2004/03/07

「私の夢になってよ、ダンドー」サンデー14号感想

  1. ダンドーアニメ化決定
  2. 「あふぅ♥」(思春期刑事ミノル小林)
  3. 新解誠と星佳先生(暗号名はBF)
  4. 「かくなるうえはウィルスでもばらまいて…」(十五郎)
  5. 「きみのカケラ」最終回と「ファンタジスタ」最終回

1. ダンドーアニメ化決定

 「何故今あえてダンドーが!?」という疑問の声も聞かれるものの、ついに大々的に「DAN DOH! アニメ化」が発表されました。
 サンデーに載っていたイラストから察するに、どうやら連載の一番最初から忠実にストーリーを追っていくような展開になりそう。

 それでダンドーと言えば、どうしても「万乗パンツ」という単語が浮かんでしまう方も多いようで(私もそうですが)、ダンドーがアニメ化されると聞くと大抵の方は「テレビ東京のアニメじゃ、万乗パンツを出すのは無理なんじゃない? 大丈夫か?」とパンチラの心配をしてしまう模様です。
 確かにテレ東と言えば、あの「ラブひな」のアニメ版ですらパンチラ表現を封じたことで有名な程、パンチラに対して規制が厳しい放送局としてアニメファンに知られる存在。その懸念はもっともだと言えます。

 しかし、ここで思い出して頂きたいのですが、「DAN DOH!!」は最初から懲りに凝ったパンツの描写を売りにしていたマンガではなく、元々は「薄汚い野球少年に過ぎなかったダンドーが、新庄プロと出会うことのよってゴルフに目覚めていく」という筋書きの、少年少女の正統派成長ドラマだったんですよ。「ダンドー」にとって最も重要なのは、パンツでもパンツを履いた美少女でもなく、あくまで新庄先生にメロメロになり、また後に出会う赤野に対してもメロメロになってしまう、ダンドーとオヤジキャラとの関係性の描写にあるということを忘れてはいけません。
 ゴルフというスポーツを通じて、ダンドーがオヤジにメロメロになったり、また逆にオヤジがダンドーにメロメロになっちゃったり! メロメロになりつなられつの美しくも耽美な関係の構築! それこそが、この作品において最も重要なのです! それを忘れてはいかんのですよ! パンチラなんて飾りなんですよ!(鼻息)

 なお、「DAN DOH!!」アニメ版の前番組に当たる「カレイドスター」は、一見すると主人公の少女・苗木野そらが劇団の中でスターとして成長していく様子を描いた普通の少女向けアニメのように見えながらも、実はそらと劇団の先輩であるレイラの二人の関係の成長を描いたディープな百合アニメとしても成立していたという、実に底が深い作品として鑑賞することが可能でした。
 最初はただのドジな後輩と意地悪な先輩という関係だったものが、そらが成長するに従って次第に「エースをねらえ!」のお蝶夫人×岡ひろみのような熱血スポ根的な関係に移行、最後には「マリア様がみてる」の祥子×裕巳みたいな、相互に相手を信頼し合って自分の夢を相手に託せる真のパートナーの関係に昇華していく様子を描くことが「カレイドスター」というアニメの目的だったのだ、と言っても過言ではありません。多分。

 果たして「DAN DOH!!」のアニメ版では、新庄先生とダンドー少年の関係性をどんな形で描いてくれるのか? 前番組が相当アレだっただけに、「DAN DOH!!」にも期待してしまいます。
 「朝っぱらからこんなイケない関係を見せつけられちゃって、ンもうどうしよう!」みたいな困った投書が新聞に載せられるくらいのディープな展開を希望。

2, 「あふぅ♥」(思春期刑事ミノル小林)

 しまった! このコマで思わず笑ってしまったよ!
 まさか、手のひらに性感帯がどうとかいう中学生男子ノリのバカ話が、ちゃんと伏線になっていたなんて!
 オレの負けだ!

 という訳で、私は「思春期刑事ミノル小林は面白いと思う」派に属しました。
 何故オレはこういうくだらないネタに弱いのか。

3. 新解誠と星佳先生(暗号名はBF)

 ここにいるよ!(セカイ系挨拶)

 これまでのお話で、とにかくメガネと巨乳には事欠かないことが提示されているこのマンガですが、ここに来てまた新たなメガネが登場。キャラ名はともかく(新海誠氏のパロディですね)、「陰謀論者」っていう設定は面白そう。変な能力を持ったスーパースパイ達が日夜暗躍しているこのマンガの世界なら陰謀を推理するネタには事欠きませんし、七海君にとっては存在自体がトラブルのタネになることは必至。この二人のコンビは色々と面白い話が作れそうな予感がします。
 というか、私も子供の頃は陰謀ネタが大好きだったので、誠クンのトキメキっぷりには激しく共感。オレもこういう世界に生まれたかったよ!(イヤな子供だ)

 あと、星佳先生は子供相手に色気を振りまきすぎだと思った。
 あれは絶対誘ってますよ! ザ・ルック!(おっぱいを)

4. 「かくなるうえはウィルスでもばらまいて…」(怪奇千万!十五郎)

 この「かくなるうえはウィルスでもばらまいて…」という十五郎の台詞は、(作者の意図はともかく)彼の思考が至って幼稚でわがままであることを端的に表現しています。というか、学校でこんな事を一人で呟いてニヤニヤしている子供は、普通ならカウンセリングの対象になると思います。彼が学校をここまで嫌がるのは、授業内容が幼稚だとかそういう以前に、単に学校に友達がいないからに違いありません。
 ちゃんと突っ込んでくれる面倒見が良いクラスメートがいて良かったね十五郎君。

 このマンガが不評を買っているもっとも大きい要因は、主人公の十五郎が作中内で無敵であることに寄りかかったワガママのし放題っぷりに読者が誰もついて行けていない点にあると思うのですが、ここ最近はそんな十五郎に対してツッコミを入れられる立場にいるキャラを投入し、読者のストレスを軽減する形に作品が徐々に変化しつつあるような気がします。
 これって、作品の本来のコンセプトからすると「敗北」なんじゃないかと思うのですが、でもエンタータイメントとしては正しい方向性でしょう。まさか、最初からこういう展開を狙っていたのか!?(それはない)

5. 「きみのカケラ」最終回と「ファンタジスタ」最終回

 どちらもお疲れ様でした。

 「ファンタジスタ」の方は(「このタイミングでいきなり終わるのはおかしい」という意見もあるようですが)、個人的にはもうこの作品で描くべきテーマは全て描き尽くしたんじゃないかと思っているので、これはこれでいいんじゃないかと。「パスに込める意志」というサッカーの概念を広めた功績は、高く評価されるんじゃないんでしょうか。
 最後に主要メンバーが世界各地で活躍している、という終わり方は「俺たちのフィールド」を彷彿とさせますが、あの頃と比べると現実のサッカー環境が大きく変わっていて、今じゃ日本人選手が世界でプレーするのもそれほど珍しい話ではなくなって来ているのが何だか感慨深いです。

 そして、色々な意味で問題作だった「きみのカケラ」も終了。結局、シロは最終兵器だったんだけど、兵器としての自分の運命を拒絶し、新しい太陽になることができました! めでたしめでたし! という解釈でよろしいのでしょうか。
 前作「最終兵器彼女」を読んだ時にも思ったんですけど、「最終兵器が世界を滅亡させる」脅威を物語の骨格とする手法は、「戦争」のあり方そのものが大きく形を変え、そしてこの日本もその流れとは無縁ではいられなくなりつつある現代社会においては、もう昔ほどには読者の共感を得られなくなってきているのではないのだろうか? という気がします。この辺どうなんだろう。
 後は、なんか連載中に色々と作者の側にゴタゴタがあったりして大変そうだったなぁー、という印象。今後のしん先生の復活に期待しております。

Posted at 00:00 in マンガ::週刊少年サンデー

2004/03/05

BLOSXOM を導入しました

 にするならブロッサム!
 にするならバターカップだよな!(挨拶)

 前からの懸案事項だったブログツールを、テスト的に導入しました。
 採用したツールは blosxom(ブロッサムと読みます)。hail2u.netさんで公開されていたスターターキットを元に、多少テンプレートやソースをいじって動作させています。
 たかがマンガのファンサイトの更新日記如きに、何故ブログなんか使うの? という理由については後日書きたいと思いますが、一番大きな理由はオレがブログと呼ばれるものを使ってみたかったからです。文句あるか!(わがまま)

 で、使うブログツールのことなのですが、予定ではサーバ設置型blogツールとして今最もメジャーかつ高性能、国内にもユーザーが多いので情報交換も盛んで導入時の敷居が低く、そしてデザインも格好良いので何か運用しているだけでモテそうな(マニアから)Movable Type を使うつもりだったのです。

 が、このサイトが置かれている pos.to ネットのサーバに実際にインストールしてみたところ、「ログインはできるけど画面下にPerlの警告メッセージが表示され、そこから設定画面を開こうとすると再びログイン画面が表示されて先に進めなくなる」という現象が発生してしまって立ち往生。ちょっと調べてみたところ、どうもこれは具体的な解決策が見つかっていない問題っぽく(サーバ環境の問題?)、結局2時間くらいで挫折してしまいました。
 オレにはやはりモテ系ツールは似合わないということなのですか?

 そこで、前に購入したウェブログの入門本に Movable Type と同じサーバ設置型ツールとして紹介されていた、blosxom を試してみることにしました。
 blosxom は Movable Type と比べると機能は少ないのですが、プラグインモジュールを使うことによって Trackback やコメント追加機能、オンライン編集といったブログっぽい機能を追加することが可能であり、スクリプトも小さいのでソースを読んだり直接カスタマイズすることもでき、それより何より「Perlさえ動くサーバ環境なら設置が可能」という容易さもあって、Trackback とコメントが使えるツールを必要としていた自分にピッタリにょ! とか思いながら導入。
 blosxom::日本語訳C.G.I.::blosxomさんなどを参考にしつつ(ありがとうございます)設定してみました。

 設定してみたところ blosxom 本体は簡単に動いたのですが、肝心の Trackback を動かそうとすると、サーバでエラーが発生してしまいます。何でかなー? と思って調べてみたところ、なんかこの pos.to ネットのサーバでは、Trackback を実現するために必要な Perl のモジュール(具体的には LWP::UserAgent や HTTP::Request)がまったく使えないことが判明。
 仕方がないので、telnet で login して CPAN から必要になりそうなモジュールを適当に持ってきては blosxom を設置したディレクトリにコピーして試してみるという、もの凄い泥作業を延々と繰り返すハメに。

 結局、インストールしてから動作させるまでに約5時間近くかかりました(ヘボ)。まぁ、元々動かない環境で無理矢理動かそうとしたんだから仕方ないんですどねー。

 Movable Type はシステムが巨大なので、「動かない→仕方がない」と諦める判断を割と直ぐに下せたのですが、blosxom はなまじシステムが小さく、やろうと思えばソースコードを解読して問題点を探すことができてしまうという、自分の中のハッカー魂を妙に刺激する造りになっていたのが幸い(災い?)した感じ。
 おかげで、blosxom の構造を少しは理解することができました。今じゃすっかりブロッサムたんハァハァですよ! オレもユートニウム博士になりてぇ!(←ブロッサム違い)

 そんな感じで、とりあえず動いているように見えるところまではこぎ着けたのですが、何しろ泥縄状態で設定したので、Trackback ping を送ったり送られたりといった動作が可能かどうかはまだ疑問。
 下の Writebacks をクリックすれば、Trackback Ping の送り先URL やらコメント入力フォームやらが出てきますので、お暇な方は Ping とか投げて頂けるとありがたいです。  

Posted at 00:00 in Blosxom

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