2006/10/28

■ビッグマグナムでどうやってモモンガを捕獲するつもりなのか聞きたいサンデー47号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サンデー47号絶チル感想です。

 今回は、この「逃亡者」というエピソードの終着点が、「超能力で人間に危害を加える可能性がある」という理屈で桃太郎を排除しようとする皆本を薫はどう思うのか、またその皆本も「エスパー殺し」の為の銃を本当に桃太郎に向けて本当に撃つことができるのか、という点にあるのを明確にするための、繋ぎにあたる話だったかなという印象です。次回は更にその辺に踏み込んだ話になりそう。
 薫達にとって、「危険なエスパーである」ことを理由に皆本が桃太郎に銃を向ける姿を見ることは、同様の理由で同じエスパーである自分たちにも銃が向けられる可能性があることを知ってしまうことになります。皆本が「この先は君たちには見せたくないんだ」と言っているのは、そういう未来が来ることを予知で知らされているからというのもあるのではないかと思いました。
 でも、完成原稿に提示されてる次回の絵を見る限り、結局薫もそういう現実に気付いてしまうのではないかという気がしますが。

 以下、その他留意するべき点。

  • 例の薫が着替えを見られてイヤーンなシーンですが、そのシーンにおける葵の視線の先が(間の悪いところに闖入しちゃった皆本ではなく)薫のおっぱいの方に向けられているのが気になります。しかもちょっと頬染めてるし。薫の肉体が気になって仕方がない葵。萌え
  • 一方の紫穂は、「あんた自分から見せたりするじゃない!?」とか言いながらも、薫の女としての精神的な成長を見透かしている様子。紫穂は(頭が)年増だなあ。
  • マンションからサイキックで吹き飛ばされても、後のページでは無傷で復帰する皆本と明。ここだけギャグマンガだ。
  • 明が皆本に「かばう」コマンドを! 好感度が!(まちがい)
  • 10/30補足:明が真っ先にリタイアしたのは、彼は小動物を操る能力を持っていて桃太郎を簡単に制圧できちゃうので、そういうストーリー展開になる可能性を潰す必要があったからだということに、後になって気付きました。フラグ立てたかったから、という理由だけじゃなかったんだ!(だけ?)
  • 確かに、今回は絵柄に対してそれほど「変わった」という印象は持ちませんでした。
    あと、パンツの露出もそれほど気になりませんでした。この程度なら全然オッケーですよ先生!
  • この私のビッグマグナムでェェェー!!
     皆本は、ビッグマグナム(暗喩)においても、マッスル大鎌如きに遅れを取るとは思えません。
     っていうか、皆本は熱線銃がなくたって素でエスパーを色気で殺しますからね! 皆本のマグを見たらぶったまげること間違いなし! マッスルも刮目して見よ!(脱ぐの?)
  • 10/30補足:あと、桃太郎の誘導弾の弾道を見て、個人的に「ダライアス外伝」のネオンライトイリュージョンやグレートシングが発射する誘導レーザー弾を思い出しました(古い)。「ギリギリまで引きつけてかわす」葵の台詞が、ゲームにおける誘導弾の回避テクニックと一緒なのが熱いです。どうでもいいですね

■「結界師」アニメ第3話録画失敗記念・サンデー47号感想

結界師

 「結界師」で検索してこのサイトにたどり着いた皆さん、こんにちは!
 結界師で好きなノーマルカップリングは、正守×夜未です!(唐突)

 今回のマンガの方は、「黒兜に食べられる→再生→黒兜に食べられる」を何度も繰り返す、髪の妖怪の体当たり演技に心を打たれました。
 あと、黒兜そのものも妖怪としてカッコイイです。でっかい怪獣が建物の中から登場して破壊しながら大暴れするシチュエーションが大好きなんですよ私。やっぱ妖怪モノは、妖怪が格好良くないとね!

 しかし今週のサンデーは、応募者全員サービスの良守フィギィアのアレっぷりに全てを持って行かれた感があるので、本編が霞んでしまったのが残念です。耐えろ良守。

ダレン・シャン

 クレスプリーのダメ親父っぷりがどんどん愛らしくなってきました。友達からの無理なお願いをどうしようかという子供っぽい理由で悩んでるダレンよりも、そんな子供とどうやって関係を築いていいのか判らなくて悩むクレスプリーに感情移入してしまうなんて、身も心もすっかりオヤジだなあハハハ(笑えない)。
 そして環境戦士RVがヤバいです。彼からはホンモノの香りがしますよ! 「サイガアンテロープのためなら死ねる!」とか日常的に言ってそうでヤバいです! 動物たちを救うためなら人類をも絶滅させる勢いで戦うに違いない環境戦士の襲撃に対し、フリークス達が如何に立ち向かうか楽しみですネ!(だんだん方向性を間違えてきた)

助けて! フラワーマン

 リーゼント+グラサンという前時代的なヤンキーファッションの主人公が花屋をやってるギャップが作品世界の根幹を成しているこのマンガですが、個人的にはむしろ花屋のお姉さんの方が明らかに花屋でないような気がしてなりません。
 というか、何故彼女は、花屋に似つかわしくないあんな派手な恰好をしているのでしょうか。きっとここにも主人公と同様、何かもの凄い秘密があるに違いない! と思っているのですがどうか。思い込みすぎ?(そんな気がする)

MAJOR

 「『MAJOR』とは、吾郎が単身アメリカに乗り込んで見事父の敵を討つまでの過程を描いた、大河野球ドラマである!」と信じていた私の認識が、ついに粉々に砕け散ってしまいました。美しい物語に対して素直に感動できない自分がここにいます。べ、別にギブスンに対する桃子さんの態度に感動したって訳じゃないんだからね!

ハヤテのごとく!

 ボク達は、そんな若作りなマリアさんが大好きです。

あいこら

 今週のサンデーの感想を書いてるサイトを覗くと、ことごとく「こんなラブにひなってるマンガなんか『あいこら』じゃねえ! ラブはいらねえ! フェチを見せろ!」みたいな反応になってるのが面白かったです。ホント、みんなフェチが好きなのな!
 あと今回は、盃二が悩めるハチベエに対するアドバイスする友達役という、まるで常識人みたいなポジションに立っていたのも面白かったです。このマンガに出てくる男性キャラは、基本的に変態ばっかりだからなあ。

GOLDEN AGE

 蓮葉と浦田の間にフラグが!

 っていうか、もうこのマンガ、少年同士がフラグを立て合うマンガにしか読めません!
 たすけて!

ハルノクニ

 死ね! 死ね! 死ね死ね死ね死ね死んじまえ! 日本人は邪魔っけだ! 黄色い日本ぶっつぶせ! という、「死ね死ね団のテーマ」並に日本人を殺していきたい意気に溢れた榊総理の演説が素晴らしかったです。
 ここまで国民を弾圧する思想を持った指導者がサンデーに出てきたのは、「神聖モテモテ王国」のファーザー以来なのではないかと思います。自分がモテる為に他の男を皆殺しにするのも、自分が理想とする美しい国作りに邪魔な人間を皆殺しにするのも、客観的に見ればやってることにあんまり大差はないですよねー。

 頬を紅潮させた麗秘書官は萌え対象だと思いました(感想)。

武心

 「新章ロイヤルガード編」ってアンタそれ「一番湯のカナタ」!(ファンサイト要素)

 イングラム王女が出た時、かつて「ダンドー」を読んでいた人はまかり間違いなく「ラミアたんキター!(AA略)」と叫び声を上げたに違いないです。やっと「武心」にも、レザースーツでスライディングをかましてくれそうなキャラが! そうでなければ万乗先生のマンガじゃないよね!

2006/10/26

■朧さんの存在意義について考える(サンデー46号絶チル感想)

 椎名先生は「ナウシカは肌色のタイツを履いてるよ派」であることが判明!(挨拶)
 今更ですが、先週のサンデー46号の感想です。

 今回は、頭が大きくなって等身は下がったけどおっぱいの大きさはデフォルメされなかった朧さんが私服で登場。マメに掃除してる皆本を嫁に欲しがるような言動をする辺り(←深読み)は思わずグッと来る訳ですが、しかしそんな彼女からは、連載開始時における「年齢不詳」「片眼を前髪で隠し、何か秘密がありそうと思わせる演出」がなされていた当時の姿からは随分遠いキャラになってしまった感があるのもまた事実です。

 コミックス1巻の段階では「普通の人々」と通じているようなところを臭わせる描写もあったりしてミステリアスな雰囲気を漂わせていた彼女でしたが、連載内におけるバベルの『敵』が「普通の人々」から「パンドラ」にシフトすることで序盤の彼女の行動がストーリー的にあまり意味を持たなくなったり、不二子管理官の登場で「皆本よりも年齢や階級が上のムチムチボディな女性」という立場を奪われてしまったりと、徐々にキャラクターとしての立ち位置がおぼろ気になって来てしまっているのは間違いないと思われます。朧だけに(余計)。
 すっかり薫のセクハラ対象キャラとなっちゃった今回のエピソードの彼女を見ていると、何というかこう、朧さんって「一番湯のカナタ」におけるユウリみたいなキャラになりつつあるんじゃないか、という気がしてなりません。

 せめて『皆本が朧に憧れている』という没バージョンの設定が残っていたら、まだ「ハヤテのごとく!」におけるマリアさんみたいなポジションになれたのかも知れませんが、それはもはや存在し得ない選択肢です。とりあえず、マセた子供やおかしな上司に悩まされながらも、皆本にアドバイスをすることができる大人の女性の立場を獲得できるようにがんばって下さい。秘書萌え属性を持つやっかいな読者にとって、朧さんは「ハルノクニ」の麗第一秘書官と並ぶ萌えキャラですからね!

 あとちょっと気になったのですが、朧に触れられた桃太郎が過去の実験動物時代の虐待を思い出してしまったのは、朧がノーマルな人物だからなのか、それとも触れたのが朧だからなのか、どっちなのでしょうか。

その他留意するべき点:

  • 予知シーンにおける10年後の皆本が全く老けておらず、30歳に見えない件について。
    皆本は永遠の美青年だなあ
  • 紫穂が食後に食器を片づけている描写が出てくるが、彼女は皆本が食事作っている時も同じように片づけの手伝いをしているとは到底思えない。食べ残しが全くないところも、ジャンクフード大好きな偏食児童である紫穂としてはありえない。朧の前では「いい子」になる紫穂。萌え
  • 完成原稿速報において、このエピソードの先行きが重くなることを示唆。あまりに悲惨な内容のため妹にダメ出しされたという、あの「ポケットナイト」の没エピソードみたいな話をやらかすつもりなのか
  • ちくわー

2006/10/25

■スーパーヒロインコラボポスターないしょ話

 一昨日、小学館から自宅に「スーパーヒロインコラボポスター」が届きました。

 小学館の懸賞に当たったのは、去年コミックスを購入した時にネットから応募したアンケートで図書カードが当たった時以来ですよ。椎名高志先生の作品のグッズが当たったということを含め、たいへんに嬉しく思います。

 しかしポスターが届いたのと同じ日、絶チルの同人誌を作っている友人から、このコラボポスターに関するこんな話を教えてもらいました:

 『以前、ネットで「応募券を1枚しか貼らなかったのにポスターに当選した」という話を見たので、試しに自分も応募券を1枚だけ貼ったハガキを、締め切りを過ぎてから出してみた。
 そしたら、今日ポスターが届いていた』

 「厳選なる抽選の結果、この懸賞に御当選されました」じゃなかったんか少年サンデー!
 っていうか、実は応募総数が少なくて当選確率がかなり高かったりとか、そういうことはなかったんか少年サンデー!

 ポスターありがとうございました少年サンデー(フォロー)。


2006/10/20

■PANDRAはやはり変態の巣窟なのかも知れないと思ったサンデー45号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 先週マンガ系サイト繋がりの方々と飲んだ時に自分が口走ったらしい言葉:
 「『絶チル』を読む時は、もっとパンチラに敏感にならないとイカンですよ!

 先週号の感想です。

 まず突っ込まなければいけないのは掲載位置について。
 サンデー45号では、これがジャンプだったら降格間際だよね! みたいな位置(「ネコなび」を除くと後ろから3番目)に掲載されていました。更にこの号では、「絶チル」の前に掲載されていた「武心」「レンジマン」の各作品が、まるでこのまま連載が終わってしまうのではないかと思わんばかりの急展開をしていた上、「絶チル」までもがなんかこのマンガの核心的なシーンであるところの「皆本が薫を撃つバッドエンド」に触れる内容だったため、「もしかしたらこのマンガまでもうすぐ終わってしまうのでは?」という不安に駆られることに。

 絶チルのコミックスに特典が付くようになったり、作者が「掲載位置が低すぎる」と苦言を呈した途端に掲載位置が上昇したりと、ここのところ「絶チルは人気マンガ」みたいな錯覚を覚えることが続いていたために忘れていた、「『絶対可憐チルドレン』は少年マンガとしては異端な、いつ切られてもおかしくないタイプの作品である」という危機感を、おかげさまで久しぶりに思い出させて頂きました。
 思えば「MISTERジパング」の時代から椎名高志先生のマンガはサンデーの後ろの方に掲載されているのが当たり前だった訳であり、我々としてもゆめゆめ侮ることなく、常に危機感を持って「絶チル」を読まなければならないと思った次第です。

 椎名高志ファンサイトC-WWWへようこそ(基本)。

 あとは読者の間でも色々と物議を醸していた絵柄のカワイイ方向への変化でしたが、「魔法少女チルドレン」でついに絶頂に達してしまった感があります。一言で言えばやりすぎ。悪い夢のようです。特に葵の眼鏡の形がヤバいと思います。眼鏡の形が変わるとここまでキャラが変わってしまうのかと痛烈に実感。丸眼鏡だけは! 葵に丸眼鏡だけはご勘弁を!(トラウマ?)
 とりあえず先生の方から絵柄シフトに対する終息宣言は出たので、今後は絵柄も少しは落ち着くのはないのでしょうか。

 その他留意するべき点:

  • 兵部エロス。彼は常に裸で寝てるのか。
  • 不二子にキスされてる皆本の「むっ…やっ…!!」がエロス。セクハラし甲斐がある奴だと思った。
  • 初音がすっかりかわいい(頭が)キャラに。初登場時のクールビューティーっぷりは幻になってしまった模様。バベルに入って生活が楽になり、常に明に面倒見てもらえる立場になったので、脳が緩んでより動物的になったと解釈。平和なのは良いことです。
  • とっとこ桃太郎がネズミの死体だと思っていた時の紫穂の態度と、モモンガだと判った時の紫穂の態度が全然違うところに萌えた。この二面性こそが彼女の本質です。皆本への想いっぷりといい、紫穂は観察すれはするほど面白いキャラだ。
  • 前回の苦戦の原因となった「皆本はエスパーに武器を使わない」がちゃんと今回の話に繋がっているところは感心。ちゃんと大局的にストーリーを考えながら話を作っているんだなと思いました。

2006/10/19

■生存報告+今週のハヤテ

 こんにちは!
 好きな「ネギま」のカップリングは相坂×朝倉です!(挨拶)

 というかお久しぶりです。
 最近は公私ともに色々と忙しく、また週末も出かけることが多くなって来ている関係で、今後はこれまでのような形でのサンデー感想を書くのが極めて難しい状況です。
 ですので、とりあえずしばらくの間は、短い形の感想を不定期でちまちまアップするスタイルでやってみようかと思います。

ハヤテのごとく!

 いつもサンデーは駅の売店で買って電車の中で読んでいるのですが、昨日駅のホームで電車を待っている間にさっき買ったばかりのサンデーを読もうと思っていたところ、自分の前に並んでいた人もサンデーを開いていたことに気付きました。
 当然のことながら開いていたページが目に入ったんですけど、何故かそこにはファーザーの姿が。よりによってそこは「ハヤテのごとく」の最終ページだったのです。サンデー46号最大のサプライズが、読む前からいきなり台無しに! ひどい! マリアさんひどい!(責任転嫁)

 モテモテ王国と言えば、ナギが一方的にあらすじをしゃべりまくるシーンも「神聖モテモテ王国」リスペクトネタですね。遙か以前に終わったマンガであるにも関わらず今も十分ネタとしてのインパクトを失わない、「モテモテ王国」の偉大さ加減がよく判ります。
 なので、小学館は「モテモテ王国」のコミックス未収禄話と、増刊時代の読み切りマンガ(「極道さんといっしょ!」等)を一つにまとめた単行本を、可及的速やかに出版するべきです。小学館は「モテモテ王国」を出版するために存在している出版社であることを忘れるな!

 あと、ハヤテの描いた「花の魔法少女ブリトニー」は、今週から始まった花屋が舞台の短期連載マンガに対して間接的にケンカ売ってるなあと思いました。「花屋が舞台のマンガを今作るなら、基本はコレだ! コレを超えるマンガを作ってみろ!」みたいな勢いで。
 ハヤテ(=畑先生)は「ある程度上手な絵で、そつのない話ならそこそこ入賞する」と申しておりますが、そんなマンガを作るのが如何に難しいことなのかは、サンデー超増刊を読めばよく判って頂けると思います。つまりこれは、畑先生から新人作家に対する、ひねくれた形での叱咤激励なのです。さすが、漫画賞の受賞経歴がまったくないにも関わらずスターダムにのし上がった畑先生はやることが違う!

 連載100話到達おめでとうございます(フォロー)。

2006/10/18

■告知:ザ・グレート・展開予想ショー正式移転のお知らせ

 以前ここでお伝えした、椎名高志作品二次創作投稿新サイト「ザ・グレート展開予想ショーPlus」ですが、この度前「展開予想ショー」管理者の斑駒さんより「グレ展」の管理を正式に引き継いだ、との連絡がありました。

 今後は、「ザ・グレート展開予想ショーPlus」が正式な「グレ展」の後継サイトということになります。
 ご愛顧の程をよろしくお願いします。

Posted at 00:45 in 更新情報 | WriteBacks (0) |

■[絶対可憐チルドレン]絶チル備忘録

「サスケ部屋」のサスケさんが制作した、「絶対可憐チルドレン」の各種情報を記録するためのWiki。今後の発展に期待します。
これで、私が「絶チル元ネタWiki」を自前で立ち上げる必要性がなくなりましたね(笑)

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2006/10/09

■学校の先生の仕事は生徒にトラウマを与えることだと思います椎名先生(サンデー44号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

・機動戦士ゆんゆん

 今回はなんかガンダムネタが多かった感じ。「やらせはせん」とか「あれは憎しみの光」とか。電磁波義兄弟のデザインの元ネタはギレンとドズルだったのね。
 あとは、毒電波攻撃の効果音に「ゆんゆん」を使っていたのが印象的でした。電波系を表現するスラングとしてはすっかり定番の言葉になっているゆんゆん」ですが、メジャーな週刊少年マンガ誌でこれを大胆に使った例は珍しいのではないかと思います。

・皆本はお姫さま

 そして、そんなゆんゆん攻撃を食らってぐったりとし、薫に守られるように抱き抱えられた皆本は、まるでお姫さまのようでした。

 皆本さんったら、紫穂みたいな護身用の拳銃すら(兵部に対して以外は)あまり使わないためか、今回のようにエスパー相手に接近戦を挑まれると、割とあっけなく敵の手に落ちてしまうんですよね。更には戦闘力が皆無であるにも関わらず、持ち前の正義感から積極的にエスパーに対して逮捕を挑んだりするなどのやんちゃな行動に出がちなので、結果的に薫が皆本のお守りをしないといけないことになってしまうんですよ。従って、皆本がどんどん薫から護られるお姫さまのポジションにシフトしてしまう結果に。

 彼のキャラクターとしての立ち位置は、「聖結晶アルバトロス」における、連載序盤のまだ世間知らずなお姫さまだった頃のアルバトロスに案外近いのかも知れません。皆本のヒロインとしての格は上昇する一方です。そりゃもう、皆本の絵柄もどんどんカワイイ方向にシフトするのは仕方がないことですよね。

リスペクト騒音おばさん

 凶悪版葵が言ってた「ほーらひっこせー!!」って、あの騒音おばさんリスペクトネタなのでしょうか。今はカワイイ葵も、成長したらあんな感じの関西のうるさいおばちゃんになってしまうという暗示なのか。恐ろしいですね
 あと紫穂の相手に水かける奴も、何かソレ系のネタがあったような気がします。紫穂相手に民事トラブルは起こしたくないです。彼女がエスパーかどうかという問題以前に、裁判で勝てる気がしません。

・担当編集者変更

 現担当は週刊ポスト出身のイケメンです。

椎名百貨店 完成原稿速報060922より

 ということは、ちょっと前までペロ先生の担当だった國友さんが新しい担当編集者ということになりますね。
 結局、ペロ先生にはフラれちゃったんですか?(まちがい)

■落ち着きがない子は漫画家に適していることが判明したサンデー44号感想

史上最強の弟子ケンイチ

 アニメ版第一話を観ましたが、ケンイチの卑屈な行動が声優の関智一氏のスネ夫ヴォイスとピッタリとマッチし、彼の情けなさを一層引き立てることに成功していますね。今のマンガの方だと「ボクを信じて!」とか格好いいこと言ってる彼ですが、本来の彼はこういうキャラだったんだよなあと再認識した所存です。
 そして美羽の必殺技はホントに人が殺せそうというか、途中の首を捻りながら膝蹴りを入れたところで普通の人なら余裕で死ねると思われるので、よい子は真似してお友達に光鵬翼を試したりしないでネ!(できません)

結界師

 『よくも兄者を…地獄見せてやる

 一度倒した敵役の俳優を使い回し、「お前この前死んだはずだ!」と突っ込まれると「俺はその弟だ!」と言い返す伝説の『Gメン75』香港編メソッドを、まさか「結界師」で読めるとは思いませんでした。
 でも、彼の後先考えてない怒りっぷりを見る限り、なんか兄と同じ轍を踏んで再び自爆しそうな勢いですけどね。兄ふんじゃった!(上手いこと言った気分)

ハヤテのごとく

 好感度が上昇した結果、ヒナギクのハヤテに対する呼び方が「綾崎君」から「ハヤテ君」に変化。呼び名が名字から名前に変わるだなんて、何だかときメモみたいですね。Only Love!(アニメ版)

 その辺はともかく、今回のヒナギク編はキレイにまとまっていて良かったと思います。ヒナギクがハヤテの事を好きだと自覚して認めることが、彼女自身を過去の束縛から解き放って自身の成長を促すことに繋がっていたという、二人の関係を単なる恋愛感情に留まらないよりメタ的な意味を持たせた構成はお見事。
 ハヤテの「今も…怖いですか?」という問いかけに対する、ヒナギクの「怖いわ。でも…悪くない気分よ」という回答は、今のヒナギクに対するハヤテへの感情を表すと同時に、ハヤテに対する意識を自覚できるようになった自分自身に対する感想も込められていたのではないのでしょうか。

 こんな深い脚本を作れるようになっただなんて、畑先生はすごいなあと思いました(褒めてます)。

 『他にもヒナギクの待つ時計塔に遅れてきたせいで、ヒナギクと戦うことになったハヤテが、その最中、実は女装の呪いが解けていなくて、再び女装姿となりヒナギクとの戦うことを渋々承諾。』

今週のマンガ家BACKSTAGEの畑先生のコメントより引用

 しかし、このシーンだけは何としても読みたかったです。
 畑先生は今回描けなかったこのシーンを同人誌にして出すべき。

ダレン・シャン

 ほのぼの展開が続いて読者をほんわかさせたところで物語を急展開させ、読者をどん底に突き落とす。ドラマチックなストーリー構成手法における基本中の基本ですが、だからこそ効果的でもあります。今回登場したデズモンド・タイニーはこの物語におけるかなり重要な人物らしく、いよいよダレンの物語も本編に差し掛かってきたのかなという感じ。
 なんか、原作読んでた方がこのマンガもより面白く読めるんじゃないかという気になって来たよ! 小学館の狙いにハマりつつあるよオレ! ヤバい!(ヤバいのか)

あおい坂

 本当に監督抜きで勝っちゃったよ!
 鈴ねえ監督の采配よりも、ドリル教頭の涙の方が強い! という結論に! いいのかそれで!
 それで、いいのだ!

 少年マンガ的には心底正しい展開なので、この調子で決勝戦まで突っ走って下さい。

GOLDEN AGE

 ナリアちゃんとモヒカンの間にフラグが!
 蓮葉と橋本君の間にフラグが!
 浦田と近江の間にフラグが!

ネコなび

 水曜日の段階ではただ旗が立ってただけのペロ先生のサイトでしたが、その後は毎日姫ちゃんの写真を掲載したり、Webコミックの連載を始めるなど、日々順調にコンテンツが増えてるみたいで何よりです。

 個人的に評価したいのは日記ページがちゃんと「1日=1つのURL」となっていることで、これは即ち個々のページが「パーマリンク」(一意のURLが一意のコンテンツと結びついていることが保証されているリンクのこと。「固定リンク」とも言います)を持っていることを意味しています。こうすることで、ペロ先生の日記の個々のページに対するリンクを容易に張ることができるようになります。つまりはパーマリンクがあることで「みんな、10/4の姫ちゃんの写真は見た? マンガとソックリなんでビックリしちゃいましたよ! カワイイですね! テヘ!」みたいなエントリを書くことが簡単にできるようになる訳で、我々読者にとってよりペロ先生のサイトを話題にしやすくなるというメリットが生まれるのです。
 この「パーマリンク」は、所謂「Web2.0」時代における重要な概念の一つと言われています。

 サンデー公式サイトのマンガ家BACKSTAGEは優れたコンテンツなのですが、この「パーマリンク」という概念が存在していないため、URLと内容が一致しなくなるというデメリットがあります。具体的には、BACKSTAGEの最新記事は常にURLが一定であり、そのURLが指す内容は1週間単位で変わってしまうため、今週BACKSTAGEにリンクを張ってその内容に言及するエントリを書いても、来週になったらその言及がリンク先と一致しなくなってしまうのです。
 更に極端な例を挙げれば、「ネギま」の赤松健先生の日記は、個々の日付に対して直接リンクを張ることが不可能な作りになっています。このようなスタイルの日記ページは昔はよく見られましたけど、個々のエントリに「パーマリンク」が存在するのが普通なブログが主流となった今では時代にそぐわなくなりつつある、と申し上げざるを得ません。

 はからずも日記に「パーマリンク」を導入したペロ先生のサイトは、それだけ我々ブロガーにとってフレンドリーであると申せましょう。ペロ先生は判っていらっしゃる! 赤松健先生よりもススんでますよ! Web2.0っスよ先生!
 でもまあ、無料で使えるブログサービスやブログツールを利用すれば、パーマリンク付きの写真日記サイトなんて簡単に作れるんですけどね!(ドクロ)

あいこら

 虚栄心とプライドにまみれていた高貴な身分の女王様が真実の愛に目覚める、という感動的なエピソードのはずなのですが、普通の感動エピソードには絶対ならないところが、フェチを前面に掲げる「あいこら」のシステム的に優れた点だと思います。

 「次号、作者フェチ修行のため休載致します
 こんな理由で休んだ漫画家は、歴史上には存在しないと思われます。画期的だ!

■[椎名高志]「大江戸ロケット」のキャラデザに椎名高志先生が参加

2007年春放映予定のTVアニメ「大江戸ロケット」のキャラクターデザインに、椎名高志先生が参加している模様。
以前完成原稿速報で述べていた、『某アニメ作品のゲストキャラをちょこっとデザインさせてもらえることになった』というのは、コレのことみたいですね

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2006/10/04

■[杉本ペロ]ペロ先生ホームページ完成おめでとうございます(棒読み)

サンデー44号に掲載されていた、「ネコなび」の杉本ペロ先生のホームページ。

FTPクライアントの使い方が判らなくて悩んでいたペロ先生には、今頃はネット界隈から「Webのことが何も判らないんだったら、どうして藤木俊先生や鈴木央先生のように、無料のブログサービスを使わないの? そっちの方が遙かに簡単よ? ホームページビルダー買わなくてもホームページ作れるよ? FTPを使わなくても画像をアップロードできるよ?」と突っ込みが入って猛烈にDISられてるに違いないと思いました。

あと、せめて独自ドメインくらいは作った方がいいと思う。

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2006/10/03

■[訃報][コミックマーケット]米沢嘉博氏逝去

『コミックマーケット準備会代表・有限会社コミケット取締役社長 米澤嘉博 儀 肺癌のため10月1日午前4時40分 逝去いたしました(享年53) 』

「コミックマーケット」という場所をここまで築き上げて下さったことに、心から感謝致します。
おつかれさまでした。

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2006/10/01

■椎名先生、お目々とお身体をお大事に(´・ω・`)(サンデー42/43号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 前回の感想も含め、思いついたことを羅列しました。

・絵柄

 前回から明らかに絵柄を変えてきましたね。特に子供キャラに顕著。お目々が格段に可愛くなり、そのせいか顔がより丸く大きくなったようなイメージを受ける(相対的に体つきはよりスレンダーになった)ところが判りやすい変化点でしょうか。大人キャラはそれほど変わってませんが、例外的に皆本はやたらカワイクなってます。
 ただカワイクなったとは言え、いわゆる「萌え」系の絵柄とはちょっと系統が違うのは明らか。むしろ古典的な少女マンガのソレに近い印象を受けました。もっと女の子にも読んで頂きたい! みたいな意志が込められているのではないか、と妄想しています。

・紫穂ちゃんムチの味

 43号にちょっとだけ出て来た、エレキ照(兄)が回想する大人版の紫穂は凛々しくて大変にカッコイイんですけど、逆にマグ熱人(弟)が改変した紫穂の極悪バージョンは大変に悪そうです(頭が)。「超能力味わってみるかオラー」ってアンタ、鞭で物理的に叩くのはどう考えても超能力じゃないです。弟のこのセンスは、ちょっと侮れないモノがあるなと思いました。
 あとは、極悪バージョンになってまでもパンチラをさせられている葵が可哀想。いつもよりも胸のサイズが小さくなってる大人版の葵はもっと可哀想。照兄貴は容赦がないですね。せめてそこくらいは改変してやって下さい。

・皆本は兵部の手を握らなければならない

 42号では、膝を抱えて兵部のことを考えている薫と、それを察して「あいつを信じるな!」と怒鳴る皆本のシーンが印象に残りました。

 兵部が狙っているのはエスパーとノーマルの間の不信感の増大であることは間違いないのですが、兵部にとって最も重要なノーマルは皆本であることも、また間違いありません。皆本はこのマンガの中では、エスパーを受け入れるノーマルの代表みたいな立場にいるからです。
 ただそれ故に、薫が兵部のことを気に掛けていることを理由に皆本が兵部を敵視していることは、今後チルドレンが皆本に対して不信を抱くきっかけになる可能性があるように思えます。

 現段階では薫にとって皆本は一番大好きな男性なんですけど、その「大好き」の成分は、どっちかというと家族に対するソレが多分に含まれているように思えます。前に不二子が彼女たちに対して「皆本にとってチルドレンは妹のような存在である」とか言ってたことがありましたが、逆にチルドレン達もまた皆本をまだ兄のように思っているのところが多いのではないのでしょうか。
 しかし、薫の兵部に対する想いはそれとは明らかに異なってます。いわゆる「恋」って奴です。42号で兵部を想っている薫の表情は、他のコマとは雰囲気が違いますし。そして、それを皆本は何となく判っているからこそ、彼は兵部に警戒感を抱いている訳です。「いずれチルドレンは兵部に獲られてしまう運命にある」と彼が知っているので尚更でしょう。
 皆本の兵部に対する思いの中には、嫉妬という成分が多分に含まれているのは間違いないと思われます。

 しかし、もし本当に皆本がエスパーとノーマルの間の架け橋となれる人物であるのであれば、皆本は恋敵である兵部でさえも受け入れなければならないのではないか? と私は思っています。兵部が恋のライバルであることと、兵部がノーマルにとっての敵となろうとしていることがごっちゃになっているから話がややこしくなるのであって、もし「エスパーとノーマルは共存できる」と皆本が主張するのであれば、皆本はいずれ自分が兵部とも共存できることを決意しなくてはならない時が来るのではないのでしょうか。薫の恋のライバルであることは別問題として。
 皆本が兵部と和解して、二人が握手をすることができるような世界。現段階におけるこのマンガの最終的な理想の終着点はその辺になるんじゃないかなあ、と思いました。

・安奈みら

 42号にちょっとだけ名前が出てきた「安奈みら」ですが、彼女は元々は「GS美神極楽大作戦!!」の登場人物です。
 コミックス28巻(ワイド版ではおそらく15巻)の「紙の砦!!」編に登場した少女小説系のティーンエイジ向けミステリー作家で、「絶チル」内の水曜サスペンス劇場化されていた「華の女子校ミステリーシリーズ」は、「GS美神」当時から彼女の代表作でした(美神の時は「花の女子校」)。
 どんな人かと言うと、大体こんな人です:


「GS美神極楽大作戦!!」コミックス28巻 P.167より。安奈先生は左のコマ

 ちょっとおかしいですね。さすが椎名キャラ。
 「紙の砦!!」が描かれたのは「マリみて」登場以前の1997年だったこともあって少年誌ではまだこういうネタは希少でしたけど、現代における少年サンデーの男性読者は女性キャラが二人並んで出てきただけで二人の間の関係性を自動的に妄想してしまう訓練がなされた人が8割くらいを占めているのは確実なので、結構いい線イケるのではないのでしょうか。どんな線だ。

■告知:ザ・グレート・展開予想ショーのリンク先を変更しました

 以前、斑駒さんに管理を引き継いで頂いた椎名高志作品二次創作投稿ページこと「ザ・グレート・展開予想ショー」ですが、現在斑駒さんが長い間ネットにアクセスできない状態となっているため、それへの対応として「展開予想」の運営スタッフの皆さんが新しい「展開予想ショー」のサイトを立ち上げました。その名も「ザ・グレート・展開予想ショーPlus」と言います。

 このため、このサイトのトップページの「展開予想ショー」のリンクも、「Plus」の方に変更致しました。
 今後、二次創作の投稿などについては、新しい「Plus」の方にお願いします。

※私(深沢)自身は、新サイトの構築には直接携わっていません。
 このサイトに関する質問などは、「Plus」を管理しているGTY有志の方にお願いします。

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■合い言葉はBee。そういう時代を俺達は生きた。サンデー43号感想

ハヤテのごとく

 DVD収録時には時系列順の方が良いと思います(挨拶)。

 今回のエピソードの物語としてのポイントは、伊澄が「生徒会長さんは(武器を持つことによる感情の高ぶりも)完璧にコントロールできてたので大丈夫でしょう」とか言ってるその裏で、ヒナギクが感情を昂ぶらせてあられもない事を次々とハヤテに対してやらかしてしまっているところにあると思うのですが、まあとにかく今回はヒナギクさんの大活躍のおかげで最初から最後まで面白かったですね。合い言葉はBeeとか(そこかよ)。

結界師

 利発な操ちゃんが大活躍。サンデーにおける絶対可憐チルドレンの座を奪いかねない勢いで猛烈にカワイイですよこの子。さすがアニメになるマンガは勢いが違いますね! こんなエピソードを読まされちゃったら、いったいこれからどうしたら!(おちつけ)
 そして、そんな彼女に対して大人げなさを遺憾なく発揮している箱男も熱いです。っていうか、「箱男」と書くとなんか江戸川乱歩の猟奇小説の登場人物みたいだ。猟奇男対ゴスロリ少女。

 触手に襲われて「にゃー」とか言ってる閃ちゃんは萌え対象です。

クロスゲーム

 ここのところの展開は、登場人物達の心理を淡々と表現するあだち充作品の魅力が遺憾なく発揮されていると思います。
 何というかこう、勝負は戦う前から既に決している! みたいな雰囲気が熱いです。

ダレン・シャン

 『俺の蛇のハラと同じ味さ! なめてみろよ!

 蛇少年エブラがいきなりダレンにエロいアプローチを!
 舌をペロペロ出してダレンを挑発! エブラ君ってば、なんて積極的なんだ!(こういう読み取り方は自分でもどうかと思った)

ハルノクニ

 この世界のあまねく兵器が全部ネコ型だったら、きっと世界はもっと平和になれるのになあと思いました。

焼きたて! ジャぱん

 最大最後最強の敵との最終決戦を前に、続々と仲間達が主人公の元に集結! という少年漫画的には最高に熱い展開なはずなのですが、誌面から仄かに感じられるこの微妙な頭のおかしさは、一体どこからやって来るのでしょうか。

 「ジャぱん」連載開始最初の構造段階では、霧崎氏と東の決着方法は間違いなくこんな形ではなかったはずであり、今回の話を読んでいるとつくづく「ジャぱん」というマンガが如何に数奇な運命を辿ってしまった作品であったのかを、改めて思い知らされた気がします。即ち、現在の主観漫画誌の中で、最も連載マンガの深淵に近い位置にある作品。それが「ジャぱん」と言えましょう。
 「ジャぱん」を読む者は、その過程で自らがヒューパンと化さぬよう心せよ。おまえが長く「ジャぱん」を覗くならば、「ジャぱん」もまた等しくおまえを見返すのだ。――と、ニーチェも「善悪の彼岸」の中で言ってました(言ってません)。

聖結晶アルバトロス

 アイビスが死ぬ間際にユウキのことを!
 そんなに彼のことを愛していたのか!(まちがい)