2005/01/29

まだ生きてます(近況報告)サンデー9号感想

  1. 黒木助教授陥落(ワイルドライフ)
  2. 墨村繁守(結界師)
  3. 今週の「いでじゅう!」はおかしい
  4. 今週の「道士郎でござる」もおかしい
  5. コオロギの足(こわしや我聞)

1. 黒木助教授陥落(ワイルドライフ)

 初登場時に「あたしは論文の役に立たない患畜は診ないのよ!」と高らかに宣言、その高飛車な態度から自分の中で週刊少年サンデーにおける普段から黒い下着を付けて生活してそうな黒縁眼鏡女性キャラナンバーワンの座に輝いていた「ワイルドライフ」の黒木助教授でしたが、大方の予想通り、今週であっけなく鉄生側に陥落してしまいました。

 今回のエピソードは、「普段は鉄壁の守りを固めて素顔を見せない女が、その鋼鉄の仮面をかなぐり捨てて本当の愛に目覚める!」という系統の燃え展開を狙っていたと思われますが、でも彼女の場合は肝心の「鉄壁の守り」の描写がそれほど出てこなかったためか、どっちかと言えば「普段は強がっているけど、実は押しに弱くてすぐにボロを出しちゃう」という、いわゆるドジっ娘委員長系にカテゴライズされるお話になっちゃったような気がします。
 まあ、それはそれでいいんですけどね(いいのか)。

 そして、カワイイ顔して大の男達を好き勝手に振り回しす娘の理緒ちゃんは、黒い下着系女子として将来有望な人材だと思われるので、大事に育てて頂きたいと思いました。

2. 墨村繁守(結界師)

 今週の「結界師」には、自分の中で週刊少年サンデーにおける「普段は強がっているけど、実は押しに弱くてすぐにボロを出しちゃう」女性キャラナンバーワンの座に輝いている春日夜未が久しぶりに出ていたのでオレ大喜びでしたけど、でもそれ以上に私はオヤジキャラが大好きなので、今週の第2位は墨村繁守68歳で決定。
 年甲斐もなく大はしゃぎしながら妖怪を狩るシーン、ふと素に戻って斑尾とシリアスな会話をするシーン、やっぱり年甲斐もなく良守と口論しちゃうシーン、どれも萌えです。萌え。これから彼のことは、私も白尾に倣って「シゲ坊」呼ばわりして行きたいと思います。

 あと、相変わらず愛想がなくて突っ張ってるけどやっぱり正守の命令には逆らえない、微妙な立場の夜未も良かったです。
 彼女は、地味ながらも今後のこのマンガの行方を左右しそうな位置にいるキャラだと思うので、そろそろWebサンデーのキャラクター紹介のところに彼女も載せてあげて下さい。

3. 今週の「いでじゅう!」はおかしい

 普段から「普通に柔道やってるとおかしい」と言われている「いでじゅう!」ですが(偏見)、今週の展開はいつにも増して変です。「普通に柔道」どころか、もはや柔道をやろうとするとどこからか邪魔が入って柔道すら普通にやらせてもらえないという、「県立伊手高柔道部物語」なるタイトルにそぐわないアンビバレンツな領域に入りつつあるように思えます。
 また、せっかく森さんが林田君のことを意識し出したことで、ついにこのマンガも普通のラブコメっぽいモジモジカップル話が楽しめる体制になったのかなー、とも思ってもいたのですが、こちらも柔道と同様に、もはや普通にラブにコメることすら不可能な状態。
 フィクション世界の恋にはドラマチックな展開が不可欠と申しますが、ちょっとドラマチックに過ぎるのではないかと思いました。

 そんな中で、今週たいへんに格好良かったのが、自分の中では週刊少年サンデーにおける報われないキャラナンバーワンの座に輝いている朔美ちゃん。林田に対して毅然と「森先輩を助けに行ってあげて下さい!」と言い放つ彼女はとても格好良く、とても素敵で、とても報われていません
 これでこそ朔美ちゃんだ!(ひどい)

4. 今週の「道士郎でござる」もおかしい

 先週は「あーそーぼー!」と叫ぶだけだった道士郎ですが、今週は久しぶりに本領を発揮。中学生女子相手に「武士」とは何かをテーマに延々と禅問答を繰り返すという、とても武士らしい活躍を見せてくれました(活躍?)。

 このマンガにおける「武士」とは人種や職業や性別のように明確に定義できるものではなく、むしろ心の有り様を表す、極めてスピリチュアルなものであると考えられます。「武士道」という言葉が表す通り「武士」とは本来求道的なものであり、その「道」が指し示すものを知るためには「悟り」を得る必要があるのです。
 既に悟りを得て「道」を体現している道士郎にとっては、「武士」とは説明する必要もない程に自然な概念に過ぎないのですが、社会常識に囚われて「悟り」への道を見いだすことが未だできていない梢ちゃんは「武士」の概念を理解することができず、結果的に高潔な武士であるはずの道士郎がただのバカにしか見えないということになってしまうのです。
 まあ、確かに武士はある意味バカな存在ですけどね! 週刊少年サンデーにおける馬鹿なキャラのナンバーワンは、道士郎で決まりですけどね! 勿論、馬鹿は誉め言葉ですけどね! 正気にては大業ならず! 武士道はシグルイなり! なのですけどね!

 何を言っているのか判らなくなってきたので次。

5. コオロギの足(こわしや我聞)

 普通こういうシチュエーションだと入れるのはゴキブリなんじゃないかと思うのですが、何故今あえてコオロギなのか。メイド國生さんのエプロンの形状が他の女子部員と違うこと以上に気になります。世の中は不思議でいっぱいです。

 あと、サンデーの感想サイトや掲示板なんかを読んでいると、「メイド喫茶なんてネタで読者に媚びを売らないといけないくらい、今の『我聞』は人気がないのか?」なんて憶測を、時々見かけます。
 がんばれ藤木先生(フォロー)。

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2005/01/21

生きてます(近況報告)サンデー8号感想

  1. 「最強! 都立あおい坂高校野球部」第3話まで終了
  2. 押しに弱い黒木助教授(ワイルドライフ)
  3. 時音残酷ショー(結界師)
  4. 「俺の許可なく死なせはせん!」(クロザクロ)
  5. 「エーリーターン、あーそーぼー!」(道士郎でござる)
  6. 番外:生徒会長(こわしや我聞)

1. 「最強! 都立あおい坂高校野球部」第3話まで終了

 今週の「あおい坂」ですが、

  • かつての友との完全なる決別!
  • 甲子園を目指す主人公達の熱意に全く無関心な先生や学生達!
  • 外野練習もマトモにできない程の不十分な練習設備!
  • これだ! これが逆境だ!

 とでも言いたくなって来るくらい、主人公達の現在の状況が絶望的であることを認識させられる内容でした。もしこのマンガが正式連載ではなく「絶チル」みたいな短期集中連載だったら、「続き読みたいから読者アンケート出さなくちゃ!」と思ってしまうくらい、続きが気になる展開です。

 そんな感じで掴みはバッチリだったので、あとは今後の展開次第で更に盛り上がれることでしょう。個人的にはこれから激しく期待していきたいマンガの一つです。サンデー読む楽しみが増えましたよ。

2. 押しに弱い黒木助教授(ワイルドライフ)

 お嬢さんがいるってことは、実は人妻だったんですか助教授…orz(何を期待していたんですか?)

 人妻要素はさておき、今週はハシラの説明文に書かれていた「役に立たない患畜は診ないことで有名」という設定を登場2週目にして自ら台無しにしてしまう大活躍を見せた黒木さん。しかも最期のシーンで「家で娘が飼ってる犬が倒れた」という泣かせ必至な展開に巻き込まれてしまい、早くもアイデンティティクライシスな状況に立たされてしまいました。
 果たして彼女は、この状況下でも「役に立たない患畜は診ないことで有名」という自分の信条にを立て続けることができるのか、それともこのまま雰囲気に流されてずるずるとヤッてしまい(治療を)、鉄生のペースに巻き込まれてしまうのか? ここが、彼女の運命の分かれ道であると言えるでしょう。
 学部での名誉か! それとも動物への愛か!

 相手が人妻だと判ったので、ちょっとアダルトな表現にしてみたがどうか(アダルト?)。

3. 時音残酷ショー(結界師)

 前回の感想では「時音残酷ショーの幕開けです」とか適当なこと書いたんですが、今回は本当に最初から最後まで時音残酷ショーネタを披露してくれたので、個人的には大満足でした。

 散々痛めつけて可能な限りの情報を脳男から引き出した挙げ句、「あそこじゃ一番優しくないのよ」とか言いながら、慈悲の感情を欠片も見せずに相手をデリート完了。相手を散々痛めつけた上で落とし前をキッチリ付ける時音の姿は、もはや「怖い」を通り過ぎて「清々しい」の領域にまで達していると思います。
 田辺イエロウ先生は、今どきの少年誌読者が「ヒロイン」に対して何を求めているのか、ホントによく判ってますね!(誉めてます)

 あと、そんな恐ろしい時音を目の当たりにしても一向にめげてない良守に萌え。

4. 「俺の許可なく死なせはせん!」(クロザクロ)

 今週はなんか妙に幹人君がカワイく描かれていたような気がするのですが、その辺どうでしょうか皆さん。
 手を縛られて自由が効かない状態に置かれた彼は、九蓋の庇護を得るために無意識に母性本能に訴えかけるプリティーな外見に変形したとか、そういう裏設定があるのでしょうか。これも傀牙の能力の一つ?(妄想が過ぎます)

 そんな感じでたいへんに可愛くなってしまった幹人にグッと来てしまったのか、「お前の命は、あの時俺が預かった!」「俺の許可なく死なせはせん!」と、どう考えてもプロポーズにしか聞こえない台詞を連発し、その上幹人を小脇に抱えてお持ち帰りモードに入ってしまった九蓋さん。
 そんなラブモード全開な九蓋にアテられたのか、ついに御形までが冷徹なメガネの仮面をかなぐり捨て、「オレはそれ(人であること)を捨てた!」とか言いながら九蓋を守るために戦うのであった! という、萌えるシチュエーションの数々を堪能させて頂きました。

 こういう読み解き方は、「クロザクロ」的には正当ですよね?(いいえ)

5. 「エーリーターン、あーそーぼー!」(道士郎でござる)

 今週のサンデーで一番グッと来たのが、実はこのマンガでした。
 特に、道士郎が「戦いじゃ。助太刀いたそう」とか格好いいことを言いながら、健助殿と一緒に「エーリーターン、あーそーぼー!」と叫び始めたところなんか、もう最高にました。これが健助とエリカにとっての「戦い」であると認識し、愚直ながらも真っ正面から健助を援護するために戦場に赴く道士郎は、「戦う場所」をわきまえている本当の意味での武士なんじゃないかと思えてきましたよ。

 通勤電車の中で読んでて泣くかと思った(弱い)。

番外:生徒会長(こわしや我聞)

 そんな感じで今週のサンデーは燃えと萌えが満載でしたが、サンデーを萌えの観点から論ずるなら、やはり「こわしや我聞」における國生さんのメイド姿は抑えておかないといけません。
 今週のエピソードでは、風紀にうるさい生徒会長をも一撃で黙らせて籠絡してしまう攻撃力を発揮。國生さんの萌えっぷりは、いよいよ人型兵器の領域にまで突入しつつある様です。

 でも個人的には、むしろデコ三つ編みメガネと三拍子揃った生徒会長もなかなかのものだと思います(兵器として)。秘書・格闘・メイドとあらゆる局面で活躍できる万能型の國生さんと比べると対象範囲が狭いですが、「デコ・三つ編み・メガネ・生徒会長」の4連コンボが通用する敵が相手だったら、その破壊力は抜群。運用さえ間違わなければ、彼女も「我聞」キャラ萌えマンガ化における強力な武器となることは間違いありません。

 コミックス4巻掲載のおまけマンガではなんか主役張ってましたし、実は彼女は「我聞」スタッフの間でも密かに愛されてるキャラなのかも知れません。彼女の今後の活躍を期待しています(兵器として)。

Posted at 00:00 in マンガ::週刊少年サンデー

2005/01/14

「MAR」アニメ化!マジっスか!記念・サンデー7号感想

  1. 黒木助教授(ワイルドライフ)
  2. 雪村時音(結界師)
  3. 菅原鈴緒(都立あおい坂高校野球部)
  4. 天野恵(こわしや我聞)
  5. 白瀬エリカ(道士郎でござる)
  6. 番外. 今週の東遊記

1. 黒木助教授(ワイルドライフ)

 性格が悪そうで、根性も歪んでいそうで、その上普段から黒い下着を着けて生活してそうな眼鏡女子が出て来たので、私としては今週の「ワイルドライフ」に注目せざるを得ません。

 最近の「ワイルドライフ」の傾向からして、彼女も多分来週辺りで下着姿になってる姿を鉄生に偶然目撃される展開に巻き込まれるのは必至な様相だと思われますが、でもなんか彼女の場合は、仮に黒い下着姿を見られても全く動じずに相手を鼻でせせら笑いながら軽くあしらう態度に出そうで、逆に怖いです。彼女は、これまでこのマンガにはあまり出てこなかったタイプの女性キャラなのではないかと思われます。
 また、陰謀好きな平波学部長から重用されているところから推測するに、彼女は局内の政治力にも長けていることが予想されます。きっと彼女は内心では平波学部長を心底馬鹿にしており、いつか部長を追い越してこの病院を乗っ取ってやろうという野望に燃えているに違いない! と見ました(勝手に)。

 自分の野望のためなら何でも利用しようとする典型的な堅物眼鏡女子の彼女を、一途な鉄生がどうやって籠絡するのか。あの黒木女史が鉄生に裸を見られて頬を染めてしまうコテコテな展開に至ることは、果たして可能なのか否か? 眼鏡キャラファンとしては、そういう観点から注目していきたいと思いました。
 勿論、「ワイルドライフ」というマンガは本来そういうマンガじゃないことは、重々承知しております。

2. 雪村時音(結界師)

 「なめんじゃないわよ」と言った直後に、男の側頭部に結界をぶつける時音さんがステキな今週の「結界師」。
 側頭部にいきなりあんな固いモノをぶつけたりしたら、普通の人間は間違いなく死にます。結界師としての己のプライドを傷つけられた今回の彼女は、まったく容赦がありません。これで彼女に惚れなきゃ男じゃないね! というくらい、今週の時音は輝いていると思いました。

 また、志々尾は今回「傍観者」の立場を貫いているのでこの戦いには介入しなそうな雰囲気ですし、肝心の良守に至っては普段じゃ見られない時音のアダルトな一面を目の当たりにした結果完全に中学二年生モードに入っているので、介入どころではありません。
 つまり、怒りに燃えた時音を止める者はもはや誰もいないのであり、次週は時音が妖怪・脳男(および、操られた隣の高校のイケメン男子)を思う存分虐殺する凄惨な展開が繰り広げられることは、もはや不可避の有様。時音残酷ショーの幕開けです。

 来週のサンデーが楽しみです。

3. 菅原鈴緒(都立あおい坂高校野球部)

 「感動! 劇的! ああっ! 最っっ高!
 かつての教え子が憧れの甲子園で大活躍するのを目の当たりにして全身で嬉しさを表現する鈴緒姉さんが、ンもう可愛くて可愛くてたまりません!
 も、萌えー!(頭悪い感想)

 「この人を勝たせるために野球をやるんだ!」と意気込む主人公達と、「自分が勝利を得るために野球をやるんだ!」と決意を新たにする強力なライバル。極めて判りやすく、かつ燃える対立構造です。「リベロ革命!!」も「鳳ボンバー」もそうでしたが、こういった判りやすくて燃える物語を描かせると、田中モトユキ先生はホントに上手いなあと思います。
 後は、この構造をどこまで突き詰めることができるかが勝負でしょう。バカ・ハデ・オトコの三拍子揃った、男臭い展開を期待しております。あと、姉萌え要素も期待。

4. 天野恵(こわしや我聞)

 そんな感じで、最っっ高に萌え萌えな姉萌えキャラ・鈴ねえを擁してサンデーの萌えマンガ戦線に「あおい坂」が乗り込んで来た訳ですが、この緊急事態に対して「そう簡単にはサンデー随一のキャラ萌えマンガの座は渡さねえ! 本気になったオレの力を見せてやる!」と、「こわしや我聞」の藤木俊先生が大発憤。「メイド喫茶」という最強最期最大のなりふり構わぬネタを繰り出し、本格的な勝負モードに突入してしまいました。
 「こわしや我聞」とは、「仙術」という特殊な格闘術を武器に人知れず悪と戦う、「こわしや」と呼ばれる者達の活躍を描いたアクションコミックなのである! なんて建前なんか、もうどうでもいい! 國生さんのメイド姿で、サンデー読んでる萌え野郎共を一撃で萌え狂わせてやるぜガハハハハ! ガハハハハ! ガーハハハハ!  なんておかしなノリでテンションを上げまくっている、作者や編集者達の様子が目に浮かぶようです(妄想)。

 にしても、今週は特に卓球部女子筆頭・天野恵が良いですね。「卓球部がいきなり文化祭でメイド喫茶を!」なんて無茶な展開をも説得力を持たせることが可能な統率力を持った、ステキなキャラだと思います。
 彼女を中心に卓球部のメンバーを大暴れさせるような学園コメディマンガを作ることができれば、「スクールランブル」みたいな形にすることだって可能だと思いますよ! ますます「こわしや」とは関係ない世界に突入してしまいますが!

 あと、今週出てきた「ジークピンポン!」というフレーズは、今頃全国の中学校や高校の卓球部の間で大流行しているに違いないと思った。

5. 白瀬エリカ(道士郎でござる)

 道士郎団(仮称)の中で一番謎が多そうな、白瀬エリカの正体がいよいよ明らかに! みたいな雰囲気になって来た今週の「道士郎でござる」。不良女子相手に繰り出したボディブロー+足払いのコンボ攻撃もグルービーですが、何よりもナイフを手の平に突き刺しながら押し戻すシーンの迫力は圧巻モノでした。彼女が修羅の道を歩んでいる者であるということを、説得力ある描写で表現できていると思います。

 あと、今週は「バカ子」呼ばわりされてる美世里に人気が出そうだなとか思いました。
 バカ子×エリタンとかどうか(と言われても)。

番外. 今週の東遊記

 「このチンカスヤロー!
 「来い! アバズレ!

 今週の「東遊記」は、身も蓋もないくらいヤバい罵倒の応酬が熱かったです。
 ていうかアバズレて。いいのか。

 イチゾーが急成長し、神を殺すことを決意してからの「東遊記」は、何かちょっと妙な面白さが出てきていると思います。
 例えるなら、「一番湯のカナタ」でリョウが子供になってからの面白さに通じるものが(不吉)。

※私信:私宛にメール出して下さってる皆さん、返事出せなくてすみません。
 読んではいますので、お返事はもうしばらくお待ち下さい

Posted at 00:00 in マンガ::週刊少年サンデー

2005/01/10

2004年のサンデーを振り返る

 2004年のマン・オブ・ザ・イヤーは能登麻美子に決定!(挨拶)

 昨年は、自分が見るアニメ番組に必ずと言って良い程能登麻美子ヴォイスのキャラクターが登場し、常に私の前に立ちはだかったことが、強く印象に残った1年でした。
 他は特にありません

 それはともかく、毎年恒例なので、今更ではありますが去年のサンデーで始まった/終わったマンガをまとめてみました。
参考:週刊少年サンデー超名鑑!!HEAD PLAN雑貨店

2004年に始まったマンガ 2004年に終わったマンガ
暗号名はBF 04年7号



売ったれ ダイキチ! 04年8号


ロボットボーイズ 04年10号
こわしや我聞 04年11号

思春期刑事ミノル小林 04年13号



きみのカケラ 04年14号


ファンタジスタ 04年14号
DAN DOH !!
~ネクストジェネレーション~
04年17号



怪奇千万!十五郎 04年20号
道士郎でござる 04年22・23号



かってに改蔵 04年34号


美鳥の日々 04年34号
クロザクロ 04年35号



暗号名はBF 04年37号
東遊記 04年38号

ハヤテのごとく! 04年45号



うえきの法則 04年46号


DAN DOH !!
~ネクストジェネレーション~
05年1号


モンキーターン 05年3号

 去年のサンデーは、長期に渡って誌面を支えた「ファンタジスタ」「モンキーターン」の円満終了、「美鳥の日々」「焼きたて!! ジャぱん」などに代表される積極的なアニメ化攻勢、根強い人気を持つ夏目義徳先生が新連載「クロザクロ」で復帰、そして「絶対可憐チルドレン」掲載+正式連載化決定など、ポジティブな話題がいくつもあったはずのですが、でも我々のような読者にとっての2004年のサンデーは、

  • かってに改蔵の連載終了
  • 編集長交代
  • 怪奇千万!十五郎

 の三本だけが強く記憶に残る年となってしまった感があります。

 特に「かってに改蔵」の連載終了のネット上での余波はあまりにも大きく、私も「改蔵が終わったからもうサンデー読まない」と書かれた日記サイトやブログを何度見たか知れない程。連載終了に関しては、作者の久米田先生がコミックスの巻末コラムにおいて独特の鬱文章終了の理由を臭わせたり、その後になってそれを裏付けるような噂がネットで流れたりと、これまでのサンデー連載にはなかった動きがあったのも印象的でした。

 「改蔵」がどのような理由によって連載が終了したのかは(私も、改蔵コミックス最終巻の作者の独白と、ネットで聞いた噂でしか知らないので)実際のところはよく判らないので何とも言えませんが、「改蔵」のように一見少年マンガ向けではない不健全そうな作品であろうとも、あのようなシニカルなユーモアに彩られた「毒」を持った作品を必要としている読者は年齢を問わず必ず存在していることを見抜けず、ファンに不信感を抱かせるような形で連載を終わらせてしまったのは、さすがに編集部のミスといわれても仕方がないんじゃないかな、と思います。

 というか、私も、「改蔵」と「美鳥」の連載が終わり、「絶対可憐チルドレン」の短期連載も終了した後のサンデーが雑誌としてあまりにもつまらなく思えるようになってしまい、この雑誌を購読するのを止めようかと本気で検討していた時期があったことを、ここで告白しておきます(43~44号の頃。このサイトやってなかったら、多分サンデー買わなくなってたと思う)。

 そして昨年は、その「改蔵」の連載終了を決断したことで有名になってしまった「M編集長」こと三上氏から、林正人氏に編集長が交代したことも話題になりました。
 このサイトに編集長交代の記事を載せた時には「ヤマカム」さんを初めとした色々なサイトからリンクされてビックリしましたけど、それだけこの異動に関しては注目度が高かったということなのでしょう。

 新編集部のカラーが本格的に出て来るのは今年の春頃からになるのではないかと推測していますが(根拠:編集長が交代した直後に決まった「絶対可憐チルドレン」の連載が始まる時期だから)、今年はどのような方向性の作品を掲載していくつもりなのか、期待をもって見守りたいと思います。色々な意味でウォッチし甲斐のある雑誌になって欲しいですね!(イヤな読者だ)

 あと「怪奇千万!十五郎」については、せめてこの作品の存在がルーキーを起用する際の大きな教訓となったことを祈るばかりであります。新人作家が週刊連載でモノになるかどうかは事前に予測できないこととは言え、さすがに「十五郎」は「事故」じゃ済ませられない何かがあると思いますので。

 昨年はサンデーに限らず、色々と厳しい年だった印象が強かったです(能登麻美子ヴォイスを除く)。
 今年はもっと楽しいマンガが読める年でありますように。あと、「絶対可憐チルドレン」がヒットしますように。

 「絶チル」の紫穂の台詞を、能登ヴォイスに脳内変換するのは合法ですか?(おわり)

Posted at 00:00 in マンガ::週刊少年サンデー

GS美神 DVD-BOX情報

 2005年1月26日に発売される「GS美神 DVD-BOX」の情報をまとめるエントリです。

GS美神 DVD-BOX(スターチャイルド)

 DVDの販売元・スターチャイルドの宣伝ページ。
 掲載されている情報は以下の通り:

  • 05/ 1/26発売、全8枚組、価格は¥47,250
  • ボックスやジャケットのイラストは全て椎名高志先生書き下ろし
  • 別冊付録「ゴーストスィーパーGS美神」が付属
  • 鶴ひろみ(美神令子役)、堀川りょう(横島忠夫役)、國府田マリ子(おキヌ役)による「GS美神事務所 1日限りの復活座談会」が映像特典として付属
  • その他ノンクレジットのOP・EDなども収録

 また、DVDと同時発売される「GS美神 Gorgeous Songs」に収録されている、 国府田マリ子が歌う「おキヌの子守唄」の視聴ができる。

GS美神 DVD-BOX(Amazon)

 Amazonの商品情報ページ。
 現在の販売価格は¥37,800。

GS美神・特別編 TVアニメDVD-BOX特典(椎名百貨店 the Web 完成原稿速報)

 原作者・椎名高志氏による、DVD-BOX の付録コミック版「GS美神」の解説。

GS美神 Gorgeous Songs(スターチャイルド)

 スターチャイルドのサイトに掲載されている、1/26に再販されるヴォーカルアルバムのエントリ。
 参加アーティストや収録曲目の詳細情報が掲載されている。

GS美神 Gorgeous Songs(HMV)

 HMVでの商品情報ページ。収録曲のタイトルが掲載されている。
 当時は幻と言われていたおキヌの子守唄」が、ボーナストラックとして収録されていることが確認できる。

 あと関係ないけど、「GS女神ヴァーカルアルバムが完全盤になって復活。」というレビューの誤字っぷりがちょっと面白い。
 「GS女神極楽大作戦」と表記する間違いはまれに見かけるので気をつけよう。

GS美神 Gorgeous Songs(Amazon)

 95年に発売された、旧版のGorgeous Songs。
 現在は中古販売のみ。

Posted at 00:00 in アニメ

2005/01/06

今年もぼちぼち書きたいと思います。サンデー6号感想

  1. 帰ってきた田中モトユキ(都立あおい坂高校野球部)
  2. 良守を尾け回す志々尾(結界師)
  3. 「空前の妹ブームでさえ、ワシは戦前から予見していたぁ!」(ハヤテのごとく)
  4. もう戻れない「いでじゅう!!」
  5. いきなり十三歳に成長した「東遊記」

1. 帰ってきた田中モトユキ(都立あおい坂高校野球部)

 かつて「リベロ革命!」のママさんバレー編で年上の女性の魅力をあますところなく描き上げた田中モトユキ先生が、今再び年上の女性萌えをキーワードに復活!(挨拶)

 それはともかく、私はこのマンガ本気で面白いと思いました。
 かつて憧れていたお姉さんの夢を叶えるため、野球の道を志したという登場人物達のモチベーションの持たせ方は判りやすい上に素直に共感できますし、個々のキャラクターの性格付けを試合の中のワンプレーで表現する方法もバッチリ決まってますし、何より憧れのお姉さんが率いるチームの絶対的な逆境を友情(と下心)で切り抜ける今回のストーリー展開は、お約束的ではありますが、でもやっぱり熱いです。燃えます
 いやホント、連載マンガの第一話としては、かなり完璧に近い仕上がりなのではないのでしょうか。三週連続で大増ページ掲載という破格の扱いを受けるのも納得の出来映えですよね!(エラそう)

 とりあえず、今週はついに俺たちの大好きな田中モトユキ先生が復活したぜ! と、素直に喜びたい所存です。
 あと、超増刊に掲載された「ヤンチア」のキャラがちょっとだけ出たのが嬉しいです。
 以前ここで取り上げて誉めた甲斐がありました(エラそう)。

2. 良守を尾け回す志々尾(結界師)

 志々尾が何かにつけてやたら良守に突っかかるシーンの後で、志々尾が登校途中の良守をわざわざストーキングするシーンをあえて挿入。もし自分が腐女子さんだったら、このシーンで色々と妄想して楽しめたんだろうなあー、と思ってしまいました(バカ)。
 その一方で、「女の方がいい臭いするけどな」と意味深な台詞を志々尾に発言させ、我々のような男性読者の中学二年生中枢を刺激することも忘れていません。田辺イエロウ先生の読者に対する心配りは、今週も絶好調です。

 「結界師」という作品は、そんな感じで目の肥えた読者をも満足させるだけの高い品質と人気を兼ね備えた、今年のサンデーの屋台骨を支える作品に成長するに違いないね! と、今週号を読んで確信致しました。
 こういう褒め方は正直どうだろう(止めようよ)。

3. 「空前の妹ブームでさえ、ワシは戦前から予見していたぁ!」(ハヤテのごとく)

 物語を一気にシリアス方面に振る大ゴマを出した直後のタイミングで、あえてこんなネタを繰り出す畑先生の心意気に痺れました。この台詞でなにげにハヤテがビビってるところもポイント高いです。
 でも、もう時代は妹じゃなくて姉ですけどね! ! あとは百合ツンデレな!(止めようよ)

 最初はこのマンガはいわゆる「美少女わんさかコメディー」のフォーマットに乗っ取った、外界から隔絶された閉塞環境で主人公が女の子からモテ続ける系に走るのかなと思っていたのですが、どうやらそれだけが狙いではなく、実はオタク受けするネタを織り交ぜつつも本質は割と普通っぽいコメディをやりたいのかな、と思えるようになって来ました。
 今のサンデーでおそらく唯一ニュース系サイトでネタにされて面白がられる(良い意味で)マンガであると同時に、普遍的な面白さを持ったスラップスティックコメディーでもあろうとする「ハヤテのごとく」は、実はある意味今年のサンデーの目玉となれる作品なのかも知れません。やるじゃないですか畑先生!
 この調子で、今年こそは師匠の久米田先生が果たせなかった「打倒赤松健」の野望を!(敵が大き過ぎます)

4. もう戻れない「いでじゅう!!」

 去年から散々引っ張ってきた林田君と森さんのロマンス劇ですが、結果的にこの二人の関係は「劇的」なまでに変化したと解釈して良いでしょう。
 今後のこのマンガは、森さんが林田君のことを猛烈に意識することを前提として話を作ってくることが予想されます。ラブコメマンガとしての構造はこれまでの「林田→森」から「森→林田」の流れに変わることは確実であり、そういう意味において今週は「いでじゅう!」という作品における大きなターニングポイントとなったことは間違いありません。
 つまりこの作品は、ついに「変化」を選択したのです。もう、これまでのぬるいラブコメ路線には戻れないのです。

 なので、来週からの「いでじゅう!」は、かなりノリが変わるのではないのでしょうか。
 きっと、「ラブひな」における10巻までと11巻以降くらい、違ったマンガになりますよ!(判りにくい例え)

5. いきなり十三歳に成長した「東遊記」

 主人公のイチゾー君の服の袖がダボダボだったのは、これの伏線だったのか!
 すごい!(の?)

 なんか、第一話の時に言ってた「夢」がどうとかいうところからはかなり遠くに来てしまった気がする「東遊記」。今回、物語が「神殺し」という神話的スケールにインフレを起こしたことで、これから更に遠いところに行ってしまいそうな気がします。これから「東遊記」は何処へ向かうというのか。
 今週のサンデーは展開的に節目を迎えたマンガが多かった印象ですが、このマンガもまた大きな節目を迎えたのは間違いなさそうです。

Posted at 00:00 in マンガ::週刊少年サンデー

2005/01/01

新年のご挨拶

 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。

表紙をおキヌちゃん版に差し替えておきました

Posted at 00:00 in 更新情報

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