2006/10/26

■朧さんの存在意義について考える(サンデー46号絶チル感想)

 椎名先生は「ナウシカは肌色のタイツを履いてるよ派」であることが判明!(挨拶)
 今更ですが、先週のサンデー46号の感想です。

 今回は、頭が大きくなって等身は下がったけどおっぱいの大きさはデフォルメされなかった朧さんが私服で登場。マメに掃除してる皆本を嫁に欲しがるような言動をする辺り(←深読み)は思わずグッと来る訳ですが、しかしそんな彼女からは、連載開始時における「年齢不詳」「片眼を前髪で隠し、何か秘密がありそうと思わせる演出」がなされていた当時の姿からは随分遠いキャラになってしまった感があるのもまた事実です。

 コミックス1巻の段階では「普通の人々」と通じているようなところを臭わせる描写もあったりしてミステリアスな雰囲気を漂わせていた彼女でしたが、連載内におけるバベルの『敵』が「普通の人々」から「パンドラ」にシフトすることで序盤の彼女の行動がストーリー的にあまり意味を持たなくなったり、不二子管理官の登場で「皆本よりも年齢や階級が上のムチムチボディな女性」という立場を奪われてしまったりと、徐々にキャラクターとしての立ち位置がおぼろ気になって来てしまっているのは間違いないと思われます。朧だけに(余計)。
 すっかり薫のセクハラ対象キャラとなっちゃった今回のエピソードの彼女を見ていると、何というかこう、朧さんって「一番湯のカナタ」におけるユウリみたいなキャラになりつつあるんじゃないか、という気がしてなりません。

 せめて『皆本が朧に憧れている』という没バージョンの設定が残っていたら、まだ「ハヤテのごとく!」におけるマリアさんみたいなポジションになれたのかも知れませんが、それはもはや存在し得ない選択肢です。とりあえず、マセた子供やおかしな上司に悩まされながらも、皆本にアドバイスをすることができる大人の女性の立場を獲得できるようにがんばって下さい。秘書萌え属性を持つやっかいな読者にとって、朧さんは「ハルノクニ」の麗第一秘書官と並ぶ萌えキャラですからね!

 あとちょっと気になったのですが、朧に触れられた桃太郎が過去の実験動物時代の虐待を思い出してしまったのは、朧がノーマルな人物だからなのか、それとも触れたのが朧だからなのか、どっちなのでしょうか。

その他留意するべき点:

  • 予知シーンにおける10年後の皆本が全く老けておらず、30歳に見えない件について。
    皆本は永遠の美青年だなあ
  • 紫穂が食後に食器を片づけている描写が出てくるが、彼女は皆本が食事作っている時も同じように片づけの手伝いをしているとは到底思えない。食べ残しが全くないところも、ジャンクフード大好きな偏食児童である紫穂としてはありえない。朧の前では「いい子」になる紫穂。萌え
  • 完成原稿速報において、このエピソードの先行きが重くなることを示唆。あまりに悲惨な内容のため妹にダメ出しされたという、あの「ポケットナイト」の没エピソードみたいな話をやらかすつもりなのか
  • ちくわー

2006/10/25

■スーパーヒロインコラボポスターないしょ話

 一昨日、小学館から自宅に「スーパーヒロインコラボポスター」が届きました。

 小学館の懸賞に当たったのは、去年コミックスを購入した時にネットから応募したアンケートで図書カードが当たった時以来ですよ。椎名高志先生の作品のグッズが当たったということを含め、たいへんに嬉しく思います。

 しかしポスターが届いたのと同じ日、絶チルの同人誌を作っている友人から、このコラボポスターに関するこんな話を教えてもらいました:

 『以前、ネットで「応募券を1枚しか貼らなかったのにポスターに当選した」という話を見たので、試しに自分も応募券を1枚だけ貼ったハガキを、締め切りを過ぎてから出してみた。
 そしたら、今日ポスターが届いていた』

 「厳選なる抽選の結果、この懸賞に御当選されました」じゃなかったんか少年サンデー!
 っていうか、実は応募総数が少なくて当選確率がかなり高かったりとか、そういうことはなかったんか少年サンデー!

 ポスターありがとうございました少年サンデー(フォロー)。


2006/10/20

■PANDRAはやはり変態の巣窟なのかも知れないと思ったサンデー45号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 先週マンガ系サイト繋がりの方々と飲んだ時に自分が口走ったらしい言葉:
 「『絶チル』を読む時は、もっとパンチラに敏感にならないとイカンですよ!

 先週号の感想です。

 まず突っ込まなければいけないのは掲載位置について。
 サンデー45号では、これがジャンプだったら降格間際だよね! みたいな位置(「ネコなび」を除くと後ろから3番目)に掲載されていました。更にこの号では、「絶チル」の前に掲載されていた「武心」「レンジマン」の各作品が、まるでこのまま連載が終わってしまうのではないかと思わんばかりの急展開をしていた上、「絶チル」までもがなんかこのマンガの核心的なシーンであるところの「皆本が薫を撃つバッドエンド」に触れる内容だったため、「もしかしたらこのマンガまでもうすぐ終わってしまうのでは?」という不安に駆られることに。

 絶チルのコミックスに特典が付くようになったり、作者が「掲載位置が低すぎる」と苦言を呈した途端に掲載位置が上昇したりと、ここのところ「絶チルは人気マンガ」みたいな錯覚を覚えることが続いていたために忘れていた、「『絶対可憐チルドレン』は少年マンガとしては異端な、いつ切られてもおかしくないタイプの作品である」という危機感を、おかげさまで久しぶりに思い出させて頂きました。
 思えば「MISTERジパング」の時代から椎名高志先生のマンガはサンデーの後ろの方に掲載されているのが当たり前だった訳であり、我々としてもゆめゆめ侮ることなく、常に危機感を持って「絶チル」を読まなければならないと思った次第です。

 椎名高志ファンサイトC-WWWへようこそ(基本)。

 あとは読者の間でも色々と物議を醸していた絵柄のカワイイ方向への変化でしたが、「魔法少女チルドレン」でついに絶頂に達してしまった感があります。一言で言えばやりすぎ。悪い夢のようです。特に葵の眼鏡の形がヤバいと思います。眼鏡の形が変わるとここまでキャラが変わってしまうのかと痛烈に実感。丸眼鏡だけは! 葵に丸眼鏡だけはご勘弁を!(トラウマ?)
 とりあえず先生の方から絵柄シフトに対する終息宣言は出たので、今後は絵柄も少しは落ち着くのはないのでしょうか。

 その他留意するべき点:

  • 兵部エロス。彼は常に裸で寝てるのか。
  • 不二子にキスされてる皆本の「むっ…やっ…!!」がエロス。セクハラし甲斐がある奴だと思った。
  • 初音がすっかりかわいい(頭が)キャラに。初登場時のクールビューティーっぷりは幻になってしまった模様。バベルに入って生活が楽になり、常に明に面倒見てもらえる立場になったので、脳が緩んでより動物的になったと解釈。平和なのは良いことです。
  • とっとこ桃太郎がネズミの死体だと思っていた時の紫穂の態度と、モモンガだと判った時の紫穂の態度が全然違うところに萌えた。この二面性こそが彼女の本質です。皆本への想いっぷりといい、紫穂は観察すれはするほど面白いキャラだ。
  • 前回の苦戦の原因となった「皆本はエスパーに武器を使わない」がちゃんと今回の話に繋がっているところは感心。ちゃんと大局的にストーリーを考えながら話を作っているんだなと思いました。

2006/10/09

■学校の先生の仕事は生徒にトラウマを与えることだと思います椎名先生(サンデー44号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

・機動戦士ゆんゆん

 今回はなんかガンダムネタが多かった感じ。「やらせはせん」とか「あれは憎しみの光」とか。電磁波義兄弟のデザインの元ネタはギレンとドズルだったのね。
 あとは、毒電波攻撃の効果音に「ゆんゆん」を使っていたのが印象的でした。電波系を表現するスラングとしてはすっかり定番の言葉になっているゆんゆん」ですが、メジャーな週刊少年マンガ誌でこれを大胆に使った例は珍しいのではないかと思います。

・皆本はお姫さま

 そして、そんなゆんゆん攻撃を食らってぐったりとし、薫に守られるように抱き抱えられた皆本は、まるでお姫さまのようでした。

 皆本さんったら、紫穂みたいな護身用の拳銃すら(兵部に対して以外は)あまり使わないためか、今回のようにエスパー相手に接近戦を挑まれると、割とあっけなく敵の手に落ちてしまうんですよね。更には戦闘力が皆無であるにも関わらず、持ち前の正義感から積極的にエスパーに対して逮捕を挑んだりするなどのやんちゃな行動に出がちなので、結果的に薫が皆本のお守りをしないといけないことになってしまうんですよ。従って、皆本がどんどん薫から護られるお姫さまのポジションにシフトしてしまう結果に。

 彼のキャラクターとしての立ち位置は、「聖結晶アルバトロス」における、連載序盤のまだ世間知らずなお姫さまだった頃のアルバトロスに案外近いのかも知れません。皆本のヒロインとしての格は上昇する一方です。そりゃもう、皆本の絵柄もどんどんカワイイ方向にシフトするのは仕方がないことですよね。

リスペクト騒音おばさん

 凶悪版葵が言ってた「ほーらひっこせー!!」って、あの騒音おばさんリスペクトネタなのでしょうか。今はカワイイ葵も、成長したらあんな感じの関西のうるさいおばちゃんになってしまうという暗示なのか。恐ろしいですね
 あと紫穂の相手に水かける奴も、何かソレ系のネタがあったような気がします。紫穂相手に民事トラブルは起こしたくないです。彼女がエスパーかどうかという問題以前に、裁判で勝てる気がしません。

・担当編集者変更

 現担当は週刊ポスト出身のイケメンです。

椎名百貨店 完成原稿速報060922より

 ということは、ちょっと前までペロ先生の担当だった國友さんが新しい担当編集者ということになりますね。
 結局、ペロ先生にはフラれちゃったんですか?(まちがい)

2006/10/01

■椎名先生、お目々とお身体をお大事に(´・ω・`)(サンデー42/43号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 前回の感想も含め、思いついたことを羅列しました。

・絵柄

 前回から明らかに絵柄を変えてきましたね。特に子供キャラに顕著。お目々が格段に可愛くなり、そのせいか顔がより丸く大きくなったようなイメージを受ける(相対的に体つきはよりスレンダーになった)ところが判りやすい変化点でしょうか。大人キャラはそれほど変わってませんが、例外的に皆本はやたらカワイクなってます。
 ただカワイクなったとは言え、いわゆる「萌え」系の絵柄とはちょっと系統が違うのは明らか。むしろ古典的な少女マンガのソレに近い印象を受けました。もっと女の子にも読んで頂きたい! みたいな意志が込められているのではないか、と妄想しています。

・紫穂ちゃんムチの味

 43号にちょっとだけ出て来た、エレキ照(兄)が回想する大人版の紫穂は凛々しくて大変にカッコイイんですけど、逆にマグ熱人(弟)が改変した紫穂の極悪バージョンは大変に悪そうです(頭が)。「超能力味わってみるかオラー」ってアンタ、鞭で物理的に叩くのはどう考えても超能力じゃないです。弟のこのセンスは、ちょっと侮れないモノがあるなと思いました。
 あとは、極悪バージョンになってまでもパンチラをさせられている葵が可哀想。いつもよりも胸のサイズが小さくなってる大人版の葵はもっと可哀想。照兄貴は容赦がないですね。せめてそこくらいは改変してやって下さい。

・皆本は兵部の手を握らなければならない

 42号では、膝を抱えて兵部のことを考えている薫と、それを察して「あいつを信じるな!」と怒鳴る皆本のシーンが印象に残りました。

 兵部が狙っているのはエスパーとノーマルの間の不信感の増大であることは間違いないのですが、兵部にとって最も重要なノーマルは皆本であることも、また間違いありません。皆本はこのマンガの中では、エスパーを受け入れるノーマルの代表みたいな立場にいるからです。
 ただそれ故に、薫が兵部のことを気に掛けていることを理由に皆本が兵部を敵視していることは、今後チルドレンが皆本に対して不信を抱くきっかけになる可能性があるように思えます。

 現段階では薫にとって皆本は一番大好きな男性なんですけど、その「大好き」の成分は、どっちかというと家族に対するソレが多分に含まれているように思えます。前に不二子が彼女たちに対して「皆本にとってチルドレンは妹のような存在である」とか言ってたことがありましたが、逆にチルドレン達もまた皆本をまだ兄のように思っているのところが多いのではないのでしょうか。
 しかし、薫の兵部に対する想いはそれとは明らかに異なってます。いわゆる「恋」って奴です。42号で兵部を想っている薫の表情は、他のコマとは雰囲気が違いますし。そして、それを皆本は何となく判っているからこそ、彼は兵部に警戒感を抱いている訳です。「いずれチルドレンは兵部に獲られてしまう運命にある」と彼が知っているので尚更でしょう。
 皆本の兵部に対する思いの中には、嫉妬という成分が多分に含まれているのは間違いないと思われます。

 しかし、もし本当に皆本がエスパーとノーマルの間の架け橋となれる人物であるのであれば、皆本は恋敵である兵部でさえも受け入れなければならないのではないか? と私は思っています。兵部が恋のライバルであることと、兵部がノーマルにとっての敵となろうとしていることがごっちゃになっているから話がややこしくなるのであって、もし「エスパーとノーマルは共存できる」と皆本が主張するのであれば、皆本はいずれ自分が兵部とも共存できることを決意しなくてはならない時が来るのではないのでしょうか。薫の恋のライバルであることは別問題として。
 皆本が兵部と和解して、二人が握手をすることができるような世界。現段階におけるこのマンガの最終的な理想の終着点はその辺になるんじゃないかなあ、と思いました。

・安奈みら

 42号にちょっとだけ名前が出てきた「安奈みら」ですが、彼女は元々は「GS美神極楽大作戦!!」の登場人物です。
 コミックス28巻(ワイド版ではおそらく15巻)の「紙の砦!!」編に登場した少女小説系のティーンエイジ向けミステリー作家で、「絶チル」内の水曜サスペンス劇場化されていた「華の女子校ミステリーシリーズ」は、「GS美神」当時から彼女の代表作でした(美神の時は「花の女子校」)。
 どんな人かと言うと、大体こんな人です:


「GS美神極楽大作戦!!」コミックス28巻 P.167より。安奈先生は左のコマ

 ちょっとおかしいですね。さすが椎名キャラ。
 「紙の砦!!」が描かれたのは「マリみて」登場以前の1997年だったこともあって少年誌ではまだこういうネタは希少でしたけど、現代における少年サンデーの男性読者は女性キャラが二人並んで出てきただけで二人の間の関係性を自動的に妄想してしまう訓練がなされた人が8割くらいを占めているのは確実なので、結構いい線イケるのではないのでしょうか。どんな線だ。

2006/09/18

■10歳の賢木ってちょっと髪型がカナタに似てませんか(サンデー41号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 序盤で薫が寝ていたベッドなのですが、クルーザーに置かれているベッドにしては広すぎるというか、むしろラブホテルとかそういう施設に行かないとなかなかお目にかかれないと思われるタイプのベッドのように見えてしまうのが、ちょっと気になります。
 賢木の個人所有ならともかく、これってバベル印のクルーザーですよね? コミックス6巻で「キスは大人になってから」とか言ってるバベル所有ですよね? 何でこんなエロいのん? 大人が使う分にはいいのん?

 そんな感想(何)。
 あと細かいところでは、日焼け痕を皆本に見せびらかしてる薫を、スケベ眼鏡オヤジ的な表情で見つめる葵がツボでした。葵もそんなお色気が気になる年頃なのか、それとも薫のだから気になるのか。個人的には、この調子で葵×薫を妄想する路線も少しは盛り込んで下さるとありがたいです(ダメ)。

 話としては、大人げない賢木と子供っぽくない紫穂がサイコメトリーを通してケンカしつつも、お互いの弱みを少しづつさらけ出して相互理解をすることができた(ように見える)というエピソードでした。紫穂が「透視まないようにしていることもたくさんあるの」と言ってるところが、紫穂が既に無邪気な子供ではないことを改めて示していて印象深かったです。
 彼女は以前「皆本のことを全力で透視したい」とか言っていましたが、これは皆本に対しては遠慮や抑制なしで素直に子供として振る舞うことができることの裏返しな表現なのかも知れないな、と思います。

 あと、個人的に前回読んだ時に期待していた賢木と皆本の過去話ですが、結局そういうのはほとんど出て来なかったですね。でも、「俺が今10歳だったら、『チルドレン』のメンツになって皆本に面倒をかけてやったものを」という賢木の問題発言は期待以上に面白かったというか、如何に賢木が皆本のことを大好きなのかってことがよく判ったので、個人的にはもうそれで十分グッと来てしまいましたよ。
 今回のエピソードの結論としては、紫穂も賢木もみんな皆本のことを愛しているということで一つ。

 あと、賢木のその発言を受けた皆本が惚けた表情をしてましたが、あれは多分女の子になった10歳の賢木の姿を妄想してニヤニヤしていたに違いないと思いました。確かに変態だ(決めつけ)。

■絶対可憐チルドレン6巻

 スーパーヒロインコラボポスターの応募は今日で締め切りですよ!(挨拶)

 自分は昨日出しました。ギリギリ過ぎ。
 そんなアレで「絶対可憐チルドレン」の6巻を買いました。今回は池袋のとらのあなで購入できる機会があったので、一緒に購入特典の没設定資料ペーパーも入手。コミックス5巻のおまけに掲載されていた、皆本高校生バージョンの時期の設定資料みたいですね。大人になって眼鏡を外した葵の姿が新鮮。
 また、チルドレン三人組が「バビル二世」の三つの僕(しもべ)からイメージされたものであるのは割と有名ですが、このペーパーによれば「ロプロス=薫」「ポセイドン=葵」「ロデム=紫穂」になってます。やっぱ紫穂はロデムなのか。猫っぽく四つんばいになってる紫穂の姿は萌え対象(本編では絶対こんな恰好をしないという意味で)なので、もし機会があったらみんな猫紫穂を見て萌えるがいいと思いました。

 この巻に掲載されているエピソードは、薫が『女王』(というか姉御)の素質の鱗片を見せた「パンドラの使者」後半2話、プリティー兵部のおちゃめな大活躍が拝める「荒野のエスパー」、不二子ちゃん初登場の「浅し夢見し」、そして「いつか王子さまが」の前半2話。
 この巻最大のトピックは、間違いなく不二子ちゃんこと蕾見不二子管理官の登場で決定です。兵部と同期の旧日本軍所属のエスパーだったとか、バベルにおける影の最大権力者であるとかいう設定面でも興味深いキャラクターなのですけど、何より(例え理由がどんなに合理的であろうとも)やることなすこと全てエロい方向に直結している、というバカバカしさが最高に面白いです。

 あと、このマンガにイマイチ欠けていた巨乳要素を持ち込んだ点も大きいと思われます。うきうきしながらエロ要素を振りまいて大暴れしている彼女の姿を見ていると、「やっぱり椎名先生は何だかんだ言いながらも巨乳キャラを描きたくて仕方がなかったんだね! こんな楽しそうだもんね!(作者が) しょうがないよね!」って優しい気分になって来ます。
 6巻のおまけマンガも、彼女のおかげでエロくて面白いモノになってますしねー。不二子ちゃんはいいキャラだなあ。

 そして、西エイジアの薫のそっくりさんの姉と、コレミツ10歳は、正直やりすぎだと思いました。特にコレミツ。いったいどんな人生を辿れば、こんな美少年が包帯フェチの大男になってしまうのか。彼の姿は、エスパーの運命の過酷さを暗に表しているのかも知れませんね。ウソだけど。

絶対可憐チルドレン 6 (少年サンデーコミックス) 絶対可憐チルドレン 6 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 / ¥ 410 (2006-09-15)
 
発送可能時間:在庫あり。

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