2006/09/27

■サンデー42号感想

 お久しぶりです。忙しいです(近況)。
 先週号の簡単な感想を書きました。

犬夜叉

 他人の不幸をサイコメトリーして楽しむ趣味を持つ変態エスパーが敵だった! という話だったんですね(まちがい)。

史上最大の弟子ケンイチ

 アニメ版の声優がおかしなことになってますよ! なにこの豪華キャスト!
 ハーミットなんか「GS美神」の横島君じゃないですか!(そういう比喩はどうか)

メルオメガ

 ドロシー再登場よりも、主人公の幼なじみ女子のハイキックの美しさに萌えました。

ダレン・シャン

 生きるためにはいい歳して半ズボンのおっさんの血をも啜らなければならない、吸血鬼稼業の大変さを思い知りました。
 あと、クレスプリーがどんどんダレンに扶養してもらってるダメオヤジみたいになって行くのは萌え対象だと思います。親父萌え要素までもを仕込んでいたとは、さすがワールドワイドな児童小説は違う。

ハヤテのごとく

 「なんでハヤテを女装させたままヒナギクと対決させなかったんだー!」という女装ファンの魂の叫びが聞こえて来るような展開でした(幻聴)。
 というか、結局女装ってメインストーリーには絡まない、単なる読者サービスだったん?

ゴールデンエイジ

 『勝手にそんな事したら、あの性格悪い白河がオレをホケツにすんべ?
 すっかり唯君に心を支配されてる近江君が愛おしいです。

あおい坂高校野球部

 ラスト3ページは歴史に残る展開だと思います。

絶対可憐チルドレン

 カラーページに登場した格好良いパンドラの面々と、最後に登場した電磁波義兄弟の変態っぷりとのギャップが熱いです。兵部はテレビ映えする仲間だけを出演させたに違いありません。
 とりあえず、黒髪ツインテール少女の登場を希望。私の予想では、この娘は腹黒キャラだと思います。紫穂と一緒に葵を弄んで欲しいです。

 「もしかして何か…」というちさとの独白は、今後の展開への伏線になるのでしょうか。変態兄弟は「チルドレンの正体をバラす」とか言ってるしなあ(感想)。

ブリザードアクセル

 この回の小雪ちゃんのエロさ加減は尋常ではありません。ちょっと前まではにぎやかし担当のロリキャラだったはずの彼女に、一体何が!
 恋は女を変えるってホントだったのね!

武心

 ついに万乗パンツの封印が解かれた!

2006/09/18

■10歳の賢木ってちょっと髪型がカナタに似てませんか(サンデー41号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 序盤で薫が寝ていたベッドなのですが、クルーザーに置かれているベッドにしては広すぎるというか、むしろラブホテルとかそういう施設に行かないとなかなかお目にかかれないと思われるタイプのベッドのように見えてしまうのが、ちょっと気になります。
 賢木の個人所有ならともかく、これってバベル印のクルーザーですよね? コミックス6巻で「キスは大人になってから」とか言ってるバベル所有ですよね? 何でこんなエロいのん? 大人が使う分にはいいのん?

 そんな感想(何)。
 あと細かいところでは、日焼け痕を皆本に見せびらかしてる薫を、スケベ眼鏡オヤジ的な表情で見つめる葵がツボでした。葵もそんなお色気が気になる年頃なのか、それとも薫のだから気になるのか。個人的には、この調子で葵×薫を妄想する路線も少しは盛り込んで下さるとありがたいです(ダメ)。

 話としては、大人げない賢木と子供っぽくない紫穂がサイコメトリーを通してケンカしつつも、お互いの弱みを少しづつさらけ出して相互理解をすることができた(ように見える)というエピソードでした。紫穂が「透視まないようにしていることもたくさんあるの」と言ってるところが、紫穂が既に無邪気な子供ではないことを改めて示していて印象深かったです。
 彼女は以前「皆本のことを全力で透視したい」とか言っていましたが、これは皆本に対しては遠慮や抑制なしで素直に子供として振る舞うことができることの裏返しな表現なのかも知れないな、と思います。

 あと、個人的に前回読んだ時に期待していた賢木と皆本の過去話ですが、結局そういうのはほとんど出て来なかったですね。でも、「俺が今10歳だったら、『チルドレン』のメンツになって皆本に面倒をかけてやったものを」という賢木の問題発言は期待以上に面白かったというか、如何に賢木が皆本のことを大好きなのかってことがよく判ったので、個人的にはもうそれで十分グッと来てしまいましたよ。
 今回のエピソードの結論としては、紫穂も賢木もみんな皆本のことを愛しているということで一つ。

 あと、賢木のその発言を受けた皆本が惚けた表情をしてましたが、あれは多分女の子になった10歳の賢木の姿を妄想してニヤニヤしていたに違いないと思いました。確かに変態だ(決めつけ)。

■この世には二種類の人間がいる。石原さとみの袋とじグラビアを開封する人と、しない人だ。(サンデー41号感想)

結界師

 『この謎全て、私が解いてみせましょう
 真実は常に一つ!(キャッチフレーズ)
 奥久尼の法衣の中に入っているのは、サンデーで活躍中の少年名探偵のなれの果てみたいなクリーチャーなのではないかと思いました。身長もちょうどいいですしね(ですしね?)。

 そして、その箱の中に取り込まれた操ちゃんが早くも再登場してくるとは意外でした。しかも緊縛された状態で。
 この衝撃的な再登場シーン、そしてその状態から縄に仮初めの命を与えて難なく危機を脱出してしまう彼女の利発さが描写されたことで、一気にそういうのが大好きなマンガファンの間で彼女の人気が上昇したに違いありません。ホントみんなそういうの好きな! と決めつけて次。

ハヤテのごとく!

 絶対領域を装備した男の子が主人公のマンガを読めるのは「ハヤテのごとく」だけ!(挨拶)

 畑先生も主人公を女装させるのが好きな作家さんだと思うのですが、その割には井上和郎先生や哲弘先生みたいな「変態漫画家」呼ばわりはされてませんよね。これはおそらく、誌面から「女装キャラ描いてるけど、でもやっぱりちょっと恥ずかしいの!(*ノノ) 」っていう感じの恥じらいオーラが滲み出てきているからではないかと私は思うのですが、その辺どうでしょうか。
 逆に言えば、井上先生や哲弘先生の作品からは、その辺の恥じらいを突き抜けた勢いのようなものを感じます。畑先生の作品は、そういう突き抜け感がないところが、逆に独特のほのぼのした魅力を醸し出しているのかも知れませんね。

 あと今回は、ヒナギクの歌をバックにハヤテが走るというアニメみたいな演出がなされていましたが、こういう形の演出はマンガで初めて読んだ気がします。というか、こんな演出を実際に実行に移せるのは、間違いなく畑先生だけだと思います。こういうところにも、畑先生の人柄というか趣味が反映されていますね。
 きっと「ハヤテ」のファンの人達は、みんなそんな畑先生の人柄に萌え萌えになっているからファンになったんじゃないかと思います。

妖逆門

 読者サービスの入浴シーンで真っ先に裸の姿が描かれてこそヒロインの証であると言えますが、そうするとこのマンガのヒロインはこの文月詩織だということになりますが、それでいいのでしょうか。カレーに漢方薬を入れることで自分の知性をアピールするタイプの、クールビューティーな女性がヒロイン。新機軸です。いや別に個人的にはそれでも一向に構いませんが。
 あと、眼鏡を外した顔をあえて描かないところを見ると、作者の田村先生も眼鏡っ娘の素顔の価値を理解している様ですね。安心しました。

GOLDEN AGE

 モヒカンスタイルは雑魚の証であるだけでなく、うっかり道を走ると不信人物だと警察に思われて逮捕されてしまうご時世なのに、あえてモヒカンな髪型を貫く宮内君は、今時珍しいロックな心を持った少年だなあと思いました。
 そんな彼をあえてセンターフォワードとして起用する唯君も、勿論ロックです。これはきっと、自ら弱小チームだと思いこんでいるかもめ中サッカー部に渇を入れるため、唯君はあえてロックのスピリッツをチームに持ち込もうとしているのです。「自分が好きなモノへの情熱を無くしたら、何も先に進まねーぞ! それが嫌ならやろうぜ! オレらのロックをよ!」(今週の「あいこら」のスタローン前田の台詞)なのです! それこそがロック! モヒカンとロックの魂がサッカーに融合した瞬間です!

あいこら

 そんな感じでロック魂に溢れている「あいこら」なのですが、今回は『セックス・ドラッグ・ロックンロール』なロックの原初的なスピリッツを現代少年マンガの世界で表現するとこうなる! みたいな、心底無茶苦茶なエピソードだったと思いました。
 歯でギターを弾いたり自らギターを破壊したりするパフォーマンスを披露する部分なんかは、もうロックの極み。一見するとただ暴れているだけの彼らですが、真のロックヴォーカリストである筋居スウが彼らの中に「熱さ」を見つけ出してバンドに戻ることを決意したところを見る限り、ああいう破壊的な熱狂こそがロック的には正しい熱さなのです。ハゲのおっさんが髪の毛を掻きむしるのも、ヌンチャクで自傷するのも、犬がボーカルなのも、みんな破壊的であるという意味において共通しており、即ちそれこそがロック。ロックは衝動だ! おさえきれぬ激情だ! 言葉を超えた魂の叫びだ! なのです。
 多分。

地底少年チャッピー

 前回に全く予告なしでいきなり最終回ってアンタ!
 そんなところでロックなことをしなくても!

今週の質問:

 『運動会で一番好きだった種目は何ですか?

 運動会が好きな人間は、基本的に漫画家になってはいけないと思われます。
 従って、満田先生の回答が一番漫画家として正しい回答です。子供の頃に運動会で校庭の隅で膝を抱えて震えていても、大人になったら日本を代表するスポーツマンガを描ける漫画家になれるのが、マンガという表現媒体の素晴らしいところなのではないのかな、と思いました。いやマジで。

■絶対可憐チルドレン6巻

 スーパーヒロインコラボポスターの応募は今日で締め切りですよ!(挨拶)

 自分は昨日出しました。ギリギリ過ぎ。
 そんなアレで「絶対可憐チルドレン」の6巻を買いました。今回は池袋のとらのあなで購入できる機会があったので、一緒に購入特典の没設定資料ペーパーも入手。コミックス5巻のおまけに掲載されていた、皆本高校生バージョンの時期の設定資料みたいですね。大人になって眼鏡を外した葵の姿が新鮮。
 また、チルドレン三人組が「バビル二世」の三つの僕(しもべ)からイメージされたものであるのは割と有名ですが、このペーパーによれば「ロプロス=薫」「ポセイドン=葵」「ロデム=紫穂」になってます。やっぱ紫穂はロデムなのか。猫っぽく四つんばいになってる紫穂の姿は萌え対象(本編では絶対こんな恰好をしないという意味で)なので、もし機会があったらみんな猫紫穂を見て萌えるがいいと思いました。

 この巻に掲載されているエピソードは、薫が『女王』(というか姉御)の素質の鱗片を見せた「パンドラの使者」後半2話、プリティー兵部のおちゃめな大活躍が拝める「荒野のエスパー」、不二子ちゃん初登場の「浅し夢見し」、そして「いつか王子さまが」の前半2話。
 この巻最大のトピックは、間違いなく不二子ちゃんこと蕾見不二子管理官の登場で決定です。兵部と同期の旧日本軍所属のエスパーだったとか、バベルにおける影の最大権力者であるとかいう設定面でも興味深いキャラクターなのですけど、何より(例え理由がどんなに合理的であろうとも)やることなすこと全てエロい方向に直結している、というバカバカしさが最高に面白いです。

 あと、このマンガにイマイチ欠けていた巨乳要素を持ち込んだ点も大きいと思われます。うきうきしながらエロ要素を振りまいて大暴れしている彼女の姿を見ていると、「やっぱり椎名先生は何だかんだ言いながらも巨乳キャラを描きたくて仕方がなかったんだね! こんな楽しそうだもんね!(作者が) しょうがないよね!」って優しい気分になって来ます。
 6巻のおまけマンガも、彼女のおかげでエロくて面白いモノになってますしねー。不二子ちゃんはいいキャラだなあ。

 そして、西エイジアの薫のそっくりさんの姉と、コレミツ10歳は、正直やりすぎだと思いました。特にコレミツ。いったいどんな人生を辿れば、こんな美少年が包帯フェチの大男になってしまうのか。彼の姿は、エスパーの運命の過酷さを暗に表しているのかも知れませんね。ウソだけど。

絶対可憐チルドレン 6 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 6 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2006-09-15)
 
発送可能時間:在庫あり。

2006/09/13

■[絶対可憐チルドレン]「絶チル」6巻購入特典情報

9/15に発売される「絶チル」6巻の特典情報。
「とらのあな」では、連載前の設定プロットを含んだ特製ペーパー集を配布とのこと。
「マグマニ」は特製プロマイドを配布。
「ブロッコリー」は『メッセージシート』をプレゼントとのこと。「とら」と同様のペーパー?

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2006/09/10

■勿論、船酔いした薫は萌え対象です(サンデー40号絶チル感想)

 iTune Music Store で 「BETWEEN THE DEVIL AND THE DEEP BLUE SEA」を検索して試聴した人ー?(挨拶)

 紫穂の達観した落ち着きぶりと、それに対する賢木の大人げなさの対比が笑いどころになってる今回のエピソードですが、色々な意味で「普通の人々」である俗物の権化みたいな医学部の教授が出てきたことで、今回のエピソードのテーマ的なものが見えてきた感じがします。
 紫穂の場合、まだ子供だった頃に皆本に出会えたことで随分精神的に救われてきているところがあるのですが、賢木の場合は皆本のような人物と出会えるどころか、逆にエスパーを雲霞の如く嫌う人々の中で生活しなければならなかった――という過去を持つことが、今週の話の中で垣間見ることができました。故に、いずれ紫穂も自分と同じような経験をする時が来るという現実に対する覚悟を持たなければならないことを、賢木は彼女に伝えようとしているように思えます。大人げない遊びを通じて。

 皆本(のような人間)に出会えなかったエスパーの典型例として澪という荒んだキャラが以前登場しましたけど、賢木も皆本に出会う前は結構荒んでいたのではないか? と思われます。今回は賢木の過去を描くこともテーマの一つみたいなので、もしかしたら次回その姿が拝めるかも。
 また、今回出てきた、自分との握手を拒まない皆本に初めて出会った紫穂の姿は、まるで彼に一目惚れしちゃったかのようにやたら可愛く描かれていましたが、もしかしたら皆本と初めて出会った頃の賢木も、紫穂と同じように彼に一目惚れを(略)。次回は京都から帰ってきた皆本も登場するみたいなので、その辺の賢木と皆本の過去話もちょっと期待していきたい。「カップリングが大好きな女子に生まれてくれば良かった!」とこの私に言わせるような、猛烈な過去話が出てきちゃったらどうしよう! みたいな!(←どうしようもない)

 あと今回は、その初めて皆本に出会った頃の紫穂の髪型が、旧バージョンというか短期連載版の頃のものになっているところに芸の細かさを感じました。薫のバカっぷりもラブ。

■お前みたいな奴がいるから戦争がなくならないんだサンデー40号感想

金色のガッシュ

 今週の話を読んでみた感想なのですが、結局は父と子のディコミュニケーションが全ての原因だと思われるので、ゼオンは「父の愛をガッシュに取られた」と思いこんで世界を巻き込んだケンカをガッシュとする以前に、まずはカウンセラーを雇い、父親やガッシュを交えた形で一度この辺についてキチンと話し合った方が良いのではないかと思いました。家督(魔界の王の座)や遺産(バオウ)の相続の問題もあるので、合わせて弁護士も呼んでおいた方が良いかも知れません。

 あとは、ゼオンが放った「ジガディラス・ウル・ザケルガ」の化身が「ジガアアア」ってちゃんと叫んでいたシーンで和みました。ジガアアア。

ダレン・シャン

小学館のダレン・シャンのサイト
主人公ダレン少年が1巻のラストでは死んでしまう!?」より引用:

 「なぜそんなことになるのかって? それこそ読者の皆さんに問いたいことなんです。
  あなたは友情のために、自分のことをどこまで犠牲にできるか? 死さえも恐れないかと…。
  1巻のクライマックスは、ダレン少年と、バンパイアのクレプスリーが取引したことが何か! が重要なのです。」

 主人公のダレンは友情のために自分の人間としての命を犠牲にする選択を下しましたが、その結果として彼は文字通り「全て」を捨てることに。彼が選択の結果捨てたものの重さを描くことで、人生における「選択」という行為が如何に重いものであるのかを描いていた回でした。
 「ダレン・シャン」が、人生における選択と決断の重要性をここまでキッチリ描いている物語だったとは意外。さすがは世界各国で読まれている児童文学というだけのことはあるなあと感心させられました。

 人生とは選択と決断の繰り返し。そして人生とは後悔の繰り返しでもあります。命を賭けて守った友人から恨まれてしまうだなんて、何て皮肉なことなのでしょう。ダレン君が無類のクモマニアだったばかりにこんなことになるなんて、人の運命って判らないものですよねー(何か違う解釈)。

GOLDEN AGE

 「未来は自分で切り開いていくんだ!」とか上手いこと言いながら、近江君を自分のいいように動かしていく唯君が心底恐ろしいエピソードでした。すっかり近江君は唯君の虜だなあ。身も心も。

あいこら

 今少年漫画界では、週刊少年チャンピオン連載の『椿ナイトクラブ』の作者の哲弘氏が、現在井上和郎先生が保持している「変態漫画家」の称号を継ぐ男として注目を集めていますが、しかしそうやすやすと変態漫画家の名を譲る訳にはいかない! オレは変態漫画家としての懐の広さが違うのだ! みたいな勢いで、今回は13ある井上先生の変態技の一つである変態デスメタルネタで攻めてきました。デストローイ! デストローイ!
 「ノーパンしゃぶしゃぶ団地妻」や「エロい顔した女教師さち子32歳」のどの辺がロックなのかは、真のロックたるものを知らない我々読者にとってはもはや理解できない領域に達しているのですが、とにかく「DMC」のおかげで漫画界におけるパンクシーンが熱くなってる今だからこそできる旬なネタをやってしまおう! という気概だけは感じられます。次回もきっと、変態漫画家のタイトルホルダーとしての実力を見せつけてくれるに違いありません。

 しかしホントみんな女装美少年好きですよねー(椿ナイトクラブの感想を読みながら)

RANGEMAN

 「全てが勘違いな訳じゃない!」と自分のときめきを正当化して、見事立ち直ることに成功した錬児君。一般的には奥田君が先週言ったことの方が理にかなっているのですが、でもそういうことを抜きにして自分の気持ちに素直になって超ときめいちゃう自分自身を認めてあげたい! 若いんだし! みたいな話でした。
 特にラストシーンは格好良かったですよね。全裸以外のシーンで素顔の錬児君が格好良くなるのは、これが初めてなのではないかと思います。

 しかし彼が守ったのは、本当に地球だったのか。なんか彼は違うモノを守らされているだけなのではないか? という気もします。今回のエピソードでテーマ的な部分はかなり明確になったと思うので、今後の更なるストーリーの盛り上がりに期待したいところ。

ハルノクニ

 同時多発テロは、実は国家が仕組んだ陰謀だった! という衝撃的なストーリー展開が開始された今週の「ハルノクニ」。
 現実社会でも、この時期になると「911テロは全て米国政府が仕組んだ陰謀だった」と主張する911陰謀説なんて話が出て来るものですが、今回のエピソードはそれをも連想させる狙いがあったのかも知れません。

 今の時期にあえてこのエピソードを掲載するように最初からタイミングを謀っていたのであれば大したものだと思いますけど、でも「連載をそろそろ終わらせたいので、この辺で一つまとめの方に!」みたいな話が裏で出てきた結果だったりしたら(以下略)。連載を間に合わせるのが先決である週刊少年誌で陰謀を仕組むのは難しそう。
 これで「『ハルノクニ』には国家が仕組んだ陰謀を伝えるメッセージが含まれている!」とか、「国家への反逆を題材にした『ハルノクニ』の存在そのものが、陰謀とは所詮はマンガの中だけの出来事であると子供達に思いこませる、小学館と政府の陰謀なのだ!」とかいう話が出てきたら、陰謀説としては完璧なのですが!(顰蹙)

武心

 先週で柔道を超えた戦いを行ったかと思ったら、なんかいきなり主人公とライバルの真剣勝負の一騎打ちな展開に! こんなぶっ飛んだ展開になってしまうとは、さすがに予想すらできませんでした! 
 まさか「連載をそろそろ終わらせたいので、この辺で一つまとめの方に!」みたいな話が裏でうわなにをするqあwせdrftgyふじこlp;@:

2006/09/09

■[小畑健][椎名高志]完成原稿速報060826

例の小畑健先生十徳ナイフ所持で逮捕の件を受け、椎名高志先生が漫画家と職質の関係を語るの巻。
『本当にもう、先生は全く悪くないし、ものすごく運が悪かっただけでお気の毒だとは思いますが・・・あの状況でモヒカンじゃあなあ。いや、面識は全くないんだけど、ラジオでそんな話をしてたから。
ってか、ホントなの、それ?』

「痛いニュース(ノ∀`)」に掲載されていた写真では、坊主頭+ヒゲという面構えでした。
やはり容姿が全てなのか…(´д`;)

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2006/09/07

■[漫画][パンツ]パンツ ナツ100

「マンガがあればいーのだ。」さんによる、パンツ限定版ナツ100。納得のラインナップ。おつかれさまです(色々な意味で)。

「絶チル」では大人葵のパンチラをピックアップして頂き、ファンとして心から感謝致します。あのパンチラは葵のキャラクターの方向性を決定付けた、運命のパンチラなんですよ!(←うるさいよ)

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2006/09/05

■無線コントローラーならサイコメトリーされなくない?(サンデー39号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 今更ですが感想です。暇がない!(挨拶)

 今回のお話ですが、「紫穂、貴様このゲーム、読みこんでいるなッ!」がJOJOパロになってることが、ネットのあちこちで話題になっていましたね。
 現代少年漫画界においてJOJOパロと言えば勿論「太臓もて王サーガ」の大亜門先生に他ならない訳なのですが、椎名高志先生は大亜門先生のマンガのスタイルに対して大きなお友達的な観点からの近親感を持っているような気がするので、これはきっと椎名先生から大亜門先生に向けての遠回しなメッセージというかラブコールではないかと妄想しました。どうでしょう(妄想です)。

 あと個人的には、薫と紫穂が遊んでいるゲーム機がX-BOX360コントローラっぽいものであることの方にグッと来ました。こんなシーンで、あえてハードゲーマー御用達ハードであるところのX-BOX360をモデルにしたマシンを出してくるセンスは侮れません。X-BOX360欲しい!
 あと「このゲーム、読みこんでいるなッ!」ってことは、紫穂はゲームのプログラムを直接読んでそこからスタートダッシュの隠しコマンドを見つけたということなのでしょうか。サイコメトリーでマシン語を理解する10歳。すごいなあ。ゲーム会社はみんな紫穂をデバッガーとして雇うべき。

 それで今回の話の主眼は、おそらく紫穂の「年の割には色々と達観している彼女だけど、薫や皆本のことになると子供っぽい隙ができるのがカワイイ」というところを愛でる(そして賢木の大人げなさも一緒に愛でる)ところにあると思われますが、個人的には更に

 「皆本のやつ、よくこんなの可愛がれるな
 「皆本さん、なんでこんなひととつきあってんのかしら

 という台詞から垣間見られる、紫穂と賢木の溢れんばかりの皆本大好きっぷりが面白かったです。紫穂も賢木もあくまで皆本が判断の基準になっているところなんかが特に。結局この二人は、相手の心理を読み放題なサイコメトラーとも分け隔て無く付き合うことができる皆本のことが、どこまでも大好きなんですよねー(乙女チックな瞳をしながら)。

 あと今回は、(紫穂の腹黒さと対比させる意図もあったと思いますが)薫がやたらと愚直なまでに素直でカワイイ子として描写されていたのも印象的でした。彼女の場合は「心を読まれたらムカつく」とハッキリと公言し、その上でサイコメトラーと仲良く遊べるタイプであり、やっぱり今の紫穂には必要不可欠な存在であることが、簡潔に表現されていたと思います。
 今回の結論としては、腹黒く歪んだ紫穂みたいな子も魅力的だけど、やっぱ薫くらいバカな子もいいですよね! ということで(←いいのか)。

2006/09/03

■ヒナギクとハヤテはホントに可哀想だなあ(サンデー39号感想)

MARΩ

 「メルは滅びぬ! 何度でも蘇るさ! メルの力こそ人類の夢だからだ!」みたいな勢いで、みんな大好き「MAR」が新たなる作家・星野倖一郎先生の手によって早くも復活を遂げました。「メル」のアニメやゲームがなおもリリースされ続けている今、その要となるコミックの存在は必要不可欠なのでしょう。がんばれ週刊少年サンデー(何)。
 前作の作者の安西先生は原案という形で名前が残ってはいますが、基本的には世界設定を引き継いだ全く新しいマンガになる、という解釈で良いのでしょうか。星野先生の今後の活躍に期待します。

ダレン・シャン

 人ならぬ力を得てしまった主人公が、妹の無防備な姿に対して破壊的な衝動を抱いてしまうことで、自分が既に「人間」ではなくなっていることを自覚させられる今回のエピソードは、かつて連載されていた「クロザクロ」を思い出させます。
 つまり、兄が思わず妹にハァハァしてしまうのも洋の東西を問わないと言うことなのでしょう。空前の妹萌えブームは既に国境を越えていた!

結界師

 個人的に「悪のゴン太くん」と呼んでいる扇一郎が再び登場。私が彼をゴン太くん呼ばわりする理由は、あの法衣の中には絶対にゴン太くんみたいなクリーチャーが入っているはずだ、という個人的な憶測によるものです。どうでもいいですね
 そして更に今回は、「奥久尼」という名の裏会幹部が登場しました。彼女もまた裏会幹部に相応しいクリーチャーっぽい雰囲気が法衣の中から漂っており、ゴン太くんに負けない不気味さを醸し出しています。婆さん系キャラということで、「結界師」界最強キャラである時子さんとの対決もして欲しいところ。

 あと今回は、「新作のチョコケーキ持ってきたぞ!」「あたしチーズケーキのがいいー」という、良守と時音の妙にダラけた会話がオモロかったです。知らない間に随分仲良くなってるなあこの二人。

最強! あおい坂高校野球部

 『勝って。おねがい。

 少年マンガの世界には「勝ち気な女の子は泣くと可愛い」という絶対的な法則が存在していますが、ついにここでドリル教頭がその大技を繰り出しました! ツンデレ少女の愛の告白にも匹敵するその衝撃に、あおい坂ナインがいきなり奮起! これは熱い! 超燃える展開ですよ!
 「でも、もしこれであおい坂が逆転で勝っちゃったりしたら、結局このチームの監督は誰でもいいってことになりませんか? 鈴ねえの立場がなくね?」と突っ込みたくなる人もいるかも知れませんが、しかし今週の展開は少年マンガ的には極めて正しい展開なので、これでいいんですよ! 少年マンガの中ではこれこそが正しいんですよ! そういう冷静なツッコミをしたければ「おお振り」読めって話ですよ!
 次。(←何)

犬夜叉

 生き返ったりんを見つめる殺生丸様の、悟りきった表情が印象的でした。生命を扱う大切さと共に、りんに対する特別な感情も芽生えたに違いありません。しかも母親公認の間柄ですよ。良かったですね。
 そして、犬夜叉界における連れて歩き回りたいキャラクターランキング第一位である琥珀が、自ら殺生丸様に付いていくことを決意してしまいました。これで殺生丸様さまは、連れて歩き回りたいキャラクターランキング第一位の琥珀と第二位のりん、そして第三位の邪見を連れて歩くというグランドスラムを達成したということに。生命を扱う大切さに目覚めた殺生丸さまは懐の広さが違う!

 その一方で、本来であれば奈落を倒せる唯一の存在である琥珀を連れて歩かなければならない犬夜叉かごめチームは、なんか一見して変態っぽい妖怪が支配している村で足止め食ってますよ。すっかり殺生丸さまにメロメロになっちゃった琥珀を、犬夜叉かごめチームは取り戻すことができるのか。今後は、そういう視点でこのマンガを読もうと思います。

ハルノクニ

 今までコウに痛くすることでその愛を伝えてきたキリコさんが、コウから痛くされることで更なる愛に目覚めてしまった! という回だと解釈しましたがどうか。
 やっぱり性格が歪んでる女性キャラっていいですよねー(←同意して下さい)

焼きたて!ジャぱん

 もはや通常のマンガの評価基準では全く推し量ることができない世界に突入している「ジャぱん」ですが、いよいよパン対人類の最終戦争が開始される勢いに。この、明らかに出たとこ勝負で後先を全く考えていないに違いないストーリーは、80年代のジャンプ黄金期のソレに匹敵するのではないかと思われます。
 こういうマンガを読んでいると、つくづく週刊連載マンガの今後の展開を予想する行為そのものが如何に空しいモノであるかを実感させられます。先を全く読めないダイナミズムこそが週刊連載マンガの真の姿なのだ! 全ては予測不可能であり、即ち色即是空! 空即是色! 受想行識! であるということを、「ジャぱん」は我々に伝えているのではないかと思いました。
 頑張れ橋口先生(フォロー)。

ブリザードアクセル

 サンデー最強のラブラブカップル・吹雪と六花の手にかかれば、「カルメン」ですら途端にエロ小説に!(まちがい)

2006/09/02

■真・葵祭り(サンデー超増刊2006年秋号感想)

 お久しぶりです。今更ですがサンデー超増刊2006年秋号の感想とかを。
 というか、具体的には「葵DESTRUCTION!3」の感想です。

葵DESTRUCTION!3

 今やすっかり変態漫画家の名を欲しいままにしている我らが井上和郎先生の、出世作にして代表作の第三弾。

 初代「葵DESTRUCTION!」は、「38歳のオヤジがショタっ子」という異常な設定が当時のサンデー読者の悩に破壊的なダメージを与えて大評判となったものだが、ショタキャラが己の武器であることに気付いた井上先生はその後、女装が似合う美少年な「美鳥の日々」の真行寺耕太、ちんこを含めて完全無欠のショタっ子「春らんまん!」(ヤングアニマルあいらんど掲載)の桜木春、容姿はともかく尻だけは超美少女クラスである「あいこら」の菊乃盃二と、読者の悩をことごとく破壊しにかかる兵器級のキャラクターを次々に投入。今ではすっかり伝統芸の域に達した感がある。
 「葵3」は、そんな井上先生の伝統芸を再認識するマンガであったと思う。葵パパの安定した可愛らしさは相変わらずだが、今回は更に豊島さんという「葵」ファンの期待を裏切らない正体を持つ新キャラを登場させ、その異常な世界に更なる安定感をもたらせることに成功している。今後も末永く読み続けていきたいマンガだと思った。

 あとは、「葵1」の頃は葵のショタな魅力の否定に躍起になっていた感がある葵の息子の哲夫が、徐々に「自分は葵パパにメロメロである」ことに自覚的になって来ているように読めるのも面白いところ。「葵2」の次回予告に出て来ていた禁断の親子愛を超増刊で読める日は来るのか!(来ない方がよいと思います)

その他

 他のマンガの中では、超増刊読者にはお馴染みのクリスタルな洋介先生の「照れ屋ナックル」が群を抜いて面白い。ヒロインがツンデレ的な行動を徹底的に行うことでギャグを成立させているセンスも良いし、そんなツンデレヒロインのわがままを受け入れる懐の広さを持った主人公のメガネ君との関係も、読んでいて気持ちが良い。あと、何よりヒロインがカワイイ。こんなおかしなキャラをカワイク描ける洋介先生侮り難し!(褒めてます)

 あとは、少女マンガチックな繊細な絵柄なのにも関わらずストーリーがやたらと破天荒な「飛べ!! ハミングバード」(為永ゆう先生)が印象的でした。これも、何だかんだでヒロインのわがままに付き合ってる主人公役の少年との関係性がいい感じ。自分はそういう関係に弱いのか。