2004/09/28

■絶チルが載っていないサンデー43号感想(縮小版)

  1. 「総督! あなたは世界の頂点に立つメロディーをおびたお方!」(ケンイチ)
  2. 時音の「貫く」結界(結界師)
  3. 姫葉の跳び蹴り(クロザクロ)
  4. ラミア大暴れ(ダンドーネクストジェネレーション)
  5. 「明日のレースは『勝負』ではない。もはや『制裁』だ!」(モンキーターン)
  6. 番外:最後のページの森さん(いでじゅう!)

1. 「総督! あなたは世界の頂点に立つメロディーをおびたお方!」(ケンイチ)

 この台詞を言ってる時のジーク様の腰使いに注目。硬い表情と柔らかい腰の動きのギャップがおかしいです。
 オレ、やっぱり「ケンイチ」の中ではジーク様が一番好きだわ。

2. 時音の「貫く」結界(結界師)

 いたそう(感想)。

 というか、この技はある意味最強の攻撃技なんじゃないかと思いました。こんな攻撃喰らったら、結界を滅するまでもなく、普通はどんな生物でも確実に一撃で死にます。まさに一撃必殺。良守とは違う方向性で成長を遂げた時音姉さんは、サンデーを代表する最強ヒロインの座にまた一歩近付きました。
 これで後は、彼女独特のクールな雰囲気に更に磨きがかかれば、『お姉さまからいじめられたい属性』を持ったどうしようもないサンデー男性読者のハートを鷲づかみにできるんじゃないかと思います。がんばれ!(イヤな応援の仕方)

3. 姫葉の跳び蹴り(クロザクロ)

 今回の「クロザクロ」の本当の見所は、最後の最後で「人間」として戦うことを決意して姫葉を助けた幹人君の姿であるのはよく判っているのですが、でもビジュアル的に映えるのはやっぱりどう考えても姫葉の方。鍛え上げられた下半身から繰り出される蹴り技の数々は、もはや「凄い」を通り越して「萌え」の領域にまで達しています。蹴り萌え。
 そして、蹴り技が冴えれば冴えるほど、傀牙(オーガ)に逆襲された時の被虐っぷりもまた冴えるというもの。思わぬ反撃を食らって気絶した姫葉さんの姿は、『普段気の強い女の子がいじめられてるのを見るとグッと来る属性』を持ったどうしようもないサンデー男性読者のハートを鷲づかみにするに十分な魅力を持っていると思いました。がんばれ!(イヤな応援の仕方)

4. ラミア大暴れ(ダンドーネクストジェネレーション)

 今回の「ダンドー」は、もはやゴルフマンガであることを放棄してしまったかのような割り切りっぷりが、たいへんに面白かったです。やっぱり「ダンドー」は本筋以外のところで楽しめてこそですよ!(まちがい)
 万乗先生の次回作には、スポーツマンガじゃなくてアクションマンガをやらせてあげて下さい。

5. 「明日のレースは『勝負』ではない。もはや『制裁』だ!」(モンキーターン)

 同盟バナーを張ってる立場としては「いいぞ洞口! もっとやれ!」と囃し立てたいのは山々なのですが、でも何だか早くも洞口から負けオーラが漂い始めているような気がしてなりません。
 少年誌のセオリーでは、こういう事をする奴は負けると決まっているからでしょうか。それとも、これもまた「彼女と付き合った男は必ず負ける」という恐ろしいアンチエスパー能力を持つ青島さんの特殊能力が成せる技なのか。青島さんのアンチ能力が、洞口と波多野のどちらにより多く作用してしまうのかが、この勝負の分かれ目になるかも知れません。
 超度7のエスパー少女よりも恐ろしいぜ青島さん(よく意味がわかりません)。

番外:最後のページの森さん(いでじゅう!)

 ヒロインに平気でヨゴレ役をさせるところに、モリタイシ先生の心意気を感じました。
 大丈夫?(誰ともなしに)

2004/09/25

■絶対可憐チルドレン反省会報告

作品の完成度高すぎで今更突っ込むところが
むしろオレらが反省です

 この前行った「絶対可憐チルドレン反省チャット会」ですが、だいたいそんな理由で(絶チルのことじゃなくて)他のものの反省ネタで盛り上がってました。
 「一番湯のカナタ」とか。サンデー編集部とか。

 今思えば、「一番湯のカナタ」は反省のしがいがあるので、ファンが話題として語るには良いマンガでした。
 そして同じ反省という意味では、「旋風の橘」以降のサンデー編集部も色々と反省というかツッコミしがいがある良い(以下略)。

「絶対可憐チルドレン」反省会

開催場所:
IRC #C-WWW チャンネル
開催日時:
9/15 23:00 - 9/16 2:30
9/16 23:00 - 9/17 2:00
参加者(敬語略):
T`s, NoMore0, 駒木ハヤト, 裏町片菜, ASK-YOU, NOZA, nayuta_jj, 荻木譲, hien, EMPER-OR, fukazawa

※この「議事録」は、チャットでの発言を適当に編集してまとめたものです。
 コメントの順番は、実際の発言が行われた時系列とは異なります。
 また、発言内容は編集の都合上、オリジナルから(かなり)修正してあるものもあります。ご了承下さい。

ストーリー
  • ネットで見かける感想では「短編として完結してないのが不満」というのを見かける。
    • 3話の盛り上げ方からすれば不完全燃焼
    • 3話で出てきた話を残り1話で消化するのは無理
    • 読者が「次があることを知っている」ならあの終わり方でも問題ない
    • 次本当に連載するの? という読者の不安感をあおって、アンケートを出させようとしているに違いない
  • 「子供が説教される」というのがポイント。自分と同年代の主人公が大人から説教されて喜ぶかどうか?
    • 子供が自分で問題解決の方が喜ぶのでは
    • かと言って、絶チルの皆本が「エスパー魔美」の高畑さんみたいだったら、全然違うマンガになってしまうのが難しいところ
  • 第3話冒頭の、テロから南の島へ飛ぶところの繋がりが弱いように感じる。
    逆に、第4話のラストシーンは凄く良い。
    • 第4話ラストは、第2話のラストシーンと立場が逆になっている。それでちゃんと3人娘を激昂させたのがやっぱり上手い。
    • 4話の中で、そういう対比的な構図がいくつも組めてるところが「練ってるな」と感じた
  • 「ちびくろサンボ」とか「渡る世間は鬼ばかり」とか、子供が判りそうにないものをパロディにするのはどういう意図なのか
    • 思いついちゃっただもん、しょーがないじゃんって感じだと思う。昔から椎名先生にはそういうところがある
キャラクター
  • 読み切り版の頃から、最初から良い感じでキャラクター達に手垢がついてる。ちゃんと過去があって、その上で現在をお見せしてるという感じがする。
  • あの三人娘の性格の悪さは結構リアル
  • 椎名センセの息子さんの幼稚園のクラスメートにモデルがいたりしたら、それはそれで面白い
    • 朧は幼稚園の先生にモデルがいるね(きめつけ)
  • (三人娘の)正装は、上手く描かないと漫才師になる危険な衣装だ
  • 薫がおっぱいに異常な興味を示すのは、好意的に解釈すれば大人への成長の憧れ
    • 成長した姿では案外発育している
    • でも紫穂の方が(おっぱいが)大きい
  • 美神DVD予告マンガの横島とのカップリングは思いつかなかった
    • 薫がやたらエロい性格だったのは、あの予告の伏線だったに違いない
    • ネットではこれまで散々「横島みたいなキャラを出せ」とか書かれてたけど、まさかこんな形で実現するとは
紫穂
  • 結婚するなら紫穂
    • 何もかも読まれますよ。紫穂
    • 変に隠そうとするからいけないんですよ
  • 第一話でナースの手を自分から取ろうとした時点で、紫穂は既にかなり精神的ショックに耐性のついているテレパスであると判断できる
  • 横島に張り付かせたら楽しそうだ
葵(葵をもっと目立たせる方法について集中議論)
  • 三人漫才の一番目立たない役に回された印象
  • テレポートって、ある意味もっとも地味な能力
  • 本来はツッコミ役なのだろうが、皆本が先にツッコンでしまって出番を奪われている
    • 3人組だけのエピソードを描けば、自然に立ってくるんじゃ?
    • でもそれ、要するに「皆本の補欠」になっちゃってる
    • 葵と皆本は、「眼鏡の形」で既にキャラが被ってる
    • 男塾の解説役みたいに(出番がない時でも)何らかの役割を持たせるべき
  • 読み切り版では唯一「親父」という言葉を発した子なので、そっち(=家族ネタ)方面で期待できる。
  • 金に執着持ってる性格をギャグに活かせるかどうか。絶対実家が貧乏に違いない
    • いや、関西なら金持ちでもがめつい。むしろ金持ち程がめつい
    • テレポートの能力で裏商売とか
      • パーやん?
  • 椎名先生が「美神」でメガネっ娘を描いてこなかったツケがこんなところで!
    • メガネっ娘というのは、『こわしや我聞』に出てた少女秘書みたいな子のことを言うのだ
「普通の人々」
  • 磯野家の次は幸楽と来たよ
    • 「幸楽」ではなく「辛楽」になってる芸の細かさがさすが。今の椎名氏の心境?
    • わざわざ割烹着に着替えるところがわきまえている
  • 次の“普通の人々”は?
    • ドラえもん
    • 山田のの子
    • 寺内貫太郎
    • ちびまる子
    • ちゅらさん
    • おしん
    • トトロ
    • 福沢祐巳
    • ここは水口尚樹さんとコラボで『普通えもん』を
  • チルドレンのライバルとしてどんなものを持ってくるか、というのが連載化された時の問題点か。
    「カナタ」はそれが上手くなかった
アンケートとDVD
  • アンケート出すには美神DVDの予告を切り取らないといけない、という形で編集部から嫌がらせされてますよ先生
    • 2冊買えばいいんです
    • 妖怪×美神のエロ同人は見たことない
  • 美神のDVDは誰が買う?
    • 國府田ファン
    • 声優ファンは買うよね
コミックス化
  • 読み切り版48P+今回の連載分で145P。絶チルのコミックスはこれで出せる状態になったはず
    • 小学館って本当に短編集出すの渋る
    • 最近は集英社も短編集なかなか出さない
    • 短編集はそうそう重版がかかるものではないので、儲けが薄い。
      (短編出す漫画家が)連載を持っていないと売り上げが期待できないのでは
    • 井上和郎短編集に期待
これからの椎名高志
  • さすがに「絶チル」が最後の週刊少年サンデー連載作になるのでは。そこから先は?
    • 椎名先生のパワー受け止められるのって、サンデーGXくらいなんじゃ
    • 最有力なアッパーズが無くなっちゃうし
    • アッパーズの後継雑誌に期待
    • アワーズもありか?
    • 月刊マガジン?
    • いっそのこと小学5年生とかどうだ
    • ASUKAとかどうだろう
    • サンデーに水が合いすぎる(結局)
  • 「ふたりエッチ」みたいなマンガ描くような日は来るか?
    • 作品世界を客観視した鋭いギャグを入れないと気が済まない作風。ぬるいラブコメとかは想像出来ない
    • というか椎名先生は人外が出てこないとダメなんです
    • アッパーズの次のイラストはカッパにブルマ履かせると見たね
スク水
  • 椎名先生はブルマより水着ですよ
    • スク水に目覚める何かがあったに違いない
    • 描いてみるとあの造形の素晴らしさに気づく。メリハリのない体型にここまでぴったり来るものは他にない
    • 絶チルの四分の一くらいはスク水でできてる

■てれびくんレビュー

 「絶チル」の三人組を「怒首領蜂大往生」のエレメントドールに例える訓練!(挨拶)

 パワー強化型超能力者の薫はやっぱりショーティアでしょうか(と言われても)。
 深沢です。

 先日椎名先生のサイトの完成原稿速報が更新されていましたが、今回は我々のようないい歳した独身男性の読者にとってはかなり重要なことが書かれてました。

 まあ、とりあえず「絶対可憐チルドレン」はあまりに出来が良かったので今後のことは個人的にはそれほど心配してませんし、次号(10/5発売)のアッパーズに掲載される「蜘蛛巣姫」も、主人公が椎名先生得意の人外女性キャラなので大丈夫でしょう。
 最大の問題は、「てれびくん」で連載されるネクサスのコミカライズです。というか、「てれびくん」という媒体そのものが問題です。

 ネクサスに関しては、まず設定からして相当これまでのウルトラマンとは異質(何となく「クウガ」以降の仮面ライダーを連想させます)であり、またスタッフには「板野サーカス」で有名な「超時空要塞マクロス」の板野一郎氏が参加するという情報もあるなど、かなりの意欲作な雰囲気が漂っています。特撮ファンの間でも前評判高そうな感じ。
 いわゆる「平成ウルトラマン」のノリに全くついて行けず、当時は裏番組の「YAT安心!宇宙旅行2」を観て丹下桜ヴォイスに萌えていたウルトラ負け組な私ですら、ちょっと気になる番組ではあります。

 そして、そんな「ネクサス」のコミカライズをあの椎名高志氏が担当するというのは、ファンならずともマンガ好きな人間の観点からして興味深いところ。
 幼年向けテレビ雑誌というのは、とにかく「子供がその番組を見て面白がれるように、徹底的に盛り上げてやるぜ!」みたいな編集方針で作られているので、これまでの椎名作品には見られなかったハイテンションなマンガになるんじゃないかと期待できます。

 ただ、我々のようないい歳した独身男性の椎名ファンにとって、問題になるのは掲載誌。
 基本的に「てれびくん」を買うのは子供がいるご家庭か、あるいは相当の特撮マニアというイメージがあるので、どちらにも該当しない人にとって「てれびくん」はちょっと敷居が高い、というのが普通ではないのでしょうか。

 という訳で、近所のスーパーに今月号が残っていたので、どんなものか試しに買ってみました

てれびくん表紙
むしろ「買ってしまいました」が正しい

 眠田直氏がかつてフィギィア王に掲載したコラムには「これらの幼年テレビ雑誌の魅力は、(世間一般とは全く違う価値観で物事を報じる)『バーチャル・ジャーナリズム』にあると思う」とありますが、誌面を読んでみるとまさにそんな感じがします。

 実際、この本の記事は「新世代ライダーがブレイドたちにちょう戦!」「デカ戦士特捜パワーランキング! 得意の技でアリエナイザーをたおすぞ!」「地球の平和はジャスティライザーにまかせたぞ!」とか、そういう幼年誌独特のノリで全てが支配されており、読んでいるうちに頭の中が『この世の中は全てスーパーヒーロータイム的な世界観でできているんじゃないのだろうか?』と錯覚してくること請け合い。
 「てれびくん」を読んだ後に録画していたデカレンジャーを見直すと、何だか妙に面白く思えて来てしまうから不思議です。現実への認識を一変させてしまうこの威力! これがジャーナリズムの真の力なのか! と感心した次第。
 「てれびくん」を読んでジャーナリズムを知る私。その名は私。

 また、入手した「てれびくん」10月号が発売されたのは9月1日ですが、この雑誌では既に「ネクサス」の詳細な情報が掲載されています(「ネクサス3大ひみつ大公開!」という大げさなタイトルで)。
 ホームページはまだ簡単な概要が掲載されているだけの状態ですが、一方「てれびくん」ではデュナミスト(ウルトラマンに変身できる能力を持つ者のこと)が持つアイテムの紹介、ネクサスの二種類の形態の全身写真、そしてウルトラマンが光線技を出すときのポーズの詳細な説明と、番組を観るにあたってファンが知っておくべき情報がコンパクトにまとめられており、たいへん参考になりました。

 「人類をおびやかす恐ろしい敵スペースビーストと戦うウルトラマンネクサス! 新しいウルトラ戦士ネクサスの、変身のひみつや体のひみつ、光線技のひみつを『てれびくん』がいち早く、しらべたぞ!」という売り言葉に、嘘偽りはまったくありません。
 詳細な情報をどこよりも早く! これがジャーナリズムの真の力か!(またか)

 あとは、子供向けアニメの情報も当然載ってます。「金色のガッシュベル!」とか。
 アニメについては、基本的な記事の構成は普通のアニメ雑誌とそれほど変わらない印象です。「ガッシュ」の場合、先々週に放映された「キッドがベルギムE・Oを倒して魔界に帰る」回のエピソードが特集されていました。

 このエピソードは、ナゾナゾ博士の下で成長したことを態度で証明するキッドの雄志や、過去に孫を失った心の傷を持つ博士がキッドによって癒される様子、そしてキッドと博士の感動的な別れのシーンなど見所が多く、それ故にファンにとっては評論しがいがある名エピソードと言えるでしょう。
 ですが、そんなエピソードも、真のジャーナリズムを体現する「てれびくん」の手にかかれば

 「ベルギムE・Oをやっつけた!

 というたった一つのアオリ文句に集約されてしまいます。
 いくら感傷的なエピソードであろうが、子供にとって一番大事なことは、キッドが凄い大技でベルギムE・Oをやっつけた、という圧倒的な事実を突きつけ、納得させることなのだ! 事実の前には机上の評論など無意味! それが真のジャーナリズムなのだ! ということを訴えているように思えるのは、私の気のせいでしょうか(気のせいです)。
 なお、ちゃんとキッドと博士の別れのこともフォローされているのでご安心を。

 他にもグッズ関連情報がやたらと充実していたり(雑誌の趣旨からすれば当然ですが)、「てれびくん」購読者しか手に入らない限定グッズが買えたり、週刊少年サンデーにも出てくるゲーム記事担当のナカムー氏が「てれびくん」ではやたらいい男になってたりと色々見所があり、思っていた以上に楽しめた気がします。
 というか、努力次第でいくらでも突っ込んで面白がれる雑誌だと思いました。

 購入する覚悟ができました。(←マジで?)

 あと、アッパーズのイラストは、ブルマ女子の絡みも良かったですが、それ以上に「運動会ってホント嫌いでした。どうでもええやん」という椎名氏の投げたコメントが一番ステキでした。
 例えマンガの中ではマッチョなキャラばっかり出そうとも、相変わらず体育会系大嫌いなスタンスに変わりはないようで一安心。これからもがんばって下さい(体育会系嫌いを)。

2004/09/20

■更新情報040920

 9/21に発売されるアッパーズのイラスト特集(テーマはブルマ)に椎名高志氏も登場しますが、このポップに載ってるイラストを見る限りではなんか普通にエロそうです。
 この前やったチャット会では「河童にブルマを履かせたイラストを持ってくるに違いない! あるいはロボにブルマだ!」という結論になったのですが、普通の女子にブルマ履かせるだなんて、いったいどうしちゃったんですか! 椎名先生がマトモなもの描くと何だか不安だよ!(←病気)

  • 椎名高志作品秘宝館を久しぶりに更新しました。
    今回の追加は、セイカのパズルの情報と、六道女学院のモデルについての情報です。
    ついでにコミックス未収録情報も更新。
     
    掲載が遅くなってすみませんでした>KawasumiさんとZLさん
Posted at 00:00 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2004/09/19

■絶対可憐ブロギングその後

 「絶対可憐チルドレン」が始まって以来いてもたってもいられなくなり、アイデアが浮かんだ途端に勢いだけで作ってしまった絶対可憐ブロギングですが、先週から今日にかけて以下の修正を行いました。

・更新間隔の変更

 現在は、毎日2時・8時・14時・20時に「絶チル」キーワードの検索を行っています。あと1週間くらいはこのペースで更新する予定。

・絶対可憐チルドレン感想専用掲示板と、C-WWW更新日記(ここ)の更新情報を表示する機能を追加

 余所のRSSを取り込んで更新情報を表示する、ブログによくある機能をここにも追加しました。椎名先生のサイトもRSSを吐くようにしてくれるとチェックが楽なのですが(笑)。
 あとそれに伴い、感想掲示板にもRSS出力機能を追加しました。

・Blogroll追加

 よくあるブログのリンク集です。Blogrollってこういう使い方でいいんだっけ。
 ブログに登録されたエントリに登場したサイトを(可能な限り)登録していますが、一部情報が自動的に取れてないブログサービスがあるみたいです(blockblogで確認済み)。何とかなるなら対応します。

・レイアウト変更

 RSSとBlogrollを表示する領域を左側に追加しました。
 狭い画面の中にゴチャゴチャと情報を詰め込む! これぞブログの心意気ですよ!(まちがい)

 本当はGoogleで検索した結果を表示する機能も追加したかったのですが、サーバで上手く動かなかったので断念。「絶チル」が本連載になる頃までには何とかしたいです(何時?)

 あと、ニーズがあるかどうかは判りませんが、現在ソース公開を準備中です。
 できたらまたお知らせします。

Posted at 00:00 in Blosxom | WriteBacks (0) |

2004/09/18

■アニメ版美神放送終了はもう10年前…サンデー41号感想

  1. 今週の琥珀(犬夜叉)
  2. 今週の姫葉さん(クロザクロ)
  3. 今週の桐壺帝三53歳(絶対可憐チルドレン)
  4. 今週の「こわしや我聞」のあらすじ
  5. 今週のラミア(ダンドーネクストジェネレーション)
  6. 番外:UPPERS

1. 今週の琥珀(犬夜叉)

 「おれは死ににいくんじゃない… 奈落を倒すために行くんだ

 あの神楽をもメロメロにして少年萌えに目覚めさせた(まちがい)琥珀スマイルは今回も健在。こんな覚悟を決めた笑顔を見せられたら、そりゃもう犬夜叉だって誰だって何も言えなくなるよね! ね!(←誰に同意を?)
 そんな覚悟を決めた琥珀と対峙することになる桔梗は、果たして彼をどうするつもりなのか。高橋留美子マンガ伝統の一途っぷりと堅さっぷりで「犬夜叉」界ナンバーワンキャラの座に君臨する桔梗ですが、あんな真摯で健気な瞳をした琥珀に対して自ら手を下すことができるのか? それともあの桔梗ですら神楽みたいにメロメロに(以下略)。

2. 今週の姫葉さん(クロザクロ)

 「たかが傀牙一匹くらい、私一人で倒せるわよ!」という姫葉の台詞が今週のポイント(萌えの)。
 学校では無頼気取りで近付きがたいイメージだけど、でも中身は憧れの男の人に少しでも近付きたくて背伸びをしたいと思ってる、普通の女の子なのヨ! っていう、ある意味古典的なキャラの性格設定がいい味を出してます。なんかこう、作者から愛されていそうな感じがする子です。

 こんな性格のキャラなので、そのうち主人公の幹人と隠れて二人きりで会って話しているところを彼女を快く思っていないクラスメート女子に偶然目撃され、「姫葉さんは幹人と付き合っている」とあらぬ噂を学園中に流されてしまい、顔を真っ赤にしてわたわたと動揺しながら必死になって周囲に弁解するエピソードが登場することは、もはや必至の様相。そういう方面で色々とからかい甲斐があるキャラだと思います。今から楽しみだなあ!(そういうマンガじゃないと思った)

3. 今週の桐壺帝三53歳(絶対可憐チルドレン)

 「テロリストが普通とか言うなー!」と自分のマンガの基本設定に対してツッコミを入れながら、椎名氏が描く肉体派親父キャラが、いきなり予想外の大活躍。皆本やチルドレン達を差し置いて桐壺帝三53歳がおいしい見せ場を全てさらって行くという驚愕的な展開に、勿論オレは大喜び(バカ)。

 それで今回の話ですが、ストーリー的には前回の続きといった趣が強く、「4話完結の短編の最終回」という感じはあまりしませんでしたね。実際、第3話で提示された問題点に対しては「未来は変えられるかも知れない」という可能性が示されただけで、物語内ではほとんど解決していません。つまり第3~4話は、明らかに次回以降に話が続く前提で作られたエピソードだということが言えます。
 ネットでの感想を眺める限りではイマイチ読後の感覚がスッキリしない印象を受けた方も多かったみたいですが、「この続きは必ずどこかで読める」と思えば、これはこれで納得できる終わり方ではないかと思います。

 ――というかですね(注意:ここから論旨がおかしくなります)。もしこのマンガがこのまま何処にも続きが載らずに終わっちゃったら、「絶チル」はまるで途中で打ち切りを食らった連載マンガみたいじゃないですか。それだけは! それだけは避けなければならないのです! このままでは、往生できずに彼岸の彼方を漂うカナタ達も浮かばれません!
 彼女たちの未来を変える一縷の望みは、今回のマンガの中で示されました。その一縷の望みをより強い可能性に変える力を持つのは、誰であろう我々読者です。我々読者が持ちうる権利を行使することにより、彼女たちの未来を創り出す力が生まれるのです。
 よりぶっちゃけて言えば、みんなアンケートハガキ出そうぜ! ということになるのですが!

 何の因果なのか陰謀なのかは判りませんが、今週のサンデーのアンケート用紙は、よりによってDVD版「GS美神」の広告マンガの裏のページにあります。もし「絶チル」にアンケートを出そうと思ったら、おキヌちゃんのコマを切り裂いた上、おキヌちゃんの上にベッタベタと糊を付けなければなりません。おキヌちゃんに糊を! しかし! その試練を乗り越えなければ、薫や葵や紫穂に未来はない! 勿論、生みの親の椎名先生にも未来はないのです!
 即ちおキヌちゃんに糊オアダイ! オアダイ! なのであります!

 あと、何だかんだ言ってもやっぱりサンデーのアンケートは本来の対象読者層である小中学校の子供の意見を重視する傾向があるみたいなので、とりあえず知り合いにサンデー読んでる甥っ子や姪っ子がいる方は、彼らに「どうして次のサンデーからは『絶対可憐チルドレン』がのらないんですか? もっとよみたいです!」とわざとらしい意見をアンケートに書かせ、編集部の情に訴える作戦に出て下さい(卑屈)。
 その時は、ちゃんとその子に「渡る世間は鬼ばかり」と「ちびく(検閲対策のために中略)サンボ」の事も教えてあげてね! 建前上は子供向けマンガのはずなのに、相変わらず子供に判らないネタを平気で使うよなあ先生!

4. 今週の「こわしや我聞」のあらすじ

 「果歩達は我聞と陽菜をくっつけようと画策中」。

 先週からのストーリーは実際こうなっているので、この説明は決して間違ってはいるわけではないのですが、でも「こわしや我聞」って本来こういうマンガだったっけ? なんかおかしくなくない? みたいな不思議な感覚に囚われました。このあらすじは、今のこのマンガの微妙な状況を簡潔にまとめた名文なんじゃないかと思います。
 でもまあ、國生さんがカワイイからそれでいいんだけどな!(いいのか)

 あと、今週我聞のライバルとして立ちはだかった変人・十曲才蔵の秘書の千紘(ちひろ)が良い感じです。これぞメガネっ子! みたいなドジっ娘オーラが漂うソバカスっぷりと、二言目には「さすがです若様!」と口走る盲従っぷりが相当の萌えポイント。國生さんといい果歩ちゃんといいこの娘といい、「こわしや我聞」は順調にキャラ萌えマンガへの道を歩み始めているのを感じます。
 「美鳥の日々」亡き今、サンデーの萌えを引き受けるのはこのオレにまかせろ! みたいな勢いで、藤木俊先生がソッチ方面に突っ走ってくれることを期待していきたい。

5. 今週のラミア(ダンドーネクストジェネレーション)

 「さあて、戦争でも始めるか
 そんなこと言いながらラミアが自らつなぎ服のジッパーを降ろした! まさかここで脱ぐつもりなのか! 全裸で敵地に潜入しようだなんて、さすがラミアはやることが違う!(←勘違いであることは承知しております)

 今回は割と普通にゴルフマンガしてた今週のダンドーでしたが、でも最後のページの脱衣ラミアで全てが台無し
 控えめに言っても、ラミア格好良すぎます。ラミアは作者から愛されてるなあ。

番外:UPPERS

 マンガを通して作者が訴えたいことは理解できるんだけど、でもそれを表現するにはちょっと作風やストーリーの選択を間違えているんじゃないか? という印象を受けました。私はこのマンガの中身にはまったく共感できませんでしたが、でも「若い作家が一生懸命作ったマンガ」という感じがするところは好感持てます。
 若いっていいなあ…(遠い目)

2004/09/14

■更新情報040913

 まずはお知らせ。
 今週水曜日と木曜日の夜11時から、IRC(要はチャット)の #C-WWW チャンネルにおいて「絶対可憐チルドレン」の短期集中連載終了記念と題した反省会チャットを行う予定です。「絶チル」を肴にお喋りしたい方のご参加をお待ちしています。
 前にやった「一番湯のカナタ」反省会の時は本当に反省会ムードでしたが、今度は将来に希望が持てる楽しい雰囲気になりそうで良かったです。いやもうホント。

  • 絶対可憐ブロギング」の検索先サイトに goo BLOG を追加しました(理由:goo BLOG の入りが悪いような気がするので)。
    本当はソースの公開や機能拡張なども行いたいのですが、諸般の事情でそちらの方にまでなかなか手が回りません。とりあえず「絶対可憐チルドレン」の連載が終了して少し時間ができた頃に手を付けようかと思ってます(手遅れ?)。
  • 不具合報告ですが、先月の中旬から今月の頭くらいまでの間、このサイトにトラックバックを投げると必ず失敗する現象が起こっていました。トラックバック脆弱性対応のミスが原因です(ヘボ)。
    もしこの間にこのサイトにトラバを投げて下さった方がおりましたら、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
  • 当サイト宛にグッズの情報をいくつか頂いていますが、こちらもご紹介できるのはもう少し後になりそうです。こちらも申し訳ない。
Posted at 00:00 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2004/09/11

■波多野は痛い目を見るべき同盟

 サンデー40号の感想で「もし「波多野は痛い目を見るべき同盟」を発起して同盟バナー(専門用語)を作ってるサイトがありましたら、謹んでこのサイトにもバナーを掲載させて頂きます。」と書いたところ、「Third Word World」を運営するへっぽこぴーすけさんが本当に同盟を立ち上げてしまいました。
 ありがとうございます! というか、ノリが良過ぎます!

 約束通り、バナーを張らせて頂きます:

波多野は痛い目を見るべき同盟   波多野は痛い目を見るべき同盟   波多野は痛い目を見るべき同盟  

 なお、今週の波多野は、澄の母親に罵倒されたり洞口に「きさまのようないい加減な奴には負けん!」とケンカを売られたりと散々でしたね。いい気味です。
 もっと悩め! 悩んで苦しむがいいさ波多野!(ドクロ)

■体育座りしてる時音姉さんが目印! サンデー41号感想

  1. P.28でタバコを吸う雪乃(焼きたて!ジャぱん)
  2. 「ボクをネガネ好きにしてください」(うえきの法則)
  3. 「絶対可憐チルドレン」最後の7ページ
  4. 「愛は慣れアイ!」(こやしや我聞)
  5. 「だっ…だめです~ッ!」(ダンドーネクストレボリューション)
  6. 番外:「あなたは里山君の彼女?」「はい。そうですけど」(KATSU!)

1. P.28でタバコを吸う雪乃(焼きたて!ジャぱん)

 10月から「焼きたて!ジャぱん」のアニメが放送開始ということで、「ジャぱん」が今週のサンデーの巻頭カラーを飾りました。
 21世紀に始まったサンデーの連載作品の中ではおそらく「金色のガッシュ!」の次くらいにヒットしている作品であり、その上マンガ好きな層(=要はオタク)にファンが多い「焼きたて!ジャぱん」がゴールデンタイム枠でアニメ化されることにより、サンデーのメディアミックス戦略はついに一つの頂点を迎えた――と言っても良いのではないのでしょうか。
 サンデーの思惑はともかく、あのキャラ達がアニメ化されて動き回ったり派手なリアクションを繰り広げたりする姿は、想像するだけで楽しそうではあります。リアクション料理アニメの金字塔「ミスター味っ子」を超えるアレな演出の数々を期待したいところ。

 ――と、そんな感じで華やかなアニメ化とは裏腹に、マンガ本編の方はかなりイヤな雰囲気の回でしたね。カラー部分では人気者の月乃じゃなくてあえて男性陣を脱がせたり、東達と対戦するCMAPメンバーはどいつもこいつも人でなしのダメ人間ばかりを揃えたりした上、雪乃に至っては足を開いて行儀悪くタバコをふかす始末。
 とてもゴールデンタイムにアニメ化されるマンガの登場人物とは思えません。

 私が思うに、あの雪乃のやさぐれっぷりは、アニメ化に対する作者の橋口たかし先生のスタンスを暗に表しているに違いありません。カラーページでは「かつてパンの漫画をやろう! と言われた時は、冠(編集)に殺意を覚えましたが、今思えばまあ殺さなくて良かったです」と冗談っぽく語っていた橋口先生ですが、ありゃジョークじゃなくてマジですね。マジ。先生は、今も担当編集者に対して殺意を抱いているのではないのでしょうか。私には判ります。
 せっかくのアニメ化記念号なのにわざわざこんな話をぶつけて来たのは、ひとえに氏の反逆精神の現れではないかと思われます。「大麻ジャぱん」の時に見せた、我々読者からは預かり知れない領域で何かと戦い続ける橋口先生のスタンスは、作品がアニメ化された今もなお健在なのです。頼もしい限りですね!

 ……すみません(またか)。

2. 「ボクをネガネ好きにしてください」(うえきの法則)

 変態だー!(挨拶)

 というか、キルノートンと森さんのおかげで、せっかくのシリアスな雰囲気がぶち壊しです。IQが179もある割には空気が読めない奴だなあキルノートン。
 なので、せっかく苦労してこの上ないシリアスな雰囲気を作ってきたアノンが、全てをブチ壊したキルノートンを秒殺しにかかるのも仕方がないなと思いました。

3. 「絶対可憐チルドレン」最後の7ページ

<妄想>

 皆本「そんな…薫がボクのことを愛していただなんて! どうしよう!
    男らしく責任を取って今からプロポーズするべきか!? いやでも薫はまだ10歳…でも愛があれば歳の差なんて…ッ!」
 伊号「突っ込むところはソコなのかーッ!」

</妄想>

 という雰囲気には微塵もならなさそうな(ならねえよ)展開になっちゃった「絶対可憐チルドレン」第3話。第1話で「私の夢は世界制服です!」「今みたく誰かに命令されるのは、どう考えてもおかしいと思います!」とハキハキと無邪気に語ったオチが、こんな形で後になって効いて来るようになるとはビックリです。
 あの「未来」は、薫が普通の学校へ行くこともできず、また「普通の人々」に代表される露骨な差別が社会の中に普遍的に存在する今の状態のままで彼女たちが育つとああなってしまうということを意味しているのでしょう。勿論これは双方にとって最悪の結末であり、それ故にこの予知は「こんな未来にしてはいけない」「あの子供達を不幸にしてはいけない」という動機付けを、皆本に対して強烈に植え付ける効果をもたらすはずです。

 最初に3話を読んだ時には「こんな話にしちゃって、これって5話以降をどうやって作るの?」と本気で思ってしまいましたが、皆本(および、我々のような読者)に対するモチベーションを持たせるという意味においては、これは極めて有効な話の進め方なんじゃないのでしょうか。いやもう、続きが今から気になって仕方ありませんよ。
 椎名先生やっぱり上手いなあ。

 「超能力を持った超人とそうでない人間との間の、相互不信による軋轢」はスーパーヒーローモノの物語を作る上では触れておくべき大切な要素なのですが、それをここまでストレートに打ち出してくるとは、正直意外でした。
 このテーマは究極的に突き詰めれば今世界中で起こっている民族紛争や宗教紛争に繋がることでもあるだけに、このテーマが如何に「重い」ものなのかは感覚的に理解できると思います。

 以前椎名先生が自サイトで語っていた「週刊少年誌作品としてはいくつか文法違反がある」というのは、女の子が主人公だからとかそういう意味だけでなく、もしかしたら「これは少年誌でネタにするにはあまりに過ぎたテーマだから」というのもあるのかも知れません。何というかこう、コンビニで弁当と一緒にサンデーを買って昼休みに気楽に読むには、ちょっとばかりそぐわないテーマですよねコレ。
 でも、こんな時代だからこそ、今あえて少年誌でやるだけの価値があるテーマなのも、また確かでしょう。週刊マンガ誌への復帰作としてわざわざこんな困難なテーマをあえて選んだ椎名先生は、明らかに本気です。己の作家生命を賭けて「絶チル」に挑む覚悟を決めてます(きめつけ)。

 それに、このマンガは何だかんだ言ってもやっぱり椎名高志のマンガなので、こんなテーマに対しても氏独自のユーモアセンスを活かしたソリューション(解決策)を出してくるのではないか? という期待感もあります。次回にどんな話を持ってきてオチを付けるつもりなのか、今から楽しみにしたいと思いました。

 椎名高志先生の次回作にご期待下さい(はやすぎ)。

4. 「愛は慣れアイ!」(こやしや我聞)

 「愛は慣れアイ!
 すげえ! この果歩って子、この歳にして早くも人生の真実を突いた発言をしてますよ!
 なんてグルービーな女の子なんだ! 嫁にしてえ!(犯罪です)

 かつて「踊る男女が極限まで近付くが決して肌を触れあわせないインド舞踊のようだ」とまで表現されるほど勿体ぶった恋愛模様を描き、現代ラブコメマンガの礎を築いた「めぞん一刻」の高橋留美子先生のマンガが載ってるのと同じ雑誌で、ここまで恋愛に対して極端に割り切ったスタンスを取るマンガが載るようになるだなんて、時代は変わるものなんですね……。

 あと、卓球しながらくしゃみをする國生さんは可愛すぎて卑怯だと思いました。
 いよいよ國生さんを戦略人間兵器(攻撃力:萌え)として運用する覚悟を決めた「こわしや我聞」の今後に注目です。

5. 「だっ…だめです~ッ!」(ダンドーネクストレボリューション)

 優香、ラミア、ムクムク王子に続くダンドーの新たなつがい相手としての活躍が期待される竜之介君ですが、今のところはダンドー×竜之介の二大少年キャラ同士の初々しい絡みっぷりを全面にアピールし、読者のショタ萌え心を掴みにかかる作戦に出た様子。

 今回の「ダンドー」は、ネクストジェネレーションと銘打った以上、そのジェネレーション世代であるところの竜之介が物語の中心人物になるであろうことは間違いない訳であり、即ちこのマンガの命運は彼の活躍如何にかかっていると言えるのです。
 がんばれ竜之介! ビクビクオドオドっぷりに磨きをかけ、ダンドーに比類する戦略人間兵器(攻撃力:ショタ萌え)に成長するんだ竜之介!

 こういうマンガの楽しみ方ばっかりしてると、人間ダメになると思った。

番外:「あなたは里山君の彼女?」「はい。そうですけど」(KATSU!)

 あだち充のマンガでこんなハッキリしたやりとりが出てくるのはとても珍しいんじゃないか? とふと思ったのですが、その辺どうだろう。
 そんな香月にちょっとトキメキました(弱い)。

2004/09/05

■からくりサーカスは何処へ? サンデー40号感想

  1. P.67の良守とじじい(結界師)
  2. 「死にたくない! 僕は生きたいんだ!」(クロザクロ)
  3. 泣く國生さん(こわしや我聞)
  4. サイコドリルクラッシャー(絶対可憐チルドレン)
  5. 最終ページの洞口(モンキーターン)
  6. 番外: 「グルービー!」(金色のガッシュ!!)

1. P.67の良守とじじい(結界師)

 今回の「結界師」は時音小特集みたいな感じで、悩んだり考え込んだりムカついたりお姉さん顔でブリブリ怒ったりと、実に様々な彼女の表情を堪能することができました。ごちそうさまでした(バカ)。

 それはそれとして、今回のこのマンガで個人的に最も印象的だったのは、P.67で「ちょっと聞きたいことあんだけど」と繁守じいさんに言った時の良守のコマと、その次の繁守のコマでした。
 何というか、このコマ(および、良守と繁守が「結界」に関する話をしているそこからの4ページ)は、明らかに良守の雰囲気が他のコマとは明らかに違っており、現在の彼にとって如何に「烏森を永遠に封印する」ことが重要なのかを伺うことができます。

 そして、そんな良守をそれとなく律しようとする繁守と、彼の意図までは判らないものの彼の異変には気付いた時音。以前に兄と再会してから良守は明らかに変わりつつありますが、その変化は徐々に周囲にも影響を及ぼし始めている様です。何というかこう、地味ながらも「少年の成長」をキチンと描いた、正統派の少年マンガの醍醐味を帯び始めましたねこのマンガ。これからが楽しみ。

 にしても、時音姉さんはホントに眉毛が細いなあ(関係ないよ)。

2. 「死にたくない! 僕は生きたいんだ!」(クロザクロ)

 そんな感じで「結界師」の主人公の良守は常に前向きですが、「クロザクロ」の主人公の幹人君は常に後ろ向き。自分が既に人間ではないことに絶望して死んでしまいたいと考えるところも後ろ向きなら、これから死ぬというのに「人に迷惑をかけるんじゃなかろうか」と余計なことに気を遣ってしまい、死ぬに死にきれないところも後ろ向きです。
 もっとも、その後ろ向きな性格のおかげで、土壇場で幼なじみの彼女と出会って生きることに対する執着心を思い出して踏みとどまれたとも言えますが。後ろ向きなのも、時には悪くはないのかも知れませんね(後ろ向きな発想)。

 ただ、「僕は生きるんだ! 自分のために!」と幹人が叫んだ次のコマで、例のザクロの樹が挿入される演出は不気味さを感じます。生に対する執着は生きとし生けるものが持つ根源的な欲望である以上、彼の土壇場での叫びもまたザクロにとっては花を咲かせる為の養分に過ぎないのかも知れません。
 「結界師」と同じく、このマンガもまたテーマが徐々に明らかになって来ているような気がして来ました。業が深いマンガだなあ。

3. 泣く國生さん(こわしや我聞)

 ここ二週間ばかり延々と國生さんのダメっぷりをクローズアップして来たのは、今回の「泣く國生さん」の3コマを描きたいためだったのだ! オレはこれが描きたかったんだよ! 渾身の國生たんの泣き様を喰らいやがれ! という作者の激情を存分に汲みながら堪能させて頂きました(妄想)。

 あと、優さんのボンクラっぷりはやっぱり萌え要素だと思った。

4. サイコドリルクラッシャー(絶対可憐チルドレン)

 最初は「例の脆弱性とやらを見つけてやるぜ!」と気合いを入れながら読み始めたのですが、なんかあまりにマンガの中身が凄すぎて、読んでいくうちにそんなことがどうでもよくなって来る自分に気付きました。
 いやもう、今回はちょっと凄すぎ。色々な意味で。

 今回のお話の最大の絵的な「見せ場」はサイコドリルクラッシャーなので、今回の萌えポイントとしてはこの場面を選びましたが、今回のストーリーの本当の醍醐味は、薫達がトンネル内に閉じこめられてからドリルを使うに至るまでの話の盛り上がりっぷりと、ドリルを使った後で皆本が薫達を叱って物語を締めるまでに至る、緩急の効いたストーリーの作り方の妙にあると思いました。
 分量としてはわずか13ページ程ですが、その中で読者に伝えるべきテーマをキッチリと表現し、かつ詰め込み過ぎな印象を与えることもなく読みやすくまとめる構成力はさすがです。

 あと、皆本が子供達を叱る時に出てきた「大きな力を使うには大きな責任をともなうんだ!」の元ネタは、映画スパイダーマンの台詞「With great power comes great responsibility」ですね。自分が意としているか否かに関わらず、備わってしまった超人的な能力を如何に使うのか。主人公がこの問いに目覚め、そしてこれに対する回答を探すことが、いわゆるスーパーヒーローものに共通する大きなテーマと言えます。
 「絶対可憐チルドレン」が他のヒーローものと異なる点は、「ヒーローの保護者」という微妙な立場の人間(皆本)を置くことで、ヒーロー達に「大きな力を使うには大きな責任を伴う」ことを自覚させるプロセスを教育者の視点で楽しむことができるところにあるのかも知れないな、と今回の話を読んで思いました。「育成コメディー」ってそういう意味だったのね。

 ――と、そんなことを考えながら読んでいたので、初めて読んだ時は例のパッチを当てる場所が全然判らなかったです。あと、今回は要所要所でパンチラシーンが入っていたりするのですが、それすらも最初に読んだ時は気付かなかったです。
 というか、今回の話は指6本とか幼女のパンツとか、そんな細かいことはどうでもいいくらいに質が高い話だと思いました。

 私は悪意あるユーザー失格です…

5. 最終ページの洞口(モンキーターン)

 「打倒波多野!」に燃える洞口がやたらかっこいいです。今度は女絡みの怨恨が混じっているので、彼の燃えっぷりがハンパじゃない様子が伝わってきます。
 さすがに今回ばかりは、「ガンバレ洞口! 波多野をブッ殺せ!」と思ってる読者が大多数なんじゃないかと想像。勿論、僕も同感です。もし「波多野は痛い目を見るべき同盟」を発起して同盟バナー(専門用語)を作ってるサイトがありましたら、謹んでこのサイトにもバナーを掲載させて頂きます。

番外. 「グルービー!」(金色のガッシュ!!)

 目が光ってる! パワーアップしてるよグルービー!
 なんかこう、このマンガにおける「グルービー!」の扱いは、もはや一発ギャグに近いんじゃないのか? と思ってしまった一コマでした。

 そういやこの前スーパーで買い物してたら、子供達が週刊誌売り場に置いてあるサンデーを「ウマゴンだ! これってウマゴンの本だよね!」とか言いながら手にとって立ち読みを始めたのが印象的でした。彼らにとっては、もはやサンデー=「ガッシュ!!」(というかウマゴン)が載ってる雑誌という認識になっているみたいです。週刊少年ウマゴン。表紙に安部なつみのグラビアが載っていようが何しようが週刊少年ウマゴン。ウマゴン人気侮りがたし!

 更にどうでもいいことですが、先週のアニメ版「ガッシュ」はティオのサイフォジオで貫かれて一つに繋がってるウォンレイ×リィエンがたいそうエロくて超ときめきました。昼間からこんなエロいアニメ流していいの!? とか不安になりながら観てましたよ。ごちそうさまでした(バカ)。

■パッチ報告

 パッチあてました(挨拶)。
 以下その画像。パッチっぽさをアピールするため、あえて色を変えてみました(余計な演出)。
 携帯で撮影したので汚いですがご勘弁を。

*Patch*

 脆弱性の対応方法に「画像解像度を120dpiに設定してプリンタ出力してください」と書いてありましたが、自分が普段使っているレタッチソフト(Paintshop Pro 4.2J。Windows95時代に買ったもの。古過ぎ)にはDPI指定がなかったため、120dpiっぽいサイズでパッチ画像を印刷するように設定(幅23.61mm×高さ19.4mm)して出力しました。

 なお、今回の脆弱性はいわゆる「COOLドライブ」と呼ばれるタイプのものです。
 というか、「テニスの王子様」のCOOLドライブのインパクトがあまりに凄まじくてこの手のミスに対するマンガ読者の間に耐性がついたせいか、「絶対可憐チルドレン」の脆弱性はそんなに気にされていない感じがします。
 むしろ、自分のサイトで大っぴらに謝った挙げ句、自分のミスを逆に笑いのネタにしてしまうというエンターテナーっぷりを披露したおかげで好感度がアップしたっぽいですよ椎名先生。良かったですね(フォロー)。

追記:

 キレイにパッチを当てた画像を、ゴルゴ31さんが公開なさっています(9/1)。