2007/10/28

■皆本の弁当にかける熱意に彼の愛の執念深さを感じたサンデー47号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ホント椎名先生は、「教育的指導!!」の頃から「小さい頃女の子にいじめられたことがトラウマに!」的な話が大好きですね! と思いました。
 でも兵部少年はあまりにカワイイので、不二子ちゃんがいじめてかかるのも判る気がします。というより、ここで不二子が兵部をいじめないと、そもそも椎名マンガとして成立しませんよね。ひどいマンガだよね(ファンサイトだからできる表現)。

 そして本編の感想ですが、今回はちさとの「私だって――エスパーなんだから!」に尽きます。何かこう全てがかわいすぎる。紫穂と葵のエロトークに聞き耳を立てて文字化けしつつ慌てるところも、薫と東野が楽しげに語らってる思念波を感じて嫉妬してスコップ持って地面を必死に掘ってる姿も、何もかもかわいいです。前回出てきた「パジャマ姿で兄の膝の上に座る」妄想と併せて、殺伐とした絶チル界における妹系和みキャラの立場を確立したと言えるのではないのでしょうか。
 あと私の場合、そもそも彼女がエスパーであることをすっかり忘れていたので、能力使ったのが純粋に意外だったというのもありますが(ダメ)。

 そして紫穂が葵に蕩々と語った洞窟妄想ショーは、このシチュエーションから実際に男女が親密な関係に至ってしまう話はこれまでマンガで散々読んできたので、確かに二次元世界ではこうならないとおかしいという意味で、大変に説得力がありました。葵やちさとが動揺するのも納得です(納得するな)。
 コミックス3巻「瞳の中の悪魔」における潜水艦エロ妄想もそうでしたけど、なんだかんだで紫穂もベタな展開が大好きみたいですね。というか、むしろ作者が好きなのか。あまりにベタ過ぎて本編ではそういうことできないけど、「妄想」の中という設定であればいくらでもベッタベタなネタを使うことができるぜ! というアドバンテージを有効活用してると思います。
 紫穂の妄想の中の薫はいつも以上にに可愛らしいので、今後も隙あらば紫穂にはどんどんエロ妄想をして頂きたいです。そしてその妄想でウブな葵を惑わせて頂きたい所存です。

 でもまあ、実際の薫と東野は、「小学校の修学旅行における男子部屋トーク」的な雰囲気を感じました。まだこの二人の関係は「擬似的な男子の友情」で留まってるみたいですね。東野が性的に成長するまでは、まだこんな関係が続くのではないのでしょうか。

2007/10/22

■むしろ弁当は茶色いオカズだけあればいい子だったサンデー46号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 このマンガが始まった頃の朧さんはたいそうミステリアスな存在で、「実は『普通の人々』のスパイなのではないか」とか「片眼を隠しているけど、あの眼からはレーザーを発射できるに違いない」とか色々と妄想の種が尽きない人だったんですけど、そんな彼女が今ではドジっ娘キャラになってしまうだなんて、なんかもう行くところまで行ってしまいましたね。
 「一番湯のカナタ」のユウリもそうだったんだけど、椎名マンガでは妙齢の普通の女性が活躍できる余地が少ないのかも知れません。作者が異常な女性が好きなタイプなので仕方ないのか(ひどい)。

 それで今週の話ですが、ここのところ続いていた「黒い幽霊」絡みから離れた、ちょっと中休み的な内容になりそうです。とりあえず今の段階で言えることは、薫は自分の要求通りに弁当を作ってくれるマジメな性格の皆本のことが本当に心の底から好きなんだなあということと、ちさとの皆本兄妄想の完璧さというかイチャつき方は客観的に鑑みればもはや犯罪レベルに近いものがあり、いくら当事者が「お兄ちゃんは悪くない」と言っても周囲の大人には判ってもらえないのも致し方ない、ということでしょうか(微妙に遅れた時事ネタ)。

 あと、一番最後のページで葵と紫穂が山の中に取り残された薫と東野を案ずる描写がありましたけど、葵が「雨の中ではテレポートでけへん」と救出の可否の心配をしているのに対し、紫穂は「あの二人、ずぶぬれで二人きり…」と薫と東野の関係が妙な方向に進展することを心配しているところが面白いというか、性格が出ているなと思いました。
 きっと今の紫穂の頭の中には、洞窟かどこかで焚き火をして雨宿りしている二人がいつしか「その火を飛び越えてこい!」的な雰囲気になってそういう関係に至っちゃう、『潮騒』チックなストーリーが渦巻いているに違いありません。紫穂は発想がエロ過ぎます(ストレート)。

 そして紫穂と言えばなんか味覚の感覚も進化しているらしく、料理された食材だけではなく、料理を作った料理人の思考までをも読み取る能力を得るレベルまで来ている模様。このマンガのサイコメトラーの能力解釈の拡張っぷりも、いよいよ半端ではなくなって来てます。大丈夫か紫穂。人として

2007/10/14

■日本政府は変形するF-22を開発して国防の要にするべきだと思ったサンデー45号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 さすがは「昔取った杵柄」と言うべきか、増補版4コマが回を追う毎に面白くなって来てます。キャラクターの特徴を端的に紹介する、という意味ではホントよくできてますね。
 そろそろネットでも、「本編よりも四コマの方が面白いんじゃね?」的な感想がちらほら見られるようになって来るのではないかと思われます。っていうか、もう言われてる?(憶測)

 本編の方は、今回でビー・マイ・フレンド編が無事完結。クライマックスは『トリプルブースト→薫の背中に羽が生えて洗脳を解く』、という前回と同様の流れでしたが、前回はあまりにシチュエーションがシリアス過ぎた反動が出たのか、今回はブルサガリのバッタものに変化したティム君を薫が蹴り飛ばす、というコメディ的なものになってました。
 この現象ですが、椎名先生は昔からシリアスな展開が続くとどうしても肝心の決めシーンでギャグを入れないと気が済まなくなる傾向があるので(その極北が「GS美神」アシュタロス編のクライマックスで出てきた「奥の手」の文珠)、これはこれで椎名マンガの味の一つである、と解釈して頂ければ幸いです。

 あと今回はナオミちゃんがちょっと皆本にクラクラ来てたシーンがありましたけど、ナオミちゃんは好き勝手に蹴り飛ばせる主任の下でないとストレスが溜まる性格なので、多分皆本の下では活躍できないんじゃないかと思われます。主任としては尊敬できる人格の皆本を谷崎のように蹴れなくて悩んだ挙げ句、結局蹴り飛ばしちゃってヘコむナオミちゃんのカワイイ姿を見てみたい(ダメ妄想)。
 薫の「女子高生に手を出すとは! このロリコン!」の台詞は、「お前が言うな」的な突っ込みを誘う意味で上手いなあと思いました。

 「ハヤテのごとく」みたいなロジックで国家に身柄を売られた皆本がかわいそうです><

2007/10/06

■あれが最期のナオミちゃんフィギィアだとは思えないサンデー43+44号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 お久しぶりです。
 土曜日が空いてないと感想とかが全く書けない今の時間の使い方を改善して行きたい所存です。

 で、今更ながらですけど、やっぱり扉の四コママンガは面白いですね。本編の紹介になっているかどうかはともかく、主要キャラクターの面白いところをきちんと紹介するように出来ているところは流石。特に紫穂のヒドさというか黒さはかなり極まっており、見ていて心が暖まります。
 もう15年以上も前に掲載された「Dr.椎名の教育的指導!!」を越える四コママンガが結局サンデーでは登場できなかったことを考えると、もはやサンデーで四コマを連載できる資格を持つのは椎名高志先生だけなのかも知れません。「次回作は四コマでお願いします!」とサンデー編集部から言われる日も近いと思います(近いの?)。

 本編の方は、以前「ガール・フレンド」編で出てきたチルドレンの出会いのシーンを薫の側からの視点で改めて描くことで三人の絆が如何にかけがえのないものであるかを解説した前回、そして現場の奮起で薫と皆本が到着するまでみんながんばった今回、という話の流れに。
 前回の方は、薫の母の傷害事件を報じる大衆週刊誌を1コマだけ挿入することで「薫の超能力のために何が起こったのか」を暗示し、それが当時の薫が自分の力を嫌うきっかけとなったことを端的に表現しているところが上手いな、と思いました。こういうのをドライにさらりと表現できるのがプロだよなあと感心。
 あと、5歳の時の葵が超能力を使うシーンでパンチラすることで可愛らしさをアピールしてましたが、これを見た時に四コマの方の「出た! 計算!!」を思い出してしまった私の心は穢れているんでしょうか。

 そして今回は、ティムが薫の乗ってきた戦闘機を見て「消防車よりあっちの方がカッコイイ!?」と悔しがってるのが面白かったです。話の中でも薫が登場してからはイニシアティブがチルドレン側に移っているところからすると、おもちゃマニアのティム君には案外こういう攻撃が効くのかも知れません。
 あと薫が戦闘機を奪取する時にパンツを見せていても葵の時のような計算っぷりを感じないところは、さすが薫の人徳といったところでしょうか(ひどい)。

 今回の最後の方に「黒い幽霊」の黒幕っぽい謎の男が出てきましたけど、彼の正式名称が明らかになるまでの間、とりあえずこいつのことを「バビッチ佐野」と呼称することにしました。「マリちゃんたすけて!」に出てきた変態の親玉のアレです。話の最後の方に椅子に座りながら偉そうな態度で出てきて、思わせぶりなことを言う(でも言うだけ)ところがソックリだなあと思ったので。
 彼がバビッチ佐野と同様の立場の人間であるとしたら、きっとその配下には変態が沢山いるに違いありません。ティム君に指令を伝えている金髪女子も、きっと相当な変態なんだろうなあ。彼女の活躍が楽しみです。

2007/09/23

■人形になってもパンチラを披露する葵の勇姿を僕たちはきっと忘れないサンデー42号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 そのうち、紫穂が長門みたいにデータベースからSQL言語で情報を引き出す描写が出てくるに違いない!(挨拶)

 で今週の「絶チル」ですが、紫穂と葵がオモチャにされちゃったの巻。特にフェルト人形にされちゃった葵の可愛らしさは度を超える萌え萌えっぷりであり、メーカーはんはチルドレンギアを商品化する前に葵人形を商品化するべきだと思ってしまうくらいでした。お腹を押すと「ひあっ!」と叫んで手足をジタバタする機能付きでひとつ。マジでどうでっかメーカーはん(何処)。

 勿論、ブロック人形化された挙げ句に左脚パーツが取れちゃって行動不能にされた紫穂も、かつて「ヤンマガUppers」に掲載された「ASTRO GIRL 脆腕伊号ちゃん」以来となる椎名先生のロボット美少女パーツ欠損フェチなるやっかいな性癖っぷりを堪能できるという意味において、とってもステキでした。そういや澪も割とカジュアルに自分や相手の四肢を取り外す技を持ってますし、椎名先生はやっぱりそういうのが好きに違いありません(決めつけ)。
 というか、ティム君はさすがオモチャマニアなだけあって見る目がありますね。将来はオモチャの商品開発をする職に就いたらどうだろう。そしてそこで葵の人形を(略)。

 とか言いながらも、今回のバトルはティム君があまりに強すぎるため、相当な大ピンチ状態です。何故彼があんなに強いのかと言うと、彼の能力は「オモチャ」に限定されているものの、逆にオモチャが絡んでさえいればどんな効果も自分で好きなように後付けで設定できるから、という強みがあるからではないかと思われます。「バリアがあるから効かない――と!」「これに当たるとお前もオモチャに変身する――と!」の「――と!」の部分が、如何にも今考えた設定感が出てます。
また、彼に相対するチルドレン達も「アニメに出てくるロボットの能力」をイメージできてしまうため、彼の「ボクの考えた最強ロボット」妄想に付き合ってしまい、結果的に彼の幻覚能力にやられてしまっているように思われます。よって今のティムが乗っているロボットは、おそらく「銃夢」に出てきた火星大王並の強さを持っているはず。「全長320m、重量80万8千トン(夢尺度)。特徴:無敵」のあれ並に無敵。

 なので、「薫のブースト能力で洗脳を解く」以外でティム君をどうにかしようと思うのであれば、ティム君の無敵ロボ妄想に引きずられない、一度もロボットアニメを観たことがない人物を持ってきて相対すればいいんじゃない? と思ったのですがどうだろう。
 例えば、幼少期から妙に頭が良かった皆本は、子供の頃はロボットアニメを「幼稚な番組」と決めつけて観ていなかったに違いないので(決めつけ)、皆本ならきっと何とかしてくれるはず! とか思いました。で、この更に事件でロボットの格好良さに目覚めてしまい、事件後にロボマニアになればより完璧ですね。歳取ってからこの手の趣味にハマると抜けられませんからね(何)。

 冗談はともかく、実際この局面をどう打開するつもりなんでしょうか。次回が楽しみです。

2007/09/15

■33号に出てきた金髪サイコキノ姉さんが死ななくて良かったです(サンデー41号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 椎名先生クラスの重鎮が雑誌の巻末に座ると貫禄がありますよね!(挨拶)

 今まで散々ネタにしてきたサンデー巻末指定席に、ついに我らが「絶チル」が座る時がやって来てしまいました。いやまあ実際問題として、将来有望な四位先生の「メテオド」が巻末に来るよりは、既に実績も安定性もある椎名先生の「絶チル」が巻末の方が、サンデーの為にはいいのではないかという気がします。
 いや別に椎名先生はもはや将来有望ではないとかいそういう意味ではなく、一種の名誉席でもある巻末に位置する作家には、かつての藤田和日郎先生と同じ貫禄が必要ということであり(以下泥縄的フォローが続くので略)。

 そしてここ最近の「絶チル」ですけど、前回に引き続いて「黒い幽霊」絡みの少年エスパーが海外からやって来てチルドレンと戦うという展開に。しかも今回のエスパーであるティム君は最初から(エスパーであれば誰でも能力を強化可能な)チルドレンのブースターを奪う目的を持っており、これはおそらく今後も「黒い幽霊」所属のエスパーはチルドレンを狙って攻撃を仕掛けてくることを示唆しています。

 即ちこれは、「特殊な能力を持った敵が、毎回手を変え品を変え襲ってくる」というバトルまんがとしての基本フォーマットが確立したということであり、このフォーマットに沿った形であればいくらでも話を作ることが可能であることを意味しています。
 しかもそれと平行して、「遠くからチルドレンの成長を見守る兵部! 彼らパンドラは今後どう動くのか!」とか「薫が変化させたブースターの真の力とは何か! その力は何を意味しているのか! 皆本はその力に対し、如何に向き合うのか!」とか「『黒い幽霊』の正体とは何か! 彼らの憎悪は、世界を人種間戦争に導く引き金となるのか!」とか「皆本と薫の関係や如何に! この二人が『男女』の関係となれる日は来るのか!」とか、エピソードを盛り上げる仕掛けも満載。
 つまり「絶チル」は連載作品としての構造が現在極めて高いレベルで安定しており、更なる長期連載にも十分に耐えられる体制が整っていると言えるのではないのでしょうか。しかもサービス精神溢れる椎名先生は、43号から毎回オマケで四コママンガまで描くそうじゃないですか。完璧ですね。

 なので、もしこのまま掲載位置が巻末で安定しても、我々ファンは一向に動じることはないと思いますよ? よ?(震える手でサンデーを持ちながら)

 今回のエピソードの見所としては、勿論トランスフォーマーオタク丸出しな「黒い幽霊」のティム君が繰り出すロボットと戦いつつ、如何にして彼の「洗脳」を解くのか、という点にあると思われますが、劇場映画版「トランスフォーマー」は聞くところによるとスクールカースト最下位に位置するナードな少年が主人公であるということなので、きっとこのティム君も同様にナードであり、学校のジョックス共にヒドイ目に遭わされたトラウマを持っているに違いありません。ですので、そこのところを上手くケアしつつブースト能力を使って洗脳を解いてやるのが肝要なのではないか、と思いました。全て私の妄想ですが。

 今回の結論:ナオミちゃんの手を両手で包み込むように握っている葵がカワイイです><

2007/09/01

■連載100回おめでとう記念・サンデー39号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 連載100回記念カラーの回。かつての「一番湯のカナタ」打ち切りという惨劇のトラウマからなかなか抜け出せず、読み切り版掲載から正式連載が始まるまでに2年間という途方もない時間を要し、始まったら始まったで作者自身も「こんな主流から外れたマンガはいつまで続けられるか判らない」という趣旨の愚痴をこぼすなど、連載が始まった頃は長期連載化するだなんて誰も思っていなかった「絶対可憐チルドレン」が、ついに100回目に突入ですよ! もう2年連載しているんですよ! 前連載作品「一番湯のカナタ」が3巻で打ち切りになった椎名高志先生のマンガが!(しつこいよ)

 今回はさすがにセンターカラーで普通に祝ってもらえましたが、ここ最近は雑誌での掲載位置が下位に沈みがちだったり、その一方でサイン会に駆り出されたりと、この作品が冷遇されているのか厚遇されているのかよく判らない微妙な立場にいることは代わりありません。まだ物語的にも志半ばな感じなので、何とか長く続いて欲しいものです。
 いやまあ多分しばらくは大丈夫だと思うのですが、こう「絶チル」の場合は生い立ちや立ち位置が相当アレなので、どうしてもネガティブな方に考えが行ってしまうのは仕方ないのです。そういや「椎名高志というペンネームは『しかたないし』のアナグラムから作られた」って話はどこから聞いたんだったかなあ(どうでもいい)。

 100回目を祝ったところで今週の感想ですが、今回はついに薫がエスパーの女王としての「合成能力」を生成する力を手に入れたの巻でした。これまで彼女たちはあくまで「一つの能力のエキスパート」という立場だったのですが、ここに来て「三人の力を合わせると新しい力が芽生える!」という方向に路線をシフトして来た模様。今回生まれた能力は「強制催眠を解除する」でしたが、雰囲気的には薫の「エスパーを守る」目的が叶うのであれば、状況に応じて他の能力も合成できそうなものを感じました。
 また今回は薫の「女王」能力の覚醒を描きましたけど、葵の「女神」や紫穂の「女帝」についても、単なるキャッチフレーズではなく、薫のような具体的な能力が伴う可能性が出てきました。紫穂は今でも十分に将来世界を支配する女の才能の鱗片を見せてるし、葵は既に萌えという名の信仰の対象になっているのに、この子達がこれ以上の更なる覚醒をする可能性があるということに!? 葵が更にすごい萌えキャラになっちゃうん!?(まちがい)

 あとこれは個人的な妄想なのですけど、今回の薫の「他人の能力を吸い取って我がものにし、放出する」という合成能力って、実は「一番湯のカナタ」に出てきたカナタの王族としての能力である「千手王羅」と基本的には一緒なのではないか? と思いました(お手元に「一番湯のカナタ」1巻をお持ちのレアな方は、P.154~P.158を参照)。
 「千手王羅」は仲間が増えれば増えるほどパワーが増すという特性があるが故に、「千手王羅」がある=人を束ねる王の器を持っている、という理屈でしたが、これは今回の薫の合成能力でも成立する理論であると思われます。おそらく薫の力も、仲間のエスパーの数が増えれば、より強力な能力を使えるようになるはず。それ故の「女王の力」なのですからね。
 何というかこう、「カオル様は『王の器』を示した! よりによってこの力、千人の配下がいれば文字通り一騎当千の武将にもなりうる大器!」(セイリュートの声で)みたいな感じ?

 というか、このタイミングで「カナタ」のことを思い出すなんて、自分でもちょっとどうかしてると思いました。

 薫にパワーを吸い取られつつ「や…待っ…」と感じちゃってる葵は萌え対象です。

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