2004/06/29

■シグルイ2巻

封建社会の完成形は、
 少数の祥子さまと多数の祐巳によって構成されるのだ

 そんな感じで、「シグルイ」と「マリア様がみてる」を無理矢理コラボレートする遊びがマイブームな私ですがどうですか(いきなり)。

 「シグルイ」と「マリみて」は全然関連性がないように思われますが、実は双方の作品には「上下関係が厳格に定められた、極めて封建的な世界を作品の舞台にしている」「ほとんど全ての登場人物が『体制の維持こそが絶対である』という思想に支配されている」「体制維持のための象徴的な儀式がある」などの共通点があります。
 つまり、どちらも極度に保守的・封建的な社会システムが作品の根幹をなしている、ということができるのです。

 「シグルイ」とは、『真剣御前試合』を象徴に完成された封建制度の狂気の中で必死で生き抜こうとする侍達の生き様を描いた凄惨なドラマでありますが、「マリみて」もまた「ロザリオの授受」を象徴とした『姉妹の契り』という完成された封建制度の狂気の中で必死で生き抜こうとする少女達の生き様を描いた学園コメディである! と表現することができるのです。多分

入学した時から嫌というほど見てきた。
 姉の仰せとあらば、意志をなくした傀儡(くぐつ)となる妹たち

 「シグルイ」の2巻では、藤木源之助と伊良子清玄の両名による虎眼流の跡目争いが混迷の度を深める様子が描かれていますが、「マリみて」も現在は松平瞳子と細川可南子による祐巳さまの妹の座を巡る争いが激化しつつあります。
 家康を輩出し、江戸幕府の封建制度を支えた松平家と、遠く足利時代に室町幕府の管領として権力を振るった細川家。奇しくも日本の封建時代を代表する名門の名字を冠された二人は、姉妹システムという名の封建制度の中で「祐巳さまの妹」「山百合会幹部」という、システム内での絶対権力の地位を目指して争う人物のネーミングとしては最適なのではないのでしょうか。

 リリアン女学園における絶対権力者である小笠原祥子とも関係があり、生まれながらにシステムに馴染んできた生粋のお嬢様である瞳子か、あるいはシステムをも超越しかねない勢いで暴走する突進力を持った可南子か。いずれは冒頭に出てきた『真剣御前試合』に繋がるであろう「シグルイ」の今後の展開も気になりますが、「マリみて」の今後も同じように気になります。アニメ版の再開も楽しみです。
 不屈の精神を持った乙女は、己に与えられた過酷な運命こそ、かえってその若い闘魂を揺さぶるものなのです。多分

細川可南子は妹(スール)ではない。
 もっとおぞましい何かだ

 …「シグルイ」2巻の感想を簡単に書こうとしたつもりだったのですが、どうしてこんな文章に?
 今ちょっと風邪引いて熱が出てるせいにしていいですか?(と言われても)

 とにかく「シグルイ」は面白いです。封建制度というシステムが内包している狂気を題材にした、まさに残酷無惨な時代劇コミックの傑作。作者の山口貴由氏は圧倒的に緻密な肉体描写と独特の言語センスで一世を風靡した「覚悟のススメ」で有名ですが、「シグルイ」は「覚悟」以上に氏の才能が冴え渡っていると思います。「シグルイ」は、間違いなく山口貴由氏以外には絶対に描くことができない、独特の魅力を持った作品です。

 まあ、「覚悟のススメ」のファンの中で「シグルイ」を読んでいない人がいるとはとても思えないので今更なのですが、どうしても何か読んだ感想を書きたくてこんなエントリを起こしてしまいました。やっぱり、ちょっと熱に浮かされているのかも。

 椎名高志ファンホームページへようこそ(挨拶)。

シグルイ 2 (チャンピオンREDコミックス) シグルイ 2 (チャンピオンREDコミックス)
南條 範夫
秋田書店 / ¥ 580 (2004-06-24)
 
発送可能時間:在庫あり。

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2004/06/25

■サンデー30号の感想はなかった事に。

  1. 「女子高生はやっぱ制服じゃない」(道士郎でござる)
  2. 急展開する美鳥の日々
  3. 急展開するモンキーターン
  4. 急展開するからくりサーカス
  5. 急展開するかってに改蔵

1. 「女子高生はやっぱ制服じゃない」(道士郎でござる)

 女子高生の制服を着てカツラを被ったくらいで制服フェチ気取りとは、まだまだですな先生! そんなだから、ヤンキー生徒に簡単に女装を見破られて「ウハハハ超面白ー!」とバカにされてしまうんですよ先生!
 もし本当に「女子高校生の制服を着て女装するオレの性癖は、ホンモノの域に達しているのだ!」と自覚しているんだったら、スネ毛を全部処理するとか、女性らしい肩のラインを表現するために肩の骨を削るとか、それくらいの気概は見せて欲しいものですな先生! そんなこっちゃ、先生がバカにするブルマフェチとかとレベルが一緒ですよ先生! まだ浅いッスよ先生! 女装をナメるな先生!(鼻息)

 「爽やか道士郎が学園を爽やかに変えていく!」みたいな愉快痛快コメディマンガみたいな好ましい雰囲気になって来つつあるこのマンガですが、あくまでその爽やかさに染まるまいと頑強な抵抗を試みるヤンキーキャラも同時に出して来るのが、やっぱり西森先生のマンガらしくて良いと思います。私はこのマンガ好きだな。

2. 急展開する美鳥の日々

 綾瀬シナリオもついに結末。今回は、「やっぱ思い切って告白して良かったわ」と言う綾瀬の姿が印象的でした。彼女に一番必要だったのは、結局は自分から「好きだ」と言うための勇気だったのだ、という訳ですね。結果的にフラれはしましたが、この経験はこれからの彼女にとって大きな糧になるでしょう。
 そして、綾瀬のこのマンガの中での物語がこれで終了したことで、残るは美鳥だけということに。なんかもう彼女の中では結論は出ているみたいなので、後はその決着を見守るのみであります。

 にしても、「美鳥の日々」がここまでキッチリしたラブコメになるなんて、連載当初は想像もできませんでした。てっきり「葵DESTRUCTION!!」の流れを組むヤバいマンガになるものだとばっかり(失礼)。お見逸れしました。

3. 急展開するモンキーターン

 そんな感じでついにラブコメの決着にまでこぎ着けた「美鳥」とは対照的に、今まさにラブの炎が燃え上がりつつあるのが「モンキーターン」。「好きよ!」「好きだ!」って、そんな「ダンガードA」の歌詞みたいな勢いでいきなり好きとか何とか言ってしまって大丈夫なんですか波多野君!
 波多野の幼なじみで気分はもう本妻の澄や、青島さんの前カレの洞口は、果たしてこのフライング気味な二人の告白劇を知った時にどう動くのか! うわーい面白くなって来たなあ! もしオレが編集者だったら、「恋の第一マークに突入! トップで抜け出すのは誰だ!」とか、そういうベタな煽り文句をベタベタ貼って盛り上げるね!(だいなしです)

4. 急展開するからくりサーカス

 「それが怖いと思われるなら、皆様、15秒差し上げます。
  どうぞ、退場なさってくださいまし

 地獄開始!

 緊張感を極限まで引き延ばした上で、ゾナハ病に侵された百合さんのアップを見開きでドーンと持って来る演出センスは流石です。藤田先生絶好調です。怖いけど楽しみだ。

 参考:デウス・エクス・マキナ(はてなキーワード)

5. 急展開するかってに改蔵

 「からくりサーカス」に登場した「デウス・エクス・マキナ」とは、演劇用語で物語に突然の終末をもたらす機械仕掛けの神のことでありますが、このマンガもなんか「からくり」の余波か何かの影響で、いきなり終末的な展開に突入。
 何故いきなり沼なのか。いきなり頻繁に登場し出した「なかった事に」というキーワードには何の意味があるのか。いきなり登場した秀才塾の目的とは? 『あの扉の向こうにあるもの』とは何なのか?

 このいきなり感あふれる急展開は、往年の「南国アイス」の最終回を思い起こさせます。やっぱり終わってしまうのか。
 というか、この人のマンガって結局みんなこうなのな!

2004/06/23

■光の赤松、闇の久米田

 突然ですが、「ネギま!」なら誰?(挨拶)

 私は朝倉和美さんがお気に入りです。雑多な人間関係が入り乱れる学園生活の中で、独自の客観的な視点を保ちながらも積極的にクラスの中で立ち振る舞うことができる彼女のスタイルは、不器用だった学生時代の私が憧れていた生き方に近いものがあります。同様の理由で、「マリみて」の蔦子さんも好きですね。

 まあ勿論、嫁にするなら本屋ちゃんで決まりな訳ですが!

 そんな感じで(?)、先週発売された「魔法先生ネギま!」の6巻が異様に面白いです。
 「お嬢様とボディーガード」の立場から大きく変化し始める木乃香と刹那の関係を物語の軸に据えた上で、ノンストップかつ高密度で繰り広げられるアクションシーンの数々やら、ネギ達の窮地を察して次々と駆けつけるクラスメート達の大活躍っぷりやら、強力なライバルに対して知恵と勇気で乗り越えようと頑張るネギ少年の雄志やら、凝りに凝った魔法や呪術の描写やら(特にクライマックスにおけるエヴァンジェリンは圧巻)と、最初から最後まで盛りだくさんの内容で心底楽しめました。
 私は通勤電車の中で読んでいたのですが、あまりに集中し過ぎて思わず乗り過ごすところでした(バカ)。

 勿論、これは赤松健先生のマンガなので、おっぱいぽいんとか風呂場でぽいんとかパンストでガン=カタとかそういうサービスシーンも過剰ですし、基本的にやってることはこの手のドラマのお約束に沿ったものなので物語的な目新しさは薄く、別にこれを読んだからといっても頭が良くなるとか人生にとってプラスになるとかそういう要素もあまりないんですけど、でも徹底的にエンターテイメントに徹した作品の作り方には好感が持てます。読んでるだけで楽しく、かつ元気になれる作品であることは確かです。

 あと、要所要所で魔法や呪術の解説を入れ、ソッチ方面への知識欲をかき立てる誌面構成も上手いなと思いました。このマンガのメインターゲットである現役のオタクな中高生男子は、マンガの中に出てくる女の子と同じくらい、オカルトっぽいネタが大好きですからね!
 つうか、もし私が現役の中学生や高校生だったら、このマンガに心底惚れ込んでいたんじゃないかと思います! あぶないあぶない!(手遅れ?)

 それにしても、赤松氏は「ラブひな」の頃と比べても、エンターテナーとしての実力が遙かに上がっているような気がします。正直、「ラブひな」が一番面白かったのは4~7巻くらいまでだったんですけど(笑)、「ネギま」は面白さに底が見えません。なんか来年辺りにアニメになるとかいう噂も聞きますし、まだまだ楽しめそう。
 この調子で行けば、CLAMP大先生に比類する(あるいは凌駕する?)メディアミックス作家として大成する日も、そう遠いことではないでしょう。そういう意味でもこのマンガには期待してます。

 そして赤松健先生といえば久米田康治先生なんですけど、いくつかのブログで『「かってに改蔵」が次巻で打ち切りになる』みたいなコメントを見かけたので、ちょっと不思議に思ってコミックス25巻を確認してみたところ、表紙カバーの折り返し部分には確かに「次号『かってに改蔵』最終巻は…」なんて一文が。あー
 それを踏まえてコミックス25巻の作者コメント「今巻の反省文」を読み直してみると、まあ確かにいつにも増してネガティブな雰囲気な文章書かれてますね先生。このコメントを真に受けた読者から心配されるのも判るような気がします。
 こんなに心配してもらえるなんて、ホント先生はみんなから愛されてるなと思います。

 ただ私の場合、ネットでもコミックスでもやたらネガティブかつ自虐的なコメントを出すのが久米田先生の芸風だと認識しているので、今回の反省文を読み、『最終巻』という単語を見ても、「今回はいつにも増して先生が絶好調だなあ!」とか思いつつニヤニヤしてしまいましたが(ダメ)。『最終巻』という言葉も先生のいつものネタの一環なんじゃないかと思って軽く流してしまうような、そんな心境です。
 個人的には、「改蔵」ってのは本来そういうスタンスで楽しむべきマンガでは? という認識なのですが、でもそれは私がどっか人として大切な何かを間違えてしまっているからなのか。

 でも、もし仮に次巻で最終回となると、実質的にあと1~2話程度で連載を終わらせてしまわないといけない計算になるのですが、その程度の話数でこのマンガの物語を収束することは、果たして可能なのでしょうか。
 ああ、なんか「かってに改蔵」を読むのが怖い。「からくりサーカス」で怖がってる場合じゃなくなって来ました。

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2004/06/20

■更新情報 040620

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■「いでじゅう!」が普通に柔道やってると不安になります・サンデー29号感想

  1. 標的指定結界(結界師)
  2. 「絶頂しちゃうよーッ!!!」(MAR)
  3. 告白した綾瀬(美鳥の日々)
  4. 「JASRACは1フレーズ使うのも1曲使うのも同じ値段なので、使えるだけつかってみました」(かってに改蔵)
  5. 乳みせ天使(からくりサーカス)
  6. 番外:「タマ!!!!」

1. 標的指定結界(結界師)

 ここで出てきた「標的指定結界」とは、例えば結界に封じる対象を「水」だけにすることができるとか、そういう芸当のことを指していると解釈することができます。結界の中に封じ込める対象を物理的に指定できるとなると、確かに色々と応用が利きそうです。
 例えば、蓋が堅くて開かないジャムの瓶からジャムだけ抜き出したり、きつくて指から抜けなくなった指輪を抜き出したり、歩いている人からパンツだけ抜き出したりできそう。こんな便利なアイテム、もし王様のアイディアで売り出したりしたら、ンもう大ヒット間違いなしです。「もう霊能と関係ない世界に突入してるな!」とか言われそうですが。

 それにしても、良守の兄の正守さんは21歳にしてはあまりにオッサン臭いと思います。
 説教好きなとこなんか特に。

2. 「絶頂しちゃうよーッ!!!」(MAR)

 一目見ただけで明らかにヤラレ役と判る、人格が崩壊気味してるダメ女が出てきたー!
 オレ、こういうダメな女キャラが大好きなんですよー!(←人生をやり直したいです)

3. 告白した綾瀬(美鳥の日々)

 現代ラブコメマンガでは必須にして最萌な委員長タイプの正統派美少女というアドバンテージを持ちながら、出演したマンガがよりによって「美鳥の日々」なんていう異常なマンガだったばっかりに余計な艱難辛苦を背負う羽目になった綾瀬さんですが、ついにというかようやくというか、勇気を出して沢村に告白するところまでこぎ着けました。
 登場人物が自分の幸せな場所を自分自身で見つけることがこのマンガの最近の話の流れになってますが、果たして綾瀬の幸せは何処にあるのか。彼女はそれを見いだすことはできるのか。そして、綾瀬の決意を聞いた美鳥はどうするのか? 綾瀬にとっての最期にして最大の戦いの行方に期待です。

 それにしても、告白した時のコマの綾瀬のおっぱいは、なんか普段よりも大きくなってませんか?
 この時に備えて鍛えたの?(だいなし)

4. 「JASRACは1フレーズ使うのも1曲使うのも同じ値段なので、使えるだけつかってみました」(かってに改蔵)

 久米田先生の反逆精神の健在ぶりが伺える一節。さすがです

 あと、このマンガの作品内公認カップルは、やっぱりどう考えても砂丹×改蔵だと思いました。
 どっちも狙ってやってるだけにタチが悪いね!

5. 乳みせ天使(からくりサーカス)

 先週に引き続き、『平和』な村の様子の描画に終始した今週の「からくりサーカス」。これからの展開が恐怖と絶望にまみれるのが判っているだけに、菊姉さんを始めとした幸せそうな村の人々の姿を見ても、もはや素直に喜べません。
 というか、これまでの黒賀村での脳天気なエピソードがあったからこそ、先週から今週にかけてのな演出が生きてくる訳ですよね。これが、読者にトラウマを植え付けるのが大好きな富士鷹ジュビロ先生(まちがい)の本領なのか! と、つくづく思わせて頂きました。

 そして、一番最後のページに出てきた、天使とおぼしき女性の姿にも注目。理由はよくわかりませんが、なんかおっぱい出してますよこの人。
 これって、単なる読者サービスなのか。それとも、おっぱいを「安らぎ」の象徴として表現した、深遠なメタファーを伴った演出の一環なのか。あるいは、迫り来る恐怖を前に、ここで乳みせ天使に萌えておけとでもいうのか! これって、もしかしたら「かってに改蔵」で言うところの『ラヴと恐怖は比例する』効果を狙ったものなのか! こわいようこわいよう! おっぱいがこわいよう!
 おっぱいがいっぱい! おっぱいがいっぱい! うれしいなさわりたい!(フェードアウト)

番外:「タマ!!!!」

 編集部と執筆陣の間で「一番人気が出た作品を連載化する!」みたいな確約がなされているに違いない今回の読み切りシリーズ、第三弾は小山愛子氏の登場です。
 小山愛子氏は、これまでサンデー超増刊を中心に何度も作品を発表していることで、サンデーマニアの間では割と名を知られた存在。「小山愛子」の名前を知っているかどうかが、サンデーマニアかそうでないかの分かれ目なのだ! と申しても過言ではありますまい(過言では?)。

 それで今回の「タマ!!!!」ですが、個人的には最後のオチの部分が気に入りました。主人公のタマ少年は、このお話の中で後にテニス界を揺るがすことになるであろう凄いことを成し遂げているんですけど、本人にはその自覚が全くないまま、最後は彼の愛する「昆虫採集」の世界に再び戻って行きます。
 テニスの試合の中で、彼は「登れなかった高さのフェンスに登れるようになる」「速い動きで動く球を捉えられるようになる」等の著しい成長を遂げているのですが、成長できた理由が(今回の敵役の神月を倒すためというよりは)トンボを捕まえるために必要だからっぽいところが面白いところ。主人公のタマ少年にとっては、まだテニスをやるよりもトンボを追いかけている方が遙かに充実した時を過ごすことができるのだ、ということなのでしょう。

 周囲の騒ぎをまったく意に介さず、己の世界に没入する主人公の一途な姿には、ある種の清々しさを感じました。世間はどうあれ、子供のうちは己の好きなことを追い求めることこそが一番大事なのだ! ということを、タマ少年は身をもって証明しているのではないのでしょうか。
 世間よりも趣味! オタクとはかくありたいものですね!(←そういうマンガじゃないよ)

2004/06/15

■絶対可憐チルドレン集中連載決定

 皆様既にご存じだとは思いますが、椎名先生のサイトで正式に発表がありました。
 「絶対可憐チルドレン」が、8/29発売の週刊少年サンデー39号から4週に渡って集中連載されることが決定した模様です!

 正式な連載ではないというところだけはちょっと残念ですけど、どんな形にしろ再び「絶対可憐チルドレン」が、そして椎名高志先生の連載が読めるのは、たいへんに嬉しいです。
 総ページ数が145Pということは、超増刊に掲載された読み切り版と併せてコミックス化するのに丁度いい分量ですしね! この短期連載で人気が出れば、正式な週刊連載に格上げされるかもしれない、という期待も持てますしね!
 夢(というか妄想)が広がります!

 ここまで待遇の良い条件で掲載が決まったのは、やっぱりそれだけ「絶対可憐チルドレン」の読み切りや「GSホームズ極楽大作戦!!」に反響があったからなんじゃないかと思います。コミックスを買ったり「絶チル」の感想をサンデー編集部に出したりしたファンの方々の努力がついに実を結んだとも言える訳で、そういった意味でも今回の連載化は嬉しいですよ。
 やったぜみんな!

 そんな訳で、「絶対可憐チルドレン」には本気で期待しています。
 人気出るといいなあ。

 あと田中保左奈先生の「暗号名はBF」(コミックス1巻は6/18発売)の初版発行部数の少なさについても書いてありましたが、あれはコミックスの買い逃しが特技な自分に対する、小学館からの挑戦であると理解しました。
 これって、オレが発売初日に1巻を買い逃したコミックスは必ずメガヒットする(最近の例:美鳥の日々、無敵看板娘、エマ)という、変なジンクスを知っての判断なのか! オレに1巻を買わせないつもりだな! くそうくそう!(←自意識過剰です)

■全裸カタツムリはエロいな(感想)

 そして、今日発売のアッパーズに載ってた、椎名センセのイラストを見ましたよ!
 カッパ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

 いやまあ、イラストのテーマが「塗れちゃう寝姿」なのでキャラ選択は間違ってはいませんし、前回の伊号ちゃんの時の「身体のパーツ取れ萌え」みたいな特殊極まりない萌え要素を必要としないことを考えれば遙かに難易度低くてユーザーフレンドリーなのですが(人外萌え程度ならみんなとっくに乗り越えてます)、でも何故ここでずぶ濡れ水着少女とかそういうものではなく、あえて河童を投入してしまうのか。これが椎名高志なのか(椎名高志です)。
 やっぱり、どうしても必要以上に面白くしないと気が済まない人なんだなと思いました。

 今回のイラスト集は、エロいという観点ではやっぱり吉崎観音氏のイラストが一番だと思います。
 でもあれ痛そうだ(おっぱいが)。

 この号のアッパーズでは、「バジリスク」がついに完結。壮絶かつもの悲しいラストシーンが印象的でした。
 同じく「THE 大市民」は、主人公の山形氏の話を適当に聞き流してあしらってる女性の大人な態度が印象的でした(まちがい)。

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2004/06/11

■bk1プラグイン

 「夜の童話」のエントリbk1トラックバックする時にミスをしてしまったので、bk1の方に修正願いを出したんですけど、bk1のディレクターである河野武さんから、対応報告と一緒に「こういうトラックバックの機能についてどのようにお感じになられていますか?」と質問が書かれたメールが送られてきました。
 こんな反応が返って来るのは予想外でした。気にかけて頂いているようで、ちょっと嬉しいです。

 トラックバックに関してはまだ(ブログそのものを)使い始めたばかりで自分自身も試行錯誤している段階なのですが、可能性を感じるものであることは確かです。せっかくなので、トラックバックを活かしてやって欲しいことが思い浮かんだら、何か返信したいと思います。

 あと、河野さんのブログの中で、bk1のサービスをMovable Typeから使えるようにするプラグイン(mt-bk1.pl)が公開されていたので、それをblosxom用に移植してみました。半分以上はmt-bk1.plからのコピペですが(笑)。
 使い方は基本的にmt-bk1.plと一緒で、プラグインをblosxomのプラグイン用ディレクトリに設置し、プラグイン内の$AID変数に自分のブリーダーIDを(あるなら)設定した後、エントリ内で「bibid:XXXXXXXX」「

XXXXXXXXXXは、ItemIdの値として無効です。値を変更してから、再度リクエストを実行してください。

」と記述することにより、それに対応するbk1の情報に置き換わります。

bk1 プラグイン (ファイル名は "bk1" にして下さい)

bibid:02260381
bibid:02260381 ISBN:4091266924
椎名百貨店超GSホームズ極楽大作戦!! (少年サンデーコミックス) 椎名百貨店超GSホームズ極楽大作戦!! (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2003-12-18)
 
発送可能時間:在庫あり。

 見たところちゃんと動いているように見えますがどうだろう。

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■ハリスがダンドーの毒牙に!(まちがい) サンデー28号感想

  1. 黒姫(結界師)
  2. 太田崇(道士郎でござる)
  3. 「そうさ、私は人間ができてない道山先生!」(金色のガッシュ)
  4. P.853 1コマ目の二人のベンチの間の距離(暗号名はBF)
  5. からくりサーカスの最後のコマ
  6. 番外:「ブリザードアクセル」のヒロイン

1. 黒姫(結界師)

 夜の街の闇の中を文字通り「泳ぐ」、金魚の影の姿をした使い魔!
 モロにオレ好みのビジュアルですよ! 燃え!
 なんかこいつ、ダライアス外伝Jステージの背景で泳いでいる、巨大魚型戦艦のシルエットっぽいですよね!(と言われても)

 あと、最後のコマで良守の兄の名前と年齢(隅村正守21歳)が明かされましたが、確か先週彼と会話していた我らが闇のヒロイン春日夜未さんは、「年上を君って呼ぶの、やめてくれる?」みたいなこと言ってましたよね。ということは、夜未は正守よりも年上ですか! 少なく見積もっても22歳以上ですか! てっきり、まだ高校三年生くらいだと思ってましたよ彼女!
 実年齢よりも幼く見えるだなんて、ますますオレ好みのビジュアルですよ! 萌え!

2. 大田崇(道士郎でござる)

 本来、西森博之先生のマンガに登場するザコなヤンキーキャラは、どいつもこいつも如何にも性根がダメになってるどうしようもなく手の施しようもないクズばっかりだと思われていたのですが、ついにその定説が打ち破られる時がやって来ました!
 道士郎に「卑怯者」と罵倒された途端、なんか更正しましたよこの子! 少年時代の父親との会話を思い出して涙ぐんでるよ! 西森マンガのヤンキーキャラなのに! 西森マンガのヤンキーキャラなのに!(しつこい)

 このマンガが始まったばかりの頃は、「結局いつもの西森マンガと同じになるのでは?」みたいなことを書いてしまいましたが、この「道士郎でござる」という作品はそういう「いつもの西森マンガ」とは違う方向性を目指しているのではないか、と思えて来ました。
 先行きが楽しみです。いやマジで。

3. 「そうさ、私は人間ができてない道山先生!」(金色のガッシュ)

 人間のクズだ! 人間のクズが出た!
 「教師は人格者であらねばならない」という世間一般の幻想から自ら足を踏み出してしまった、完璧なるダメ教師が出て来ましたよ!

 でも、本当のダメな教師ってのは、自分自身が人間ができていないことを自覚していないんだよな…
 同じダメなら、オレもここまで割り切った教師に教わりたかったよ…(20年くらい前を回想しながら)

4. P.853 1コマ目の二人のベンチの間の距離(暗号名はBF)

 そして、その後のP.364(最後のページ)で並んで立っている、団と本庄さんの間の距離に注目。要するに、今回のエピソードで二人の間の距離はグッと縮まりました! ということを、暗に表現している訳ですね。

 本庄さんって、見た感じは一般常識や人間関係に疎い猛烈なボケキャラっぽいというか、その気もないのに気がある素振りをしてみせちゃう悪意のない悪女みたいな歪んだイメージがあったんですけど(勿論、歪んでいるのは自分の方です。すみません)、なんか根っこはもの凄いマトモでいい娘じゃないですか。実は園芸マニアって辺りも、個人的にはポイント高いです。もしオレがおじいちゃんだったら、「ぜひ本庄さんを家の孫の嫁に!」とか言い出したい気分です(微妙)。

 こういう「愛するべき日常」的なエピソードがもっと最初の方に何度か出てきていれば、対ウィザード編のクライマックスで団が言った「みんなを守るんだ!」的な台詞にも説得力が出てきて、なお良かったと思うんですけどね。
 そして、最後のページに書かれた「次号、急激展開!」って言葉が妙に気になります。これはいったい何を意味しているのか。まだまだ予断を許しませんよ!(連載自体が)

5. からくりサーカスの最後のコマ

 今回は黒賀三姉妹フラグ立て編の総決算とも言える内容で、マサルが三姉妹からモテまくる姿を読むのが嬉しいやら恥ずかしいやらでニヤニヤしっぱなしだったのですが、しかしその幸福感も最後のページの最後のコマを見るまで。

 ついに来るべきモノが来た! という感じがします。
 次週からの展開が、本気で怖いです。

番外:「ブリザードアクセル」のヒロイン

 かつてジャンプで「ライジングインパクト」を連載、一度は連載終了の憂き目にあったにも関わらず、コアなファン達の嘆願運動が実を結んで連載が再開された! という伝説を作り上げたことで有名な鈴木央先生が、何の因果かサンデーに登場。
 かつて少年向けゴルフマンガで覇を競い合った万乗先生と鈴木先生が、同じ雑誌でマンガを載せる日が来ようとは。ホント、世の中何が起こるか判りませんね(おおげさ)。

 マンガの内容はややゴチャついた印象を受ける場面はあるものの、コメディありアクションありクライマックスでのカタルシスもありと、最初から最後まで楽しく読めるマンガになっていたと思います。今回のサンデー読み切り攻勢はどれも連載化を睨んだものっぽいので、もし今回のお話が好評だったら、あの鈴木央先生がサンデーで連載開始! という事態も十分に考えられそう。
 でも、このマンガのヒロインの小雪ちゃんは、絶対どっか何かがおかしいと思います。いくら告白されて嬉しいからとは言え、あの惚れっぽさは異常の域に近い気がしてなりません。兄も妹に萌えてる場合じゃないと思った。

2004/06/09

■コミック感想「夜の童話」

 いきなりですが、7月からアニメ版「マリア様がみてる」の新シリーズ(自分内名称:マリア様がみてる~セカンドインパクト~)が始まるそうですね。
 私は性格が曲がった女性キャラが大好きなので、今回から新キャラとして登場する生粋のトラブルメーカー・松平瞳子にはかなり期待してます。視聴者から『何このドリル女! 超ムカツク!』とウザがられればこのアニメは大成功なんですよ! と制作スタッフが胸を張って豪語するくらいの暴れっぷりを期待したい所存。
 基本的に「金色のガッシュ!」のパティみたいな役回りですしねこの娘(変な例え)。

 で、それとはあまり関係なく、最近紺野キタ先生のコミックスを三冊(「夜の童話」「Cotton」「乙女は祈る」)まとめて購入してから、今ちょっと自分の中で紺野キタ作品がブームです。

 "紺野キタ"と言えば、個人的には「ひみつの階段」を代表とする女学院寄宿舎ファンタジーを描く人、というイメージが強いのですが、これらのコミックスに収録されている作品の多くは、ちょっとそれとはフレーバーが異なっています。これらの作品も広義で言えばファンタジーの部類に入るんですけど、「ひみつの階段」のようなティーンエイジ向けではなく、より対象年齢の高い、文字通りの「大人の童話」といった趣を感じます。

 その傾向が一番よく出ていると感じたのが「夜の童話」。作者が同人誌で発表した作品を集めたというだけあって、どの作品も深い(あるいは重い)メッセージ性を持っていると思います。

 例えば、この中に収録されている「春を待つ家」という作品では、気ままに放浪の生活を送る社会性皆無な童話作家を父に持つ主人公の少女が、「いつかは離婚した母と同じように、そんな父を自分は排除するようになるだろう」と心の底では予兆を感じながらも、それでも父の生み出す童話と、童話を作り続ける父を愛してやまない様子を、爽やかに描いています。
 「ファンタジー」に生きる父と、その父を支えながら「リアル」の世界を生きる重さに耐えられなかった母。リアルな世界でファンタジーに想いを馳せることへの厳しさ。そんなことを考えさせられる作品です。

 その一方で、逆に生活に疲れた中年のおじさんが「少女の姿をした、自分の『初恋』の化身」なるポエジック極まりない存在と出会うという、ファンタジーをある種の「救い」として描いている物語があったりするのも、また興味深いところ。『夜の童話』というタイトルに込められた作者のファンタジーに対するスタンスや思い入れが伺える、興味深い作品集だと思いました。

 とりあえず、「ひみつの階段」の世界観がオッケーな方なら、ファンタジーとは無縁な人生を送っている男性でも十分イケると思います。「百合姉妹」で紺野キタ先生を知ったとかいうような、そういう傾向がある方にもお勧めできそう。

 ――以上、bk1のトラックバック書評向けに耐えうるエントリを書いてみたつもりでしたが、書き出しが全然関係ない「マリみて」なのはどうかと思った。

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2004/06/05

■ジャンプショップ

 そうそう、昨日ジャンプのジャージ男のことを書いたら思い出した!

 ちょっと前のことなんですけど、東京ドームシティの中にある、ジャンプのグッズショップへ行ったんですよ! ラクーアで風呂に入るついでに!(もうオヤジなので)

 ジャンプっつたら、今自分の中でマキシなのは勿論「武装錬金」な訳ですよ。さすがに斗貴子さんが着ている制服のレプリカとか、パピヨン蝶野変身セット(バタフライマスクと黒ビキニパンツのセット。マスクはビキニの中に仕込むのがオシャレ!)みたいなコアなグッズはないとしても、「武装錬金」の絵柄のテレカくらいはあるんじゃないかなぁ、とかちょっと期待してたんですよ。

 でも、実際言ってみたら、「武装錬金」関連グッズはまだ全然ありませんでした。その代わりにあったのが、店内の三分の一くらいのスペースを占めているであろう「テニスの王子様」と「NARUTO」の関連グッズ。ナルトが持ってるガマ口の財布とかそんなの。改めてその人気っぷりに感心しました。確か、神崎さんも着ていた青学ジャージも置いてあったはずです。ほんとみんなジャージ好きな!
 でも、オレが欲しいのは青学のジャージじゃなくて、蝶野のビキニパンツなんだよ!
 わかれよジャンプ!(わかりません)

 とかブツブツ言いながらポストカードが置いてある棚を見たら、そこには「暗闇にドッキリ!」のイラストが書かれた絵葉書が!
 「武装錬金」はないのに、結構前に連載が終わったはずの「暗闇にドッキリ!」はまだあるのか! こんなシチュエーションはさすがに想定外だよ! オレの負けだよ!

 仕方がないので、せめてもの反逆として「ごっちゃんです!」のごっちゃんが描かれた絵葉書を購入し、ジャンプショップを後にしたのでした。
 ちょっと気に入ったので、今も部屋の机のフォトスタンドに飾ってあります。
 いい買い物したよ!(よかったね)


■「絶対可憐チルドレン」反応集

 1日に椎名先生発表した「絶対可憐チルドレン」連載化情報に対する、私が見つけたネットでの反応をまとめてみるエントリを作成しました。

待ちこがれてた「絶対可憐チルドレン」、まもなく連載開始!?

 サンデー系の情報サイト、NETA SUNDAY さんの記事。
 私も絶チルは「サンデーに載せるしかないはず」だと思ってはいるのですが、椎名先生のやることなので油断できません。
 とりあえず、どんな状況になっても面白がれる心構えを作った上で、続報を楽しみに待ちたいと思います(←もしかしたらサンデーに載らないかもって思ってる様子)。

椎名高志祭り

 椿ろぼさんのWeblog「サクラメカニクス:」の記事。
 椎名高志マンガに現在進行系でハマっておられるようで何よりです。

 個人的に、横島が美神と結婚する適齢期は、横島28歳・美神30歳辺りだと思ってます(聞いてない)。

椎名先生新連載開始間近っ!

 まきしゃさんの日記の6/2の記事。
 「やっぱ長期連載になれば、こっちも安心して先生の作品にボケ・ツッコミを入れて遊べますから」という意見には激しく同意します。「GS美神」がマンガとして成功したのは、やっぱり長期連載の間でキャラ同士の人間関係を核とした作品世界が熟成されていき、それを元に読者があれこれ妄想して楽しむ余裕があったから、ってのも大きいと思いますしね。

 まぁ、連載序盤で掲載位置を気にしてハラハラするのも違う意味で面白いのですが、そういうのは「カナタ」で堪能しましたから!(ドクロ)

「もうちょっとで終わるからね」

 「展開予想ショー」の梨音さんの書き込み。
 椎名先生とこのサイトのトップ絵に絡めて、絶チル三人娘のおしゃれについて語ってます。

 確かに、あの娘たちには「GS美神」とは違った方向で、色々とファッションで遊べそう。
 私はデフォルトの制服姿で十分満足してますが(笑)。

葉梨らいすさんの書き込み

 ここの掲示板の常連、葉梨らいすさんの反応とそのコメント集。
 何か言いたいことありましたらぜひコメントを!(宣伝)

■講談社刊の青年漫画誌「ヤングマガジン アッパーズ」が10月に休刊

最後通牒さんの6/4の記事より

 「マジですかー!」と、職場で叫びそうになりました。アッパーズって「バジリスク」を筆頭に(部数は少なくても)割と手堅く売っている雑誌というイメージがあったので、ここで休刊ってのはちょっと意外です。
 「最後通牒」に掲載されている記事には「新ジャンルのコミック誌の創刊を決めた」とかいうコメントが掲載されていますが、やっぱり講談社の方針変更か何かがあったのか?

 というか、10月って椎名先生が「アッパーズ」で読み切りを載せる予定の時期と被っている気がするのですが!
 ちょっと心配になってきました。

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2004/06/04

■「で、どっちがブラック?」(表紙を見ながら) サンデー27号感想

  1. 帰ってきたビクトリーム様(金色のガッシュ!)
  2. 帰ってきた春日夜未(結界師)
  3. 卓球で仙術に目覚めた我門(こわしや我門)
  4. 失恋した耕太(美鳥の日々)
  5. ジャージ姿の神崎さん(かってに改蔵)
  6. 番外:「絶対に!あんたをアマルガンに行かせない!」と叫ぶ団(暗号名はBF)

1. 帰ってきたビクトリーム様(金色のガッシュ!)

 泣いたり! 笑ったり! 照れたり! 吐いたり!
 わずか6ページで様々な表情を見せてくれた我らがビクトリーム様ですが、個人的に一番グッと来たビクトリーム様は、岐阜県在住のたかし君に騙された時のビクトリーム様でした。

 「たかしめ、だましやがったなー!

 騙し上手よりも騙され上手の方が人から愛される、って言うじゃないですか! ビクトリーム様!
 ビクトリーム様はみんなから愛されているなぁ!

2. 帰ってきた春日夜未(結界師)

 構成員全ての性根が歪んでいることで有名な「裏会」に属し、澄んだ瞳の奥に歪んだ性格と物の怪に対する歪んだ愛情を宿す春日夜未さん(ちょっとドジっ娘)が、何の因果か再び物語の表舞台に帰って来ました。
 私は根性が歪んだ女性キャラが大好きなので、勿論彼女も大好きです。時音が「結界師」における表のヒロインとするならば、夜未は裏のヒロインなのです。それくらい好きです。名前がちょっとあずまんが大王っぽいところも好きです。

 しかも今回は、組織内で強い政治的権力を握っている良守の実兄と思われる人物の命令を受けて行動することになるということで、ますます彼女の立場は歪んだものになりそう。
 おそらく、彼女はもう内心では「裏会」に属しているのが嫌になって来ているんじゃないかと思うのですが、でもこの世界においては彼女のような半端な能力者は「裏会」と関わらなければ生きていけない訳で、その辺の矛盾が彼女の立場をより不確かなものにしています。それが今後の彼女の行動にどんな影響を及ぼすのか?

 彼女は、ポジション的に「犬夜叉」の神楽と似た位置に属するキャラなのかも、とか思ってます。主人公側とは敵対する立場におり、保身のために自分に与えられた役割を振る舞う分別は持っているんだけど、心の底から性悪にはなりきれず、今の自分を何とかしたいと思っているタイプ。そんな感じがします。
 更に、また肝心なところでドジッ娘っぷりを発揮して全てを台無しにしてくれれば、もう言うことはありません。

 あと、良守の弟の利守君はカワイイですよね(何が言いたい)。

3. 卓球で仙術に目覚めた我門(こわしや我門)

 「最高の技ほど、体得した時は最も自然に感じるもの」ってのは拳法マンガにおけるお約束ですが、よりによってそれに目覚めるのが部活動の卓球でスマッシュを撃つ時だった! ってのは、さすがに本邦初の試みなんじゃないかと思うのですがどうか。っていうか前代未聞?
 そして、我門が奥義を会得したのを気配だけで察した辻原さんは、やっぱり凄いです。というか、彼は常に完璧過ぎてて怖いです。個人的に、このマンガのラスボスは彼に違いないと決めつけてます。

 あと、我門の妹の果歩ちゃんはカワイイですよね(何が言いたい)。

4. 失恋した耕太(美鳥の日々)

 耕太君が性別の壁を突破してセイジに挑んだ最大最期の戦いは、セイジの最愛の人である美鳥に正体を見破られ、耕太が敗北を喫する結果となってしまいました。
 でも、今回の彼の最大の敗因がパンツを女物にしなかった=女装が徹底していなかった点にあるっていうところは、如何にも耕太君らしくて微笑ましいなと思います。彼のセコンド役を勤めた猫部嬢も、さすがに耕太君のパンツを脱がして女物に取り替えるところまでは踏み込めなかったのでしょうか。それとも、パンツを男物のままにしたのは、「女装はしているけど、あくまで男としてセイジに愛されたいんだ!」という耕太君からの秘められたメッセージだったのか。
 今となっては、パンツの真意はもう判りません。

 でも、今回は「自分がセイジに恋していたことを耕太が自覚した」ことこそが、彼にとっては一番大きな出来事であり、収穫だったのはないのでしょうか。
 ジェンダーの壁を突き破り、人を愛することができる自分に気付いた耕太君。そして、人から自然と愛され、「耕太君のためになるなら何でもしてあげたい!」と思わせることができる、人としての器の大きさの鱗片を伺わせた(ヤンキー女子相手に)耕太君。
 結局セイジにはフられてしまいましたが、今回の一件は彼を人間として一回り成長させたに違いありません。彼が本当に幸せになるための新しい道が、今開かれたのです!

 耕太君の今後のバイセクシャルな人生に幸あれ!(そっち方向で決定なの?)

5. ジャージ姿の神崎さん(かってに改蔵)

 あの神崎さんが、王子でテニスな恰好を!
 そんな! 神崎さんはシードアスカガな人だったんじゃなかったのかよう!
 よりによっていきなり王子テニスにジャンル換えするだなんて、あんまりですよ神崎さん!

 いやその、なんかちょっと神崎さんが転んだのが悔しかったからつい!(うるさいよ)

 で、今回の「かってに改蔵」のサブタイトルは「日向小次郎気取りかよ。」なのですが、この言葉は今回の神崎さんの恰好を当てこすったものであることは間違いありません。
 今でこそジャージ姿の男子は「テニスの王子様」の代名詞ですが、しかしジャンプにおける元祖ジャージ男と言えば、「キャプテン翼」の日向小次郎と20年前から決まっているのです。21世紀になった今でもジャージ姿でイタ飯を食べる男!(日刊オードリーさんの4/8参照)

 ジャージ男の世界に飛び込むなら、神崎さんもゆめゆめ「キャプ翼」をあなどるなかれ! オレが昔初めて地元の同人誌即売会に行った時なんか、そりゃあもうそこらじゅうに「キャプ翼」のへぼんな同人誌が(辛い過去なので略)

番外:「絶対に!あんたをアマルガンに行かせない!」と叫ぶ団(暗号名はBF)

 理屈ではどうにもできない、師匠への変わらない信頼と愛情を訴える団少年の姿は、控えめに申し上げてもあまりに可愛すぎます。もし私が女子だったら、絶対にこのカットの団を見てクラクラ来ていたと思いました。
 あぶない! あぶない!(←違う意味でもう手遅れ)

 あと、「とらのあな」発表のコミックス発売予定表によれば、「BF」のコミックス2巻が早くも7月に発売になるそうです。1巻は今月18日に発売されるので、結果的に「BF」は二ヶ月続けてコミックスが発売されるということに。サンデーの新人作家の作品がこういう売られ方をするのは珍しい気がするんですけど、一体どんな事情があるのでしょうか。
 ……アニメ化?(何で?)

2004/06/03

■更新情報 040603

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2004/06/02

■ほんとうにスク水がお好きなんですね(感想)

 とかそんな事を書いてるうちに、椎名先生のサイトに近況報告がアップされていました。

 次の「アッパーズ」にイラストが掲載されるという報告もファンとしてはありがたい情報ですけど、やっぱり「絶対可憐チルドレン」の連載が本決まりになったってのが何より嬉しいです。先生の文面からは相当の自信が伺えますし、かなり期待して良さそうな雰囲気。

 掲載誌に関しては含みを持たせていますが、一番可能性があるのはやっぱり週刊少年サンデーでしょうか。サンデーでは今週号から4回連続で読みきりマンガが掲載されることになっているので「最後通牒」さんの5/30の情報より、新連載攻勢が始まるとするなら、それが終わった7月からということに。そして「絶対可憐」の第三話の扉絵は水着なので、おそらくこの話が掲載されるのは真夏の時期になるはず。そう考えれば、一応辻褄は合います。
 でも、もしこれで掲載誌がマガジンだったら凄いです。週刊漫画サンデーだったら面白過ぎます(考えすぎ)。

 ただ、なんか以前と比べると、微妙に先生の書く文章のフレーバーが変わっているというか、先生自身のキャラが少し変わっているような気がしないでもないところが、やや気掛かりではありますが。何というか、ちょっと自虐と開き直りが過ぎると思います先生。そういうのは、我々のような年季の入ったダメな読者だけで十分です。
 「Time Slipping Beauty」から半年。いったいがあったんでしょうか。

 色々な意味でドキドキしながら、続報を待ちたいと思います。

■近況報告040601

 スピンちゃん…(⊃Д`)

 「スピンちゃん」は決してマンガの出来が悪かった訳ではなく、単にジャンプシステムのローテーションの一番悪いタイミングにブチ当たってしまっただけなんだ! と思いたい今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。あなたの心の中の理想の上司ランキングでは、「デスノート」の夜神局長が一躍トップに躍り出ていませんか?
 私はむしろ、「ゲドー」のはっちゃけぶりに驚いてます。あのマンガ、やっぱり明らかにどっか何かがヘンだと思った。

 それはともかく、私の本職の仕事の方が、かなりいい感じでヤバい感じになって来ました(矛盾)。ちょっと今月は冗談抜きで忙しくなりそうで怖いです。本来なら忙しくなるのは8月以降のはずだったのですが、色々あってこんなことになってしまいましたよ。
 大人の世界…(遠い目)

 で、いつもなら「忙しいので今月が更新遅れます~(^^)/」とか腑抜けたことを書くところなのですが、今回はあえてその忙しさに反逆してみたい。むしろここに書き込むペースを上げてやる! とか思ってます。
 どうも自分には、(趣味にしろ仕事にしろ)テキストを書くのにかかる時間が必要以上に長くなってしまうクセがあるっぽいんですけど、でもこれからあと30年くらいは今のような時間に窮屈な生活を送ることになりそうなので、この機会に短い時間で簡潔なテキストを書く訓練をしてみよう、と考えてます。
 とりあえず、今月はできるだけ日次ペースでここに何かを書いていけるようにしてみたい。そんな気分です。
 いやその、決して今の仕事がイヤなのでここでストレスを解消したいとか、そういうんじゃないですよ? よ?(不必要な連呼)

 ただ、処理に一定の時間がかかること(投稿作品の掲載や「展開予想」のメンテ作業など)に関しては遅れ気味になってしまうのは確実なので、その点はご了承をお願いします。

 あと今月は、長年の懸案事項である「展開予想ショー」(通称GTY)の新システムの叩き台の作成に着手したいとも思ってます。
 現状の「展開予想」に関しては色々と思うところもあるのですが、それに関してはまだいずれ時間がある時に。時間がないので困っているのですが(ダメだ)。

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