2006/03/03

ブリザードアクセルの最終回直前みたいな盛り上がりがすごいサンデー13号感想

妖逆門

 マンガにアニメにゲームと、生まれた時からマルチなメディアで展開することが運命付けられた「妖逆門」が、ついに連載開始。少年サンデーと小学館の威信をかけて一発当てに来たぜ! みたいな風格を感じさせてくれます。
 子供達に人気出るといいですね(当たり障りのない期待の仕方)。

 まだメーカーのタカラのサイトには「妖逆門」に関する情報は掲載されていないみたいなので実際にどんなゲームなのかは不明なのですが、「妖逆門」というタイトル、そして「各地での課題をクリアしながら双六のように進んでいく」ゲームシステムから推測するに、バックギャモンをアレンジしたアーキテクチャを持ったゲームなのかな? と予想しています(勝手に)。ゲームシステムマニアの私としては、実際どんなゲームが出てくるのかちょっと興味が湧くところ。
 マンガの方は、そのアーキテクチャをどのような形でストーリーに活かして来るのかに期待しておきます。あと、アニメの予告ページに登場している「きみどり」という名前の傘を持った女の子は、明らかに性格が破綻しているキャラ独特のオーラが出まくっていて大変に魅力的なので、早急にマンガの方にも登場させるべきです。

金色のガッシュ

 ラストシーンでチェリッシュとテッドがキスしたシーンよりも、チェリッシュのパートナーのニコルが実は男装した女性だったことにときめいてしまった人?(挨拶)

ハルノクニ

 第二話にして、いきなり最終回間近かと錯覚させる緊張感あふれる雰囲気が感じられたエピソードでしたね(注意:このサイトに書かれているマンガの感想は、基本的に全て褒め言葉です)。

 今週は、食堂でケンカしている聖士と志乃を見て、『国家に対して反逆する戦士と化した聖士の前に、体制側に付いた志乃が立ちはだかる! 死合う定めの両戦士!』みたいな展開にならないかなあ、とか思いましたがどうか。ヒドイか(オレが)。
 あと、もし自分が聖士君だったら、浩一郎に対して「コーさん、ウドンの丼を横から鷲掴みにするその持ち方はちょっとヤバいッスよ」と指摘したいと思いました。容姿に違わず、彼はやはりただ者ではない雰囲気を漂わせていると思います。ウドンの持ち方でキャラの風格を表現するとはなかなか侮れませんね!(注意:このサイトに書かれているマンガの感想は(略))

結界師

 「何だよ! せっかく役立てるかと思ったのに!

 ついに影宮君がツンデレ的な言動を!
 本人の意図とは反対にどんどん良守に惹かれて可愛くなる一方の、影宮君の明日はどっちだ!

 火黒×藍緋とは予想外のカップリングでした(まちがい)。

あお高

 逃げてー! みんな逃げてー!(回転する教頭先生のドリルを指さしながら)

 本当だったらマサハル対杉田のシリアスな知謀派キャッチャー対決になるはずだったのに、それを全て帳消しにして今週の「あお高」をコメディーと化してしまった、巴キャプテンの愛の力はホンモノです。マサハルは巴さんから一生逃げられないと思います。

からくりサーカス

 もし履歴書の自己紹介欄に「好きなオートマータ」という欄があったら、まず真っ先に『フラッシュ・ジミー』と書くと心に決めていた私としては、ここで彼が退場してしまうのは残念です。  カワイイ系陰険オヤジキャラという微妙極まりない路線を開拓したジミーに哀悼の意を(三牛親子は?)。

Posted at 22:35 in マンガ::週刊少年サンデー

2006/03/01

マリア様がみてる・未来の白地図感想

マリア様がみてる・未来の白地図 後半のあらすじ

 断ゆることなき未来への不安が
 触れるもの全てを疑い! 憎み! 引き裂く!
 瞳子にふさわしい姉など居ないのだ!

「気に入った!
 この祐巳と共にリリアンを駆ける妹は、それくらい気性の激しい方が良い!
 何としても おまえをいただく!」

(つづく)

 ちなみに元ネタは、「覚悟のススメ」10巻の散と霞の着装シーンです。
 3月にマリみての新刊が発売されるとの情報を掴んだので、今更ながらマリア様がみてるの(現在の)新刊「未来の白地図」の感想を簡単に書きます。

 この巻で印象に残ったのは、やはり瞳子のツンツンっぷりです。彼女は現在、我々読者には与り知らない理由で窮地に立っているようなのですが、そんな彼女の心境を察してついに自ら手を差し伸べた祐巳に対しても「聖夜の施しをなさりたいなら、余所でなさってください」と冷たい言葉を返して一撃で葬り去る、道理を超えた大理不尽なまでのツンっぷりがお見事。むしろお美事
 瞳子が内心では祐巳の存在を求めて止まない状態であることは既に「特別でないただの一日」以降の彼女の動向を見れば明らかな上、何らかの理由で彼女は自身の将来に対して何らかの不安を感じており、今まさに誰かの助けを必要としている状態であることは自分でもよく判っているであろうにも関わらず、それでも差し伸べられた手を「哀れみからの施し」と解釈して拒否せざるを得ない彼女の心理たるや、もはや尋常なものではありません。

賭けとか同情とか、そんなものはなしよ。これは神聖な儀式なんだから

 祥子が祐巳を妹にした時の言葉こそ今の瞳子には必要なはずであり、また祐巳も祥子がこの言葉を発するに至った境地に達することが必要なのだと思うのですが、まだ当の祐巳は自分が瞳子を「妹」にしようと思った心理が何であるかを明確に自覚できていない以上(祐巳が瞳子を妹にしようとした理由を「何となく」と表現していることが、それを象徴しているような気がします)、今の状態ではさすがの祐巳も、極限までひねくれて爆発寸前な瞳子に差し伸べた手を受け取ってもらうのは無理なのも仕方ありません。
 不完全な状態でうかつに手を出したりしたら、瞳子に再びしかるべき因果を極められてしまうのは必至であります。

 おそらく次巻以降で、何故瞳子が現在の心理状態になるに至ったのか? という説明描写が入ることで二人の状況は変化すると思われますし、何より一度瞳子に因果を極められた祐巳が懲りずに「何としても おまえをいただく!」みたいなことを言っている以上、最終的にはこの二人は姉妹の形で落ち着くのではないかと予想はできるのですが、でも実際にこの二人が姉妹となって「鋼我一体! 心はひとつ!」とか叫びながら血盟を果たすまでには、まだまだ相当の艱難辛苦が予想されます。

 OVAで発売されるアニメ版が全てリリースされるのが先か! それとも、小説版の中で祐巳と瞳子が姉妹になるのが先か!
 「マリア様がみてるプロジェクト2006」は、まだ始まったばかりなのだ!(←年末までこのネタを引っ張りかねない予感)

マリア様がみてる―未来の白地図 (コバルト文庫) マリア様がみてる―未来の白地図 (コバルト文庫)
今野 緒雪
集英社 / ¥ 460 (2005-12-22)
 
発送可能時間:在庫あり。

Posted at 00:39 in 本

2006/02/25

コメリカとは(サンデー12号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

コメリカ!? コメリカと戦争したの!?
そうデース! コメリカ合衆国デース!

 椎名マンガの世界で「コメリカ」というと、初期の名作『マリちゃんたすけて!』((有)椎名百貨店に収録)の舞台となった国を指します。
 ちなみにこんな国。


(有)椎名百貨店ワイド版より

 看板が漢字なので、おそらく公用語は日本語なのではないかと思われます。

 『マリちゃんたすけて!』は、自分が椎名高志氏のマンガを読んで「これ描いた人はセンスと才能があるなあ」と確信した最初の作品なので、今でも思い入れがありますね。バビッチ佐野とか出てこないかなあ。彼のマフィアが擁する変態達なら、十分バベルや兵部配下のエスパーにも対抗できると思います。人類の未来を担うのはエスパーではなく変態だ!

 その辺はともかく今週の「絶チル」ですが、久しぶりにギャグを大胆に放り込んできたという印象です。グリシャム大佐に紫穂が接触する序盤のシーンなんかはシリアスな雰囲気でたいへんにカッコよかったのに、「動物園の三匹の象が処分されることに…!!」「象が!!」で自ら全てを台無し(褒め言葉)に。硬軟が切り替わるテンポの良さが絶妙です。さりげなくチルドレン達のパンチラ過多に対する言い訳を入れているのもグッと来ました。
 椎名高志という漫画家はこういうマンガを描かずにはいられない作家であることを、改めて認識させて頂きました。面白いなあ「絶チル」(いまさら)。

 あとはメアリーの良い意味での頭の悪さに萌え。
 「戦争よくないネー」とえぐえぐ泣くところが可愛くて良いです。

Posted at 15:36 in マンガ::絶対可憐チルドレン

サンデー12号感想(列挙版)

ハルノクニ

 やる気のない警官に熱く説教するハル君のシーンを読んだ時、「神聖モテモテ王国」に出てきた『ぼくらの夢を奪った大人を 地獄の業火で皆殺し ゴーレッツゴー 大人を殺せ ガッツじゃぜ それが若造の祈り』というファー様の罪深いシャウトが脳内で流れました。
 あらがう大人です。こんにちは(挨拶)。

 ストーリーとしては、「この世界には僕らには知らされていない秘密が隠されていた!」という、割とスタンダードなジュヴナイルっぽい話みたいな感じ。「衝撃の反骨レボリューション」というロックな宣伝文句から推測するに、秘密を知ってしまった主人公のギリ少年が、その秘密を隠匿しようとする権力者達と戦うといった展開になるんじゃないかと思います。第一話から女装が似合いそうな美少年のハル君をいきなり轢死させる展開を持ってきたところに、この作品に対する作者達の気合いの入り方を感じますね。
 何にしろ、タイトルが「ハルノクニ」というからには、今後もハルが物語に大きな存在感を示すことは間違いなさそう。タイトルがセカイ系っぽいところも含め、今後のロックな展開に期待します。自由のためなら鬼となれ! 熱さばつぐんのサンダー若造ビームを大人に決めろ!(まちがい)

 あと、バレると生命に関わりそうな秘密を知ってしまったけど、どうしても世間にこの秘密を知らしめていきたい! と思った時は、とりあえず Winny に流してみるのが良いかと思います。

聖結晶アルバトロス

 意味もなく最初から最後までスプーンを舐め続けている、ピジョンのあざとさがヤバいです。絶対領域標準装備のゴスロリ衣装だけでも十分あざといのに、その上このあざとさ。素晴らしいですね
 彼女たちは鉱物世界からやって来た鉱物生命体なので、金属を舐めてるだけで幸せなのでしょうか。

ワイルドライフ

違和感を感じる「WILD LIFE」受賞の言葉猫は勘定にいれません

 こちらでも指摘されていますが、小学館漫画賞受賞時の藤崎先生のコメントでの冠氏への賛辞っぷりはやっぱりどこか異常な雰囲気があると思いました。
 「ジャぱん」の橋口先生は、まだ冠氏とパートナーとしての関係を上手いこと築いているといったイメージがあるのですが、藤崎先生の場合は冠氏に本気で心酔しきってしまっているんじゃないか? と、なんか心配になってくるほどです。

あお高

 「やり返しちゃおうか。ね!

 黒右京キター!(AA略)
 あと、伸之助がちゃんと活躍しているシーンを初めて見たような気がします。

 教頭先生はやがて怒り心頭に発し、ドリルで他校の生徒を攻撃するようになると思います。

結界師

 「僕は無力だな。約束一つ守れない

 かつての加賀見に『あの人のことお願いね』と頼まれたことを決して忘れず、その決着を己の手で付けようとした、松戸の深い愛を感じるエピソードでした。
 このマンガのタイトルは「結界師」であって「松戸平介」ではないので、残念ながらここから更に松戸や加賀見の過去の物語が語られることはないっぽいのですが、彼らの過去の話は色々と妄想のしがいがあると思いました。松戸×白とか、加賀見の中に入っている悪魔×松戸とかの同人誌があったら読みたいです。

からくりサーカス

 さらばだパンタローネ!
 散り際の嘲笑、見事であった!(「覚悟のススメ」の散さまのように敬礼しながら)

Posted at 14:53 in マンガ::週刊少年サンデー

2006/02/20

サンデー11号感想(近況:せっぱつまってます)

金色のガッシュ

 骨折復帰後の最初のエピソードで、テッドを完膚無きまでにボロボロにしている雷句先生は容赦が無くてステキです。

兄ふんじゃった!

 「メイドマニュアル」が出てくるコマの背景に描かれた、花園メイドのいかがわしさが白眉だと思いました。
 それにしても、メイド喫茶+女装少年と二段階で時代に迎合しているにも関わらず、結果的に全く時代に迎合していないマンガになっているところは凄いです。流行に敏感なフリをしつつ、その流行そのものを否定して破壊しようとするロックな心意気を感じます。「兄ふん」はロックだ。

結界師

 自分の中身が空っぽだからこそ「わがままな女に振り回される」という名の幸福な人生を送ることができたのだ、と人間だった頃に悟ることさえできていれば、白もああはならなかったのになあと思いました。
 男と女の関係って難しいですよねー(知ったかのように)。

絶対可憐チルドレン

 ケンとメアリーって、なんか中学校の英語の教科書に出てきそうな名前ですよね(挨拶)。

 感想ですが、水を使って光学迷彩を作るだなんて、メアリーはただの巨乳じゃなかったんですね! と思いました。メアリーは薫と同じく純粋なサイコキノっぽい感じなので、「ウォーター・オプティカル・カムフラーシュ」はサイコキノ能力だけで使うことが可能という事なのでしょうか。
 あと、今回は女湯で太股を露出する皆本が熱すぎます。「MISTERジパング」で男性キャラの股チラ描写力を鍛えた成果を、こんなところで発揮。これがキャリアというものなのか。

 チョコは葵のでいいです(控えめに)。

グランドライナー

 「あー大佐ァ、これって負けるパターンですよ?
 「大佐ァ、更にヤな予感が…

 ピンチになっても、まるで当事者意識が感じられない達観した態度をとり続けるハミルさんがステキなエピソードでした。最後のシーンではアル君を脅して「けなげな少年をいじめることで快感を得る」どうしようもなくダメな己の性癖を改めて特徴付けると共に、偽札の原版を燃やしてしまうというミスをわざわざすることで、「普段はしっかり者だけどイザとなるとドジっ娘になる」要素があることもアピール。「グランドライナー」の正ヒロインの座を盤石のものとした感があります。

 その辺はともかく、メカと美少女が出てくる正統派冒険マンガは少年誌には絶対必要なのではないかと思いますので、正式連載化されたら嬉しいです。冒険にロマンを求める少年読者と、ハミルさんのようなサディストお姉さんフェチの大きなお友達の読者のため、これからもがんばってください吉田正紀先生。

あいこら

 「あいこら」に出てきた幽霊の小夜は「ネギま」の相坂さよのインスパイヤなのではないかという話題で世間が盛り上がってたみたいですが、それ以前に「GS美神」でおキヌちゃんが初めて出てきたエピソードをまず真っ先に思い出してしまった私は、いったいどうすればいいのでしょうか?(挨拶)

 おキヌちゃん初登場の頃は「幽霊に欲情する」というネタだけでギャグが成立したものですが、それから15年経った今ではもう幽霊に欲情するのは当たり前で、欲情する理由が「幽霊少女のパーツにグッと来てしまった」であるのをギャグにしているところに、「あいこら」の時代性を感じます。
 つまり、「美神」の頃は常識から外れた行為として読者の笑いを誘うための『結論』として用いられていた「幽霊に欲情」ネタが、「あいこら」では読者が普通に共感することができる『前提』になっているのです。これは即ち、現代マンガ読者の間では、既に幽霊に萌え萌えになってハァハァしても一向にモラルを問われないコンセンサスが形成されている、ということを意味します。
 かつて「美神」が裾野を開拓したオカルトギャグは、年を経るに連れて徐々に時代に合わせて変化しながらも、着実に浸透していると言えましょう。

 幽霊に欲情。それは受け継がれる絆。

ねこナビ

 私が思うに、杉本ペロ先生に必要なのは、嫁さんではなく家政婦さんだと思います。
 ペロ先生は、嫁を捜す前に猫村さんを雇うべき。

Posted at 21:55 in マンガ::週刊少年サンデー

2006/02/12

ズボンを履いていても「絶対領域」という表現は成立するんですね(サンデー10号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 乳を「どぷりんどぷりん」と揺らしながらアメリカからやって来た巨乳キャラ。このマンガが「絶チル」ではなく「巨乳ハンター」だったら、絶対彼女はバストエンペラー呼ばわりされているはずです。
 もし彼女がバストエンペラーだったら、その目的は自慢の巨乳でバベルの男共をメロメロにして制圧することで間違いないでしょう。それに対する日本のレベル7エスパーは、将来はおっぱいが大きくなることは予知されているものの今はまだ年相応の貧乳なので、乳では対抗できない! そしてこのマンガは「巨乳ハンター」ではなく「絶対可憐チルドレン」なので、悪い巨乳を成敗する巨乳ハンターも出て来ないのです! あやうしバベル!
 バストエンペラーが勝つのか! それとも、バベルが誇る最高レベルの指揮官でありロリコンムッツリスケベでもある皆本が、彼女の色仕掛けに屈することなくロリコンの操を立て続けるのか! 多分今回はそういう話になるね!(ならないよ)

 あと今週は、兵部に「ありがと、京介」と語りかけた時の薫がかたらカワイイのにグッと来ました。「瞳の中の悪魔」編に出てきた、葵と紫穂の妄想の中で皆本とデキちゃってちょっと大人の雰囲気になっちゃった時の薫みたいです。何だかんだありながらも、薫は薫で徐々に大人への成長を遂げ始めているということなのかも知れません。
 来週は葵の「外人さん」が何に修正されているかも注目(するな)。今週の「名探偵コナン」では外人女性のことを指す時に「外国の女の人」という表現が使われてますが、多分それになるのでしょうか。それとももっと捻って来るのかな?

Posted at 19:13 in マンガ::絶対可憐チルドレン

サンデー10号感想羅列版

ワイルドライフ

 『美味しそうな消しゴムさん…
 その若さでゴムフェチに目覚めてしまうなんて!(大間違い)

 炭などを無性に食べたくなってしまう「異食症」は主に鉄分の欠乏によって発生すると言われており、おそらく今回のすみ子ちゃんの異常行動もそれが原因だと思われます。鉄生もそのことは把握できているようなので、来週辺りには解決するのではないのでしょうか。
 しかし、ゴムに目覚めたすみ子ちゃんには、危険な魅力があり過ぎます。有り体に言えば必要以上にエロいです。消しゴムを食べる子供をここまでエロく描いてしまう意味は、いったい何処にあるのか。少年読者のフェチへの扉を開くのは「あいこら」だけではない、ということなのか?
 小学館漫画賞を受賞した藤崎先生は、いったいすみ子ちゃんを通じて何を我々に伝えようとしているのか。「ワイルドライフ」はこれから何処へ行こうというのか。

ハヤテのごとく

バレンタインラブラブチェッカー

 少年マンガ誌に似つかわしくない、たいそう少女趣味な付録がついた今週の「ハヤテのごとく」。
 こんな付録が付けてくるということは、ハヤテのファンはこんな乙女チックなグッズにも違和感を感じない、男子の体に乙女のハートをインストールしたロマンチックな「乙女少年」が多数を占めている、と週刊少年サンデー編集部はリサーチしているに違いありません。
 大手出版社まで動かしてしまうとは、「マリみて」ブレイク以降顕著になったオタク男子の乙女化傾向もついに来るところまで来つつあるということなのかも知れませんね。ウソですが。

 それで今週の「ハヤテ」ですが、まるで少女マンガみたいなエピソードだなあと思いました。西沢さんって、もし「ハヤテのごとく」が古典的少女マンガだったらそのまま主人公になれる立場にいるキャラですよね。
 主人公は平凡な家庭で育った普通の女の子! でも、彼女が好きだった同級生の男の子は、ある日いきなり高貴な身分の意地悪な令嬢に仕える執事となってしまった! 彼を取り戻すためにハイソサエティな世界を垣間見ることになった、主人公の運命や如何に! みたいな!
 ただ、今の少女マンガのトレンドから考察すると、ハヤテは外見はイケメンで優しい紳士だけど実はその正体は冷酷なサディストで、隙あらば西沢さんをベッドに連れ込んで(以下略)的な展開を求められかねない気もします。少コミCheese進出を目指してがんばれ畑先生。

 あと、ヒナギクさんはむしろ女らしいと思いました。そりゃ女も惚れるよねー(乙女チックに)

結界師

 「虫が大嫌い」という性格、そして抱きつきながら良守の背中に胸を押しつけるという専門用語で言うところの「あててんのよ」的アクションにより、世間では影宮君女の子疑惑が囁かれている模様。
 でも個人的には、影宮自身は正真正銘の男子だけど、彼に憑依している妖(あやかし)が女性体なのではないかという説を提唱していきたい。限が完全変化した時は筋骨逞しいカッコイイ妖怪になりましたが、影宮が完全変化を遂げたら、さぞやムチムチプリンな女体が(以下略)。あるいはロリロリな幼女体が(以下略)。

 その辺はともかく、どうやら影宮は、今の良守にかつての限と同じヤバい臭いを感じているのは間違いないようです。もし良守がかつての限のように自分を省みない行動を取るようなことがあった時、彼は良守を押しとどめることができるのかどうか。そして、そこから良守への愛が芽生えるのかどうか(まちがい)。

 そして、召還した悪魔に昔惚れた女のコスプレさせてる松戸の歪んだセンスに萌えました。
 それでこそ我が人生の目標となる人物です。

Posted at 19:09 in マンガ::週刊少年サンデー

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