2005/07/13

■「絶対可憐チルドレン」新連載開始記念 バーチャル読者アンケート

(サンデー33号に掲載された読者アンケートと同じ設問です)
 今号に掲載された椎名高志先生の新連載「絶対可憐チルドレン」についておききします。

■この作品は面白かったですか?

とても面白かった
面白かった
普通
あまり面白くなかった
面白くなかった
読んでない、分からない

■この作品を読んだ感想を、以下の中から選んでお答え下さい(いくつでも)

絵が魅力的だ
絵が魅力的でない
ストーリーが魅力的だ
ストーリーが魅力的でない
キャラクターが魅力的だ
キャラクターが魅力的でない
設定が魅力的だ
設定が魅力的でない
続きを読んでみたい
続きは読みたくない
椎名高志先生の別の作品が読みたい
読んでない、分からない
その他(具体的に) 
 [ 結果を見る ]

 そして今週のサンデーの読者アンケートにも、「A: 週刊少年サンデー第33号の中で一番面白かった記事、漫画を一つ選んで、番号で記入して下さい」の回答に「」と記入した上でちゃんと投函してあげてください。
 薫達が天使になるのか悪魔になるのかを決めるのは、皆本主任の教育的指導ではなく、全ては今週のアンケートの結果次第! 結果次第なのです!(煽り)

2005/07/12

■掲示板開設のおしらせ

 今から12~13年前は、椎名高志先生の画風萌えの最前線だったんだよなと思うと感慨深いですよね(挨拶)。

 Webサンデーで公開されている「絶対可憐チルドレン」の壁紙を眺めながら、そんな感慨に耽る男です。こんにちは。
 長く生き過ぎました。(←疲れてるみたい)

お知らせ

 予告していた、「絶チル」感想用の掲示板を作成しました。
 サンデー読後の感想や、「椎名先生とこの完成原稿速報が更新された!」「このサイトの感想がオモロい!」などといった情報については、今後はこちらの方に書き込んで下さるようお願いします。
 → http://fukaz55.main.jp/zettaibbs/

 ぱっと見ただけだと、マンガの感想掲示板には見えないおしゃまかつ使いにくい雰囲気になってしまった気がしますが、使い方については基本的に常設の掲示板と一緒です。また、blosxomというブログツールを基礎部分で使用しているため、RSS で書き込み情報が取得できたり、個々の書き込みに対してTrackbackを送ったりといった、よりブログっぽいことも可能です。
 どうぞご利用下さい(はてな風)。

 あと「絶対可憐ブロギング」ですが、現在Blogroll(収集したサイトの一覧)を更新する部分を改修しているため、Blogrollが更新されていません。もし気にしている方がおられましたら、もうしばらくお待ち下さい。

追伸:

 今回は特に「連載記念開始チャット会」みたいなイベントを明示的に開催する予定はありませんが(明日は何時に家に帰れるか判らないため)、帰ったらIRCの「#C-WWW」チャンネルには接続するので、そこで「絶チル」をサカナに適当に盛り上がりましょう>チャット仲間のみなさん

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2005/07/11

■絶チルへの歩みをまとめてみました

 来週のサンデーから待望の「絶対可憐チルドレン」が始まりますが(いきなり)、ネットでざっと反応を読んだ限りでは、やっぱり「椎名高志といえばGS美神の人」みたいな印象が強いみたいで、それ以外のマンガ、特に週刊少年サンデーに掲載された以外のマンガに関しては、さすがに「美神」程には知られていないみたいです。

 確かに椎名高志先生は「GS美神極楽大作戦!!」が不動の代表作であり、もし先生が何か事件に巻き込まれた時には新聞記事に『「GS美神極楽大作戦!!」の作者として知られる椎名高志さん(40)が、バールのようなものを持った…』とか書かれちゃうのは間違いないんですけど、でも椎名高志は「GS美神」だけの漫画家ではない! 「美神」から「絶チル」に至るまでには、途中で色々なことがあったんですよ! という認識を広めることを目的に、「美神」終了から「絶チル」に至るまでの歩みを簡単にまとめてみることにしました。
 ファンサイトとして。(←ファンはそんな例えしません)

GS美神極楽大作戦!! アシュタロス編終了 (1998年49号)

 「GS美神」史上最長のエピソード、別名ルシオラ編が終了。「とりあえず…これでハッピーエンドってことにしない?」という美神の台詞に象徴されるオチの付け方に対して、ルシオラに入れ込んだコアなファン達が大騒ぎに(→当時のログの総集編)。
 その影響か、これ以後「極楽大作戦」の中ではラブコメめいたストーリーをほとんど扱わなくなる。相対的に、作品のパワーも低下傾向になったことは否めない。

GS美神極楽大作戦!!終了 (1999年41号)

 コミックス39巻で終了。当時のサンデー最長連載記録を樹立。

MISTERジパング (2000年14号~2001年46号)

 1550年代の戦国時代を舞台に、若き日の織田信長と、後の豊臣秀吉となる(はずだった)日吉との間で繰り広げられるドラマを描いた、歴史モノ作品。物語後半では「時間移動」や「並列世界」の概念が出てくるなど、SF要素が強くなって来るところが椎名高志のマンガらしいところではあるが、前半の「椎名流解釈に基づいた純粋な歴史マンガ」的なノリを支持する読者も数多い。
 また、作者はそういう人気を全く狙っていなかったにも関わらず、女性ファンが付いたことでも有名。最終的には「男性陣が風呂に入っているところに女刺客が一人で忍び込む」という、少年マンガ的に間違ってるシーンも登場。読者をビビらせた。

 ただ、「GS美神」的なノリを望んでいた古来のファンからは、今ひとつ支持を得られなかった印象がある。比較的短期で連載が終わったのも、その辺の人気の伸び悩みが一因だったのかも知れない。

GSホームズ極楽大作戦!!(サンデーGX 2002年1月号)

 19世紀のロンドンで、シャーロック・ホームズと「GS美神」のドクターカオスとマリアが接触していた! という設定の、「極楽大作戦」の外伝的作品。ホームズの二次創作としても、「美神」におけるカオス初登場に繋がるエピソードとしても完成度が高い。
 歴史的な人物を自己流にアレンジしてパロディ化する手法は「MISTERジパング」と同様であり、「パロディに強い椎名高志」を改めて印象づけた。ホームズは歴史上の人物じゃないけど。

一番湯のカナタ (2002年21・22号~2003年2号)

 都内で銭湯を営む親子のところに、クーデターを起こされて自分の星から亡命してきた王子が空から降ってきた! というところから始まるご町内SFコメディー。
 「SFコメディーの椎名高志」を全面にアピールする作戦で勝負に出たが、結果的に惨敗。コミックス3巻で打ち切りという厳しい結果に。「GS美神」終了以降の方向性の限界というか、行き詰まりを象徴する作品だったと言える。
 作者が「絶チル」に対して今もって自信が持てないのは、得意のフィールドであったはずのSFコメディーで勝負して勝てなかった「カナタ」の時のトラウマがあるためではないか、と勝手に推測している。

江戸浪狼伝 (サンデー超増刊 2003年3月号)

 江戸時代末期、仲間を求めて江戸にやって来た人狼族の藪月と、彼に関わることになった岡っ引きの清次を主人公とした物語。「一番湯のカナタ」打ち切りの興奮も冷めやらぬ時期に掲載されたものの、逆に椎名高志氏の地力の強さを証明することになった、クオリティの高い作品。
 今でも2ちゃんねるの801板サンデースレッドでたまに話題に出てくる程の根強い人気を持つ(←そういう評価の仕方はどうか)。

パンドラ (サンデーGX 2003年4月号~6月号)

 大学受験に失敗し、彼女にもフられ、絶望の底にいた主人公の海老名君の元に、「パンドラ」と名乗る明らかに人間じゃない女性が突然空から降ってやって来た! という導入で始まるラブコメディー。
 特筆すべきはやはり最終回の第3話で、主人公達が「空から降ってきた人間じゃない女のコ、最高ッ!!」と叫び出すシーンが特に印象に残る(→当時の自分の感想)。人間じゃない女の子を出したばっかりに大変なことになったアシュ編のルシオラ騒動以降引きずっていた作者の中の「何か」が、完全に吹っ切れたことを象徴するエピソードだった。
 現在の「絶チル」に続く椎名高志の復活劇はここから始まった! と言っても決して過言ではない、ある意味ターニングポイントとして記録されるべき作品(かも知れない)。ちなみにコミックス未収録。

絶対可憐チルドレン (サンデー超増刊2003年7月号)
零式といっしょ。 (サンデー超増刊2003年8月号)
破壊僧ジョドー (サンデー超増刊2003年9月号)

 サンデー超増刊に三ヶ月連続して掲載された読み切りシリーズ。「この中で一番評判が良かったお話を、次期連載の候補作品として編集部に持ち込む」みたいな決意が作者にあったようで、どのマンガもこのまま連載化されてもおかしくないくらいの深みを持っていた。「パンドラ」で何か大切なものを吹っ切っちゃった椎名氏の当時の勢いを感じる。
 結果的に「絶対可憐チルドレン」が後の連載化作品として生き残ったのはご存じの通り。

Time Slipping Beauty(ヤングマガジンアッパーズ2003年21~22号)

 タイムスリップ能力を持った少女・コヨミが、能力を駆使して人命を救うために戦う様子を描いた、極めてシリアスな雰囲気のアクションドラマ。
 長年に渡って小学館の雑誌でキャリアを積んできた椎名高志氏が、講談社の青年コミック誌でマンガを描いた、という意味で重要な意味を持つ作品。コミックス未収録。いずれは小学館から出るコミックスに収録される(らしい)。

絶対可憐チルドレン(2004年39号~42号)

 超増刊での高評価を受け、改めて週刊連載用にリメイクしたバージョン。少女達の指揮を執る水元の名前が皆本になったこと、超増刊版には存在していた彼の「アンチアンチエスパー」能力がなくなって普通の人間になったこと、そしてこの物語の最終的な目的が「三人娘の健全な育成」にあり、育て方を間違えたら世界が彼女たちの手によって破滅する未来が待っている点が明示されたこと、などの変更点がある。
 特にSFが大好きな人たちの感じるツボを刺激したのか、2005年星雲賞コミック部門にノミネートされる程の高い評価を得た。

蜘蛛巣姫(ヤングマガジンアッパーズ2004年20号)

 戦国時代、クモの物の怪・蜘蛛巣姫が、落ち武者となった八郎太に恋をした、という感じのライトなコメディー。
 「男運に恵まれない独身女の悲哀」を描ける程までに漫画家としても人間としても成熟した、作者の大人の余裕を感じる一品だ(おおげさ)。コミックス未収録。

ウルトラマンネクサス (てれびくん2004年12月号~2005年8月号)

 CBC/TBS系列で放送された「ウルトラマンネクサス」のコミカライズ版。椎名高志が原作付きの作品を幼年誌である「てれびくん」で描いた意外性や、「ウチのネクサスはしゃべらない」という作者の言葉に象徴される従来のウルトラマンコミックとは路線が異なる制作ポリシーなどが、「てれびくん」を読んでいる特撮ファンなど一部の人達の間では評判に。
 『ネクサス対ビースト』という子供にも判りやすい構図を中心にしながら、原作の持つシリアスなテイストも失うことなくマンガ化することに成功。この経験は、椎名氏にとって子供向けマンガを作ることに対する自信に繋がったのではないのだろうか。

GSホームズ極楽大作戦・血を吸う探偵 (サンデーGX 2005年6月号)

 大さっぱなあらすじはサンデーGX公式ページを参照。いわゆる「大空白期」を題材にした作品。こちらは前作とは趣が異なり、(「GS美神」の外伝というより)「椎名流ホームズ」的な雰囲気が色濃いのが特徴。
 また、「絶チル」の習作(描かれたのは短期連載版「絶チル」よりも前)という位置付けということもあってか、吸血鬼少女のエリスがやたらかわいい。ちゃんと正当派のツンデレが描けるんだと思った。

 あと、これを書くために久しぶりに「MISTERジパング」を読み直してみたのですが、今改めて読んでみるとこのマンガすげえ面白いんですけど。どうしよう

 このマンガ、「武田は滅びる」と予言して信玄の元から逃げたヒカゲが日吉と遭遇するところから物語が始まることに象徴されるように、「己に定められた運命と戦う」ことが物語の大きなテーマになっていたんですね。ヒカゲを取り戻して滅亡の歴史を書き換えようとした信玄、ヒカゲ(やヒナタ)や仲間達と共に新しい歴史を作ろうとした日吉、そしてそんなことはお構いなしで自分の天下を作ろうとした信長と、「定められた運命」に対するアプローチの仕方がそれぞれ異なるところがこの物語の肝だったように思えます。
 「己に定められた運命と戦う」というテーマは、そのまま「絶対可憐チルドレン」にも通じるものがあります。このテーマこそが、椎名先生がマンガを通じて訴えたいことなのかも知れませんね。

 とか、ファンサイトっぽいことを書きながら今回はおわり。
 来週から始まる「絶対可憐チルドレン」も、「GS美神」と一緒に椎名先生が事件に巻き込まれた時に、新聞記事に名前と一緒に併記されるくらいの代表作になって欲しいと願っています。ファンとしては(←ファンはそんな例えしません)。

2005/07/08

■来週は破滅の女王がやって来るサンデー32号感想

  1. ポジティブな変態前田ハチベエ(あいこら)
  2. 松戸平介(結界師)
  3. 「この俺が正義のアイテムを!」(道士郎でござる)
  4. 星南高校のショート(最強! 都立あおい坂高校野球部)
  5. 今週のからくりサーカス

1. ポジティブな変態前田ハチベエ(あいこら)

 38歳のショタ親父が萌えフェロモンを息子にまき散らして大変なことになる「葵DESTRUCTION!」、モテない男の右腕に美少女が宿っちゃって大変なことになる「美鳥の日々」、三十路で童貞のまま死んだ侍の魂が宿った刀を持って戦う女剣士が大変なことになる「音禰のないしょ」と次々とおかしな(頭が)マンガを繰り出し、今や変態漫画家の名を欲しいままにしている井上和郎先生が、ついに週刊少年サンデー誌上に復活。

 今回の新連載「あいこら」ですが、主人公がひょんなことから高校の女子寮に転がり込むことになったり、そこに住む女性達がお姉さん・ロリ・メガネ・ツンデレと基本を押さえたラインナップであったりするところは、特に奇をてらっていない、安心して読める極めてスタンダードな少年向けラブコメディーだなと思いました。主人公が開始わずか4ページ目で「女はパーツだろ!」と高らかに宣言し、女の子ではなく女の子のパーツに惚れ込んでしまうところ以外は、至って普通のラブコメしてると思います。
 主人公以外は全て正しいラブコメマンガ。そんな感想です。

 とはいえ、お姉さん担当の雨柳つばめのあのサリーちゃん脚だけは、正しいというよりはおかしいですけどね。あの脚で日常生活が送れるのかどうか、二次元キャラのことながら心配になってきます。
 足の関節が自然にあの形になることはちょっと考えられないので、あれはきっとサニーちゃんマニアな整形外科医か何かに改造されたに違いないと思いますがどうか(と言われても)。

 あと、ツンデレ担当の天幕桜子が表では目を隠すように深く帽子を被っていたところから推測するに、変態主人公が惚れ込んでる「パーツ」は、当の本人達にとっては逆にコンプレックスになっているのではないのでしょうか。その辺の女性キャラ達の心理状態の変化が、恋愛マンガとしてのこのマンガの見所になるのかも知れません。
 変態が考えたとしか思えない異常な設定に目が眩みがちですが、井上先生は基本がしっかりしたハートフルなストーリーが描ける方であるということも、このマンガを語る上では忘れてはならないのです。

 と、一応フォローしてみた。多分手遅れですが。

2. 松戸平介(結界師)

 最後のコマの曰くありげな倒れ方と、床に広がった黒っぽい染みと、傍らに転がったピストルはいったい何!
 もしかして松戸さん死んじゃったんですか! 結界師で一番好きなキャラだったのに! 彼の変人っぷりは時音姉さんよりも萌えだったのに!(本気です)

 繁守に対する感謝の証を表現するのに「君も立派な変人だ」という言い回しを使うセンス、使い魔をかつて恋していた女性の姿に変化させてはべらせる俗っぽさ、そしてあらゆる物事を面白がり自分のオモチャのようにいじくり回さないと気が済まない、マッドサイエンチィスト的な価値観。何から何までグッと来るステキキャラでした。オレも歳を取ったら、こういうイヤな人間になりたいです。
 もしここで本当に倒れたとしても、彼のことなのでタダでは死なないのではないかと思われます。繁守や黒芒楼の連中に対して、彼独特の歪んだユーモアセンスに溢れた「置きみやげ」を用意してあったりして欲しいですね。勿論、本当は彼が生き残っていて欲しいのですが。

 あと今回は、過去にその平介と何かあったらしい婿養子の修史さんの凛々しい(でもやっぱり頼りない)結界師姿が拝めたのもポイント高いです。「こわしや我聞」の辻原がメガネを捨ててしまった今、サンデー最強のメガネ兄さんの座はやはり彼で確定でしょうか。
 そして、来週から始まる「絶対可憐チルドレン」の皆本は、果たして彼にどこまで(メガネ兄さんキャラとして)迫れるのか? がんばれ修史。負けるな皆本。何の話しているのか判らなくなったので次。

3. 「この俺が正義のアイテムを!」(道士郎でござる)

 たかだか町内会の夜の見回り当番程度の腕章を「正義のアイテム」と大げさに呼称する池内クン(特徴:ボール状のカステラ菓子みたいな頭)が、相変わらず面白すぎます。彼こそ、無根拠な妄想を誇大に表現する、真のヤンキー的精神が宿ったナイスガイです。悪だけど。頭悪いけど。
 というか、まさか今回のエピソードで池内クンまで顔を出してくれるとは思いませんでした。ひょっとして人気あるんでしょうか彼。

4. 星南高校のショート(最強! 都立あおい坂高校野球部)

 超人同士が極限の中で競い合い、さながら「アストロ球団」みたいな雰囲気になって来た「あお高」ですが(誇張)、そんな中で今週は星南高校のショートの選手がいい味出してました。
 緊張感溢れるシーンに似つかわしくない「あい~」「ああ~」という気の抜けた台詞を発し、フライをキャッチしようとジャンプすると「びよーん」という間の抜けた効果音を出し、着地に失敗して「すてーん」と転ぶ。良い味です。妙に細長い四肢や、緊張感とは無縁そうな面構えも、また良い味出してます。癒し系です。癒し系選手の登場です。
 星南でレギュラーのショートということは彼も相当の超人戦士であるはずなのですが、にも関わらずこのほのぼのっぷり。きっと只者ではありません(決めつけ)。

 スポーツ記者の真木さんも、右京に萌え萌えになってる場合じゃなくて新しいスターを積極的に探すべきだと思った。
 いや、このショート君はスターかと言うと、絶対そうじゃない気がしますが(だいなし)。

5. 今週のからくりサーカス

 「コワイよ、死ぬのはコワイ
 「老いるのも傷つくのもコワイ…
 「命ひとつだけはコワイよオォ!!

 「老いた本当の自分」と対面させられ、「自分は永遠に生きられる」という虚構を打ち砕かれたしろがね-O達の錯乱っぷりが、心底恐ろしい回でした。書き文字で書かれたコロンビーヌの「知ってたコトじゃない」という台詞が、なにげに重く感じられます。
 やっぱり、どうせ老いるなら「結界師」の松戸平介みたいな優雅な歳の取り方をしたいものですよね!(今回の結論)

2005/06/30

■「二次元にしか興味ないんだ」に突っ込んだら負けかなと思っているサンデー31号感想

  1. 『愛する者の危機が、この男をも動かした!』(ワイルドライフ)
  2. 若葉死亡(クロスゲーム)
  3. 杉本ペロ先生新連載(ネコなび)
  4. バント瀬川(最強! 都立あおい坂高校野球部)
  5. 退職届の隣に置かれた眼鏡(こわしや我聞)
  6. 番外:ミノル小林最終回

1.『愛する者の危機が、この男をも動かした!』(ワイルドライフ)

 これまでは役立たずで見栄っ張りなヘタレの小悪党みたいな描かれ方しかされて来なかった平波学部長だけど、なんかこのアオリが入ってるコマだけは妙に格好良くなってるよ!
 なんか、死ぬ前にいい奴になる悪の組織の幹部みたいだ!(ひどい感想)

 仮にこの人が鉄生の仲間になった場合、「学部長」という肩書きはかなり政治的にプラスになるはずなのですが、でもこの人はどう好意的に解釈しても権力闘争に強くなさそうというか、上層部からいいようにコキ使われたあげくに失敗の責任を取らされて捨て駒にされるタイプにしか見えないので、すぐ安座間学長辺りに首切られるか、あるいは死領に「シシシシ」とか笑われながら物理的に首を切られそうな気がしてなりません。

 次週、生き残ることができるか!(犬ではなく学部長が)

2. 若葉死亡(クロスゲーム)

 あだち充先生の連載マンガというと、個人的にはどっかしらで一度「これまでの物語をひっくり返す事件が起こって、ストーリーをドラマチックに盛り上げる」展開を入れるものというイメージがあるのですが(前作「KATSU!」におけるライバルの突然の怪我とか)、今度の「クロスゲーム」では連載9話目にして早くもヒロインと見られていた美少女キャラ・若葉ちゃん11歳がいきなり死亡するという驚愕の展開に突入。
 こんなデッドリーな鬱展開は誰も予想していなかったというか、そもそもここまでハードかつスパルタンな展開を今のあだちマンガに対して誰も求めていないような気がしてならないのですが、それでもあえてこんな死臭漂うストーリーを描かずにはいられないあだち先生の本気っぷりには身が震えるばかりであります。
 さすがですあだち先生!(「こわしや我聞」の千紘ちゃんっぽく)

 しかし、ヒロインが死んでも(表面上は)ドライな雰囲気で淡々とストーリーが進むのも、また『さすがですあだち先生!』的なところではあります。このマンガが今後どう転ぶのか読めなくなってきました。相変わらずあだちマンガは油断できません。

3. 杉本ペロ先生新連載(ネコなび)

 サンデーで4コママンガを描くということは、15年前の椎名高志に挑むのと同義であることを忘れるな!(挨拶)

 実際、サンデーにおける4コママンガ連載は「Dr.椎名の教育的指導!」が最後の成功例なんじゃないかと思うのですが、その辺どうだろう。「漢魂!!!(メンソウル)」は世間的に見て成功例に入るんでしょうか。個人的には入れたいんだけど。

 で、現代四コママンガ界においては、「あずまんが大王」や「トリコロ」などの成功に起因すると思しき萌え系な絵柄の四コママンガがまだ主流っぽい雰囲気なんですけど、そんな中で萌えから遠く離れた絵柄と芸風が特徴の杉本ペロ先生をあえて持って来るサンデーのセンスはすごいなあと思いました。
 あと、なんか今回はネコ以上に担当編集の近藤さんが目立っていたんですけど、そういえば以前ペロ先生が「ワイルドアームズ」のゲームレビューを描いていた時も、ゲームに出てくる美少女キャラはまったく描かずに担当編集の近藤さんばっかり延々と描き続けていた記憶がします。もしかして、ペロ先生は近藤さんに萌えているのか。

4. バント瀬川(最強! 都立あおい坂高校野球部)

 送りバント一つで、ここまで緊張感のあるストーリーを描けるものなのか! と感心してしまうくらい、今週の「あお高」の瀬川のバントシーンには興奮させて頂きました。超人達が超人バトルを繰り広げる中、凡人が生き残るために必死で奮闘する姿には燃えるものがあります。
 こういうエピソードと、右京×比呂彦のハイレベルな超人同士の凌ぎ合いのエピソードを同じ回に見せ場として突っ込めるところが、このマンガの設定面での強みなのかなと思います。

5. 退職届の隣に置かれた眼鏡(こわしや我聞)

 私はかねがね「こわしや我聞」における辻原の眼鏡の重要性について語ってきましたが、ついにその眼鏡が重要なパーツとして使われる時がやって来ましたよ! 眼鏡好きの血が騒ぎますよ! ワフー!(興奮)

 かつて自分が伝授したパンチの奥義を会得し、更に強くなった我聞を見て「ヒナ鳥は巣立った。親鳥は必要ない」と呟き、我聞の机の上に辞職届と一緒に眼鏡を置いて静かに立ち去る辻原。「辞表と一緒に眼鏡を置く」ところがこのシーンのポイントです。
 自分の眼鏡を会社に残すことで、彼にとって眼鏡が「工具楽屋の一員として、我聞の成長を見守る」人格の象徴であったことを明らかにしたと同時に、『今の自分には、「もう一つの人格」のペルソナとしての眼鏡は必要ない! これからは、己の真の目的のために一人で戦うのだ!』という彼の新たな決意を、間接的に表現することに成功しています。眼鏡一つが、彼の心の有り様を全て物語っているのです。
 今回の「辻原眼鏡外して辞職」エピソードは、「眼鏡」を極めて効果的に使ったという意味において眼鏡ファンも納得な回だったと言えるのではないのでしょうか。

 そして、いつか辻原が我聞と再会した時、我聞が「工具楽屋の仲間として、もう一度一緒にやって欲しい」と言いながら辻原にこの時の眼鏡を自ら手渡すシチュエーションなんかが出てきたら、ンもう超シビレますよね! 妄想が止まりません!

 ――でも工具楽屋って、そもそも営業の辻原さん抜きで会社として運営できるの?(だいなし)

番外:ミノル小林最終回

 なんて豪快な最終回なんだ!
 さすがです水口先生!(千紘ちゃんっぽく)

 「アクの強いオッサンとヤンキーを描く人」という印象が強い水口尚樹先生にとって、アクの強い子供を主人公にした「思春期刑事ミノル小林」は、先生にとっても一種のチャレンジだったんじゃないかと思います。
 次回作ではどんなアクの強いイヤなキャラが出てくるのか期待してます。ホントです

2005/06/28

■2005/06/28のメモ

_[サンデー][井上和郎] 『店長にっき 2005/06/28』 [関連情報(7件)]
http://www2.odn.ne.jp/anime18kin/daial01.htm

サンデー32号より、井上和郎先生の新連載が始まるそうです。
ツリ目! ツインテール! ツンデレ!

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2005/06/26

■キャッチコピーを考えたよ

椎名百貨店 the Web: 完成原稿速報050621より

「ソリッドな秋葉系でない、背骨の通った美少女SFコメディー」

 ソリッドな秋葉系マンガが大好きな人たちが「絶チル」をそういうマンガだと誤解しないための、新しいキャッチコピーを思いつきました!

 「このマンガにツンデレはいません

 工エエェェ(´д`)ェェエエ工(←お前もか)

 私が思うに、薫をちゃんと教育できさえすれば、立派なツンデレになれる素質はあると思います。
 短期連載版に出てきた未来の薫は、わざわざ世界規模で争乱を起こし、皆本に銃撃されて死ぬ直前にならなければ愛を告白できない程にツンツン要素をこじらせてしまったのが誤りでした。これは薫のツンデレ教育が失敗したことを意味しています。
 かと言って、あんまり惚れっぽく成長させて四六時中皆本相手にデレデレするようになってしまうと、そもそも彼女本来の仕事である「特務エスパー」として役立たずになってしまうのが困りもの。薫を育てるには、ツンとデレの間のバランスを考える必要があるんですよ。

 果たして皆本は、彼女を立派なエスパーとして育成すると同時に、立派なツンデレとして彼女を育てることができるのか!
 「絶対可憐チルドレン」とはそういうマンガであると解釈すれば、秋葉系が大好きな貴男も楽しめるのではないのでしょうか。
 ウソですが。(おわり)

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