2006/04/30

■皆本はほんと幼女にモテてモテて困りますね(サンデー21・22号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 Wikipediaで「テレパス」を検索すると、「はぁ・はぁ・テレパス」しかヒットしないという現実!(挨拶)

 「魔法先生ネギま!」における超鈴音の跳躍能力の謎も個人的には気になりますが、このサイト的には「絶対可憐チルドレン」における澪の分身能力の謎の方を気にしなければいけません。
 澪が分身した時、彼女が「コレミツ! そっちの二人任せるわよ、片づけといて!」と言った後で澪の分身が実際に行動を開始したところから推測すると、この「分身」はテレパスであるコレミツが皆本達に見せている幻影か何かであり、澪はその幻覚に紛れる形でテレポートして一人づつ対処しているのではないか? という気がして来ました。実際には澪は一人だけなんだけど、テレパスで彼女が分身しているように錯覚させているパターンです。「GS美神極楽大作戦!!」に出てきたタイガーの能力のイメージに近い感じ?
 とりあえず、コレミツには何らかの形で澪の能力を拡張させる力があるのではないかと思っているのですが、今のところその辺はまだ謎なので、色々と妄想するしかない状況です。賢木がちゃんとコレミツをサイコメトリーしてくれないから! そんなに君は皆本をロリコン呼ばわりするのが好きなのか!(好きなんだろうなあ)

※4/30 20:30追記:
考えてみたら、澪の「そっちの二人」は(葵と紫穂ではなく)皆本と賢木のことで、コレミツに対して「男二人の相手をしろ」と命令しているんですね。やっぱり、澪の能力にはコレミツは関係してないっぽい?

 あと、賢木が「皆本はな、小さい女の子に見境がないだけだ!」と言って皆本を社会的窮地に陥れていましたけど、可愛くなった澪を見て頬を赤らめていたのは彼も一緒なので、相手がロリだろうが何だろうがカワイイ女の子が大好きなのは賢木も一緒なのではないかと思いました。
 というか、むしろ普段から澪について歩いているはずのコレミツまでもが着替えた澪を見て頬を赤らめている方が、個人的にはヤバいんじゃないかと思います。ああいう使命に一途なタイプはムッツリスケベになりやすいからね! 注意!

 そんな感じで今回の「絶チル」は、澪が抱えている「迫害され、救われなかったエスパー少女」という重いテーマを、皆本と賢木のキャラクター性で中和し、更にパンチラを要所に織り込むことで『少年マンガ』の範疇に上手く落とし込んでいるなあという印象です。特に、賢木の「軽い」キャラクターは、物語の雰囲気作りにかなり重要な役割を果たしていますね。彼もちゃんと役に立つんですね(ひどい)。

 あと今回は、葵はもはやパンツと不可分なキャラであることがよく判った回でもありました。
 「瞳の中の悪魔」編で皆本にパンツ見られたのが、そんなに気になってたのかー

■「それ何てエロゲ?」「ハヤテのごとく」サンデー21・22号感想

ゴールデンエイジ

 『高校サッカーのレベルを見せてやるぜ!
 高校サッカー界は、将来有望な選手をJリーグのユースチームに取られて結構大変なのかも知れないな、と思いました(まちがい)。

 あと、ヒロインの小波ちゃんは「イケメンじゃなきゃダメ」みたいなことを言っておきながらショタな主人公の唯君にコロッと参ってしまっているので、言動不一致だと思います。
 そのうち彼女は今後の主人公の強敵(と書いて「とも」と読む系の関係)になりそうな近江君のワイルドな雰囲気にも惹かれて「ああ、あたしったらどっちの子が本当に好きなの!?」とか葛藤する展開になるかも知れませんが、でも唯君はそんなことお構いなしでフェロモンを近江君に対してまき散らして身も心も攻略してしまう展開になるに違いないので、今から小波ちゃんが可哀想になって来ました。かわいそう! ヒロインなのに男性キャラに相手にされない運命が待ち受けていそうな小波ちゃんかわいそう!(感想になってないことをお詫びします)

結界師

 『どうすればいいの!? こいつ、息もしてない!

 どこからどう読んでも『主人公の少年の身を案ずるヒロイン』としか解釈できない台詞を喋らせるところから推測するに、きっと田辺イエロウ先生は読者から「で、結局閃は男の子なのか女の子なのか、どっちなんですか? 早く脱がせて下さい!」とかいう意見が大量に寄せられていることを把握しており、その上で読者を焦らしにかかってきているに違いありません。焦らしのテク! 田辺先生はテクニシャンだ!
 そして結局、閃は「爪を伸ばして額に刺す」という行動で良守の結界を解くことに成功するのですが、これは以前良守に対して閃が照れ隠しのために行った、専門用語で言うところのツン的行動です。閃が良守の額に突き刺した爪の痛みが、良守にあの時の記憶を呼び起こさせたからこそ、良守は意識を取り戻したに違いありません。食い込んだ爪の痛みが二人の思い出。この二人の関係のただならなさ加減が伺えるというものですね。

 今週は紫遠の格好良さに惚れました(フォロー)。

犬夜叉

 『かごめ… お前もまた奈落の蜘蛛の糸に汚されている…

 ここで言う「汚される」とは、嫉妬の感情に囚われて理性的な判断が行えなくなることを意味しています。女の嫉妬をネチネチと描く! こういう展開になると、高橋留美子先生のマンガを読んでいることを実感させられますね! オレこういうの大好き!
 あと桔梗は「琥珀の四魂のかけらは清浄なので、汚れた自分は触れない」みたいなことも言ってますが、この台詞からもまだ恋を知らないピュアな美少年である琥珀に対して如何に桔梗が萌え萌えになっているのかが窺い知れると思いました。

ハヤテのごとく

 もうネットの各所で話題になってるマリアさんの制服コスプレですけど、作者の畑先生自らが「自分で描いて、ちょっと笑ってしまったのです」と言ってしまう程なので、彼女のおかしさはホンモノですね。マリアさんには可哀想ですが、今回のエピソードで彼女は完全にイロモノ扱いされるキャラに転落したと思われます。もう救いようがないです。
 このマンガが始まった頃は「ハヤテの憧れの女のひと」というヒエラルキー最上級なキャラだったはずなのに! かわいそう! マリアさんかわいそう! 読者からも作者からもイロモノ扱いされた挙げ句、「本当は彼女は17歳じゃなくて27歳なんじゃね?」とか言われてしまうマリアさんかわいそう!(そこまで言われてません)

 そして現在、マリアさんに代わってこの作品におけるヒエラルキー最上級に位置しているヒナギクさんはあまりに完璧すぎるので(少年マンガにおけるツンデレ型ヒロインキャラとして)、このままではヒナギクエンドが鉄板過ぎます。マリアさんエンド支持派の私としては、何としてもマリアさんに頑張って欲しい所存。イロモノとして(イロモノとして?)。

 ナギは学校行った方がいいと思う。

ブリザードアクセル

 『ペアを続けたいなら、絶対に吹雪くんを好きになってはダメよ
 『ペアのパートナー同士の恋愛は絶対に禁止

 これはアレですよ。みんな口ではああ言ってますけど、恋は障害が多いと本当に盛り上がってしまうという、専門用語で言うところの「ロミオとジュリエット効果」を狙った発言なんですよ実は。
 だってこんなことを言われてしまったら、六花ちゃんは吹雪のことが気になって気になって気になって仕方がなくなるに決まってるじゃないですか! 晶さんも獅門コーチも、六花ちゃんが感極まって吹雪に対してラブにひなるように仕向けているんですよきっと! 「ブリザードアクセル」は王道中の王道を歩む正統派青春スポーツマンガですので、きっと我々の期待を裏切らないはずだ!

 というか、肩に変な鳥を乗せてキャラ立てようとしてる変な人に言われてもなあー(だいなし)

からくりサーカス

 宇宙ステーションに「ワシとナオンだけの蜜あふるる神聖モテモテ王国」を実際に建国してしまったフェイスレスは、やっぱり史上最強のダメ人間だと思いました。
 彼のやることはほんと全てがダメ人間の発想過ぎて素晴らしいです。

※絶チルの感想は後日ゆっくり書きます

2006/04/29

■サーバ移転のお知らせ

 C-WWW 旧コンテンツの新サーバへの移転が終了したので、先程 cwww.pos.to へのアクセスを c-www.net にリダイレクトする設定を行いました。
 今後は、http://c-www.net/ がこのサイトのURLとなります。よろしくお願いします。
 また、メールアドレスは webmaster@c-www.net.NOSPAM. に変更しました(NOSPAMは取ってね)。

 「絶対可憐ブロギング」については、まだ当分の間は自分の個人サイトが置いてある方のサーバ(ロリポップ)で稼働します。

Posted at 12:03 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2006/04/23

■賢木が死んじゃいそうなサンデー20号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サンデー20号の「絶対可憐チルドレン」を読んだ人から、性別関係なしで続々と「皆本を自分の嫁に!」との声が!

 前回でチルドレン達の下着を洗濯している描写が出てきたのは、今回の伏線だったんでしょう。囚われの身であってもつい敵の不養生な生活に突っ込んで世話を焼いてしまう描写ってのは、いわゆる「お姫さま」型の女性キャラクターがついやらかしてしまうコメディの王道パターンなんですけど、皆本が今回こんなお姫さま的な行動をしてしまったことで、「『絶対可憐チルドレン』のヒロインは皆本である」という世間における定説がより強固なものになったことは疑いようがありません。

 ただ、澪の箸の持ち方は、皆本ならずともつい「教育したい欲」をかき立てるに十分であるのも確か。箸の持ち方が間違っているところや漢字を知らないところ、マトモな食生活というものを知らないところなどの描写は、全て彼女がいわゆる「教育」や「しつけ」というものをほとんど受けていないことを意味していますが、そんな彼女だからこそ三人の子供を立派に育てている皆本がついつい世話を焼きたくなってしまったのでしょう。
 ムッツリスケベで有名な皆本ですら、彼女の教育させたいフェロモンに負けてついつい世話を焼いてしまい、また澪もそれに対してツンツンしながらもついつい世話を受けてしまう。こういうのも専門用語で言うところの「誘い受け」って言うんでしょうか。

 また、ハシラの賢木の紹介文で「果たして、再来週まで生きていられるのか!?」とありましたが、再来週はサンデーがお休みなので、残念ながら賢木の生死は我々には観察できないと思われます。がんばれ担当さん。というか、まずは掲載位置の方を何とかして下さい担当さん。それとも「からくりサーカス」が終わったら、サンデーの巻末指定席の座は「絶チル」が頂くぜ! ということを暗にアピールしているのでしょうか担当さん。
 椎名先生も疲労で死なないように気を付けて下さい。なんか最近マジで心配になってきたよ!

■改めて言います。何度でも言います。井上和郎先生は最高の変態漫画家です。(サンデー20号感想)

あいこら

 この世界には、ただ二種類の人間しか存在しない!
 「3-Dフェチメガネ」をサンデー20号から切り取った人間と、切り取らなかった人間だ!

 切り取った人間とそうでない人間の間に存在しているのは、専門用語で「キャズム」と呼ばれるものであると考えられます。フェチに対して先進的な(=メガネを切り取った)イノベーターと、フェチに対して保守的な(=メガネを切り取らなかった)マジョリティを隔てる大きな溝、それがキャズムなのです。
 イノベーターとマジョリティの間にあるフェチのキャズムを超え、大衆にフェチに対する理解と賛同を得られるようになること。それこそが、フェティシストの美学を貫く潔さと美しさをあまねく世界に知らしめるために生み出された「あいこら」の使命であり、また「あいこら」を喜んで読んでいるような我々イノベーターの使命でもあるのです。今週号の付録は、イノベーターに「フェチのキャズム」が存在することを認識させる目的があったのです。
 とりあえず、本当に浮き出て見えるので未体験の人は一度試してみるが良いと思った(切り取りました)。

 あと、今回の内容に関してはもはや突っ込むだけ野暮なので深くは触れませんが、とりあえずこれだけは言いたいです。
 「形は最高かもしれないけど、ちゃんと乳首も確認したのかい?」なんて台詞をサラリと言ってのける龍之介、弓雁ちゃんの乳首を見たいがためだけに「服が透けて見えるメガネ」を本当に作ってしまう辰巳与一郎、そしてハチベエがそのメガネをかけているにも関わらず、つばめ先生の靴だけはキチンと透けさせないで描いた井上和郎先生は、みんな絶対におかしいと思います(頭が)。

 井上和郎先生は最高の変態漫画家です。

妖逆門

 個人的にサンデー連載版にも登場を待望していた、如何にも性格が破綻してそうな外見の少女キャラ・きみどりがついに登場(参照:アニメ版のキャラ紹介ページ)。まだ3コマ程度しか登場していない彼女ですが、たったそれだけでも、彼女の妖怪に対する知識や愛情の深さは映画版「風の谷のナウシカ」におけるナウシカの王蟲に対するソレに匹敵することはほぼ確実。彼女の正体が何者であるかは判りませんけど、とりあえず相当の撃符妖怪フェチであることは間違いありません。また、おずおずとした喋り方や、極端な人見知り傾向からして、性格破綻の面でも期待が持てます。少なくとも、亜紀とは対極に位置するタイプのキャラみたいですね。
 先週の亜紀の縞パンに続いて、いよいよソッチ方面にも力を入れてきた「妖逆門」の今後に期待です。期待の仕方が間違っていることは承知しているので問題ありません。

 あと、亜紀におだてられていいように働かされる武蜘蛛が、まるで女性に好かれようと必死で頑張ってるブサメン男子みたいでかわいそうだと思った(まちがい)。

焼きたて!ジャぱん

 ローアングルの構図でダッチワイフを見上げる描画が出てくるマンガが読めるのは週刊少年サンデーだけ!

 しかしこのマンガ、対雪乃戦でパネルの勝ち負けを逆転させ、雪乃が空気人形の中に封じ込められる展開を許してしまった辺りから、もはや通常のマンガの作劇手法では説明不可能なくらいに無茶なレベルの領域に突入してしまっており、「ジャぱん」を読むためにはまずその状況そのものを楽しめるようになることが大切なのではないか、と思えるようになってきました。
 前々から、橋口たかし先生は我々読者の与り知らない何か別のモノと戦っているのではないか? と感じていたのですが、もしかしたら先生は今、漫画を統べる秩序そのものに戦いを挑んでいるのかも知れません。

結界師

 良守の結界の力で、影宮君の服を切り裂く前に火黒があえなく消滅。影宮君の性別は結局判らず終いのままでした。
 無念! これほどまでに戦力差があろうとは!(まちがい)

 影宮は良守が発動した力を「絶界」と表現していましたが、でもこれはちょっと絶界じゃないような気がします。破壊するための力ではなく、守るための力みたいな感じ。良守が求めているのは「大切な人をこれ以上傷つけないため、烏森を封印する」力なのですが、今回良守が見せた力はそのための力となるものなのでしょうか。と、一応まともな事も書いてみる。

ハルノクニ

 作者が想定したであろう、今週のストーリーでのポイントは二つ。
 まずは、最初の敵となる警察のトップである警視総監のキャラクター(の雑魚っぷり)を読者に印象づけること。そして、首相の秘書である麗が、如何に完璧なるメガネ秘書であるかを読者に印象づけること。この二点であることは、もはや疑いようがありません。
 特に麗さんはヤバそうですね。超ヤバい。国家のためなら人殺すくらいのことは普通にやる冷徹なイメージがあります。こんな女性に迫られたら、未だにハルの事が忘れられない初心なギリ君なんかイチコロですよ!

 現在サンデーでは、年上のお姉さんキャラが主人公を巡って跋扈する、読むと年上に強くなるマンガ「ハヤテのごとく」が大人気ですが、「絶チル」の朧といい「グランドライナー」のハミルさん(豹変前モード)といい「ハルノクニ」の彼女といい、今サンデーは年上のお姉さんブームを拡張する形で空前の秘書ブームを巻き起こそうとしているのかも知れません。というか起こして下さい。

2006/04/17

■Writebackに関するお知らせ

 先日この更新情報ページを移転しましたが、それ以降「Writebackが書き込めない」という苦情を頂いています。調べてみたところ、スパム投稿対策の設定が原因の模様です。
 設定を見直しましたので、もし以前コメントを書き込もうとしたら「There was a problem posting your writeback」と表示されて書き込みを拒否された方は、申し訳ありませんが再度投稿を試して下さるようお願いします。

 もし何かありましたら、メールで連絡をお願いします。

Posted at 21:17 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2006/04/15

■サンデー19号絶対可憐チルドレン感想

絶対可憐チルドレン

 澪の能力って、要するにカプコンの対戦格闘ゲーム「ヴァンパイア」のアナカリスが使う、腕だけを空間から出現させて敵を掴んで振り回したり地面に叩き付けたりしてギタギタにする必殺技のアレみたいなのという解釈でいいの?(挨拶)

 初めて澪を見た時、「この娘って、昔サンデーGXに掲載されたパンドラ』の最初の予告に書かれていた、まだロリっ娘だった初期バージョンのパンドラに似ている気がする! 私の記憶が確かなら!」と思いついたので確認してみたところ、なんかそんなに似てないというか、むしろ似ても似つかない感じだったので、自分の記憶力に絶望しました。

 『パンドラ』の頃の椎名氏は、当時この少女デザイン版のパンドラを没にした理由を「なんだかそんなアホらしい設定のヒロインに一生懸命髪型だのコスチュームだのをデザインする行為自体がサイテーに恥ずかしい行為のように思えてきて」と説明していましたが、結局そのわずか2年後には美少女キャラを何人も登場させる恥ずかしい行為を延々と自らに課すマンガを描くようになり、更に今週に至っては絶対領域を装備した少女が登場わずか4コマ目でパンツを見せながら皆本の頭をヒールで踏みつけるという、もはや「プレイ」としか表現できないようなマーベラスなストーリーを普通に展開させるようになろうとは、『パンドラ』第一話を描いていた頃の椎名氏には思いも寄らなかったでしょう。人間、何がどうなるものか判ったモノじゃないですよね。

 あと今週気になったのが、仲間から「あんたがボスじゃダメなのかい?」と尋ねられた時の兵部の悲しそうな微笑みです。「自分はそう長い将来まで生きてはいられない」とでも言いたげな、はかなさ具合を臭わせるこの演出。気になります。
 エプロン姿で洗濯して家庭的なところを見せつけたり、幼女にヒールで踏みつけられたり、全身を拘束されて縛られてる姿を曝したりしてモリモリ萌え人気を高めつつある皆本に対して、「けなげ・はかなげ・いたいけ」を強調する路線で対抗しようというつもりなのか少佐。

■このまま定価を250円にするつもりなのかサンデー19号感想

妖逆門

わざわざこんな世界まで作って、人間の子供を集めて競わせるなんて…
 そんなことして妖怪側に何の得があるって言うの?

 そりゃもう、タカラトミーがカードを宣伝するために決まってるじゃん! 君たちがカードにつぎ込んだお金は、そのままバーチャルタカラトミー社員あたしリカちゃん22歳の給料に変換されるのだ! っていうか、リカちゃんもそのうち「妖逆門」の妖(あやかし)としてカード化されるに違いないね! リカちゃんは人形だから木属性! 打撃にはめっぽう強いが火に弱い! 火だ! 火属性の術符で対抗だ! 逃げる奴は妖だ! 逃げない奴はよく訓練されたリカちゃんだ! ホント、カードゲーム業界は地獄だぜ! フゥハハハーハァー! とか笑いながら、メタな視点でマンガを読んでいい気になってる自称マンガマニアな皆さんが、亜紀ちゃんが縞パンを見せたコマで思わずグッと心を掴まれてしまう姿が手に取るように見える様でした。

 ゲーム版の「妖逆門」は、リアルタイムアクション対戦型カードゲームという新しいシステムが面白そうです(フォロー)。

結界師

 例え実力では敵わぬ相手であろうとも、限の誇りのために決死の覚悟で火黒と戦う意志を揺るがさない良守に心を動かされ、良守を守るために自分も火黒との戦いの場に身を投じる影宮君が格好いい回でした。

 ところで、火黒の武器は日本刀のような刃なのですが、少年マンガの世界で日本刀と言えば、その主な目的は人を斬ることではなく、人が着ている服を斬ることであるのは、「ラブひな」とかそういうマンガが大好きな皆さんであれば、十分認識できていることと思います。もし「シグルイ」が少年マンガだったら、虎眼流の他流試合心得である「斃すことまかりならぬ。伊達にして帰すべし」の意味は、対戦相手の服を切り刻んでしまってキャー源之助のエッチ! みたいなアレに変わってしまうくらい、その法則は強いのです。
 そして影宮君と言えば、そのツンデレっぽい言動や挙動故に、かねてから世間で「実は女の子ではないか」という疑惑が囁かれています。彼の後ろにはツンデレ対象キャラである良守、そして彼の前には日本刀を持った火黒。私が次回の「結界師」に何を期待しているのか、もうお分かりですね。日本刀はキャラの服を斬るための武器! 影宮君の着ている服が剥がされるのはもはや必至の有様! 次回、いよいよ影宮君の本当の性別が明らかに! キャー火黒のエッチ!

 とか妄想したんですが、考えてみたら火黒って限を倒す時に、躊躇無く服を斬らずに身体だけバッサリ斬ってたんですよね。神鳴流の法則は「結界師」には通用しない様です。「結界師」は真面目なマンガだなあと思いました(感想?)。

ハルノクニ

 『現内閣総理大臣、榊秀樹。
  訴えるべき「法律」が敵なんだ

 この台詞を読んだ直後、思わず『現在の日本には「三権分立」というものがあって、行政と司法は別であるという建前が!』とかツッコミを入れたくなる衝動に駆られましたが、そもそも総理大臣を「民主主義が生み出した怪物」と紹介するくらいのマンガなので、この作品の「本当の敵」は現在の日本の民主主義というシステムそのものであると思った方が良いのではないかと思いました。スケールでかいなあ。

 とは言え、その日本が極秘に開発していたのがよりによって目からビームを撃つ未来の世界のネコ型ロボットであるところは流石というか、このマンガの日本のエラい人は『世界における日本の立ち位置』というものをよく判っているなあと感心させられます。こんな萌える兵器を実際に開発してしまうのは、世界広しと言えども日本だけ! 闇から忍び寄る萌える兵器で世界に君臨することを目指す日本! もしこんな萌える兵器の存在が公に知られたりしたら、「カワイイは正義」という概念で世界に君臨する野望を抱く榊内閣の支持率は急上昇間違いなし! このマンガの内閣が間違っているところは、その情報を自ら公開しようとしないところだけですよ! 国家の萌える秘密を暴いて市民に知らしめるため、がんばれギリ君と愉快な仲間たち!

 感想の着地点を間違えた気がします。

あいこら

 「正直な男の人が好き!」とは理想の男性像としてよく女性の口から言われる台詞ではありますが、「あいこら」はそういう女性にこそ読んで欲しいマンガだと思います。
 これを読んでもまだそんな台詞を言えるようなら、キミはホンモノ! さっさとフェティシストの素敵な彼氏を見つけ、どんどん幸せになって頂きたい! 一緒にフェチに優しい世の中を作ろう!(プロポーズ)

聖結晶アルバトロス

 なんか掲載位置が、いつの間にかちょっと前の「絶チル」みたいなところになってるのが気になります。
 「アルバトロス」って、やっぱり典型的な「コミックスは売れるけど読者アンケートが集まらない」系のマンガなのかなあと思いました。

 新人作家の初単行本ということもあり、コミックス1巻は入手が極めて困難になるのは必至の有様なので、「アルバトロス」が大好きな皆さんはぜひコミックスの入手に失敗し、「アルバトロスが売ってねえ!」と声を挙げることで、世間的に如何にこのマンガが盛り上がっているかを出版社に知らしめて頂きたいと思いました。キミの犠牲がこの作品の未来を創る!(イヤだなあ)

からくりサーカス

 ついに鳴海としろがねの戦いに終止符が。万難を排してついに抱擁するに至った血まみれの二人の姿と、そのバックで「人類最後の希望」となった勝を乗せたロケットが空に昇っていくカットは、最高に格好良かったです。そりゃもう、年寄りの入れ歯にかけて!(ハーレクイン風に)
 次回からは、いよいよ世界最高のダメ人間であるフェイスレスが勝と相対することに。追いつめられたダメ人間が何をするのか、今から楽しみで仕方ありません。

2006/04/12

■王をも殴れる男になりたかったサンデー18号感想(今更版)

MAJOR

 「MAJOR」でこれまでの吾郎の生き様とは相反するような『スモールベースボール』の概念を持ってきたのは、WBCで「スモールベースボール」を掲げた日本チームが優勝したからじゃね? ハッハー! とか笑いながら、メタな視点でマンガを読んでいい気になってる自称マンガマニアな皆さんが、最後の「おにいちゃん…!!」のコマで思わずグッと心を捕まれてしまう姿が手に取るように見える様でした。
 勿論私も掴まれました。

犬夜叉

 『桔梗の側に控えた琥珀の持つ四魂のかけらが、恐ろしいほど清浄な光を発している事に――

 桔梗が琥珀を連れ回しているのは、てっきり桔梗が琥珀のショタっ気にやられてメロメロになっているからだとばっかり思っていたのですが、本当は琥珀を連れ回すことで彼の持つ四魂のかけらを浄化する目的があったなんて!
 これまでの彼女の行動は、美少年を連れ回す趣味と、四魂の玉を浄化して奈落を倒す実益を兼ね備えていたって訳だったのですね! さすが桔梗さまは違う!(←違う)

ハルノクニ

 語尾に「にょ」を付けるネコミミ宇宙少女が目からビームを出してオタク界隈にセンセーショナルを巻き起こしてから幾星霜、ついにメジャー誌であるサンデーでもネコが目からビームを出す時代に。
 自分が「最終兵器彼女」を初めて読んだ時は、この世にあまねく制服を着た女子高生は全て制服の下からミサイルを撃てるようになるべきだと主張したい気分に駆られたものですが、それと同様に今私は猛烈に「この世にあまねくネコは全て目からレーザーを撃てるようになるべきだ」と主張したくてたまりません。
 生きたネコは目からレーザーを撃てないからダメだ! これからのネコはすべからくロボであるべき! ネコロボさいこう! 超さいこう!

武心

 ネットに書かれた「武心」の感想で『万乗パンツが出て来ないよ!』みたいなコメントを読むたびに、サンデーにおける久米田先生の影響力はこれほどまでに大きいモノなのかと実感させられます。

 しかし今回出てきた小金丸君は、主人公の流星君にヤり込められて身も心もメロメロにさせられるに相応しいキャラであり、ここに来てついに往年の「DAN DOH!!」における最大の見所であった「最初は主人公にヒドいことをしているキャラが、ボロボロになりながらもひたむきな主人公に心を打たれ、改心して身も心にメロメロになっていく」シチュエーションが拝めるのではないかと期待させてくれます。
 流星君には、ぜひとも万乗作品の魅力はパンツだけではないことを、武を持って知らしめて頂きたい。

絶対可憐チルドレン

 結局、男の子も親友の薫もいいように手玉に取れる葵と紫穂が最強という結論?(まちがい)
 でも葵は紫穂に弱点(耳)を握られていて歯が立たないから、「絶チル」界最強は紫穂で決定?(こっちはまちがってない気がする)

 今回出てきた葵の能力は、「空間をねじ曲げる」+「そこに対象物を放り投げる」という、このマンガにおけるテレポーテーション能力のバリエーションの一つですね。拳銃の弾道をねじ曲げるわ、光をも歪めて視覚に干渉するわと、なんか使う側のアイデア次第でものすごく応用が利く能力だなと思いました。頭が良い葵なら、これらを使って更に様々なことができそうな感じ。ますます彼女の将来が楽しみです。でも弱点は耳
 あと、小学生男子に「負けませんよ!」とか言われて「」とライバル意識をかき立てられた皆本は、相変わらずロリコンムッツリスケベ呼ばわりされるに相応しい存在だと思ったので一安心。それでこそ僕らの皆本です。

D-LIVE!!

 ついに最終回ながらも、斑鳩はいつまでも斑鳩のままだったという感じの終わり方で清々しいです。これからこのマンガがサンデーに載らなくなるかと思うと、ちょっと寂しいですねえ。
 あとは最終回にも関わらず春日さんが全く報われておらず、こっちもこっちで清々しいなあと思いました。皆川先生の次回作は彼女を主役にして下さい。

2006/04/07

■更新日記ページ移動のお知らせ

 トンガからアメリカに移住!(挨拶)

 前に予告していたサイト移転ですが、とりあえず新サーバとドメインを確保しましたので報告します。
 新しいサイトのURLは、http://c-www.net/になります(が、正式移転はまだ当分先)。

 まだコンテンツの移転準備は全然できていないのですが、まずはこの更新情報ページを新サーバに移転しました。このページのURLはhttp://whatsnew.c-www.net/です。
 リダイレクト設定をしてあるので、従来のアドレス (http//fukaz55.main.jp/whatsnew/, http://cwww.pos.to/whatsnew/) でもアクセスは可能ですが、リンクして下さっている方は、気が向いた時に変更をよろしくお願いします。

 しかし我ながらC-WWWって過去のコンテンツ多過ぎ。さすが伊達に10年もサイト開いてないよね!(変な自賛)
 おかげで、まだインデックスページすら正式公開できない状態です。移転が終わるのは何時だ。

※お知らせ:
 絶チル感想掲示板のサイト移動作業を、明日(4/8)の午後1時から行う予定です。
 作業中の書き込みは移転先の方に反映されない可能性がありますので、この間の書き込みはご遠慮願います。

Posted at 20:37 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

2006/04/02

■メモ:少年マンガ誌の現在

 毎日新聞社発行の「まんたんブロード」に掲載された、更級修一郎氏インタビューによるマガジン・サンデー・チャンピオン各誌の編集長インタビュー記事が、現在ネットで公開されています(更級修一郎氏のブログのエントリより)。

特集:少年マンガの現在 上
特集:少年マンガの現在 中

 今も梶原一騎的ダイナミズムを志向するマガジン、今もあだち&高橋作品の強い影響下にあるサンデー。
 共通するのは、80年代までに形成されたスタンスを踏襲し続けていること。

特集:少年マンガの現在 下

 そして識者の座談会では、子供向けの娯楽に徹するスタイルを90年代後半から洗練させたジャンプは強い、という話題に。
 出席者達がみんなジャンプの話題になると何となく饒舌になるのは、やっぱそれだけ今のジャンプには識者を語らせたくなるモノがあるからなのかなあと思った。

Posted at 19:44 in マンガ::いろいろ | WriteBacks (2) |

2006/04/01

■サンデー17号感想列挙版

結界師

 身体からオーラのような結界を発する技は、かつて正守が使っていたものと同じタイプのものだと思われます。
 空間を自分の意のままにする能力が「結界術」の本来の姿であるとすれば、良守もいよいよ結界師としての本領に目覚めつつあるのかも知れません。

妖逆門

 今のところは人は全然死なないしライバルプレイヤー達もみんな基本的にはイイ奴ばっかりという、「カイジ」的な臭さが全くない爽やかなマンガになっていますが、この雰囲気をぶち壊す性格破綻キャラがそろそろ登場してこないかなー? と期待している私は、多分このマンガの読者層の想定外にいるのではないかと思った。

ハルノクニ

 鉄山靠を黙々と警官に当ててなぎ倒しつつ進撃するコーさんが熱すぎます。八極拳を使えるだなんて何者ですかこの人。史上最強の弟子ですか。「拳児」の登場人物ですか。「ネギま」の格闘大会の参加メンバーですか。中国拳法を会得している彼の背後には、実は中国華僑のシンジケーションとかが存在するとかそういう裏設定があったりするのですか。謎が謎を呼びます(まちがい)。

聖結晶アルバトロス

 このマンガの作者はホントに「ヒロインの裸」を使うタイミングをわきまえてますね! と思いました。
 あとピジョンがわざわざ「次会った時は、もっとひどい目にあわせてあげる」と言ったということは、これはつまり「次回登場時には王女緊縛プレイ以上の何かを期待してネ!」という作者のメッセージであると解釈して良いということなのでしょうか。やっぱりこのマンガの作者はホントにわきまえていると思います。

あいこら

 先週はなんかハチベエが桜子に会いたくてたまらない恋する一途な男子みたいな感じだったので、思わず「あんなさわやかに輝く男じゃないはずなのにー!! お前は腐っちまったー!!」と薫みたいに叫びたくなったのですが、今週できっちりバランスを取って来ましたね。流石です。
 しかしこのマンガ、早くも「連載の中でやることがない」状態に陥りつつあるんじゃないかと心配になって来ます。

絶対可憐チルドレン

 ハシラの「次号最終回!?」を真に受ける人をネットでも何度か見かけ、私もビックリしました。掲載位置がずっと微妙なので、『もしかしたら』と心配している人がそれだけいるということなんでしょう。「絶チル」はみんなに愛されてるなあ。
 担当編集者におかれましては、このファンの漠然とした不安感を解消できるよう、掲載位置などの面での更なる改善をお願いしたい所存です。サンデー17号の発売日がエイプリルフールだったら良かったのにネ!(せいいっぱいのフォロー)

からくりサーカス

 「誰だ!? 誰がオレを守っている!?

 かつて勝はナルミに背中を守られたおかげで生き残ったことがありましたが、勝が鳴海の背中を守った今回の展開は、その時のことを思い返すと尚更グッと来てしまいます。勝の人生の目標だった鳴海から「頼もしいぜ」と思われる。勝のこれまでの努力が報われたシーンと言えるでしょう。今まで「からくりサーカス」を読んできた甲斐がありましたよ。

■サンデー17号絶チル感想

 『そんなことより手、つなぎたかったって顔ね。さわらなくてもわかるわ

 すみませんすみません私いままで紫穂のダークサイドな面を意識しすぎていて、彼女が彼氏に見せる笑顔や何かは全て何らかのがあるものと思いこんでいましたが、今週の「絶対可憐チルドレン」を読んだらそういう邪な考えは今回ばかりは捨てた方が良いと思えるようになりました。彼女メチャクチャ可愛いじゃないですか! いい娘じゃないですか!

 「転校前はどこにいたの?」と彼に聞かれて動揺して転んでしまうところ、彼氏から手を差し伸べられてつい躊躇してしまうところ、そして彼に自分に対する警戒心がなく、むしろ紫穂がサイコメトリーであることをカッコイイと捉えているのが判って安心するところ。紫穂はその能力故に、『自分は他人から拒絶されるものである』と最初から諦めていることが「蜘蛛の糸」の絵本を読んでいた五歳の頃の姿を出すことによって改めて提示しているのですけど、だからこそその辺まったく関係なしで素直に自分に手を差し伸べてくれた省吾君に対して「『そんなことより手、つなぎたかったって顔ね。さわらなくてもわかるわ』」と素直に微笑むことができたのでしょう。カワイイですよねー。

 そして更に言えば、デリンジャーを小指立てながら撃つ仕草が超カワイイです! 例え彼氏の前だろうが、銃を出して撃つまでの間に全く躊躇がないのもステキ! 自分の幸せを脅かす奴に対して全く容赦がない! そしてそれでも小指を立てるオシャレ心は忘れない! それでこそ紫穂! そこにシビれる憧れる!
 すみませんすみません! 紫穂を必要以上に暗黒キャラだと思いこんでいてすみません! 二次元世界の幼女に謝りたくなったのは、これが生まれて初めてです!

 それに対して葵の方は、追っ手をやり過ごすために彼氏の眼鏡をテレポートさせて「本当の自分の能力」を知られないようにしていたところが興味深いなと思いました。両者の他人に対する付き合い方の違いが垣間見えたというか。
 あと、5歳の時の怯える葵の姿がやたらと可愛かったんですけど、そういや彼女には現在5歳になるさんがいるんですよね。葵の弟だから、きっと顔もソックリに違いありません。なんかこれ超ヤバくね? ちるどれん5ちゃいに萌えるならまだしも、5ちゃいの少年に萌えちゃうのは超ヤバくね?(なんだこの感想)