガにおいて、琥珀は持ち前のけなげ・はかなげ・いたいけっぷりを発揮して常にモテモテ(主に年上の女性から)な子だったのですが、ここに来てそのモテっぷりも極まって来た感があります。ここで琥珀を手に入れた者が勝ちだ! みたいな展開ですからね。琥珀はどこまでもモテモテだなあ。

 それはともかく(強調)、琥珀と珊瑚の「姉上! 今からでも間に合いますか!」「ああ…間に合うさ!」って台詞のやり取りは、彼らがこれまで辿って来た様々な苦難を思うと、感慨深いものがあります。
 かつてアニメ版で珊瑚と琥珀が折り重なるように倒れているシーンを見て、そのあまりにエロティックな雰囲気にやられて珊瑚×琥珀のカップリングの虜となってしまった私としては、いつの日か再び琥珀が珊瑚と平和に暮らせる日が来るといいなあと思う次第です。
 長めのフォローでした。

お茶にごす。

 駅の案内看板が「西口:駅前公園・コンビニ・サラリーローン」になってるとこにグッと来ました。この駅の駅前の即物っぷりというか、無味乾燥っぷりは異常。現代日本の下流社会の縮図がここに!(言い過ぎ)
 あと今回は、母校ではモテモテな好青年の樫沢も、開架高茶道部の前ではメタメタにょ! という話でしたが、なんというか茶道部の連中はやっぱり人としてひどいなあと思いました。でも、だからこそあまりに好青年過ぎて逆にうさんくさい彼のことを「髭」をネタにゲラゲラ笑うことができるんでしょうけど。やっぱり世の中には、バランスを取るためにも一定数は人として軸がぶれている存在が必要なのかもしれません。

魔王

 「君達は生贄なんだ。これから始まる革命のための…
 から始まる犬養の台詞って、専門用語で言うところの「冥土のみやげに教えてやろう」と同義ですよね? 「これをやったら絶対にやった奴は死ぬ」シチュエーションとしては「ホラー映画に出てくる暗闇でいちゃつくカップル」に比類するレベルの、絶対にやっちゃいかんアレですよね?
 そして今まさに、犬養の計画を無に介する唯一の能力者・安藤君が現場に迫ってます! さっさと計画を実行に移さず、「冥土のみやげに教えてやろう」なんて悠長なことやってるからこんなことに! 犬養あやうし!

 あと関係ないですが、ちょっと犬養さんは化粧が濃すぎてキモいと思います!(ほんと関係ない)

あいこら

 あやめが盃二に愛を伝えることで盃二がトラウマを告白する重要なエピソードだったのですが、そんなエピソードに対して「ブルマー攻撃」という、なんかタイトルが載ってるページでしか通用しないようなサブタイトルをあえて付けてしまうところが、このマンガの色々な意味で凄いところだよなあと思ってしまいました。

Posted at 11:14 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/10/07

ああいう連中に愛されたからブルマは滅びたのではないかと「あいこら」を読んで思ったサンデー44号感想

MAJOR

 「オレの吾郎は現実のイチローよりもすごいぜ!」と作者の満田先生が言わんばかりの話でした。
 満田先生幸せそうだなあ。

結界師

 結界師一族の追い落としを謀る扇一族の陰謀が渦巻く渦中に放り込まれてしまった「裏会」が大変なことになったよ! みたいな回だと思うのですが、ちょっとまだ全容が見えていないので、ここ最近は我々読者も混乱させられっぱなしな感じ。この複雑さというか奥の深さっぷりは、(やっぱり複雑だと読者から指摘が来ているらしい)「絶チル」をも越えるのではないと思います。
 今の状況を整理するためにも、一度田辺先生も冒頭に増補版四コママンガを掲載して欲しいなと思いました。そのマンガの中くらいでなら、最近いまいち地味な時音も活躍できるのではないかと(ひどい)。

 あと前回、扇五郎が初登場した時、兄弟全員が風呂のようなものに入っている描写がありましたが、あれには何らかの意味があるのでしょうか。あれに浸かっていないと体が維持できないとか、あの風呂に浸かることで兄弟で肉体を共有している(ので一度に兄弟全員が登場することができない)とか、そんな感じ?
 そのシーンで扇一郎の姿がちょっとだけ出てきましたが、中身がゴン太くんみたいな毛むくじゃらでないのが判って残念です。

金色のガッシュ!

 先週でついにウマゴンが退場。最期はウマゴンの身を案じたサンビーム殿が自ら本に火を放つという形でしたが、この段階で退場するならもうこの形しかない! みたいな、美しい散り方でした。合掌(死んでません)。

 一方のブラゴは「ガッシュが来るまで、あえて力をセーブして戦ってたんだよ!」と自身の劣勢を弁解してましたけど、でもどうしてもこう「結局最期にはやられちゃうんじゃね?」的な雰囲気が消えないのは何故だろう。っていうか、ブラゴは専門用語で言うところのヤムチャ系? みたいな位置付けのキャラということでいいの?(ひどい)

マリンハンター

 まんが家BACKSTAGEを読むと、作者の大塚先生は「何と言われようとも、オレはこのマンガをエロくしてみせる! それが全男子読者の望みだからだ!」と使命感に燃えている様子。その気概や良しです。
 前回は触手系、今回はエビぞり系となかなかマニアックな路線で攻めてますけど、男子中学生読者のエロ妄想を一心に受けている大塚先生の脳内では、きっとグッピーが実に様々なエロシチュエーションで攻められちゃってるに違いないので、次回以降も遠慮しないで更にヒートアップして欲しい所存です。読者から「マリンハンターでサディズムに目覚めました!」って感謝の手紙が届くようになるまで、エログロバイオレンス路線を突っ走って欲しいですね!

 というか、ジャンプが「To LOVEる」「エム×ゼロ」に加えて「初恋限定。」を開始するなど、ある意味正統派のお色気マンガ路線を強化する一方、サンデーはエログロバイオレンスな路線を突っ走る「マリンハンター」、幼女がパンチラし続ける「絶対可憐チルドレン」、フェチズムを盾に真っ当なラブコメ展開を拒否する「あいこら」など、何故かひねくれてるマンガばかりが男性読者妄想充実系作品のラインナップに位置しているところが、雑誌の方向性や読者の傾向みたいなものが伺えて面白いです。何でこうなっちゃったんだろう

ハヤテのごとく!

 ついにヒナギクが大好きな西沢さんに告白したの巻(ミスリード)。ヒナギクにとって「ハヤテを好き」であることを西沢さんに告白するのは色々な意味で一大事であったはずなのですが、しかし西沢さんは既にその程度では全く動じないどころか、「私がハヤテ君を口説き落とすのが先か、ハヤテ君がヒナさんに告白してくるのが先か、競争かな?」と余裕の対応をする始末。何この貫禄。ヒナギクが西沢さんにメロメロになるのも納得です。
 しかも、本人は自身に貫禄が備わってきていることを全く自覚しておらず、あくまで自然体で振る舞うだけで貫禄が滲み出て来る点が、更に凄いと思いました。なんか今の西沢さんは、既に「マリア様がみてる」における福沢祐巳のような存在にまでレベルが上がってきているのかも知れません。末恐ろしい子!

 ナギに甘えられるマリアさんは、まるでお母さんみたいですね(一般的には褒め言葉)。

DIVE!!

 図書館に行く機会があったので「DIVE!!」の原作小説にちょっと目を通してみたのですが、今のマンガ版の展開って、まだ原作では2巻の前半部分くらいなんですね。原作は全部で4巻まであるので、まだ連載の方はしばらく続きそうです(打ち切られなければ)。

 連載の方ですが、相変わらず富士谷要一の自称ライバル・山田君のアレっぷりが面白いです。「王はオレだ!」とか言いながら背中から黒い羽を生やしてダイブする様は明らかに飛び込みマンガとしては異様。ただ、あれだけ騒々しい演技をした彼の後で飛び込んだ富士谷は、彼とは正反対の静かで美しい完璧な演技を見せた訳であり、結果的には王どころか噛ませ犬になっちゃってる感が強いです。
 まあ、今回のエピソードにおける彼の役目はあくまで「富士谷の引き立て役」であると考えられるので、そっち方面にキャラを立てるという意味では、この表現方法は極めて正しいと言わざるを得ないでしょう。山田君のおかげで、今回の選考会エピソードは楽しく読むことができそう。山田君はこの調子でヘタレ攻めキャラの称号を得ることができるのか、注目していきたい所存です。

Posted at 21:29 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/10/06

あれが最期のナオミちゃんフィギィアだとは思えないサンデー43+44号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 お久しぶりです。
 土曜日が空いてないと感想とかが全く書けない今の時間の使い方を改善して行きたい所存です。

 で、今更ながらですけど、やっぱり扉の四コママンガは面白いですね。本編の紹介になっているかどうかはともかく、主要キャラクターの面白いところをきちんと紹介するように出来ているところは流石。特に紫穂のヒドさというか黒さはかなり極まっており、見ていて心が暖まります。
 もう15年以上も前に掲載された「Dr.椎名の教育的指導!!」を越える四コママンガが結局サンデーでは登場できなかったことを考えると、もはやサンデーで四コマを連載できる資格を持つのは椎名高志先生だけなのかも知れません。「次回作は四コマでお願いします!」とサンデー編集部から言われる日も近いと思います(近いの?)。

 本編の方は、以前「ガール・フレンド」編で出てきたチルドレンの出会いのシーンを薫の側からの視点で改めて描くことで三人の絆が如何にかけがえのないものであるかを解説した前回、そして現場の奮起で薫と皆本が到着するまでみんながんばった今回、という話の流れに。
 前回の方は、薫の母の傷害事件を報じる大衆週刊誌を1コマだけ挿入することで「薫の超能力のために何が起こったのか」を暗示し、それが当時の薫が自分の力を嫌うきっかけとなったことを端的に表現しているところが上手いな、と思いました。こういうのをドライにさらりと表現できるのがプロだよなあと感心。
 あと、5歳の時の葵が超能力を使うシーンでパンチラすることで可愛らしさをアピールしてましたが、これを見た時に四コマの方の「出た! 計算!!」を思い出してしまった私の心は穢れているんでしょうか。

 そして今回は、ティムが薫の乗ってきた戦闘機を見て「消防車よりあっちの方がカッコイイ!?」と悔しがってるのが面白かったです。話の中でも薫が登場してからはイニシアティブがチルドレン側に移っているところからすると、おもちゃマニアのティム君には案外こういう攻撃が効くのかも知れません。
 あと薫が戦闘機を奪取する時にパンツを見せていても葵の時のような計算っぷりを感じないところは、さすが薫の人徳といったところでしょうか(ひどい)。

 今回の最後の方に「黒い幽霊」の黒幕っぽい謎の男が出てきましたけど、彼の正式名称が明らかになるまでの間、とりあえずこいつのことを「バビッチ佐野」と呼称することにしました。「マリちゃんたすけて!」に出てきた変態の親玉のアレです。話の最後の方に椅子に座りながら偉そうな態度で出てきて、思わせぶりなことを言う(でも言うだけ)ところがソックリだなあと思ったので。
 彼がバビッチ佐野と同様の立場の人間であるとしたら、きっとその配下には変態が沢山いるに違いありません。ティム君に指令を伝えている金髪女子も、きっと相当な変態なんだろうなあ。彼女の活躍が楽しみです。

Posted at 20:51 in マンガ::絶対可憐チルドレン

2007/09/23

人形になってもパンチラを披露する葵の勇姿を僕たちはきっと忘れないサンデー42号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 そのうち、紫穂が長門みたいにデータベースからSQL言語で情報を引き出す描写が出てくるに違いない!(挨拶)

 で今週の「絶チル」ですが、紫穂と葵がオモチャにされちゃったの巻。特にフェルト人形にされちゃった葵の可愛らしさは度を超える萌え萌えっぷりであり、メーカーはんはチルドレンギアを商品化する前に葵人形を商品化するべきだと思ってしまうくらいでした。お腹を押すと「ひあっ!」と叫んで手足をジタバタする機能付きでひとつ。マジでどうでっかメーカーはん(何処)。

 勿論、ブロック人形化された挙げ句に左脚パーツが取れちゃって行動不能にされた紫穂も、かつて「ヤンマガUppers」に掲載された「ASTRO GIRL 脆腕伊号ちゃん」以来となる椎名先生のロボット美少女パーツ欠損フェチなるやっかいな性癖っぷりを堪能できるという意味において、とってもステキでした。そういや澪も割とカジュアルに自分や相手の四肢を取り外す技を持ってますし、椎名先生はやっぱりそういうのが好きに違いありません(決めつけ)。
 というか、ティム君はさすがオモチャマニアなだけあって見る目がありますね。将来はオモチャの商品開発をする職に就いたらどうだろう。そしてそこで葵の人形を(略)。

 とか言いながらも、今回のバトルはティム君があまりに強すぎるため、相当な大ピンチ状態です。何故彼があんなに強いのかと言うと、彼の能力は「オモチャ」に限定されているものの、逆にオモチャが絡んでさえいればどんな効果も自分で好きなように後付けで設定できるから、という強みがあるからではないかと思われます。「バリアがあるから効かない――と!」「これに当たるとお前もオモチャに変身する――と!」の「――と!」の部分が、如何にも今考えた設定感が出てます。
また、彼に相対するチルドレン達も「アニメに出てくるロボットの能力」をイメージできてしまうため、彼の「ボクの考えた最強ロボット」妄想に付き合ってしまい、結果的に彼の幻覚能力にやられてしまっているように思われます。よって今のティムが乗っているロボットは、おそらく「銃夢」に出てきた火星大王並の強さを持っているはず。「全長320m、重量80万8千トン(夢尺度)。特徴:無敵」のあれ並に無敵。

 なので、「薫のブースト能力で洗脳を解く」以外でティム君をどうにかしようと思うのであれば、ティム君の無敵ロボ妄想に引きずられない、一度もロボットアニメを観たことがない人物を持ってきて相対すればいいんじゃない? と思ったのですがどうだろう。
 例えば、幼少期から妙に頭が良かった皆本は、子供の頃はロボットアニメを「幼稚な番組」と決めつけて観ていなかったに違いないので(決めつけ)、皆本ならきっと何とかしてくれるはず! とか思いました。で、この更に事件でロボットの格好良さに目覚めてしまい、事件後にロボマニアになればより完璧ですね。歳取ってからこの手の趣味にハマると抜けられませんからね(何)。

 冗談はともかく、実際この局面をどう打開するつもりなんでしょうか。次回が楽しみです。

Posted at 16:18 in マンガ::絶対可憐チルドレン

ヒナギク炊き枕は、中のクッションも付いてこの値段ですか?(背面広告を読みながら)サンデー42号感想

金色のガッシュ!

 荒廃したロッキー山脈のど真ん中に一人で置き去りにされた恵の運命や如何に!(ミスリード)

 そして今回の最大の見所は、やはり満を持して登場したブラゴが、これまでとは比べものにならない圧倒的な攻撃力を発揮してクリアの首をパンチで曲げちゃうところなのですが、個人的にはブラゴよりもむしろシェリーが劇中で浮かべている鬼神の如き表情の方にグッと来ましたね。鉄球を仕込んだ杖で、赤ん坊のヴィノーをバリアの外から容赦なくぶん殴ってクリアへの指示を邪魔した時の冷酷な表情など、まさに鬼そのもの。魔物同士の戦いの趨勢は、パートナーの能力によって決定するのだ! と言わんばかりのアグレッシブさが満々です。
 今の状態でこんなだったら、もしもシェリーがかつての清麿の時のように完全鬼面体と化した場合、どんな残虐行為がクリアとヴィノーに対して行われることになるのか、もはや想像もできません。清麿のザケル連発を超える恐怖がヴィノーに迫る! 逃げてー! ヴィノー逃げてー!

 あと、クリアの完全体モードのクリーチャーっぷりというかキモさ具合を見て、「ドラゴンボール」の時代からの格闘マンガの命題である「如何にも人智を越えて強そうな肉体の表現」の難しさについて考えてしまいそうになりました。

ハヤテのごとく!

 商店街のランドマークに観覧車はありえNEEEE! と常識的な突っ込みをしそうになりましたけど、でも基本的にこの「ハヤテのごとく!」というマンガの世界はヒナギクとハヤテの二人にあらゆる艱難辛苦を与えるようにできているので、ヒナギクを困らせるためだけに地方の商店街に国内最大級の観覧車が造られてしまうのも致し方ないことなんだろうなー、と納得することにしました。ヒナギクに待ち受けるは大理不尽。

 そんな感じで、今週の「ハヤテ」は高所恐怖症なヒナギクが観覧車に乗るという拷問を受けつつも必死に強がって耐える一方、彼女が悶える姿を間近で観ている西沢さんが「強がるヒナギクさんはカワイイなあ」とニヤニヤしながら萌え萌えになる、という話であったと要約できます。
 西沢さんの前で言い訳できないレベルのあられもない醜態を演じてしまったヒナギクは、西沢さんに対してますます精神的に受けになってしまった訳であり、こんな精神下においてはもはや西沢さんに対して「ハヤテが好きだ」なんて告白する強気な行動に出るのは不可能ではないかと思われます。しかしこのままハヤテの件で引け目を感じているようでは、ヒナギクは(既にハヤテに対して告白済みの)西沢さんに対して精神的に対等な立場に立つこともできない訳で、つまりはヘタレキャラと化してしまうと言うことに。彼女のプライドはそれを決して許さないでしょう。どうするヒナギク! ヒナギクに待ち受けるは大理不尽!

 いやまあ「普段はしっかり者のヒナギクも、西沢さんの前でだけはヘタレに!」ってのも西沢×ヒナギク妄想を加速させる好材料になるので個人的には大歓迎なのですが(ダメ)。

マリと子犬の物語

 人間に取り残されて厳しい生存競争に晒されることになる犬、というシチュエーションは、私くらいの年代だと「南極物語」が思い出されます(オヤジ)。南極越冬隊に取り残された犬達が南極でサバイバルを繰り広げるという話です。
 で、藤子F不二雄先生の短編マンガの中には、この「南極物語」をパロディ化した作品があります(タイトルは失念)。それは「南極物語」を南極に住む動物たちの立場から見るとどうなるか? という内容で、端的に言えば「南極で平和に暮らしていた動物達に、凶暴な餓えた犬が襲いかかる! 南極で延々と繰り広げられる大虐殺の恐怖!」という話でした。人間の立場から見ると「人と犬との絆」を描いた美しい感動の物語も、その物語に巻き込まれた側から見れば「絆だか何だか知らないが、オレたちゃ迷惑だ! どっか余所でやれ! 余所で!」になってしまうという、皮肉混じりのブラックユーモアが光る話だったと記憶してます。

 つまり何が言いたいのかというと、犬のマリ達の食事シーンでは人間の残した食料しか食べてないので、その辺ちょっと動物同士のサバイバル感が出てなくて勿体ないなあと思いました(ヒドイ感想)。

イフリート

 ユウがニナミのおっぱいを見て奮起! 「ニナミを護る」という使命に目覚めたユウが、ついに同じ体を持つ難敵フェリクスを撃破したよ!
 これってつまり、あの朴念仁のユウが性的な意味で目覚めたって解釈でいいんですよね! 次回からはユウの回想シーンに入るそうですが、個人的にはユウがニナミの体を意識しちゃってギクシャクしちゃう、初心で純朴な姿を見てニヤニヤしたいです! 「RANGEMAN」亡き今のサンデーで真にラブコメができるのは、「イフリート」において他はないくらいの勢いですよ!

DIVE!!

 今週の「DIVE!!」を読んだ皆さんは既に同じ感想を持っているとは思うのですが、でもやっぱり言わないといけないと思うので言っておきます。今回出てきたライバルキャラ達は、どれもみんな登場するマンガを間違えています
 ここまで過激なライバルキャラが出てくるマンガは、サンデーでは「365歩のユウキ!」以来ではないかと思いました。将棋の駒を将棋盤に押しつけて駒を動けなくする腕力キャラとか、取った相手の将棋の駒を食べてしまう過食症児とかいう、やんちゃなキャラが沢山出て来てとても面白かった(個人的には)マンガでした。

 斬新なライバル達の登場で、俄然面白くなって来ましたね!(ハードなフォロー)

Posted at 00:44 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/09/19

[椎名高志]まんカレ通信/プロが語るまんが秘伝!! 椎名高志先生

サンデーのメールマガジン「まんカレ通信」で連載されていた、椎名先生の「プロが語るまんが秘伝!!」の記事。PART5まであります。完結したのでクリップ。
個人的には、PART4の「女主人公のワケ」で語られている、『キャラクターの欠点は、女の子が持っている方が魅力的に見せられる』という趣旨のコメントが興味深いです。確かに美神令子みたいな性格のキャラが男性だったら人気出ないよなあ

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Posted at 14:17 in メモ

この号のお坊サンバが妙に面白く感じちゃう…くやしい!(ビクビクッ)サンデー41号感想

ダレン・シャン

 冒頭で作者のダレン・シャンさんが登場してましたけど、「日本のアニメが大好き!」という触れ込みな方なだけあって、何かこう海外のSFコンベンションに良く居そうな感じのお兄さんというか、国籍や言語関係なしですぐにオタトークで友達になれそうな、如何にもといった好青年だなあと思いました。
 勿論そういう意味では日本代表の新井隆広先生も何かこう同人誌即売会に良く居そうな感じのお兄さんというか、ジャンルやカップリング関係なしですぐに(略)な好青年であるという意味においては同様であり、きっとこの二人はこの対談を通じてオタクとしての魂の絆を結ぶことができたに違いありません。良い対談記事を読ませて頂きました。

 ストーリーの方は、バンパニーズとの戦争を経験し、そこで大切な存在であったエラを失い、しかもそんな惨状を目の当たりにしながらもなお殲滅戦を行うことに何の疑問も抱かない自分が所属するヴァンパイア共のアレっぷりに色々と幻滅したダレンが、色々と考えさせられる局面に立った回でした。シーバーの「誰かが導かねばならん…バンパイア一族を過去の暗闇から外の光へと」という台詞は、暗にダレンのこれから辿るべき道を暗示しているかのように思えました。
 既刊の原作のサブタイトルやあらすじも、何かそんな雰囲気ですしね(割と台無しな推理)。

結界師

 サンデー誌上における「ママになって欲しい男性キャラランキング」において「絶チル」の皆本に匹敵する人気を誇る我らが修史さんが、嫁を侮辱されて思わずお茶をぶちまけるの回。彼の嫁さんの守美子さんは現時点ではほとんど掴み所がない謎が多い人物なので、今回のエピソードで彼女の秘密の一端が明かされることを期待したいところ。
 とにかく守美子さんはまかり間違いなく「結界師」世界において人類最強であり、もはや神々のレベルに近いような部類に入るに違いありませんからね。D&Dに例えるところのイモータルレベルみたいなの(微妙な例え)。少なくとも、既に「人間」の領域は超越していらっしゃるのは確かでしょう。
 そんな彼女が何を考えているかなんてことは、所詮は人間レベルの発想でしかできずに矮小な陰謀を企む「裏会」の面々では理解できないと思われます。守美子さんは、そんな些細なしがらみからは既に自由な人間なのです。多分。

 そして予想される今回のエピソードの落とし所ですが、自身の肉親コンプレックスが原因で修史と騒動を起こしてしまった六郎が、修史の母性の深さに気付いてコンプレックスを克服、家族愛に目覚めて修史をママと崇めるようになる――という辺りが妥当でしょうか。これからは修史さんがクるよ!(予告)

金色のガッシュ!

 キャンチョメに続き、ついにティオが退場。ザレフェドーラが放つ強力な弾丸を己が持てる守りの技の全てを出して受け切り、無事にガッシュをクリアとの最終決戦場に無傷の状態で届けるという任務を果たし、最期にガッシュと「また明日!」と素直な笑顔で挨拶を交わして魔界へ帰るという、とても清々しくかつ美しいエピソードでした。登場した頃は疑心暗鬼の塊だった彼女でしたが、帰る時は仲間を心の底から信頼することができるまでに成長したのです。
 やがて訪れるであろう魔界でガッシュと笑顔で再開するシーンが、今から楽しみですね。その時はもう持ち前の釘宮ヴォイスで、凄まじいツンデレっぷりを披露して下さるに違いありません。

 そんな彼女の唯一の汚点は、自己の尊厳を賭けて戦った最期の相手が、よりによって「ファイア!」と叫ぶしか能がない、ポッと出の急造オッサン魔物のザレフェドーラであるというところなのですが、まあそれでも最期に戦った相手がウンコティンティン様だったウォンレイよりは遙かにマシでしょう。ウォンレイはホントにかわいそうだなあ(何)。

DIVE!!

 「ボクさ、飛込やってるせいで色々なもの失くした。友達とか、学校生活とか…彼女とか

 この子、明らかに彼女がいなそうな飛沫に対して、自分がかつて彼女持ちなリア充だったことを、ちょっと自慢してるよ!
 実際は寝取られたクセに! 生意気だゾ!(このシーンをこう捉えてしまう私の視点が歪んでいることは承知しております)

Posted at 01:30 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/09/15

33号に出てきた金髪サイコキノ姉さんが死ななくて良かったです(サンデー41号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 椎名先生クラスの重鎮が雑誌の巻末に座ると貫禄がありますよね!(挨拶)

 今まで散々ネタにしてきたサンデー巻末指定席に、ついに我らが「絶チル」が座る時がやって来てしまいました。いやまあ実際問題として、将来有望な四位先生の「メテオド」が巻末に来るよりは、既に実績も安定性もある椎名先生の「絶チル」が巻末の方が、サンデーの為にはいいのではないかという気がします。
 いや別に椎名先生はもはや将来有望ではないとかいそういう意味ではなく、一種の名誉席でもある巻末に位置する作家には、かつての藤田和日郎先生と同じ貫禄が必要ということであり(以下泥縄的フォローが続くので略)。

 そしてここ最近の「絶チル」ですけど、前回に引き続いて「黒い幽霊」絡みの少年エスパーが海外からやって来てチルドレンと戦うという展開に。しかも今回のエスパーであるティム君は最初から(エスパーであれば誰でも能力を強化可能な)チルドレンのブースターを奪う目的を持っており、これはおそらく今後も「黒い幽霊」所属のエスパーはチルドレンを狙って攻撃を仕掛けてくることを示唆しています。

 即ちこれは、「特殊な能力を持った敵が、毎回手を変え品を変え襲ってくる」というバトルまんがとしての基本フォーマットが確立したということであり、このフォーマットに沿った形であればいくらでも話を作ることが可能であることを意味しています。
 しかもそれと平行して、「遠くからチルドレンの成長を見守る兵部! 彼らパンドラは今後どう動くのか!」とか「薫が変化させたブースターの真の力とは何か! その力は何を意味しているのか! 皆本はその力に対し、如何に向き合うのか!」とか「『黒い幽霊』の正体とは何か! 彼らの憎悪は、世界を人種間戦争に導く引き金となるのか!」とか「皆本と薫の関係や如何に! この二人が『男女』の関係となれる日は来るのか!」とか、エピソードを盛り上げる仕掛けも満載。
 つまり「絶チル」は連載作品としての構造が現在極めて高いレベルで安定しており、更なる長期連載にも十分に耐えられる体制が整っていると言えるのではないのでしょうか。しかもサービス精神溢れる椎名先生は、43号から毎回オマケで四コママンガまで描くそうじゃないですか。完璧ですね。

 なので、もしこのまま掲載位置が巻末で安定しても、我々ファンは一向に動じることはないと思いますよ? よ?(震える手でサンデーを持ちながら)

 今回のエピソードの見所としては、勿論トランスフォーマーオタク丸出しな「黒い幽霊」のティム君が繰り出すロボットと戦いつつ、如何にして彼の「洗脳」を解くのか、という点にあると思われますが、劇場映画版「トランスフォーマー」は聞くところによるとスクールカースト最下位に位置するナードな少年が主人公であるということなので、きっとこのティム君も同様にナードであり、学校のジョックス共にヒドイ目に遭わされたトラウマを持っているに違いありません。ですので、そこのところを上手くケアしつつブースト能力を使って洗脳を解いてやるのが肝要なのではないか、と思いました。全て私の妄想ですが。

 今回の結論:ナオミちゃんの手を両手で包み込むように握っている葵がカワイイです><

Posted at 16:40 in マンガ::絶対可憐チルドレン

2007/09/11

犬夜叉は今週のような話の方が人気あったりするんだろうかと思ったサンデー40号感想

結界師

 「結界師」世界における変態の巣窟(決めつけ)である裏会に、また新たな変態・探野耕造が登場。妖怪アンテナの数だけなら鬼太郎にも負けねえぜ! みたいなおかしな髪の毛を持つ、調査型の変態みたいです。
 名前からして如何にもトラブルに首を突っ込んで引っかき回すのが大好きっぽい、何かこう「好奇心猫を殺す」を自で行く末路を辿りそうなキャラではありますが、田辺先生の描くおっさん変態キャラはどれも妙な味があったりしてとても面白いので、何とかしぶとく生き残って欲しいところ。次週生き残ることができるか!

 そして新たなる新キャラとして、扇六郎が登場。どうやら、あの扇一郎の実の弟みたいですね。扇一郎は個人的に「あの袈裟の下には、ゴン太くんみたいなクリーチャーが入っているに違いない!」と既に決めつけているので、この六郎君もきっとあの頭巾や鉄仮面の下には何かとんでもない秘密が隠されているに決まってます。
 とりあえず、頭巾を外すとネコミミが出てくる展開を希望。兄がゴン太くんならこの展開もありえる!(ありえない)

 今週の結論:指を舐める利守は萌え対象です。

金色のガッシュ!

 「ワシが生まれて一ヶ月足らずでこのような相手に出会えるとは…ワシも運がいい

 このマンガ、ちょっと油断してるとすぐに再アニメ化されたら千葉繁が声優を担当することを前提としているような、色々な意味でおかしなキャラが出てくるので油断できません。
 というか、何故ヤングなクリアからこんなザレフェドーラのような渋いおっさんが出てくるのか。物語は最終局面を迎えているというのに、魔物の生態は今以て謎が多いです。

 あとティオのシールド防御技ですが、あれをゲームに例えると「ストリートファイター3」で超高速で飛んでくる飛び道具を延々とブロッキングし続けるようなものなのではないかと思いました。そう考えると凄い難易度高そう(変な例え)。

DIVE!!

 「ボクを心から満たしてくれる物! それは…飛込だけだ!

 オタクは何故オタクになるのかというと、世間一般で所謂「幸せ」と言われているもの(=イケメンになって友達増やして女子からモテモテでリア充)よりも、自分が好きなモノに没頭することの方が、自分にとっては遙かに価値があるのだ! と若くして見切ってしまい、モテを顧みずにソッチの道へと邁進してしまうが故に、そういったものに対して価値を見いだせない世間一般からは「オタク」と見なされてしまうのです。
 そういう意味において、今回ついに知季は飛び込みオタクとして開眼を果たしたことになります。現世のあらゆる「幸せ」を斬り捨て、己が本当に好きな飛び込みに人生を捧げる選択を、彼は行ったのです。カワイイ彼女を捨て、大好きな弟との関係も捨て、俗世からの解脱を果たした知季に、もはや恐れるものなど何もありません! そのあまりのオタクっぷりに、夏陽子コーチなんかもうクラクラきちゃってますよ! オタクも極めればちゃんと女子からモテる! モテるんですよ!(同じオタクから)

 そんなアレで何かもう「DIVE!!」は、自分にとっては求道的オタクマンガという定義になってしまっているのですが、そういう読み方は正しいのでしょうか。多分間違ってはいないと信じていますが。

あいこら

 「エンジョイアンドエキサイティング」を合い言葉に、割と出たとこ勝負な展開を繰り返しつつもめでたく連載100回達成。同時期に始まった「絶チル」と共に、編集長交代後のサンデーを支えて来たマンガだったと言えるでしょう。
 ただ、「絶チル」の100話が今後の更なる展開を予想させるものだったのに対して、「あいこら」の100話は桜子が他人の目を憚ることなくフェチ道を邁進するハチベエを人生の理想とするという、何かまとめに入ってるかのような印象を受けました。
 いやまあ実際のところこのマンガは構造的にはいくらでも継続できるようになっているので、まだこれから行けるところまで行くのではないかは思っているのですが。井上和郎先生はどこまで行くつもりなのでしょうか。

メテオド

 なんか気が付いたら巻末に移動。今後のサンデー巻末特別枠は「メテオド」に決まったのでしょうか。
 ここのところは明らかに超能力バトルものの様相を呈してきており、「『メテオド』はサンデーにおける『ナルト』的な位置付けのマンガに育てるつもりなのかなー」と思っていたんですけど、ここで巻末に移動したということは、暗に「アンケート人気が低い」ことを意味していることに?

 話としては、主人公の十威がある意味自分の「分身」とも言える存在・九曜と出会ったことで「自我」を自覚し、自らの「意志」によって隕石を破壊する道を選ぶという、この物語における大きなターニングポイントとなるエピソードが展開されていて今後の展開が気になりつつあるだけに、この微妙な掲載位置は何とも(略)。
 今回のドラマチックな展開をくぐり抜けて自我に目覚めた十威が、下宿先の餅売りの女の子とラブにコメっちゃうみたいな、如何にもサンデーに載ってるマンガのような展開を拝める日が来るよう、頑張って欲しいところです。

Posted at 10:45 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/09/06

[結界師][アニメ]アニメ版結界師、放送時間枠変更で存続

『そして、残念ながらこのアニメ結界師は現在の放送枠での放送期間延長は叶いませんでした。』
『いろいろと調整の結果、放送枠移動と言う形で製作を続けられることとなりました。』

アニメ版「結界師」は放送終了ではなく、時間枠の移動という形で続くことになった模様。
何はともあれ、打ち切られなかったのはホントに良かったと思います。がんばれー

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Posted at 13:43 in メモ

[24のひとみ][トラマ]24のひとみ実写ドラマ化

『放送は月・火・水の27~28時台の2分間!テレビ番組表にも載らず他番組の途中に突如始まるゲリラスタイル!週3回×6ヶ月×全80話(予定)!!』

週刊少年チャンピオン連載「24のひとみ」がドラマ化。しかも1話1分半という変なフォーマットで。
このマンガのリズム感を活かすには最適なフォーマットだと思います。これはちょっと観てみたいな

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Posted at 13:39 in メモ

2007/09/02

[赤松佳音]赤松佳音さんオンステージ!in上野

今更ですけど、実は私もこの現場にいました。
佳音さんのミラクルヴォイスにクラクラ来てしまい、頬を紅潮させつつサイリウム振り回してました。
これはCD買わないとイカンね!(ミーハー)

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Posted at 12:48 in メモ

[マンガ][ナツ100]2007 ナツ100 1位から99位

「酔拳の王 だんげの方」さんで行われていた、2007年版「ナツ100」の結果が発表されています。
集計お疲れさまでした

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Posted at 10:52 in メモ

2007/09/01

連載100回おめでとう記念・サンデー39号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 連載100回記念カラーの回。かつての「一番湯のカナタ」打ち切りという惨劇のトラウマからなかなか抜け出せず、読み切り版掲載から正式連載が始まるまでに2年間という途方もない時間を要し、始まったら始まったで作者自身も「こんな主流から外れたマンガはいつまで続けられるか判らない」という趣旨の愚痴をこぼすなど、連載が始まった頃は長期連載化するだなんて誰も思っていなかった「絶対可憐チルドレン」が、ついに100回目に突入ですよ! もう2年連載しているんですよ! 前連載作品「一番湯のカナタ」が3巻で打ち切りになった椎名高志先生のマンガが!(しつこいよ)

 今回はさすがにセンターカラーで普通に祝ってもらえましたが、ここ最近は雑誌での掲載位置が下位に沈みがちだったり、その一方でサイン会に駆り出されたりと、この作品が冷遇されているのか厚遇されているのかよく判らない微妙な立場にいることは代わりありません。まだ物語的にも志半ばな感じなので、何とか長く続いて欲しいものです。
 いやまあ多分しばらくは大丈夫だと思うのですが、こう「絶チル」の場合は生い立ちや立ち位置が相当アレなので、どうしてもネガティブな方に考えが行ってしまうのは仕方ないのです。そういや「椎名高志というペンネームは『しかたないし』のアナグラムから作られた」って話はどこから聞いたんだったかなあ(どうでもいい)。

 100回目を祝ったところで今週の感想ですが、今回はついに薫がエスパーの女王としての「合成能力」を生成する力を手に入れたの巻でした。これまで彼女たちはあくまで「一つの能力のエキスパート」という立場だったのですが、ここに来て「三人の力を合わせると新しい力が芽生える!」という方向に路線をシフトして来た模様。今回生まれた能力は「強制催眠を解除する」でしたが、雰囲気的には薫の「エスパーを守る」目的が叶うのであれば、状況に応じて他の能力も合成できそうなものを感じました。
 また今回は薫の「女王」能力の覚醒を描きましたけど、葵の「女神」や紫穂の「女帝」についても、単なるキャッチフレーズではなく、薫のような具体的な能力が伴う可能性が出てきました。紫穂は今でも十分に将来世界を支配する女の才能の鱗片を見せてるし、葵は既に萌えという名の信仰の対象になっているのに、この子達がこれ以上の更なる覚醒をする可能性があるということに!? 葵が更にすごい萌えキャラになっちゃうん!?(まちがい)

 あとこれは個人的な妄想なのですけど、今回の薫の「他人の能力を吸い取って我がものにし、放出する」という合成能力って、実は「一番湯のカナタ」に出てきたカナタの王族としての能力である「千手王羅」と基本的には一緒なのではないか? と思いました(お手元に「一番湯のカナタ」1巻をお持ちのレアな方は、P.154~P.158を参照)。
 「千手王羅」は仲間が増えれば増えるほどパワーが増すという特性があるが故に、「千手王羅」がある=人を束ねる王の器を持っている、という理屈でしたが、これは今回の薫の合成能力でも成立する理論であると思われます。おそらく薫の力も、仲間のエスパーの数が増えれば、より強力な能力を使えるようになるはず。それ故の「女王の力」なのですからね。
 何というかこう、「カオル様は『王の器』を示した! よりによってこの力、千人の配下がいれば文字通り一騎当千の武将にもなりうる大器!」(セイリュートの声で)みたいな感じ?

 というか、このタイミングで「カナタ」のことを思い出すなんて、自分でもちょっとどうかしてると思いました。

 薫にパワーを吸い取られつつ「や…待っ…」と感じちゃってる葵は萌え対象です。

Posted at 12:30 in マンガ::絶対可憐チルドレン

2007/08/31

閃ちゃんおっぱい祭開催中のサンデー39号感想

金色のガッシュ

 正直なところ、今回のバトルでウマゴンもキャンチョメと同じようにリタイアするのではないかと思い込んでいたのですが、しかしガッシュとの友情のツープラトン攻撃で窮地を脱出、無事にガッシュ達と合流することに成功しました。
 キャンチョメが割とあっけなくクリアの長距離砲で倒されたのと比べると、両者の間で扱いにやや差があるような気もするのですが、この辺はやっぱりウマゴンとキャンチョメの人気の差なのでしょうか。ウマゴンは子供達に大人気だからなあ。やはり真にサンデーが低年齢路線を取るのであれば、週刊少年サンデーは週刊少年ウマゴンと改名するべきだと思います。

 あとウマゴンと言えば、サンデー36+37号でサンビーム殿が遙か上空から急降下しながらシェーに似たポーズを取りつつ「グルービー!」と叫んでいたシーンが印象的でした。明らかにやりすぎというか、生身の人間ならジェット機が飛ぶような高々度から落下しつつ斯様なポーズを取ることは不可能極まりないのですが、しかしその不可能をも成し遂げるのがサンビーム殿なのです。「ロックンロールはまだ始まったばかりだ!」というこの時の彼の台詞は、あらゆる不可能に対して反逆を試みて挑戦を続ける、原初の意味でのロックを彼が体現していることを意味しているのです。サンビーム殿はロックだ!

 今回ウマゴンが生き残ったことで、再び彼のグルービー芸が拝めるかと思うと嬉しいですね。最終決戦の場はロッキー山脈とのことなので、今度はぜひ地面に潜りながらロックを極めて欲しいです。サンビーム殿の戦いは始まったばかりだ! すぐに終わりそうだけどな!(ひどい)

DIVE!!

 予想通り、弟に彼女を寝取られた我らが主人公の知季。嘆くことはないよ! 寝取られ属性は萌え要素だよ! 弟に彼女を取られてベッドで悔しがって涙を流す姿に、全国の寝取られマニアは興奮してゾクゾク来てるに違いないよ!(←病気だよ)

 そして物語後半は、夏陽子コーチの生い立ちの告白に続き、知季に対して「あんたなら世界の頂に立つことさえ不可能ではないよ!」と激励する流れに。天性の飛び込みの才能に加え、恋人を失うことによって喪男パワーが急上昇している今の知季君なら、飛び込み界で天下を取れる程のフォース(暗黒面の)を得ることは容易でしょう。彼女にフられた勢いで世界を制覇して欲しいです。
 そして世界を制覇した暁には、その名声に釣られて再び元彼女が寄りを戻そうとして再びフラフラと近付いてくるのは必至の有様なので、それまでには「俺には女はいらねえ!」と高らかに宣言できるくらいの高レベルな喪男になって元彼女を見返して欲しいものですね! モテない男こそが人生の真の勝利者たり得るのだ! みたいな!

 ええ、絶対そんな展開になることがあり得ないのはよく判ってます!(なら書くなや)

マリンハンター

 「マリンハンター」はサンデーにおけるエロ担当だと思っていた矢先、実はグロとバイオレンス担当でもあったことが判明したエピソードでした。シャークがかつて住んでいた島は帝国海軍の大理不尽な侵略行為によって全滅、彼と恋仲にあった幼なじみの少女はともかく、そのついでにシャークの妹(幼女)まであっけなく三つ叉矛で突かれて血まみれになって殺害されるというブラッディな展開に、全国百万(ちょっとサバ読んだ数)のサンデー読者は呆気にとられたに違いありません。
 この辺の話は、帝国海軍のホエール少将の残酷さを演出すると共に、おそらくシャークがグッピーとシジミを文句を言いつつも連れ歩く動機の伏線として使われるのではないかと思うのですが、さすがに小さい女の子が血まみれになって無意味に死ぬシーンを見るのは辛いです。

 とは言うものの、こんなどぎついシーンをあえて持って来た作者と、この表現にゴーサインを出した編集部は素直に凄いなあと思います。かつて「きみのカケラ」でヒロインがクスリを飲まされて全裸で吊される描写を許容したり、「かってに改蔵」で羽美たんが毎度毎度猟奇的殺人を繰り返して大暴れするオチを許容したサンデーの懐の広さは、まだ死に絶えてはいなかった!
 まあでも、幼女殺害シーンを入れたからと言っても、それでこのマンガが面白くなるのかどうかは全く別の問題だと思うんですけどね(ドクロ)。

あいこら

 今回の話の最期の方で、手フェチの松山千鶴がクラスメートから「それって手フェチのこと?」「変態ってこと?」「うわーマジかよ」とヒソヒソ言われて引かれてるシーンがありましたが、しかしこのマンガの舞台になっている学園はハチベエを初めとして渋沢・辰巳・鹿野といった、「ケンイチ」風に表現するなら達人級(マスタークラス)の変態パーツフェチが所狭しと居並び、彼らが日常的に変態的な騒動を起こしていることを考えると、この学園においてたかが手フェチ程度でここまで不審の目で見られるとはとても思えません。
 というか千鶴の場合、手フェチという嗜好そのものよりは、ハチベエの手を自分のおっぱいで暖めるとか、ハチベエの指を舐めるとかいった、フェチに追随した行為の方が遙かに変態的ではないかと思われます。しかし、それも彼女が手を愛するが故の行動。「罪を憎んでフェチを憎まず」は、もはやこの学園の校訓であるべきです。

 「自分のフェチを肯定し、フェチ対象を持つ者と一緒に幸せになる」ことは、主人公のハチベエが乗り越えるべき大きなテーマの一つであることは間違いないところですが、ここに来てある意味ハチベエと同じ境遇にある千鶴を出すというのは、作者には彼女を通してこのテーマをより明確なものにして行く意図があるのか、それとも単にネタが詰まったので新しいフェチ持ちキャラを出しただけなのか。判断が難しいところです。多分後者の方が動機としては大きいような気がしますけど(ひどい)。

 あとなんかあやめさんが菊乃にときめいてる描写がありましたが、こういう話が出てくると何だか「サブキャラ同士が片づき始めると、そろそろこのマンガも潮時なのかなー」とか思ってしまいがちです。次回は連載100回記念でセンターカラーということなので、今後の流れについても注目していきたいところ。

RANGEMAN

 自分が生まれ変わったら腐女子になることは、もうアカシックレコードによって決定されていると信じています!

 そんなアレな妄想を抱かせた(抱くな)「RANGEMAN」も今回でついに最終回。元々は戦隊モノの要素に「変身すると恋した記憶を失ってしまう」という設定を絡めたラブコメディ路線を目指していたと思われるこのマンガでしたが、最終的には戦隊要素はほとんど消え去ってしまい、このマンガの本質的な部分のテーマであるところの風香と錬児のサドマゾカップルの奇妙な恋の行方のみを集中的に追いかけるという流れになってしまいました。
 限られた話数で物語を締めるためにはこうするしかない! という苦渋の選択だったとは思いますが、結果的にはこの選択によって恋愛物語としてはとてもキレイな形で集束することに成功しました。最終回最後のコマの「恋する乙女」と「下僕を服従させることに成功したサディスト」が入り交じった複雑な風香の表情を拝んだ時、このマンガの魅力はこのコマに集約されている! と、心の底から思いましたよ。
 あとは、記憶は失っても本当の恋を経験した錬児が人間的に成長している姿と、でもやっぱり風香の前ではマゾっぽくなってしまう変わらない姿が見られたのも、なんかこのマンガらしくて良かったです。

 「RANGEMAN」については作者のモリタイシ先生は最初から最期まで相当悩んだみたいですが、次回作ではこの経験が活かされたものになるといいなあと思いました。期待してます。

Posted at 21:13 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/08/26

真木シローがブレイクの予感!(腐女子的に) サンデー36/37+38号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「鉛は超能力を通しにくい」という設定の元ネタは、鉛の管の中に紙を入れてそこに書いてあることを透視能力者に読ませようとした、古の実験に由来しているのでしょうか?(挨拶)
 その辺はともかく、ここ2週間の「絶チル」の大雑把な感想です。

サンデー36/37号

 真木シロー、チルドレンに破れるの巻。ピンチになっても兵部の言いつけを守って紫穂のスタンガン攻撃を素直に食らう真木が妙にカワイイです。あと、紫穂がスタンガンを持ってくすくす笑っている陰険極まりない表情と、トドメを刺す時の幸せそうな表情が印象的。紫穂の性格の歪みっぷりはもはや芸術の域です。将来世界を支配する運命にある女はやはり違う。

 ストーリー的には、チルドレン達が「黒い幽霊」の存在と兵部の目的を知り、その上で「黒い幽霊」を自らの手で捕まえようと決意を固めるエピソードでした。
 薫の「何かできるかもしれないじゃんか!」という純粋な気持ちを皆本が汲み、危険な任務に自らゴーサインを出すという展開は、薫の期待に皆本が応えることができなかったコミックス8巻「逃亡者」のエピソードの対比として読むことができますね。

サンデー38号

 薫が「黒い幽霊」と相対するの巻。兵部と互角にやり合う力を持つ「黒い幽霊」相手に1対1ではさすがの薫も分が悪いのですが、チルドレン三人組と皆本が束になってかかれば勝機はあるぜ! という、次回の解決編に希望を持たせる展開でした。
 個人的には、兵部に「あたしが何とかするから!」と語りかける薫がやたら可愛く描かれているのが、ちょっと気になりました。これは薫の内面の成長を意味しているのか、それとも薫にとって兵部はやはり「特別」な存在であることを暗示しているのか。

 あと今回は、葵がレンチを銃の中に直接テレポートさせて銃を封じるという能力の使い方をしていたのも印象に残りました。描写はさりげないのですが、「能力の対象にされると物理的に防ぎようがない」という意味において、これはかなり凶悪な攻撃方法です。「結界師」で時音姉さんが鋭利な結界で妖怪を串刺しにしていたのと同じくらいエグいです。
 でも、マンガの中でのこのシーンの扱われ方は極めて地味。「実は強いんだけど扱われ方は地味」というところが実に葵らしいなあと思いました。葵かわいいよ葵(フォロー)。

 次回は100回記念ということで、巻中カラーだそうです。巻頭カラーでないところがこのマンガの今の限界です(エラそう)。
 「薫がいない時に葵が宙に浮いているのは、小刻みにテレポートを繰り返しているから」という説明が本当かどうかはアニメ化されれば明らかになると思うので、アニメ化されるまで何とか連載を継続して頂けるよう、次回はアンケートを出してみたいと思います。

Posted at 21:45 in マンガ::絶対可憐チルドレン

サンデー38号感想書きリハビリ中

マリと子犬の物語

 美しい犬! 愛らしい犬! りこうでかしこく忠実な人間の友!(挨拶)

 いわゆる災害パニック映画には、倒壊した家屋の中から犬が助けるシーンが必ずといって良い程挿入されていることからも判るように、災害をテーマにした物語における「犬」の重要性の高さは申すまでもありません。それが所謂「お涙頂戴物」であれば尚更。
 今回始まった「マリと子犬の物語」は、物語の舞台が中越地震の被害を受けた平和な農村であるとか、主人公の兄妹が既に母親を失っていたりとかいうのもありますけど、何より犬が四匹も出てくるところに、作り手側の「これで貴様らを泣かせてやるぜ!」という気合いを感じることができました。頑張って泣かせて欲しいですね。

 あとこのマンガの作画を担当している為永ゆう先生は、「ネイキッドモンキー柚希」や「飛べ!!ハミングバード」を読んだ限りにおいては、持ち前のカワイイ絵柄であえて美少女が脱衣して格闘するお馬鹿なマンガばっかり喜んで描いてる人という印象が強いのですが、今回はその絵柄のアドバンテージを最も素直に得ることができる原作を与えられたな、という印象です。逆にお馬鹿な要素は封印せざるを得ないみたいですが。
 まあ、この試練を乗り越えれば再び大好きな脱衣格闘マンガ(決めつけ)を描くチャンスも巡ってくるさ! と信じて、こちらも頑張って欲しい所存です。

DIVE!!

 そういやまだここでこのマンガの感想書いてなかった気がします。

 最初のうちは「何か主人公(知季)の才能の覚醒がやたらと早いなあ」というか、『主人公が努力するシーンを描写しない』タイプのスポーツマンガだと思っていたんですけど、新しいライバルキャラとして沖津飛沫が登場、主人公自身がダイバーとして更なる成長の必要性に自覚するようになってからは、物語に緊張感が出て来たように思えます。
 また、主人公のコーチ役の夏陽子は「アンタは才能あるんだからやればできるよ!」と激励はするんだけど、彼女の目的があくまで「クラブからオリンピック選手を輩出してクラブを存続させる」である以上、彼女は主人公に全てを賭けたりせずに逆に斬り捨てる可能性もある、という微妙なスタンスに徹している(ように見える)キャラであるところが、物語に緊張感を持たせることに成功しているように思えます。

 そして今週は、新技を会得できずに焦る知季の彼女が、実は弟と付き合っている事が発覚。いきなり修羅場編に突入です。こんなカワイイ絵柄の少年マンガなのに、「弟に彼女を寝取られる」というハードコアな話をこのタイミングで持ってくるとは侮れません。
 個人的には、このまま彼女を弟に取られてしまうものの、「何かを得るためには同等の代価が必要になる」という錬金術の掟によって、彼女と新技を等価交換した知季が更なる覚醒を遂げる! 飛び込み選手としてのレベルが上がると同時に、喪男としてのレベルも上がった! みたいな展開になって欲しいのですが、果たしてどうかな!(ダメだと思います)

 あと沖津飛沫が初登場した時から思っていたのですが、彼は海パンではなくフンドシを着用するべきだと思います。こんなにフンドシが似合いそうな男がサンデーに出てくるのは、サンデーでは「ケンイチ」のトール殿以来です。

マリンハンター

 短期連載から甦って正式連載へという、「絶対可憐チルドレン」と同じルートを辿った「マリンハンター」。世間的にはとりあえずヒロインのグッピーがシャワーシーンで乳首券を使用するマンガという認識が一般的な様ですが、個人的にこのマンガにおける真のヒロインはその生い立ちや性格、言動の重さ、滅多に肌を見せないもったいぶりさにおいて全てシジミの方が勝っているであると思っているので、とりあえずシジミに萌えながら読みたい所存。
 って言うか、もしシジミたんがグッピーのように脱ぐようなことがあったら、きっと雪崩を打ってみんなシジミ萌えになると思いますよ! みんな幼女が大好きだからね!(決めつけ)

 逆にグッピーの場合、脱いで下さるのは大変にありがたいんですけど、それ以外の要素というか性格的な部分に大変に難があるので、このままだとヒロインとしての座が本気で危うくなるのではないかと危惧しています。
 彼女も設定上は一応「生まれ故郷の島を侵略で失い、放浪していたところをシャークに救われた」という泣かせるバックボーンを持っているはずなのですが、彼女のボケた行動からはそういう背景を全く感じさせてくれません。どうやら作者は、彼女をおっぱい要員+天然のトラブルメーカーとして位置付けたい模様。
 今回は「貴重な飲み水を体を洗うためだけに大量に消費する」という彼女の行動がトラブルの原因となっていますけど、船上生活における真水の確保の重要性を全く認識していないという命懸けのボケをかますところを見ていると、彼女もこの路線に活路を見出すために必死なんだなあと思えて来ます。その努力が報われるといいですね(投げやり)。

魔王

 蝉が「ガメラが空飛ぶ時の回転数、凄すぎー!」って言ってるシーンに萌えた!
 このマンガは意外なところに萌えポイントが設定されているので油断できません!(そもそも萌えるシーンじゃないだろう)

 あと今回戦ってる相手の蝉って「大同人物語」に出てきた雑賀京一郎に似てなくない? とか思ったのですが、確認してみたら全然似てなかったので、自分の記憶力に絶望しました。

お坊サンバ

 「GS美神」に出てきた横島君の特殊能力・文珠は、あんなシリアスなストーリーの中でではなく、本来ならばこのマンガみたいな形で馬鹿馬鹿しく使われるべきだったんだよなあと、「お坊サンバ」を読みながらつくづく考えてしまう私がいたということです(ファンサイト要素)。

 それでめでたく正式連載となった「お坊サンバ」ですが、大坊主様がチワ丸のボケを総受けできる非常に面白いキャラになったためか、短期連載時代と比べると面白くなっているように思えます。それだけに、チワ丸達が冒険の旅に出て大坊主様の出番が減ってしまう展開に入ったのがちょっと残念。トイレに入ったまま空飛ぶ能力が欲しいところです。

Posted at 12:49 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/08/25

シグルイ9巻

人か魔か牛股権左右衛門
 獣かそれ以下か 鬼かそれ以上か

 ここで「シグルイ」の感想書くのも久しぶりなような気がします。

 で、前巻のシグルイ8巻は、「剣術」という戦闘技術の究極に行き着いた藤木源之助・伊良子清玄両名の技の応酬を理論整然と描いた、非常に繊細な話だったという印象だったのですが、この9巻では源之助の片腕が落ちたと同時にそんな繊細さはもはや微塵もなくなり、魔神モードに入った牛股権左右衛門が内蔵をまき散らしながら大暴れする姿を読んで呆気にとられるしかない、という話に早変わり。
 8巻の頃から牛股がずっと我慢してきた「ここにいる全ての輩を片端から斬り殺してしまいたいという衝動」が、ここに来て大爆発してしまったのでしょうか。

 また自分の記憶だと、原作における牛股が虎眼流を継げない理由は「既に結婚して奥さんがいるから」だったと認識していたのですが、この「シグルイ」だとなんか許嫁を殺害した上に自分の睾丸を(以下略)、みたいな話になっていてちょっとビックリしました。でもこれは「シグルイ」であり、「シグルイ」である以上はこれくらいのことは当たり前なのです。

 この巻を読んで、シグルイ4巻で虎眼先生が鯉を生でボリボリ囓っているのを目撃した牛股師範が「ごゆるりと…」と呟いて静かに退散した時の心境が理解できた気がしました。今の山口貴之先生は、緩慢な時の虎眼先生くらいに絶好調だと思います。よく判らない表現ですが誉めてます。

ASIN:4253232191
Posted at 18:28 in マンガ::いろいろ

2007/08/18

マンガ版ノアの方舟計画

いわばマンガの「ノアの方舟」ですね。
各自残す条件は様々あるかと思いますが、フジモリの条件としては以下のとおり。

マンガ版ノアの方舟計画

 「三軒茶屋 別館」のフジモリさんが書かれた記事。前に私が書いた引っ越し時のマンガ選別ネタを元に、更に踏み込んだ考察をされています。
 「このマンガの存在は今の自分の人格を構成する要素になっているか?」という自分が書いた漠然とした判断基準を、より明確な形で条文化してくれた、という印象です。こうして書かれてみると、自分の場合は「神格性」「常習性」「根本性」をより重視して本を選択しているように思えます。自分の好みが可視化された感じがして面白いですね。
 話題として取り上げて下さり、ありがとうございました。

 なお本の選別については、本屋で売ってるコミック以上に、これまで即売会で買った同人誌の選別作業の方が、遙かに心理的に厳しかったことを申し加えておきます(笑)。同人誌は希少性が高いので、こういう時はホント処分に困ります。

Posted at 23:25 in 本

コミケ2日目行ってきました日記

 コミケ2日目行って来ました。

 今回は「絶チル」メインで参加しているサークルの数が前回よりも更に増えた印象で、今回は1つの(専門用語)の半分が全て絶チル本を置いてあるスペースでした。言うなれば絶チル通り。椎名マンガで参加しているサークルが全部で3つだけだった頃と比べると、なんかもう嬉しくて嬉しくて仕方ないです(回顧厨)。

 それで今回買った「絶チル」本の中で個人的にいいなと思ったのが、「雲の王国」さんが出していた、絶チルとGS美神のコラボ本でした。
 成長して10歳くらいになった「GS美神」の美神ひのめが、如何なる理由かは不明だけど「絶チル」の世界に飛ばされてしまい、そこで薫達と出会う――という筋書きの話なのですが、「美神」と「絶チル」のコラボをテーマにした話において、ひのめを「特殊な能力を持つが故に悩みを抱えている人間」(=「絶チル」におけるエスパーと似たような境遇)として位置付け、主役に持ってくるセンスに感心させられました。面白かったので続きも期待してます(プレッシャー?)。

 そして、せっかくなので企業スペースの小学館サンデーGXブースへ行き、「絶チル」のテレカを入手。今度は在庫も豊富のようでした。

 また、今回は久しぶりにGX編集部謹製同人誌「うらじぇね」の最新版・「ほしじぇね」が出ていたので、これも入手しました。今回のテーマは島本和彦先生デビュー25周年+星紅編集長就任記念号とのことで、このやたらキャラが立ってる二人が様々な漫画家に好き勝手にいじられているという内容。個人的にはかなり楽しめました。もしかしたら、これまでの「うらじぇね」シリーズの中でこれが一番面白いかも知れない。
 あと、畑先生は遠慮しないで「らき☆すた」の同人誌を作るべきだと思います。

Posted at 19:13 in 更新情報

2007/08/16

コミックマーケット72 椎名高志作品関連サークル情報

■8/17 (1日目)
■8/18 (2日目)
  • 東-シ64b 横濱レモネード (絶対可憐チルドレン本あり?)
  • 東-ム52a DARKNESS (GS美神 美神×横島あり?)
  • 西-む10a BLUE SIGNALS (絶対可憐チルドレン チルドレン+皆本中心)
  • 西-む10b 風桜花 (絶対可憐チルドレン 皆本×薫の小説)
  • 西-む11a おこちゃま倶楽部 (絶対可憐チルドレン)
  • 西-む11b フレイクス (絶対可憐チルドレン)
  • 西-む12a カンディートミルト (絶対可憐チルドレン 薫×皆本中心 コピー本)
  • 西-む12b ふりーすたいる (絶対可憐チルドレン)
  • 西-む13a DUEL SISTERS (絶対可憐チルドレン オールキャラ、女性向けあり?)
  • 西-む13b 雲の王国 (絶対可憐チルドレン GS美神とのコラボ本あり)
  • 西-む14a チョーばぁっとー (絶対可憐チルドレン)
  • 西-む14b 白竜堂白亜店 (絶対可憐チルドレン チルドレン中心 ギャグ)
  • 西-む15a 野望の箱庭 (絶対可憐チルドレン ギャグ)
  • 西-む15b アップルクランブル (絶対可憐チルドレン ギャグ)
  • 西-む16a Eulenspieagel (絶対可憐チルドレン 皆本受 女性向け)
  • 西-む16b B.A.B.E.L./M.L.S. (絶対可憐チルドレン 女性向け)
  • 西-む17a 紫マヨネーズ (絶対可憐チルドレン 兵部×皆本 ギャグ)
  • 西-む17b 天使のしっぽ (絶対可憐チルドレン 皆本受 女性向け)
  • 西-む18a 風色通り (GS美神 雪之丞×ピート、絶対可憐チルドレン オールキャラ)
■8/19 (3日目)

 あとは私事になりますが、「ゴルゴ31」のゴルゴさんと「ヤマカム」の山田さんの合同サークル「ゴルカム」(8/19 東-ポ16b) の新刊・ゴルカム萌王に寄稿しました。1~2ページくらいの短い記事です。
 「絶チル」の葵は、如何にして現在の萌えキャラとしての地位に上り詰めることができたのか? について考察するという趣旨の記事なのですが、要は「葵のパンチラは素晴らしい」という内容です。もしよろしければご覧になって下さい。

Posted at 00:03 in 更新情報

2007/08/12

漫画ナツ100に参加します

 本棚リストを元に、「酔拳の王 だんげの方」さんが開催している漫画ナツ100用の漫画推薦リストを作りました。
 下記のリンク先が、漫画一覧を書いたテキストファイルになっています。5つ目のフィールドに入っている文字列は、対象の漫画のコミックス1巻のISBN(ISBNがないものはAmazonのASIN)です。
 よろしくお願いします>だんげさん。

 → 2007年漫画ナツ100用リスト

 この中で微妙なのが掲載されている作品の大半が週刊少年ジャンプに掲載された「七つの海」、および週刊少年サンデーに掲載された「暁の歌」なのですが、これは全て読み切りの短編であり、定期的に「連載」されていた訳ではないので、一応ここに入れておきました。もし問題があるなら除外して下さい。

 今回のレギュレーションだと、トップに来るのは「よつばと!」か「シグルイ」になりそうな予感。

Posted at 15:31 in 本

引っ越し後の本棚リストを公開したくなった(1980年代以前版)

 本棚晒しエントリ最終回。1980年代以前の古い本です。
 高橋留美子と藤子不二雄がホント好きだったんだなあ自分。

1980年代
ラプラスの魔 (MEIMU, 1989年)
 同名のゲームのコミカライズ版。ただしゲームとは趣が異なり、主人公のミーナ達が館を探検するうちに様々な物語の世界に入り込んでしまう、という形で物語が進んで行く。「ラプラスの魔」というネームバリューのある原作に対して大胆にアレンジを施したことが印象に残っているマンガ。この頃のMEIMU先生の個性的な絵柄も魅力。
ロマンシア―浪漫境伝説 (寺田 憲史/円 英智, 1988年)
 これも同名のゲームのコミカライズ版。この頃はパソコンでゲームばっかりやってました(自分語り)。
 ただ、ゲームの方はさらわれたお姫さまを助ける王子が主人公なのだが、マンガの方は主人公の女の子が王子を助けるために旅に出るという形になっている。内容も激しくアレンジされていて原作の跡形は微塵もないんだけど、これも原作の制約を外したことで逆に面白くなったタイプのマンガだと思う。あとマジシンがかわいい。褐色少年萌え。
バオー来訪者 (荒木 飛呂彦, 1985年)
 「そいつに触れることは死を意味するッ!」という特徴的なアオリが今も語り継がれる、荒木飛呂彦先生の初期の傑作。これが打ち切りを食らったマンガだとは思えない程の高い完成度を持つ。当時リアルタイムで読んで衝撃を受けた作品。
るーみっくわーるど (高橋 留美子, 1984年)
 高橋留美子先生の短編集。この時代までの高橋先生作品のエッセンスを結集したような本。中学生時代に愛読していた記念として保存してあります。
めぞん一刻 (高橋 留美子, 1982年)
 近代恋愛マンガの礎。これも中~高校生時代にリアルタイムで読んでいたので保存。
 一つの連載を最初から最後まで追いかけ、リアルタイムで友達と盛り上がることの面白さを知ったマンガでした。
つくろう!同人誌 (まんがカレッジ, 1983年)
 まんカレ謹製の同人誌作成マニュアル。同人誌と言っても二次創作同人とか面妖本とかそういうのではなく、純粋にオリジナルのマンガを書いて同人誌を作ろう! でもって小学館の同人誌グランプリに応募しよう! という趣向。そんなのあったんだ昔。
 マンガ好きな男子が仲間を集めて同人誌を作る、という筋書きの本なのだが、その男子自身はマンガを描かないで編集に専念するというのが、この手の本としては珍しいような気がする。マンガや本を制作するにあたっての基本的な知識を教えてもらった本として個人的には思い出深い。
ダストスパート! (高橋 留美子, 1980年)
 「るーみっくわーるど」には掲載されていない「儲かり末世」が掲載されている貴重なコミックなので保存。残し方が微妙だ。
 昔ブックオフで100円で買った記憶があります。ブックオフはたまにこういう本が流れているので油断できない。
1970年代
オリンポスのポロン (吾妻 ひでお, 1979年)
 子供の頃は、よく姉の部屋に忍び込んで姉が買ってた「月刊プリンセス」をこっそり読んでいたものですが、その中で一番好きだったのが「オリンポスのポロン」でした。小学生時代の思い出の作品として保存。姉ちゃんごめん。
T・Pぼん (藤子 不二雄, 1979年)
 潮出版社版を所有。藤子不二雄先生のSFマンガにハマっていた頃にこのマンガの存在を知り、「主人公がタイムパトロールになって歴史に埋もれて非業の死を遂げた人を救う」というロマン溢れる内容にすっかりメロメロに。あと、主人公の先輩格のリーム・ストリームにもメロメロに。
 「のび太の恐竜リメイク版にリーム姉さんが出て来ないのは許せねえ!」とか言ってる困った人は、みんな子供の頃にこれを読んでリーム姉さんに萌え萌えになってたオッサンです。人のこと言えませんが。
エスパー魔美 (藤子 不二雄, 1978年)
 てんとう虫コミックス版を何巻か所有していたが、痛みが激しいため小学館コロコロ文庫版のみを保存。これなしではオレの厨時代は語れないぜ! みたいな位置付けにあるマンガ。
 このマンガの最大の価値は、主人公の超能力者に適切な助言を与える「高畑さん」という概念を発明したことにあると思う。あと、そういうポジションにいるキャラをあえておっさん体型にしたのも凄いと思う。オレはあの頃、高畑さんになりたかったんだ…(厨っぽく)
異色短編集 (藤子 不二雄, 1977年)
宇宙人 (藤子 不二雄, 1979年)
 「異色短編集」は小学館から出ていた藤子不二雄先生のSF短編集。「ミノタウロスの皿」「劇画・オバQ」「ウルトラスーパーデラックスマン」「ノスタル爺」などが収録されている全6巻のコミックス。「宇宙人」は朝日ソノラマから出ていたSF短編集で、「宇宙人」「ぼくは神様」「みどりの守り神」などが収録。
 この辺はもう自分の一部になっているので手放せません。大事に持っていたいと思います。
Posted at 11:15 in 本

2007/08/10

引っ越し後の本棚リストを公開したくなった(1990-1994年版)

 お久しぶりです。前回俺様本棚語りの続きです。
 今回は1990年~1994年のコミックを羅列。そろそろこの辺から10代の方は置いてきぼり気味になります。

1994年
Aquarium (須藤 真澄)
 新声社版を所有。須藤真澄先生のマンガをちゃんと読んだのは多分これが初めてだったと思う。輪廻の概念と水族館を組み合わせたユニークな世界観と、ほのぼのな雰囲気ながらも「生命」について考えさせられる懐の深さも持った作品。
 あと、これ読むと水族館に行きたくなること請け合い。当時はこのマンガに触発されて池袋のサンシャイン水族館へ行き、マンボウをずっと眺めていたモノでした。懐かしいなあ(自分語り開始)。
覚悟のススメ (山口貴由)
 もはや、自分にとってのバイブル的な存在のマンガの一つ。作者の熱意が絵や台詞から迸りまくっている、文句なしの傑作。当時は、山口貴由先生とはこのマンガを描くためにマンガ家になる運命を授けられた存在に違いない! と思い込んでいた程(迷惑)。
 「シグルイ」もそうですけど、山口先生のマンガは「山口貴由でなければこのマンガは絶対に作れない」と感じさせる強烈な個性を感じさせます。
1993年
海底人類アンチョビー (安永 航一郎)
 基本的には(この時代における)いつもの安永航一郎先生のマンガなんだけど、最終巻ではいきなりハードSF的な展開を見せるところが侮れない。そんな中でも話のノリは相変わらずの安永節なところも凄い。何かこう安永先生のマンガ家としての地力を見たような気がする、という意味で印象的なマンガ。
エンジェリックゲーム (柴堂 恭子)
 柴堂恭子先生のマンガとしては珍しい、現代(1990年代)を舞台にしたサスペンスドラマ。物語後半では当時自衛隊が派遣されたことで話題になっていたカンボジアを舞台にするなどの意欲作ではあったものの、何かよく判らないけど諸般の事情で未完扱い。どうした小学館。
 個人的にこのマンガが記憶に残っているのは、多分柴堂恭子作品としては(これも)珍しく男女の恋愛を真正面から扱っている話だったからと思う。
ダンジョン・マスター (栗橋 伸祐)
 同名のゲームのコミカライズ。原作のゲーム世界の設定を尊重した上で、パーティーのキャラクター達(全て原作のゲームに登場する)にこのマンガ特有の個性を付けることに成功している。ゲーム原作のマンガとして、とてもよくできている作品だと思う。
コーリング (岡野 玲子)
 潮出版社版を所有。ファンタジーの名作「妖女サイベルの呼び声」のコミック版。岡野玲子先生の卓越した表現力によって、作品世界を更に魅力的なものとして描いている。またストーリーの面でも、重要なシーンでは原作にない心理描写的な掘り下げがなされており、原作を事前に読んでいれば更に楽しめるようになっているのも素晴らしい。祖父江慎氏による「魔術書」っぽい装丁もステキ。本棚に常に飾っておきたい本。
がらくた屋まん太 (能田 達規)
 自分が初めて能田達規先生の存在を知ったマンガ。主人公が様々な発明品を作ってご町内を舞台に大暴れするという、後の「おまかせ!ピース電器店」の礎となる痛快ハチャメチャガジェットSF。終盤になるとシリアスな話が増えるものの、基本的にはウィットとSFマインドに富んだユーモア溢れるギャグマンガ。今読んでも面白いです。にしても中古価格が高いなあ。
1992年
グリーンゲイトへようこそ (めるへんめーかー)
 我々の世代にはファンタジー漫画の旗手としてなじみ深い、めるへんめーかー先生の作品集。イギリスの田園都市を舞台にした、全体的にほのぼのした雰囲気のコミック。青春時代の思い出として保存。こういうの好きなんですよ。
マトゥルスの血族 (沢田 一)
 最近になって完全版が出て個人的にビックリしている、沢田一先生の初期の作品。ドラゴンマガジンで連載。冒頭はこの時代のファンタジー作品に頻繁に見られる「乱暴な主人公男子と気の強い女子」の冒険行な話なのだが、「不死」を題材に徐々に物語のスケールがアップして行く展開の力強さが魅力。あと、最初に敵役として出てくるキーラ(属性・ツンデレブラコン女子)がモリモリ可愛くなっていく様が萌え。
七つの海 (岩泉 舞)
 今も根強いファンを持つ、岩泉舞先生の現在唯一の作品集。気弱な少年の心の成長を描いた表題作の「七つの海」、世界から徐々に忘れられ消滅していく主人公の心情を描いた「ふろん」など、今もその内容を鮮明に思い出せるくらい強烈なイメージを自分に残しているマンガが掲載。これからも決してその存在を忘れないであろう本。
GS美神極楽大作戦!! (椎名 高志)
 結果的に、これと出会ったことで自分の運命が変わってしまったマンガ。当時は、本気で「美神令子みたいになりたい」と思ってました。いや別にワンレンボディコンの姉ちゃんになりたかった訳ではなく、自分の力だけで自信を持って好きなように人生を渡り歩いていけるくらい「強い」人間になりたい、という意味でです。ホントです。
 一番好きな女性キャラは小鳩ちゃんです(聞いてない)。
1990-1991年
燃えよペン (島本 和彦)
 竹書房版を所有。「燃える漫画家」島本和彦先生の、言わずと知れた名作。「時間が人を左右するのではない! 人が時間を左右するのだ!」等、魂を揺さぶられる至極の名言の宝庫でもある。漫画家志望に限らず、何らかの大望を志している人は読むべき。
巨乳ハンター (安永 航一郎)
 安永航一郎先生の魅力が凝縮しているギャグマンガ。おっぱいとかが沢山出てくる不健全な内容にも関わらずどこまでも健康的な雰囲気、清々しいまでに徹底された馬鹿馬鹿しいストーリーの数々、B級的な意味でのパロディセンスの素晴らしさ。全てが上手く噛み合った作品だと思う。
グラン・ローヴァ物語 (柴堂 恭子)
 潮出版社版を所有。初期の柴堂恭子先生作品にして、柴堂作品の魅力が凝縮して込められているようなマンガ。読むと「世界」や世の生き物たちに対する考え方が変わるかも知れない――と言っても過言ではない、ファンタジーならではの壮大なスケール感を持った作品。
 あとイリューシアかわいい。超かわいい。自分が人外萌えに目覚めた作品でもあります。
伝染(うつ)るんです。 (吉田 戦車)
 言わずと知れた四コママンガの革命的存在。よって説明不要。これは持っとかないと。
キャウ・キャット・キャン (道原 かつみ)
 SF的な世界観を持った作品が多い、道原かつみ先生のマンガ。猫を祖先に持ち「人類に奉仕する」ことを遺伝子に刷り込まれたヒューマノイド達が住む、人類から捨てられた辺境の惑星を舞台にした話。自由に生きたいが刷り込まれた宿命から逃れられないヒロインの葛藤が印象的。女性読者向けSFコミックの奥深さを知った作品。
Posted at 00:58 in 本

2007/08/05

「パンドラ」を悪の組織と紹介するハシラの文章にそろそろ違和感を感じて来た人の数→(サンデー35号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 お久しぶりです(絶チルカテゴリーでは)。
 ここのところの話の感想を少し書きます。

・キャリー編

 皆本が幼女を育成することは、やっぱり彼の宿命だったんだなあと思いました(端的な感想)。
 また、このマンガにおいて「エスパーの背中に生えた羽」とは、純粋に誰かを護りたいと願う力の象徴であるということが提示されたエピソードでもあります。以前澪が薫の背中に「羽」の幻影を見たことがありましたが、あれもまたエスパーという「仲間」を護りたい薫の意思の表れだったのでしょう。

 あと比較的どうでもいいこととしては、最終話で結局皆本はキャリーとどこまで行ったのか(性的な意味で)が気になります。皆本が童貞なのか否かは、この作品を深く読み取る(=あらぬ妄想をして楽しむ)上において非常に重要なポイントだと思うのでつい。この前のサイン会の時、椎名先生に「皆本って童貞なんですか?」と聞いておけば良かったYO!(バカ)

・黒い幽霊編

 バンダナ+ボサボサ頭だと、どうしても「GS美神」の横島君を想像してしまいます。横島君格好良くなったなあ(まちがい)。

 それで今回は、ついにエスパーを純粋に兵器として使用する意志を持った組織の存在を臭わせる展開に。
 これまで、このマンガの中でのエスパーの敵役はエスパー排斥組織であるところの「普通の人々」が担ってきたのですが、今回の敵はエスパーをも自分の意のままに操ろうとしているという意味で、「普通の人々」とははるかにスケール感が違います。兵部率いる「パンドラ」はあくまでエスパーの解放を目的とした組織なので、今回出てきた連中はまさに兵部にとっての天敵であると言えましょう。

 そして薫は、上述したように同じエスパーを護りたいという強い意志を持っているので、そういう意味において薫は兵部と同じ目的を共有しています。兵部はまだ薫にそんな「汚い」組織があるということを知らせたくないみたいですが(結局はエスパー同士の殺し合いになってしまうからだと思われ)が、でも多分今回の一件で薫は何かを知ってしまいそうな気がしてなりません。徐々にストーリーは悲劇的な方向に流れつつあるように思えます。

 この辺はこのマンガにとって極めて大事な部分だと思うので、焦らずじっくりと話を進めて欲しいですね。
 雑誌での掲載位置が下がり気味なのが相変わらず気になりますが(ドクロ)。がんばれ読者アンケート。

Posted at 13:01 in マンガ::絶対可憐チルドレン

2007/08/04

こういう時代を俺達は生きた!「LOVEオートメーション」

LOVEオートメーション

 玉越博幸先生サンデー初登場。玉越先生というと我々の世代だとどうしてもかつてマガジンで連載されていた「BOYS BE…」な訳であり、まだベッタベタなラブコメマンガに対して耐性ができていなかった初心純真だった当時の我々は、「べ、別にアタシはこんなマンガ好きな訳じゃないんだからね! たまたま毎週マガジンに載ってるから、仕方なく読んでるだけよ!」と見え透いた言い訳をしてツンツンしつつ、内心では大喜びでデレデレしながら読んでいたものです。
 そして「BOYS BE…」の人気に対抗する形で、サンデーでも猪熊しのぶ先生作の同系統のラブコメマンガ「サラダデイズ」が開始。90年代少年誌におけるラブコメマンガの黄金期が到来したのです。そういう意味においても、玉越先生は一つの時代を築いたマンガ家だと言えるのではないのでしょうか。
 まあでも結局、その黄金時代の勝者となったのは、「BOYS BE…」の玉越先生でも「サラダデイズ」の猪熊先生でもなく、ラブひな」の赤松健先生だったんですけどね(ドクロ)。

 それで今回の「LOVEオートメーション」ですが、「ガチャガチャ」以降の玉越先生の作品らしい、安定感があって素直に楽しめる、とても上質のラブコメマンガになっていたと思います。「未来派ラブコメ!!」というアオリが入っているコマが90年代的な典型的玉越マンガのパンチラシーンだったのはご愛敬ということで。
 あと、もし本当にララみたいなアンドロイドが存在していたら、世の男性はみんな現実の女性を放ったらかしてララたんにハァハァしてしまうと思います。困ったものですね(褒めてるの?)。

Posted at 23:09 in マンガ::週刊少年サンデー

「結界師」界最萌えキャラの閃にライバル出現!の巻(サンデー35号結界師感想)

結界師

 新キャラの巫女のサキちゃんの可愛さは異常。何というかこう、「田辺先生、この辺で一つこうパッと萌えるキャラみたいなのを一つお願いします!」みたいな要請がサンデー編集部からあったのではないか? と思ってしまうくらいの萌えっぷりです。
 結界術の中でちょこんと正座し、両手をあわせてビクビクしながら結界師達の様子を伺う様は、彼女が被虐系萌えキャラであることを提示してます。いぢめられればいぢめられる程可愛さが増す、やっかいなタイプです。しかも伝言用の妖蝶を無限増殖させちゃったところからして確実にドジッ子です。萌え対象としてなかなか侮れないスペックを持つキャラと言えましょう。サンデーに被虐系ドジッ子萌えキャラが出てくるのは「聖結晶アルバトロス」のアルバトロス以来?(どうでもいい)

 「絶対可憐チルドレン」では、予知能力者をイルカにすることで「予知はするけどそれに介入はできない」作品世界における予言者の位置付けを明確にしていますが、「結界師」の場合はそのポジションに自分の予知にオロオロした挙げ句にドジを踏んで捕まってしまう程度に役立たずなキャラを配するところが絶妙です。彼女には、いまいち華が足りなくて地味だ地味だと散々言われている「結界師」のイメージアップに貢献して欲しいなと思いました。

 時音姉さんの入浴シーンは、華ところか色気が全くないところが、逆に彼女らしくて素敵だなと思います。

Posted at 17:36 in マンガ::週刊少年サンデー

西沢母は甲斐君と結婚しても同じ愚痴を言っていると思ったサンデー35号ハヤテ感想

ハヤテのごとく!

 ここのところ比較的いい感じにグデグデな、要するに割とどうでもいい話が続いていた感がある「ハヤテ」ですが、何か今週からいきなり物語が動き出しそうな衝撃の展開がスタートしました。
 あのナギがハヤテの為に自ら喫茶店でウェイトレスとして働いて金を稼ぐつもりになるだなんて、正直ちょっとビックリです。突然勉強をする気になったのび太君を目の当たりにして驚くドラえもんになった気分です。

 更に、これからは同じ店で働くことになった西沢さんと常に相対することになるということで、更に今回のバイトがナギにとって大きな試練となることは必至の状況に。
 西沢さんと言えば、かつてはサンデーにおける報われない女性キャラナンバーワンの座にあったものの今では人間的に大きく成長、小説版ではナギからは侮れない存在として認識され、ヒナギクからは憧れの存在として尊敬されるいう、まるで人類最強の恋する乙女のような完璧超人として扱われる存在となっています。畑先生はおそらく小説版の人間関係も律儀にマンガの方に反映させて来るでしょうから、今回はナギが西沢さんを意識することで彼女の成長を促すような話になるのではないか? という気がします。同様に、ヒナギクと西沢さんとの絡みにも期待していきたいところ。

 しかし、マンガの中ですらハヤテの誕生日まで半年以上あるということは、実際に我々がハヤテの誕生日イベントを読むことになるのは、いったい何時のことになるのでしょうか。ナギとハヤテの行く末を見守るためにも、まだワシラは死ぬ訳には行かないようじゃのうフォフォフォ、みたいな悠長な心境で見守っていきたい所存です。

Posted at 00:54 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/08/02

引っ越し後の本棚リストを公開したくなった(1995-2000年版)

 お久しぶりです。前回本棚自慢の続きです。今回は1995年~2000年のコミックを羅列。
 なお、今週のサンデーはこれから読みます><

2000年
阿弖流為2世 (高橋 克彦/原 哲夫)
 「アメリカの次はエイリアンにNOだ!」「捨て おけ!
 原哲夫先生のマンガは、描かれた時代の雰囲気を反映していて面白いですよね(穏便な表現)。
がんばれ酢めし疑獄!! (施川 ユウキ)
 現在は「サナギさん」を描いてる施川ユウキ先生の出世作。不条理ギャグと言うよりも哲学ギャグと表現した方がいいかも知れない。作者のセンスが妙に私の性に合います。
あずまんが大王 (あずま きよひこ)
 「女子高生が日常を緩やかに消費する」系マンガの金字塔的な作品にしてデファクトスタンダード。中毒的なまでの再読性の高さは今以て魅力的。
MISTERジパング (椎名 高志)
 現代椎名高志マンガの礎。このマンガが完全に消化できなかった「予知によって決められた未来への抵抗」というテーマを「絶チル」が受け継いでいるのではないかと思ってます。
1999年
愛人 AI-REN (田中ユタカ)
 田中ユタカ先生が、エロマンガ家としてのキャリアを賭け、己の持てる全ての才能を注ぎ込んで造り上げた魂の結晶。読むと心を揺さぶられること間違いなしな名作。こんなしんどいマンガを最後まで描き切ることができた田中ユタカ先生の気力は、本当に素晴らしいと思う。
公権力横領捜査官・中坊林太郎 (原 哲夫)
 「親は関係ないだろ、親は!おー!?」があまりにも(ネタとして)有名なマンガ。原哲夫先生の画風とベタかつ破天荒なストーリーがマッチしており、何度読んでも楽しめる。『大衆向け娯楽マンガ』の魅力を体現したかのような作品。
チャッピーとゆかいな下僕ども (ながいけん)
 リンクは大都社から出ている大増補版。みんな大好き(決めつけ)ながいけん先生の、最初にしておそらく最期の作品集。独自路線を行くギャグマンガ家としての希有な才能を存分に堪能できるが、あとがきを読んでいるとその「才能」があったからこそサンデーというメジャー誌ではやっていけなかったのかな、とも思う。
 昔サンデー増刊に載った「極道さんといっしょ」を読みたいので、「モテモテ王国」の未収録分と含めてコミックスを出して下さい。
スタンダードブルー (宇河 弘樹)
 「朝霧の巫女」の宇河弘樹先生の初期作品。近未来の海洋都市を舞台に、父親を海で失った主人公の女の子が様々な経験を経て成長していく、という筋書き。個人的に海洋冒険モノが好きというのもあるけど、最終話の「父」の存在と向き合った上で大人へと成長していく流れが個人的にツボ。
進め!!聖学電脳研究部 (平野 耕太)
 新声社版を所有。基本的には作者が好き勝手やってる変なマンガなんだけど、それ故に「アレな感じのゲームをネタにして楽しむ」オタク気質や、「情報に流されず本当に自分が好きなゲームを好きと言ってプレイする」コアなゲーマー気質といった、作者の世代のゲームファン達が持っていた雰囲気を伝えていることができている気がします。
半分少女 (流星 ひかる)
 思春期特有の、甘酸っぱくてちょっとエッチでかつ少し不思議なマンガを描かせると圧倒的なアドバンテージを発揮する、流星ひかる先生のマンガ。先生のコミックは何冊か持っていたけど、悩んだ末に一番最初に買ったこれを残した次第。
ホアー!!小池さん (藤子 不二雄A)
 コンセントレーション!(挨拶) 藤子不二雄A先生でなければ到底許されないキャラクターやストーリーが跋扈する、色々な意味でAテイストに溢れたゴルフマンガの怪作。これが本当のAだ!(決めつけ)
羊のうた (冬目景)
 持っているのはソニーマガジンズ版。自分が冬目景という漫画家の魅力を知ったマンガ。主人公の姉の千砂の美しさと純粋な意味でのエロティシズムが忘れられない。あと八重樫さんの健気さも忘れられない。今も自分の心に深く余韻が響いている作品。
1998年
魔術っ子!海堂くん!! (すがわら くにゆき)
 ポップな絵柄のキャラ達が軽快かつ大胆なオタクトークを全編に渡って炸裂させる、すがわらくにゆき先生の作品。「ひょーっ!やっぱりエロ同人はいいのう!」「死んじゃえばいいのに」「ちんこが二本も三本もっ!」「貴様こそアニメとマンガと声優以外の話題で会話してみやがれっ!」等、素敵な台詞が飛び交うマンガ。
 初めて読んだ時はカルチャーショックを覚えました。ある意味、自分のオタク人生に大きな影響を与えたといって良い一冊。
大同人物語 (平野 耕太)
 同人オタク達をスタイリッシュに描いた異色作。
 こんなマンガを描けるのは、おそらく平野先生しかいません。
神聖モテモテ王国 (ながいけん)
 ひるいなき孤高のギャグマンガ。90年代のサンデーに「黄金期」があったとしたら、それは「モテモテ王国」が連載されていた時期だと思います。
1995-1997年
電波オデッセイ (永野 のりこ)
 電波系なギャグの中に「社会になじめない者達の苦悩」というテーマを込めてマンガを描いてきた永野のりこ先生の作品の中でも、メッセージ性が極めて強いマンガ。
 当時このマンガに救われた人も、きっと多いはず。
グルームパーティー (川島 よしお)
 「昭和時代の辛気くさいネタ」と「かわいい女の子」のミスマッチが絶妙な雰囲気を醸している四コママンガ。「女囚さそり」をインスパイアした「さそりちゃん」シリーズがもの凄く好き。故に永久保存。
モジャ公 (藤子不二雄)
 小学館コロコロ文庫版を所有。1969年に描かれたマンガ。
 基本的には「21エモン」と同系統の宇宙冒険モノなのだが、このマンガから感じる死のオーラの強さはもはや尋常ではない。ブラックユーモアが冴え渡った藤子スペースオペラの傑作だと思う。こんなハードなマンガを低学年を対象とした雑誌に連載した藤子F先生はやはり偉大だ。
Posted at 10:57 in 本

2007/07/30

[ナツ100]漫画ナツ100

『【今年もやるぞ】 漫画ナツ100 【地獄の集計】』

「酔拳の王 だんげの方」さんで、また今年も「漫画ナツ100」を行うとのアナウンスが。今回のテーマはマイナー漫画とのこと。
今年こそは参加します!(多分)

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Posted at 19:43 in メモ

2007/07/29

引っ越し後の本棚リストを公開したくなった

 お久しぶりです。
 サイトの更新が止まっていた間、主に何をやっていたかというと、引っ越しをしてました。

 引っ越しの時点で、家にはこれまでの人生で買い込んできたマンガが大量にあったのですが、さすがにそれを全て持って行くのは物理的に無理なので、かなりの量の本を引っ越し時に処分しなければならなくなりました。具体的に言うと、マンガ用の本棚代わりにしていた三段のカラーボックスが10個あったんですが、新居に置けるのは2個だけという状況。約80%の本を処分しないといけません。
 仕方がないので、捨てるか残すかの基準を以下のように定めることにしました。

  1. コミックス20巻を超える長期連載マンガは、物理的に保存が難しいので基本的に処分
  2. 読み返す頻度が低く、かつ入手難易度が低いもの(本屋や古本屋で容易に見つけられるもの)は処分
  3. 捨てるか残すか迷ったら「このマンガの存在は、今の自分の人格を構成する要素になっているか?」と問いかけ、「Yes」と応えられるものは保存。自信がなければ思い切って処分
  4. 椎名高志先生のコミックは、上記の第3項に基づいて保存

 そんな選考を生き抜いて一緒に引っ越して来たマンガのうち、既に連載が終了している作品に絞ったリストを作ったので公開してみます。絞ったとはいえかなり量があるので、今回はコミックスが2001年以降に発行されたものを。
 これってちょっと去年マンガ感想サイトで話題になったナツ100っぽいですね。参加したかったなあ(去年の夏の自分に向かって)。

2004年
武装錬金 (和月 伸宏)
読むと無闇に元気になって、人類の存在を賛美したくなるマンガ。それが「武装錬金」。自分がマンガという媒体に求めている楽しさが集約された作品なのかも知れない。
暁の歌 (藤田 和日郎)
藤田先生の短編集。伝説の名作「美食王の到着」のために購入したけど、一見弱々しい爺さんが実は柔術の達人だった!という筋書きの「瞬撃の虚空」のあまりの凄さにやられた。何度読んでもグッと来る。藤田先生は本気で底が知れないマンガ家だと改めて認識させられた一冊。
無敵鉄姫スピンちゃん (大 亜門)
みんな大好き大亜門先生の出世作にして、大亜門作品のエッセンスがぎっしり詰まった傑作。でもやっぱり明らかな問題作であることは間違いない。その辺ひっくるめて好きな一冊。
2003年
G-onらいだーす (小野 敏洋) [Amazon]
一見すると「何故これが上連雀三平名義じゃないの?」と思ってしまうくらいの完膚無きまでなパンツ履いてないマンガなのだが、しかしその本質は「博愛」の精神の尊さと美しさを描ききった名作である! と断言していきたい。
セツナカナイカナ (こがわ みさき)
すこし不思議系少女マンガ。表題作「セツナカナイカナ」と「マチコの心のへそ」が印象に残っており、時々読み返してホエホエしたくなる本。
玄米ブレード (雷句 誠)
雷句先生の新人時代の読み切りマンガ集。原初の雷句美少女のステキさを感じられる「ユリネグレイト」、原初の雷句ヒーローの心意気を感じさせる「ヒーローババーン」。原初の雷句誠の魅力が詰まった一冊。
Cotton (紺野 キタ)
OLやってる普通の大人の女性が、自分よりも背が高くて自己主張の激しい女子高生に振り回されつつも惹かれていくという感じの話。最終話でこの二人が泣きながらケンカするシーンがなんかもの凄く好きだ。なんだこの感情。
椎名百貨店超GSホームズ極楽大作戦!! (椎名 高志)
カナタ」と「絶チル」の間を結ぶミッシングリンク的な作品を収録。「絶チル」好きな人でまだ未読なら是非。
ホントはこの勢いで「パンドラ」(兵部じゃない方)もコミックス化して欲しいところなんだけど、「絶チル」アニメ化級のイベントが起きないとダメなんでしょうか。
2002年
ひみつの階段 (紺野 キタ)
乙女は祈る―ひみつのドミトリー (紺野 キタ)
いわゆる女子校寄宿舎モノのエッセンスが詰まった傑作。持っているのは復刻されたポプラ社版の方。「マリみて」ブームのおかげでこういう作品が手に入れやすくなったのはありがたいです。
エマ (森 薫)
連載は終わってませんが一応ここに。
現代メイドブームの礎を築いたと言っても過言ではない作品。自分の好きなモノを好きとアピールし続ける姿勢の大切さを森薫先生から教えてもらった気がします。
おにいさまへ… (池田 理代子)
持っているのは中央文庫のコミック版。全編に渡って理不尽なまでの愛憎怨怒が吹き荒れる、女子校ソロリティモノの傑作。出崎統監督のアニメ版はこれに輪をかけた大傑作なので、第一話だけでもいいからみんな見るべき。
なお自分の脳内設定では、「マリみて」の水野蓉子は中学生の頃に「おにいさまへ…」のアニメ版を鑑賞、その中で描かれたソロリティのリーダー・一の宮蕗子の末路を目の当たりにして『ああはなるまい…』と心に誓い、リリアンではソロリティの改革開放路線を掲げるようになったことになっています。
ブラック・ラグーン (広江 礼威)
連載はまだ終わってませんが、ロックが己の立ち位置を決める覚悟をした6巻を読んだところで自分の中では一区切り付いたので、続きの購入が止まっている状態です。そろそろ続き買いたい。
地球美紗樹 (岩原 裕二)
岩原裕二先生のコミックは「いばらの王」も「クーデルカ」も持っていたのですが、眼鏡っ子とショタっ子がいちゃいちゃする「地球美紗樹」が個人的には一番ツボに来ました。
ネコの王 (小野 敏洋)
異なる思想や人種が同じ世界に共存するためには?」という現代的なテーマを提示しつつも、エンターテイメントに徹して楽しく読むことができる、小野敏洋先生のテイストが感じられる良作。
一番湯のカナタ (椎名 高志)
欠点は多いが愛するべきところも多い、あらゆる意味で微妙な立ち位置にいる椎名マンガ。3巻のハチャメチャさはある意味ファンなら必読。
2001年
EVE★少女のたまご★ (やぶうち 優)
人間に愛されるロボット」となるべく、少女型ロボットのイヴが小学校に通いつつ成長していく話。子供向け少女マンガとして普通に面白いし、成長過程の表現の仕方に巧みさを感じる。あと何かエロい(最大の保存理由)。さすがやぶうち優先生。
なつのロケット (あさり よしとお)
小学生達が集まって「本物」の宇宙ロケットを作るという、あさりよしとお先生らしいジュヴナイルにしてハードSFなマンガ。文句なしに傑作。男の子はみんなこれを読んで熱くなるが良いと思う。
ゆめのかよいじ (大野 安之)
所有しているのは新バージョンの角川書店版の方。ノスタルジーを基調としつつも、『時と共に変化する世界を是とも非ともせず、ただ緩やかに変化を許容する』、みたいな雰囲気の作品と認識。少女同士のエロスを想起させる雰囲気も良い。
こさめちゃん―小田扉作品集 (小田 扉)
「小田扉」の名を知らしめたであろうコミックス。個人的には、コミティアで氏の同人誌を読んで衝撃を受けた「放送塔」が忘れられない。後は「としごろとしこ」のとぼけた感じも大好き。そんなお年頃なんですよ。
紺野さんと遊ぼう (安田 弘之)
フェティシズムマンガの傑作(多分)。このマンガに漂う、嘆美を通り越してシュールとしか表現しようのない異様な雰囲気が大好き。オレはこういうのが好きなのかと自覚させられた本。
プラネテス (幸村 誠)
近未来宇宙SF不朽の名作。人は宇宙への情熱を失ってはいけないと思う。しかし、「タナベは俺の嫁」でググると1件しか出てこないのはどうしたことか(と言われても)。
Posted at 11:54 in 本

2007/07/19

[島本和彦]島本和彦先生サイン会報告

「アニラジめいと!」さんのエントリで知った、「島本和彦のマンガチックにいこう!」というPodCast。7/14公開分で、7/7に三省堂で行われた椎名先生との合同サイン会の話題が出て来ています。

以前行われた藤田和日郎先生とのバトルサイン会で懲りた島本先生が、如何に万全の準備で今回のサイン会に臨んだのか? が詳しく語られています。
椎名先生よりもサイン会が早く終わって勝ち誇る島本先生の声が印象的。

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Posted at 10:30 in メモ

2007/07/12

[とらのあな]サンデー応援フェア第3弾開催!!「ハヤテのごとく!」・「絶対可憐チルドレン」の特製カレンダーイラストカード3種プレゼント!

『今回のカレンダーは10月~12月分!12巻が発売になる「ハヤテのごとく!」からイラスト2種と、「絶対可憐チルドレン」の無敵3人娘のイラスト1種、合計3種の特製カレンダーイラストカードをプレゼント!!』

とらのあな恒例の、サンデーコミックス購入時にもらえる特製カレンダーイラストカードのラインナップに、今回は「ハヤテ」に加えて「絶チル」が追加とのこと。とらの絶チルへのプッシュっぷりは何事だろうと心配になります(ひどい)。
もし「絶チル」がアニメになったら、とらのあながスポンサーになるんだろうなあと思いました

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Posted at 14:52 in メモ

2007/07/08

サイン会に行ってきました

 もう昨日の話になってしまいますが、椎名先生のサイン会に行ってきました!
 ニヤニヤして来ました!(何)

 自分は事前に整理券の入手に失敗していたので、今日はサインする先生の姿を遠巻きに見てニヤニヤするだけで帰る予定だったのですが、月見さんから今日都合が悪くてサイン会に行けなくなったお友達の分の整理券をご厚意で譲って頂けることになったので、幸運にもサイン会に参加することができました。本当にありがとうございました>月見さん。

 実は、椎名先生と実際にお会いしたのはこれが初めてでした。何かこう、終始ニヤニヤしっぱなしだった気がします(ダメ)。
 また、挨拶以外にも何か会話したような気はするのですが、なんか緊張していたせいか支離滅裂なことしか言えなかったので、あまり覚えてません。うわぁ超恥ずかしい。

 で、サイン会は元々は約100人分を1時間半で描くというスケジュールになっており(椎名先生サイン会の二時間後に島本和彦先生のサイン会が予定されていたため)、それ故に「1枚54秒」とかいう明らかに無理っぽい数字が出て来ていたりしたので、実際どうするつもりなんだろう? と思っていたんですけど、最初の一人目の方の絵を先生がとても丁寧に描き始めたのを見た時、先生は最初から時間の制約を守るつもりは毛頭無い決死の覚悟でこのサイン会に臨んでいることに気付きました。実際、1人あたり3~5分くらいの時間をかけて、1枚1枚キチンと線を描いていましたよ。絵を頂くファンとしてはとても嬉しい配慮です。
 なので、結果的にサイン会の時間も伸びて、午後1時から始まったサイン会が終わったのは午後7時近くだったそうです(自分は現場にいなかったので伝聞)。6時間近くもあんな丁寧に延々サインをし続けた先生は、色々な意味で凄いと思いました。ホントにお疲れさまでした。そして、延々サインを待っていたファンの皆さまもお疲れさまでした。

 あと、椎名先生の隣には担当編集者の國友さんもいらっしゃったのですが、シルエットが「ねこナビ」に出てきたアレとソックリな方だったので、すぐに國友さんだと判りました。ペロ先生すごい!(間違い)

 当日にお世話になった月見さん、および会場でお会いしたpeaceyさん・PTさん・るかるかさんとお友達さん、どうもありがとうございました。とても楽しかったです。また機会があったらお会いしましょう。

ここの感想掲示板のpeaceyさんさんの情報によると、当日サイン可能だったキャラクターのうち、局長だけは誰もリクエストしなかったみたいです。
 局長テラカワイソス(´・ω・)

Posted at 08:08 in 更新情報

2007/07/07

今日は椎名先生のサイン会

 行ってきます!
 そしてニヤニヤして来ます!(何)

Posted at 10:27 in 更新情報

2007/07/05

一応復活しました報告

 お久しぶりです。C-WWWの深沢です(普通の挨拶)。

 諸般の事情で長らくこのサイトを更新できない状態になっていましたが、とりあえずネットが自由に使える環境に復帰することができたのでご報告致します。
 もっとも、まだ色々とプライベートで立て込んでいるので、マンガの感想とかを書ける状態になれるまでにはあと2~3週間かかりそうな感じ。ご了承下さい。

 あと、実はこのサイト(正確にはこの更新日記ブログ)は、現在サーバを管理している会社から「処理が重すぎるので何とかしろ」と言われてしまっている状態なので(時々スクリプトエラーが出るのもおそらくそれが原因です)、こちらの方は早いうちに何とかしたい所存です。
 それに伴って、色々とここの構成が変わるかも知れません。こちらの方もご了承をお願いします。

 とりあえずそんな感じですが以上。
 あと、7/7は神保町へ行ってニヤニヤする予定です(何)。

Posted at 01:33 in 更新情報

2007/06/17

[椎名高志]7/7椎名先生サイン会整理券入手情報

月見さんによる、7/7椎名先生サイン会の整理券入手方法についての情報。
三省堂に確認したところ、「電話で申し込むことが可能」とのこと。
有益な情報ありがとうございます

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Posted at 13:51 in メモ

2007/06/13

[椎名高志]7月7日「神保町花月」&「神保町シアター」OPEN記念 椎名高志先生サイン会決定!!!

『■椎名高志先生サイン会
日時:7月7日13:00~
参加条件:6月20日に、三省堂神保町本店にて椎名先生のコミックスをご購入の先着100名様に整理券を配布。』

2007年6月13日のWebサンデーの記事。7月7日に神保町にある三省堂本店で椎名高志先生のサイン会が開催されるとのこと。
サインをもらう条件が「6/20(平日)の朝に神保町へ行けること」とかなり厳しいのが特徴。がんばって下さい(自分は?)。

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Posted at 10:05 in メモ

2007/06/09

皆本光一17歳のプリティフェイスに全米が萌えた!(サンデー27号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 「ちなみに葵がこの衣装を着てる理由はものすごくくだらないのであまり気にしないでください。」とのことでしたが、本当に心底くだらない理由だったのでビックリしました。
 あと葵はお経が書けるのか。さすが京都出身(関係ない)。

 そういうアレで今回の話ですが、展開的にはキャリーの顔見せ的な話でした。キャリーはコメリカの大学が行った超能力実験によってキャロラインの脳より覚醒した精神生命体なのである! みたいな感じっぽいですね。いいなあ超能力実験(いいのか)。
 映画の「キャリー」が作られた時代って、「ソ連の脅威に対抗するための超能力を開発するのだ!」みたいな理由でヤバい実験をやらかしてしまい、それが発端になってヤバい事件が起こってしまうという筋書きのSFホラー映画が沢山作られていた印象があるのですが、椎名先生はそういう映画が大好きに違いないので、今回のエピソードは多分そういう映画のイメージを下敷きにしているんじゃないかと勝手に思っています。
 いやその、自分はその手の映画は「炎の少女チャーリー」しか見たことないのでよく知らないけど(いいかげん)。

 あと皆本の説明によれば、彼女は実体を持たずにキャロラインの脳に住んでいるとのことなのですが、個人的にはここから「ブラックジャック」のピノコみたいな存在をイメージしました。本当はキャロラインと一緒に双子として産まれてくるはずだったキャリーが、何らかの原因でキャロラインの脳に寄生した状態になってしまったとか、そういう感じです。
 彼女が「生まれた」のが3年前の超能力実験の時だったとすると、彼女は現在も3歳児と同レベルにしか(頭が)成長していないということになるので、彼女が幼児っぽい言葉を話すのはその辺が原因なのかも知れません。

 ただ何にしろ、キャリーの存在を一言で要約すれば「空から降ってきた人間じゃない女の子」なのであり、皆本はそんな「空から降ってきた人間じゃない女の子」に一目惚れされてモテモテになっちゃった訳なのであります。何このラムだっちゃ。
 やっぱり椎名先生は、そういう話がホントに好きなんですね! というのが今回の結論です。空から降ってきた人間じゃない女の子最高。

 あと今回は、皆本を瓶で殴りつける時の賢木の表情がなにげに良かったです。
 よっぽど皆本を殴るのが嬉しかったんだなあ。

Posted at 19:54 in マンガ::絶対可憐チルドレン

「あいこら」の迷走っぷりが心配です(サンデー27号感想)

魔王

 新連載。同名の小説を原作に、「ジュブナイルリミックス」と称して少年誌向けにアレンジを施したもののようです。小説原作の「ダレン・シャン」が好評なので、サンデー編集部が「小説原作はイケる!」と踏んで調子に乗っていると見ましたがどうだろう(ひどい見方)。

 ただ原作ありとは言え、元の方は「超能力を身に付けたサラリーマン対大衆を扇動する政治家」という話であるらしいので、「超能力を身に付けた高校生対自称『正義の使者』の謎美形男子」という形になりそうなこのマンガは、原作とはかなり違ったテイストを持った作品になりそう。とりあえず最初のページから「第一章 安藤」とかやってくるからには相当な大作を志向しているのは間違いないので、これからじっくり楽しませて頂こうかと思います。こういう雰囲気のマンガは、個人的には嫌いじゃないです。こんなタイプの作品がサンデーに載るのは「トガリ」以来?

 とりあえず、内気な美少女が「ふざけたこと言ってんじゃねエ! ぶっ殺すぞ!」と叫んでいるシーンに萌えた(結局)。

結界師

 閃ちゃん祭り絶賛開催中な最近の「結界師」。女子にモテモテだろうが一切構わず、良守に対して相変わらず一途な想いを持ち続けている彼。自分の心の中にある良守に対するモヤモヤの正体がいったい何であるのかを自覚できない閃の可愛らしさに、もう萌え萌えです。
 良守も良守で、閃に対してかつての志々尾の姿を重ね合わせてモヤモヤしてみちゃったり何かしたりして、ああもうこの二人ったら! みたいな心境に(バカ)。閃が良守を合法的に監視する環境を作り上げた田辺先生の手腕には、ほとほと感心するばかりです。どこまで面白くなれるんだこのマンガ。

 あと、ネットでの感想を拾ってみると、「閃が学生服を着ていたので絶望した! 閃が本当にオトコノコだったなんてあんまりだ!」みたいなのが結構あって、みんなホントにそういうのが好きなのな! と思いました。
 ちなみに自分は、「閃の性別は男だが、中に入っている妖は女であり、完全変化すると完璧なムチムチボディ体型の妖怪になる」という説を提唱中です。完璧な幼女体型でも可です。

お茶にごす。

 いわゆる「痛車」ネタをオチに持ってくるとは想像できませんでした。船橋はヤンキー君(北沼)に対して痛車を渡すことを純粋に「いいこと」と捉えているっぽいのですが、その好意が結果的にヤンキー君へ制裁を課したことになっているところがスゴイです。正にコレは、「シグルイ」風に表現するところの「伊達にして帰すべし」です。かかる者の姿は「悪魔まークン強し」を世に知らしめ、まークンの名声を高むるに至るなり! なのです。

 あと茶道部の面々ですが、なんかこのエピソードにおける彼女たちって「普通の人々」の気まぐれな世論みたいなものを象徴している存在なのではないか? と思いました。そんな中にあって、夏帆が自ら船橋の退部を阻止するために動いたことは、彼女自身の小さな成長の証なのかも知れません。

ハヤテのごとく

 今更ですが、先週(6/3)に放送されたアニメ版オリジナルストーリーの気の狂いっぷりに感動しました。このご時世に、ゴム鞠を半分に切って胸に貼り付けたようなおっぱいキャラがぼいんぼいんするだけの話を作れるだなんてスゴイです。
 こんなおかしな話は、何だかんだで良識的な畑先生には絶対に作れないと思います。やっぱりアニメ作ってる人ってすごいな!(誉めてるのかけなしているのか判らないコメント)

 でも、このご時世にあえてリーフファイトを持ち出す畑先生は、違う意味でスゴイなあと思いました。
 アニメにしろマンガにしろ、創作に関わる人はあまねくスゴイのだな(頭が)と再認識させられた所存です。

うえきの法則+

 サンデー25号においてハピネス四枚刃編がわずか7ページで完結した時から急テンポで話が進んでいるというか、明らかに連載終了に向かって突き進んでいるという印象を激しく受ける「うえきの法則+」。

 今回のラスボスであるプラスの最終目的は「全ての人間の記憶を書き換え、全ての人間にとっての『大切な人』をプラスのみにすることで、唯一絶対の存在となる」ことらしいのですが、でもそれってMixiに例えると「プラス以外の参加者はプラスしかマイミクがおらず、プラスは全ての参加者のマイミクとなる」ことに等しいわけであり、もしそんな状態だったらプラスは沢山いるマイミクの日記を読んで常に返事を書いていないと「プラスさんはマイミクなのに日記を読み逃げした! 許せない!」とか、「最近プラスさんの名前が足あとに残ってない! どうしてマイミクなのに訪問してくれないの! 許せない!」とか、そういう類のたいそう面倒くさいトラブルが発生してしまうことは必至。
 どう考えても、全人類の心を支配する欲望よりも、全人類とマイミク付き合いしないといけない面倒くささの方が勝ってしまうと思われるので、プラスさんは早めに自分の考えが間違っていることに気付いて悔い改めるべきだと思います。

 人間関係をMixiに例えることにさもしさを憶えたので次。

ブリザードアクセル

 ついに今回で連載終了。吹雪はフィギィアスケートに愛される現人神となった! みたいな終わり方でしたが、五反田を筆頭としてフィギィアスケートに関わる人々みんなが吹雪のおかげで幸せになる最終回は、読んでいてとても幸せな気持ちになることができました。
 このマンガが読み切りでサンデーに掲載された時は、まさかこんな壮大なスケールな作品になるとは思っていませんでしたよ。とりあえずお疲れさまでした。鈴木先生の次回作もやっぱりサンデーなのでしょうか?

Posted at 15:08 in マンガ::週刊少年サンデー

2007/06/02

未来の日本がこのマンガみたいな宇宙技術大国になれるといいなと思ったサンデー26号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「キャリー」は怖そうなのでまだ観たことありません(ヘタレ)。

 それで今週のサンデーの「絶チル」ですが、いよいよ皆本の過去話開始。
 コミックス9巻では末摘さんが皆本の元彼女に変身して皆本をビビらせてましたが、ついにそのホンモノが登場しました。"どっち"が元彼女なのかはまだ判りませんけど、漫画的に面白い方はキャロラインではなく明らかに「キャリー」なので、キャリーが元カノということで決定。
 確かに皆本は、相手がエスパーだろうがノーマルだろうが分け隔てなくボーダーレスに付き合うことができる男ですが、幽霊というかエクトプラズムというか、そんな実体のないスピリチュアルな女性とも恋愛ができるだなんてスゴイです。既に三次元とか二次元とかそんなレベルを超越してます。彼はきっと、この歳にして既に本当の愛は肉体的にではなく精神的に結ばれることであることを悟っているに違いありません。皆本が女の裸にあまり興味を示さないのも、おそらくそれが原因だと思います。モテる男は違いますね(バカ)。

 あと今回は、地味に朧さんがカワイイです。ダブルフェイスに盗聴させてプライバシーを暴こうとしてるところなんか、やってることが「スキャンダルの館」編の不二子ちゃんと大差ありません。朧さんは、将来的には今の不二子ちゃんみたいなお局様になれそうだなと思いました。

 そして、ブルマ姿でモップを破壊する葵は萌え対象です。
 倒れて皆本に抱き抱えられてるキャロラインも、地味に萌え対象です。

Posted at 20:36 in マンガ::絶対可憐チルドレン
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